片山雅史
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片山 雅史(かたやま まさひと)は、日本の画家、現代美術家、九州大学大学院芸術工学研究院准教授。東京都に生まれ、京都府で育つ。
1982年、京都市立芸術大学美術学部卒業。1984年、京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。1988年アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成により米国ニューヨークに滞在。1995年、文化庁派遣芸術家在外研修員として英国ロンドンに滞在、ロンドン大学ゴールドスミス校に在籍。京都市立芸術大学在学中より活動を始める。
活動初期には、「風のなる日のために」「風の系譜」と題された黒い筆致によるモノクロームの抽象絵画を展開。その後、1990年中頃より金地にシルエットの植物が描かれたHANAシリーズを、1990年代後半より視覚と記憶との関係に関心を持って制作された「皮膜」シリーズを発表。2010年より螺旋など主とした墨線の集積による絵画作品を発表。近年は[いつ?]絵画作品発表の他、アートを生かした地域活性のプロジェクト、ワークショップなども行う。一部作品は原美術館、福岡市美術館などに収蔵されている。
主な展覧会
[編集]- 1986 第7回ハラアニュアル(原美術館・東京)
- 1987 アートナウ '87(兵庫県立近代美術館・神戸) '88、'90
- 1988 「ニュージャパニーズスタイルペインティング」(山口県立美術館・山口)
- 1989 個展「風のなる日のために」(佐賀町エキジビット・スペース、東京)
- 1989 「版から/版へ-京都1989-」(京都市美術館・京都)
- 1990 「マニエラの交叉点」(町田市立国際版画美術館・東京)
- 1990 「TAMA VIVANT '92」(渋谷西武シードホール・東京)
- 1993 「90年代の日本-13人のアーティストの提言」(ローマ民俗博物館、デュッセルドルフ市立美術館に巡回)
- 1993 「明日の美術4-1993年の視点」旧サン・マッテーオ病院(スポレート、イタリア)
- 1994 現代美術の展望 VOCA展'94-新しい平面の作家たち」(上野の森美術館・東京) '95
- 1994 「日本 現代美術の断面」(ヒュンダイアートギャラリー、ソウル)
- 1996 「日本の現代美術50人展」(ナビオ美術館・大阪)
- 1996 「TRANSVANGARD展」(オクトーバーギャラリー・ロンドン)
- 2002 「光の記憶展」(三菱地所アルティアム・福岡、京都芸術センター・京都、ギャラリークラヌキ・大阪、ヨコハマポートサイドギャラリー・横浜に巡回)
- 2003 「両洋の眼」(松坂屋美術館・名古屋、三越美術館・東京他に巡回) '05
- 2005 個展「第5回21世紀の作家-福岡 片山雅史展 皮膜2004-知覚の森へ」(福岡市美術館・福岡)
- 2005 CONVERGENCE (ホーチミン市美術館・ホーチミン)
- 2005 CITY NET ASIA2005、(ソウル市美術館・ソウル)
- 2006 The Art of Passart-ism(丸の内ビル、丸の内プラザ、丸の内オアゾなど 東京)
- 2007 第10回DOMANI・明日展(損保ジャパン日本興亜美術館・東京)
- 2007 第3回成都ビエンナーレ展、(成都現代美術館・成都、中国)
参考文献
[編集]- 山本香瑞子編 片山雅史「皮膜2004/知覚の森へ」 福岡市美術館出版 2004年
- 片山雅史著 絵画作品「皮膜」について 芸術工学研究1 45-56 九州大学芸術工学研究編集委員会 2004年
- 中井康之著「見ることを考えさせる絵画」 美術手帖5月号 171-174, 美術出版社 2007年