スマホで自撮りする為のスティック“セルフィー棒”なるものが、インドネシアをはじめアジアで人気らしいです。伸縮するスティックにスマホを取り付けてワイヤレスでカメラのシャッターボタンを押せるというこのセルフィー棒は、日本でもブームとなるでしょうか。
■セルフィー棒がアジアでブームらしい
こちらはサンワサプライで販売中のセルフィー棒『200-CAM029』。サンワダイレクトWEB限定商品で価格は4500円前後。最長120センチに伸ばすことができ、Bluetoothでスマホと連携して手元のボタンでカメラのシャッターボタンを押せる。 |
セルフィー棒はスティックの長さを調整してやや引きの状態の自撮りができるのがメリットです。自撮り用スティックは記者の取材にもひと役買ってくれそう。そんなわけで、このセルフィー棒を週アスのナベコがガチで取材に使ってみました。
■取材先でガチで使ってみた
<セルフィー棒を使って撮影> |
「こんにちはー。こちらは東京ビッグサイトです。今日は9月3日から9月5日まで開催の第78回東京インターナショナル・ギフト・ショーに取材に参りましたー」
と、展示会場でおなじみビッグサイトの取材にセルフィー棒を持って行ってきました。自分の顔を入れながら背景が多く映り込んだ写真を撮ることができるので、取材の臨場感を出すために自分を入れ込まなくちゃいけない場合は役に立ちます。実況系の動画などもセルフィー棒を利用すると良い感じに撮影ができそう。
セルフィー棒を使っている様子。 |
ただし、長いスティックに取り付けたスマホを見ているというセルフィー棒使用の様子は、うん、やや目立つかもしれませんね。
もちろん、撮影の様子撮りもセルフィッシュ。記者たる者は孤独……。 |
セルフィー棒を使っているところをさらにカメラのタイマーを利用して自撮り、というその様子はさすがに相当目を引いたらしく、撮影中「もしかして週アスの人ですか!?」と、声をかけられました。いや、はい、すみませんがその通りで……。
■使ってみてわかったポイント
ビッグサイトの展示会場でもセルフィー棒を使ってみて、いくつか便利な点と気になる点が見えてきました。
・ナイスな点1 バストアップ写真が撮れる
<セルフィー棒を使って撮影> |
セルフィー棒を使用して撮影すると、このように自撮りでも胸部まで写しこんだバストアップ写真が撮れます。
<セルフィー棒は使わずに撮影> |
通常の自撮りだといくら手を伸ばしても限度があり、顔からの距離が近い写真しか撮れません。セルフィー棒で撮影したバストアップの写真だと「自撮り!」という感じが少なく会場を紹介する写真として使いやすいです。あと、記者としての使い方には関係ないのですが、自撮りではなく誰かに撮ってもらったと言い張ることもできそうなので、リア充写真の偽装にもいいかも(笑)。また、引きで撮れるので、複数人での記念撮影ができるというのもセルフィー棒の利点です。
・ナイスな点2 高いところ、低いところからの撮影ができる
柵や人だかりがあったとき、セルフィー棒を伸ばして上部からの撮影ができる撮影できる。 |
<セルフィー棒を使って上部から撮影> |
<セルフィー棒を使って下部から撮影> |
自撮りだけじゃなくて取材対象を撮影するときにも使えそうです。例えば高いところからの撮影。取材中に人だかりがあって目当てのものが撮影しずらいことはよくあるのですが、セルフィー棒があれば高枝切りバサミの要領で高いところから対象を捉えることも可能です。柵などが邪魔な場合も同様。また反対にスティックをおろせば、地面に近い位置からのあおりの撮影も簡単にできます。(けしてよからぬことを考えないように)
・ナイスな点3 高角からの撮影もグー
<セルフィー棒を使って撮影> |
また、セルフィー棒をめいっぱい伸ばして高角から自撮りができるのも良いですね。顔と一緒に風景というより取材対象物を入れ込めたり、これまた記者としての使い方と違うのですが、上部からの撮影だと顔が小顔に見える点が女子的にはうれしいです。
などなど、けっこう便利なセルフィー棒ですが、次に気になった点を挙げていきます。
・気になる点1 重くて手ブレする
<セルフィー棒を使って撮影> |
使用したサンワサプライの『200-CAM029』の場合、最長120センチにスティックが伸びるのですが、スマホを先端に取り付けるので少し重くなります。両手で持っているぶんには安定するのですが、片手で持ってスティック手元のボタンを押そうとすると……。ブ、ブレる。
複数枚撮るとなんとかブレの少ないものも撮れましたが、女性の手では長く伸ばして片手で持ちはキツいのかも。その場合、別途遠隔シャッター用のリモコンを用意して、スティックを持っていない手で操作すると良いかもしれません。
・気になる点2 混雑した場所で使用すると危ない
スティックを長くすると、人が多いところではぶつかってしまいそうで危ないです。周囲をよく確認して撮影するべきですが、撮影に夢中になるとつい周りが見えなくなるかもしれません。観光地なども同様に混み合っている場所での使用は向かないでしょう。
・気になる点3 やっぱりスゴイ目立つ
実際に使用してみると、「何あれ?」という周囲からのいぶかしむ視線をかなり感じました。芸能人を街中で見ても動揺しない東京の人たちからこんなに熱い視線をいただけるってたぶん相当です。不肖、私ナベコは週アスに入ると同時に“恥”という気持ちをどこかに封印したのですが、それでもピリピリと汗ばむものを感じました。もしかして、スティックをかかげている様子が刀に見えて本能的に身構えてしまうだとか、日本人のDNAにある何かがセルフィー棒をアレ認識しているのかと考えてしまったくらい。
展示会場で使用。周囲からじんわりと視線を感じ、赤面を隠すためにお酒が欲しくなったくらい。 |
以上のポイントをふまえて言うと、アジアで人気らしいセルフィー棒ですが日本ではブームにはならないと予測します。ただ、自撮り写真や動画をディープに活用する人、例えばユーチューバーやブロガーなどの間ではすでにセルフィー棒を利用している人も多いようですが、今後も使えるアイテムとして着実に広まるのではないでしょうか。
■関連サイト
サンワサプライ株式会社 - パソコン・タブレット周辺機器メーカー
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4,480円
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2,580円
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3,290円
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