ギョーザ購入額 浜松市が3年ぶり首位奪還 一味違った逸品も盛り上げ

 総務省が6日公表した2023年家計調査で、浜松市はギョーザの世帯当たり購入額が4041円(前年比606円増)と全国の県庁所在地・政令市別で3年ぶりに1位となった。2位は宮崎市で3位は宇都宮市。浜松市はウナギのかば焼きの購入額も3年ぶりの1位だった。
ギョーザ購入額が全国1位となったことを祝うポップが並ぶ売り場=6日午後、浜松市中央区の遠鉄ストアフードワン佐鳴台店(浜松総局・山川侑哉)
 スーパー、テイクアウト専門店などで購入した生、調理済みギョーザが対象。冷凍食品、外食、中華料理店でのテイクアウトは含まない。2位の宮崎市は3497円、3位の宇都宮市は3200円だった。
ギョーザの世帯当たり購入額上位の都市の推移浜松餃子(ギョーザ)
 首位返り咲きについて、浜松市観光・シティプロモーション課は、ギョーザの普及に取り組む住民グループのイベントなどで「浜松餃子(ギョーザ)」が市民にさらに浸透したとみている。同日朝、集計結果を確認した須藤俊英課長は「ギョーザにかかわる人たちとともに浜松を一層盛り上げたい」と喜んだ。
 中野祐介市長は「浜松餃子はいまや、出世の街浜松を代表するグルメ。多くの皆さんに浜松にお越しいただき地域活性化につなげたい」との談話を出した。
ギョーザの世帯当たり購入額の集計結果を確認する浜松市観光・シティプロモーション課の須藤俊英課長(右)=6日午前8時半ごろ、同市役所
 同市中央区の遠鉄ストアフードワン佐鳴台店は総菜売り場に1位奪還を祝うポップを掲示し、焼きギョーザのパックを普段の3倍に増やして販売した。キャベツ多めの浜松餃子は、遠鉄ストア全店で月に6万食を売り上げる総菜1番人気の商品。買い物に来た同区の主婦綿貫貴和さん(39)は「市外から転居して初めて浜松餃子を知ったが、ジューシーでおいしい。みんなで盛り上げているのを見ると一層買いたくなりますね」と話した。
 ウナギのかば焼きは、浜松市の消費額は6365円。2位の静岡市は3845円で、前年1位の京都市は3位で3577円だった。

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