高木菜那、女子団体追い抜き銀メダル「転ばなかったら優勝できたかもしれないタイムだった」
◆北京五輪 ▽スピードスケート 女子団体追い抜き決勝(15日、北京・国家スピードスケート館)
女子団体追い抜きで日本が銀メダルを獲得した。高木美帆(日体大職)、高木菜那(日本電産サンキョー)、佐藤綾乃(ANA)で挑んだ決勝でカナダに及ばず、2連覇は逃したが、2大会連続のメダルを獲得した。終盤までリードして迎えた日本は、最終周の最終コーナーで隊列最後方を滑っていた高木菜が転倒。カナダが金メダルだった。
五輪日本女子最多6個目となるメダルを獲得した高木美帆は「(今大会3個目の銀メダルに)本当に、どの銀メダルも違う思いがあって。また1500メートルの時とは違った悔しさというものはありますね。私の中では、もっと最初の方で何かできたことがあったんじゃないかという。後半の戦いになる前にチームにリズムを作ることができたんじゃないかという思いもあるので。まだどう言葉で表していいのかわらないんですけど、気持ちの整理をする時間が必要だなと思います」と話した。
力強い滑りで2大会連続のメダル獲得した佐藤綾乃は「決勝が終わってみて、やっぱり今日はカナダが強かったんだな、と思うことができたレースでもありましたし。最後は自分たちがゴールしたところでどういう差になっていたのか。本当に僅差になっていたと思うんですけど、本当に自分にも前半の先頭に出たところだとか、後半の前の人のサポートだとか、まだまだできたんじゃないかなと反省することができたので。この結果自体も悔しいですし、自分自身にもちょっと悔いが残ったレースになってしまいました」と冷静に振り返った。
最終コーナーでバランスを崩してまさかの転倒、仲間に励まされながらも号泣した高木菜那は「やっぱり最後、転ばなかったら優勝できたかもしれないタイムだったので。やっぱり悔しいです…」と言葉をしぼり出した。