平昌(ピョンチャン)オリンピックで2つの金メダルを獲得したスピードスケート女子の高木菜那(25=日本電産サンキョー)が始球式を行い、ノーバウンド投球を見せた。
所属企業カラーの緑のユニホームを身にまとい、歓声に手を振りながらマウンドへ。表情を引き締め、セットポジションから左足を高く上げた。ダイナミックなフォームで右腕を力強く振ると、ボールは広島田中の背中を通ったが、捕手の小林のミットへ直接収まった。真剣な表情から一転、満面の笑みでマウンドを降りた。
始球式を終え「ノーバンはクリアできたけど、マウンドだとうまくいかないんだなと思いました。あんなに練習したのに、一発本番は難しいんだなと。練習で40球くらい投げて来ましたけど、緊張しました。楽しい緊張だった。自分で投げるのは難しい。(次は)ストライクを取りたいなぁと思います。自分が活躍して戻って来られるようにしたいです」と振り返った。