海南猪(はいなんちょ)
●起源 海南省の臨高県、文昌県、屯昌県を原産地とする。地質学的に見ると海南島はかつては大陸と陸続きであったので、大陸から多くの移民と共に豚も持ち込まれた。そのうち、現地の五指山猪との交配種が、現地に適応し形成された品種と考えられる。これらは臨高猪、文昌猪、屯昌猪の三種に分けられるが、総称して海南猪と呼ばれている。
海南島西部および北西部に分布する臨高猪は、雷州半島の豚や海南島の在来種との交雑により形成されたもの、東北部に分布する文昌猪は、福建省からの移民が持ち込んだもの、これらの中間のものが屯昌猪である。
海南島は平均気温23~23.5℃と気候的にも穏やかで、一年のうち8ヶ月が夏季で降雪などは皆無に等しい。土壌も肥沃なため、農業に適しており、水稲を主に栽培しているが雑穀も豊富である。また、豚の飼料となる各種の草類も繁茂しており、養猪業が盛んである。
●特徴 体型は頭が小さく、耳は小さくやや前向きに傾斜している。鼻先は短い。体躯はやや豊満で背は広くやや凹み、腹部もやや下垂している。頭から尾部まで黒く、顎下、腹部、四肢の全てが白色である。この黒毛部分と白毛部分の境目には3~5cmの灰色の帯がある。
性成熟が早く、雄子豚は生後15~20日令で性行動を示す。60日令で既に交配能力を有するが、一般には90日令、体重15~18kgで供用する。2歳令の母豚で平均産子数9.5頭、3歳令以上では12.2頭、生時体重0.75kgというデータがある。
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