JP2000137971A - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JP2000137971A
JP2000137971A JP10309689A JP30968998A JP2000137971A JP 2000137971 A JP2000137971 A JP 2000137971A JP 10309689 A JP10309689 A JP 10309689A JP 30968998 A JP30968998 A JP 30968998A JP 2000137971 A JP2000137971 A JP 2000137971A
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English (en)
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Takaaki Sanpei
孝明 三瓶
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Original Assignee
Sony Corp
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/04Magazines; Cassettes for webs or filaments
    • G11B23/08Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
    • G11B23/087Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
    • G11B23/08707Details
    • G11B23/08735Covers
    • G11B23/08742Covers in combination with brake means

Landscapes

  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リールロック部材がリールを必要以上に強く
押圧するのを防止する。 【解決手段】 テープカートリッジ1は、テープ2を巻
装した一対のリール3,4と、上記一対のリール3,4
を回転可能に収容している上,下ハーフ5,6からなる
シェル7と、上記シェル7のポケット部8を開閉可能す
るリッド9と、上記リッド9の開閉動作に連動して上記
リール3,4のロックおよびロック解除を行うリールロ
ック部材11と、上記リールロック部材11をリールロ
ック方向に付勢しているばね部材12とを備えている。
上記テープカートリッジ1は、上記リールロック部材1
1がリールロック位置に移動してきたときに、該リール
ロック部材11の更なる移動を阻止するリールロック部
材移動規制手段21を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープカートリッ
ジ不使用時にリールをリールロック部材でロックし、リ
ールの回転を阻止してテープが弛むのを阻止するととも
に、テープカートリッジ使用時に記録再生装置に装填さ
れてリッドが開放されると、該リッドの開放動作に連動
して、上記リールロック部材によるリールのロックが解
除されるようになっているデジタルデータストレージ
(DDS)やデジタルオーディオテープテープ(DA
T)等のテープカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記テープカートリッジとして図9に示
したものが知られている。上記テープカートリッジ10
1は、情報記録媒体としての磁気テープ102を巻装し
た一対のリール103,104と、これら一対のリール
103,104を回転可能に収容している上,下ハーフ
105,106からなるシェル107と、該シェル10
7の前面側に回動可能に取付けられていて、上記シェル
107の前面側のローディング用の開口部(以下、ポケ
ット部という)108内を走行する磁気テープ102を
保護するリッド(回動蓋)109と、上記シェル107
の下部にスライド可能に取り付けられていて、上記ポケ
ット部108の下部を開閉するスライドシャッター11
0と、上記リッド109の開閉動作に連動して上記リー
ル103,104のロックおよびロック解除を行うリー
ルロック部材111と、該リールロック部材111をリ
ールロック方向に付勢しているばね部材112(以下、
リールロックスプリングという)を備えている。
【0003】図10に示したように、上記一対のリール
103,104は、下端部にリール座部103a,10
4aを有していて、上記リール座部103a,104a
を下ハーフ106に設けたリール受部(座繰り穴)10
6a,106bに遊嵌することにより、これらリール受
部106a,106b内で回転するようになっている。
また、上記リールロック部材111は、一対のリール
係合部(爪部)111a,111bを有していて、これ
ら一対のリール係合部111a,111bが上記リール
103,104の被係合部(爪係合部)103b,10
4bに係合して、これらリール103,104の回転を
阻止するようになっている。
【0004】上記テープカートリッジ101は、上記下
ハーフ106に上記一対のリール103,104やリー
ルロック部材111、リールロックスプリング112等
を組み付けた後に、上記下ハーフ106に上ハーフ10
5をネジ113等で結合してシェル107を組み立てた
後に、該シェル107に上記リッド109やスライドシ
ャッター110を組み付けることにより構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
テープカートリッジには次に述べるような問題点があっ
た。
【0006】(1)上記下ハーフ106に、上記一対の
リール103,104と、リールロック部材110と、
リールロックスプリング112を組み付けるとたとき
に、図9〜10に示したように上記リールロックスプリ
ング112のバネ力で上記リールロック部材111がス
ライドして上記一対のリール係合部111a,111b
が上記リール103,104の被係合部103b,10
4bに係合して、これらリール103,104の回転を
阻止するのであるが、上記リールロックスプリング11
2のバネ力で上記リールロック部材111が更にスライ
ドして上記リール103,104を押圧すると、図11
に示したように、上記リール103,104のリール座
部103a,104aが上記下ハーフ106のリール受
部106a,106bの内周面に押し付けられて、上記
リールロック部材111と上記リール103,104
は、山形状に浮き上がってしまう。
【0007】上記シェルの組立ラインにおいては、上記
下ハーフ106に上記一対のリール103,104やリ
ールロック部材111が正しくセットされているか否か
を図12に示したような、高さチェッカーブロック20
1で検出しているが、上述のように上記リールロック部
材111と上記リール103,104が山形状に浮き上
がっていると上記リールロック部材111に設けたリー
ルロックスプリング係止部111c等が上記高さチェッ
カーブロック201に接触して不良品として検出されて
しまうことがある。
【0008】(2)上記リールロック部材111とリー
ル103,104が山形状に浮き上がるのと反対に、上
記リール103,104に卷装されているテープ102
の外周部の下エッジ102aが下ハーフ106の内底面
や内側面に押し付けられてダメージを受けて記録再生に
支障を来すことがある。
【0009】(3)上記リールロック部材111がリー
ル103,104を必要以上に強く押圧すると、上記リ
ールロック部材111のリール係合部111a,111
bや上記リール103,104の被係合部103b,1
04bが変形したり損傷してしまうことがある。
【0010】(4)上記問題点を解決する方法として、
上記リールロックスプリング112の線径を変えるなど
して、上記リールロックスプリング112のバネ圧を小
さくすることも行われているが、この方法はテープカー
トリッジ101の不使用時におけるリールロック効果が
弱められるという問題点がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、テープを巻装
した一対のリールと、上記一対のリールを回転可能に収
容している上,下ハーフからなるシェルと、上記シェル
のテープ引出用の開口部を開閉可能するリッドと、上記
リッドの開閉動作に連動して上記リールのロックおよび
ロック解除を行うリールロック部材と、上記リールロッ
ク部材をリールロック方向に付勢しているばね部材とを
備えたテープカートリッジにおいて、上記リールロック
部材がリールロック位置に移動してきたときに、該リー
ルロック部材の更なる移動を阻止するリールロック部材
移動規制手段を設けることにより、上記リールロック部
材がリールを必要以上に強く押圧するのを上記リールロ
ック部材移動規制手段によって防止できるようにした。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図8は、第1の実施の形態
のテープカートリッジ1を示す。図1は、テープカート
リッジ1の分解斜視図である。上記テープカートリッジ
1は、磁気テープ2を巻装した一対のリール(ハブ)
3,4と、上記一対のリール3,4を回転可能に収容し
ている上,下ハーフ5,6からなるシェル7と、上記シ
ェル7の前端面側に回動可能に取り付けられていて、上
記シェル7のポケット部(テープ引出用の開口部)8を
開閉するリッド9と、上記シェル7の底面側に摺動可能
に取り付けられていて、上記シェル7のポケット部8の
底部を開閉可能するスライドシャッター10と、上記リ
ッド9の開閉動作に連動して一対のリール係合部11
a,11bで上記リール3,4のリールロックおよびロ
ック解除を行うリールロック部材11と、上記リールロ
ック部材11をリールロック方向に付勢しているリール
ロックスプリング(第1の捩りコイルばね)12と、上
記リールロック部材11がリールロック位置に移動して
きたときに、該リールロック部材11の更なる移動を阻
止するリールロック部材移動規制手段21とを備えてい
る。
【0013】図2に示したように、上記リールロック部
材移動規制手段21は、上記下ハーフ6の内底面に形成
されていて、上記リールロック部材11の下部が摺動可
能に挿入されているリールロック部材移動ガイド溝22
のリールロック方向の先端面23と、上記下ハーフ6の
内側面に高さ方向に突出形成された位置規制リブ24と
で構成されている。
【0014】図3と図4は、上記テープカートリッジ1
を組み立てた状態の斜視図である。図3に示したよう
に、上記リッド9が閉じられた状態になると上記リール
ロック部材11は、リール係合部11a,11bによっ
てリール3,4をロックするようになっている。また、
図4に示したように、上記リッド9が開放された状態に
なると、上記リッド9の開放動作に連動して、上記リー
ルロック部材11は、リールロックスプリング12のば
ね力に抗してスライドして上記リール係合部11a,1
1bによるリール3,4のロックを解除するようになっ
ている。
【0015】図5に拡大して示したように、上記リール
3は、円筒状部の内筒部3aと、該内筒部3aの外周側
にリブ3b…3bを介して連設された外筒部3cとから
なっている。上記内筒部3aの上端部は、上記外筒部3
cの上端部から上方に突出していて、上記リールロック
部材11の一方のリール係合部11aが係合する被係合
部(爪係合部)3dになっている。
【0016】上記被係合部3dの外周面には、上記リー
ルロック部材11の一方のリール係合部11aが係合す
るが凹溝3e〜3eが放射状に形成されている。
【0017】また、上記内筒部3aの下端部は、上記外
筒部3cの下端部から下方に突出していて次に説明する
下ハーフ6のリール受部(座繰り穴)6a,6bに遊嵌
されるリール座部3fになっている。また、上記内筒部
3aの内周面は、スピンドル(リール駆動軸)嵌合孔3
gになっていて、該内周面には、記録再生装置のスピン
ドル(リール駆動軸)との係合用の凸部3h…3hが設
けられている。また、上記外筒部3cの外周面には、テ
ープクランパ3iが着脱自在に取付けられるようになっ
ていて、該クランパ3iで上記磁気テープ2の端部に接
続されているリードテープ2bをリール3に係止するよ
うになっている。なお、他方のリール4も上記リール3
と同様の構成になっていて、被係合部4dに上記リール
ロック部材11の他方のリール係合部11bが係合する
ようになっている。図1に示したように、上記上ハーフ
5は、上記リッド9を回動可能に取付けるための左右一
対の軸受部5a,5aを有しているとともに、テープエ
ンド等を検出するためのプリズム31を有している。
【0018】上記下ハーフ6は、上記リール3,4のリ
ール座部3f,4fが遊嵌される左右一対のリール受部
(座繰り穴)6a,6bと、これら左右一対のリール受
部6a,6bに遊嵌された一対のリール3,4のスピン
ドル嵌合孔3g,4gの下部が臨む左右一対のスピンド
ル(リール駆動軸)用開口部6c,6dと、上記スライ
ドシャッター10を閉じた状態、又は開いた状態にロッ
クするための一対のストッパー6f,6fを有してい
る。
【0019】図6に示したように、上記一対のストッパ
ー6f,6fは、上記下ハーフ6に略コ状の切欠部6g
を設けることにより形成されている。
【0020】上記一対のストッパー6f,6fは、適度
の弾性を有していて、その先端に設けた突起6hが、後
に説明するスライドシャッター10の第1のストッパー
係合孔10c,10c又は、第2のストッパー係合孔1
0d,10dに係合するようになっている。 上記ポケ
ット部8は、上記下ハーフ6に設けられている。また、
上記ポケット部8の両側部には左右一対のテープガイド
6i,6jが設けられていて、これらテープガイド6
i,6jに磁気テープ2を掛け渡すことにより、該磁気
テープ2は、上記ポケット部8内を走行するようになっ
ている。
【0021】上記リッド9は、リッド本体部9aと、該
リッド本体部9aの両側部に設けられた左右一対のアー
ム部9b,9cとで構成されていて、上記一対のアーム
部9b,9cに設けた軸部9dを上記上ハーフ5に設け
た軸受部5aに嵌合することにより回動自在に取付けら
れている。
【0022】上記リッド9は、リッドスプリング(第2
の捩りコイルばね)32によって、上記ポケット部8を
閉じる方向の回動力を付与されていて、上記リッドスプ
リング32のばね力に抗して回動させることにより、上
記ポケット部8を開放するようになっているとともに、
上記一対のアーム部9b,9cの先端に設けたリールロ
ック部材係合部9eが後に詳しく説明するリールロック
部材11のリッド係合部11gに係合して、上記リール
ロック部材11をロック解除方向にスライドさせるよう
になっている。
【0023】上記スライドシャッター10は、上記下ハ
ーフ6に設けられた一対のスピンドル用開口部6d,6
eを開閉する一対の開口部10a,10bと、上記ポケ
ット部8を閉じた状態において上記下ハーフ6の一対の
ストッパー6f,6fが係合する第1のストッパー係合
孔10c,10cと、上記ポケット部8を開いた状態に
おいて上記一対のストッパー6f,6fが係合する第2
のストッパー係合孔10d,10d有している。
【0024】上記スライドシャッター10は、上記ポケ
ット部8を閉じた状態においては、上記一対の開口部1
0a,10bと上記下ハーフ6の一対のスピンドル用開
口部6c,6dの位置が不一致となって、これら一対の
スピンドル用開口部6c,6dを閉塞し、上記ポケット
部8を開いた状態においては、上記一対の開口部10
a,10bと上記一対のスピンドル用開口部6c,6d
の位置が一致して、これら一対のスピンドル用開口部6
c,6dを開放するようになっている。
【0025】上記スライドシャッター10は、シャッタ
ースプリング(第3の捩りコイルばね)33によって上
記ポケット部8の底部及びスピンドル用開口部6c,6
dを閉じる方向に付勢されていて、これらポケット部8
の底部及びスピンドル用開口部6c,6dを閉じた状態
において、上記第1のストッパー係合孔10c,10c
に上記下ハーフ6の一対のストッパー6f,6fが係合
してロックされるようになっている。
【0026】そして、上記テープカートリッジ1を図示
省略の記録再生装置に挿入すると、該記録再生装置に設
けたシャッターロック解除部材によって、上記スライド
シャッター10のロックが解除され、上記スライドシャ
ッター10は、シャッタースプリング33のばね力に抗
してスライドして、上記ポケット部8の底部を開放する
とともに、上記開口部10a,10bが上記下ハーフ6
に設けたスピンドル用開口部6c,6dと重なり合っ
て、これらスピンドル用開口部6c,6dを開放する。
【0027】上記リールロック部材11は、上記一対の
リール3,4に設けた被係合部3d,4dに係合する一
対のリール係合部11a,11bを後端部に設けた本体
部11cと、該本体部11cの両側部に設けられた左右
一対の脚部11d,11eと、これら脚部11d,11
eの一端部に弾性アーム11fを介して形成されたリッ
ド係合部11gを有している。
【0028】上記リールロック部材11は、上記下ハー
フ6の内底面上に、左右の内側面に沿わせた状態で形成
されている一対のリールロック部材移動ガイド溝22,
22に上記一対の脚部11d,11eの下端部を挿入す
ることにより、上記リールロック部材移動ガイド溝2
2,22の長さの範囲内でスライド可能に下ハーフ6上
に取付けられていて、上記リールロックスプリング12
によってリールロック方向に付勢されている。
【0029】上記リールロックスプリング12は、上記
下ハーフ6に設けた軸部6kにコイル部12aが取り付
けられているとともに、一方のアーム部12bの先端部
が上記リールロック部材11の本体部11cの上面の中
央部に設けたスプリング係止部11hに係止されてい
て、上記リールロック部材11をリールロック方向に付
勢している。
【0030】図7に示したように、上記リールロック部
材移動規制手段21は、上記リールロック部材11のリ
ール係合部11a,11bが上記一対のリール3,4に
設けた被係合部3d,4dに係合する位置、つまりリー
ルロック位置にスライドしてきたときに、上記リールロ
ック部材11の左右一対の脚部11d,11eの先端面
に当接して上記リールロック部材11の更なる移動を阻
止するようになっている。
【0031】図8に示したように、上記リールロック部
材移動規制手段21を構成するリールロック部材移動ガ
イド溝22のリールロック方向の先端面23および位置
規制リブ24から上記下ハーフ6のリール受部6a,6
bまでの距離X1は、上記リールロック部材11のリー
ル係合部11a,11bの長さX2に上記リール3,4
の被係合部3d,4dの直径X3を加えた値から上記リ
ール係合部11a,11bと被係合部3d,4dのオー
バーラップ量DLを差し引いた値と略等しい値、つまり
X1≒X2+X3−DL、望ましくはX1≧X2+X3
−DLmaxに設定されている。但し、DLmaxは最
大オーバーラップ量であって、上記リール3,4の被係
合部3d,4dの凹溝3e,4eの深さに相当する。
【0032】図8に示したように、上記リール3,4の
リール座部3f,4fの外周面と上記下ハーフ6のリー
ル受部6a,6bの内周面との間には遊び間隙δが設定
されている。 上記遊び間隙δは、上記記録再生装置や
テープカートリッジを製造する上で不可避的に発生する
寸法公差等を吸収し、記録再生装置のスピンドル(リー
ル駆動軸)をリール3,4のスピンドル(リール駆動
軸)嵌合孔3g,4gに円滑に挿入させるために必要不
可欠のものである。
【0033】上記遊び間隙δは、上記最大オーバーラッ
プ量DLmaxよりも小さな値に設定されていて、上記
リール3,4のリール座部3f,4fが上記下ハーフ6
のリール受部6a,6b内でガタついた場合でも、上記
リールロック部材11のリール係合部11a,11bと
上記リール3,4の被係合部3d,4dの係合が外れる
事のないようになっている。上述のような諸種の条件を
勘案すると、上記遊び間隙δは、記録再生装置のテープ
カートリッジ装着基準位置からスピンドル(リール駆動
軸)までの公差と、上記下ハーフ6のリール受部6a,
6bの中心公差からなる積算公差を目安とした最小寸法
とするのが望ましい。なお、図1に示したように、上記
一対のリール3,4の上下には、これら一対のリール
3,4を挟むようにアッパーシート41とロアシート4
2が配置されていて、上記一対のリール3,4における
回転トルクの安定化や、上記一対のリール3,4への上
記磁気テープ2の巻き姿勢を整えるようになっている。
【0034】次に、上記リールロック部材移動規制手段
21の作用を、X1=X2+X3−DLmaxの場合
と、X1>X2+X3−DLmaxの場合とに分けて説
明する。 (1)X1=X2+X3−DLmaxの場合 上記リールロック部材11の左右一対の脚部11d,1
1eが上記リールロック部材移動規制手段21を構成す
るリールロック部材移動ガイド溝22のリールロック方
向の先端面23および位置規制リブ24に当接した状態
になると、上記リールロック部材11のリール係合部1
1a,11bが上記リール3,4の被係合部3d,4d
の凹溝3e,4e内に導入されるとともに、上記凹溝3
e,4eの底部を押圧し、上記リール3,4のリール座
部3f,4fの外周面を上記下ハーフ6のリール受部6
a,6bの内周面に押し付けて、上記リール3,4をロ
ックする。しかし、上記リールロック部材11とリール
3,4が山形状に浮き上がってしまうように不必要に強
くリール3,4を押し付けることはない。
【0035】(2)X1>X2+X3−DLmaxの場
合 上記リールロック部材11の左右一対の脚部11d,1
1eが上記リールロック部材移動規制手段21を構成す
るリールロック部材移動ガイド溝22のリールロック方
向の先端面23および位置規制リブ24に当接した状態
になると、上記リールロック部材11のリール係合部1
1a,11bが上記リール3,4の被係合部3d,4d
の凹溝3e,4e内に導入される。上記リールロック部
材11のリール係合部11a,11bが上記リール3,
4の被係合部3d,4dの凹溝3e,4eの底部に接触
したとしても、上記リール3,4のリール座部3f,4
fの外周面を上記下ハーフ6のリール受部6a,6bの
内周面に押し付けることはない。従って、上記リールロ
ック部材11と上記リール3,4が山形状に浮き上がる
ことはない。そして、上記リール3,4は、上記リール
ロック部材11のみでロックされた状態になるのであ
る。
【0036】実施の形態のテープカートリッジは、上述
のような構成であり、X1=X2+X3−DLmaxの
場合でも、X1>X2+X3−DLmaxの場合でも上
記リールロック部材11と上記リール3,4が山形状に
浮き上がることはない。 従って、シェルの組立ライン
においては、上記下ハーフ6に上記一対のリール3,4
やリールロック部材11が正しくセットされ、高さチェ
ッカーブロック201等で不良品として検出されること
はない。
【0037】そして、上記一対のリール3,4やリール
ロック部材11等がセットされた上記下ハーフ6には上
ハーフ5がネジ等で取り付けられてシェル7が構成さ
れ、該シェル7に上記リッド9やスライドシャッター1
0が組み付けられてテープカートリッジ1が構成され
る。
【0038】そして、上記テープカートリッジ1を記録
再生装置に挿入すると、上述したように上記記録再生装
置に設けたシャッターロック解除部材によって、上記ス
ライドシャッター10のロックが解除され、上記スライ
ドシャッター10は、シャッタースプリング33のばね
力に抗してスライドして、上記ポケット部8の底部及び
上記スピンドル用開口部6c,6dを開いたのちに、上
記一対のストッパー7f,7fでロックされる。
【0039】そして、上記テープカートリッジ1は、記
録再生装置のスピンドル側に向けて垂直方向に下降移動
し、上記記録再生装置に設けたリッド開放部材によって
上記リッド9が開方向に回動する。上記リッド9の回動
に連動して、上記リールロック部材11がリールロック
解除方向にスライドして、上記リール3,4のロックが
解除された状態になるとともに、上記リール3,4のス
ピンドル嵌合孔3g,4gに上記記録再生装置のスピン
ドルが導入されるのである。
【0040】
【発明の効果】本発明のテープカートリッジには次に述
べるような効果がある。
【0041】(1)請求項1のテープカートリッジは、
リールロック部材移動規制手段により、リールロック部
材がリールロック位置に移動してきたときに、該リール
ロック部材の更なる移動を阻止するので、下ハーフに、
一対のリールやリールロック部材、リールロックスプリ
ング等を組み付けたときに、上記リールロックスプリン
グのバネ力で上記リールロック部材とリールが山形状に
浮き上がってしまうのを防止する。従って、シェルの組
立ラインにおいて、上記リールロック部材とリールが山
形状に浮き上がっているために不良品として検出されて
しまうというような製造上のトラブルの発生を防止し、
製造歩留まりの向上を図ることが出来る。また、上記リ
ールロック部材と上記リールが山形状に浮き上がること
により上記リールに巻き付けられているテープの下エッ
ジが下ハーフの底面に押し付けられてダメージを受けた
りするのを防止することが出来る。
【0042】(2)請求項2のテープカートリッジは、
下ハーフの内底面に形成されていて、リールロック部材
の下部が摺動可能に挿入されているリールロック部材移
動ガイド溝のリールロック方向の先端面をリールロック
部材移動規制手段として利用したので、上記リールロッ
ク部材移動規制手段の構成が簡素化することが出来る。 (3)請求項3のテープカートリッジは、下ハーフの内
側面の高さ方向に突出形成されている位置規制リブで上
記リールロック部材移動規制手段を構成したので上記リ
ールロック部材を確実に停止させることが出来る。
【0043】(4)請求項4のテープカートリッジは、
下ハーフの内底面に形成されているリールロック部材移
動ガイド溝のリールロック方向の先端面と、下ハーフの
内側面に突出形成された位置規制リブとで上記リールロ
ック部材移動規制手段を構成したので、両者の相乗効果
によって、上記リールロック部材をより確実に停止させ
ることが出来る。
【0044】(5)請求項5のテープカートリッジは、
リールロック部材のリール係合部でリールをロックして
いる状態において、リールロック部材移動規制手段によ
って、リールロック部材をリール座部の外周面とリール
受部の内周面とを接触状態に保つことのできる位置に停
止させるようにしたので、リールのガタつきを防止する
とともに、両者間の摩擦によって、より確実にリールの
ロックを行うことが出来る。
【0045】(6)請求項6のテープカートリッジは、
リールロック部材のリール係合部でリールをロックして
いる状態において、リールロック部材移動規制手段によ
って、リールロック部材を、リール座部の外周面とリール
受部の内周面とを非接触状態に保つことのできる位置に
停止させるようにしたのでリールロック部材に常時無理
な押圧力が掛かるのを防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】分解斜視図。
【図2】要部の拡大図。
【図3】リッドを閉じた状態の斜視図。
【図4】リッドを開いた状態の斜視図。
【図5】リールの拡大斜視図。
【図6】ストッパー部分の拡大図。
【図7】リールロック状態の要部の斜視図。
【図8】リールロック状態の要部の平面図。
【図9】従来例の分解斜視図。
【図10】要部の断面図。
【図11】問題点を示す断面図。
【図12】問題点を示す断面図。
【符号の説明】
1…テープカートリッジ、2…磁気テープ、3,4…一
対のリール、3d,4d…被係合部、3f,4f…リー
ル座部、5,6…上,下ハーフ、6a,6b…リール受
部、7…シェル、9…リッド、11…リールロック部
材、11a,11b…リール係合部、21…リールロッ
ク部材移動規制手段圧手段、22…リールロック部材移
動ガイド溝、23…リールロック部材移動ガイド溝のリ
ールロック方向の先端面、24…位置規制リブ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープを巻装した一対のリールと、上記
    一対のリールの下端部を下ハーフに設けたリール受部に
    遊嵌させ上記一対のリールを回転可能に収容している
    上,下ハーフからなるシェルと、 上記シェルのテープ
    引出用の開口部を開閉可能するリッドと、上記リッドの
    開閉動作に連動してリール係合部で上記リールのロック
    およびロック解除を行うリールロック部材と、 上記リールロック部材をリールロック方向に付勢してい
    るばね部材と、 上記リールロック部材がリールロック位置に移動してき
    たときに、該リールロック部材の更なる移動を阻止する
    リールロック部材移動規制手段と、 を備えていることを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記リールロック部材移動規制手段は、上記下ハーフの
    内底面に形成されていて、上記リールロック部材の下部
    が摺動可能に挿入されているリールロック部材移動ガイ
    ド溝のリールロック方向の先端面で構成されていること
    を特徴とするテープカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項1において上記リールロック部材
    移動規制手段は、上記下ハーフの内側面に突出形成され
    ている位置規制リブで構成されていることを特徴とする
    テープカートリッジ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記リールロック部材移動規制手段は、上記下ハーフの
    内底面に形成されていて、上記リールロック部材の下部
    が摺動可能に挿入されているリールロック部材移動ガイ
    ド溝のリールロック方向の先端面と、上記下ハーフの内
    側面に突出形成された位置規制リブとで構成されている
    ことを特徴とするテープカートリッジ。
  5. 【請求項5】 請求項1において、上記リールロック部
    材移動規制手段は、上記リール係合部で上記リールをロ
    ックしている状態において、上記リール座部の外周面と
    リール受部の内周面とが接触状態とされる位置に、上記
    リールロック部材を停止させるようにしたことを特徴と
    するテープカートリッジ。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 上記リールロック部材移動規制手段は、上記リール係合
    部で上記リールをロックしている状態において、上記リ
    ール座部の外周面とリール受部の内周面とを非接触状態
    にすることのできる位置に、上記リールロック部材を停
    止させるようになっていることを特徴とするテープカー
    トリッジ。
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