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【北京=川瀬大介】中国の
香港有力紙の星島日報は5月、彭氏の中国軍での肩書を「中央軍事委員会幹部考評委員会専職委員」と説明する写真がSNSに出回ったと報じた。彭氏はかつて軍所属の著名歌手で少将を務めたが、2017年に軍芸術学院長を退任して以降の役職は不明だったという。
幹部考評委は軍幹部の登用などにあたって重要な役割を担うとされる。彭氏の肩書が事実であれば、軍内での影響力が強まっていると言えそうだ。
官製メディアの関係者は、7月に開催が予定される中国共産党の重要会議で彭氏に絡む人事の有無が焦点の一つだと明かす。「習氏は身内で信頼できる彭氏の要職起用を考えている節がある」と本紙に語った。
東京女子大の高原明生・特別客員教授は、習氏に権力が集中する現状が毛沢東の晩年と似てきたと指摘し、「習氏の権力に挑戦する人がいない中、『ポスト習近平』を見据えた政治闘争が始まっているとみる人たちが彭氏の動向に注目し始めている」と分析する。
彭氏が自身と同じ山東省出身の