ASEAN(あせあん)
東南アジア10ヶ国すべてで構成する地域的国際機構である。経済、社会、文化面での地域協力を目的としている。
タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピンの5ヶ国が参加して、1967年8月に創設された。その後、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマーが加わった。
さらに1999年4月にはカンボジアも加盟し、東南アジア地域のすべての国が参加する地域協力機構となった。全部で10ヶ国が参加することから、特に、<ASEAN10>とも言う。
年1回の定例外相会議を中心に、経済閣僚会議、首脳会議などを通じて域内の問題などについて協議を行う。採決のとき、原則として満場一致で決定することが特徴である。その他、日本、中国、アメリカなどの首脳や外相を交え、<拡大ASEAN首脳・外相会議>を開催する。
中国の市場経済化などの影響もあり、ASEAN域内の経済発展を目的として、1993年にASEAN自由貿易地域 (AFTA; ASEAN Free Trade Area) が形成された。また最近では、EU・ユーロのアジア版として、「アジア共通通貨を導入しよう」という動きも出てきている。
(2000.05.03更新)
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