CGSからMKSへ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 09:23 UTC 版)
「MKSA単位系」の記事における「CGSからMKSへ」の解説
しかし偶然にも、ワットとジュールはMKS単位系での仕事率の単位 kg·m2/s3 と仕事の単位 kg·m2/s2 に等しかった。そこで、1901年ジョヴァンニ・ジョルジは、MKS単位系に実用単位の1つを第4の基本単位として加えた単位系を提案した。実用単位のなかには、センチメートルやグラムから誘導された単位は無かったので、MKS単位系と実用単位系は破綻なく統合でき、実用単位は全て、その単位系に含めることができた。 第4の基本単位には、実用単位のどれを選んでも同じ単位系ができあがるが、どれを選ぶかによってMKSA単位系、MKSΩ単位系、MKSC単位系と呼ばれた。1948年の国際電気標準会議 (CGPM)、1950年の国際電気標準会議 (IEC) でMKSAが採択され、1960年の国際単位系 (SI) もそれを引きついだ。アンペアが選ばれたのは、1948年のCGPMで採用されたアンペアの定義が簡便で(この定義は2019年のSI基本単位の再定義まで使われていた)、それから他の電磁単位を誘導するのが合理的となったからであるとされる。 一方、1892年、オリヴァー・ヘヴィサイドが電磁気の単位の有理化を提唱した。ヘヴィサイドはガウス単位系を有理化したヘヴィサイド単位系を作ったが、有理化はMKSA単位系にも(ジョルジによる提案の段階で)採用された。
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