JP2000040479A - X線管及びその軸受体を冷却する方法 - Google Patents
X線管及びその軸受体を冷却する方法Info
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- H05G1/04—Mounting the X-ray tube within a closed housing
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- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05G—X-RAY TECHNIQUE
- H05G1/00—X-ray apparatus involving X-ray tubes; Circuits therefor
- H05G1/02—Constructional details
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軸受に最も近い領域で軸受体を直接冷却さ
せ、X線管全体の寿命を延ばす。 【解決手段】 X線管は空のチャンバ(29)を形成す
る管球容器(16)を含み、前記空のチャンバ内にはア
ノード(20)が軸受体(44)に回転可能に取り付け
られ、X線の発生のためカソード体(22)と相互に作
用する。前記軸受体が軸受ハウジングと、該軸受ハウジ
ングの外面に配置された複数の軸受を含んでいる。冷却
チャネルが軸受体内に形成され、油のような冷却流体を
軸受ハウジングの内面を横切って導く。冷却流体が軸受
ハウジングの内面近傍を流れると、軸受ハウジングから
の熱は冷却流体に吸収され、それにより軸受に移動する
熱を減少させる。
せ、X線管全体の寿命を延ばす。 【解決手段】 X線管は空のチャンバ(29)を形成す
る管球容器(16)を含み、前記空のチャンバ内にはア
ノード(20)が軸受体(44)に回転可能に取り付け
られ、X線の発生のためカソード体(22)と相互に作
用する。前記軸受体が軸受ハウジングと、該軸受ハウジ
ングの外面に配置された複数の軸受を含んでいる。冷却
チャネルが軸受体内に形成され、油のような冷却流体を
軸受ハウジングの内面を横切って導く。冷却流体が軸受
ハウジングの内面近傍を流れると、軸受ハウジングから
の熱は冷却流体に吸収され、それにより軸受に移動する
熱を減少させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線管の生産技術に
関するものである。より詳細には、本発明は、運転中に
アノードから放散される熱により引き起こされるX線管
の軸受に対する加熱の影響を減少させることに関するも
のである。
関するものである。より詳細には、本発明は、運転中に
アノードから放散される熱により引き起こされるX線管
の軸受に対する加熱の影響を減少させることに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のX線放射の診断上の使用は、患者
の静止した影像がX線フィルム上に生成されるX線撮影
法、患者を通過した後に蛍光スクリーンに衝突する低強
度のX線により可視で即時の影の明るい像が生成される
蛍光透視法、及び患者の体の回りに回転する高出力のX
線管により発生されるX線からデジタル方式で完全な患
者の像が描かれるコンピュータ断層撮影法(CT)を含
んでいる。
の静止した影像がX線フィルム上に生成されるX線撮影
法、患者を通過した後に蛍光スクリーンに衝突する低強
度のX線により可視で即時の影の明るい像が生成される
蛍光透視法、及び患者の体の回りに回転する高出力のX
線管により発生されるX線からデジタル方式で完全な患
者の像が描かれるコンピュータ断層撮影法(CT)を含
んでいる。
【0003】通常、X線管はX線管ハウジング内に支持
される金属又はガラス製の空の管球容器を含んでいる。
X線管ハウジングは、管球容器へ電気的接続を供給し、
管球容器内に収容された冷却構成要素を手伝う油のよう
な流体で充填されている。管球容器及びX線管ハウジン
グはそれぞれ互いに整列されたX線透過窓を含み、管球
容器内で発生されたX線は検査中に患者又は対象物に導
かれるようになっている。
される金属又はガラス製の空の管球容器を含んでいる。
X線管ハウジングは、管球容器へ電気的接続を供給し、
管球容器内に収容された冷却構成要素を手伝う油のよう
な流体で充填されている。管球容器及びX線管ハウジン
グはそれぞれ互いに整列されたX線透過窓を含み、管球
容器内で発生されたX線は検査中に患者又は対象物に導
かれるようになっている。
【0004】X線を発生するためには、管球容器はカソ
ード体とアノード体を収容している。カソード体は加熱
電流が通過するカソードフィラメントを含んでいる。こ
の電流はもうもうたる電子が放出されるフィラメントを
十分に加熱する。すなわち、熱電子放出が起こる。10
0〜200KVの程度では、高電位差がカソード体とア
ノード体との間に適用される。この電位差は管球容器の
内部の空の領域を通ってカソード体からアノード体に電
子を流させる。カソードフィラメントを有するカソード
集束カップはアノード体のターゲットの小領域又は焦点
に電子を集束させる。電子ビームはX線が発生させる十
分なエネルギーでターゲットに衝突する。発生したX線
の一部は管球容器のX線透過窓及びX線管ハウジングを
通過し、該X線管ハウジングに取り付けられたビーム制
限装置又はコリメーターに向かう。ビーム制限装置は、
検査中に患者又は対象物の方へ導かれたX線の寸法及び
形状を調節し、それにより像を描かせる。
ード体とアノード体を収容している。カソード体は加熱
電流が通過するカソードフィラメントを含んでいる。こ
の電流はもうもうたる電子が放出されるフィラメントを
十分に加熱する。すなわち、熱電子放出が起こる。10
0〜200KVの程度では、高電位差がカソード体とア
ノード体との間に適用される。この電位差は管球容器の
内部の空の領域を通ってカソード体からアノード体に電
子を流させる。カソードフィラメントを有するカソード
集束カップはアノード体のターゲットの小領域又は焦点
に電子を集束させる。電子ビームはX線が発生させる十
分なエネルギーでターゲットに衝突する。発生したX線
の一部は管球容器のX線透過窓及びX線管ハウジングを
通過し、該X線管ハウジングに取り付けられたビーム制
限装置又はコリメーターに向かう。ビーム制限装置は、
検査中に患者又は対象物の方へ導かれたX線の寸法及び
形状を調節し、それにより像を描かせる。
【0005】X線の発生中に発生した熱負荷を分配する
ために、回転するアノード体の構成が多くの使用に採用
されていた。この構成では、アノード体は軸の回りを回
転し、ターゲットの焦点に集束した電子ビームはターゲ
ットの周端部の回りに絶えず回転する環状路に衝突す
る。環状路に沿った各部分はX線の発生中に非常に高温
に加熱させれるようになり、それが戻る前に回転し電子
ビームにより再び打たれるとき冷却される。CTのよう
な多くの高出力のX線管の使用においては、X線の発生
はアノード体を例えば、1200〜1400℃の温度範
囲に加熱させることがよくある。
ために、回転するアノード体の構成が多くの使用に採用
されていた。この構成では、アノード体は軸の回りを回
転し、ターゲットの焦点に集束した電子ビームはターゲ
ットの周端部の回りに絶えず回転する環状路に衝突す
る。環状路に沿った各部分はX線の発生中に非常に高温
に加熱させれるようになり、それが戻る前に回転し電子
ビームにより再び打たれるとき冷却される。CTのよう
な多くの高出力のX線管の使用においては、X線の発生
はアノード体を例えば、1200〜1400℃の温度範
囲に加熱させることがよくある。
【0006】回転を与えるために、アノード体は通常、
インダクションモーターにより回転されるローターに取
り付けられている。ローターは軸受体により順番に回転
可能に支持されている。軸受体は軸の回りでローター及
びアノードの滑らかな回転を提供する。通常、軸受体は
軸受ハウジングに配置された少なくとも2組の玉軸受を
含んでいる。多くの場合、玉軸受は環状に連なっている
金属球からなり、該金属球は各球の外面に鉛又は銀を塗
布することにより滑らかになり、それにより最小の摩擦
抵抗でローターに対する支持を提供する。
インダクションモーターにより回転されるローターに取
り付けられている。ローターは軸受体により順番に回転
可能に支持されている。軸受体は軸の回りでローター及
びアノードの滑らかな回転を提供する。通常、軸受体は
軸受ハウジングに配置された少なくとも2組の玉軸受を
含んでいる。多くの場合、玉軸受は環状に連なっている
金属球からなり、該金属球は各球の外面に鉛又は銀を塗
布することにより滑らかになり、それにより最小の摩擦
抵抗でローターに対する支持を提供する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】X線管の運転中、アノ
ード体はハウジング内を流れる油又は他の冷却流体の使
用により受動的に冷却され、前記油又は他の冷却流体は
管球容器を通りアノード体により放射される熱を吸収す
るのに役立つ。しかし、アノード体から放射される熱の
一部分は又、ローター及び軸受体により吸収される。例
えば、アノード体から放射される熱は、多くの高出力の
適用において軸受体を約400℃の温度にさらすことが
認められた。不運にも、軸受へのそのような熱移動は軸
受の性能に悪影響を及ぼす。例えば、軸受の各球に塗布
された潤滑剤に対する長期で過度の加熱はそのような潤
滑剤の効果を減少させる。更に、長期かつ又は過度の加
熱は又、軸受の寿命、従って、X線管の寿命に悪影響を
及ぼす。
ード体はハウジング内を流れる油又は他の冷却流体の使
用により受動的に冷却され、前記油又は他の冷却流体は
管球容器を通りアノード体により放射される熱を吸収す
るのに役立つ。しかし、アノード体から放射される熱の
一部分は又、ローター及び軸受体により吸収される。例
えば、アノード体から放射される熱は、多くの高出力の
適用において軸受体を約400℃の温度にさらすことが
認められた。不運にも、軸受へのそのような熱移動は軸
受の性能に悪影響を及ぼす。例えば、軸受の各球に塗布
された潤滑剤に対する長期で過度の加熱はそのような潤
滑剤の効果を減少させる。更に、長期かつ又は過度の加
熱は又、軸受の寿命、従って、X線管の寿命に悪影響を
及ぼす。
【0008】アノード体から軸受体に伝わる熱量を減少
させる1つの公知の方法は、ローターに対して熱遮蔽物
を機械的に確保することである。熱遮蔽物は、軸受体に
向かうアノード体からの放射熱の一部から軸受体を保護
するのに役立つ。不運にも、熱遮蔽物は、アノード体か
らの熱移動から軸受体を完全に保護するのは不可能であ
り、放射熱の一部は軸受体により吸収されるだろう。更
に、熱遮蔽物は軸受体への熱移動を防ぐには役立つが、
熱遮蔽物は、軸受体にすでに吸収された熱を冷却する役
割を果たすことはしない。更に、軸受体がローターに囲
まれていると仮定すれば、軸受体はアノード体によりな
されるようにハウジングに含まれる冷却流体に対して容
易に熱を放射することはできない。従って、一度、熱が
軸受体に移動すると、そのような熱は容易に放散しな
い。
させる1つの公知の方法は、ローターに対して熱遮蔽物
を機械的に確保することである。熱遮蔽物は、軸受体に
向かうアノード体からの放射熱の一部から軸受体を保護
するのに役立つ。不運にも、熱遮蔽物は、アノード体か
らの熱移動から軸受体を完全に保護するのは不可能であ
り、放射熱の一部は軸受体により吸収されるだろう。更
に、熱遮蔽物は軸受体への熱移動を防ぐには役立つが、
熱遮蔽物は、軸受体にすでに吸収された熱を冷却する役
割を果たすことはしない。更に、軸受体がローターに囲
まれていると仮定すれば、軸受体はアノード体によりな
されるようにハウジングに含まれる冷却流体に対して容
易に熱を放射することはできない。従って、一度、熱が
軸受体に移動すると、そのような熱は容易に放散しな
い。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、X線装
置が提供される。該X線装置は、ハウジング、該ハウジ
ング内に配置されたX線管、及び軸受体の内部を冷却す
る手段を含んでいる。X線管は加熱のときに電子を放出
するフィラメントを有するカソード体、電子とアノード
体との間の衝突がアノード焦点からX線を発生するよう
に電子を遮蔽するターゲットを形成するアノード体、ア
ノード体を回転可能に支持する軸受体、及びアノード体
とカソード体を真空に閉じ込める管球容器を含んでい
る。
置が提供される。該X線装置は、ハウジング、該ハウジ
ング内に配置されたX線管、及び軸受体の内部を冷却す
る手段を含んでいる。X線管は加熱のときに電子を放出
するフィラメントを有するカソード体、電子とアノード
体との間の衝突がアノード焦点からX線を発生するよう
に電子を遮蔽するターゲットを形成するアノード体、ア
ノード体を回転可能に支持する軸受体、及びアノード体
とカソード体を真空に閉じ込める管球容器を含んでい
る。
【0010】本発明の更なる別の局面によれば、X線管
が提供される。該X線管は、空のチャンバを形成する管
球容器、軸受体を介して空のチャンバ内に回転可能に取
り付けられると共にその回転を提供するためにローター
に作動的に結合されたアノード体、及びX線のビームを
発生する焦点の回転アノード体に衝突する電子のビーム
を発生するカソード体を含んでいる。X線管は、アノー
ド体から軸受体に配置された軸受への熱移動を減少させ
る手段、軸受体からの熱を吸収可能な冷却流体を受け取
る軸受体内に形成された冷却チャネルを有する手段を更
に含んでいる。
が提供される。該X線管は、空のチャンバを形成する管
球容器、軸受体を介して空のチャンバ内に回転可能に取
り付けられると共にその回転を提供するためにローター
に作動的に結合されたアノード体、及びX線のビームを
発生する焦点の回転アノード体に衝突する電子のビーム
を発生するカソード体を含んでいる。X線管は、アノー
ド体から軸受体に配置された軸受への熱移動を減少させ
る手段、軸受体からの熱を吸収可能な冷却流体を受け取
る軸受体内に形成された冷却チャネルを有する手段を更
に含んでいる。
【0011】本発明の別の局面によれば、X線管が提供
される。該X線管は空のチャンバを形成する管球容器を
含み、該管球容器内でアノード体が軸受体に回転可能に
取り付けられカソード体と相互に作用し合いX線を発生
する。軸受体は該軸受体を通る冷却流体を導く手段を含
んでいる。
される。該X線管は空のチャンバを形成する管球容器を
含み、該管球容器内でアノード体が軸受体に回転可能に
取り付けられカソード体と相互に作用し合いX線を発生
する。軸受体は該軸受体を通る冷却流体を導く手段を含
んでいる。
【0012】本発明の更なる別の局面によれば、X線管
の軸受体を冷却する方法が提供される。該方法は、X線
管の軸受体に冷却流体を供給する段階と、軸受体の内部
を通して冷却流体を導く段階を含んでいる。
の軸受体を冷却する方法が提供される。該方法は、X線
管の軸受体に冷却流体を供給する段階と、軸受体の内部
を通して冷却流体を導く段階を含んでいる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、X線管10は
X線管ハウジング12に取り付けられている。X線管1
0は、以下でより詳しく論じるように、該X線管10を
アノードブラケット18に接続する取り付けボルト21
が油の入口穿孔23を含む点を除いて従来の優れた方法
で、アノードブラケット18及びカソードブラケット1
9を介してハウジング12内に取り付けられている。ア
ノードブラケット18とX線管10との間に配置された
スペーサー25はX線管10を適所に確実に固定するの
を手伝う。図2で最も良く分かるように、本実施例のス
ペーサー25は取り付けボルト21が入る大きさに作ら
れた開口部31を含んでいる。スペーサー25は、以下
により詳細に論じるように、環状の油出口溝32と該油
出口溝32から分岐する4本の油出口溝33とを更に含
み、油をハウジング12に戻らせる流路を提供する。
X線管ハウジング12に取り付けられている。X線管1
0は、以下でより詳しく論じるように、該X線管10を
アノードブラケット18に接続する取り付けボルト21
が油の入口穿孔23を含む点を除いて従来の優れた方法
で、アノードブラケット18及びカソードブラケット1
9を介してハウジング12内に取り付けられている。ア
ノードブラケット18とX線管10との間に配置された
スペーサー25はX線管10を適所に確実に固定するの
を手伝う。図2で最も良く分かるように、本実施例のス
ペーサー25は取り付けボルト21が入る大きさに作ら
れた開口部31を含んでいる。スペーサー25は、以下
により詳細に論じるように、環状の油出口溝32と該油
出口溝32から分岐する4本の油出口溝33とを更に含
み、油をハウジング12に戻らせる流路を提供する。
【0014】ハウジング12はX線管10を冷却するた
めに油で充填されたチャンバ13を形成する。本実施例
では、ハウジング12内の油はダイアラ(diala)油だ
が、他の液体を含む他の適当な冷却流体/媒体が選択的
に使用できることが認められるであろう。チャンバ13
内の油はX線管ハウジング12を貫通して供給され、そ
れはX線管10の管球容器16の外面を横切って流れ、
X線管10内から発生した熱を吸収すると共にその熱を
X線管ハウジング12の外部に配置された熱交換器14
に移動するようになっている。熱交換器14は入口バル
ブ15a,15b及び出口バルブ17を介してハウジン
グ12に結合されている。以下でより詳しく論じるよう
に、熱交換器14内の機械的流量レギュレーター27は
入口バルブ15a,15bを介して油の流量を制御す
る。本分野で公知なように、流量レギュレーター27は
従来のバルブ制御からなっている。
めに油で充填されたチャンバ13を形成する。本実施例
では、ハウジング12内の油はダイアラ(diala)油だ
が、他の液体を含む他の適当な冷却流体/媒体が選択的
に使用できることが認められるであろう。チャンバ13
内の油はX線管ハウジング12を貫通して供給され、そ
れはX線管10の管球容器16の外面を横切って流れ、
X線管10内から発生した熱を吸収すると共にその熱を
X線管ハウジング12の外部に配置された熱交換器14
に移動するようになっている。熱交換器14は入口バル
ブ15a,15b及び出口バルブ17を介してハウジン
グ12に結合されている。以下でより詳しく論じるよう
に、熱交換器14内の機械的流量レギュレーター27は
入口バルブ15a,15bを介して油の流量を制御す
る。本分野で公知なように、流量レギュレーター27は
従来のバルブ制御からなっている。
【0015】引続き図1を参照すると、X線管10の管
球容器16は空のチャンバ又は真空を形成する。好適な
実施例では、管球容器16はガラス製だが、他のセラミ
ックス又は金属を含む他の適当な材料も又使用すること
が可能である。管球容器16内にはアノード体20及び
カソード体22が配置されている。アノード体20は円
形のターゲット28を含み、該ターゲット28の周端部
に沿って焦点トラック30を有している。焦点トラック
30はタングステン合金又は電子により衝撃を与えられ
た時にX線を発生可能な他の適当な材料からなってい
る。カソード体22は自然には静止しており、焦点トラ
ック30の焦点35に電子を集束するため焦点トラック
30に対して一定の間隔を空けて配置されたカソード集
束キャップ34を含んでいる。カソード集束キャップ3
4に取り付けられたカソードフィラメント36(透視で
示されている)は電子38を放出するように電圧を加え
られ、該電子は焦点35に加速されX線40を発生す
る。
球容器16は空のチャンバ又は真空を形成する。好適な
実施例では、管球容器16はガラス製だが、他のセラミ
ックス又は金属を含む他の適当な材料も又使用すること
が可能である。管球容器16内にはアノード体20及び
カソード体22が配置されている。アノード体20は円
形のターゲット28を含み、該ターゲット28の周端部
に沿って焦点トラック30を有している。焦点トラック
30はタングステン合金又は電子により衝撃を与えられ
た時にX線を発生可能な他の適当な材料からなってい
る。カソード体22は自然には静止しており、焦点トラ
ック30の焦点35に電子を集束するため焦点トラック
30に対して一定の間隔を空けて配置されたカソード集
束キャップ34を含んでいる。カソード集束キャップ3
4に取り付けられたカソードフィラメント36(透視で
示されている)は電子38を放出するように電圧を加え
られ、該電子は焦点35に加速されX線40を発生す
る。
【0016】アノード体20は固定ナット24を使用し
てローターステム122に取り付けられ、運転中、回転
軸26の回りを回転する。ローターステム122はロー
ター本体42に接続され、該ローター本体は電気固定子
(図示せず)により軸26の回りを回転する。ローター
本体42は以下により詳細に述べられる軸受体44を収
容している。
てローターステム122に取り付けられ、運転中、回転
軸26の回りを回転する。ローターステム122はロー
ター本体42に接続され、該ローター本体は電気固定子
(図示せず)により軸26の回りを回転する。ローター
本体42は以下により詳細に述べられる軸受体44を収
容している。
【0017】図3から図6を参照すると、本発明の軸受
体44がより詳細に示されている。軸受体44は円筒中
空の軸受ハウジング46を含み、該軸受ハウジングは内
面47(図5)と外面50を有している。軸受ハウジン
グ46の外面50は1対の内側溝52a、52bの境界
を定め、該内側溝にはそれぞれ玉軸受48a,48bが
配置されている。対応する玉軸受48a,48b用の外
側溝54a,54bはローター本体42の内面で境界を
定められている。各軸受48a,48bは高速度鋼製の
多数の金属球で構成され、鉛又は銀の潤滑剤で被覆され
減少した摩擦接触を提供する。勿論、別の材料製の他の
適当な軸受が又使用されてもよい。
体44がより詳細に示されている。軸受体44は円筒中
空の軸受ハウジング46を含み、該軸受ハウジングは内
面47(図5)と外面50を有している。軸受ハウジン
グ46の外面50は1対の内側溝52a、52bの境界
を定め、該内側溝にはそれぞれ玉軸受48a,48bが
配置されている。対応する玉軸受48a,48b用の外
側溝54a,54bはローター本体42の内面で境界を
定められている。各軸受48a,48bは高速度鋼製の
多数の金属球で構成され、鉛又は銀の潤滑剤で被覆され
減少した摩擦接触を提供する。勿論、別の材料製の他の
適当な軸受が又使用されてもよい。
【0018】軸受ハウジング46内には内側冷却シャフ
ト60(図3及び図6)が配置されている。冷却シャフ
ト60を軸受ハウジング44内に固定するため、軸受ハ
ウジング44は1対の受け穴75,76を含んでいる。
受け穴75は冷却シャフト60の第1端部66に形成さ
れた円盤形状のキャップ68を受け止める大きさになっ
ている。受け穴76は冷却シャフト60の反対側端部7
0近傍の冷却シャフト60の外面80に沿って形成され
た環状のフランジ78(図6)を受け止める大きさとな
っている。冷却シャフト60は軸受ハウジング44のそ
れぞれの受け穴75,76内のキャップ68及びフラン
ジ78を蝋付けすることで軸受ハウジングに固定されて
いる。選択的に、拡散接合、溶接、又は他の機械的接合
手段等の冷却シャフトを軸受ハウジング44に固定する
他の方法が使用可能である。
ト60(図3及び図6)が配置されている。冷却シャフ
ト60を軸受ハウジング44内に固定するため、軸受ハ
ウジング44は1対の受け穴75,76を含んでいる。
受け穴75は冷却シャフト60の第1端部66に形成さ
れた円盤形状のキャップ68を受け止める大きさになっ
ている。受け穴76は冷却シャフト60の反対側端部7
0近傍の冷却シャフト60の外面80に沿って形成され
た環状のフランジ78(図6)を受け止める大きさとな
っている。冷却シャフト60は軸受ハウジング44のそ
れぞれの受け穴75,76内のキャップ68及びフラン
ジ78を蝋付けすることで軸受ハウジングに固定されて
いる。選択的に、拡散接合、溶接、又は他の機械的接合
手段等の冷却シャフトを軸受ハウジング44に固定する
他の方法が使用可能である。
【0019】冷却シャフト60は該冷却シャフト60の
縦軸65に沿う中心穿孔64を含み、以下により詳細に
論じるように、油を軸受体44に流す入口を提供する。
冷却シャフト60が軸受体44内に配置されている時、
冷却シャフト60の縦軸65はアノード体20の回転軸
26に一致する。中心穿孔64は冷却シャフト60の端
部70で始まり、他の端部66の冷却シャフト60に形
成された円盤形状のキャップ68で終わる。冷却シャフ
ト60の端部66近傍に配置された油の戻り穿孔72は
実質上軸65に直交する方向に形成され、中心穿孔64
を横切る。
縦軸65に沿う中心穿孔64を含み、以下により詳細に
論じるように、油を軸受体44に流す入口を提供する。
冷却シャフト60が軸受体44内に配置されている時、
冷却シャフト60の縦軸65はアノード体20の回転軸
26に一致する。中心穿孔64は冷却シャフト60の端
部70で始まり、他の端部66の冷却シャフト60に形
成された円盤形状のキャップ68で終わる。冷却シャフ
ト60の端部66近傍に配置された油の戻り穿孔72は
実質上軸65に直交する方向に形成され、中心穿孔64
を横切る。
【0020】図3を見ると、軸受ハウジング46の内直
径D1は冷却シャフト60の外直径D2より僅かに大きく
なっている。従って、軸受ハウジング46内の冷却シャ
フト60の配置は、軸受ハウジング46の内面47(図
5)と冷却シャフト60の外面80(図6)との間に形
成された油の戻り路85を提供する。本実施例では、軸
受ハウジング46の内面48と冷却シャフト60の外面
80との間の隙間は1.27mm(0.05インチ)だ
が、その隙間は以下により詳細に論じるように、所望の
油戻り割合に基づいて変化させてもよい。中心穿孔64
と油の戻り路85は軸受体44内に冷却チャネル49を
形成し、該冷却チャネルは軸受体44を通る所望の方法
で油を導き効果的な冷却を得る。本実施例は冷却シャフ
ト60を使用して軸受体44内に油の流れを導くために
冷却チャネル49を形成することを説明しているが、そ
の冷却チャネル49は他のいろいろな方法で形成するこ
とができる。例えば、冷却チャネル49は完全に軸受体
44の一部として成形でき、その場合には冷却シャフト
60は必要とされないであろう。
径D1は冷却シャフト60の外直径D2より僅かに大きく
なっている。従って、軸受ハウジング46内の冷却シャ
フト60の配置は、軸受ハウジング46の内面47(図
5)と冷却シャフト60の外面80(図6)との間に形
成された油の戻り路85を提供する。本実施例では、軸
受ハウジング46の内面48と冷却シャフト60の外面
80との間の隙間は1.27mm(0.05インチ)だ
が、その隙間は以下により詳細に論じるように、所望の
油戻り割合に基づいて変化させてもよい。中心穿孔64
と油の戻り路85は軸受体44内に冷却チャネル49を
形成し、該冷却チャネルは軸受体44を通る所望の方法
で油を導き効果的な冷却を得る。本実施例は冷却シャフ
ト60を使用して軸受体44内に油の流れを導くために
冷却チャネル49を形成することを説明しているが、そ
の冷却チャネル49は他のいろいろな方法で形成するこ
とができる。例えば、冷却チャネル49は完全に軸受体
44の一部として成形でき、その場合には冷却シャフト
60は必要とされないであろう。
【0021】引続き図3を参照すると、油の戻り路85
は軸受ハウジング46内に形成された8本の油の戻り延
長路90(図4)により冷却シャフト60の端部70を
過ぎて伸びている。各延長路90は0.05インチ
(1.27mm)の直径を有し、出口を提供するのに使
用され、油がハウジング12内の油を充填したチャンバ
13に戻るようになっている。より詳細には、各延長路
90はスペーサー25に形成された油の出口溝32(図
2)の方へ通じており、そこから油の出口溝33の1つ
を介して油を充填したチャンバ13に油が戻るようにな
っている。本実施例は8本の延長路90を示している
が、選択的に、延長路90の他の適当な数及び大きさ
が、選択された延長路の直径及び所望の油流量によって
使用されてもよいことが認められるであろう。
は軸受ハウジング46内に形成された8本の油の戻り延
長路90(図4)により冷却シャフト60の端部70を
過ぎて伸びている。各延長路90は0.05インチ
(1.27mm)の直径を有し、出口を提供するのに使
用され、油がハウジング12内の油を充填したチャンバ
13に戻るようになっている。より詳細には、各延長路
90はスペーサー25に形成された油の出口溝32(図
2)の方へ通じており、そこから油の出口溝33の1つ
を介して油を充填したチャンバ13に油が戻るようにな
っている。本実施例は8本の延長路90を示している
が、選択的に、延長路90の他の適当な数及び大きさ
が、選択された延長路の直径及び所望の油流量によって
使用されてもよいことが認められるであろう。
【0022】更に図3を参照すると、取り付けボルト2
1は合致させて密閉する開口部94に通され、該開口部
はX線管10をアノードブラケット18に固定するため
軸受ハウジング46により形成されている。上述したよ
うに、本実施例の取り付けボルト21は油の入口開口部
23を含んでいる。入口開口部23は又、合致して通さ
れたコネクタ91を有する入口バルブ15bの端部を与
えるように通され、確実な方法で取り付けボルト21に
固定される。従って、入口開口部23はX線管10の真
空状態を乱すことなしに油が軸受体44に流れる開口を
提供する。本実施例では、入口開口部23は直径が2.
03mm(0.08インチ)だが、その直径は油の流量
を変化可能にさせるため変更されてもよい。X線管の管
球容器から突き出る軸受体の外部の微小部分に油又は他
の冷却流体が単に接触する従来のX線管と違って、入口
開口部23は油又は他の冷却流体を軸受体44の内部に
入れさせ、以下により詳細に論じるように、その油は軸
受48a,48bをよりよく冷却することができる。
1は合致させて密閉する開口部94に通され、該開口部
はX線管10をアノードブラケット18に固定するため
軸受ハウジング46により形成されている。上述したよ
うに、本実施例の取り付けボルト21は油の入口開口部
23を含んでいる。入口開口部23は又、合致して通さ
れたコネクタ91を有する入口バルブ15bの端部を与
えるように通され、確実な方法で取り付けボルト21に
固定される。従って、入口開口部23はX線管10の真
空状態を乱すことなしに油が軸受体44に流れる開口を
提供する。本実施例では、入口開口部23は直径が2.
03mm(0.08インチ)だが、その直径は油の流量
を変化可能にさせるため変更されてもよい。X線管の管
球容器から突き出る軸受体の外部の微小部分に油又は他
の冷却流体が単に接触する従来のX線管と違って、入口
開口部23は油又は他の冷却流体を軸受体44の内部に
入れさせ、以下により詳細に論じるように、その油は軸
受48a,48bをよりよく冷却することができる。
【0023】運転において、熱交換器24からの油(図
1)は軸受体44を介して供給され、熱伝導によって軸
受体44の外部を直接冷却するようになっている。より
詳細には、熱交換器14からの油は矢印A1で示される
方向に入口バルブ15bを介して軸受体44に供給され
る。上述したように、入口バルブ15bの油は取りつけ
ボルト21の油の入口開口部23に結合され、該油の入
口開口部は冷却シャフト60の中心穿孔64(図3)に
油の流路を提供する。冷却シャフトの中心穿孔64に供
給された油は、その油が冷却シャフト60の油の戻り穿
孔72に達するまで矢印A1の方向に流れ続ける。この
点で、油は、油の戻り穿孔72を通って冷却シャフト6
0の外面80へ流れ、実質上A1の反対方向の矢印A2
方向に油の戻り路85を通って導かれる。
1)は軸受体44を介して供給され、熱伝導によって軸
受体44の外部を直接冷却するようになっている。より
詳細には、熱交換器14からの油は矢印A1で示される
方向に入口バルブ15bを介して軸受体44に供給され
る。上述したように、入口バルブ15bの油は取りつけ
ボルト21の油の入口開口部23に結合され、該油の入
口開口部は冷却シャフト60の中心穿孔64(図3)に
油の流路を提供する。冷却シャフトの中心穿孔64に供
給された油は、その油が冷却シャフト60の油の戻り穿
孔72に達するまで矢印A1の方向に流れ続ける。この
点で、油は、油の戻り穿孔72を通って冷却シャフト6
0の外面80へ流れ、実質上A1の反対方向の矢印A2
方向に油の戻り路85を通って導かれる。
【0024】油の戻り路85を通って油が通過する間、
軸受ハウジング46からの熱は油により吸収され、軸受
ハウジング46によって軸受48a,48bに移動され
る熱量を順番に減少させる。軸受48a,48bが配置
される表面50に対向する軸受ハウジングの内面47に
沿って油の戻り路85に油を通すことにより、油はX線
管10の作動中、軸受48a,48bの温度を効果的に
減少させることができる。更に、軸受ハウジング46の
広い表面領域を油に直接さらすことにより、油にさらさ
れたアノード体44の表面に沿って熱がどこへでも放散
され、従って、熱は容易に、油に伝わり軸受体44から
除去することができる。
軸受ハウジング46からの熱は油により吸収され、軸受
ハウジング46によって軸受48a,48bに移動され
る熱量を順番に減少させる。軸受48a,48bが配置
される表面50に対向する軸受ハウジングの内面47に
沿って油の戻り路85に油を通すことにより、油はX線
管10の作動中、軸受48a,48bの温度を効果的に
減少させることができる。更に、軸受ハウジング46の
広い表面領域を油に直接さらすことにより、油にさらさ
れたアノード体44の表面に沿って熱がどこへでも放散
され、従って、熱は容易に、油に伝わり軸受体44から
除去することができる。
【0025】最後に軸受体44内から油を除去するため
に、油の戻り路85内の油は油延長路90の1本を介し
て導かれ、該油延長路はスペーサー25に形成された油
の出口溝32及び油の出口溝33を介してハウジング1
2内の油を充填したチャンバ13に油を戻すのに役立つ
(図1及び図2参照)。簡単に上述したように、油の戻
り路85の数及び大きさが選択され、ひとまとめにして
所望の流量でチャンバ13に油を戻すことができるよう
になっている。そのため、本実施例では、それぞれ直径
が1.27mm(0.05インチ)の8本の油の戻り路
85を有する場合について言及していいるが、同程度に
全体の油の戻り流量を許容する直径を有する異なる数の
油の戻り路を同様に可能にする。一端、チャンバ13が
油で充填されると、本分野で公知の従来の技術を使用し
て、油は出口バルブ17を介して熱交換器14に戻され
る。
に、油の戻り路85内の油は油延長路90の1本を介し
て導かれ、該油延長路はスペーサー25に形成された油
の出口溝32及び油の出口溝33を介してハウジング1
2内の油を充填したチャンバ13に油を戻すのに役立つ
(図1及び図2参照)。簡単に上述したように、油の戻
り路85の数及び大きさが選択され、ひとまとめにして
所望の流量でチャンバ13に油を戻すことができるよう
になっている。そのため、本実施例では、それぞれ直径
が1.27mm(0.05インチ)の8本の油の戻り路
85を有する場合について言及していいるが、同程度に
全体の油の戻り流量を許容する直径を有する異なる数の
油の戻り路を同様に可能にする。一端、チャンバ13が
油で充填されると、本分野で公知の従来の技術を使用し
て、油は出口バルブ17を介して熱交換器14に戻され
る。
【0026】本実施例で所望の冷却効果を得るため、入
口バルブ15bを通って軸受体44に移動する油は、−
0.42kg毎平方センチ(−6ポンド毎平方インチ)
圧力差(psid)で1.14リットル毎分(0.25ガロ
ン毎分)(GPM)の流量を有するように供給される。
この油の流量及び圧力差で、軸受体44を通過する油は
約100℃で軸受48a,48bを冷却する効果を有し
ている。本実施例で油の流量が増加された場合、これは
軸受48a,48bを更に冷却する効果を有するであろ
う。同様に、油の戻り路85の隙間が増加された場合に
は、これは又、軸受温度を更に減少させる効果を有する
であろう。しかし、油の流量の増加は熱交換器14に一
層大きな又は標準外のポンプを必要とし、油の戻り路8
5の隙間又は中心穿孔64の直径の増加は通常、軸受体
44内に追加の空間を必要とし、該空間は必ずしも一定
のX線管の形状を利用できるとは限らない。通常ほとん
どのX線管の使用にとって、0.45と1.82リット
ル毎分(0.1と0.4GPM)との間の油の流量が最
良の冷却効果を得るために望まれる。従って、好適な実
施例は、油が軸受体44内を流れるチャンバ及び油の流
量の一定の範囲を説明しているが、その仕様は所定のX
線管の作動と形状の要求に適応させるために変更されて
もよいことが認められるだろう。
口バルブ15bを通って軸受体44に移動する油は、−
0.42kg毎平方センチ(−6ポンド毎平方インチ)
圧力差(psid)で1.14リットル毎分(0.25ガロ
ン毎分)(GPM)の流量を有するように供給される。
この油の流量及び圧力差で、軸受体44を通過する油は
約100℃で軸受48a,48bを冷却する効果を有し
ている。本実施例で油の流量が増加された場合、これは
軸受48a,48bを更に冷却する効果を有するであろ
う。同様に、油の戻り路85の隙間が増加された場合に
は、これは又、軸受温度を更に減少させる効果を有する
であろう。しかし、油の流量の増加は熱交換器14に一
層大きな又は標準外のポンプを必要とし、油の戻り路8
5の隙間又は中心穿孔64の直径の増加は通常、軸受体
44内に追加の空間を必要とし、該空間は必ずしも一定
のX線管の形状を利用できるとは限らない。通常ほとん
どのX線管の使用にとって、0.45と1.82リット
ル毎分(0.1と0.4GPM)との間の油の流量が最
良の冷却効果を得るために望まれる。従って、好適な実
施例は、油が軸受体44内を流れるチャンバ及び油の流
量の一定の範囲を説明しているが、その仕様は所定のX
線管の作動と形状の要求に適応させるために変更されて
もよいことが認められるだろう。
【0027】説明したX線管の1つの利点は、冷却流体
が軸受体の内部内に流れ、それにより軸受に最も近い領
域で軸受体を直接冷却させることができることである。
別の利点は、軸受体を通る冷却流体の流量を変えること
により冷却量を調節できることである。更なる別の利点
は、軸受の直接冷却がより長いX線管全体の寿命を提供
することである。
が軸受体の内部内に流れ、それにより軸受に最も近い領
域で軸受体を直接冷却させることができることである。
別の利点は、軸受体を通る冷却流体の流量を変えること
により冷却量を調節できることである。更なる別の利点
は、軸受の直接冷却がより長いX線管全体の寿命を提供
することである。
【0028】本発明は好適な実施例に関して説明されて
いる。明らかに、前述の詳細な説明を読み理解すること
で他人は修正及び変更を考えつくであろう。例えば、好
適な実施例では矢印A1及びA2の方向に流れる油につ
いて説明しているが、油の流れの方向は8本の延長路9
0を油の入口バルブ15bに接続することにより反対に
し、取り付けボルト21の油の入口開口部23を油で充
填されたチャンバ13に移動させることもできる。更
に、油を軸受体44に供給するよりむしろ、取り付けボ
ルト21の油の入口開口部23及び又は延長路90を通
って軸受体に簡単に油が入るようにして、油を充填した
チャンバ13内に残っている油と一緒に熱交換器14間
を油が循環する様にすることもできる。そのような実施
例では、冷却シャフト60は軸受体44内に含まれず、
油の入口バルブ15bを介して軸受体に油を供給する必
要がなくなる。本発明は添付された特許請求の範囲又は
それと同等の範囲内にある限りにおいて、全てのそのよ
うな修正、変更等を含むものとして解釈されることを意
図している。
いる。明らかに、前述の詳細な説明を読み理解すること
で他人は修正及び変更を考えつくであろう。例えば、好
適な実施例では矢印A1及びA2の方向に流れる油につ
いて説明しているが、油の流れの方向は8本の延長路9
0を油の入口バルブ15bに接続することにより反対に
し、取り付けボルト21の油の入口開口部23を油で充
填されたチャンバ13に移動させることもできる。更
に、油を軸受体44に供給するよりむしろ、取り付けボ
ルト21の油の入口開口部23及び又は延長路90を通
って軸受体に簡単に油が入るようにして、油を充填した
チャンバ13内に残っている油と一緒に熱交換器14間
を油が循環する様にすることもできる。そのような実施
例では、冷却シャフト60は軸受体44内に含まれず、
油の入口バルブ15bを介して軸受体に油を供給する必
要がなくなる。本発明は添付された特許請求の範囲又は
それと同等の範囲内にある限りにおいて、全てのそのよ
うな修正、変更等を含むものとして解釈されることを意
図している。
【図1】 本発明によるX線装置の部分断面図である。
【図2】 図1のX線装置のスペーサーの油の出口溝を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図3】 図1のX線装置の軸受体の拡大断面図であ
る。
る。
【図4】 切断面A−Aに沿って切断した図2の軸受体
の断面層図である。
の断面層図である。
【図5】 図2の軸受体の軸受ハウジングの等角図であ
る。
る。
【図6】 図2の軸受体の冷却シャフトの等角図であ
る。
る。
10 X線管 12 ハウジング 13 チャンバ 16 管球容器 18 支持部材 20 アノード 21 留め金具 22 カソード 23 開口部 29 チャンバ 44 軸受体 46 軸受ハウジング 47 内面 50 外面 60 冷却シャフト 64 冷却流体の入口穿孔 80 外面 85 冷却流体の戻り穿孔
Claims (14)
- 【請求項1】 空のチャンバ(29)を形成する管球容
器(16)を含み、前記空のチャンバ内においてアノー
ド(20)が軸受体(44)に回転可能に取り付けら
れ、かつカソード(22)と相互に作用してX線を発生
するようになっており、前記軸受体(44)が冷却流体
を該軸受体を通って導く手段(60)を含むことを特徴
とするX線管。 - 【請求項2】 前記軸受体(44)が軸受ハウジング
(46)を含み、冷却流体を導く手段(60)が該軸受
ハウジングに配置されている請求項1に記載のX線管。 - 【請求項3】 前記軸受ハウジング(46)が内面(4
7)を有し、冷却流体を導く手段(60)が冷却流体を
該軸受ハウジングの内面を横切って冷却流体を導く請求
項2に記載のX線管。 - 【請求項4】 前記軸受ハウジング(46)の外面(5
0)に配置された複数の軸受を含む請求項3に記載のX
線管。 - 【請求項5】 チャンバ(13)を形成するハウジング
(12)と、前記チャンバ内のハウジングに取り付けら
れた支持部材(18)と、X線管の軸受ハウジング(4
6)を前記支持部材に固定する留め金具(21)とを更
に含み、該留め金具が冷却流体を前記軸受体に供給する
開口部(23)を有する請求項1から請求項4のいずれ
か1の請求項に記載のX線管。 - 【請求項6】 前記留め金具(21)がボルトである請
求項5に記載したX線管。 - 【請求項7】 前記冷却流体を導く手段が冷却シャフト
(60)であり、該冷却シャフトが実質上冷却シャフト
の縦軸に平行な冷却流体の入口穿孔(64)と該入口穿
孔と相交わる冷却流体の戻り穿孔(85)とを有してい
る請求項1から請求項6のいずれか1の請求項に記載の
X線管。 - 【請求項8】 冷却流体の戻り路が冷却シャフト(6
0)の外面(80)と軸受ハウジング(46)の内面
(47)との間に形成されている請求項7に記載のX線
管。 - 【請求項9】 冷却流体が油である請求項1から請求項
8のいずれか1の請求項に記載のX線管。 - 【請求項10】 冷却流体を軸受体(44)の内部を通
して導く段階を含むことを特徴とするX線管の軸受体を
冷却する方法。 - 【請求項11】 前記軸受体(44)が軸受ハウジング
(46)を含み、冷却流体が該軸受ハウジングの表面を
横切って導かれる請求項10に記載の方法。 - 【請求項12】 前記冷却流体の流量が0.45から
1.82リットル/分の間である請求項10又は請求項
11に記載の方法。 - 【請求項13】 前記軸受体(44)が冷却流体を該軸
受体の内部を通して導くための冷却シャフト(60)を
含む請求項10から請求項12のいずれか1の請求項に
記載の方法。 - 【請求項14】 前記軸受体(44)が真空を形成する
管球容器(16)内に配置され、冷却流体を前記軸受体
の内部を通して導く段階の間、前記管球容器内部の真空
が維持される請求項10から請求項13のいずれか1の
請求項に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US09/026709 | 1998-02-20 | ||
US09/026,709 US6011829A (en) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | Liquid cooled bearing assembly for x-ray tubes |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000040479A true JP2000040479A (ja) | 2000-02-08 |
Family
ID=21833375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11086640A Abandoned JP2000040479A (ja) | 1998-02-20 | 1999-02-22 | X線管及びその軸受体を冷却する方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6011829A (ja) |
EP (1) | EP0938249A3 (ja) |
JP (1) | JP2000040479A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008517773A (ja) * | 2004-10-26 | 2008-05-29 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | モリブデンとモリブデンのろう付け及びこのろう付けを有する回転アノードx線管 |
Families Citing this family (21)
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US6480571B1 (en) | 2000-06-20 | 2002-11-12 | Varian Medical Systems, Inc. | Drive assembly for an x-ray tube having a rotating anode |
US6445769B1 (en) * | 2000-10-25 | 2002-09-03 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Internal bearing cooling using forced air |
JP2002216683A (ja) | 2001-01-22 | 2002-08-02 | Toshiba Corp | 回転陽極型x線管装置 |
US6693990B1 (en) | 2001-05-14 | 2004-02-17 | Varian Medical Systems Technologies, Inc. | Low thermal resistance bearing assembly for x-ray device |
US6570961B2 (en) | 2001-07-25 | 2003-05-27 | General Electric Company | X-ray source bearing housing assembly |
US6778635B1 (en) | 2002-01-10 | 2004-08-17 | Varian Medical Systems, Inc. | X-ray tube cooling system |
US7004635B1 (en) | 2002-05-17 | 2006-02-28 | Varian Medical Systems, Inc. | Lubricated ball bearings |
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US6940947B1 (en) | 2002-09-05 | 2005-09-06 | Varian Medical Systems Technologies, Inc. | Integrated bearing assembly |
WO2013109235A2 (en) | 2010-12-30 | 2013-07-25 | Dresser-Rand Company | Method for on-line detection of resistance-to-ground faults in active magnetic bearing systems |
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WO2012138545A2 (en) | 2011-04-08 | 2012-10-11 | Dresser-Rand Company | Circulating dielectric oil cooling system for canned bearings and canned electronics |
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