<計画概要>
JR西日本が整備する地上20階、地下1階の新駅ビル。延べ約11万1千平方メートルは、1965年完成の旧駅ビル「広島アッセ」の3倍以上に相当する。商業施設やシネコン(複合映画館)、400室規模のホテルが開業。2階には広島電鉄の路面電車が高架で乗り入れる。事業費は約600億円。商業施設の名称は「ミナモア」に決まった。
<完成時期>
2025年春開業予定
<計画概要>
旧広島東郵便局跡の約4200平方メートルに、日本郵便(東京)がオフィス主体の19階建てビルを建設する。上層階をオフィスとし、低層階は飲食や物販の店、中層階に駐車場を設ける。完成後のビルに郵便局は戻す。※総事業費は非公表
<完成時期>
2022年8月
<計画概要>
開発内容は未定。広島支社の社屋6棟のうち、旧本館と北館3棟を2021年5月下旬から解体し、22年3月ごろまでに撤去する。跡地は暫定的に活用する。2026年ごろまでに残る2棟を解体。計1万8千平方メートルを一体的に活用する。広島支社の機能の大半は20年11月、約350メートル西の新社屋に移転している
<完成時期>
2026年ごろまでに開発方針を決定
<計画概要>
スウェーデン家具大手イケアグループの日本法人イケア・ジャパン(千葉県船橋市)の新店予定地だった。2013年、国有地1・88ヘクタールを一般競争入札により47億550万円で落札。着工しないまま、2015年以降は時間貸し平面駐車場になっている。2021年10月に不動産大手の住友不動産(東京)が土地を取得。住友不動産はマンションやホテル、温浴施設が入る34階建ての複合ビルを27年に完成させる計画。大和ハウスも10階建てオフィスビルを25年に開業予定。
<完成時期>
いずれも着工は24年中を目指す
<計画概要>
八丁堀交差点に面した複合商業ビル。所有する百貨店の天満屋(岡山市北区)が建て替えを検討している。解体時期は当初の方針より1年先送りし「2021年9月以降」としている。現ビルは地上11階地下1階で、1954年に百貨店として開業。2012年に百貨店が閉店し、現在は家電量販店のヤマダ電機やカジュアル衣料品店のユニクロ、大型書店の丸善広島店などが営業している
<完成時期>
未定
<計画概要>
31階建て高さ約160メートルの高層ビルを計画。低層は広島商工会議所が移転し、他に店舗や駐車場も入る。中層は事務所、高層はホテルになる。ホテルは外国人観光客の利用も想定し、高級な業態になるとみられる。再開発事業は地権者などが手掛ける予定。高層ビルの北側に27年度、5階建ての変電所棟を建設。現在の変電所跡地に29年度、地上5階地下1階建ての市営駐輪場棟を設ける。3棟の広さは延べ約8万6600平方メートル。
<完成時期>
2027年度完成
<計画概要>
広島市が広島城の三の丸(中区)に文化財などの展示施設を整備する。現在は天守閣内に並べている刀剣などの資料を紹介する場所とする。市は三の丸に飲食物販施設などを備えた「にぎわい拠点」を整備する計画を打ち出しており、展示施設はその中核施設と位置付ける。このほか、天守閣の木造復元案も浮上している。
<完成時期>
2026年度開館目指す
<計画概要>
J1サンフレッチェ広島の本拠地となる2万8520席を備えるスタジアム。約8万5600平方メートルの中央公園広場の西側に整備した。広島市が大成建設中国支店(中区)などのJVと契約し22年2月1日に着工、23年12月28日に完成した。開業は24年2月。総事業費は285億7000万円。経済界や市民、サポーターからの寄付は約77億円に上った。
<完成>
2023年12月
<計画概要>
広島銀行が築50年以上たった旧本店を建て替え、2021年3月に完成させた。地上19階地下1階。1階にはカフェや地域産品売り場を設け、2、3階に本店営業部を構える。総工費224億円。
<完成時期>
2021年5月6日開業
<計画概要>
本通交差点の東側の一角。本通り商店街をはさんで、南北2棟の高層ビルを建設する。低層部分はデッキでつなぎ、商業や広場機能を持たせる。高層階はオフィスやホテル、マンションなどを入れる。地権者が2021年3月、「本通3丁目地区市街地再開発準備組合」を設立。野村不動産(東京)が事業協力者となった。
<完成時期>
最短で10年程度(2031年ごろ)
<計画概要>
中四国地方初進出となる米大手ヒルトンの多機能型ホテル。22階建て、420室。千人規模の国際会議を開けるコンベンションホールを備える。国際会議誘致による経済効果を狙った県が、旧広島東署や旧県総合女性センター「エソール広島」などがあった6400平方メートルの再開発を主導した。瀬戸内7県の地銀などでつくる瀬戸内ブランドコーポレーション(中区)が設けた特別目的会社(SPC)が、200~300億円をかけて建設する。
<完成時期>
2022年10月
<計画概要>
広島大本部跡地の大規模開発。中四国・九州で最大級の53階建てマンション。高さは178メートルあり、総戸数は665戸。不動産開発の三菱地所レジデンス(東京)などが建設した
<完成時期>
2020年4月完成
<計画概要>
本通り商店街に面した約380平方メートルに、ゼネラル興産(中区)が4階建てビル「本通WEST X」を建設した。英会話教室や医療機関が入居している。建設地では、1983年にそごうスポーツ館がオープン。2001年からは家電量販エディオンがパソコンなどを販売し、13~20年8月はフタバ図書ギガ本通店が入居していた。
<完成時期>
2022年10月
<計画概要>
広島市中区紙屋町の商業ビル「サンモール」を中心とした一帯の再開発を計画する準備組合が2016年、計画の概要を正式に発表した。最大で地上50階程度の再開発ビルの建設を視野に、商業施設とマンションのほか、ホテル、企業のオフィス、駐車場などを入れる想定。サンモールだけでなく、周辺のビルを加えたエリアを再開発し、高層ビルに建て替える方針と明らかにしていた。
<完成時期>
未定
<計画概要>
オフィスや商業施設、マンションが入る3棟を段階的に建設する方針。事業費で300億~400億円規模を見込む。再開発エリアは1・2ヘクタール。教育関連施設やホールが入る広島YMCAのビル5棟をはじめ、市勤労青少年ホームが入る幟会館、銀行やコンビニがある民間ビル、マンションなど計10棟がある。全棟を取り壊し、地上15~30階程度のビル3棟を建設する。広島YMCAなど、一部の機能は引き継ぐ。市の京口門公園(1120平方メートル)は新ビルの谷間に移し、植栽やベンチを整備した憩いのスペースを設ける予定。
<完成時期>
2028年度まで段階的建設が目標
<計画概要>
約4・6ヘクタールに、イベント広場を整備する。企業グループの提案によると、千人以上を集客するイベントを年90日以上開く計画。広場の一部を覆う折り鶴をイメージした屋根や、木造で低層の飲食・物販施設を8棟建てる。南側の原爆ドームから北側の新たなサッカースタジアムに向かう南北軸には桜並木の通りを設け、回遊性を高める。コンセプトに「世界に誇れる求心力ある市民公園」。旧市民球場は2012年2月に解体が終わった。
<完成時期>
2023年3月開業
<計画概要>
広島市は中央公園(中区)にある市有施設の再配置の方向性をまとめた。中央図書館と映像文化ライブラリーをJR広島駅前の「エールエールA館」に集約して移転し、現在のこども図書館とこども文化科学館内に青少年センターを移すことが柱。ファミリープールの全面改修も検討する。施設の老朽化が主な理由。
<完成時期>
中央図書館と映像文化ライブラリーは2026年度の移転オープン。こども図書館とこども文化科学館のリニューアルは28年度、ファミリープールは29年度の再オープンを目指す。
<計画概要>
広島県と広島市が出資する広島高速道路公社が計画。広島高速5号はJR広島駅北口と広島高速1号温品ジャンクションを結ぶ4・0キロ。1・8キロを二葉山トンネル(東区)が占める。広島高速1~5号は総延長29・0キロ。二葉山トンネルの工事で2018年、公社と受注業者によるずさんな契約が発覚し、事業費が当初の1・4倍の287億2千万円に膨らんだ。
<完成時期>
2022年度末と計画
<計画概要>
広島県海田町南堀川町と東広島市八本松町を結ぶ全長17・3キロ。国道2号の渋滞緩和が目的。七つのトンネル区間がある。東広島バイパス(全長9・6キロ)は1993年度に着工し、既に海田東IC―瀬野西IC間の7・1キロが開通。安芸バイパスは00年度に着工し、開通区間はない。国土交通省は、混雑時に現在は平均約70分かかる広島と東広島の両市役所間が約54分で結べるようになる、とする。両バイパスとも開通済みと工事中の区間は一部を除いて暫定2車線。将来的な4車線化も含めた総事業費は1820億円を見込む。
<完成時期>
2023年3月全線開通
<計画概要>
国管理の広島空港として1961年に開港し、三原市本郷町への空港移転に伴い、93年に県営のコミューター・小型機専用飛行場に。2010年10月末で定期路線がなくなり、12年11月に廃港になった。17年、県と広島市が跡地計49・3ヘクタールを大きく4ゾーンに分けた活用の方向性を発表。「新たな産業(雇用)ゾーン」と「新たな産業(にぎわい)ゾーン」は民間主導で事業案を公募した。産業ゾーンでは、大和ハウス工業が産業団地「広島イノベーション・テクノ・ポート」の整備を始めており、工場や物流施設、研究所などの誘致に力を入れる。また、同社は約180億円を掛けて賃貸式の物流施設「DPL広島観音」を建設中。「スポーツ・レクリエーションゾーン」には、市が多目的スポーツ広場を整備。北端の「広域防災ゾーン」は、広島ヘリポートなどがある。「新たな産業(にぎわい)ゾーン」は唯一用途が決まっていない。
<計画概要>
橋上駅舎と駅の南北を24時間行き来できる自由通路を整備した。総事業費は59億円で、広島市が33億円、国が24億円、JR西日本が2億円をそれぞれ負担する。駅南口では、広島電鉄の商業ビル跡地に交流スペース「コイプレイス」が完成。一帯の1・6ヘクタールでは高層マンションや商業ビルを整備する計画案もまとめられている。北口でも2・9ヘクタールを対象に区画整理が進む。2030年前後を目標に、アストラムラインの広域公園前駅(安佐南区)から西広島駅までの約7・1キロを延ばす計画がある。
<完成時期>
2021年12月19日利用開始
<計画概要>
廿日市市宮島口の現在の駅の東側に新駅舎を建設する。2020年2月末に開業したフェリーの新旅客ターミナルとほぼ直結し、乗り換えがしやすくなる。完成すれば広さは約1100平方メートル、電車のホームは6本と、いずれも現在の倍の規模となる。新ターミナルの隣には、商業施設「etto(エット)」がオープンしている。
<完成時期>
2022年7月利用開始
Information
- 6/18 JR広島駅の画像を追加しました。NEW!
- 5/27 JR広島駅の画像を追加しました
- 3/11 サカスタの画像を追加しました。
- 2/9 本通り3丁目の画像を追加しました。
- 2/5 サカスタの画像を追加しました。
- 2/5 基町駐車場の画像を追加しました。
- 1/29 広島駅の画像を追加しました。
- 1/24 サカスタの画像を追加しました。
- 12/28 サカスタの画像を追加しました。
- 12/21 JR広島駅の画像を追加しました。
- 12/21 サカスタの画像を追加しました。
- 12/13 JR広島駅の画像を追加しました。
- 12/13 サカスタの画像を追加しました。
中四国地方最大の都市、広島市の中心部で今、大型事業や再開発の動きが活発化しています。
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