JP2000247987A - 高度水素添加レシチン - Google Patents
高度水素添加レシチンInfo
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Abstract
極性溶媒と極性溶媒との混合溶媒を含有する反応液中
で、天然のレシチンを水素化することにより、ヨウ素価
が0.3以下の水素添加レシチンが提供される。好まし
くは、長時間の反応時間を採用し、かつ水素添加レシチ
ンをアセトンで析出させる。
Description
れたレシチンおよびその製造方法に関する。
品、化粧料、医薬等多岐にわたる分野で広く利用されて
いる。レシチン、特に卵黄レシチンは、特にその優れた
乳化力、伸展性および肌触りの良さから貴重な化粧料配
合材料となっているが、長期保存に際して、着色すると
か異臭を放つようになるなどの欠点を有する。この保存
安定性の欠点は、リン脂質を構成する脂肪酸に不飽和脂
肪酸が存在し、その不飽和二重結合が保存中に酸化され
やすいことに起因する。
び水素化触媒の存在下でレシチン中の不飽和二重結合を
接触水素添加して水素添加レシチンとする方法が知られ
ており、すでに実用化されている。
るヨウ素価がどこまで下がるかで水素添加の程度を知る
ことができる。ヨウ素価は水素添加レシチンの長期保存
時の安定性と密接に関係しており、ヨウ素価が限りなく
0に近い水素添加レシチンは、化粧料配合材料としてき
わめて付加価値が高くなる。
を有する。従来の水素化方法により、レシチンを水素化
すると、ヨウ素価1以上の水素添加レシチンは比較的容
易に得られる。しかし、従来の方法では、ヨウ素価が1
未満、特に0.3未満、さらには0近くになるまで高度
に水素添加することは容易ではない。
術においては、レシチン中に存在する各種のリン脂質を
それぞれ単離して、たとえば最も多量に存在するホスフ
ァチジルコリン(以下、「PC」とも記す。)を95%
あるいはそれ以上に精製した後、接触水素添加反応に付
して、ヨウ素価1未満にまで水素添加した例が知られて
いる。
各種のリン脂質を分離せずに、すなわち、天然のリン脂
質組成比を保ったレシチンを接触水素添加反応に付した
場合、反応条件にもよるが、ヨウ素価は、通常の条件で
は2〜3までにしか下げられず、従来もっとも良い場合
でも約1までしか下げられなかった。
を1〜0.5にしたものは存在するが、それ以下にする
ことは困難であった。
未満のレシチンまたはヨウ素価が0.5未満のレシチン
は、入手困難であった。
素添加できる技術はいまだ報告がなく、そしてそのよう
に高度に水素添加されたレシチンの存在は知られていな
かった。さらに、卵黄レシチンの場合、天然のレシチン
の各種リン脂質の組成を保ったままヨウ素価を0.3以
下にまで高度水素添加できる技術はいまだ報告がなく、
そしてそのように高度に水素添加された卵黄レシチンの
存在は知られていなかった。
期保存可能なレシチン、およびその製造方法を提供する
ことを目的とする。具体的には、ヨウ素価が0.3以下
であり、好ましくは0.1以下である水素添加レシチン
を提供することを目的とする。さらにその様なレシチン
を用いた配合剤を提供すること、およびそのような配合
剤を用いた化粧品、医薬品、機能性食品などを提供する
ことを目的とする。
を接触水素添加してヨウ素価0.3以下、好ましくは
0.1以下の水素添加レシチンを製造するべく鋭意検討
を重ねた結果、以下の本発明を完成するに至った。
0.3以下である水素添加レシチンである。
以下である。
以下であり、かつ、天然レシチン中のリン脂質の組成が
維持されている、天然の卵黄由来の水素添加卵黄レシチ
ンが提供される。
レシチンのヨウ素価は0.1以下である。
0.3以下である、水素添加レシチンを含む。
ンが、天然物由来の水素添加レシチンである。
ンが水素添加卵黄レシチンである。
ンが水素添加大豆レシチンである。
方法であって、水素雰囲気中、水素化触媒の存在下、脂
肪族飽和炭化水素と脂肪族アルコールと水との混合溶媒
を含有する反応液中で、天然レシチンを水素化して、ヨ
ウ素価を0.3以下とする工程を包含する。好ましく
は、有機酸を0.01〜5重量%含有する反応液中で反
応が行われる。
水素がn−ヘキサンであり、前記脂肪族アルコールがエ
タノ−ルである。
合比率が、脂肪族飽和炭化水素:脂肪族アルコール:水
の体積比として 100:(20〜300):(10〜300) である。
さらに、水素化されたレシチンをアセトンから析出させ
る工程を包含する。
チンを含む溶液、エマルジョンまたは可溶化液が提供さ
れる。
チンを含むリポソームが提供される。
チンで表面処理された顔料が提供される。
は、各種リン脂質の総称であり、天然レシチンにおいて
はホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタ
ノールアミン(PE)、リゾホスファチジルコリン(L
PC)、リゾホスファチジルエタノールアミン(LP
E)、スフィンゴミエリン(SM)、ホスファチジン酸
等が所定の比率で存在する。
レシチンの両方を含む。
シチン、なたねレシチン、ひまわりレシチン、サフラワ
ーレシチン、綿実レシチン、とうもろこしレシチン、ア
マニレシチン、ゴマレシチン、オリーブレシチン、米レ
シチン、キリレシチン、グレープレシチン、アボガドレ
シチン、ヤシレシチン、およびパームレシチンなどが挙
げられる。これらは、それぞれ、その植物種子から得ら
れる。大豆レシチンが好ましい。
脂を抽出、精製する際にガム質として分離される。
ンであって、上記リン脂質の混合物であり、環境要因な
どにより若干の変動はあるが、一般的には、ホスファチ
ジルコリン(PC)が24〜32%、ホスファチジルエ
タノールアミン(PE)が20〜28%、ホスファチジ
ルイノシトール(PI)が12〜20%、ホスファチジ
ン酸(PA)が3〜15%存在する。
可能である。大豆レシチンは、天然組成のまま用いても
よい。しかし、必要に応じて、ホスファチジルコリン
(PC)含量を高める処理を施したものを用いてもよ
い。
シチンおよび魚介類から抽出されたレシチンなどが挙げ
られる。卵黄レシチン以外のレシチンも使用可能である
が、卵黄レシチンが好ましい。
あって、上記リン脂質の混合物であり、鶏の餌やその他
の環境要因で若干の変動はあるが、一般的には、ホスフ
ァチジルコリン(PC)が75〜85%、ホスファチジ
ルエタノールアミン(PE)が10〜20%、そして、
リゾホスファチジルコリン(LPC)、リゾホスファチ
ジルエタノールアミン(LPE)、およびスフィンゴミ
エリン(SM)がそれぞれ数%存在する。
使用可能である。例えば、天然の卵黄から分離、精製す
ることができる。
出されたレシチンであって、水素添加をされておらず、
不飽和二重結合の包有量を変動させ得るその他の人為的
操作のいずれをも受けていないレシチンをいう。
が維持されている」とは、不飽和二重結合が水素添加さ
れたこと以外は、リン脂質の組成が実質的に変化してい
ないこと、特に、各成分についての組成比率の変動の最
大値が好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下
であることをいう。
させた場合に吸収されるハロゲンの量をヨウ素に換算
し、試料100gに対するg数で表した値をいう。ヨウ
素価の具体的な測定方法は、従来公知の方法が利用可能
である。ただし、ヨウ素価1以下のレシチンの場合、レ
シチンにより形成されるリポソーム中にヨウ素が取り込
まれて反応性が低下し、ヨウ素−デンプン反応が阻害さ
れて、ヨウ素価の測定精度が低下する。従って、このよ
うな場合には、前もってレシチンを加水分解して、レシ
チンのリポソーム形成能を失わせてからヨウ素価を測定
することにより、良好な精度でヨウ素価が測定される。
従って、本発明における「ヨウ素価」は、レシチンを加
水分解した後に測定される値をいう。
そのヨウ素価は、通常60〜90である。従来得られて
いた、水添レシチンのヨウ素価は、通常2〜10であ
る。これに対し、本発明の高度水素添加レシチンは、
0.3以下、好ましくは0.1以下のヨウ素価を有し、
そのことにより、長期保存安定性が顕著に改良され、特
に化粧料配合材料としての有用性が著しく高められる。
の水素添加レシチンの製造方法について説明する。
ンを水素雰囲気中、水素化触媒の存在下で水素化するこ
とにより製造され得る。
より形成されるが、接触水素添加反応を阻害しない限
り、任意の他の気体を共存させ得る。
酸は、好ましくは有機カルボン酸、より好ましくは有機
多価カルボン酸であり、例えば、クエン酸、リンゴ酸、
酒石酸などが好適に使用され得る。
や酸性側に傾けることにより、触媒の失活が抑えられ、
結果として低いヨウ素価が達成されると考えられる。
しては、不飽和油脂の水素化のために従来使用されてい
る任意の水素化触媒が使用可能である。具体的には、パ
ラジウム含有触媒、白金含有触媒、例えば、パラジウム
−活性炭触媒、白金−活性炭触媒などが使用可能であ
る。最も好ましくは、白金/活性炭触媒である。
性との兼ね合いで決定する必要があり、通常、レシチン
100重量部あたり、活性金属の重量として、0.1〜
20重量部が好ましく、0.2〜15重量部がより好ま
しく、さらに好ましくは、0.2〜5重量部である。触
媒の量が多すぎる場合には、反応後の触媒の除去が困難
になり易い。しかし、効率良く反応を進めるためには、
触媒の量が多いことが好ましい。例えば、特に効率良く
反応を進めたい場合には、レシチン100重量部あた
り、活性金属の重量として、0.5〜5重量部が好まし
く、特に好ましくは0.8〜2.5重量部である。
の種類および量の他に、反応溶媒の種類、反応液の濃度
および温度、反応時間、撹拌効率、ならびに水素圧等
が、水素添加の効率に影響する。
溶媒、反応温度、反応液の濃度、反応時間、および後処
理法が特に影響を及ぼし得る。
が特に大切である。従来、レシチンの水添反応は、n−
ヘキサン、n−ヘプタンなどの脂肪族飽和炭化水素溶剤
中で行われる。またこれらの脂肪族飽和炭化水素に、メ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどの
脂肪族アルコールを併用する場合もある。しかし、これ
らの溶媒中では、通常、ヨウ素価が1〜3程度の水添レ
シチンしか得られない。
素、脂肪族アルコール、および水を含む混合溶媒中で反
応を行うことにより、極めてヨウ素価の低い水素添加レ
シチンが得られる。
および水の3種類の溶媒を混合した場合、通常、均一で
安定な溶媒系は形成されない。従って、通常、脂肪族飽
和炭化水素、脂肪族アルコール、および水の3種類の溶
媒を混合した混合溶媒は、化学反応系の溶媒としては使
用されない。しかし、意外な事実であるが、本発明によ
れば、これらの3種類の溶媒を含む混合溶媒系からな
る、水素添加反応を行うのに充分な程度に均一かつ安定
な反応系が得られること、すなわち、上記3種類の溶媒
を含む混合溶媒系中において、レシチンの水素添加反応
を行い得ることが判明した。本発明の方法では、レシチ
ンが上記3種類の溶媒を含む系に添加される。このた
め、レシチンが界面活性剤的に作用すると考えられ、こ
の作用により、レシチン、脂肪族飽和炭化水素、脂肪族
アルコール、および水の全体として、水素添加反応を行
うのに充分な程度に均一かつ安定な反応系が得られると
考えられる。
肪族飽和炭化水素対脂肪族アルコール対水の比率が、体
積比で、100対(10〜600)対(5〜600)の
比率であることが好ましい。100対(20〜300)
対(10〜300)の比率であることがより好ましい。
100対(50〜200)対(50〜200)の比率で
あることがさらに好ましい。
意の脂肪族炭化水素溶媒が使用可能である。代表的に
は、ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタンなどが挙げ
られる。好ましくは、n−ヘキサンである。脂肪族炭化
水素は、単一の脂肪族炭化水素であっても良いし、複数
の脂肪族炭化水素の混合物を用いても良い。
肪族アルコール溶媒が使用可能である。代表的には、例
えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ルなどが挙げられる。脂肪族アルコールは、単一の脂肪
族アルコールであっても良いし、複数の脂肪族アルコー
ルの混合物を用いても良い。
素化反応では加熱したほうが有利と言われている。しか
し、レシチンの水素化反応では、むしろ逆に、温度が高
いと、触媒が早く失活して低いヨウ素価の達成を妨げる
要因になる場合があることが見いだされた。また、反応
温度が高すぎる場合には、未水添のレシチンが変性しや
すい。
は、0〜80℃が好ましく、10〜40℃がより好まし
く、さらに好ましくは、20〜40℃である。
影響が大きい。濃度が高い場合は、低いヨウ素価が得ら
れにくい。一方、濃度が低い場合には、製造コストが上
昇する。したがって、得るべきヨウ素価と、経済性との
兼ね合いで適切な濃度を選択する必要がある。従って、
反応液中の卵黄レシチンの濃度は溶媒の容積を基準とし
て、0.01〜2g/mlが好ましく、0.02〜0.
5g/mlがより好ましく、さらに好ましくは、0.0
5〜0.2g/mlである。
の不飽和化合物の水素添加に比べより長くすることが好
ましい。反応時間は、4〜100時間が好ましく、6〜
72時間がより好ましい。さらに好ましくは、30〜7
2時間であり、特に好ましくは、48〜72時間であ
る。
な影響を与えない。従って、任意の水素圧が使用可能で
ある。通常の油脂の接触水素化反応において適切と言わ
れている高圧の条件が必ずしも有利ではない。従って、
操作性および経済性を考慮すれば、水素圧は、1〜50
気圧が好ましく、1〜20気圧がより好ましい。
シチンは、天然レシチンを水素雰囲気中、有機酸を、反
応液の全重量を基準として、0.01〜5重量%、好ま
しくは0.02〜3重量%、より好ましくは0.05〜
2重量%含有する反応液中で、水素化触媒の存在下で水
素化することにより製造され得る。
シチンを常温で実質的に溶解しない性質を有する有機溶
媒、好ましくはアセトンから析出させる方法で精製す
る。このことにより、水添後のレシチンにわずかに残る
色や臭いを除くとともに、ヨウ素価をさらに低く抑える
ことができる。
下まで水素添加した高度水素添加レシチンを製造するこ
とができる。特に、卵黄レシチンの場合であれば、天然
卵黄レシチン中の各種リン脂質の組成が維持されている
状態で、ヨウ素価0.3以下まで水素添加した高度水素
添加レシチンを製造することができる。さらに上記の条
件を適宜調整して適正化することにより、ヨウ素価0.
1以下、より好ましくは0.05以下まで水素添加した
高度水素添加レシチンを製造することができる。
物は、本発明の水素添加レシチンを含む。
い、化粧品を含む。
しくは、化粧水、乳液、クリーム等のスキンケア化粧
料、ファンデーション、アイシャドウ、口紅、頭髪化粧
料、エモリエントクリーム、エモリエントローション、
ファンデーション、クリームリンス、コールドクリー
ム、バニッシングクリーム、ローション、パック剤、シ
ャンプー、リンス、ヘアクリーム、ヘアローション、ヘ
アートリートメント、頬紅、パウンドケーキ、などが挙
げられる。
成物中に、保湿剤、乳化剤、マイクロエマルジョン剤、
可溶化剤、リポソーム形成材料または顔料の表面処理剤
などとして使用され得る。
または、可溶化剤として水素添加レシチンが添加される
場合、化粧料用組成物は、通常、油性物質および必要に
応じて水を含有する。この化粧料用組成物は通常、粘稠
ないしゲル状、水中油型乳化状または可溶化状の形態と
される。
有量は、好ましくは、製品全体に対して、0.001〜
10重量%であり、より好ましくは、0.01〜5重量
%である。
物質、さらに所望により界面活性剤、顔料、色素、香
料、酸化防止剤などを配合することにより、粘稠状ない
しはゲル状の化粧料を得ることができ、例えば、アイジ
ェルまたはクレンジングジェルなどの化粧料として使用
できる。レシチンに対する油性物質の配合量は重量基準
で10倍以下が好ましい。油性物質が多すぎる場合、油
性物質が組成物から分離しやすくなる。
に限定されず、例えば、炭化水素類(例えば、スクワラ
ン、流動パラフィン、ワセリン、固形パラフィン、マイ
クロクリスタリンワックス、セレシンなど)、エステル
類(例えば、IPM、グリセリントリエステル、ペンタ
エリスリトールテトラエステル、コレステリルエステル
など)、油脂類(例えば、オリーブ油、アーモンド油、
カカオ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、硬化パー
ム油、ヒマシ油、ヒマワリ油、月見草油、合成トリグリ
セライドなど)、ワックス類(例えば、ミツロウ、ラノ
リン、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油な
ど)、高級脂肪酸(例えば、ステアリン酸、オレイン
酸、イソステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ベヘニン酸など)、高級アルコール(セタノール、ステ
アリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシル
アルコール、オクチルドデシルアルコール、コレステロ
ールなど)、シリコーン系物質(例えば、ジメチルポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シクロメ
チコンなど)、ステロール類、樹脂類などが挙げられ
る。
げられる:流動パラフィン、イソパラフィン、ワセリ
ン、スクワラン、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチ
ン酸オクチルドデシル、イソオクチル酸セチル(2−エ
チルヘキサン酸セチル)、トリイソオクチル酸グリセリ
ル(トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル)、トリカ
プリル酸グリセリル、ジイソオクチル酸ネオペンチルグ
リコールエステル(ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペン
チルグリコールエステル)、リンゴ酸ジイソステアリ
ル、イソノナン酸イソノニル(3,5,5−トリメチル
ヘキサン酸3,5,5−トリメチルヘキシルアルコール
エステル)、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリ
ル、モノないしヘキサイソステアリン酸ジペンタエリス
リトールエステル、o−、m−またはp−メトキシケイ
皮酸イソオクチル、ユーカリ油、大豆油、綿実油、ゴマ
油、米胚芽油、米ヌカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、
パーム油、オリーブ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ
油、アボガド油、ヒマシ油、月見草油、タートル油、ミ
ンク油、オレンジラフィー油、ラノリン、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、12−
ヒドロキシステアリン酸、ベヘニン酸、ステアリルアル
コール、オレイルアルコール、セタノール、ラノリンア
ルコール、パラフィンワックス、マイクロクリスタリン
ワックス、セレシンワックス、ミツロウ、カルナウバワ
ックス、キャンデリラワックス、セラックロウ、大豆硬
化油、菜種硬化油、トリステアリン酸グリセリル、ロジ
ン、コレステロール、フィトステロール、ジメチルポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、動植物起
源の精油成分など。
または混合して用いてもよい。
で油性物質および水、ならびに必要に応じて界面活性
剤、顔料、色素、香料、酸化防止剤、防腐剤、保湿剤、
または分散剤などを配合することにより、水中油型乳化
状の化粧料を得ることができ、例えばクリーム、乳液、
乳化化粧水などの化粧料として使用できる。ここで水の
配合量は、水素添加レシチンに対して重量基準で0.1
倍〜100倍であることが好ましく、より好ましくは
0.2倍〜20倍である。
の化粧料に、攪拌下で水、および必要に応じて界面活性
剤、色素、香料、酸化防止剤、防腐剤、保湿剤、または
分散剤などをさらに添加すると、粘度が低下し、例えば
50重量%以上の水分を含有する可溶化状の水性化粧料
を調製することができる。このような水性化粧料は、例
えば化粧水、美容液などとして使用できる。ここで水の
配合量は、水素添加レシチンに対して重量基準で1倍〜
1000倍であることが好ましく、より好ましくは10
倍〜100倍である。
乳化剤、マイクロエマルジョン剤、または可溶化剤とし
て配合したクリーム、乳液、化粧水、美容液、クレンジ
ングジェルなどの化粧料、モイスチャージェル、パック
剤などのスキンケア化粧料、乳化型ファンデーション、
乳化アイシャドー、ネイルトリートメントなどのメイク
アップ化粧料などが調製され得る。
う。
る場合、化粧料用組成物は、保湿剤として従来公知の成
分を従来公知の配合量で含むことができる。この場合、
水素添加レシチンを好ましくは、0.01〜20重量
%、より好ましくは、0.1〜10重量%含有させる。
料用組成物中の成分を乳化させる作用を有する成分をい
う。成分が乳化された化粧料用組成物は、水中油型エマ
ルジョンであってもよく、または油中水型エマルジョン
であってもよい。
ンを形成するために使用される場合には、脂肪または脂
溶性薬剤が、水素添加レシチンの作用により水中に保持
される。水中油型の乳化剤として使用される場合、例え
ば、その成分として、従来公知の任意の水中油型化粧用
の成分が従来公知の配合量で用いられる。この場合、水
素添加レシチンを好ましくは、0.01〜20重量%、
より好ましくは、0.1〜10重量%含有させる。
ンを形成するために使用される場合には、レシチン以外
の保湿剤およびレシチン以外の湿潤剤などの親水性成分
が、水素添加レシチンの作用により油中に保持される。
油中水型の乳化剤として使用される場合、例えば、その
成分として、従来公知の任意の油中水型化粧用の成分が
従来公知の配合量で用いられる。この場合、水素添加レ
シチンを好ましくは、0.1〜20重量%、より好まし
くは、0.2〜10重量%含有させる。
る保湿剤としては、例えば、グリセリン、1,3−ブチ
レングリコール、ソルビトールなどの多価アルコール、
NMF(天然保湿因子)の主成分であるピロリドンカル
ボン酸塩および乳酸塩、ヒアルロン酸ナトリウムなどが
挙げられる。
る湿潤剤としては、従来公知の油中水型エマルジョン用
湿潤剤が使用可能である。
イクロエマルジョン化する乳化剤をいう。ここで、マイ
クロエマルジョンとは、油−水−両親媒性物質からなる
透明または半透明な一液相で、熱力学的に安定で、膨潤
した大きなミセルが分散した系をいう。
粧料用組成物の乳化剤として好ましく使用され得る。し
かし、化粧料用組成物以外の組成物の乳化剤としても使
用され得る。
クロエマルジョン剤として使用される場合、化粧料用組
成物は、例えば、マイクロエマルジョン化された化粧料
に通常使用される公知の任意の成分が公知の配合量で使
用可能である。
する界面活性剤をいう。
物には、必要に応じて、ステロールを添加してもよい。
ステロールを添加すれば、組成物の水蒸気透過性を抑制
することができる。
よく、植物由来のものであってもよい。
は、コレステロールが挙げられる。
シトステロール、カンペステロール、スチグマステロー
ルおよびブラシカステロールなどが挙げられ、これら
は、フィトステロール(植物ステロール)と総称され
る。
量は、好ましくは、水素添加レシチン対コレステロール
の比として1:1〜20:1であり、より好ましくは
2:1〜10:1である。
加量は、好ましくは、水素添加レシチン対フィトステロ
ールの比として1:1〜20:1であり、より好ましく
は2:1〜10:1である。
て、紫外線吸収剤を配合してもよい。
フェノン系、サリチル酸系、PABA系、ジベンゾイル
メタン系、シンナメート系等の1種または2種以上が挙
げられる。紫外線吸収剤の配合量は化粧料全量中の0.
1〜30%が望ましい。
に用いられる成分、例えば、無機顔料、有機顔料、無機
粉体、有機粉体、炭化水素類、シリコーン類、エステル
類、トリグリセリド類、ラノリン類、ワックス類、ロウ
類、動植物油、アルコール類、多価アルコール類、糖
類、ビタミン類、アミノ酸類、酸化防止剤、増粘剤、p
H調整剤、水、界面活性剤(例えば、非イオン性界面活
性剤)、油剤、ゲル化剤、高分子、美容成分、保湿剤、
色素、酸化防止剤、防腐剤、例えば、香料、色素、防腐
剤、抗酸化剤、抗炎症剤、紫外線反射剤、薬効成分(例
えば、ヒアルロン酸、アラントイン、ビタミン類、アミ
ノ酸、および胎盤エキス)、および香料などを本発明の
効果を損なわない範囲で使用することができる。
は、水溶性の成分は水相成分として、脂溶性のものは、
油相成分として添加される。
エマルジョン、マイクロエマルジョン、可溶化液、およ
びリポソームなどは、化粧料に有効なほか、医薬品、機
能性食品にも利用できる。
ば、パックの配合であれば、 ポリビニルアルコール: 10〜20% エチルアルコール: 8〜15% ポリオキシエチレンセチルエーテル20E.O.:0.5〜2% 水素添加卵黄レシチン: 0.2〜1% 香料: 適量 精製水: 100%の残り の配合が可能である。
場合であれば、 白色ワセリン: 20〜30% ステアリルアルコール: 15〜25% スクアレン: 1〜5% コレステロール: 0.1〜0.5% プロピレングリコール: 5〜15% ラウリル硫酸ナトリウム:1〜2% 水素添加レシチン: 0.2〜3% 防腐剤: 0.02〜0.1% 精製水: 100%の残り との配合が可能である。
ば、 ステアリン酸: 10〜20% 2−オクチルドデカノール:2〜5% 水素添加卵黄レシチン: 0.5〜2% セタノール: 0.2〜1% 水酸化カリウム: 0.2〜1% 水酸化ナトリウム: 0.1〜0.5% プロピレングリコール: 4〜15% 香料: 適量 防腐剤: 適量 精製水: 100%の残り の配合が可能である。
ンは、非水溶性または難水溶性物質を水中で安定化させ
て各種エマルジョンを形成するために使用され得る。こ
のようなエマルジョンは、本明細書中で説明する各種化
粧料用途などに広く利用され得る。
水素添加レシチンにより、非水溶性または難水溶性物質
を水中に溶解させて透明な溶液状態になったものをい
う。このような可溶化液は、本明細書中で説明する各種
化粧料用途などに広く利用され得る。
述した本発明の水素添加レシチンを膜の構成成分として
含む、脂質二分子膜からなる閉鎖小胞である。
和性の低い水溶性の有効成分を封入することができる。
このことにより、皮膚に対して親和性の低い水溶性の有
効成分を容易に皮膚に浸透させることができる。また、
有効成分の放出をコントロールすることができ、効果を
長時間持続させることができる。
有効成分の具体例としては、例えば、コラーゲン、エラ
スチン、ヒアルロン酸などの水溶性高分子、および植物
抽出物由来の保湿剤、美白剤、細胞賦活成分などが挙げ
られる。
薬剤を封入してもよい。
封入してもよい。
される。例えば、水素添加レシチンの懸濁液を激しく攪
拌して分散した後、超音波処理することにより作製され
得る。
たは膜表面上に脂溶性または難溶性薬剤を保持すること
ができる。本発明のリポソームはまた、皮膚に対する吸
収性および親和性が小さい水溶性の有効成分または保湿
剤などを内包させることもできる。
は、本発明の水素添加レシチンに加えて、コレステロー
ルを添加しても良い。
優れた化粧料用組成物に好ましく使用され得る。しか
し、化粧料用組成物以外の組成物においても使用され得
る。例えば、機能薬剤や機能性食材をリポソーム化し、
医薬、機能性食品として利用することもできる。
の水素添加レシチンにより表面処理される。
し、着色顔料のみならず、着色力のない、いわゆる体質
顔料および、真珠光沢顔料などの特殊な顔料をも含む。
ン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、弁柄、黄色酸化鉄、
黒色酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、
マンゴバイオレットなどの無機着色顔料、雲母チタン、
オキシ塩化ビスマス等の真珠光沢顔料、タルク、カオリ
ン、雲母類(白雲母、絹雲母など)、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグ
ネシウム、ケイ酸カルシウム、クレー、硫酸バリウム、
炭酸バリウム、珪ソウ土などの無機体質顔料、その他の
各種金属粉体、磁性酸化鉄、セラミック粉体などが挙げ
られる。また、有機粉体、例えばプラスチック粉体、タ
ール色素などの有機顔料も使用できる。更に、無機顔料
と有機顔料とを組合せて使用してもよい顔料の表面処理
は、従来公知の方法により行うことができる。
分散媒中に分散した後、水素添加レシチンを添加し、必
要に応じて加熱する。
強固にするためには、例えば、顔料分散液に水素添加レ
シチンを添加した後、アルミニウム、マグネシウム、カ
ルシウム、亜鉛、ジルコン、チタンなどの可溶性塩(例
えば、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸アル
ミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、塩化マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネ
シウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウムカリウ
ム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、酢酸カルシウ
ム、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、硫酸ジルコニウ
ム、塩化ジルコニウム、塩化チタンなど)の水溶液(例
えば、1〜30%水溶液)を水素添加レシチンに対して
例えば0.1〜2当量になるように滴下してもよい。こ
れにより、水素添加レシチンは、非水溶性金属塩とな
り、強固に顔料表面に吸着する。また卵黄油などの中性
脂肪油を同時に吸着させることも可能である。
圧を用いた乾燥などにより分散媒を除去すれば、水素添
加レシチンで表面処理された顔料が得られる。
粧料は、滑らかで伸びが良好であり、保湿効果があり、
皮膚刺激性が少なく、撥水性の強い化粧料となる。
化粧料用組成物に好ましく使用され得る。しかし、化粧
料用組成物以外の組成物、例えば、電子材料用の組成
物、または各種クロマトグラフィーの担体などにおいて
も使用され得る。
発明はこれらに限定されるものではない。
価およびレシチン含量は、以下のようにして測定した。
基準一般試験法「45.ヨウ素価測定法」に準じて行っ
た。
形成能があり、ヨウ素がリポソーム中に取り込まれて反
応性が低下し、ヨウ素−デンプン反応も阻害されるた
め、通常のヨウ素価測定法では1以下の低いヨウ素価の
測定は極めて不正確となる。よって、本発明者らは、レ
シチンを加水分解してリポソーム形成能を失わせてから
ヨウ素価を測定する以下の変法を採用した。レシチン1
gをとり、エタノール30mLおよび3N水酸化ナトリ
ウム水溶液3mLを加えて、50℃の温水中で5分間撹
拌する。室温にまで冷却した後、酢酸4mLおよびn−
ヘキサン30mLを加える。一塩化ヨウ素試液25ml
を加えて振り混ぜる。液が透明にならないときは、さら
に四塩化炭素を追加した後、密せんをして遮光し、20
〜30℃で30分間時々振り混ぜて放置する。次に、ヨ
ウ化カリウム溶液(1→10)20mlおよび水100
mlを加えて振り混ぜた後、遊離するヨウ素を0.01
mol/Lのチオ硫酸ナトリウム水溶液滴定する。 レシチン組成測定法: 高速液体クロマトグラフィー、測定条件: 装置: HPLC 6A、10A(島津製作所) カラム:Lichrosorb Si−60 (Mer
ck) Radial−Pak cartridge sili
ca (Waters) 移動層:A、n−ヘキサン/2−プロパノール(3/
4、v/v) B、n−ヘキサン/2−プロパノール/水(3/4/
0.75、v/v/v) 60%B(0−10分)、100%B(10−25
分)、60%B(25−30分) 流量:1.5mL/分 検出器:蒸発光散乱検出器(ELSD)(Varex
MK III、 ALTECH)、ドリフト管温度:
100℃、ガス流量:1.75SLPM。
成、PC:79.8%;PE:13.5%;LPC:
1.6%;SM:2.0%;LPE:0.8%)20g
を、n−ヘキサン、エタノール、および水の10/2/
4(v/v/v)混合溶媒200mLに溶解し、5%白
金−活性炭触媒1gを加えた。この混合物を、1.5〜
2.0気圧の水素雰囲気中、30〜35℃で52時間撹
拌した。反応混合物からセライトを用いて触媒を濾過し
て除いた。
セトン140mLを加えて撹拌後、−10℃まで約5時
間をかけて冷却し、析出した水素添加レシチンを濾取
し、減圧下に乾燥した。収量は、18.0gであった。
後、濃縮・乾燥して残留溶媒をエタノールに置換する。
こうして得られた水素添加レシチンは、前記の方法でヨ
ウ素価を精密に測定すると0.03であった。また、レ
シチン組成は、PC:79.0%;PE:12.8%;
LPC:3.1%;SM:1.7%;LPE:1.8%
であった。
成、PC:79.8%;PE:13.5%;LPC:
1.6%;SM:2.0%;LPE:0.8%)20g
を、n−ヘキサン、エタノール、および水の10/2/
4(v/v/v)混合溶媒200mLに溶解し、クエン
酸0.4gおよび5%パラジウム−活性炭触媒2gを加
えた。この混合物を、1.5〜2.0気圧の水素雰囲気
中、30〜35℃で60時間撹拌した。反応混合物に1
4%アンモニア水0.8mLを加えてクエン酸を中和し
アンモニウム塩として析出させ、以下、調製例1と同様
に処理してヨウ素価を測定した。その結果、ヨウ素価
0.01、レシチン組成:PC:79.5%;PE:1
2.5%;LPC:3.2%;SM:1.5%;LP
E:1.9%の水素添加卵黄レシチン17.8gを得
た。
由来精製レシチンを原料として用い、反応時間を55時
間としたこと以外は調製例1と同様にして、ヨウ素価
0.18の水素添加卵黄レシチンを得た。
由来精製レシチンを原料として用い、反応時間を60時
間としたこと以外は調製例1と同様にして、ヨウ素価
0.25の水素添加卵黄レシチンを得た。
含有率85.6%の大豆レシチンを用いたこと以外は調
製例1と同様にして、ヨウ素価0.09の水素添加大豆
レシチンを得た。
含有率70.4%の大豆レシチンを用いたこと以外は調
製例1と同様にして、ヨウ素価0.21の水素添加大豆
レシチンを得た。
含有率30.6%の大豆レシチンを用いたこと以外は調
製例1と同様にして、ヨウ素価0.16の水素添加卵黄
レシチンを得た。
溶媒を、n−ヘキサンのみからなる溶媒としたこと以外
は調製例1と同様にして、ヨウ素価0.50の水素添加
卵黄レシチンを得た。
溶媒を、n−ヘキサンのみからなる溶媒としたこと、お
よび反応時間を24時間としたこと以外は調製例1と同
様にして、ヨウ素価1.85の水素添加卵黄レシチンを
得た。
溶媒を、n−ヘキサンのみからなる溶媒としたこと、お
よび反応時間を60時間としたこと以外は調製例6と同
様にして、ヨウ素価0.62の水素添加大豆レシチンを
得た。
溶媒を、n−ヘキサンのみからなる溶媒としたこと、お
よび反応時間を24時間としたこと以外は調製例6と同
様にして、ヨウ素価2.31の水素添加大豆レシチンを
得た。
レシチン(ヨウ素価0.03)と、調製例4で得た水素
添加卵黄レシチン(ヨウ素価0.25)と、調製比較例
1で作成した水素添加卵黄レシチン(ヨウ素価0.5
0)と、調製比較例2で作成した水素添加卵黄レシチン
(ヨウ素価1.85)とをガラス瓶に密封し、50℃に
おける加速試験で比較した。
瓶に密封して、50℃で放置し、粉末の色の変化および
臭いの変化を観察した。得られた結果を以下の表1に示
す。なお、表中で「OK」とは、悪臭が生じなかったこ
とを示す。
較例3および4で得られた水素添加レシチン粉末をガラ
ス瓶に密封して、50℃で放置し、粉末の色の変化およ
び臭いの変化を観察した。得られた結果を以下の表2に
示す。なお、表中で「OK」とは、悪臭が生じなかった
ことを示す。
例3および4で得られた水素添加レシチン粉末を常法に
従い配合して、それぞれ中性クリーム(親水軟膏)を得
た。得られた中性クリームの配合は、以下の通りであ
る: 白色ワセリン 25% ステアリルアルコール 18% スクアレン 3% コレステロール 0.3% プロピレングリコール 10% ラウリル硫酸ナトリウム 1.5% 水素添加レシチン 2% 防腐剤 0.04% (100%の残りは、精製水である)。
50℃で放置し、粉末の色の変化および臭いの変化を観
察した。得られた結果を以下の表3に示す。なお、表中
で「OK」とは、悪臭が生じなかったことを示す。
く、長期保存可能で、極めて安定な、化粧料配合材料や
その他の添加物として有用な水素添加レシチンおよびそ
の製造方法が提供される。
Claims (13)
- 【請求項1】 ヨウ素価が0.3以下である、水素添加
レシチン。 - 【請求項2】 ヨウ素価が0.1以下である、請求項1
に記載の水素添加レシチン。 - 【請求項3】 前記ヨウ素価が0.3以下であり、か
つ、天然レシチン中のリン脂質の組成が維持されてい
る、天然の卵黄由来の水素添加卵黄レシチン。 - 【請求項4】 ヨウ素価が0.1以下である、請求項3
に記載の水素添加卵黄レシチン。 - 【請求項5】 ヨウ素価が0.3以下である水素添加レ
シチンを含む、化粧料用組成物。 - 【請求項6】 前記水素添加レシチンが水素添加卵黄レ
シチンである、請求項5に記載の組成物。 - 【請求項7】 水素添加レシチンの製造方法であって、
水素雰囲気中、水素化触媒の存在下、脂肪族飽和炭化水
素と脂肪族アルコールと水との混合溶媒を含有する反応
液中で、天然レシチンを水素化して、ヨウ素価を0.3
以下とする工程を包含する、方法。 - 【請求項8】 前記脂肪族飽和炭化水素がn−ヘキサン
であり、前記脂肪族アルコールがエタノ−ルである、請
求項7に記載の方法。 - 【請求項9】 前記混合溶媒の混合比率が、脂肪族飽和
炭化水素:脂肪族アルコール:水の体積比として 100:(20〜300):(10〜300) である、請求項7または8に記載の方法。 - 【請求項10】 さらに、水素化されたレシチンをアセ
トンから析出させる工程を包含する、請求項7に記載の
方法。 - 【請求項11】 請求項1または2に記載の水素化され
たレシチンを含む、溶液、エマルジョンまたは可溶化
液。 - 【請求項12】 請求項1または2に記載の水素添加レ
シチンを含む、リポソーム。 - 【請求項13】 請求項1または2に記載の水素添加レ
シチンで表面処理された、顔料。
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