テレビCM、次々ACに 銃撃受け「宣伝そぐわない」、哀悼の意にも
土屋香乃子 中沢絢乃 伊藤宏樹
安倍晋三元首相が銃撃されて亡くなった8日以降、テレビでは公共広告を流すACジャパンのCMが増えた。報道番組やドラマのCMの多くが差し替えられ、ツイッターでも「ACのCMが多い」との投稿が相次いだ。幸せや明るさといったイメージを伝えるCMは、今はそぐわないのではとスポンサーが「自粛」したのが大きいようだ。
朝日新聞が確認したところ、事件翌日の夜に民放局で放送されたある情報番組では、約半数のCMがACのものに差し替えられていた。「この番組は……」と企業名が紹介されたのにCMが流れなかったのは、自動車メーカーや保険会社、流通大手など、業種は多岐にわたる。同日、別の民放局で放送されたドラマでも1割以上のCMがACのものだった。
ACジャパンは広告を通じて環境問題や公共マナーなど、様々なテーマの啓発活動を行う公益社団法人。広告会社に委託して作った複数のCMを、会費を支払う放送局や新聞社などに提供し、自由に使ってもらう仕組みだ。
スポンサーが出稿したCMを…