昨年12月の静岡ガールズグランプリを制した石井寛子(38=東京)の優勝報告会が6日、場内特設ステージで行われた。

レースは勝負どころで先行する坂口楓華の後位と、絶好の展開をものにした。バックでは自身の後ろに世界女王の佐藤水菜、さらに児玉碧衣の仕掛けもあったが、終始落ち着いて運べたことが優勝につながった。「24年の失敗を思い出す時間があった。(バック過ぎは)このスピードと距離なら、まだ大丈夫と思っていました」。わずかな距離の間で頭の中を冷静に整理できたことを明かし、集まったファンからは驚きの声が上がった。

25年の初戦は11日からの京王閣。ホームバンクでの始動に向けて、現在は猛練習中だ。「私1人では優勝できなかった。みんなに喜んでもらうことができて、一番うれしかったです。今後もたくさん応援してもらえるように頑張ります」。今年もファンとともに、1戦1戦大切に走る。