PCブラウザ上で計算式を評価し計算結果を出力する計算機アプリケーションです。 変数の定義や関数の定義も行うことができます。

技術的な特徴は以下です。

• モナドベースのParser combinatorの独自実装
• 上記のParser combinatorを用いた独自言語の実装
• 上記の言語のインタープリターの実装

https://calc-1347.appspot.com/

使い方は、以下を参照してください。

https://github.com/blackruffy/calc/wiki/%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9

• 開発言語: TypeScript
• パッケージ管理: npm
• タスクランナー: gulp
• コンパイラ: tsc
• 型定義管理ツール: typings
• 単体テスト: mocha
• ブラウザ化ツール: browserify
• ドキュメント化: typedoc

※上記以外の外部ライブラリは使用していません。

+-+- src/: ソースコードのディレクトリ
  |
  +- test/: 単体テストのソースコードのディレクトリ
  |
  +- webapp/: index.htmlを置く場所
  |
  +- package.json: npmの設定ファイル
  |
  +- gulpfile.js: gulpの設定ファイル
  |
  +- typings.json: typingsの設定ファイル
  |
  +- tsconfig.json: tscの設定ファイル

• ビルドするにはnodejs, npmが必要です。

• Linuxでは次の環境でビルドを確認しています。

  • ubuntu: 16.04 LTS
  • node.js: v5.1.0
  • npm: v3.3.12

• Windowsでは次の環境でビルドを確認しています。

  • Windows 10
  • node.js: v4.4.5
  • npm: v2.15.5

• Macでは次の環境でビルドを確認しています。

  • OS X Elcapitan
  • node.js: v5.7.0
  • npm: v3.6.0

コマンドラインで以下のコマンドを実行します。

npm install

以下のパッケージがインストールされます。

• typescript: TypeScriptのコンパイラです。
• browserify: CommonJSスタイルのコードをブラウザ化します。
• gulp: タスクランナーです。
• mocha: 単体テストです。
• gulp-mocha: mochaをgulpで使用できるようにします。
• typings: TypeScriptの型定義管理ツールです。
• vinyl-source-stream: browserifyをgulpで使用するために必要です。
• typedoc: API ドキュメントを生成します。

`npm bin`/typings install

以下の型定義ファイルがインストールされます。

• mocha
• node

npm run tsc

TypeScriptで記述されたソースコードがJavaScriptに変換されます。

npm run test

npm run browserify

srcディレクトリ内のソースコードをまとめて、webapp/js/main.jsに出力します。

以下は主なモジュールです。

• main.ts: エントリーポイントです。index.htmlから呼ばれます。
• ParserCombinator.ts: パーサコンビネータの実装です。
• ParserStream.ts: パーサへの入力データを表現する。
• ParserResult.ts: パース結果を表現する。
• CalcParser.ts: 計算式のパーサの実装です。
• CalcProcessor.ts: 構文木を評価します。
• CalcStructure.ts: 構文の構造を表現します。

https://calc-1347.appspot.com/doc/index.html

Node.jsのライブラリとしても使えます。

以下は、計算式を表現した文字列を評価して結果を返す関数evaluateを使用した例です。

import { evaluate } from "./CalcProcessor"

// 式を評価する
const r = evaluate("(1 + E*sin(PI/2))^2")

// 結果を出力する
console.log( r.getLeftOrElse( x => x.toString() ) )