コンテンツにスキップ

岩見沢市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いわみざわし ウィキデータを編集
岩見沢市
岩見沢市の旗 岩見沢市章
岩見沢市旗
1968年6月22日制定
岩見沢市章
1948年4月1日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道空知総合振興局
市町村コード 01210-6
法人番号 2000020012106 ウィキデータを編集
面積 481.02km2
総人口 74,440[編集]
住民基本台帳人口、2024年10月31日)
人口密度 155人/km2
隣接自治体 三笠市美唄市夕張市夕張郡栗山町長沼町樺戸郡月形町空知郡南幌町
石狩振興局江別市石狩郡新篠津村
市の木 コブシ
市の花 バラ
市の鳥 ハト
岩見沢市役所
市長 松野哲
所在地 068-8686
北海道岩見沢市鳩が丘1丁目1番1号
北緯43度11分46秒 東経141度46分33秒 / 北緯43.19617度 東経141.77589度 / 43.19617; 141.77589座標: 北緯43度11分46秒 東経141度46分33秒 / 北緯43.19617度 東経141.77589度 / 43.19617; 141.77589
外部リンク 公式ウェブサイト

特記事項 開基記念日 : 10月6日
ウィキプロジェクト

岩見沢市(いわみざわし)は、北海道中部(道央地方)の空知総合振興局の振興局所在地。

概要

[編集]

北海道内における陸上交通の要衝の一つであり、とりわけ高度経済成長期には近隣の炭鉱と北海道各地の港湾都市とを結ぶ列車の一大拠点となっていたことから、旧国鉄が全国12か所の鉄道の町の一つとして公認していた経緯がある。

地名の由来

[編集]

開拓者が休泊所で浴(ゆあみ)をして疲れを癒した事にちなみ、付近が「浴澤」(ゆあみさわ)と称されるようになる。これが転訛し「岩見澤」(いわみざわ)になったとされる。北海道の市町村としては珍しい和名由来の自治体名である。

地理

[編集]
緑の多い市街地
左下奥には市街中心部のビルが見える

北海道の中央付近、空知地方の南部、石狩平野の東部に位置し、市域は石狩川左岸から夕張山地にかけて東西に広がる。市内には石狩川に合流する支流が数多く流れており、そのため橋梁の数も北海道第4位の多さとなっている。

JR函館本線室蘭本線をはじめ道央自動車道国道12号234号および道道6号81号116号などが放射状に交差・接続する地点にあり、国鉄幌内線万字線を失う以前の炭鉱全盛期には及ばないものの、今なお道央地区における交通の要衝として位置づけられている。市章に描かれた金色の「米」の形も、この四方八方へと広がる交通網を表現している。

市街地は中心となる岩見沢駅周辺をはじめ、幌向・志文・栗沢の各駅周辺および北村支所周辺にも小規模な市街地が形成されている。このうち幌向地区は、札幌市との距離が近くJRの所要時間の短さからベッドタウンとしての開発が進んだ地区である。そのほか、かつての炭鉱街の名残といえる集落が朝日・美流渡・万字地区に点在している。

また、大和地区をはじめとする国道12号岩見沢バイパス沿線では1980年代から2000年代にかけての相次ぐ郊外型商業施設の進出によって新市街が形成されていったが、その一方で旧来の中心市街地ではデパートが撤退するなど空洞化が目立つようになる。現在はバイパス沿線の商業施設の出店傾向が鈍った事もあり、岩見沢駅周辺再開発・駅北土地区画整理などの中心市街地活性化事業が行われている。

市街各地には利根別自然公園(大正池および利根別原生林)・玉泉館跡地公園東山公園をはじめとする大小様々な公園や緑地が設けられており、市民や来訪者に豊かな自然と憩いの場を提供している。また都市計画では「緑のネットワーク」をテーマとし、幾春別川リバーパークや利根別川河川緑地と銘打った河川敷の緑化推進、街路樹や鉄道防風林の充実などによってこれらの公園同士を緑で繋げていくことを目標としている。

地形

[編集]
岩見沢市中心部周辺の空中写真。2017年6月12日撮影の15枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

山地

[編集]
主な山
  • 幌向岳 (836.2 m)

河川

[編集]
主な川
  • 石狩川
  • 夕張川
  • 幾春別川
  • 利根別川
  • 東利根別川
  • 南利根別川
  • ポントネ川
  • 幌向川
  • ダルミ川
  • 志文川
  • 由良川
  • 清真布川
  • 最上川
  • 加茂川

湖沼

[編集]
主な沼
  • 瓢箪沼
  • 鮒沼
  • 鯉沼
  • 雁里沼
主な池
  • 宝池
  • 大正池
  • 金志池
  • 高木の池
  • 東山池

気候

[編集]
冬の除雪風景

日本有数の豪雪地帯であり、国から特別豪雪地帯の指定を受けている。1シーズンで累計7メートル近い降雪量がある。

12月上旬になると根雪になり、積雪量も一気に増す。しかし、温暖化による気候の変化の影響もあって、近年は降雪日数や根雪になる時期が変化しており、局地的な大雪が見られる。連日の記録的な降雪により観測史上最も深い208 cmの積雪を記録した2012年(平成24年)2月12日はその最たる例といえる。

ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候に属し、日本海側気候(北海道型)と内陸性気候の合併型の気候であるため、冬季は先述のように降雪量が非常に多く寒冷な気候であり、厳冬期には連日-10 ℃前後にまで気温が下がる。そのため、降り積もる雪質は水分を多く含まないいわゆるパウダースノーである場合が多い。それに加えて風が強いためしばしば地吹雪の原因となるが、同時に放射冷却の発生も抑えているため、-20℃近い強烈な冷え込みは少ない。

また、気象観測所がヒートアイランド現象の影響を受けやすい市街地にあり、最低気温を等温分布図で見ると、隣接する江別美唄新篠津よりもだいぶ高い数値を示すことが多い[1]。夏季は緯度の割に暑くなり、最も暑い時期に30℃を超える真夏日も、北海道としては比較的多い部類に入る。

2023年7月30日、最低気温が25.4℃と過去最高を更新した[2]

  • 気温:最高 35.7 ℃(2023年〔令和5年〕8月25日)、最低 -24.3℃(1957年〔昭和32年〕1月8日)
  • 最大日降水量:262.0ミリ(1981年〔昭和56年〕8月4日)→ 昭和56年水害
  • 最小湿度:10 %(2006年〔平成18年〕5月6日)
  • 最大風速:31.4メートル(1954年〔昭和29年〕9月26日)
  • 最深積雪:208センチ(2012年〔平成24年〕2月12日)
  • 最早初雪:1954年(昭和29年)10月7日
岩見沢市5条東(岩見沢特別地域気象観測所、標高42m)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 8.7
(47.7)
12.7
(54.9)
16.6
(61.9)
26.8
(80.2)
33.1
(91.6)
33.6
(92.5)
35.5
(95.9)
35.7
(96.3)
32.7
(90.9)
25.9
(78.6)
20.5
(68.9)
14.3
(57.7)
35.7
(96.3)
平均最高気温 °C°F −1.9
(28.6)
−0.9
(30.4)
3.5
(38.3)
11.2
(52.2)
17.7
(63.9)
21.7
(71.1)
25.1
(77.2)
26.1
(79)
22.4
(72.3)
15.7
(60.3)
7.6
(45.7)
0.5
(32.9)
12.4
(54.3)
日平均気温 °C°F −5.3
(22.5)
−4.6
(23.7)
−0.4
(31.3)
6.1
(43)
12.1
(53.8)
16.3
(61.3)
20.2
(68.4)
21.3
(70.3)
17.4
(63.3)
10.8
(51.4)
3.9
(39)
−2.6
(27.3)
7.9
(46.2)
平均最低気温 °C°F −9.2
(15.4)
−8.9
(16)
−4.5
(23.9)
1.3
(34.3)
7.1
(44.8)
12.0
(53.6)
16.6
(61.9)
17.6
(63.7)
12.9
(55.2)
6.2
(43.2)
0.2
(32.4)
−6.0
(21.2)
3.8
(38.8)
最低気温記録 °C°F −24.3
(−11.7)
−23.0
(−9.4)
−22.0
(−7.6)
−10.9
(12.4)
−3.6
(25.5)
2.5
(36.5)
5.2
(41.4)
6.9
(44.4)
−1.0
(30.2)
−4.0
(24.8)
−14.6
(5.7)
−22.6
(−8.7)
−24.3
(−11.7)
降水量 mm (inch) 119.4
(4.701)
85.5
(3.366)
59.4
(2.339)
52.7
(2.075)
83.9
(3.303)
69.5
(2.736)
111.5
(4.39)
161.1
(6.343)
142.2
(5.598)
110.4
(4.346)
118.8
(4.677)
144.5
(5.689)
1,248.5
(49.154)
降雪量 cm (inch) 187
(73.6)
137
(53.9)
72
(28.3)
8
(3.1)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
1
(0.4)
70
(27.6)
200
(78.7)
664
(261.4)
平均降水日数 (≥0.5 mm) 22.4 19.3 16.1 12.3 11.9 9.9 11.1 11.4 12.0 15.8 19.9 24.1 185.6
平均降雪日数 (≥1cm) 21.7 19.5 15.9 3.1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.3 8.6 21.6 90.3
湿度 81 78 74 68 71 78 81 81 79 77 78 81 77
平均月間日照時間 90.2 111.3 161.9 176.6 196.5 173.6 156.2 158.8 161.9 138.5 84.7 69.0 1,679.1
出典:気象庁(平均値:1991年 - 2020年、極値:1946年 - 現在)[3][4]
岩見沢(岩見沢測候所・1961 - 1990年平均)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F −2.6
(27.3)
−1.8
(28.8)
2.5
(36.5)
10.5
(50.9)
17.3
(63.1)
21.2
(70.2)
24.7
(76.5)
25.9
(78.6)
21.6
(70.9)
15.0
(59)
7.1
(44.8)
0.6
(33.1)
11.8
(53.2)
日平均気温 °C°F −6.2
(20.8)
−5.8
(21.6)
−1.5
(29.3)
5.5
(41.9)
11.5
(52.7)
15.7
(60.3)
19.7
(67.5)
21.1
(70)
16.3
(61.3)
9.8
(49.6)
3.2
(37.8)
−2.7
(27.1)
7.2
(45)
平均最低気温 °C°F −10.6
(12.9)
−10.4
(13.3)
−5.8
(21.6)
0.8
(33.4)
6.2
(43.2)
11.3
(52.3)
16.0
(60.8)
17.2
(63)
11.6
(52.9)
5.0
(41)
−0.6
(30.9)
−6.5
(20.3)
2.8
(37)
降雪量 cm (inch) 221
(87)
162
(63.8)
72
(28.3)
8
(3.1)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
2
(0.8)
81
(31.9)
211
(83.1)
756
(297.6)
出典:NOAA(1961-1990) [5]

地域

[編集]

住宅団地

[編集]
市営日の出台団地
道営
  • 日の出台団地
  • かえで団地
  • 新東町団地
  • 第3かえで団地
  • 南利根別団地
  • 中央南団地
  • しらかば団地
  • 福祉村団地
市営
  • 美鳩団地
  • 6条東団地
  • 6条中央団地
  • 5条東団地
  • 3条西16団地
  • 春日団地
  • 北1条団地
  • 北2条団地
  • 北5条団地
  • 美園団地
  • さくら木団地
  • 日の出南団地
  • 日の出北団地
  • 日の出台団地
  • 第1楓団地
  • 第2楓団地
  • 東町団地
  • 志文団地
  • こぶし団地
  • 北幌向団地
  • 元町団地
  • 第3東町団地
  • 豊里団地
  • 北村栄団地
  • 北栄団地
  • 栗沢栄団地
  • 弥生ヶ丘団地
  • 必成団地
  • すずかけ団地
  • ひばりヶ丘団地
  • 美流渡錦団地
  • 美流渡栄団地
  • 美流渡福寿団地
  • 万字幸栄団地
  • 万字巴団地
  • 栗沢福寿団地
  • 北村勤労者団地

人口

[編集]

合併前の旧市域の人口は沿革を参照。

岩見沢市と全国の年齢別人口分布(2005年) 岩見沢市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 岩見沢市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
岩見沢市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 89,601人
1975年(昭和50年) 89,369人
1980年(昭和55年) 93,340人
1985年(昭和60年) 95,862人
1990年(平成2年) 93,312人
1995年(平成7年) 97,042人
2000年(平成12年) 96,302人
2005年(平成17年) 93,677人
2010年(平成22年) 90,153人
2015年(平成27年) 84,499人
2020年(令和2年) 79,306人
総務省統計局 国勢調査より

消滅集落

[編集]

2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[6]

  • 岩見沢市
    • 栗沢町万字曙町 - かつての炭鉱街であり、炭鉱閉山後の人口減に歯止めがかからなかった。
    • 総合公園 - 文字通り大部分が公園の敷地内であるため、もともと人家が極端に少ない。
    • 元町1条西 - 平成23年2月11日に大部分が「北1条西」に改称されたため、現存する街区が極端に狭い。
    • 有明町南 - 大部分が鉄道駅の構内および線路上であるため、もともと人家が極端に少ない。

隣接する自治体

[編集]
空知総合振興局
石狩振興局

歴史

[編集]
岩見沢市民憲章碑(市役所前)
岩見沢市役所(旧庁舎)
  • 1878年開拓使が幌向太(現在の幌向地区) - 幌内(三笠市)間の道路開削の際、官営休泊所が岩見沢・元町(幾春別川沿い)を含む5箇所に設置された。[7]
  • 1882年11月13日には幌内鉄道が全線開通し幌向駅が開駅。1883年、狩野末治が休泊所を借り受けて宿にし、岩見沢最初の定住者となる。同年に公布された移住士族取扱規則により札幌県勧業派出所が設置され、山口県鳥取県ほか10県からの士族集団移住により本格的に開拓の鍬が入れられた。

岩見澤駅を中心に次第に市街が形成され、1884年10月6日に岩見澤村が設置される。岩見澤 - 忠別太(旭川市)間・岩見澤 - 夕張間の道路や、岩見澤 - 奈江[8] - 歌志内間、岩見澤 - 輪西間の鉄道が開通し、岩見澤駅も元町[9]から現在地に移転、新市街地が形成されるとともに、陸上交通の要衝となる。

  • 1897年10月には空知支庁が設置され、1900年7月、1級町村制による岩見澤村となり急速に伸展。1906年10月には町制を施行し、1908年には北海道では函館に次いで2番目に近代上水道が完成[10]
  • 1943年待望の市制を施行。1957年三笠市桂沢ダム完成によって上水道拡張事業・都市計画の実施も急速に進展。1961年には岩見沢駅に、函館本線室蘭本線幌内線万字線4本の鉄路をさばく東北以北最大の操車場が完成し、周辺の炭鉱の開発とともに交通の要衝として発展する。当時岩見沢駅には500名以上の職員がいたと言われる。

しかしながら炭鉱が相次ぐ閉山の時代を迎えた事により、1980年操車場は廃止され、要衝としての繁栄も曲がり角を迎える。国道12号岩見沢バイパスの開通によって郊外まで開発が進んだ事もあり、商業施設の郊外出店による中心市街地空洞化が浮き彫りとなった。折しも岩見沢駅舎が2000年に火災で全焼した事もあり、駅舎再建・周辺再開発を柱とした中心市街地活性化事業が行われている。加えて、近年は札幌のベッドタウンとしての性格が強まる事による空知地方の中核都市としての相対的な役割低下が危惧されており、求心力の維持・向上に重点的に取り組んでいる。2006年北村栗沢町との合併もその一環である。なお、求心力の指標となる昼夜人口比率は僅かながら上昇しており、改善の傾向が見られている。

沿革

[編集]

行政区域の変遷

[編集]

政治

[編集]

行政

[編集]
  • 市民が主役の開かれた市政を基本に「市民本位のまちづくり」「自主自立のまちづくり」を進めている。
  • 「緑と人の繋がりで作る安全・健康・文化都市」をめざし、市民福祉の向上と地域振興を図るための施策を展開中。

役所

[編集]

岩見沢市役所

  • 支所 - 栗沢、北村
  • 出張所 - 幌向、朝日町、美流渡
  • 連絡所 - 万字
  • サービスセンター - 有明交流プラザ

市長

[編集]
  • 松野哲 (2012年(平成24年)9月9日就任 3期目)
歴代市長

財政

[編集]

札幌市に次ぐ道内第2位という多額の財政調整基金を積み立てたため、財政力指数の低さの割には安定している。また、将来負担比率が非常に低いのも特徴。 2008年度

  • 財政力指数 0.41
  • 標準財政規模 237億750万円
  • 一般会計歳入 436億3768万円
    • 市町村税の収入額 90億537万円
  • 一般会計歳出 434億3338万円
  • 経常収支比率 91.9%
  • 実質公債費比率 13.5%
  • 人口千人当たり職員数 6.56
    • 2006年度(平成18年度)を初年度とした5年間で118人(8.4%)の削減を目標としている
    • 一般職員 548名(うち単純労務職 57名) 教育公務員50名 合計598名
  • 人件費 67億6907万円
  • 職員一人当たり人件費 1077万8773円
  • 人口一人当たり人件費決算額 7万4229円
  • ラスパイレス指数 98.2
  • 地方債等の残高
  1. 市債
    • 一般会計分の債務 483億7276万円
    • 特別会計分の債務 36億7743万円
    • 企業会計分の債務 257億2756万円
      • 市債の残高合計 777億7775万円
      • 市民一人当たりの市債残高 85万2910円
  2. その他の債務(岩見沢市全額負担ではない債務も含まれる)
    • 関係する一部事務組合分の債務 24億4500万円
    • 第三セクター等の債務保証等に係る債務 28億9000万円
      • その他の債務の合計 53億3500万円
      • 市民一人当たりのその他の債務の残高 5万8503円

市町村合併

[編集]
市町村合併に関する経緯

当初は空知南部地域として、岩見沢市・美唄市・三笠市・北村・栗沢町・月形町の6市町村で合併を検討、協議会を設置するも、月形町が単独町制で、美唄市・三笠市も単独市制継続で離脱。残った3市町村で合併協議会を設置。3市町村の住民アンケートでは6 - 7割が賛成し、合併が実現した。 合併後、旧町村の助役は「参与」という特別職の地位で栗沢・北村両支所長に就任。

  • 2002年(平成14年)8月 空知中央地域合併問題検討会を設置。岩見沢市・美唄市・三笠市・北村・栗沢町・月形町で構成。
  • 2003年(平成15年)5月 空知中央地域任意合併協議会を設置。
  • 2003年(平成15年)12月 美唄市・三笠市・月形町が協議会離脱。
  • 2004年(平成16年)4月 岩見沢市・北村・栗沢町で空知中央地域合併協議会設置。
  • 2006年(平成18年)3月27日 北村・栗沢町を編入[32]

議会

[編集]

市議会

[編集]
  • 定数:22名
  • 任期:2019年(令和元年)5月1日 - 2023年(平成5年)4月30日
  • 議長:篠原藤雄(市民クラブ)
  • 副議長:石黒武美(政和会)
会派名 議席数
市民クラブ 11
政和会 5
公明党 2
日本共産党議員団 2
みどりの会 1

※2021年(令和3年)4月1日時点。

道議会

[編集]
  • 選挙区:岩見沢市選挙区
  • 定数:2名
    • 2015年4月に新しい区割りが適用され、それまでの定数1から増員となった。
  • 任期:2019年(令和元年)5月13日 - 2023年(令和5年)5月12日
氏名 会派名 当選回数
中川浩利 民主・道民連合 2
村木中 自民党・道民会議 3

※2019年(令和元年)5月14日時点。

衆議院

[編集]
選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
北海道第10区(岩見沢市など) 稲津久 公明党 4 選挙区
神谷裕 立憲民主党 1 比例復活

国家機関

[編集]

官公庁

[編集]

道の機関

[編集]
  • 空知総合振興局
    • 岩見沢保健所
    • 空知家畜保健衛生所
    • 森林室
    • 札幌建設管理部建設行政室
      • 岩見沢出張所
    • 空知農業改良普及センター本所
    • 岩見沢児童相談所
  • 北海道教育委員会空知教育局

施設

[編集]

警察

[編集]
警察署
交番
  • 駅前、東光、美園
駐在所
  • 桜木、東、上幌向、幌向、志文、上志文、栗沢、美流渡、北村

消防

[編集]
本部

岩見沢地区消防事務組合消防本部

消防署
  • 岩見沢消防署
支署
  • 北支所
  • 栗沢支所
出張所
  • 北盛出張所
  • 西出張所
  • 南出張所
分遣所
  • 美流渡分遣所

医療

[編集]
医師会
  • 岩見沢市医師会
  • 岩見沢歯科医師会
救急告示施設
その他病院
  • 空知病院(医療法人恵仁会)
  • 野宮病院(医療法人緑光会)
  • 牧病院(医療法人社団北陽会)
  • 岩見沢明日佳病院(医療法人社団明日佳)

郵便局

[編集]
集配郵便局
  • 岩見沢郵便局:市内中心部・上幌向・幌向地区、栗沢町美流渡・万字地区、北村地区 ※北都地区の一部は新篠津郵便局
  • 栗沢郵便局:栗沢町市街地・栗丘・茂世丑地区
その他の郵便局
  • 岩見沢日の出郵便局
  • 岩見沢栄町郵便局
  • 岩見沢三条中郵便局
  • 岩見沢元町郵便局
  • 岩見沢三条郵便局
  • 岩見沢美園郵便局
  • 岩見沢六条郵便局
  • 岩見沢幌向郵便局
  • 岩見沢志文郵便局
  • 上幌向郵便局
  • 上志文郵便局
  • 美流渡郵便局
  • 茂世丑郵便局
  • 北村郵便局
  • 岩見沢春日簡易郵便局
  • 岩見沢くぴど簡易郵便局
  • 岩見沢北三条簡易郵便局
  • 岩見沢朝日簡易郵便局
  • 岩見沢大和簡易郵便局
  • 栗沢本町簡易郵便局
  • 万字仲町簡易郵便局

公共施設

[編集]
まなみーる
岩見沢スポーツセンター
ホール・公民館など
  • 岩見沢市民会館・文化センターまなみーる(9月1日開設)[25]
  • 岩見沢市コミュニティプラザ・自治体ネットワークセンター(10月開設)[22]
  • イベントホール赤れんが
  • 栗沢市民センター
  • 栗沢文化センター
図書館
資料館・博物館など
公園
  • いわみざわ発祥の地公園
  • 鳩が丘記念緑地
  • はぎその緑地
    • 敷地内にある「千樹橋」は橋脚がない木製橋としては世界最長(32.5m)
  • ガーデンテラス
  • 水明公園
  • 室蘭本線跡地緑地
  • 栗沢クラインガルテン(農村体験公園)
  • ふるさとの森冒険ランド

運動施設

[編集]
  • 岩見沢市総合体育館
  • 岩見沢市温水プール
  • 岩見沢市野球場
  • 北村野球場
  • 北村自然体験宿泊学習館「ぱる」

研究所

[編集]
  • 教育研究所

対外関係

[編集]

姉妹都市・提携都市

[編集]

海外

[編集]
姉妹都市
提携都市

国内

[編集]
姉妹都市
提携都市

経済

[編集]
  • もともとは石炭生産と輸送のための鉄道で発展した町。かつては東部の山地に朝日炭鉱・万字炭鉱美流渡炭鉱など大規模な炭鉱を有したが、現在は全て閉山した。
  • 石炭産業の衰退により、主要産業は農業・工業に転換。
  • 2003年のITビジネス特区認定を契機に情報通信技術の研究を進めており、それを通して得られたデータや開発したシステムを企業誘致や農業の高度化、市民サービスなどに活用している。
    • 2013年からは、天候状況をもとに病害虫の発生や収穫適期を予測する農業気象システムを稼動を始めた。
  • 2007年(平成19年)11月、「地域産業経済活性化による岩見沢市再生プロジェクト」が平成19年度地方再生モデルプロジェクトとして採択された。

第一次産業

[編集]

農業

[編集]

コメタマネギ小麦などの日本有数の産地。寒暖差の大きい気候果物の生産に適しており、果樹園や直売専門の小規模な農家が点在しているほか、近年はワイナリー設立やヴィンヤードの新規就農が多数見られる。また、昭和初期に農場の害獣駆除を目的に放たれた経緯から、国内では珍しい食用キジが養殖されている。市で公設道央地方卸売市場「株式会社岩三」(いわみ)を設置。

  • 水稲作付面積/収穫量 - ともに道内1位(7,780ha/44,600t)
  • 小麦作付面積/収穫量 - 国内・道内5位/7位(4,910ha/17,200t)
  • 大豆作付面積/収穫量 - 国内10位・道内5位/国内7位・道内4位(1,320ha/3,590t)
  • なたね作付面積/収穫量 - 道内8位/国内7位・道内6位(13ha/38t)
  • はくさい作付面積/収穫量 - ともに道内第1位(234ha/6,470t)
  • タマネギ作付面積/収穫量 - ともに道内第4位・国内第6位(1,110ha/57,900t)
  • カーネーション出荷量 - 道内第3位(1,500,000本)
  • 農業就業人口 3,175人(道内第1位)
  • 農家戸数 1,398戸(2010年)
  • 農業産出額 188億1000万円(2006年):合併前旧3市町村分の合算
農協

第二次産業

[編集]

工業

[編集]

分譲済みの岩見沢・東町鉄工・栗沢、分譲中の岡山・南空知流通工業・上幌向・道央栗沢を合わせ、計7つの工業団地を有する。製造品出荷額は増加傾向にあり、内訳を見ると軽工業が中心で、中でも食品加工業が全体の40%以上を占めている。

  • 製造品出荷額 740億296万円(2016年)

第三次産業

[編集]

商業

[編集]

小売業においては、大規模・中規模商業施設が数多くある事から周辺市町村からの買物客の出入りが活発である。それを表すかのように、年間商品販売額を見ても岩見沢市より人口の多い江別市や札幌市南区手稲区などを上回っている。また交通の要衝として物流に適しているため、近年までは卸売業も人口に比して盛んだった[33]

かつて三笠市美唄市の炭鉱が閉山した際に市内の商店の売上が大幅に落ち込んだ事があり、周辺市町村の経済状況に影響されやすい傾向がある。

  • 年間商品販売額 1366億7800万円(2012年)
    • 内訳:卸売業 570億3200万円・小売業 796億4500万円
岩見沢商圏
  • 1次商圏(岩見沢市での購買率56%以上):岩見沢市・三笠市・月形町・新篠津村
  • 2次商圏(同・購買率30%以上56%未満):美唄市
  • 3次商圏(同・購買率5%以上30%未満):栗山町・由仁町

商業施設

[編集]

ショッピングセンター・スーパーマーケット

物流

[編集]

金融機関

[編集]
銀行
協同組織金融機関
生活協同組合
その他の協会・団体

拠点を置く主な企業

[編集]

大手企業の子会社等を除き、大多数を中小・零細企業が占めている。かつての石炭産業に関連した企業も立地する。

市内企業
  • 北燃グループ
    • 北燃商事株式会社
    • サンフロア工業株式会社
  • トッキュウグループ
    • 株式会社トッキュウ
    • 空知パブリックメンテナス株式会社
  • 株式会社一条
  • クリーンハウス株式会社(岩見沢市と三笠市の2本社制)
  • 株式会社いわせき
  • 昭和マテリアル株式会社
  • ランドシステム株式会社
  • 武蔵商事株式会社
  • 武部建設株式会社
  • 株式会社カツイ
  • 勝井建設工業株式会社
  • 株式会社朝日住設
  • 開発工建株式会社
  • 株式会社向田自動車
  • 赤いリボン有限会社
  • 株式会社白亜ダイシン
  • 玉田産業株式会社
  • 株式会社北辰
  • 株式会社湯浅火薬銃砲店
  • 株式会社ZAWA.COM
地域子会社・事務所・工場
  • 株式会社エスケイアイファーマシー
  • 積水化学グループ
    • 積水化学北海道株式会社
    • 北積加工株式会社
    • 北海道セキスイハイム工業株式会社
    • 株式会社北積ハイム製作所
  • フィードグローブ株式会社(岩見沢市と青森県八戸市の2本社制)
  • 空知リゾートシティ株式会社
  • 株式会社ヰセキ北海道 本社事務所(登記上の本店は札幌市手稲区
  • 株式会社日立パワーソリューションズ 岩見沢工場
  • 京阪セロファン株式会社 北海道工場
  • サトウ食品株式会社 北海道工場
  • 北海道丸大食品株式会社
  • スターゼングループ
    • スターゼンミートプロセッサー株式会社 石狩工場
  • 王子グループ
    • 王子コンテナー株式会社 札幌工場
    • 王子製袋株式会社 岩見沢工場・北海道ダンパック営業所
  • 京浜精密工業株式会社 北海道工場
  • 株式会社北海道LIXIL製作所 本社・栗沢工場
  • クリエートメディック株式会社 北海道工場
  • イオン北海道株式会社

情報・通信

[編集]

マスメディア

[編集]

新聞社・通信社

[編集]

放送局

[編集]
テレビ放送
ラジオ放送

教育

[編集]

大学

[編集]
国立

専修学校

[編集]
市立
私立

高等学校

[編集]
道立
市立

中学校

[編集]
市立

小学校

[編集]
市立

幼稚園

[編集]
市立
  • 岩見沢市立すみれ幼稚園
私立
  • めぐみ幼稚園
  • 天使幼稚園
  • よいこのくに幼稚園
  • よいこのくに幌向幼稚園
  • 駒沢幼稚園
  • 聖十字幼稚園

交通

[編集]
JR岩見沢駅
中央バス岩見沢ターミナル

JR北海道岩見沢駅・中央バス岩見沢ターミナルを中心に、岩見沢市内や周辺市町村(三笠市美唄市新篠津村栗山町等)から札幌方面等への乗換地点として重要な位置付けとなっている。

鉄道

[編集]
北海道旅客鉄道(JR北海道)

かつて存在した鉄道路線

[編集]
北星炭礦美流渡礦専用鉄道(1967年10月16日廃止)
日本国有鉄道
北海道旅客鉄道

バス

[編集]
バスターミナル

路線バス

[編集]

この他、民営バスの撤退地区において無料市営バス路線(毛陽 - 万字、栗沢 - 幌向駅など)を運行。

タクシー

[編集]

岩見沢圏エリア

タクシー会社
  • 岩幌交通(岩交ハイヤー)
  • 岩見沢小型ハイヤー
  • 日の出交通(日の出タクシー):本社・栗沢営業所
  • 岩見沢北交ハイヤー - 初乗り料金が北海道最安(1.4Kmまで480円)

道路

[編集]

高速道路

[編集]

国道

[編集]

道道

[編集]
主要道道
一般道道

観光

[編集]

文化財

[編集]
岩見沢レールセンター

市指定

[編集]
岩見沢市指定文化財
  • 石器群 - 縄文時代中頃から後期旧石器時代のもの。岩見沢郷土科学館収蔵。
  • 巖見澤紀碑 - 岩見沢神社境内に1905年建立。岩見沢開拓の苦労を伝える碑。
  • 一の沢水源池取水塔 - 全国16番目の水道施設。岩見沢市所有・三笠市所在。近代水道百選にも指定。
  • 旧國兼家住宅(旧竹野繁次郎家住宅) - 大正初期に建てられた土縁付き縁側回りで、道央では稀少な様式。
  • 阿弥陀如来立像 - 鎌倉時代中期の地方仏師の制作と推定される。大願寺所有。
  • 岩見沢雅楽会 - 明治末期の農業開拓者が営農の余暇に奏でた奏楽・宮廷雅楽を伝承する。
  • 砺波獅子舞 - 富山県からの入植時に伝承したもの。
  • こぶ志焼 - 北海道初の民窯の流れを汲む陶器。

観光スポット

[編集]
北海道グリーンランド
いわみざわ公園野外音楽堂キタオン
いわみざわ公園
  • 北海道グリーンランド遊園地・ホワイトパークスキー場
    • 北海道最大の観覧車(直径85m)、北海道最長のジェットコースター「轟音GO-ON」(1500m)、北海道唯一の3回転ジェットコースター「龍王-RYUOH-」などを設置
  • 野外音楽堂キタオン(6月30日開設)[34]
    • 日本最大の野外音楽堂(敷地面積25,583m2・間口40m・奥行28m・客席14,000人~最大20,000人収容)
  • バラ園
    • 北海道最大・国内第7位(8,600株、入園無料のバラ園では最大)[35]
  • 岩見沢郷土科学館
    • 市内で発見された日本初・日本最大の雷管石を展示
ふるさと毛陽
  • スパ・イン メープルロッジ
  • 毛陽コロシアム
  • 毛陽交流センター
利根別自然公園
  • 利根別原生林
  • 大正池
東山公園
  • 岩見沢スポーツセンター・トレーニングセンター
  • 東山公園陸上競技場
  • 東山公園庭球場
  • 東山公園弓道場
あさぎり公園
  • 野球場
  • 庭球場
みずほ公園
  • 野球場
  • サッカー場
みなみ公園
栗沢スポーツ公園
  • B&G海洋センター(アリーナ、プール)
  • 栗沢球場
  • 栗沢パークゴルフ場
  • 栗沢テニスコート
北村中央公園
  • 北村温泉
  • ふれあい広場
  • 森森(もりもり)ヘルシー広場
  • ヘラブナ広場
  • 北村環境改善センター
  • 北村トレーニングセンター
  • 北村プール
土里夢(ドリーム)公園
  • 北村多目的体育館(人工芝アリーナ、トレーニング)
  • パークゴルフ場
炭鉱・国鉄万字線遺構群
その他

文化・名物

[編集]

様々な地域の人が行き交う交通の要衝という土地柄のためか多様な文化が見られる。また、庶民向けの文化が多い傾向がある。

祭事・催事

[編集]
ふるさと百餅祭り
  • IWAMIZAWAドカ雪まつり《2月》
  • いわみざわ春まつり(岩見沢神社春季例大祭)《5月》
  • Sound Air《7月》
  • いわみざわ彩花まつり・花火大会《7月》
  • JOIN ALIVE《7月》
  • いわみざわ公園花火大会《8月》
  • きたむら田舎フェスティバル《8月》
  • 岩見沢ねぶた祭《8月》
  • くりさわ農業祭《8月》
  • そらちグルメフォンド《8月》
  • そらちワインピクニック《9月》
  • ふるさと百餅祭り《9月》
    • 使用される臼と杵は国内最大
  • いわみざわ情熱フェスティバル《9月》
  • いわみざわ秋まつり(岩見沢神社秋季例大祭)《9月》
  • 毛陽・万美紅葉祭り(旧 毛陽・万字りんご祭り)《10月》

芸術・芸能

[編集]
芸術
こぶ志焼
音楽においては、合唱で東高・光陵中・緑中・岩見沢小が全国大会出場の経験を持つ。現在も多くの学生・一般団体が活動しており、市の歴史がテーマの合唱曲「交響詩岩見沢」も作られた。また、夏季を中心に地域住民やアマチュアバンドによるコンサートや、著名なアーティストが出演する大型ライブも多く開催され、中には道庁所在地の札幌から岩見沢へ会場を移した事例もあるほど。
造形分野では、岩見沢で生まれた「こぶ志焼」が北海道初の民窯(日常生活用の陶磁器[38]とされる。現在もいくつかの窯が制作活動を行っており、海鼠釉と呼ばれる藍色系の色彩が代表的。それに関連するものとして陸上自衛隊岩見沢駐屯地では、昭和40年に発足した陶芸部が制作していた楽焼が上層部に評価され、本格的な焼き窯が設置されるまでに至り、前述のこぶ志焼の初代窯元が「日の出焼」と命名し指導に携わったというエピソードもある。陶芸以外では、公共施設や公園など市内各所に岩見沢ゆかりの作家のものを中心に彫刻作品が数多く展示されている事も特徴。また、合併前の旧栗沢町もかつての炭鉱街である美流渡地区への芸術家の移住促進などに取り組み、現在は「美流渡アートパーク」と呼ばれ、工芸工房や私設美術館などが点在する地区となっている。
北海道教育大学のキャンパス再編の際にもこうした地域性が反映され、岩見沢に芸術系の課程が多く置かれる事となった。

その他

[編集]
八大龍王大自然愛信教団の本部がある。
市内の駒園は、1964年に学校法人駒澤大学の誘致に伴い、駒澤大学北海道教養部キャンパスの正門側の区域を駒澤大学の「駒」を採って駒園とした。現在、同法人は撤退したものの、駒園の地名はそのまま使われている[39]

名産・特産

[編集]
  • かまだ屋 - 立ち食い蕎麦店に椅子を設けたような形態で市民に親しまれている食堂(いわゆるB級グルメ)
  • 岩見沢清丘園 - キジ肉の生産
  • NORTH FARM STOCK(株式会社白亜ダイシン) - 北海道ジンジャーエール、北海道野菜のディップなど北海道産食材の加工食品を製造
ワイン
  • 岩見沢ワイン - 岩見沢加工ブドウ生産組合
  • RICCA、空知ロゼなど - 宝水ワイナリー
  • クリサワブラン - ナカザワヴィンヤード
  • 上幌ワイン - 10Rワイナリー
銘菓
  • 天狗まんじゅう、揚げまんじゅうなど - 天狗まんじゅう本舗
  • めーぷるの樹、メープルリーフパイなど - 赤いリボン
  • こぶし、百餅かすてらなど - 金作屋
  • いわみざわ音頭、あやめだんご(彩花まつり限定)など - 一久庵
  • 米粉シフォンケーキ、プディング・ドゥ・リィ・クレモン - 粉工房かんすけ
  • びっくりいも、イチゴ大福など - カワダ製菓
  • 薔薇香るラスク、万字炭山など - グランマ・ヨシエ
食文化
デカ盛りラーメンの店「らい久」
コストパフォーマンスを重視した、いわゆるB級グルメが強く定着している。詳しい理由は定かではないが、一説には炭鉱や鉄道などに従事する肉体労働者の食欲を満たすためと言われる。格安のそば・うどんを立ち食いそばに座席を設けたようなスタイルで提供する食堂が、製粉会社が経営する「かまだ屋」をはじめ市内各所に存在する。そのほか、捨てられるはずの内臓を使い安価で提供する美唄焼き鳥が比較的早くに流入・定着した事や、有名なラーメン二郎の創業以前からデカ盛りを売りにしたラーメン店が出現している事も同様の要因とされる。
また、最盛期にはそれらと対照的な高級料亭なども存在し、炭鉱会社や鉄道会社の幹部による接待需要に対応していたとされる。当時の高級料亭にルーツを持ち、時代とともに庶民向けに姿を変えたとされる和食店が現在も岩見沢駅の近くで営業を続けている。
近年では市内・近隣におけるワイナリー・ヴィンヤードの増加を受け、ツヴィーベルクーヘンなどワインの本場で親しまれている料理を地場産食材でアレンジする試みや、ワインを使用した銘菓の開発が活発化している。

スポーツ

[編集]
競馬
商店街に残る馬具店
集客減による財政圧迫のため2006年で廃止されたが、夏は岩見沢競馬場ばんえい競馬が開催されていた。駅やサービスエリアには「ばん馬の像」が設置されており、岩見沢が競馬の盛んな土地だった事を伝えている。岩見沢駅近くの商店街にも開催当時から続く馬具店が今なお存在し、馬具で培った加工技術を生かして靴や鞄、ベルトやペット用首輪などの皮革製品を修理・製造・販売している。毎年冬に開催されるドカ雪祭りでは、人間を馬に見立ててそりを曳く人間ばん馬という競技が行われている。さらに、岩見沢が馬とともに歩んだ歴史をより広く伝えるため、廃止された競馬場の跡地に乗馬場などを整備する構想が持ち上がっている。

出身・関連著名人

[編集]

その他

[編集]

主なものは各節にて記載

脚注

[編集]
  1. ^ 北海道の四季 札幌管区気象台
  2. ^ “続く熱帯夜 寝苦しい空知管内 最低気温、岩見沢などで観測史上最高”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2023年8月4日)
  3. ^ 平年値ダウンロード”. 気象庁. 2024年3月閲覧。
  4. ^ 観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2024年3月閲覧。
  5. ^ Iwamizawa Climate Normals 1961-1990”. アメリカ海洋大気庁. December 31, 2012閲覧。
  6. ^ 総務省統計局統計調査部国勢統計課平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》』(CSV)(レポート)総務省、2017年1月27日https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files/data?fileid=000007841019&rcount=12017年5月20日閲覧 ※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
  7. ^ 後に周辺各炭山や各開拓地を往復する人々にも活用される
  8. ^ 砂川駅
  9. ^ 夕張道路(現在の中央通)の起点、元町陸橋のあるところ
  10. ^ 上水道そのものとしては三笠市にあった空知集治監周辺が北海道初
  11. ^ 室蘭本線
  12. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、111頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  13. ^ “新郷土読本 農・畜産の巻 宮本仙松 2”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1958年12月9日)
  14. ^ 駅 - 10条通間
  15. ^ 道央の市役所 老朽化進む 18市が築30年以上 建て替え検討わずか4市 財政難、論議進まず 雨漏りや外壁落下も 耐震補強施し「延命」”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2013年9月17日)
  16. ^ 鳩が丘記念緑地”. 岩見沢市 (2019年4月19日). 2021年6月13日閲覧。
  17. ^ “万字線フィーバー 1 お別れ式”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1985年4月1日)
  18. ^ “10大ニュース 道21世紀博など開催 <6~9月>岩見沢で北海道21世紀博覧会(6月22日~9月15日)”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1986年12月29日)
  19. ^ “駆け抜けた105年 幌内線の歴史に幕”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1987年7月13日)
  20. ^ “西友、岩見沢店閉店へ 来年3月 合理化策で道内初”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2008年11月14日)
  21. ^ “わがマチ映画館 次々力尽く”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1989年11月27日)
  22. ^ a b “自治体ネットワークセンター完成 学校結び遠隔教育 岩見沢”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1997年10月10日)
  23. ^ “岩見沢駅全焼 駅員、作動の警報機切る 119番通報 20分後に”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2000年12月11日)
  24. ^ “岩見沢市が条例改正案提出 異例「絵本ない図書館」 市立は東館だけに 北館は学校が管理運営”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2001年6月12日)
  25. ^ a b “音響の良さ自慢 岩見沢に新市民会館”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2003年9月2日)
  26. ^ “JR岩見沢駅 駅前広場 歩行者優先に 広さ2倍 屋根付き歩道も設置”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2003年12月27日)
  27. ^ “岩見沢「大和タウンプラザ」 トップ切り4店開業”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2005年3月18日)
  28. ^ “きょうポスフール岩見沢店オープン”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2004年11月3日)
  29. ^ “アリーナ・武道場・音楽室…幅広い活動の拠点 生涯学習センター 来月1日オープン 岩見沢市中心部 愛称「いわなび」”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2013年3月19日)
  30. ^ “岩見沢ばらサミット 観光、教育 独自策を発信 全国12市町集い開幕 市長、再整備の園をPR”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2013年7月12日)
  31. ^ 令和4年1月号 広報いわみざわ”. 岩見沢市. 2022年1月6日閲覧。
  32. ^ a b “新 岩見沢市 境界消え合併実感 看板や施設表示付け替え”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2006年3月27日)
  33. ^ 平成21年度の商業統計の調査時点では、人口が道内179市町村中12位なのに対し年間商品販売額はそれを上回る8位。平成24年度の経済センサスの調査時点では、人口・卸売の年間商品販売額ともに12位
  34. ^ “岩見沢の野外音楽堂 「キタオン」あすオープン 自慢は音量感、開放感”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2001年6月29日)
  35. ^ 以前は22,000株で国内第4位
  36. ^ 手づくり郷土(ふるさと)賞大賞を受賞
  37. ^ “庭園、建物 英国の薫り 岩見沢の「リトルロックヒルズ」 ツアー客らに人気 豊かな花々 週末手入れ 「完成形は次世代」”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2012年7月3日)
  38. ^ 陶芸全体での北海道初は箱館焼。箱館焼は官窯と呼ばれ、交易品などに用いるもの
  39. ^ 岩見澤百年史編纂委員会編『岩見澤百年史』(岩見沢市、1985年)1609頁以下
  40. ^ 小平 忠」『新訂 政治家人名事典 明治~昭和』https://kotobank.jp/word/%E5%B0%8F%E5%B9%B3%20%E5%BF%A0コトバンクより2023年7月17日閲覧 
  41. ^ “マシュマロIカップの下乳クイーン・メイリ「ふわふわ感はとんでもないです!(笑)」【北川昌弘のピックアップガール】”. 週プレNEWS (集英社). (2023年7月16日). https://wpb.shueisha.co.jp/news/entertainment/2023/07/16/120055/ 2023年7月17日閲覧。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]

ウィキトラベルには、岩見沢市に関する旅行ガイドがあります。

行政
観光