【松坂大輔の系譜継ぐ19歳西武杉山遙希】2年目150キロ超へ未経験トレ着手
西武の杉山遙希投手(19)が、充実の1年目を「80点」と評しました。
昨季は9月にプロ初登板初先発を飾るなど、確かな足跡を残しました。2年目の今季。プロ初勝利に向けて残り20点を積み上げるべく、オフはウエートトレーニングを重ねています。
コントロールを磨きながら、目指す球速は150キロ。伸び盛りの左腕が感じたプロ1年目の手応えと課題に迫りました。
プロ野球
◆杉山遙希(すぎやま・はるき)2005年(平17)9月23日生まれ、東京都出身。横浜(神奈川)では1年時から背番号1を背負い、21年、22年と連続で夏の甲子園に出場。23年ドラフト3位で西武入団。1年目はファームで9試合、3勝3敗、防御率3・48。9月12日楽天戦(ベルーナドーム)に先発し、1軍デビュー。3回 0/3 、5安打6失点で負け投手となった。181センチ、85キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸700万円。
デビュー登板「いい経験できた」
よみがえるあのマウンド。「忘れないですね」と、杉山の記憶は鮮明なままだ。
9月12日の本拠地ベルーナドームでの楽天戦。高卒新人ながらプロ初登板初先発を果たし「プロの一番上の舞台で、ファームとも空気が違いました。いつも以上に緊張してしまう感じもありました」と振り返る一戦だった。
結果は3回0/3を6失点で負け投手。プロ初勝利はならず。ほろ苦いマウンドだったにもかかわらず、表情は晴れやかそのものだ。
「こうやって高卒1年目で本当に何もわからない状態で入って、1年目からファームでも出させていただいて、1軍でも出させていただいて。本当にいい経験ができた年だなというふうに思う」
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