述部の形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 09:57 UTC 版)
動詞の活用(「する」) 未然 連用 終止 連体 仮定 命令 sa-nε sçi su suC sçe-mba sçe 非回想 回想 非完了 su sukke 完了 sçita sçitake 形容動詞・名詞述語の活用(「そうだ」):形容詞もこれに準ずる 非回想 回想 nda ndake 可能態:su(する)は東京方言のように補充形を用いず、s-を語幹とした正則交替。南部方言と北部方言で異なる。 su→saeru(南部方言),sairu(北部方言) 未完了相:完了相末音節の子音を重複させる。ただし撥音便では、南部方言では完了相のまま、北部方言では-dedaという補充形を用いる。 kita→kitta(来ている), ida→idda(「いる」未完了相) jonda→jonda(読んでいる、南部方言), jodeda(読んでいる、北部方言) サテル(サッタ)形:北部方言では東京方言の「してある」にあたる形への語形交替がある。南部方言では語彙として残すのみで生産的ではない。 ueru→uwatta(植えてある),kagu→kagatta(書いてある。南部方言にもあり) 連体形末尾の-rは後続する語の初頭子音の調音点に同化することがある。 /#su+r# #toki#/→[suddogi] /#su+r# #sake#/→[sussage] /#su+r# #na#/→[sunna] 否定の接辞:「ない」が変化した「ネァ([nɛ])」。 推量の接辞:「…であろう」が変化した「-だろ」「-でろ」や「-う」「-ろー」。 「-べ」はなく、意志・勧誘は「-う」を用いる。 接続助詞には、理由に「から」の他に「さげ・すけ」(「さかい」由来)を、逆接に「ども・どもがし」を用いる。 上一段・下一段動詞活用の命令形は「見れ」「起きれ」のように「-レ」となる。 文法要素は北奥羽方言の中でも西日本方言の影響を強く受けており、北越方言、由利方言とともに、「由利・庄内・北越方言圏」としてくくられる場合もある。
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