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マプサウラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

マプサウラー古希: Μαψαύρα, Mapsaurā, : Mapsaura)は、ギリシア神話に登場するニュムペーの、ヘスペリデスの1人である。日本語では長母音を省略してマプサウラとも表記される。

概要

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マプサウラーの名は「突風」や「疾風」の意であり[1][2]、この語はヘーシオドスが『神統記』において怪物テューポーンから生まれた暴風について触れた際に μαψ αύραι として現れている[3]

古代の陶画家ドゥリス英語版大英博物館に所蔵されているアッティカ赤絵式ピュクシスにおいて、ヘスペリスの園に生える黄金の林檎と思しき木とともに3人のニュムペーを描いており、ドゥリスは彼女たちの名前をヒッポリュテー、マプサウラー、テティスとしている[4]神話学者カール・ケレーニイは彼女たちの中で特にマプサウラーを取り上げ、エピメニデースがヘスペリデスとハルピュイアを同一視したことから[5]、風と関係の深い名前を持つ彼女をハルピュイアと同一視されたヘスペリデスであると指摘している[1][2]

出典

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  1. ^ a b カール・ケレーニイ『ギリシアの神話 神々の時代』p.58。
  2. ^ a b カール・ケレーニイ『ギリシアの神話 神々の時代』p.68。
  3. ^ ヘーシオドス『神統記』872行。
  4. ^ pyxis, Museum number 1873,0111.6”. 大英博物館公式サイト. 2020年4月6日閲覧。
  5. ^ エピメニデース断片(ピロデーモス『敬虔について』92・24による引用)。

参考文献

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関連項目

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