システム化の進展とは? わかりやすく解説

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システム化の進展

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 05:08 UTC 版)

ミサイル駆逐艦」の記事における「システム化の進展」の解説

アメリカ海軍では、1960年代初頭より海軍戦術情報システムNTDS)を配備して、まず艦隊防空組織化、ついで武器システムとの統合化進めていた。DDG艦型小さいためになかなか搭載対象にならなかったものの、チャールズ・F・アダムズ級の準同型艦としてドイツ海軍購入したリュッチェンス級駆逐艦において、NTDS縮小版というべきSATIR-Iが導入されて、駆逐艦へのNTDS戦術情報処理装置搭載端緒となった。また海上自衛隊NTDS技術応用して武器管制システムWDS)をデジタル化したWESWeapon Entry System)を導入したちかぜ型護衛艦搭載したほか、これらの開発携わったアメリカ海軍自身も、その成果踏まえてチャールズ・F・アダムズ級の一部にJPTDS(Junior Participating Tactical Data System)を搭載した。 しかしこのように彌縫的なシステム化では、1970年代中期以降著しい向上を見たソ連軍対艦攻撃能力対抗するには不十分と見積もられたことから、アメリカ海軍は、統合システムとして完全に設計刷新したイージスシステムAWS)を開発した。これを搭載するDDGとして計画されタイコンデロガ級は1番艦の建造途上ミサイル巡洋艦艦種変更されたが、イージスDDGアーレイ・バーク級として結実し1991年より就役開始するとともに海上自衛隊こんごう型護衛艦大韓民国海軍世宗大王級駆逐艦など、アメリカ国外イージスDDGベースにもなった。またヨーロッパでホライズン計画としてミサイル駆逐艦共同開発志向され、途中で脱退したイギリス海軍45型駆逐艦計画続行したフランス海軍イタリア海軍それぞれフォルバン級駆逐艦アンドレア・ドーリア級駆逐艦建造した一方防空艦欠如悩まされていた中国人民解放軍海軍も、1990年代後半よりロシアからソヴレメンヌイ級駆逐艦購入することで、DDG運用着手したその後同級同等SAMシステム搭載した052B型を建造したのち、国産システム搭載した052C型、続いて発展型の052D型の大量建造開始された。そしてまた、052C/D型を更に発展させて満載排水量10,000トン以上まで大型化させた055型の整備着手された。 アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦 45型駆逐艦 蘭州級駆逐艦

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システム化の進展 (1970-90年代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 04:04 UTC 版)

駆逐艦」の記事における「システム化の進展 (197090年代)」の解説

アメリカ海軍は、1970年計画よりスプルーアンス級建造開始した。これはFRAM改装駆逐艦後継となる次期駆逐艦DX)として開発されたものであったが、静粛化の徹底航洋性の向上などの要求に応じて満載排水量7,800トンまで大型化したほか、主機としてガスタービンエンジン導入、更に駆逐艦として初め海軍戦術情報システムNTDS)を導入してシステム艦になるなど、多く新機軸導入された。一方、これとファミリー化した防空艦としてDXGも計画されたが、結局は原子力ミサイル・フリゲート(DLGN)たるバージニア級となり、建造数も4隻どまりで、イージスシステム搭載後期型建造実現しなかった。かわってスプルーアンス級から発展したタイコンデロガ級が初の実用イージス艦となったが、こちらも1番艦の建造途上ミサイル巡洋艦類別変更された。 これと並行して1970年代末からはアダムズ級などを更新するための次期ミサイル駆逐艦(DDGX)計画スタートした。こちらはイージスシステム搭載アーレイ・バーク級として結実し1985年度より建造開始した。また海上自衛隊こんごう型護衛艦大韓民国海軍世宗大王級駆逐艦など、アメリカ国外イージスDDGベースにもなった。 また1980年代には、北大西洋条約機構NATO諸国によるフリゲート共同開発計画としてNFR-90計画進められていた。これ自体空中分解したものの、イギリス45型駆逐艦フランスフォルバン級駆逐艦イタリアアンドレア・ドーリア級駆逐艦ドイツザクセン級フリゲートオランダデ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン級フリゲートと、いずれも統合され戦闘システム備えた戦闘艦へとつながっていった。なおこの時期には、巡洋艦フリゲート駆逐艦との境界不明瞭化が進み、単に、搭載する戦闘システムの性能兵装多寡による区別としての性格強くなっている。 米海軍スプルーアンス級海軍アーレイ・バーク級海軍45

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システム化の進展

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 01:28 UTC 版)

方位盤」の記事における「システム化の進展」の解説

このように方位盤含めて射撃統制のための諸装置システム化急激に進展したことから、射撃指揮システムFCS)と称されるようになったアメリカ海軍では、そのシステム使用されている方位盤制式名呼称されることが多い。 1945年春に大日本帝国海軍組織的戦力壊滅したために、連合国軍艦の主任務が対艦射撃から対地射撃移ったこれにあわせて米艦のいくつか対艦射撃用の射撃指揮装置を艦から降ろした。この時を境に世界的な対艦戦闘での射撃指揮法新たな研究終わり迎えた一方ジェット機登場伴って、経空脅威多数低速機から、比較少数高速機へと、その様相を変じていった。このような高速機に対しては、近接信管レーダーFCS支援受けても、砲熕兵器では対処が困難であった。この情勢に応じて新し対空兵器として艦対空ミサイル登場すると、これに対応するミサイルFCS(MFCS)は更に長距離高精度追求して大規模なシステムとなった。しかしこのようなシステムでも、過去名残りから、射撃の際に目標捕捉照準使用する機材名称として、「方位盤」が残っていることがある例え海上自衛隊81式射撃指揮装置2型FCS-2でも、追尾レーダーなどを装備してミサイルの発射諸元及び発砲諸元算出するために目標捕捉追尾する装置を「方位盤」と呼称している。

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