コンテンツにスキップ

下村敦史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
下村 敦史しもむら あつし
誕生 (1981-07-09) 1981年7月9日(43歳)[1]
日本の旗 日本京都府
職業 小説家推理作家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
活動期間 2014年 -
ジャンル 推理小説
主な受賞歴 江戸川乱歩賞(2014年)
デビュー作闇に香る嘘』(2014年)
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

(しもむら あつし、1981年7月9日[1] -)は、日本小説家推理作家京都府生まれ[2]

略歴

[編集]

1999年京都府立向陽高等学校II類理数系を自主退学し[1]、同年大学入学資格検定合格。

2006年より9年連続で江戸川乱歩賞に挑戦。2014年、5度目の最終候補となった『闇に香る嘘』(応募時のタイトルは『無縁の常闇に嘘は香る』)で第60回江戸川乱歩賞を受賞し小説家デビュー[2]。選考委員の有栖川有栖は「相対評価ではなく、絶対評価でA」、今野敏は「自信をもって世に出せるものを送り出せた。ぜひ期待してほしい」と語った[3]

文学賞受賞・候補歴

[編集]

太字が受賞したもの

  • 2007年 - 「過去からの殺人」で第10回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)候補。
  • 2007年 - 「暗き情熱のアレーナ」で第53回江戸川乱歩賞候補[4]
  • 2008年 - 「贖罪に鳴る鐘――サグラダ・ファミリア」で第54回江戸川乱歩賞候補[5]
  • 2011年 - 「牙を剥く大地」で第57回江戸川乱歩賞候補[6]
  • 2012年 - 「希望の地は、遥か遠く」で第58回江戸川乱歩賞候補[7]
  • 2014年 - 『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞受賞[8]
  • 2015年 - 「死は朝、羽ばたく」で第68回日本推理作家協会賞(短編部門)候補。
  • 2019年 - 『黙過』で第21回大藪春彦賞候補。
  • 2019年 - 『告白の余白』で第7回京都本大賞候補。
  • 2021年 - 『黙過』で第7回徳間文庫大賞を受賞。

ミステリ・ランキング

[編集]

作品リスト

[編集]

単著

[編集]
  • 闇に香る嘘(2014年8月 講談社 / 2016年8月 講談社文庫
  • 叛徒(2015年1月 講談社 / 2018年1月 講談社文庫)
  • 生還者(2015年7月 講談社 / 2017年7月 講談社文庫)
  • 真実の檻(2016年3月 KADOKAWA / 2018年5月 角川文庫
  • 難民調査官(2016年5月 光文社
    • 【改題】フェイク・ボーダー 難民調査官(2019年7月 光文社文庫
  • 失踪者(2016年9月 講談社 / 2018年9月 講談社文庫)
  • 告白の余白(2016年11月 幻冬舎 / 2018年12月 幻冬舎文庫
  • サイレント・マイノリティ 難民調査官(2017年4月 光文社 / 2019年8月 光文社文庫) - 『フェイク・ボーダー 難民調査官』の続編
  • 緑の窓口 〜樹木トラブル解決します〜(2017年8月 講談社 / 2020年4月 講談社文庫)
  • サハラの薔薇(2017年12月 KADOKAWA / 2019年12月 角川文庫)
  • 黙過(2018年4月 徳間書店 / 2020年9月 徳間文庫
  • 悲願花(2018年12月 小学館 / 2021年3月 小学館文庫)
  • 刑事の慟哭(2019年5月 双葉社 / 2021年7月 双葉文庫
  • 絶声(2019年8月 集英社 / 2021年10月 集英社文庫)
  • コープス・ハント(2020年1月 KADOKAWA / 2022年2月 角川文庫)
  • 法の雨(2020年4月 徳間書店 / 2023年7月 徳間文庫)
  • 同姓同名(2020年9月 幻冬舎 / 2022年9月 幻冬舎文庫)
  • ヴィクトリアン・ホテル(2021年2月 実業之日本社 / 2023年2月 実業之日本社文庫)
  • 白医(2021年5月 講談社/ 2024年4月 講談社文庫)
  • アルテミスの涙(2021年9月 小学館/ 2023年11月 小学館文庫)
  • 情熱の砂を踏む女(2022年4月 徳間書店)
  • ロスト・スピーシーズ(2022年8月 KADOKAWA)
  • 逆転正義(2023年8月 幻冬舎)
  • そして誰かがいなくなる(2024年2月 中央公論新社)

雑誌掲載短編

[編集]
  • 死は朝、羽ばたく(講談社『小説現代』2014年9月号)
  • 無実の証明(KADOKAWA『小説 野性時代』2015年4月号)
  • 見えざる悪意(KADOKAWA『小説 野性時代』2015年6月号)
  • 司法の檻(KADOKAWA『小説 野性時代』2015年7月号)
  • 沈黙の時(KADOKAWA『小説 野性時代』2015年8月号)
  • 毀れた救済(KADOKAWA『小説 野性時代』2015年9月号)
  • 選ばれた命(講談社『小説現代』2015年9月号)
  • 光差す海へ(連作)(KADOKAWA『小説 野性時代』2015年10月号・11月号)
  • 狙われた記憶(講談社『小説現代』2018年9月号)

アンソロジー

[編集]

「」内が下村敦史の作品

  • ザ・ベストミステリーズ 2015 推理小説年鑑(2015年5月 講談社)「死は朝、羽ばたく」
    • 【分冊・改題】Acrobatic 物語の曲芸師たち ミステリー傑作選(2018年10月 講談社文庫)
  • ベスト本格ミステリ 2015(2015年6月 講談社ノベルス)「死は朝、羽ばたく」
    • 【再編集・改題】ベスト本格ミステリ TOP5 短編傑作選001(2018年12月 講談社文庫)
  • アイアムアヒーロー THE NOVEL(2016年4月 小学館 / 2017年3月 小学館文庫)「一筋の希望」
  • 1968 三億円事件(2018年12月 幻冬舎文庫)「楽しい人生」
  • 超短編! 大どんでん返し(2021年2月 小学館文庫)「人を憎んで罪を憎まず」
  • 短編ホテル(2021年9月 集英社文庫)「聖夜に」
  • 警官の道(2021年12月 KADOKAWA)「見えない刃」

脚注

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]