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WASP-148

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
WASP-148
WASP-148
星座 ヘルクレス座
見かけの等級 (mv) 12.0[1]
分類 恒星
位置
赤経 (RA, α)  16h 56m 31.0s[1]
赤緯 (Dec, δ) +44° 18′ 09″[1]
距離 248.1±1.6 pc[1]
軌道要素と性質
惑星の数 2
物理的性質
半径 1.03±0.2 R[1]
質量 1.0±0.08 M[1]
表面温度 5460±130 K[1]
金属量[Fe/H] 0.11±0.08[1]
他のカタログでの名称
TYC 3083-295-1[2]
2MASS J16563135+4418095[2]
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WASP-148とは、ヘルクレス座の方向に地球から約248.1パーセク離れた位置に存在するスペクトル分類がG型の太陽に似た恒星である[1][2]TYC 3083-295-12MASS J16563135+4418095といった別名をもつ。2つの惑星が存在していることで知られている。半径は太陽よりわずかに大きい[1]

大きさの比較
太陽 WASP-148
太陽 Exoplanet


惑星系 

[編集]

2020年、WASP-148の周囲を公転する2つの太陽系外惑星が発見された[2]WASP-148b木星の約0.3倍の質量半径は約0.72倍であり、公転周期が8.8日のホット・ジュピターである。スーパーWASPによるトランジット法を用いた観測で発見され、SOPHIEのスペクトログラフによって存在が確認された。その後、ドップラー分光法の観測で2番目の惑星WASP-148cが発見された。下限質量は木星の0.4倍で、公転周期は34.5日である。bとcは軌道離心率がそれぞれ0.22、0.359[1]と比較的大きな値を示しており、軌道共鳴は4:1である。cが主星の周囲を一周するにはbの約4倍の時間がかかる。

2022年4月、ドップラー分光法による観測で3番目の惑星であるdが存在する可能性が示された。この時点では候補状態であるが、存在すれば公転周期は約151日である[3]

WASP-148の惑星[3]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b 0.284+0.021
−0.018
 MJ
0.0828±0.0015 8.80358±0.00018 0.183+0.028
−0.031
88.87±0.21° 0.765±0.016 RJ
c 0.411+0.054
−0.044
 MJ
0.2059±0.0037 34.5441±0.0026 0.196+0.023
−0.019
108+11
−14
°
d (候補) 0.262+0.10
−0.076
MJ
0.551+0.010
−0.012
151.2+2.1
−1.7
0.19+0.19
−0.13
82+39
−33
°

脚注

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関連項目

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