JP2000110907A - Planetary roller screw and brake device having the same - Google Patents
Planetary roller screw and brake device having the sameInfo
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- F16H25/00—Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
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- F16H25/20—Screw mechanisms
- F16H25/22—Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members
- F16H25/2247—Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with rollers
- F16H25/2252—Planetary rollers between nut and screw
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Abstract
Description
【0001】[0001]
【発明の属する技術分野】本発明は、遊星ローラねじ、
およびそれを備えたブレーキ装置に関するものである。TECHNICAL FIELD The present invention relates to a planetary roller screw,
And a brake device provided with the same.
【0002】[0002]
【従来の技術】遊星ローラねじは、ナットとねじ軸との
間に複数の遊星ローラが配設されたものである。遊星ロ
ーラは、外周面にねじ溝または円環溝を備え、それらね
じ溝または円環溝により、ねじ軸の外周面に形成された
ねじ山と係合する一方、ナットにより、自転を伴う公転
可能かつ軸方向に移動不能に保持される。この遊星ロー
ラの一種が、特開平8−338461号公報に記載され
ている。この遊星ローラねじは、断面形状が円形であ
る穴の内周面から半径方向内向きに突出し、両側面の少
なくとも一方がテーパ面であるローラ受面とされた複数
のローラ受リブを備えたナットと、前記ローラ受面に
対応した傾斜のテーパ面をそれぞれ備え、かつ、各外周
面にねじ溝または円環溝を備えた複数のローラと、そ
れら複数のローラを、それらローラの両端部において、
それらローラの軸線まわりに回転可能に、かつ、それら
ローラの軸線が前記穴の中心線から互いに等しい距離離
れて位置する状態で保持する一対のリテーナと、外周
面にねじ山を備え、そのねじ山において前記複数のロー
ラの前記ねじ溝または円環溝と係合するねじ軸とを含
む。2. Description of the Related Art A planetary roller screw has a plurality of planetary rollers disposed between a nut and a screw shaft. The planetary roller is provided with a thread groove or an annular groove on the outer peripheral surface, and engages with the thread formed on the outer peripheral surface of the screw shaft by the thread groove or the annular groove, while revolving with rotation by a nut. And it is held immovable in the axial direction. One type of this planetary roller is described in JP-A-8-338461. This planetary roller screw is provided with a plurality of roller receiving ribs that protrude radially inward from the inner peripheral surface of a hole having a circular cross-sectional shape and have at least one of both side surfaces as a roller receiving surface. A plurality of rollers each having an inclined tapered surface corresponding to the roller receiving surface, and having a thread groove or an annular groove on each outer peripheral surface, and the plurality of rollers, at both ends of the rollers,
A pair of retainers that are rotatable about the axes of the rollers and that the rollers are held at an equal distance from the center line of the hole; And a screw shaft engaged with the screw groove or the annular groove of the plurality of rollers.
【0003】上記遊星ローラねじの組立ては、次のよう
にして行われる。すべてのローラをナット内に、複数の
ローラ受リブに係合させた状態で配置した後に、ナット
の両側の開口から一対のリテーナの各々をナット内に挿
入し、複数のローラの両端部に各リテーナを組み付け
る。これにより、複数のローラは、それらの回転軸線が
ナットと同心の一円筒上に位置し、かつ、ナットに対し
て軸方向の相対位置が規定された状態で拘束され、自転
を伴う公転のみが可能となる。それら複数のローラ内に
ねじ軸を螺合すれば、ねじ軸のねじ山が、複数のローラ
のねじ溝または円環溝と係合する。本来、各ローラの外
周面には、ねじ軸のねじ山に対応するねじ溝を形成すべ
きなのであるが、ローラとねじ軸とは、互いの外周部の
ごく一部同士で係合するのみであるため、ねじ溝に代え
て円環溝を形成しても差し支えないのである。[0003] The assembly of the planetary roller screw is performed as follows. After arranging all the rollers in the nut in a state where the rollers are engaged with the plurality of roller receiving ribs, each of the pair of retainers is inserted into the nut from the opening on both sides of the nut, and each end of each of the plurality of rollers is inserted into the nut. Install the retainer. As a result, the plurality of rollers are restrained in a state where their rotation axes are located on one cylinder concentric with the nut, and the relative position in the axial direction with respect to the nut is defined. It becomes possible. When the screw shaft is screwed into the plurality of rollers, the thread of the screw shaft engages with the screw groove or the annular groove of the plurality of rollers. Originally, a thread groove corresponding to the thread of the screw shaft should be formed on the outer peripheral surface of each roller, but the roller and the screw shaft only engage with each other at a very small part of the outer peripheral part of each other. Therefore, an annular groove may be formed instead of the screw groove.
【0004】上記のように、遊星ローラねじのナット
は、一対のリテーナの組付けの都合上、ナットの両側の
開口からそれぞれ1個ずつのリテーナを挿入し得ること
が必要なのであるが、この条件を満たすことが困難、ま
たは、この条件を満たすために遊星ローラねじを含む装
置全体の構造が複雑になることがある。例えば、上記公
開公報には、遊星ローラねじを、電動ブレーキ装置にお
いて、回転運動を直線運動に変換する運動変換機構とし
て利用することが記載されているが、ナットの両側の開
口からリテーナを挿入し得る構造とする必要上、ブレー
キ装置全体の構造が複雑になっているのである。ナット
を有底円筒状のものとすることができれば、後に本発明
の一実施形態として説明するブレーキ装置におけるよう
に、装置全体の構造を簡略化できるのであるが、従来の
遊星ローラねじにおいてはそれが不可能であったのであ
る。同様の問題は、ナットの両側が開口してはいるが、
一方の端に長い円筒部が一体的に形成されている等の理
由で、そちら側の開口からリテーナを挿入してローラに
組み付けることが困難である場合にも生じる。As described above, the nut of the planetary roller screw needs to be able to insert one retainer from each of the openings on both sides of the nut for the purpose of assembling the pair of retainers. May be difficult to meet, or the overall structure of the device, including the planetary roller screws, may be complicated to meet this condition. For example, the above publication discloses that a planetary roller screw is used as a motion conversion mechanism that converts a rotary motion into a linear motion in an electric brake device, but a retainer is inserted through openings on both sides of a nut. The structure of the entire brake device is complicated due to the necessity of obtaining the structure. If the nut can be made cylindrical with a bottom, the structure of the entire device can be simplified as in a brake device to be described later as an embodiment of the present invention. Was impossible. A similar problem is that although both sides of the nut are open,
For example, because a long cylindrical portion is integrally formed at one end, it also occurs when it is difficult to insert the retainer from the opening on that side and assemble it with the roller.
【0005】[0005]
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】本発明は、上述のように、一対のリテーナをナット
の両側の開口からぞれぞれ挿入しなければ組立てができ
ないという従来の遊星ローラねじの問題を解消すること
を課題としてなされたものである。本発明によって、下
記各態様の遊星ローラねじおよびそれを備えたブレーキ
装置が得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分
し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引
用する形式で記載する。これは、本明細書に記載の技術
的特徴およびそれらの組合わせを例示するためであり、
本明細書に記載の技術的特徴やそれらの組合わせが以下
のものに限定されると解釈されるべきではない。 (1)断面形状が円形である穴の内周面から半径方向内
向きに突出し、両側面の少なくとも一方がテーパ面であ
るローラ受面とされたローラ受リブを少なくとも1つ備
えたナットと、前記ローラ受面に対応した傾斜のテーパ
面をそれぞれ備え、かつ、各外周面にねじ溝または円環
溝を備えた複数のローラと、それら複数のローラを、そ
れらローラの両端部において、それらローラの軸線まわ
りに回転可能に、かつ、それらローラの軸線が前記穴の
中心線から互いに等しい距離離れて位置する状態で保持
する一対のリテーナと、外周面にねじ山を備え、そのね
じ山において前記複数のローラの前記ねじ溝または円環
溝と係合するねじ軸とを含む遊星ローラねじにおいて、
前記ナットの、少なくとも前記ローラ受リブの部分に、
前記ローラの軸方向の通過を許容する切欠を、少なくと
も1つ設けたことを特徴とする遊星ローラねじ(請求項
1)。ローラ受リブは、ローラの自転を伴う公転を許容
しつつ、ローラの軸方向の移動を阻止するものであり、
ローラの両端に形成された一対のテーパ面のぞれぞれを
受けるものを一対設けることも、ローラの外周面の軸方
向の中間部に形成された1つの係合溝と係合するもの1
つを設けることも可能である。しかし、一般には、ナッ
トの負荷能力を大きくするために、ローラ受リブが、ナ
ットの中心線に平行な方向に距離を隔てて3つ以上設け
られる。そして、複数のローラの各々には、両端のロー
ラ受リブと係合する両端のテーパ面の他に、軸方向の中
間部に少なくとも1つの係合溝が設けられる。両端のロ
ーラ受リブは、片側の側面(内側の側面)がローラ受面
とされればよいが、中間部のローラ受リブは両側の側面
がローラ受面とされることが望ましい。複数のローラ受
リブが設けられる場合には、それら複数のローラ受リブ
の切欠は、ナットの中心線に平行な直線に沿って設けら
れる。本遊星ローラねじが組み立てられる際には、ま
ず、一対のリテーナの一方が、ナットの一方の開口から
ナット内にセットされ、そのリテーナに1個のローラが
切欠を通過させられて組み付けられる。例えば、ローラ
の軸部がリテーナの支持穴に嵌合されるのである。その
ために、ローラは端面から同軸に突出した軸部を備えた
ものとされ、リテーナはその軸部が嵌合可能な支持穴を
有するものとされる。逆に、リテーナが支持軸を備え、
ローラの端面に形成された軸受穴に嵌合されるようにさ
れてもよい。いずれにしても、1個のローラがリテーナ
に組み付けられた後、リテーナとローラが、支持穴,支
持軸等の配設ピッチ分回転させられ、次のローラを組み
付けるべき支持穴,支持軸等が切欠に合致する状態とさ
れる。これにより、次のローラが切欠を通過させられて
リテーナに組み付けられることが可能になるとともに、
先に組み付けられたローラが支持穴,支持軸等から離脱
することがローラ受リブにより防止される状態となる。
所定数のローラが組み付けられた後、上記リテーナとは
別のリテーナが、ナットの前記開口からナット内に挿入
され、一対のリテーナが複数のローラの両端を回転可能
に保持する状態とされる。一対のリテーナとローラとは
適宜の手段により互いに分離することが防止される。最
後に、ねじ軸が回転させられつつ軸方向に移動させら
れ、ねじ軸のねじ山が複数のローラのねじ溝または円環
溝に係合させられる。上述のように、一対のリテーナを
ナットの同じ開口から挿入して、遊星ローラねじを組み
立てることができるため、ナットが有底円筒状のもので
ある場合や、ナットの一方に端に長い筒状部が一体的に
形成されている場合にも、支障なく組立作業を行うこと
ができる。 (2)前記切欠が、前記ローラ受リブから前記ナットの
内周面を超えてナットの内部に至る状態で形成された
(1)項に記載の遊星ローラねじ。切欠は少なくともロー
ラ受リブの部分に形成されればよいが、内周面を超えて
ナットの内部に至る状態で形成されれば、切欠の内側面
とローラの外周面との間の隙間が大きくなって、遊星ロ
ーラねじの組立作業時におけるローラの移動の自由度が
増し、組立作業が容易となる。 (3)前記切欠が、前記ローラが前記リテーナに保持さ
れて前記ナット内に組み込まれた状態におけるローラの
軸線を中心線とする部分円筒面によって規定される形状
を有する (1)項または (2)項に記載の遊星ローラねじ。
上記のように、組立作業の容易性の観点からすれば、切
欠の内側面とローラ外周面との隙間は大きいことが望ま
しいが、ローラ受リブは、切欠が形成された部分ではロ
ーラを受けることができないため、切欠はできる限り小
さいことが望ましい。本態様の切欠は、これら相矛盾す
る要求を満たすために特に優れたものである。 (4)断面形状が円形である穴の内周面から半径方向内
向きに突出し、両側面の少なくとも一方がテーパ面であ
るローラ受面とされたローラ受リブを少なくとも1つ備
えたナットと、前記ローラ受面に対応した傾斜のテーパ
面をそれぞれ備え、かつ、各外周面にねじ溝または円環
溝を備えた複数のローラと、それら複数のローラを、そ
れらローラの両端部において、それらローラの軸線まわ
りに回転可能に、かつ、それらローラの軸線が前記穴の
中心線から互いに等しい距離離れて位置する状態で保持
する一対のリテーナと、外周面にねじ山を備え、そのね
じ山において前記複数のローラの前記ねじ溝または円環
溝と係合するねじ軸とを含む遊星ローラねじにおいて、
前記複数のローラの少なくとも一端部から同心に軸部を
延び出させるとともに、前記一対のリテーナの少なくと
も一方に、そのリテーナの半径方向に延び、前記軸部
と、その軸部のリテーナ半径方向の移動は許容するがリ
テーナ周方向の移動は防止する状態で係合する長手形状
の係合凹部を形成したことを特徴とする遊星ローラねじ
(請求項2)。上記長手形状の係合凹部は、リテーナの
厚さ方向に貫通して形成されても、貫通しない状態で形
成されてもよい。いずれにしても、一対のリテーナの少
なくとも一方を、長手形状の係合凹部を有するものとす
れば、最初にそのリテーナをナット内部に挿入し、その
リテーナの切欠に複数のローラの各軸部を係合させるこ
とが可能となる。その係合凹部のリテーナ内周側の端
が、組立完了状態においてローラの軸部と係合し、その
ローラのリテーナ内周側への移動を阻止する位置に決定
されている場合には、各ローラはナットの中心線に平行
な姿勢のままでは、前述のようにローラの大径部とロー
ラ受リブとが干渉するため、軸部をリテーナの係合凹部
に係合させることはできないが、実施形態の項において
詳述するように、ローラを、リテーナの係合凹部と係合
させるべき軸部が設けられた側とは反対側の端が、ナッ
トの中心線側に位置する状態に傾かせれば、ローラの大
径部とローラ受リブとの干渉を回避しつつ、軸部を係合
凹部に係合させることができる。そして、両者の係合後
にローラをナットの中心線に平行な姿勢とすれば、ロー
ラの大径部とローラ受リブとが係合し、ローラの軸方向
の移動とナット外周側への移動とが防止される。すべて
のローラの組み付け後、それらローラの反対側の端部に
別のリテーナを組み付ければ、ローラおよびリテーナの
ナットへの組付けが終了する。上記別のリテーナとロー
ラとの係合部も前述の長手形状の係合凹部とすることも
可能であるが、ローラの軸部と嵌合可能な円形の支持穴
や、ローラの軸受穴と嵌合可能な支持軸でも差し支えな
い。また、最初に挿入されるリテーナの長手形状の係合
凹部の、リテーナ内周側の端が、組立完了状態において
ローラの軸部の位置よりさらにリテーナ内周側の位置に
決定されている場合には、ローラをナットの中心線に平
行な姿勢に保ったままでも、ローラの大径部とナットの
ローラ受リブとの干渉を回避しつつ軸部を長手形状の係
合凹部のリテーナ内周側の端部に係合させることができ
る。この場合には、ローラはリテーナに組み付けられた
状態においても、リテーナ内周側へ移動可能であること
になるが、後に複数のローラの内側にねじ軸が螺合され
れば、その移動が防止されるため、支障はない。 (5)前記長手形状の係合凹部のリテーナ内周側の端
が、組立完了状態においてローラの軸部と係合し、その
ローラのリテーナ内周側への移動を阻止する位置に決定
されている (4)項に記載の遊星ローラ。 (6)前記長手形状の係合凹部が、リテーナの外周面か
ら内周面側へ延びる切欠である (4)項または (5)項に記
載の遊星ローラ。 (7)前記切欠がU字形の切欠であり、そのU字の底部
において前記軸部を支持する (6)項に記載の遊星ロー
ラ。 (8)前記長手形状の係合凹部が、リテーナ半径方向に
長い長穴である (4)項または (5)項に記載の遊星ロー
ラ。 (9)前記長手形状の係合凹部が、前記リテーナを軸方
向に貫通して形成された(4)項ないし (8)項のいずれか
1つに記載の遊星ローラ。 (10)前記ナットの穴が有底穴であり、その有底穴の
底面に対面する状態で前記リテーナが配設された (1)項
ないし (9)項のいずれか1つに記載の遊星ローラねじ
(請求項3)。ナットの穴が両端が開放したものである
場合には、前述のように、すべてのローラをナット内に
配置した後に、それらローラの両端部に一対のリテーナ
を組み付けることが可能であるが、ナットの穴が有底穴
である場合には、そのような組付けが不可能であるた
め、本発明の効果を最も有効に享受することができる。
しかし、例えば、ナットが長い管の端部にその管と一体
に形成されている場合には、長い管側のリテーナはやは
りローラをナット内に配置する前にナット内に組み込む
ことが望ましいため、本発明を適用することが望まし
い。 (11)前記ナットが前記有底穴の底部を貫通する貫通
穴を備え、その貫通穴を貫通して前記ねじ軸が延びてい
る(10)項に記載の遊星ローラねじ。 (12)前記ローラ受リブの少なくとも1つの両側面が
互いに逆向きに傾斜し、ローラ受リブの厚さが先端側ほ
ど小さくなっており、かつ、前記ローラ受リブが互いに
前記ナットの中心線に平行な方向に隔たって複数個設け
られるとともに、それら複数個のローラ受リブの互いに
隣接するものの互いに対向する側面がローラ受リブの先
端側ほど互いに離間する向きに傾斜したテーパ面となっ
ており、前記ローラの前記テーパ面がそれらテーパ面に
対応して形成されている (1)項ないし(11)項のいずれか
1つに記載の遊星ローラねじ。 (13)前記ローラ受リブが3つ以上設けられており、
前記ローラが、それら3つ以上のローラ受リブの互いに
隣接するものの間に挟まれる複数の大径部を一体的に備
え、前記切欠が前記ナットの中心線に平行な直線に沿っ
て形成された (1)項ないし(12)項のいずれか1つに記載
の遊星ローラねじ。 (14) (1)項ないし(13)項のいずれか1つに記載の遊
星ローラねじと、その遊星ローラねじの前記ナットをそ
のナットの中心線まわりに回転可能かつ中心線に平行な
方向に移動不能に保持するハウジングと、そのハウジン
グに対して前記ナットを回転させる回転駆動装置と、前
記ねじ軸の前記ハウジングに対する相対回転を防止する
相対回転防止装置と、前記ねじ軸の端部と少なくとも押
圧力伝達可能に係合する摩擦部材と、その摩擦部材が押
圧されることにより回転を抑制されるブレーキ回転体
と、前記摩擦部材を前記ブレーキ回転体の摩擦面に接
触,離間可能かつブレーキ回転体の回転方向には移動不
能に支持し、ブレーキ回転体から摩擦部材に付与される
連れ回りトルクを受けるトルク受部材とを含むブレーキ
装置(請求項4)。ブレーキ装置は、摩擦部材としての
ブレーキシューがブレーキ回転体としてのブレーキドラ
ムの内周面に押し付けられるドラムブレーキでも、摩擦
部材としてのブレーキパッドがブレーキ回転体としての
ブレーキディスクの側面に押し付けられるディスクブレ
ーキでも、その他のブレーキでもよい。ブレーキ装置が
車両用である場合には、特に、小形で大きな制動力を発
生し得ることが要求される。そのためには、回転駆動装
置の回転駆動トルクを大きな摩擦部材押付力に変換する
ことが望ましいのであるが、遊星ローラねじは、ねじ軸
のねじ山のリード角を小さくして大きな摩擦部材押付力
を得るのに適している。 (15)前記回転駆動装置が電動モータを含む(14)項に
記載のブレーキ装置。 (16)前記ブレーキ回転体が両側に前記摩擦面を備え
たブレーキディスクであり、前記摩擦部材がそれら両摩
擦面に接触,離間可能に2つ設けられ、前記ねじ軸がそ
れら2つの摩擦部材の一方に係合させられ、前記ハウジ
ングと一体的に設けられたリアクション部が他方の摩擦
部材に係合させられるとともに、それらハウジングおよ
びリアクション部が、前記トルク受部材に前記ディスク
ロータの回転軸線に平行な方向に移動可能に保持された
(14)項または(15)項に記載のブレーキ装置。ブレーキが
ディスクブレーキである場合には、ブレーキディスクの
両側の摩擦面に対向して2つの摩擦部材が配設されるこ
とが望ましい。これら2つの摩擦部材はそれぞれ、ハウ
ジング,回転駆動装置および遊星ローラねじを備えたア
クチュエータによりブレーキディスクに押し付けられる
ようにすることも可能であるが、本態様におけるよう
に、アクチュエータとリアクション部とをブレーキディ
スクの外周を越えて延びる連結部により連結したキャリ
パによって押し付けることも可能であり、その場合には
アクチュエータが1つで済み、安価なブレーキ装置が得
られる。SUMMARY OF THE INVENTION As described above, the present invention relates to a conventional planetary roller which cannot be assembled unless a pair of retainers are inserted from openings on both sides of a nut. It was made to solve the problem of screws. According to the present invention, a planetary roller screw of the following aspects and a brake device including the same are obtained. As in the case of the claims, each aspect is divided into sections, each section is numbered, and if necessary, the other sections are cited in a form in which the numbers are cited. This is to illustrate the technical features described herein and combinations thereof,
The technical features and combinations thereof described herein should not be construed as limited to the following. (1) a nut having at least one roller receiving rib protruding radially inward from an inner peripheral surface of a hole having a circular cross-sectional shape and having at least one of both side surfaces being a roller receiving surface having a tapered surface; A plurality of rollers each having an inclined tapered surface corresponding to the roller receiving surface, and having a thread groove or an annular groove on each outer peripheral surface, and the plurality of rollers, at both end portions of the rollers, the rollers A pair of retainers that are rotatable about the axis of the roller and that the axes of the rollers are held at the same distance from the center line of the hole, and a pair of retainers are provided on the outer peripheral surface. A planetary roller screw including a screw shaft engaging with the screw groove or the annular groove of a plurality of rollers,
At least a portion of the roller receiving rib of the nut,
A planetary roller screw (1), wherein at least one notch is provided to allow the roller to pass in the axial direction. The roller receiving ribs prevent the roller from moving in the axial direction while allowing the rotation of the roller with its rotation.
A pair of rollers each receiving a pair of tapered surfaces formed at both ends of the roller may be provided, and a pair of the grooves may be engaged with one engagement groove formed at an axially intermediate portion of the outer peripheral surface of the roller.
It is also possible to provide one. However, generally, in order to increase the load capacity of the nut, three or more roller receiving ribs are provided at a distance in a direction parallel to the center line of the nut. Each of the plurality of rollers is provided with at least one engagement groove at an intermediate portion in the axial direction, in addition to the tapered surfaces at both ends which engage with the roller receiving ribs at both ends. As for the roller receiving ribs at both ends, one side surface (inner side surface) may be used as the roller receiving surface, but it is preferable that the roller receiving rib at the intermediate portion has both side surfaces serving as the roller receiving surface. When a plurality of roller receiving ribs are provided, the cutouts of the plurality of roller receiving ribs are provided along a straight line parallel to the center line of the nut. When assembling the planetary roller screw, first, one of the pair of retainers is set in the nut from one opening of the nut, and one roller is assembled to the retainer by passing through the notch. For example, the shaft of the roller is fitted into the support hole of the retainer. For this purpose, the roller is provided with a shaft protruding coaxially from the end face, and the retainer is provided with a support hole in which the shaft can be fitted. Conversely, the retainer has a support shaft,
The roller may be fitted in a bearing hole formed in the end face of the roller. In any case, after one roller is assembled to the retainer, the retainer and the roller are rotated by an arrangement pitch of the support holes, the support shafts, and the like, and the support holes, the support shafts, and the like to which the next roller is to be assembled are rotated. The state matches the notch. This allows the next roller to pass through the notch and be assembled to the retainer,
The previously assembled roller is prevented from being detached from the support hole, the support shaft, or the like by the roller receiving rib.
After the predetermined number of rollers have been assembled, a retainer different from the retainer is inserted into the nut through the opening of the nut, and the pair of retainers are in a state where both ends of the plurality of rollers are rotatably held. The pair of retainers and the rollers are prevented from being separated from each other by appropriate means. Finally, the screw shaft is moved in the axial direction while being rotated, and the threads of the screw shaft are engaged with the screw grooves or annular grooves of the plurality of rollers. As described above, since a pair of retainers can be inserted from the same opening of the nut to assemble the planetary roller screw, when the nut has a cylindrical shape with a bottom, or a long cylindrical shape at one end of the nut. Even when the parts are formed integrally, the assembling work can be performed without any trouble. (2) The notch is formed so as to extend from the roller receiving rib to the inside of the nut beyond the inner peripheral surface of the nut.
The planetary roller screw according to (1). The notch may be formed at least in the portion of the roller receiving rib, but if the notch is formed so as to extend beyond the inner peripheral surface to the inside of the nut, the gap between the inner surface of the notch and the outer peripheral surface of the roller is large. As a result, the degree of freedom of the movement of the rollers during the assembly work of the planetary roller screw is increased, and the assembly work is facilitated. (3) The notch has a shape defined by a partial cylindrical surface centered on the axis of the roller in a state where the roller is held by the retainer and incorporated in the nut. (1) or (2) ).
As described above, from the viewpoint of ease of assembly work, it is desirable that the gap between the inner side surface of the notch and the outer peripheral surface of the roller is large, but the roller receiving rib receives the roller at the portion where the notch is formed. The notch should be as small as possible. The notch of this embodiment is particularly excellent in meeting these conflicting requirements. (4) a nut having at least one roller receiving rib protruding radially inward from the inner peripheral surface of the hole having a circular cross-sectional shape and having at least one of both side surfaces being a roller receiving surface. A plurality of rollers each having an inclined tapered surface corresponding to the roller receiving surface, and having a thread groove or an annular groove on each outer peripheral surface, and the plurality of rollers, at both end portions of the rollers, the rollers A pair of retainers that are rotatable about the axis of the roller and that the axes of the rollers are held at the same distance from the center line of the hole, and a pair of retainers are provided on the outer peripheral surface. A planetary roller screw including a screw shaft engaging with the screw groove or the annular groove of a plurality of rollers,
A shaft portion extends concentrically from at least one end of the plurality of rollers, and extends in at least one of the pair of retainers in a radial direction of the retainer, and the shaft portion and movement of the shaft portion in a retainer radial direction. A planetary roller screw (claim 2), characterized in that a longitudinally engaging recess is formed which engages in a state that allows the retainer to be prevented from moving in the circumferential direction of the retainer. The longitudinal engagement recess may be formed so as to penetrate in the thickness direction of the retainer, or may be formed so as not to penetrate. In any case, if at least one of the pair of retainers has a long engaging recess, the retainer is first inserted into the nut, and each of the shafts of the plurality of rollers is inserted into the notch of the retainer. It is possible to engage. When the end of the engagement concave portion on the inner peripheral side of the retainer is determined to be engaged with the shaft portion of the roller in the assembly completed state, and is determined to be a position for preventing the movement of the roller to the inner peripheral side of the retainer, If the roller remains in a position parallel to the center line of the nut, the large-diameter portion of the roller and the roller receiving rib interfere as described above, so the shaft cannot be engaged with the engaging recess of the retainer. As described in detail in the embodiment section, the roller is tilted so that the end opposite to the side on which the shaft portion to be engaged with the engagement recess of the retainer is located on the center line side of the nut. With this arrangement, the shaft portion can be engaged with the engagement concave portion while avoiding interference between the large diameter portion of the roller and the roller receiving rib. Then, if the roller is in a posture parallel to the center line of the nut after the engagement of the two, the large-diameter portion of the roller and the roller receiving rib are engaged, and the roller moves in the axial direction and moves toward the outer periphery of the nut. Is prevented. After assembling all the rollers, if another retainer is assembled to the opposite end of the rollers, the assembly of the rollers and the retainer to the nut is completed. The engaging portion between the another retainer and the roller may be formed as the above-mentioned longitudinally-shaped engaging concave portion. However, a circular support hole that can be fitted to the shaft portion of the roller, or a bearing hole of the roller may be fitted. A support shaft that can be used may be used. Further, in the case where the end of the longitudinally-shaped engaging concave portion of the retainer inserted first, on the inner peripheral side of the retainer, is determined at a position on the inner peripheral side of the retainer further than the position of the shaft portion of the roller in the completed assembly state. While maintaining the roller parallel to the center line of the nut, avoid the interference between the large-diameter portion of the roller and the roller receiving rib of the nut, and place the shaft portion on the inner circumferential side of the retainer of the longitudinal engagement recess. Can be engaged. In this case, the roller can be moved to the retainer inner peripheral side even in a state where the roller is assembled to the retainer, but if the screw shaft is screwed inside the plurality of rollers later, the movement is prevented. There is no problem. (5) The end on the inner peripheral side of the retainer of the elongated engaging recess is determined to be at a position where it engages with the shaft of the roller in the completed assembly state and prevents the roller from moving toward the inner peripheral side of the retainer. The planetary roller according to (4). (6) The planetary roller according to the above mode (4) or (5), wherein the long engaging recess is a cutout extending from the outer peripheral surface to the inner peripheral surface of the retainer. (7) The planetary roller according to (6), wherein the notch is a U-shaped notch, and the shaft is supported at the bottom of the U-shape. (8) The planetary roller according to the above mode (4) or (5), wherein the engagement recess having the elongated shape is a long hole elongated in a retainer radial direction. (9) The planetary roller according to any one of the above modes (4) to (8), wherein the longitudinally engaging recess is formed to penetrate the retainer in the axial direction. (10) The planet according to any one of (1) to (9), wherein the hole of the nut is a bottomed hole, and the retainer is disposed so as to face a bottom surface of the bottomed hole. Roller screw (Claim 3). If the hole of the nut is open at both ends, as described above, after placing all the rollers in the nut, it is possible to attach a pair of retainers to both ends of the rollers. If the hole is a bottomed hole, such an assembling is impossible, so that the effects of the present invention can be most effectively enjoyed.
However, for example, if the nut is formed integrally with the end of the long tube, the retainer on the long tube side is still desirable to be incorporated into the nut before placing the rollers in the nut, It is desirable to apply the present invention. (11) The planetary roller screw according to (10), wherein the nut has a through hole penetrating the bottom of the bottomed hole, and the screw shaft extends through the through hole. (12) At least one of both side surfaces of the roller receiving rib is inclined in a direction opposite to each other, the thickness of the roller receiving rib becomes smaller toward the distal end, and the roller receiving ribs are mutually aligned with the center line of the nut. A plurality of roller receiving ribs are provided at intervals in a parallel direction, and the side surfaces of the plurality of roller receiving ribs adjacent to each other but facing each other are tapered surfaces inclined in such a direction as to be further away from each other toward the leading end side of the roller receiving ribs, The planetary roller screw according to any one of (1) to (11), wherein the tapered surfaces of the rollers are formed corresponding to the tapered surfaces. (13) Three or more roller receiving ribs are provided,
The roller integrally includes a plurality of large diameter portions sandwiched between adjacent ones of the three or more roller receiving ribs, and the notch is formed along a straight line parallel to a center line of the nut. The planetary roller screw according to any one of (1) to (12). (14) The planetary roller screw according to any one of (1) to (13), and the nut of the planetary roller screw is rotatable around a center line of the nut and in a direction parallel to the center line. A housing that is immovably held, a rotation driving device that rotates the nut with respect to the housing, a relative rotation prevention device that prevents relative rotation of the screw shaft with respect to the housing, A friction member engaged so as to be able to transmit pressure, a brake rotator whose rotation is suppressed by pressing the friction member, and a brake rotator capable of contacting and separating the friction member with a friction surface of the brake rotator A torque receiving member that is immovably supported in the rotational direction of the friction member and receives a co-rotating torque applied to the friction member from the brake rotator (Claim 4). A brake device is a disk brake in which a brake shoe as a friction member is pressed against the inner peripheral surface of a brake drum as a brake rotating body, and a brake pad as a friction member is pressed against a side surface of a brake disk as a brake rotating body. However, other brakes may be used. When the brake device is for a vehicle, it is particularly required that the brake device can generate a large and small braking force. For this purpose, it is desirable to convert the rotational drive torque of the rotary drive into a large frictional member pressing force.However, the planetary roller screw reduces the lead angle of the thread of the screw shaft to reduce the large frictional member pressing force. Suitable to get. (15) The brake device according to the mode (14), wherein the rotary drive device includes an electric motor. (16) The brake rotating body is a brake disk having the friction surfaces on both sides, and two friction members are provided so as to be able to contact and separate from both friction surfaces, and the screw shaft is provided between the two friction members. A reaction part integrally provided with the housing is engaged with one of the friction members, and the housing and the reaction part are parallel to the rotation axis of the disk rotor on the torque receiving member. Movably held in any direction
The brake device according to the above mode (14) or (15). When the brake is a disc brake, it is desirable that two friction members are disposed opposite to the friction surfaces on both sides of the brake disc. Each of these two friction members can be pressed against the brake disk by an actuator having a housing, a rotary drive and a planetary roller screw. However, as in this embodiment, the actuator and the reaction portion are braked. It is also possible to press with a caliper connected by a connecting portion extending beyond the outer periphery of the disk, in which case only one actuator is required and an inexpensive brake device is obtained.
【0006】[0006]
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1には、本発明に係る遊
星ローラねじを車両用の電動ディスクブレーキ装置(以
下、ブレーキ装置と略称する)に適用した場合の実施形
態が示されている。本ブレーキ装置は、車輪と共に回転
する回転体としてのディスクロータ12を備えている。
ディスクロータ12の両面はそれぞれ摩擦面14,16
とされ、それら摩擦面14,16に対向して一対のブレ
ーキパッド18,20が配設されている。各ブレーキパ
ッド18,20は、前面において各摩擦面14,16と
接触する摩擦材22を備えるとともに、その摩擦材22
の背面に鋼製の裏板24が固着された構造とされてい
る。DETAILED DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS One embodiment of the present invention will be described below in detail with reference to the drawings. FIG. 1 shows an embodiment in which the planetary roller screw according to the present invention is applied to an electric disc brake device for a vehicle (hereinafter, simply referred to as a brake device). The brake device includes a disk rotor 12 as a rotating body that rotates with wheels.
Both surfaces of the disk rotor 12 are friction surfaces 14, 16 respectively.
A pair of brake pads 18 and 20 are disposed to face the friction surfaces 14 and 16. Each of the brake pads 18 and 20 includes a friction material 22 that comes into contact with each of the friction surfaces 14 and 16 on the front surface.
Has a structure in which a steel back plate 24 is fixed to the back surface of the.
【0007】ブレーキ装置はまた、マウンティングブラ
ケット30を備えている。マウンティングブラケット3
0は、ディスクロータ12を跨ぐ状態で、片持ち状に非
回転部材に取り付けられる。マウンティングブラケット
30は、一対のブレーキパッド18,20を、ディスク
ロータ12を両側から挟む位置において各摩擦面14,
16と直角な方向(ディスクロータ12の回転軸線に平
行な方向)に移動可能に保持し、かつ、各ブレーキパッ
ド18,20とディスクロータ12との接触時に各ブレ
ーキパッド18,20に発生する連れ回りトルクを受け
る機能を果たす。[0007] The brake device also includes a mounting bracket 30. Mounting bracket 3
Numeral 0 is attached to the non-rotating member in a cantilever manner while straddling the disk rotor 12. The mounting bracket 30 holds the pair of brake pads 18, 20 at the positions sandwiching the disk rotor 12 from both sides.
16 (moving in a direction parallel to the axis of rotation of the disk rotor 12), and the brake pads 18, 20 are generated when the brake pads 18, 20 come into contact with the disk rotor 12. Performs the function of receiving turning torque.
【0008】また、ブレーキ装置はキャリパ50を備え
ており、キャリパ50は、パッド押圧関連部52とモー
タ取付部54と支持部56とが一体化されたキャリパ本
体部60と、後述のモータハウジング80とが、ボルト
等固定手段により固定されて構成されている。キャリパ
本体部60は、さらに、一対のアーム(図示省略)を一
体に備えている。それらアームの各々に、それぞれパッ
ド移動方向に平行に延びる2本のピン(図示省略)が取
り付けられており、それら2本のピンがマウンティング
ブラケット30のピン孔にパッド移動方向に摺動可能に
嵌合されることにより、キャリパ本体部60がマウンテ
ィングブラケット30により、ディスクロータ12の回
転軸線に平行な方向に移動可能に保持されている。キャ
リパ50は浮動式なのである。The brake device also includes a caliper 50. The caliper 50 includes a caliper main body 60 in which a pad pressing-related portion 52, a motor mounting portion 54, and a support portion 56 are integrated, and a motor housing 80 described later. Are fixed by fixing means such as bolts. The caliper body 60 further includes a pair of arms (not shown) integrally. Two pins (not shown) extending parallel to the pad moving direction are attached to each of the arms, and these two pins are slidably fitted in the pin holes of the mounting bracket 30 in the pad moving direction. As a result, the caliper main body 60 is held by the mounting bracket 30 so as to be movable in a direction parallel to the rotation axis of the disk rotor 12. The caliper 50 is of a floating type.
【0009】パッド押圧関連部52は、一対のブレーキ
パッド18,20のうちの内側のインナパッド20の背
後に位置する押圧部64と、外側のアウタパッド18の
背後に位置するリアクション部66と、ディスクロータ
12を跨いでそれら両部64,66を連結する連結部6
8とが互いに一体化されたものである。押圧部64に
は、加圧部材70がインナパッド20の背後において軸
方向に移動可能に配設されている。加圧部材70はそれ
の前面においてインナパッド20の背面に当接させられ
る。加圧部材70の背後には、電動モータ72が配置さ
れている。加圧部材70と電動モータ72とは、パッド
移動方向に平行に互いに同軸に配置されるとともに、運
動変換機構としての遊星ローラねじ74により互いに連
結されている。The pad pressing related portion 52 includes a pressing portion 64 located behind the inner pad 20 inside the pair of brake pads 18, 20, a reaction portion 66 located behind the outer pad 18, and a disk. A connecting portion 6 that connects the two portions 64 and 66 across the rotor 12
8 are integrated with each other. In the pressing portion 64, a pressing member 70 is provided behind the inner pad 20 so as to be movable in the axial direction. The pressing member 70 is brought into contact with the rear surface of the inner pad 20 at the front surface thereof. Behind the pressing member 70, an electric motor 72 is arranged. The pressing member 70 and the electric motor 72 are arranged coaxially with each other in parallel to the pad moving direction, and are connected to each other by a planetary roller screw 74 as a motion conversion mechanism.
【0010】電動モータ72のステータ76は、モータ
ハウジング80の内側に固定されている。モータハウジ
ング80は、概して両端が開口した円筒状を成す本体部
82と、それの一方の開口を閉塞する閉塞部84とが互
いに別部品とされるとともに、ボルト等の固定手段によ
り固定され、全体として有底円筒状を成すものである。
モータハウジング80は、閉塞部84により閉塞された
側とは反対側の端部において前記モータ取付部54にボ
ルト等の固定手段により固定されている。ステータ76
は、金属製のコア86と、コア86に巻き付けられたコ
イル88とを備えている。また、ステータ76に僅かな
隙間を隔てて対向する状態で、永久磁石90が設けられ
ている。永久磁石90は、モータハウジング80内にス
テータ76と同軸に収容された遊星ローラねじ74のナ
ット92に固定され、ナット92と共に電動モータ72
のロータを構成している。The stator 76 of the electric motor 72 is fixed inside the motor housing 80. In the motor housing 80, a main body 82 having a cylindrical shape whose both ends are generally open, and a closing portion 84 for closing one opening thereof are formed as separate components, and are fixed by fixing means such as bolts. Has a bottomed cylindrical shape.
The motor housing 80 is fixed to the motor mounting portion 54 at an end opposite to the side closed by the closing portion 84 by a fixing means such as a bolt. Stator 76
Has a metal core 86 and a coil 88 wound around the core 86. Further, a permanent magnet 90 is provided so as to face the stator 76 with a slight gap therebetween. The permanent magnet 90 is fixed to a nut 92 of a planetary roller screw 74 housed coaxially with the stator 76 in the motor housing 80, and together with the nut 92, the electric motor 72.
Of the rotor.
【0011】ナット92は、概して有底の円筒状を成す
ナット本体部94と、そのナット本体部94より小さい
直径でナット本体部94の底部から同軸に延びる円筒部
96とが一体に構成されたものである。円筒部96がラ
ジアル軸受98を介してモータハウジング80の閉塞部
84に回転可能に支持される一方、ナット本体部94が
ラジアルスラスト軸受100を介してキャリパ本体部6
0の支持部56に回転可能に支持されることにより、ナ
ット92がキャリパ50に回転可能に支持されている。
キャリパ本体部60の支持部56の内周面の、ラジアル
スラスト軸受100に軸方向に隣接する部分に環状溝が
形成され、スナップリング102が装着されている。こ
のスナップリング102と支持部56の肩面104とに
よりラジアルスラスト軸受100が軸方向の両側から挟
まれており、このラジアルスラスト軸受100を介して
ナット92の軸方向移動が阻止されている。ナット92
の上記円筒部96とナット本体部94との間には、ステ
ータ76に近接する位置まで半径方向に突出するフラン
ジ部106が形成され、このフランジ部106とナット
本体部94の外周面に形成された円環溝状のリング溝に
装着されたスナップリング108とにより、前記永久磁
石90が軸方向の両側から挟まれて軸方向の移動を防止
されている。永久磁石90はまた、ナット92との間に
設けられた図示しない相対回転防止部材によりナット9
2に対する相対回転が防止されている。相対回転防止部
材の一例としては、ナット本体部94のキー溝に装着さ
れるキーがあり、キーのナット本体部94の外周面から
の突出部が永久磁石90に形成されたキー溝に係合させ
られる。ナット本体部94に立設されたピンを永久磁石
90に形成されたピン孔に係合させてもよい。The nut 92 has a generally cylindrical bottomed nut body 94 and a cylindrical section 96 having a smaller diameter than the nut body 94 and extending coaxially from the bottom of the nut body 94. Things. The cylindrical portion 96 is rotatably supported by the closing portion 84 of the motor housing 80 via the radial bearing 98, while the nut body 94 is supported by the caliper body 6 via the radial thrust bearing 100.
The nut 92 is rotatably supported by the caliper 50 by being rotatably supported by the support portion 56 of the no.
An annular groove is formed in a portion of the inner peripheral surface of the support portion 56 of the caliper main body portion 60 adjacent to the radial thrust bearing 100 in the axial direction, and a snap ring 102 is mounted. The radial thrust bearing 100 is sandwiched from both sides in the axial direction by the snap ring 102 and the shoulder surface 104 of the support portion 56, and the axial movement of the nut 92 is prevented via the radial thrust bearing 100. Nut 92
A flange 106 is formed between the cylindrical portion 96 and the nut body 94 to protrude radially to a position close to the stator 76. The flange 106 is formed on the outer peripheral surfaces of the flange 106 and the nut body 94. The permanent magnet 90 is sandwiched from both sides in the axial direction and is prevented from moving in the axial direction by the snap ring 108 attached to the ring groove of the annular groove shape. The permanent magnet 90 is also fixed to the nut 9 by a relative rotation preventing member (not shown) provided between the permanent magnet 90 and the nut 92.
Rotation relative to 2 is prevented. As an example of the relative rotation preventing member, there is a key mounted in a key groove of the nut main body 94, and a protrusion of the key from an outer peripheral surface of the nut main body 94 engages with a key groove formed in the permanent magnet 90. Let me do. A pin erected on the nut body 94 may be engaged with a pin hole formed in the permanent magnet 90.
【0012】図4および図5に示すように、ナット本体
部94の底面112の中央に、円筒部96内の貫通孔1
14が開口しており、ナット92は全体として、段付き
の貫通孔を有する段付き円筒部材となっている。ナット
本体部94の内周面には、軸方向に隔たった複数箇所
(本実施形態の場合4箇所)に浅い円環溝118が形成
されるとともに、ナット本体部94の底部に隣接して逃
げ溝120が、また、開口側に大径穴122が形成され
ており、その結果、複数の円環溝118同士の間、円環
溝118と逃がし溝120との間、および円環溝118
と大径穴122との間にそれぞれ、ナット本体部94の
内周面から半径方向内向きに突出するローラ受リブ(以
下、リブと略称する)124が形成されている。円環溝
118の縦断面形状が台形とされており、その結果、各
リブ124の円環溝118側の側面が、リブ124の先
端側ほど直径が大きくなるテーパ面であるローラ受面1
26となっている。また、ナット本体部94の内周面に
は、図5に示すように、横断面形状が部分円を成す切欠
128が軸方向に延びて形成されている。切欠128
は、円環溝118の底面よりもナット本体部94の内部
に至る深さで形成されており、リブ124は、この切欠
128が形成された部分を除く部分円環状を成してい
る。なお、本実施形態においては、複数のリブ124の
すべての両側面がテーパ面とされているが、両端部のリ
ブ124については、ローラ受面126として機能する
円環溝118側の側面がテーパ面とされていればよく、
反対側の側面はナット本体部94の中心線に直角な面と
されてもよく、また、逃がし溝120と大径穴122と
の少なくとも一方が省略されて他のリブ124より幅広
のリブとされてもよい。As shown in FIGS. 4 and 5, the center of the bottom surface 112 of the nut body 94 is provided with a through hole 1 in the cylindrical portion 96.
14 is open, and the nut 92 is a stepped cylindrical member having a stepped through hole as a whole. On the inner peripheral surface of the nut body 94, shallow annular grooves 118 are formed at a plurality of locations (four in the present embodiment) that are spaced apart in the axial direction, and a clearance is formed adjacent to the bottom of the nut body 94. The groove 120 has a large-diameter hole 122 formed on the opening side. As a result, between the plurality of annular grooves 118, between the annular groove 118 and the relief groove 120, and between the annular grooves 118.
Roller receiving ribs (hereinafter, abbreviated as ribs) 124 projecting radially inward from the inner peripheral surface of the nut main body portion 94 are formed between the nut and the large-diameter hole 122, respectively. The longitudinal cross-sectional shape of the annular groove 118 is trapezoidal. As a result, the side face of each rib 124 on the annular groove 118 side is a roller receiving surface 1 that is a tapered surface whose diameter increases toward the tip end of the rib 124.
26. As shown in FIG. 5, a notch 128 having a partial cross-sectional shape extending in the axial direction is formed on the inner peripheral surface of the nut main body 94, as shown in FIG. Notch 128
Is formed at a depth that extends from the bottom surface of the annular groove 118 to the inside of the nut body portion 94, and the rib 124 has a partial annular shape excluding the portion where the notch 128 is formed. In the present embodiment, all side surfaces of the plurality of ribs 124 are tapered, but the side surfaces of the ribs 124 at both ends on the side of the annular groove 118 functioning as the roller receiving surface 126 are tapered. As long as it is a face,
The opposite side surface may be a surface perpendicular to the center line of the nut main body portion 94, and at least one of the relief groove 120 and the large-diameter hole 122 is omitted to make the rib wider than the other ribs 124. You may.
【0013】ナット92の内部には、図2および図3に
最も明瞭に示されているように、複数のローラ130と
1本のねじ軸132とが配設されている。ねじ軸132
の外周面には比較的小さいリード角のねじ山134が形
成されている。また、ねじ軸132のナット92から突
出した先端部には前記加圧部材70が一体に形成されて
いる。ねじ軸132は、加圧部材70とインナパッド2
0との間に設けられた図示しない回転防止装置により、
軸線まわりの回転を防止されている。回転防止装置とし
ては、例えば、加圧部材70とインナパッド20の裏板
24との一方の軸線から偏心した位置に固定されたピン
が、他方に形成されたピン穴に嵌合されるものを採用す
ることができる。136はダストブーツである。A plurality of rollers 130 and a single screw shaft 132 are disposed inside the nut 92, as shown most clearly in FIGS. Screw shaft 132
A thread 134 having a relatively small lead angle is formed on the outer peripheral surface of the. The pressing member 70 is integrally formed at the tip of the screw shaft 132 protruding from the nut 92. The screw shaft 132 is provided between the pressing member 70 and the inner pad 2.
0, a rotation preventing device (not shown) provided between
Rotation around the axis is prevented. As the anti-rotation device, for example, a pin in which a pin fixed at a position eccentric from one axis of the pressing member 70 and the back plate 24 of the inner pad 20 is fitted into a pin hole formed in the other. Can be adopted. 136 is a dust boot.
【0014】ナット本体部94の複数の円環溝118に
対応する部分には、前記ローラ130が複数個(本実施
形態においては6個)、等角度間隔に配設されている。
各ローラ130は、複数(本実施形態の場合4つ)の大
径部138がそれぞれの隣接端部において一体に結合さ
れた形状を成し、その結合部に、両側面が前記リブ12
4のローラ受面126に対応する傾斜のテーパ面を成す
係合溝140が形成されている。ナット本体部93の円
環溝118の軸方向の幅が、ローラ130の大径部13
8の長さに等しくされ、各リブ124のローラ受面12
6がローラ130の各大径部138をそれらのテーパ面
において受けるようにされている。ローラ130の軸方
向に隔たった両端面にも、リブ124のローラ受面12
6に対応する傾斜のテーパ面141が形成されており、
これらテーパ面141もローラ受面126により受けら
れる。In the portion corresponding to the plurality of annular grooves 118 of the nut body 94, a plurality of rollers (six in this embodiment) are arranged at equal angular intervals.
Each roller 130 has a shape in which a plurality of (four in the present embodiment) large-diameter portions 138 are integrally joined at their respective adjacent ends, and both sides of the large-diameter portion 138
An engagement groove 140 that forms an inclined taper surface corresponding to the roller receiving surface 126 of No. 4 is formed. The width of the annular groove 118 of the nut body 93 in the axial direction is equal to the large diameter portion 13 of the roller 130.
8 is equal to the length of the roller receiving surface 12 of each rib 124.
6 are adapted to receive each large diameter portion 138 of the rollers 130 at their tapered surfaces. The roller receiving surface 12 of the rib 124 is also provided on both end surfaces of the roller 130 separated in the axial direction.
6, a tapered surface 141 having an inclination corresponding to 6 is formed.
These tapered surfaces 141 are also received by the roller receiving surface 126.
【0015】各大径部138の外周面には、係合溝14
0より浅い複数の円環溝142が軸方向において互いに
隣接して形成されている。これら円環溝142は、ねじ
軸132のねじ山134に係合可能である。なお、この
円環溝142に代えて、ねじ山134に対応するリード
角を有するねじ溝を形成することも可能である。ローラ
130の両端面から軸部144が軸方向に突出させられ
ており、ローラ130はこの軸部144において、一対
のリテーナ150に回転可能に保持される。リテーナ1
50は、リブ124の先端部の内周面よりも小径の円環
状を成し、中央の貫通穴152の内径はねじ軸132の
外径より大きくされている。リテーナ150には支持穴
154が周方向に等間隔で複数個(本実施形態の場合6
個)形成されており、各支持穴154にローラ130の
軸部144が回転可能に嵌合されている。それにより、
複数のローラ130は、それらの回転軸線がナット本体
部94と同心の一円筒面上の等角度間隔の位置におい
て、ナット本体部94の中心線と平行に延びる状態に拘
束され、各ローラ130の複数のテーパ面が複数のロー
ラ受面126に受けられる状態に保たれる。この状態で
は、ローラ130の大径部138の外周面とナット92
の円環溝118の底面との間には隙間が形成される。ま
た、一対のリテーナ150の一方は、ナット本体部94
の底面112により軸部144からの離脱を防止され、
他方は、ナット本体部94に取り付けられたスナップリ
ング156により軸部144からの離脱を防止されてい
る。また、一対のリテーナ150が互いに接近すること
はローラ130により阻止されている。The outer peripheral surface of each large diameter portion 138 has an engaging groove 14
A plurality of annular grooves 142 shallower than 0 are formed adjacent to each other in the axial direction. These annular grooves 142 can be engaged with the threads 134 of the screw shaft 132. Note that, instead of the annular groove 142, a screw groove having a lead angle corresponding to the screw thread 134 can be formed. A shaft portion 144 projects axially from both end surfaces of the roller 130, and the roller 130 is rotatably held by the pair of retainers 150 at the shaft portion 144. Retainer 1
50 has an annular shape smaller in diameter than the inner peripheral surface at the tip of the rib 124, and the inner diameter of the central through hole 152 is larger than the outer diameter of the screw shaft 132. A plurality of support holes 154 are provided at equal intervals in the circumferential direction in the retainer 150 (in the case of this embodiment, 6
The shaft portion 144 of the roller 130 is rotatably fitted in each support hole 154. Thereby,
The plurality of rollers 130 are constrained so that their rotation axes extend parallel to the center line of the nut body 94 at equiangular intervals on one cylindrical surface concentric with the nut body 94. The plurality of tapered surfaces are kept in a state of being received by the plurality of roller receiving surfaces 126. In this state, the outer peripheral surface of the large diameter portion 138 of the roller 130 and the nut 92
A gap is formed between the annular groove 118 and the bottom surface of the annular groove 118. One of the pair of retainers 150 is connected to the nut body 94.
Is prevented from being separated from the shaft portion 144 by the bottom surface 112,
The other is prevented from being detached from the shaft 144 by a snap ring 156 attached to the nut body 94. Further, the rollers 130 prevent the pair of retainers 150 from approaching each other.
【0016】上記のようにして、一対のリテーナ150
とナット本体部94により、自転を伴う公転のみが許容
される状態に保持された複数のローラ130の内側に、
ねじ軸132が螺合され、各ローラ130の円環溝14
2とねじ軸132のねじ山134とが係合させられてい
る。したがって、ナット92が電動モータ72により回
転させられれば、ローラ130がリブ124のローラ受
面126上とねじ軸132のねじ山134上とを転動
し、ねじ軸132がナット本体部94に対して軸方向に
相対移動させられる。例えば、ナット92が正回転させ
られれば、ねじ軸132が前進して(図において右方に
移動して)加圧部材70がインナパッド20をディスク
ロータ12に押し付け、その反力によりアウタパッド1
8がディスクロータ12に押し付けられる。ナット92
が逆回転させられれば、ねじ軸132が後退して(図に
おいて左方に移動して)インナパッド20とアウタパッ
ド18とのディスクロータ12への押付けが解除され
る。ねじ軸132は、複数のローラ130と係合する部
分より長くされているが、ローラ130に螺合しない部
分は円筒部96内に収容されている。As described above, the pair of retainers 150
The inside of the plurality of rollers 130 held in a state in which only revolution with rotation is allowed by the nut body portion 94 and
The screw shaft 132 is screwed into the annular groove 14 of each roller 130.
2 and the thread 134 of the screw shaft 132 are engaged. Therefore, when the nut 92 is rotated by the electric motor 72, the roller 130 rolls on the roller receiving surface 126 of the rib 124 and on the thread 134 of the screw shaft 132, and the screw shaft 132 moves with respect to the nut body 94. Relative movement in the axial direction. For example, if the nut 92 is rotated forward, the screw shaft 132 moves forward (moves to the right in the drawing), and the pressing member 70 presses the inner pad 20 against the disk rotor 12, and the reaction force of the inner pad 20 causes the outer pad 1 to move.
8 is pressed against the disk rotor 12. Nut 92
Is rotated in the reverse direction, the screw shaft 132 retreats (moves to the left in the drawing), and the pressing of the inner pad 20 and the outer pad 18 against the disk rotor 12 is released. The screw shaft 132 is longer than a portion that engages with the plurality of rollers 130, but a portion that is not screwed with the rollers 130 is accommodated in the cylindrical portion 96.
【0017】上記遊星ローラねじ74が組み立てられる
際には、まず、ナット本体部94の開口側から一対のリ
テーナ150の一方が挿入され、底面112に支持され
るとともに、1つの支持穴154の中心線と切欠128
の中心線とのナット周方向の位置が合致させられる。そ
の後、1つのローラ130が、ナット本体部94の開口
側から、ナット軸方向と平行な姿勢で挿入され、切欠1
28内に位置させられた状態で、それの軸部144がリ
テーナ150の支持穴154に嵌合される。この1つの
ローラ130が組み付けられたリテーナ150が、隣接
支持穴154間の角度に等しい角度だけ回転させられ、
ローラ130が取り付けられた支持穴154に隣接する
支持穴154が切欠128と合致させられる。これに伴
って、最初に組み付けられたローラ130の係合溝14
0がナット本体部94のリブ12と係合し、ローラ13
0がリテーナ150から離脱することが防止される状態
となる。そして、次のローラ130が最初のローラ13
0と同様にして切欠128内においてリテーナ150に
組み付けられる。以下、同様のことが繰り返され、最後
のローラ130がリテーナ150に組み付けられた後、
ナット本体部94の開口側からもう一方のリテーナ15
0が挿入され、それの複数の支持穴154と複数のロー
ラ130の軸部144とが嵌合される。続いて、スナッ
プリング156がナット本体部94の内周面に形成され
たリング溝に装着され、リテーナ150の外側面に係合
させられることにより、リテーナ150の軸方向の抜け
出しが防止される。最後に、ねじ軸132が、ナット本
体部94の開口側から挿入され、複数のローラ130に
螺合される。ねじ軸132のねじ山134とローラ13
0の円環溝142とが係合させられるのであり、以上で
遊星ローラねじ74の組立てが終了する。When the planetary roller screw 74 is assembled, first, one of the pair of retainers 150 is inserted from the opening side of the nut body 94 and is supported by the bottom surface 112 and the center of one support hole 154. Line and notch 128
Of the nut in the circumferential direction with respect to the center line of the nut. Thereafter, one roller 130 is inserted from the opening side of the nut main body 94 in a posture parallel to the nut axis direction, and the notch 1
With the shaft 144 positioned in the holder 28, the shaft 144 is fitted into the support hole 154 of the retainer 150. The retainer 150 on which the one roller 130 is mounted is rotated by an angle equal to the angle between the adjacent support holes 154,
A support hole 154 adjacent to the support hole 154 on which the roller 130 is mounted is aligned with the notch 128. Accordingly, the engagement groove 14 of the roller 130 assembled first is
0 engages with the rib 12 of the nut body 94,
0 is prevented from being detached from the retainer 150. Then, the next roller 130 is the first roller 13
In the same manner as in the case of No. 0, it is assembled to the retainer 150 in the notch 128. Hereinafter, the same is repeated, and after the last roller 130 is assembled to the retainer 150,
The other retainer 15 from the opening side of the nut body 94
0 is inserted, and the plurality of support holes 154 thereof and the shaft portions 144 of the plurality of rollers 130 are fitted. Subsequently, the snap ring 156 is attached to a ring groove formed on the inner peripheral surface of the nut main body 94 and is engaged with the outer surface of the retainer 150, so that the retainer 150 is prevented from coming off in the axial direction. Finally, the screw shaft 132 is inserted from the opening side of the nut body 94 and screwed to the plurality of rollers 130. The thread 134 of the screw shaft 132 and the roller 13
The engagement with the 0 annular groove 142 is completed, and the assembly of the planetary roller screw 74 is completed.
【0018】本実施形態においては、ナット92のナッ
ト本体部94が有底円筒状を成し、その底部に比較的小
径の円筒部96が一体に形成されている。そして、ナッ
ト92を支持する2つの軸受の1つであるラジアル軸受
98が、円筒部96を支持しているため、小形のもので
済む。また、円筒部96の外周面とモータハウジング8
0の内周面との間の円環状の空間を、電動モータ72用
配線等の収容スペースとして有効に利用することができ
る。ナット92の代わりに、円筒部96をナット本体部
94と同径にしたナットを使用すれば、リテーナ150
をナットの両側の開口から挿入して組み付けることが可
能なのであるが、反面、上記のメリットを放棄せざるを
得ない。ブレーキ装置は車輪内の狭い空間に配設される
ものであり、かつ、車両の振動防止上の観点からすれば
車輪の付加質量となるものであるから、小形,軽量化が
強く望まれるものであり、上記メリットの放棄は望まし
くない。そこで、本実施形態においては、ナット本体部
94に切欠128を形成することによって、ナット92
を段付き円筒部材とすることに成功したものなのであ
る。In this embodiment, the nut body 94 of the nut 92 has a bottomed cylindrical shape, and a relatively small-diameter cylindrical portion 96 is formed integrally with the bottom. Since the radial bearing 98, which is one of the two bearings for supporting the nut 92, supports the cylindrical portion 96, it can be small. The outer peripheral surface of the cylindrical portion 96 and the motor housing 8
The annular space between the inner peripheral surface of the electric motor 72 and the inner peripheral surface of the electric motor 72 can be effectively used as a housing space for wiring for the electric motor 72 and the like. If a nut in which the cylindrical portion 96 has the same diameter as the nut body portion 94 is used instead of the nut 92, the retainer 150
Can be inserted from the openings on both sides of the nut and assembled, but on the other hand, the above advantages must be abandoned. Since the brake device is disposed in a narrow space within the wheel and is an additional mass of the wheel from the viewpoint of preventing vibration of the vehicle, it is strongly desired to reduce the size and weight. Yes, it is not desirable to give up the above advantages. Therefore, in this embodiment, the nut 92 is formed by forming the notch 128 in the nut body 94.
Is a stepped cylindrical member.
【0019】本発明の別の実施形態として、図6ないし
図8に示すように、支持穴154の代わりにU字形の切
欠500を備えたリテーナ502を採用することも可能
である。リテーナ502は、リテーナ150と同様、中
央にねじ軸の外径より大きい貫通穴501を有する円環
状を成し、上記U字形の切欠500が周方向に等間隔で
複数個(本実施形態の場合6個)形成されている。切欠
500は、リテーナ502の外周面から内周面側に延び
て形成され、かつ、リテーナ502を軸方向に貫通する
状態で形成されている。この切欠500に係合するロー
ラ504の軸部505は、リテーナ502の半径方向外
向きの移動は許容されるが,半径方向内向きの移動、お
よびリテーナ502の周方向の移動は切欠500の内側
面により実質的に阻止される。なお、図7および図8に
おいては、前記ローラ130におけると同様に、大径部
506の外周面に形成される円環溝またはねじ山の図示
が省略されている。本実施形態におけるナット508
は、円環状のローラ受リブ510を複数備えている。As another embodiment of the present invention, as shown in FIGS. 6 to 8, a retainer 502 having a U-shaped notch 500 can be used instead of the support hole 154. Like the retainer 150, the retainer 502 is formed in an annular shape having a through hole 501 in the center that is larger than the outer diameter of the screw shaft, and a plurality of the U-shaped notches 500 are arranged at equal intervals in the circumferential direction (in the case of the present embodiment). 6) are formed. The notch 500 is formed to extend from the outer peripheral surface of the retainer 502 to the inner peripheral surface side, and is formed so as to penetrate the retainer 502 in the axial direction. The shaft portion 505 of the roller 504 that engages with the notch 500 is allowed to move outward in the radial direction of the retainer 502, but is not allowed to move inward in the radial direction and the circumferential movement of the retainer 502 within the notch 500. Substantially blocked by the sides. 7 and 8, as in the case of the roller 130, illustration of an annular groove or a thread formed on the outer peripheral surface of the large diameter portion 506 is omitted. Nut 508 in this embodiment
Has a plurality of annular roller receiving ribs 510.
【0020】このように構成された遊星ローラねじが組
み立てられる際には、まず一対のリテーナ502の一方
がナット508に挿入され、ナット508の底面512
に支持された状態で、ローラ504が、図7に示すよう
に、挿入先端部とは反対側の末端部がナット508の中
心線側に位置するように傾かされ、大径部506とロー
ラ受リブ510との干渉が回避された状態で、軸部50
5が切欠500の1つに係合させられる。軸部505の
基端側が切欠500の底部に支持された状態で、図8に
示すように、ローラ504がナット508の中心線に平
行な姿勢まで回動させられれば、ローラ504のテーパ
面514および係合溝516がナット508のローラ受
リブ510に係合し、大径部506がリテーナ502か
ら僅かに浮き上がる。ローラ受リブ510により、ロー
ラ504の軸方向の抜け出しが防止されるとともに、リ
テーナ外周側への移動が防止される。また、ローラ50
4のリテーナ内周側への移動は、切欠500の底部によ
り防止される。以下、同様にして全てのローラが組み付
けられた後、リテーナのもう一方(図示省略)が装着さ
れ、図示しないスナップリングによりローラ504の軸
部505からの離脱を防止されることにより、ローラ5
04およびリテーナ502のナット508への組み付け
が完了する。本実施形態においては、上記もう一方のリ
テーナも、先に装着されるリテーナ502と同様、U字
形の切欠を有するものとされているが、リテーナ150
と同様に円形の支持穴を有するものとすることも可能で
ある。そして、図示しないねじ軸がローラ504に螺合
されて、遊星ローラねじの組立てが終了する。When assembling the planetary roller screw configured as described above, first, one of the pair of retainers 502 is inserted into the nut 508 and the bottom surface 512 of the nut 508 is inserted.
7, the roller 504 is inclined so that the end opposite to the insertion tip is located on the center line side of the nut 508 as shown in FIG. In a state where interference with the rib 510 is avoided, the shaft 50
5 is engaged in one of the notches 500. When the roller 504 is rotated to a position parallel to the center line of the nut 508 as shown in FIG. 8 in a state where the base end side of the shaft 505 is supported by the bottom of the notch 500, the tapered surface 514 of the roller 504 is formed. And the engagement groove 516 is engaged with the roller receiving rib 510 of the nut 508, and the large-diameter portion 506 is slightly lifted from the retainer 502. The roller receiving rib 510 prevents the roller 504 from coming off in the axial direction, and prevents the roller 504 from moving toward the outer periphery of the retainer. The roller 50
4 is prevented from moving inward of the retainer by the bottom of the notch 500. Thereafter, after all the rollers are assembled in the same manner, the other end of the retainer (not shown) is attached, and the separation of the roller 504 from the shaft portion 505 is prevented by a snap ring (not shown).
The mounting of the retainer 04 and the retainer 502 to the nut 508 is completed. In the present embodiment, the other retainer also has a U-shaped notch, similarly to the retainer 502 mounted earlier, but the retainer 150
It is also possible to have a circular support hole in the same manner as described above. Then, a screw shaft (not shown) is screwed into the roller 504, and the assembly of the planetary roller screw is completed.
【0021】本実施形態によれば、ナット508に切欠
を設けなくても、ローラ504を傾けることにより、大
径部506とローラ受リブ510との干渉を回避しつ
つ、リテーナ502およびナット508に組み付けるこ
とができる。U字形の切欠500により、ローラ504
の軸部505の傾きが許容されるからである。本実施形
態における切欠500は、長手形状の係合凹部の一例で
ある。According to the present embodiment, even if the nut 508 is not provided with a notch, the roller 504 is inclined so that interference between the large-diameter portion 506 and the roller receiving rib 510 can be avoided, and the retainer 502 and the nut 508 can be provided. Can be assembled. The roller 504 is formed by the U-shaped notch 500.
This is because the inclination of the shaft portion 505 is allowed. The notch 500 in the present embodiment is an example of a long engaging recess.
【0022】長手形状の係合凹部の別の形態として、図
9に示すように、長穴600を採用することも可能であ
る。長穴600は、リテーナ602の半径方向に長く、
前記切欠500同様、ローラ604の軸部605のリテ
ーナ半径方向の移動を許容するとともに、リテーナ周方
向の移動を実質的に阻止する。長穴600は、リテーナ
602を軸方向に貫通しない状態で形成されている。長
穴600の形成によるリテーナ602の強度不足を回避
するためである。リテーナ602には、長穴600が周
方向に等間隔で複数個形成されている。なお、図9にお
いては、ローラ604の大径部606の外周面に形成さ
れた円環溝またはねじ溝の図示が省略されている。ま
た、本実施形態におけるナット608の底面609に隣
接する部分には、円環状のローラ受リブ610よりやや
内径が小さい円環状の嵌合部612が形成されており、
その内側にリテーナ602が嵌合されている。As another form of the long engaging recess, an elongated hole 600 can be employed as shown in FIG. The long hole 600 is long in the radial direction of the retainer 602,
Like the notch 500, the shaft portion 605 of the roller 604 is allowed to move in the retainer radial direction, and is substantially prevented from moving in the retainer circumferential direction. The elongated hole 600 is formed so as not to penetrate the retainer 602 in the axial direction. This is to avoid insufficient strength of the retainer 602 due to the formation of the elongated hole 600. The retainer 602 has a plurality of elongated holes 600 formed at equal intervals in the circumferential direction. In FIG. 9, illustration of an annular groove or a screw groove formed on the outer peripheral surface of the large diameter portion 606 of the roller 604 is omitted. Further, an annular fitting portion 612 having a slightly smaller inner diameter than the annular roller receiving rib 610 is formed at a portion adjacent to the bottom surface 609 of the nut 608 in the present embodiment,
A retainer 602 is fitted inside.
【0023】本実施形態における遊星ローラねじの組立
て時には、まず、一方のリテーナ602が嵌合部612
に嵌合されるとともに、底面609に支持された状態と
される。そして、ローラ604が、自身の中心線とナッ
ト608の中心線とが平行となる姿勢で、かつ、ローラ
604の大径部606がローラ受リブ610に干渉しな
い位置においてナット608に挿入され、軸部605が
長穴600に係合させられる。長穴600の長さが、こ
のような状態でも軸部605の係合を許容する長さに設
定されているのである。続いて、軸部605が長穴60
0に案内されつつローラ604が半径方向外向きに移動
させられ、ローラ604の係合溝614およびテーパ面
616が各ローラ受リブ610に係合させられて1つの
ローラ604の組付けが終了する。この状態では、ロー
ラ604の軸部605とリテーナ602の長穴600の
外周側の端部との間には僅かな隙間が形成されている。
全てのローラ604が組み付けられた後、図示しないね
じ軸が各ローラ604に螺合されれば、ローラ604
は、ねじ軸との係合によりリテーナ内周側への移動を防
止された状態となる。ローラ604は、ローラ受リブ6
10との係合により、軸方向への抜け出しが防止される
とともに、リテーナ外周側への移動も防止される。本実
施形態においても、ナットに切欠を設けなくても、ロー
ラ受リブ610と干渉することなくローラ604をナッ
ト608およびリテーナ602に組み付けることがで
き、その上、ローラ604を、ナット608の中心線と
平行な姿勢に保ったまま容易に組み付けることができ
る。When assembling the planetary roller screw in this embodiment, first, one of the retainers 602 is
And supported by the bottom surface 609. The roller 604 is inserted into the nut 608 at a position where the center line of the roller 604 is parallel to the center line of the nut 608 and the large-diameter portion 606 of the roller 604 does not interfere with the roller receiving rib 610. The part 605 is engaged with the slot 600. The length of the elongated hole 600 is set to a length that allows the engagement of the shaft portion 605 even in such a state. Subsequently, the shaft portion 605 is
The roller 604 is moved radially outward while being guided to zero, and the engagement groove 614 and the tapered surface 616 of the roller 604 are engaged with the respective roller receiving ribs 610 to complete the assembly of one roller 604. . In this state, a slight gap is formed between the shaft portion 605 of the roller 604 and the outer end of the elongated hole 600 of the retainer 602.
After all the rollers 604 are assembled, if a screw shaft (not shown) is screwed into each roller 604, the rollers 604
Is in a state where it is prevented from moving toward the inner peripheral side of the retainer by engagement with the screw shaft. The roller 604 is provided with the roller receiving rib 6.
The engagement with the shaft 10 prevents the shaft from slipping out in the axial direction and also prevents the retainer from moving toward the outer periphery. Also in the present embodiment, the roller 604 can be assembled to the nut 608 and the retainer 602 without interfering with the roller receiving rib 610 without providing a cutout in the nut. It can be easily assembled while maintaining a posture parallel to.
【0024】なお、本実施形態においては、ナット60
8に嵌合部612を設けることにより、リテーナ602
がナット608と同軸に保たれているのであるが、ロー
ラ604がナット608に組み付けられた状態で、軸部
605と長穴600の外周側の端部とが係合する構成と
すれば、上記嵌合部612を省略しても、リテーナ60
2のナット608との同軸性を保ち得る。また、上記図
1ないし図5に示す実施形態または図6ないし図8に示
す実施形態において、上記嵌合部612と同様な嵌合部
を形成することも可能であり、それによって、組立作業
中におけるリテーナの半径方向の移動を防止し得る。In this embodiment, the nut 60
8, the retainer 602 is provided.
Is kept coaxial with the nut 608, but if the shaft 605 and the end on the outer peripheral side of the elongated hole 600 are engaged in a state where the roller 604 is assembled to the nut 608, Even if the fitting part 612 is omitted, the retainer 60
The coaxiality with the second nut 608 can be maintained. Further, in the embodiment shown in FIG. 1 to FIG. 5 or the embodiment shown in FIG. 6 to FIG. 8, it is possible to form a fitting part similar to the fitting part 612 so that during the assembly operation, Can prevent the retainer from moving in the radial direction.
【0025】以上本発明の各実施形態を詳細に説明した
が、これは文字通り例示であり、本発明は、当業者の知
識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施する
ことができる。Although the embodiments of the present invention have been described in detail, these are merely examples, and the present invention can be implemented in various modified and improved forms based on the knowledge of those skilled in the art. .
【図1】本発明の一実施形態であるブレーキ装置を示す
正面断面図である。FIG. 1 is a front sectional view showing a brake device according to an embodiment of the present invention.
【図2】上記ブレーキ装置の遊星ローラねじを示す正面
断面図である。FIG. 2 is a front sectional view showing a planetary roller screw of the brake device.
【図3】図2のA−A断面図である。FIG. 3 is a sectional view taken along line AA of FIG. 2;
【図4】上記遊星ローラねじの構成要素であるナットを
示す正面断面図である。FIG. 4 is a front sectional view showing a nut which is a component of the planetary roller screw.
【図5】上記遊星ローラねじの構成要素であるナットの
側面図である。FIG. 5 is a side view of a nut which is a component of the planetary roller screw.
【図6】本発明の別の実施形態である遊星ローラねじの
構成要素であるリテーナを示す側面図である。FIG. 6 is a side view showing a retainer which is a component of a planetary roller screw according to another embodiment of the present invention.
【図7】上記遊星ローラねじの組立ての状態を説明する
ための図である。FIG. 7 is a view for explaining an assembled state of the planetary roller screw.
【図8】上記遊星ローラねじの組立ての別の状態を説明
するための図である。FIG. 8 is a view for explaining another state of assembling the planetary roller screw.
【図9】本発明のさらに別の実施形態である遊星ローラ
ねじの一部を示す正面(一部断面)図である。FIG. 9 is a front (partially sectional) view showing a part of a planetary roller screw according to still another embodiment of the present invention.
12:ディスクロータ 18:20:ブレーキパッド
30:マウンティングブラケット 50:キャリ
パ 72:電動モータ 74:遊星ローラねじ
92:ナット 94:ナット本体部 96:円筒部
112:底面 118:円環溝 124:ローラ受リブ(リブ)
126:ローラ受面 128:切欠 130:ローラ 132:ねじ軸
134:ねじ山 140:係合溝 141:テーパ面 142:円環
溝 144:軸部 150:リテーナ 152:貫通穴 154:支持
穴 156:スナップリング 500:切欠 5
02:リテーナ 504:ローラ 505:軸部
508:ナット 510:ローラ受リブ 51
4:テーパ面 516:係合溝 600:長穴 602:リテーナ
604:ローラ 605:軸部 608:ナット 610:ローラ受
リブ 612:嵌合部 614:係合溝 616:テーパ面12: Disc rotor 18:20: Brake pad 30: Mounting bracket 50: Caliper 72: Electric motor 74: Planetary roller screw
92: Nut 94: Nut main body 96: Cylindrical part 112: Bottom 118: Annular groove 124: Roller receiving rib (rib)
126: roller receiving surface 128: notch 130: roller 132: screw shaft
134: thread 140: engagement groove 141: tapered surface 142: annular groove 144: shaft 150: retainer 152: through hole 154: support hole 156: snap ring 500: notch 5
02: Retainer 504: Roller 505: Shaft
508: Nut 510: Roller receiving rib 51
4: Tapered surface 516: Engagement groove 600: Slot 602: Retainer 604: Roller 605: Shaft 608: Nut 610: Roller receiving rib 612: Fitting portion 614: Engagement groove 616: Tapered surface
Claims (4)
径方向内向きに突出し、両側面の少なくとも一方がテー
パ面であるローラ受面とされたローラ受リブを少なくと
も1つ備えたナットと、 前記ローラ受面に対応した傾斜のテーパ面をそれぞれ備
え、かつ、各外周面にねじ溝または円環溝を備えた複数
のローラと、 それら複数のローラを、それらローラの両端部におい
て、それらローラの軸線まわりに回転可能に、かつ、そ
れらローラの軸線が前記穴の中心線から互いに等しい距
離離れて位置する状態で保持する一対のリテーナと、 外周面にねじ山を備え、そのねじ山において前記複数の
ローラの前記ねじ溝または円環溝と係合するねじ軸とを
含む遊星ローラねじにおいて、 前記ナットの、少なくとも前記ローラ受リブの部分に、
前記ローラの軸方向の通過を許容する切欠を、少なくと
も1つ設けたことを特徴とする遊星ローラねじ。1. A nut having at least one roller receiving rib protruding radially inward from an inner peripheral surface of a hole having a circular cross section and having at least one of both side surfaces being a tapered surface. A plurality of rollers each having an inclined tapered surface corresponding to the roller receiving surface, and having a thread groove or an annular groove on each outer peripheral surface, and the plurality of rollers, at both ends of the rollers, A pair of retainers that are rotatable about the axes of the rollers and that the axes of the rollers are held at an equal distance from the center line of the hole; A planetary roller screw including a screw shaft engaged with the screw groove or the annular groove of the plurality of rollers, wherein at least a portion of the roller receiving rib of the nut,
A planetary roller screw comprising at least one notch that allows the roller to pass in the axial direction.
径方向内向きに突出し、両側面の少なくとも一方がテー
パ面であるローラ受面とされたローラ受リブを少なくと
も1つ備えたナットと、 前記ローラ受面に対応した傾斜のテーパ面をそれぞれ備
え、かつ、各外周面にねじ溝または円環溝を備えた複数
のローラと、 それら複数のローラを、それらローラの両端部におい
て、それらローラの軸線まわりに回転可能に、かつ、そ
れらローラの軸線が前記穴の中心線から互いに等しい距
離離れて位置する状態で保持する一対のリテーナと、 外周面にねじ山を備え、そのねじ山において前記複数の
ローラの前記ねじ溝または円環溝と係合するねじ軸とを
含む遊星ローラねじにおいて、 前記複数のローラの少なくとも一端部から同心に軸部を
延び出させるとともに、前記一対のリテーナの少なくと
も一方に、そのリテーナの半径方向に延び、前記軸部
と、その軸部のリテーナ半径方向の移動は許容するがリ
テーナ周方向の移動は防止する状態で係合する長手形状
の係合凹部を形成したことを特徴とする遊星ローラね
じ。2. A nut having at least one roller receiving rib protruding radially inward from an inner peripheral surface of a hole having a circular cross-sectional shape and having at least one of both side surfaces as a roller receiving surface. A plurality of rollers each having an inclined tapered surface corresponding to the roller receiving surface, and having a thread groove or an annular groove on each outer peripheral surface, and the plurality of rollers, at both ends of the rollers, A pair of retainers that are rotatable about the axes of the rollers and that the axes of the rollers are held at an equal distance from the center line of the hole; A planetary roller screw including a screw shaft engaged with the screw groove or the annular groove of the plurality of rollers, wherein a shaft portion extends concentrically from at least one end of the plurality of rollers. And engages with at least one of the pair of retainers in a state in which the retainer extends in the radial direction of the retainer, and the shaft and the retainer are allowed to move in the retainer radial direction, but are prevented from moving in the retainer circumferential direction. A planetary roller screw, wherein a long engaging recess is formed.
底穴の底面に対面する状態で前記リテーナが配設された
請求項1または2に記載の遊星ローラねじ。3. The planetary roller screw according to claim 1, wherein the hole of the nut is a bottomed hole, and the retainer is disposed so as to face a bottom surface of the bottomed hole.
の遊星ローラねじと、 その遊星ローラねじの前記ナットをそのナットの中心線
まわりに回転可能かつ中心線に平行な方向に移動不能に
保持するハウジングと、 そのハウジングに対して前記ナットを回転させる回転駆
動装置と、 前記ねじ軸の前記ハウジングに対する相対回転を防止す
る相対回転防止装置と、 前記ねじ軸の端部と少なくとも押圧力伝達可能に係合す
る摩擦部材と、 その摩擦部材が押圧されることにより回転を抑制される
ブレーキ回転体と、 前記摩擦部材を前記ブレーキ回転体の摩擦面に接触,離
間可能かつブレーキ回転体の回転方向には移動不能に支
持し、ブレーキ回転体から摩擦部材に付与される連れ回
りトルクを受けるトルク受部材とを含むブレーキ装置。4. The planetary roller screw according to claim 1, wherein the nut of the planetary roller screw is rotatable around a center line of the nut and is not movable in a direction parallel to the center line. A rotation driving device for rotating the nut with respect to the housing; a relative rotation preventing device for preventing relative rotation of the screw shaft with respect to the housing; and at least a pressing force transmission with an end of the screw shaft. A friction member that engages with the brake member, a brake rotator whose rotation is suppressed by pressing the friction member, and a rotation of the brake rotator that can contact and separate the friction member from a friction surface of the brake rotator. A torque receiving member that is immovably supported in the direction and receives a co-rotating torque applied to the friction member from the brake rotator.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28275798A JP2000110907A (en) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | Planetary roller screw and brake device having the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28275798A JP2000110907A (en) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | Planetary roller screw and brake device having the same |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000110907A true JP2000110907A (en) | 2000-04-18 |
Family
ID=17656676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28275798A Pending JP2000110907A (en) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | Planetary roller screw and brake device having the same |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000110907A (en) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-10-05 JP JP28275798A patent/JP2000110907A/en active Pending
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