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sudabon/mikanos-build

 
 

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mikanos-build

このリポジトリは uchan が開発している教育用 OS MikanOS をビルドする手順およびツールを収録しています。 Ubuntu 18.04 で動作を確認しています。

ここで紹介する手順は Linux のコマンド操作にある程度慣れていることを前提に書かれています。 Linux のコマンドに不慣れな方は、まず これだけは知っておきたい Linux コマンド を読むことをお勧めします。

MikanOS のビルド手順は大きく次の 4 段階です。

  1. ビルド環境の構築
  2. MikanOS のソースコードの入手
  3. ブートローダーのビルド
  4. MikanOS のビルド

ビルド環境の構築

ブートローダーおよび MikanOS 本体のビルドに必要なツールやファイルを揃えます。

リポジトリのダウンロード

まずは Git をインストールして,mikanos-build リポジトリをダウンロードします。

$ sudo apt update
$ sudo apt install git
$ cd $HOME
$ git clone https://github.com/uchan-nos/mikanos-build.git osbook

開発ツールの導入

次に Clang,Nasm といった開発ツールや,EDK IIのセットアップを行います。 ansible_provision.yml に必要なツールが記載されています。 Ansible を使ってセットアップを行うと楽です。

注意)ansible_provision.yml は LLVM7 をデフォルトに設定します。これは Ubuntu の alternatives という仕組みを使い、/usr/bin 以下にリンクを張ることで実現しています。

$ sudo apt install ansible
$ cd $HOME/osbook/devenv
$ ansible-playbook -K -i ansible_inventory ansible_provision.yml

セットアップが上手くいけば iasl というコマンドがインストールされ,$HOME/edk2 というディレクトリが生成されているはずです。 これらがなければセットアップが失敗しています。

$ iasl -v
$ ls $HOME/edk2

WSL 上の Ubuntu で上記のコマンドを実行すると,$HOME/.profileDISPLAY 環境変数の設定が追加されます。 この設定を有効にするにはターミナルを再起動するか,次のコマンドを実行する必要があります。

$ source $HOME/.profile

標準ライブラリのライセンスについて

加えて,上記の ansible-playbook コマンドはビルド済みの標準ライブラリを $HOME/osbook/devenv/x86_64-elf にダウンロードします。

このディレクトリに含まれるファイルは Newliblibc++FreeType をビルドしたものです。 それらのライセンスはそれぞれのライブラリ固有のライセンスに従います。 MikanOS や mikanos-build リポジトリ全体のライセンスとは異なりますので注意してください。

次のファイル群は Newlib 由来です。ライセンスは x86_64-elf/LICENSE.newlib を参照してください。

x86_64-elf/lib/
    libc.a
    libg.a
    libm.a
x86_64-elf/include/
    c++/ を除くすべて

次のファイル群は libc++ 由来です。ライセンスは x86_64-elf/LICENSE.libcxx を参照してください。

x86_64-elf/lib/
    libc++.a
    libc++abi.a
    libc++experimental.a
x86_64-elf/include/c++/v1/
    すべて

次のファイル群は FreeType 由来です。ライセンスは x86_64-elf/LICENSE.freetype を参照してください。

x86_64-elf/lib/
    libfreetype.a
x86_64-elf/include/freetype2/
    すべて

MikanOS のソースコードの入手

Git で入手できます。

$ git clone https://github.com/uchan-nos/mikanos.git

最後の git clone によって、カレントディレクトリに mikanos ディレクトリが生成され、そこに MikanOS のソースコードがダウンロードされます。

ブートローダーのビルド

EDK II のディレクトリに MikanOS ブートローダーのディレクトリをリンクします。

⚠️ 以下の /path/to/mikanos はご自身の環境に適した文字列に置き換えてください。
『ゼロからのOS自作入門』にしたがって実験している場合は ln -s $HOME/workspace/mikanos/MikanLoaderPkg ./ となるはずです。
$ cd $HOME/edk2
$ ln -s /path/to/mikanos/MikanLoaderPkg ./

/path/to/mikanos は先ほど git clone でダウンロードした mikanos ディレクトリへのパスを指定します。 ブートローダーのソースコードが正しく見えればリンク成功です。

$ ls MikanLoaderPkg/Main.c

次に,edksetup.sh を読み込むことで EDK II のビルドに必要な環境変数を設定します。

$ source edksetup.sh

edksetup.sh ファイルを読み込むと,環境変数が設定される他に Conf/target.txt が自動的に生成されます。 このファイルをエディタで開き,次の項目を修正します。

設定項目 設定値
ACTIVE_PLATFORM MikanLoaderPkg/MikanLoaderPkg.dsc
TARGET DEBUG
TARGET_ARCH X64
TOOL_CHAIN_TAG CLANG38

設定が終わったらブートローダーをビルドします。

$ build

※もしかしたら「ModuleNotFoundError: No module named 'distutils.util'」というようなエラーが出るかもしれません。その際は sudo apt install python3-distutils として、python3-distutils パッケージをインストールしてから、再度 build を実行すると上手くいく可能性があります。試してみてください。

Loader.efi ファイルが出力されていればビルド成功です。

$ ls Build/MikanLoaderX64/DEBUG_CLANG38/X64/Loader.efi

MikanOS のビルド

ビルドに必要な環境変数を読み込みます。

$ source $HOME/osbook/devenv/buildenv.sh

ビルドします。

$ cd /path/to/mikanos
$ ./build.sh

QEMU で起動するには ./build.shrun オプションを指定します。

$ ./build.sh run

apps ディレクトリにアプリ群を入れ、フォントなどのリソースをも含めたディスクイメージを作るには APPS_DIR と RESOURCE_DIR 変数を指定します。

$ APPS_DIR=apps RESOURCE_DIR=resource ./build.sh run

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Build and run scripts for MikanOS

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