JP2000063308A - New tri-nucleus polyphenol compound - Google Patents
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- C07C37/11—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms
- C07C37/20—Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms using aldehydes or ketones
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Abstract
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シクロヘキサン環
にフェノール構造を結合してなる親油性の高い新規な3
核(芳香核)体ポリフェノール化合物に関する。このよ
うな多核体ポリフェノール化合物は、半導体用フォトレ
ジスト等の感光性材料の基材、電子光学表示要素用の液
晶誘電体化合物の原料、集積回路の封止材料等に用いら
れるエポキシ樹脂の原料や硬化剤、感熱記録材料記録に
用いられる顕色剤や退色防止剤、このほか、殺菌剤、防
菌防カビ剤等の添加剤としても有用である。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、分子中にシクロヘキサン
環を有するために高い親油性を有し、しかも、分子構造
が非対称であるために、一層、親油性が高い多核体ポリ
フェノール化合物を得るべく、鋭意研究した結果、シク
ロヘキサン環に非対称的に3つのフェノール構造を結合
させてなる新規な3核(芳香核)体ポリフェノール化合
物を得て、本発明に至ったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、親
油性の高いシクロヘキサン骨格を有する新規な3核(芳
香核)体ポリフェノール化合物を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一般式
(I)
【0005】
【化3】
【0006】(式中、Arは一般式(II)
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基
を示し、R2 は炭素数5若しくは6のシクロアルキル基
を示し、R3 はフェニル基を示し、mは0〜3の整数を
示し、n及びkはそれぞれ、0〜2の整数を示し、m+
n+k≦3である。)で表わされるアリール基を示
す。)で表わされる3核体ポリフェノール化合物が提供
される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による3核体ポリフェノー
ル化合物は、上記一般式(I)で表わされ、上記一般式
(II)で表わされるアリール基において、R1 は炭素数
1〜4のアルキル基を示し、具体的には、メチル基、エ
チル基、プロピル基又はブチル基であり、プロピル基又
はブチル基は、直鎖状でも、分岐鎖状でもよい。R2 は
炭素数5又は6のシクロアルキル基であり、具体的に
は、シクロペンチル基又はシクロヘキシル基であり、好
ましくは、シクロヘキシル基である。R3 はフェニル基
を示す。mは0〜3の整数を示し、n及びkはそれぞ
れ、0〜2の整数を示し、m+n+k≦3である。ま
た、上記一般式(II)で表わされるアリール基は、アル
キル置換−4−ヒドロキシフェニル基であることが好ま
しい。
【0010】従って、本発明による好ましい4核体ポリ
フェノール化合物の具体例として、例えば、(1)1,4,
4−トリス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、(2)1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビ
ス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキ
サン、(3)1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−
ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン等を挙げることができるが、しかし、これら
に限定されるものではない。
【0011】このような本発明による3核体ポリフェノ
ール化合物は、必要に応じて、反応溶剤中、酸触媒の存
在下に、4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ノンに一般式(III)
【0012】
【化5】【0013】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基
を示し、R2 は炭素数5若しくは6のシクロアルキル基
を示し、R3 はフェニル基を示し、mは0〜3の整数を
示し、n及びkはそれぞれ、0〜2の整数を示し、m+
n+k≦3である。)で表わされるフェノール類を反応
させることによって得ることができる。このフェノール
類において、R1 、R2 及びR3 は前述したとおりであ
り、好ましくは、水酸基のp位は非置換である。
【0014】従って、本発明による3核体ポリフェノー
ル化合物の製造において、上記一般式(III)で表わされ
るフェノール類の具体例として、例えば、フェノール、
o−、m−又はp−クレゾール、2,3−、2,4−、2,5
−、2,6−又は3,5−キシレノール、2,3,5−トリメチ
ルフェノール、3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル、2−イソプロピルフェノール、2−シクロヘキシル
フェノール、3−メチル−6−シクロヘキシルフェノー
ル、2−フェニルフェノール、2−t−ブチル−6−フ
ェニルフェノール等を挙げることができる。これらのな
かでは、特に、フェノール、o−クレゾール又は2,6−
キシレノールが好ましく用いられる。
【0015】上記フェノール類と4−(4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサノンとの反応において、フェノ
ール類は、4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキ
サノン1モル部に対して、通常、4〜20モル部の範囲
で用いられる。
【0016】上記フェノール類と4−(4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサノンとの反応において、反応溶
剤は用いてもよく、また、用いなくてもよい。反応溶剤
を用いる場合、例えば、脂肪族アルコール、芳香族炭化
水素又はこれらの混合溶剤が用いられる。アルコールと
しては、用いる反応原料、得られる生成物の溶解度、反
応条件、反応の経済性等を考慮して、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコ
ール、t−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、
n−ブチルアルコール等を挙げることができる。また、
芳香族炭化水素溶剤としては、例えば、トルエン、キシ
レン、クメン等を挙げることができる。
【0017】このような溶剤は、通常、用いる4−(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサノン100重量部
に対して、100〜500重量部の範囲で用いられる
が、これに限定されるものではない。
【0018】本発明において、上記酸触媒としては、乾
燥塩化水素ガスが好ましく用いられるが、しかし、これ
に限定されるものではなく、例えば、塩酸、硫酸、無水
硫酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸、シュウ酸、ギ酸、リン
酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等も用いられ
る。このような酸触媒は、例えば、乾燥塩化水素ガスの
場合は、好ましくは、反応系内を飽和させる量にて用い
られる。更に、本発明によれば、反応を促進するため
に、メルカプタン等(例えば、オクチルメルカプタン)
の助触媒を用いることができる。
【0019】反応は、通常、20℃から80℃、好まし
くは、20〜50℃にて、反応器中の反応混合物に乾燥
塩化水素ガスを吹き込みながら、攪拌下、2〜48時間
程度、通常、6〜24時間程度行なえばよい。
【0020】反応終了後、通常、得られた反応混合物に
アルカリを加えて、酸触媒を中和した後、水層に適宜の
晶析溶剤を加えるか、又は水層を分離除去し、必要に応
じて、得られた有機層を常圧又は減圧下に蒸留した後、
これに適宜の晶析溶剤を加えるかして、粗結晶を析出さ
せ、次いで、この粗結晶を濾取し、これを更に適宜の晶
析溶剤から晶析させることによって、目的とする3核体
ポリフェノール化合物の高純度品を容易に得ることがで
きる。
【0021】上記晶析溶剤としては、具体的には、晶析
条件、精製効果、経済性等を考慮して、適宜に選ばれる
が、芳香族炭化水素としては、例えば、トルエン、キシ
レン、クメン等を挙げることができ、また、脂肪族アル
コールとしては、メタノール、エタノール等、脂肪族ケ
トンとしては、例えば、アセトン、イソプロピルケト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジ
イソプロピルケトン等、環状エーテルとしては、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等を挙げることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明による新規な3核体ポリフェノー
ル化合物は、分子中にシクロヘキサン環を有するために
高い親油性を有し、しかも、分子構造が非対称であるた
めに、一層、高い親油性を有する。
【0023】更に、本発明による3核体ポリフェノール
化合物は、これを原料として用いて、種々の反応、例え
ば、フェノール性芳香環に対する置換反応や水添反応、
フェノール水酸基に対する反応等を行なうことによっ
て、種々の誘導体とすることができる。
【0024】先ず、フェノール性芳香環に対する置換反
応によって誘導体を得る具体例としては、例えば、本発
明による3核体ポリフェノール化合物にイソブテン等の
オレフィン類、アルコール類、カルボニル化合物、ハロ
ゲン化アルキル等を酸又は塩基触媒の存在下にアルキル
化反応させることによって、種々のアルキル置換誘導体
を得ることができる。
【0025】例えば、塩化アセチル等のような酸ハロゲ
ン化物や酸無水物をルイス酸の存在下で反応させて、ア
シル置換3核体ポリフェノール化合物を得ることができ
る。二酸化炭素を加圧、加熱下で反応させるコルベ・シ
ュミット反応によれば、カルボキシル置換3核体ポリフ
ェノール化合物を得ることができる。硝酸−酢酸等のニ
トロ化剤を反応させれば、ニトロ置換3核体ポリフェノ
ール化合物を得ることができる。ホルムアルデヒドによ
ってメチロール化反応させれば、メチロール基を有する
3核体ポリフェノール化合物を得ることができる。アル
カリ性水溶液中、無水酢酸によってアセチル化すれば、
アセチル置換3核体ポリフェノール化合物を、また、ア
ルカリ性水溶液中、クロロホルムによってホルミル化す
れば、アルデヒド置換3核体ポリフェノール化合物を得
ることができる。ハロゲン化試剤によってハロゲン化す
れば、ハロゲン置換3核体ポリフェノール化合物を得る
ことができ、ジアゾニウム塩を反応させれば、アゾ置換
3核体ポリフェノール化合物を得ることができる。ホル
ムアルデヒドと第2級アミンとを反応させれば、アミノ
メチル置換3核体ポリフェノール化合物を得ることがで
きる。亜硝酸との反応によれば、ニトロソ置換3核体ポ
リフェノール化合物を得ることができる。酸又はアルカ
リ触媒の存在下、他のフェノール類と反応させることに
よって、ノボラック樹脂を得ることができる。
【0026】次に、フェノール性水酸基に対する反応に
よって誘導体を得る具体例としては、例えば、フェノー
ル性水酸基にハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリル、
エピクロロヒドリン等を反応させることによって、それ
ぞれ対応する3核体ポリフェノールエーテル化合物を得
ることができる。
【0027】特に、フェノール性水酸基をt−ブトキシ
カルボニルメチルエーテルとするには、本発明による3
核体ポリフェノール化合物を適当な溶媒に溶解させた
後、得られた溶液にクロロ酢酸t−ブチルと炭酸カリウ
ムを加え、攪拌下に加熱することによって得ることがで
きる。また、本発明による3核体ポリフェノール化合物
を適当な溶媒に溶解させ、エピクロロヒドリンを反応さ
せて得られるグリシジルエーテルは、エポキシ樹脂とし
て利用することができる。このようなグリシジルエーテ
ルに更にアクリル酸やメタクリル酸を反応させれば、エ
ポキシ(メタ)アクリレートを得ることもできる。フェ
ノール性水酸基に酸無水物、酸塩化物等を反応させるこ
とによって、3核体ポリフェノールエステルを得ること
ができる。特に、フェノール水酸基に、例えば、1,2−
ナフトキノンジアジド−4−スルホニルクロライドを反
応させれば、3核体ポリフェノール化合物のナフトキノ
ンジアジドスルホン酸エステルを得ることができる。
【0028】上記以外にも、本発明による3核体ポリフ
ェノール化合物を、例えば、加圧下、気相反応によっ
て、芳香環を完全水素化又は部分環水素化することによ
って、種々の多環芳香環水素化化合物を得ることができ
る。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて以下に本発明を説明す
るが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるもの
ではない。
【0030】実施例1
(1,4,4−トリス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサンの合成)フェノール47.0gと35%塩酸7.8g
とを500mL容量四つ口フラスコに仕込み、液温を5
5℃に昇温した後、4−(4−ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサノン19.0gとフェノール47.0gの混合溶
液を3時間で滴下し、滴下終了後、55℃で4時間、攪
拌した。
【0031】反応終了後、55℃において、反応混合物
を攪拌しながら、これに16%水酸化ナトリウム水溶液
19.1gを加え、pHを5〜6まで中和し、これにトル
エン94gを加えた後、析出した結晶を室温で濾別し、
乾燥して、1,4,4−トリス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサン(純度88.8%)を得た。
【0032】融点:228.3℃
赤外線吸収スペクトル(cm-1):
水酸基:3265.3
ベンゼン環:1601.8〜1510.2
シクロヘキサン環:1448.4
マス・スペクトル:
M+ =360
プロトンNMRスペクトル:
【0033】
【化6】
【0034】
【表1】【0035】実施例2
(1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3−
メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンの合
成)o−クレゾール54.0gを500mL容量四つ口フ
ラスコに仕込み、液温を40℃に昇温した後、フラスコ
内に乾燥塩化水素ガスを吹き込みながら、4−(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサノン19.0gとo−ク
レゾール54.0gの混合溶液を3時間で滴下し、滴下終
了後、40℃で4時間、攪拌した。
【0036】反応終了後、70℃において、反応混合物
を攪拌しながら、これに水10gを加え、次いで、16
%水酸化ナトリウム水溶液25.0gを加え、pHを5〜
6まで中和した後、水層を分液し、有機層を得た。この
有機層に水30gとトルエン100gを加え、水洗し、
水層を分液、除去した。有機層から析出した結晶を室温
で濾別し、乾燥して、1−(4−ヒドロキシフェニル)
−4,4−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサン(純度89.7%)を得た。
【0037】融点:188.6℃
赤外線吸収スペクトル(cm-1):
水酸基:3258.5
ベンゼン環:1607.6〜1506.3
シクロヘキサン環:1449.4
マス・スペクトル:
M+ =388
プロトンNMRスペクトル:
【0038】
【化7】
【0039】
【表2】【0040】実施例3
(1−(4−ヒドロキシフェニル)−4,4−ビス(3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン
の合成)2,6−キシレノール48.8gを500mL容量
四つ口フラスコに仕込み、液温を55℃に昇温した後、
フラスコ内に乾燥塩化水素ガスを吹き込みながら、4−
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサノン19.0g
と2,6−キシレノール61.0gの混合溶液を2時間で滴
下し、滴下終了後、55℃で21時間、攪拌した。
【0041】反応終了後、70℃において、反応混合物
を攪拌しながら、これに水20gを加え、次いで、16
%水酸化ナトリウム水溶液19.3gを加え、pHを5〜
6まで中和した後、水層を分液し、有機層を得た。この
有機層に水30gとトルエン100gを加え、水洗し、
水層を分液、除去した。有機層から析出した結晶を室温
で濾別し、乾燥して、1−(4−ヒドロキシフェニル)
−4,4−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン(純度97.2%)を得た。
【0042】融点:205.7℃
赤外線吸収スペクトル(cm-1):
水酸基:3319.3
ベンゼン環:1610.4〜1489.9
シクロヘキサン環:1451.3
マス・スペクトル:
M+ =416
プロトンNMRスペクトル:
【0043】
【化8】
【0044】
【表3】 Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a novel lipophilic compound having a phenol structure bonded to a cyclohexane ring.
It relates to a core (aromatic nucleus) polyphenol compound. Such polynuclear polyphenol compounds are used as base materials for photosensitive materials such as photoresists for semiconductors, raw materials for liquid crystal dielectric compounds for electro-optical display elements, raw materials for epoxy resins used for sealing materials for integrated circuits, and the like. It is also useful as a curing agent, a color developer and a color fading preventive used for recording heat-sensitive recording materials, and also as an additive such as a bactericide, a fungicide and a fungicide. BACKGROUND OF THE INVENTION [0002] The present inventors have considered that polynuclear polyphenols having high lipophilicity due to having a cyclohexane ring in the molecule and having a higher lipophilicity due to the asymmetric molecular structure. As a result of intensive studies to obtain a compound, a novel trinuclear (aromatic nucleus) polyphenol compound in which three phenol structures are asymmetrically bonded to a cyclohexane ring has been obtained, and the present invention has been achieved. Accordingly, an object of the present invention is to provide a novel trinuclear (aromatic nucleus) polyphenol compound having a highly lipophilic cyclohexane skeleton. According to the present invention, there is provided a compound represented by the general formula (I): (Wherein Ar is a general formula (II)) (Wherein, R 1 represents an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, R 2 represents a cycloalkyl group having 5 or 6 carbon atoms, R 3 represents a phenyl group, and m represents 0 to 3 carbon atoms. N and k each represent an integer of 0 to 2;
n + k ≦ 3. ) Represents an aryl group. The present invention provides a trinuclear polyphenol compound represented by the formula: BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION The trinuclear polyphenol compound according to the present invention is represented by the above general formula (I), and in the aryl group represented by the above general formula (II), R 1 has 1 carbon atom. And 4 to 4 alkyl groups, specifically, a methyl group, an ethyl group, a propyl group or a butyl group, and the propyl group or the butyl group may be linear or branched. R 2 is a cycloalkyl group having 5 or 6 carbon atoms, specifically, a cyclopentyl group or a cyclohexyl group, preferably a cyclohexyl group. R 3 represents a phenyl group. m represents an integer of 0 to 3, n and k each represent an integer of 0 to 2, and m + n + k ≦ 3. Further, the aryl group represented by the general formula (II) is preferably an alkyl-substituted-4-hydroxyphenyl group. Accordingly, specific examples of preferred tetranuclear polyphenol compounds according to the present invention include, for example, (1) 1,4,
4-tris (4-hydroxyphenyl) cyclohexane, (2) 1- (4-hydroxyphenyl) -4,4-bis (3-methyl-4-hydroxyphenyl) cyclohexane, (3) 1- (4-hydroxyphenyl) ) -4,4-
Examples thereof include bis (3,5-dimethyl-4-hydroxyphenyl) cyclohexane, but are not limited thereto. The trinuclear polyphenol compound according to the present invention can be converted into 4- (4-hydroxyphenyl) cyclohexanone in a reaction solvent, if necessary, in the presence of an acid catalyst by the general formula (III). Embedded image (Wherein, R 1 represents an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, R 2 represents a cycloalkyl group having 5 or 6 carbon atoms, R 3 represents a phenyl group, and m represents 0 to 3 carbon atoms. N and k each represent an integer of 0 to 2;
n + k ≦ 3. )) Can be obtained by reacting the phenol. In the phenols, R 1 , R 2 and R 3 are as described above, and the p-position of the hydroxyl group is preferably unsubstituted. Accordingly, in the production of the trinuclear polyphenol compound according to the present invention, specific examples of the phenol represented by the general formula (III) include, for example, phenol,
o-, m- or p-cresol, 2,3-, 2,4-, 2,5
-, 2,6- or 3,5-xylenol, 2,3,5-trimethylphenol, 3-methyl-6-t-butylphenol, 2-isopropylphenol, 2-cyclohexylphenol, 3-methyl-6-cyclohexylphenol , 2-phenylphenol, 2-t-butyl-6-phenylphenol and the like. Among these, in particular, phenol, o-cresol or 2,6-
Xylenol is preferably used. In the reaction between the phenols and 4- (4-hydroxyphenyl) cyclohexanone, the phenols are usually added in an amount of 4 to 20 mol parts per mol part of 4- (4-hydroxyphenyl) cyclohexanone. Used in In the reaction between the above phenols and 4- (4-hydroxyphenyl) cyclohexanone, a reaction solvent may or may not be used. When a reaction solvent is used, for example, an aliphatic alcohol, an aromatic hydrocarbon, or a mixed solvent thereof is used. As the alcohol, the reaction raw materials to be used, the solubility of the obtained product, the reaction conditions, the economics of the reaction, etc. are taken into consideration, and methanol, ethanol, isopropyl alcohol, n-propyl alcohol, t-butyl alcohol, isobutyl alcohol,
Examples thereof include n-butyl alcohol. Also,
Examples of the aromatic hydrocarbon solvent include toluene, xylene, cumene and the like. Such a solvent is usually used in 4- (4
(Hydroxyphenyl) cyclohexanone It is used in an amount of 100 to 500 parts by weight based on 100 parts by weight, but is not limited thereto. In the present invention, as the acid catalyst, dry hydrogen chloride gas is preferably used, but it is not limited thereto. For example, hydrochloric acid, sulfuric acid, sulfuric anhydride, p-toluenesulfonic acid, methane Sulfonic acid, trifluoromethanesulfonic acid, oxalic acid, formic acid, phosphoric acid, trichloroacetic acid, trifluoroacetic acid and the like are also used. In the case of dry hydrogen chloride gas, for example, such an acid catalyst is preferably used in an amount that saturates the inside of the reaction system. Further, according to the present invention, in order to promote the reaction, a mercaptan or the like (for example, octyl mercaptan)
Can be used. The reaction is usually carried out at a temperature of from 20 ° C. to 80 ° C., preferably from 20 ° C. to 50 ° C., while blowing dry hydrogen chloride gas into the reaction mixture, while stirring, for about 2 to 48 hours. It may be performed for about 6 to 24 hours. After completion of the reaction, usually, an alkali is added to the obtained reaction mixture to neutralize the acid catalyst, and then an appropriate crystallization solvent is added to the aqueous layer, or the aqueous layer is separated and removed. Accordingly, after distilling the obtained organic layer under normal pressure or reduced pressure,
An appropriate crystallization solvent is added thereto to precipitate a crude crystal, and then the crude crystal is collected by filtration and further crystallized from an appropriate crystallization solvent to obtain the desired trinuclear substance. A high-purity polyphenol compound can be easily obtained. The above-mentioned crystallization solvent is appropriately selected in consideration of crystallization conditions, refining effects, economy and the like. As the aromatic hydrocarbon, for example, toluene, xylene, cumene And the like; and aliphatic alcohols such as methanol and ethanol; aliphatic ketones such as acetone, isopropyl ketone, methyl ethyl ketone, methyl isobutyl ketone and diisopropyl ketone; and cyclic ethers such as tetrahydrofuran and Dioxane and the like can be mentioned. The novel trinuclear polyphenol compound according to the present invention has a high lipophilicity due to having a cyclohexane ring in the molecule, and has a higher lipophilicity due to the asymmetric molecular structure. Has lipophilicity. Furthermore, the trinuclear polyphenol compound according to the present invention can be used as a raw material in various reactions, for example, a substitution reaction or a hydrogenation reaction for a phenolic aromatic ring.
Various derivatives can be obtained by performing a reaction on the phenolic hydroxyl group and the like. First, as a specific example of obtaining a derivative by a substitution reaction on a phenolic aromatic ring, for example, an olefin such as isobutene, an alcohol, a carbonyl compound, an alkyl halide or the like is added to a trinuclear polyphenol compound according to the present invention. Alternatively, various alkyl-substituted derivatives can be obtained by performing an alkylation reaction in the presence of a base catalyst. For example, by reacting an acid halide such as acetyl chloride or an acid anhydride in the presence of a Lewis acid, an acyl-substituted trinuclear polyphenol compound can be obtained. According to the Kolbe-Schmidt reaction in which carbon dioxide is reacted under pressure and heat, a carboxyl-substituted trinuclear polyphenol compound can be obtained. By reacting a nitrating agent such as nitric acid-acetic acid, a nitro-substituted trinuclear polyphenol compound can be obtained. When a methylolation reaction is performed with formaldehyde, a trinuclear polyphenol compound having a methylol group can be obtained. If acetylated with acetic anhydride in an alkaline aqueous solution,
An aldehyde-substituted trinuclear polyphenol compound can be obtained by formylating the acetyl-substituted trinuclear polyphenol compound with chloroform in an alkaline aqueous solution. By halogenating with a halogenating agent, a halogen-substituted trinuclear polyphenol compound can be obtained, and by reacting a diazonium salt, an azo-substituted trinuclear polyphenol compound can be obtained. By reacting formaldehyde with a secondary amine, an aminomethyl-substituted trinuclear polyphenol compound can be obtained. According to the reaction with nitrous acid, a nitroso-substituted trinuclear polyphenol compound can be obtained. By reacting with another phenol in the presence of an acid or alkali catalyst, a novolak resin can be obtained. Next, specific examples of obtaining a derivative by reacting with a phenolic hydroxyl group include, for example, alkyl halide, allyl halide,
By reacting epichlorohydrin or the like, corresponding trinuclear polyphenol ether compounds can be obtained. In particular, in order to convert the phenolic hydroxyl group to t-butoxycarbonyl methyl ether, the phenolic hydroxyl group must be prepared according to the present invention.
After dissolving the core polyphenol compound in a suitable solvent, the solution can be obtained by adding t-butyl chloroacetate and potassium carbonate to the resulting solution and heating with stirring. Glycidyl ether obtained by dissolving the trinuclear polyphenol compound according to the present invention in an appropriate solvent and reacting with epichlorohydrin can be used as an epoxy resin. If such glycidyl ether is further reacted with acrylic acid or methacrylic acid, an epoxy (meth) acrylate can be obtained. A trinuclear polyphenol ester can be obtained by reacting an acid anhydride, an acid chloride or the like with the phenolic hydroxyl group. In particular, for example, 1,2-
By reacting naphthoquinonediazide-4-sulfonyl chloride, a naphthoquinonediazidesulfonic acid ester of a trinuclear polyphenol compound can be obtained. In addition to the above, various polycyclic aromatic ring hydrogens can be obtained by subjecting the trinuclear polyphenol compound of the present invention to full or partial hydrogenation of the aromatic ring by, for example, gas phase reaction under pressure. Compound can be obtained. The present invention will be described below with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples. Example 1 (Synthesis of 1,4,4-tris (4-hydroxyphenyl) cyclohexane) 47.0 g of phenol and 7.8 g of 35% hydrochloric acid
Into a 500 mL four-necked flask, and adjust the liquid temperature to 5 mL.
After the temperature was raised to 5 ° C., a mixed solution of 19.0 g of 4- (4-hydroxyphenyl) cyclohexanone and 47.0 g of phenol was added dropwise over 3 hours. After completion of the dropwise addition, the mixture was stirred at 55 ° C. for 4 hours. After completion of the reaction, while stirring the reaction mixture at 55 ° C., 19.1 g of a 16% aqueous sodium hydroxide solution was added to neutralize the pH to 5 to 6, and 94 g of toluene was added thereto. , The precipitated crystals were filtered off at room temperature,
After drying, 1,4,4-tris (4-hydroxyphenyl)
Cyclohexane (88.8% purity) was obtained. Melting point: 228.3 ° C. Infrared absorption spectrum (cm −1 ): Hydroxyl group: 3265.3 Benzene ring: 1601.8 to 1510.2 Cyclohexane ring: 1448.4 Mass spectrum: M + = 360 Proton NMR spectrum : [0033] [Table 1] Example 2 (1- (4-hydroxyphenyl) -4,4-bis (3-
Synthesis of methyl-4-hydroxyphenyl) cyclohexane 54.0 g of o-cresol was charged into a 500 mL four-neck flask, and the temperature of the solution was raised to 40 ° C. A mixed solution of 19.0 g of-(4-hydroxyphenyl) cyclohexanone and 54.0 g of o-cresol was added dropwise over 3 hours. After completion of the addition, the mixture was stirred at 40 ° C for 4 hours. After completion of the reaction, 10 g of water was added thereto at 70 ° C. while stirring the reaction mixture.
25.0 g of a 5% aqueous sodium hydroxide solution to adjust the pH to 5
After neutralization to 6, the aqueous layer was separated to obtain an organic layer. 30 g of water and 100 g of toluene are added to the organic layer, and the organic layer is washed with water.
The aqueous layer was separated and removed. The crystals precipitated from the organic layer are separated by filtration at room temperature, dried and dried to give 1- (4-hydroxyphenyl)
-4,4-bis (3-methyl-4-hydroxyphenyl)
Cyclohexane (purity 89.7%) was obtained. Melting point: 188.6 ° C. Infrared absorption spectrum (cm -1 ): Hydroxyl group: 3258.5 Benzene ring: 1607.6 to 1506.3 Cyclohexane ring: 1449.4 Mass spectrum: M + = 388 Proton NMR spectrum Embedded image [Table 2] Example 3 (1- (4-hydroxyphenyl) -4,4-bis (3,5
Synthesis of -dimethyl-4-hydroxyphenyl) cyclohexane) 48.8 g of 2,6-xylenol was charged into a 500 mL four-neck flask, and the liquid temperature was raised to 55 ° C.
While blowing dry hydrogen chloride gas into the flask,
19.0 g of (4-hydroxyphenyl) cyclohexanone
And a mixed solution of 2,6-xylenol (61.0 g) was added dropwise over 2 hours. After completion of the addition, the mixture was stirred at 55 ° C. for 21 hours. After completion of the reaction, 20 g of water was added thereto at 70 ° C. while stirring the reaction mixture.
19.3 g of a 10% aqueous sodium hydroxide solution to adjust the pH to 5
After neutralization to 6, the aqueous layer was separated to obtain an organic layer. 30 g of water and 100 g of toluene are added to the organic layer, and the organic layer is washed with water.
The aqueous layer was separated and removed. The crystals precipitated from the organic layer are separated by filtration at room temperature, dried and dried to give 1- (4-hydroxyphenyl)
-4,4-Bis (3,5-dimethyl-4-hydroxyphenyl) cyclohexane (purity 97.2%) was obtained. Melting point: 205.7 ° C. Infrared absorption spectrum (cm −1 ): hydroxyl group: 3319.3 benzene ring: 161.4 to 1489.9 cyclohexane ring: 1451.3 mass spectrum: M + = 416 proton NMR spectrum Embedded image [Table 3]
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江川 健志 和歌山市小雑賀二丁目5番115号 本州化 学工業株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4H006 AA01 AB03 AB49 AB76 AB92 FC22 FC52 FE13 ────────────────────────────────────────────────── ─── Continuation of front page (72) Inventor Takeshi Egawa 2-115, Kozaiga, Wakayama-shi Honshu Gaku Kogyo Co., Ltd. F-term (reference) 4H006 AA01 AB03 AB49 AB76 AB92 FC22 FC52 FE13
Claims (1)
は炭素数5若しくは6のシクロアルキル基を示し、R3
はフェニル基を示し、mは0〜3の整数を示し、n及び
kはそれぞれ、0〜2の整数を示し、m+n+k≦3で
ある。)で表わされるアリール基を示す。)で表わされ
る3核体ポリフェノール化合物。[Claim 1] A compound represented by the general formula (I): (Wherein, Ar is a group represented by the general formula (II): (In the formula, R 1 represents an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, R 2
Represents a cycloalkyl group having 5 or 6 carbon atoms, R 3
Represents a phenyl group, m represents an integer of 0 to 3, n and k each represent an integer of 0 to 2, and m + n + k ≦ 3. ) Represents an aryl group. A) a trinuclear polyphenol compound represented by the formula:
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002062736A1 (en) * | 2001-02-08 | 2002-08-15 | Honshu Chemical Industry Co., Ltd. | Diphenol and process for producing the same |
US7011922B2 (en) | 2003-02-19 | 2006-03-14 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Thermal recording material |
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JP2013227280A (en) * | 2012-03-30 | 2013-11-07 | Honshu Chem Ind Co Ltd | Novel trisphenol compound |
JP2014208635A (en) * | 2013-03-28 | 2014-11-06 | 本州化学工業株式会社 | Trisphenol compound |
-
1998
- 1998-08-19 JP JP10232887A patent/JP2000063308A/en active Pending
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