コンテンツにスキップ

精巣上体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
A. 精巣上体頭 B. 精巣上体体 C. 精巣上体尾 D. 輸精管

精巣上体(せいそうじょうたい、: epididymis)は、精巣を構成する器官の1つ。副睾丸とも呼ばれる。ヒトの場合、ここで最大10億ほどの精子が貯蔵できると考えられている。生殖管の始部をなし、精巣からの精子精管へ輸送する。

ヒトの精巣上体(長さ約5から6 センチメートル)は三角錐体形を呈し、頭部、体部、尾部に区分され、精巣の上端から後縁にかけて密接する。尾部の末端で精管と連絡する。運動性を持たない未成熟な状態で精巣から運ばれて、隣接する精巣上体(副睾丸)下部の少量の液体中に蓄えられ、そこで成熟しつつ射精の瞬間を待っている。ウマブタイヌでは精巣上体の頭部から尾部の区分は不明瞭である。

参考文献

[編集]
  • 浜名克己; 中尾敏彦; 津曲茂久 編『獣医繁殖学』(第3)文永堂出版、2006年。ISBN 4-8300-3206-5 

外部リンク

[編集]