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新本格ファンの見た陰謀論傾倒作家と現代ニッポン論壇事情数十年史
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新本格ファンの見た陰謀論傾倒作家と現代ニッポン論壇事情数十年史
次の文章を眺めてみて欲しい。 『まず第一に、二十世紀に係れたミステリ作品と違って、狂気や妄想を、い... 次の文章を眺めてみて欲しい。 『まず第一に、二十世紀に係れたミステリ作品と違って、狂気や妄想を、いわゆる正気の論理で枠囲いされるものではない。第二に、以前の小説作品と大きく違って、可能世界へと分岐する「相対的」な論理を、それが作品内で主題化されないほどに内在的なものとして組み込まれ浸透しているからである。』 インターネットぶつかりおじさんにカンパし、一度ブロックされて解除された後2023年10月の今に至ってもなお彼やその賛同者の多くをX(旧twitter)でフォローし続けている、推理小説作家・評論家小森健太朗の著作「探偵小説の論理学」269ページから引用した文章である。 氏のSNSにおける華々しい戦歴の説明は割愛する。冒頭で引いた氏の文章を眺めることからはじめ、氏のSNS上における無数の陰謀論傾倒の人生、ひいては暇アノン化する文化人やネットユーザたちについてなんらかの理解を得ることができな