GnuCash
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GnuCash 2.2.3 のスクリーンショット | |
開発元 | The GnuCash Project |
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最新版 | 4.13 - 2022年12月18日[1] [±] |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | C言語 · C++ · Guile |
対応OS | Linux · BSDなどのUnix系 · macOS · Microsoft Windows |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
対応言語 | 英語 · 中国語 · フランス語 · ドイツ語など21ヶ国語 |
種別 | 財務管理 · 会計ソフトウェア |
ライセンス | GPL |
公式サイト |
www |
GnuCash(グヌー・キャッシュ)とは、財務管理(金銭管理)を行うための会計ソフトウェアの1つ。
LinuxやUnix系オペレーティングシステム上の GNOME環境で動作し、GPLライセンスのもとで配布されているフリーソフトウェアである。BSD、Solaris、macOSでも動作する。バージョン2.2.0 以降では Microsoft Windowsもサポートされるようになった[2]。
特徴
[編集]個人の金銭管理、とりわけ家計簿として利用できる他、比較的小規模企業の財務管理に役立つように作られており、複式簿記の仕組みを採り入れた財務管理を行う。直感的な操作が可能なインターフェースが採用されている。バージョン 2.2.xにおいてはアプリケーション・メニューの一部が完全に日本語化されていないが、通常の利用には差し支えが無い。バージョン 2.2.3に至って、ほぼ全ての日本語化が完了した[3]。
GnuCashは、取引月日の表示や利用通貨の国際化に対応している。アプリケーション・メニューの表示は、中国語やデンマーク語、フランス語、ドイツ語を始めとして、21ヶ国語に対応している。また、ドキュメント類については、英語やフランス語、ポルトガル語、スペイン語で利用できる[4]。
GnuCash は、GPLのもとで配布される自由なソフトウェアであり、GNOMEアプリケーションの1つに含められる。
機能
[編集]多数の編集機能が備わっているが、その一部を以下列挙する。
- 勘定科目は、階層構造に編集し管理することができる。
- 資金の流れは、円グラフや棒グラフで把握できる。
- 複数の異なる通貨を一元的に管理できる。
- QIF および、QFX、OFX形式のファイルをインポートすることが可能である。
- データの保存にはXML形式が使われるが、バージョン 2.4.0 からSQLite3やMySQL、PostgreSQLといったRDBMSも利用可能になった。
- 貸借対照表や損益計算書などの帳票を生成可能。これらの帳票はHTMLとして生成され、GtkHTMLあるいはWebKitにより表示される。
- 為替レートや株価などはPerlのFinance::Quoteモジュールで対応している情報サービスであれば自動的に最新の情報を取得し、反映することができる。
リリース
[編集]それぞれのリリースには、一般ユーザー向けに配布される「安定版」と、開発者向けに用意された「開発版」の2種類が存在する。リリース番号の第2番目の数字が偶数であれば安定版、奇数であれば開発版という扱いとなっている[5]。
リリース日 | バージョン |
---|---|
2013年12月30日 | 2.6.0[6] |
2010年12月21日 | 2.4.0[7] |
2009年 5月15日 | 2.3.0[8] |
2009年 2月23日 | 2.2.9[9] |
2008年12月14日 | 2.2.8[10] |
2008年 9月27日 | 2.2.7[11] |
2008年 7月31日 | 2.2.6[12] |
2008年 4月28日 | 2.2.5[13] |
2008年 3月 4日 | 2.2.4[14] |
2008年 1月 8日 | 2.2.3[15] |
2007年 7月15日 | 2.2.0[16] |
2006年 7月 9日 | 2.0.0[17] |
2003年 2月 3日 | 1.8.0[18] |
出典
[編集]- ^ “ニュース”. GnuCash. 2023年1月1日閲覧。
- ^ “過去のニュース - フリーの財務ソフトウェア | GnuCash”. 2015年5月7日閲覧。
- ^ gnucash-2.2.3.tar.gzをインストールしたときは、初期設定画面が英語で表示されるため、未だ完全に日本語化されていない。日本語ドキュメントも未整備である。
- ^ “特徴”. The GnuCash Project. 2012年10月29日閲覧。
- ^ 例えば、2.2.0は安定版、2.1.0は開発版。
- ^ https://lists.gnucash.org/pipermail/gnucash-announce/2013-December/000188.html
- ^ https://lists.gnucash.org/pipermail/gnucash-announce/2010-December/000128.html
- ^ https://lists.gnucash.org/pipermail/gnucash-devel/2009-May/025405.html
- ^ https://lists.gnucash.org/pipermail/gnucash-announce/2009-February/000098.html
- ^ https://lists.gnucash.org/pipermail/gnucash-announce/2008-December/000097.html
- ^ https://lists.gnucash.org/pipermail/gnucash-announce/2008-September/000096.html
- ^ https://lists.gnucash.org/pipermail/gnucash-announce/2008-July/000095.html
- ^ https://lists.gnucash.org/pipermail/gnucash-announce/2008-April/000094.html
- ^ https://lists.gnucash.org/pipermail/gnucash-announce/2008-March/000093.html
- ^ https://lists.gnucash.org/pipermail/gnucash-announce/2008-January/000092.html
- ^ https://lists.gnucash.org/pipermail/gnucash-announce/2007-July/000089.html
- ^ https://lists.gnucash.org/pipermail/gnucash-announce/2006-July/000069.html
- ^ https://www.gnucash.org/oldnews.phtml