五分摩訶将棋
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五分摩訶将棋(ごふんまかしょうぎ)は、現代の変形将棋の一種である。NOST (kNights Of the Square Table) グループの Kerry Handscomb が「Micro Shogi」の英名をつけた。
後述のように、大山康晴はこのゲームを認知していたとされる。1982年にはすでに発明されていたゲームである。
ルール
[編集]- 盤面は横4マス、縦5マスで、初期状態では右図のように駒を配置する。
- 駒は次の5種類。裏は通常の将棋の成り駒と異なり、別の種類の駒となる。
- 自陣・敵陣の区別はなく、相手の駒を取ったときに成る。成り駒で相手の駒を取ったときは元の駒に戻る。
- 取った駒を打つことができる。表裏どちらの側でも打つことができる。
- 将棋と同様、相手の玉将を詰めたほうが勝ちである。
- 打ち歩詰め、二歩は禁止されていない。
大山康晴と五分摩訶将棋
[編集]大山康晴十五世名人は将棋の普及のために、小型の将棋を作ったとされる。越智信義の『将棋の博物誌』によると、大山と越智が将棋の普及のあり方について話をしたときに、大山から示されたのがこの将棋であるという[1]。
同書では五分摩訶将棋のほか、作家の斎藤栄、将棋棋士の芹沢博文のそれぞれが考案した小型将棋および、5五将棋も紹介されている。
脚注
[編集]- ^ 越智信義『将棋の博物誌』(三一書房、1995年、ISBN 4-380-95270-3)、37~40ページ。