退職金とは？ わかりやすく解説

読み方：たいしょくきん
【英】：Retirement Allowances

退職金とは、従業員の退職に際して支給される金銭のことである。年金・退職金制度がある企業は、従業員の定年時に退職一時金を支払い、退職後も年金を支給する。これらを総称して「退職給付」と呼ぶ。

かつての会計処理では、企業は退職一時金部分について一定額を引当金に計上し、企業年金部分では、掛け金拠出額を費用処理するのみであったが、年金資産の運用が悪化するにつれ、積み立て不足が問題となっている。

将来の給付を賄う上での積み立て不足があるにもかかわらず会計上認識しないのは問題であることが指摘されるようにより、　2001年3月期に会計ビッグバンの一つとして「退職給付会計」が導入された、企業は貸借対象表に退職金引当金として計上することが義務づけられた。

将来の支給に必要な額を現在価値に計算し直した「退職給付債務」の額と、既にある年金資産および退職給付引当金の合計額との差額を積み立て不足として認識し、不足額を一定期間で費用処理する仕組みになっている。