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板金

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

板金鈑金(ばんきん、古くは いたがね とも。英: sheet metal)とは薄く平らに形成した金属である。また、その素材を常温塑性加工する作業も板金・鈑金と呼ぶ。

金属材料の基本的な形状の1つであり、切断加工や曲げ加工により様々な形状に加工できる。たくさんの日用品がこの材料から作られる。一般に、厚さが極端に薄いものを「箔(はく)」「フォイル / ホイル(foil)」と呼び、一方6mm以上のものは「厚板」と呼び、形鋼の一種とみなされる。

製造

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板金は一般に材料をローラーに通して圧縮し、厚さを減らすことで6mm以下の板状に加工される。この工程は圧延として知られ、16世紀頃に始められた。板金は平らな定尺だけでなくコイル状に巻いたものもある。

厚み

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アメリカ合衆国では厚さによる管理の他にゲージと呼ばれる数字で区分されている。ゲージは金属ごとに規格が異なっており、数字が大きいほど厚さが薄くなる。様々な材料が板金にされており、アルミニウム真鍮、冷間圧延鋼板、軟鋼、ブリキニッケル、そしてチタニウムは板金にできる金属のほんの一例である。板金の用途は自動車のボディ、サスペンションアーム、重ね板ばねはしごフレームなど、飛行機機体、医療用テーブル、建築のための屋根など多岐にわたって使われる。

加工方法

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板金の加工方法は、プレス機金型を用いて板の形状変化をさせたり、切断やくりぬきを行うのが一般的である。

形状変化による加工方法

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プレスブレーキによる曲げ加工

切断やくりぬきによる加工方法

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  • 切断
  • パンチ
  • シャーリング

日本における職業訓練

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日本では職業訓練として、板金関係の訓練を実施する認定職業訓練による職業能力開発校が設置されている。以下はその一例である。

東日本

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西日本

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関連項目

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