ミミッキュ
| ミミッキュ | |
|---|---|
|
全国 不明 - ミミッキュ（#0778） - 不明 | |
| 基礎データ | |
| 英語名 | Mimikyu |
| 進化体系 | なし |
| 進化前 | なし |
| 進化後 | なし |
| 世代 | 第7世代 |
| ポケモン学 | |
| 分類 | ばけのかわポケモン[1] |
| タイプ | ゴースト / フェアリー |
| 高さ | 0.2m |
| 重さ | 0.7kg |
| 特性 | ばけのかわ |
ミミッキュ（Mimikyu）は、『ポケットモンスター』シリーズに登場する架空の生物、ポケットモンスターの一種である。水谷恵によってデザインされ、2016年のビデオゲーム『ポケットモンスター サン・ムーン』で初めて登場した。布を被ってピカチュウに外見を似せており、「ばけのかわポケモン」とされている。
キャラクター
[編集]高さは0.2メートル[2]、重さは0.7キログラムである[1]。布を被って正体を隠しており、布には粗末な顔が描かれている[2]。その姿はピカチュウに似ている[3]。ミミッキュは愛され受け入れられることを望んで布を被っており、本来の姿は恐ろしいものと言われている[3][4]。ゴースト及びフェアリータイプである[5]。水谷恵によってデザインされ[6]、英語版アニメではビリー・ボブ・トンプソンが声優を務めている[7]。
登場
[編集]ビデオゲーム
[編集]ミミッキュは『サン・ムーン』で初めて登場した[5]。「ばけのかわ」という特性を持っており、バトル中に一度だけ敵からの攻撃のダメージを防ぐ[2]。『ウルトラサン・ウルトラムーン』では、技「じゃれつく」を覚えているミミッキュに専用のZクリスタルである「ミミッキュZ」を持たせることで、専用のZワザ「ぽかぽかフレンドタイム」を使用することができる[8][9]。また、『サン・ムーン』と『ウルトラサン・ウルトラムーン』の両方でミミッキュは「ぬしポケモン」として現れる[10]。その後も『ソード・シールド』[11]、『スカーレット・バイオレット』[12]に登場した。その他『Pokémon UNITE』[13]、『ポケとる』[14]、『ポケモンマスターズ EX』[15]、『ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX』[16]にも登場した。
アニメ
[編集]『ポケットモンスター サン&ムーン』に登場し、犯罪組織ロケット団のムサシ、コジロウ、ニャースと遭遇する[17][18]。ニャースはミミッキュの話す言葉を理解でき、その恐ろしい内容に怯える[19]。ニャースはミミッキュとバトルを始めるが、ミミッキュが被る布をまくり上げるとその本当の姿に殺されそうになった[19]。その後ミミッキュは、ロケット団がサトシのピカチュウと戦っているのを見てロケット団の味方をし、ピカチュウの外見をまねているのはピカチュウへの憎悪からだと、通訳としてニャースが説明した[19]。
その他
[編集]ミミッキュは株式会社ポケモンがYouTubeチャンネルにアップロードしたミュージックビデオに登場し、自身についてラップで表現した[20][21]。ポケモン Kids TVに投稿されたルーニー・テューンズ風短編アニメーション『ズルッグとミミッキュ』では、ズルッグとともに主役として登場した[22]。対戦アクションゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』ではモンスターボールアイテムとしてミミッキュを召喚することができ[23]、またスピリットとしても登場する[24]。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ）では、2023年からのハロウィンイベント「ポケモン・ジャンピン・ハロウィーン・パーティ」で着ぐるみとして登場し、来園者とのグリーティングもあった[25][26]。
プロモーションと受容
[編集]プロモーション
[編集]ミミッキュはポケモンシリーズのプロモーションの対象になっており、ぬいぐるみのようなグッズが展開されている[27][28][29]。2020年にU-TREASUREがゴールド、シルバーもしくはプラチナでできたネックレスを製作した[30]。同年、日本のポケモンカフェでハロウィンのミミッキュがテーマの料理が提供され[31]、翌年から2年続きでミミッキュがメインの一番くじが発売された[32][33]。ミミッキュの一番くじは2018年にも展開されている[34]。先述したUSJのイベントでは、「まねっこ!ミミッキュのミルクムース&クレープ」という名前のミミッキュをかたどったスイーツが販売された[35]。
受容
[編集]株式会社ポケモンによる2020年の人気キャラクター投票「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」では、アローラ地方のポケモンの中で1位、全てのポケモンの中では3位を獲得した[36][37]。2016年7月にポケモン公式サイトでミミッキュのプロフィールが公開されると、Twitterではピカチュウと仲良く絡む様子などを描いた二次イラストが続々と投稿された[38]。
Kotakuのパトリシア・エルナンデスはミミッキュが「最も輝かしく、悲痛な思いにさせる」ポケモンであり、開発者が新しいデザインによってピカチュウの人気に対抗するのではなく、それを「効果的に」受け入れて他のポケモンが抱き得る人気への羨望を表現していると評価した[39]。また続きの記事ではミミッキュの人気を、ポケモンメディアや商品においてピカチュウが「連発」されることへのファンダムの反応だとした[40]。ペーストのJanine Hawkinsはミミッキュが「（第7）世代の代表者」であり、ミミッキュが示す感情的な脆弱性が「ファンの心を掴んで二度と離さないようにうまく調整されている」ようだと述べた[41]。ITmediaの黒木貴啓はミミッキュの「切ない」設定に注目し、「その影のあるかわいさ」が話題になっていると指摘した[38]。
脚注
[編集]- ^ a b “ミミッキュ”. 『ポケットモンスター サン・ムーン』公式サイト. 2024年12月18日閲覧。
- ^ a b c “Pokemon Sun and Moon reveals next wave of characters” (英語). Digital Spy (19 July 2016). 30 March 2024閲覧。
- ^ a b Cassone, Vincenzo Idone (2021-12-31). “Gotta face 'em all: Pokémon, Japanese animated characters, and the emergence of playful visual animism” (英語). Sign Systems Studies 49 (3–4): 552,554. doi:10.12697/SSS.2021.49.3-4.15. ISSN 1736-7409. オリジナルの25 July 2023時点におけるアーカイブ。 16 March 2024閲覧。.
- ^ Catrina Dennis (15 July 2016). “Pokemon Fans Are Going Nuts For Sad, Adorable Mimikyu”. Inverse. 20 December 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。10 December 2016閲覧。
- ^ a b Nadia Oxford (9 December 2016). “Best Pokémon in Pokémon Sun and Moon”. USgamer. 12 December 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。10 December 2016閲覧。
- ^ “My151キャンペーン”. Pokémon Center ONLINE. イラストレーター紹介はこちら. 2022年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月23日閲覧。
- ^ “voice acting” (英語). home. 28 March 2024時点のオリジナルよりアーカイブ。28 March 2024閲覧。
- ^ Nunneley-Jackson, Stephany (10 November 2017). “Pokemon Ultra Sun and Moon video shows off Mimikyu's Z-Move Let's Snuggle Forever” (英語). VG247. 16 January 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。30 March 2024閲覧。
- ^ “圧倒的な威力！ミミッキュ専用のＺワザ、 「ぽかぼかフレンドタイム」！”. ポケットモンスターオフィシャルサイト. 2024年12月19日閲覧。
- ^ “Pokémon Ultra Sun and Ultra Moon - Abandoned Thrifty Megamart, Captain Acerola's Trial against Totem Mimikyu for Ghostium Z” (英語). Eurogamer.net. (15 December 2017). オリジナルの30 March 2024時点におけるアーカイブ。 15 March 2024閲覧。
- ^ Chan, Daniel (27 November 2019). “Pokemon Sword and Shield: Where to Find Mimikyu”. Game Rant. 8 January 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。6 January 2021閲覧。
- ^ Galloway, Ryan (22 November 2022). “Where to catch Mimikyu | Mimikyu locations in Pokémon Scarlet and Violet” (英語). Dot Esports. 11 January 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。11 January 2023閲覧。
- ^ Lada, Jenni (17 October 2023). “Mimikyu Pokemon Unite Moveset Shared Ahead of Its Debut” (英語). Siliconera. 28 March 2024時点のオリジナルよりアーカイブ。28 March 2024閲覧。
- ^ Seong, Renri (9 November 2021). “Pokemon: Where to Catch Mimikyu in Every Game” (英語). Game Rant. 30 May 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。28 March 2024閲覧。
- ^ Writer, Phillip Martinez (15 October 2020). “'Pokémon Masters EX' Halloween Update Adds New Event & 2 Sync Pairs” (英語). Newsweek. 28 March 2024時点のオリジナルよりアーカイブ。28 March 2024閲覧。
- ^ Frank, Allegra (11 January 2018). “Pokkén Tournament DX DLC adds a fan-favorite sad guy and familiar legendaries”. Polygon. 27 November 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。9 July 2021閲覧。
- ^ Christian Hoffer (25 November 2016). “Mimikyu Is Super Messed Up in the New Pokemon Anime”. Comicbook.com. 20 December 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。10 December 2016閲覧。
- ^ York, Marc (13 August 2023). “Pokémon Horizons' New Approach to Recurring Villains is a Step in the Right Direction” (英語). CBR. 20 September 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。30 March 2024閲覧。
- ^ a b c Patricia Hernandez (25 November 2016). “Mimikyu Is Terrifying In The Pokémon Sun and Moon Anime”. Kotaku. 29 November 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。3 December 2016閲覧。
- ^ Allegra Frank (21 October 2016). “This Pokémon would like to remind you it's not Pikachu, thanks very much”. Polygon. 20 December 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。10 December 2016閲覧。
- ^ Dustin Kemp (24 October 2016). “Pokemon's New Pikachu Ghost Is Twisted But Adorable, Its New J-Pop Theme Song Sums It Up”. Inquisitr. オリジナルの20 December 2016時点におけるアーカイブ。 10 December 2016閲覧。
- ^ Lee Julia (5 June 2020). “New Pokémon animation is like a Looney Tunes short with Scraggy and Mimikyu”. Polygon. 2 July 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。9 October 2020閲覧。
- ^ Shea, Brian (7 December 2018). “Nintendo Details New Pokémon Appearing In Super Smash Bros. Ultimate” (英語). Game Informer. オリジナルの28 March 2024時点におけるアーカイブ。 28 March 2024閲覧。.
- ^ Radulovic, Petrana (22 June 2018). “Super Smash Bros. Ultimate: Everything we know”. Polygon. 7 December 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。11 June 2021閲覧。
- ^ “【USJ】ハロウィーン・イベントは2024年11月4日まで！Ado『唱』でゾンビと踊る熱狂ダンスパーティも開催”. Rakuten Travel (2024年9月12日). 2024年12月21日閲覧。
- ^ 「USJ「ハロウィン」DJポケモン&DJゲンガーが強化 遭遇チャンス上昇、バケッチャ&ヒトモシも」『ORICON NEWS』2024年7月4日。2024年12月21日閲覧。
- ^ “The New Ditto-Mimikyu Pokémon Plush Is Breaking My Brain”. Kotaku (8 October 2019). 11 June 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。11 June 2021閲覧。
- ^ Barder, Ollie. “The Unnervingly Creepy Pokémon Mimikyu Gets A Plush Early Next Year” (英語). Forbes. オリジナルの9 October 2018時点におけるアーカイブ。 9 October 2018閲覧。
- ^ “Mimikyu Cushion Adds Spooky Cuteness to Trainers' Workspace! | Product News | Tokyo Otaku Mode (TOM) Shop: Figures & Merch From Japan”. otakumode.com (30 September 2018). 6 October 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。6 October 2022閲覧。
- ^ “Pokemon Mimikyu Necklace by U-Treasure Now Available to Pre-Order” (12 October 2020). 26 May 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。11 June 2021閲覧。
- ^ “Pokémon Café summons Mimikyu for its 2020 Halloween-themed meal”. Nintendo Wire (4 September 2020). 11 June 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。11 June 2021閲覧。
- ^ “「ミミッキュ」の一番くじは本日10月1日から！高さ30cmの「ミミッキュ ぬいぐるみ」や、普段使いしやすい「コーヒーサーバー」など”. インサイド (October 2022). 13 February 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。13 February 2023閲覧。
- ^ “「ポケモン」ミミッキュがメインの一番くじ登場！ テーマはポケモンたちとの"お菓子パーティ"♪”. アニメ！アニメ！ (21 August 2021). 13 February 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。13 February 2023閲覧。
- ^ 「ミミッキュがメインのラインナップ！ 「一番くじ Pokémon Mimikkyu’s Circus」9月22日（土）より順次発売予定！」『アニメイトタイムズ』2018年8月31日。2024年12月21日閲覧。
- ^ 旅猿69（エキスパート）「【USJ】ポケモンコラボスイーツのかわいいミミッキュを大解剖！ユニバハロウィンはコレ食べなきゃ！」『Yahoo!ニュースJAPAN』2023年9月7日。2024年12月21日閲覧。
- ^ Hernandez, Patricia (27 February 2020). “Google's Pokémon of the Year contest is a humiliating defeat for Pikachu”. Polygon. 21 April 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。11 June 2021閲覧。
- ^ Shepard, Kenneth. “Mimikyu Has Achieved its Goal of Being More Popular Than Pikachu” (英語). Fanbyte. 30 March 2024時点のオリジナルよりアーカイブ。30 March 2024閲覧。
- ^ a b 黒木貴啓「正体を見たら謎の病に苦しむ ピカチュウに化けた新ポケモン「ミミッキュ」、闇の深さとかわいさで人気急上昇」『ねとらぼ』ITmedia、2016年7月20日。2024年12月24日閲覧。
- ^ Patricia Hernandez (13 July 2016). “The Internet Has Fallen In Love With Pokémon Sun and Moon's Pikachu Imposter”. Kotaku. 21 November 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。3 December 2016閲覧。
- ^ Hernandez, Patricia (November 29, 2017). “Fuck Pikachu”. Kotaku. September 22, 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。July 26, 2023閲覧。
- ^ Hawkins, Janine. “The Power of Helplessness: Why Everybody Loves Mimikyu and Hates Popplio” (英語). Paste Magazine. 25 July 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。16 March 2024閲覧。
外部リンク
[編集]
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
