WO2011162231A1

WO2011162231A1 - 照明器具

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Publication number: WO2011162231A1
Application number: PCT/JP2011/064110
Authority: WO
Inventors: 長田　武; 渡邉　智; 清水　圭一; 大澤　滋
Original assignee: 東芝ライテック株式会社
Priority date: 2010-06-25
Filing date: 2011-06-21
Publication date: 2011-12-29
Also published as: US8827506B2; US20130083511A1; EP2466195A1; CN102549331B; CN102549331A; KR20120055701A; EP2466195B1; JP2012009292A; KR101403194B1; EP2466195A4

Abstract

　ランプ装置を器具本体に接触させることが可能な照明器具を提供する。　熱が伝熱される当接部と取付受部とを有する器具本体と、開口部を有するソケット本体、前記開口部に設けられた係合受部を有し、前記取付受部に固定される取付部材、及び前記ソケット本体と前記取付部材との間に弾性力を発生させる弾性部材を収納する収納部を有し、外部電源に電気的に接続する接続部とを有し、前記取付部材によって前記器具本体に対して前記弾性部材の弾性方向に移動可能に取付けられるソケット装置と、前記当接部に接触する接触部を有し、前記係合受部と係合する係合部を有し、前記接続部に電気的接続をするランプ側接続部とを有するランプ装置とを備え、前記ランプ装置の前記係合部と前記ソケット装置の前記係合受部を係合させる動作に伴い、前記弾性部材の弾性力により前記器具本体との当接部と前記ランプ装置の接触部とが密着することを特徴とする照明器具。

Description

照明器具

　本発明の実施形態は、ソケット装置、または、器具本体とソケット装置からなる電気器具、または、ソケット装置、器具本体とランプ装置からなる照明器具に関する。

　ＩＥＣ（国際電気標準会議）で規格されたＧＸ５３形の口金を用いるとともに発光ダイオードを光源としたランプ装置と、このランプ装置が着脱可能に取り付けられるＧＸ５３形口金用のソケット装置とを器具本体に備える照明器具が本発明の出願人によって提案されている（特許文献１参照。）。この照明器具は、ソケット装置に保持されたランプ装置の口金部と、放熱体としての器具本体とを接触方向に押圧する押圧体を具備しているものである。

特開２０１０－１２９４８７号公報（第６頁、第１図）

　本発明の一実施形態は、ランプ装置を器具本体に接触させるための照明器具・ソケット装置・電気器具を提供することを目的とする。

　本発明の一実施形態の照明器具は、熱が伝熱される当接部と取付受部とを有する器具本体と、開口部を有するソケット本体、前記開口部に設けられた係合受部を有し、前記取付受部に固定される取付部材、及び前記ソケット本体と前記取付部材との間に弾性力を発生させる弾性部材を収納する収納部を有し、外部電源に電気的に接続する接続部とを有し、前記取付部材によって前記器具本体に対して前記弾性部材の弾性方向に移動可能に取付けられるソケット装置と、前記当接部に接触する接触部を有し、前記係合受部と係合する係合部を有し、前記接続部に電気的接続をするランプ側接続部とを有するランプ装置とを備え、前記ランプ装置の前記係合部と前記ソケット装置の前記係合受部を係合させる動作に伴い、前記弾性部材の弾性力により前記器具本体の当接部と前記ランプ装置の接触部とが密着することを特徴とする。

　本発明の一実施形態によれば、ランプ装置に発生した熱を器具本体に伝熱させることが可能となる。

本発明の実施例１を示す照明器具の一部切り欠き概略縦断面図である。同じく、図１のＡ部分の拡大図である。同じく、ソケット装置を示し、（ａ）は概略上面図、（ｂ）は概略下面図である。同じく、ソケット装置の内壁面の一部を示す概略斜視図である。同じく、ランプ装置を示し、（ａ）は概略上面図、（ｂ）は概略側面図である。本発明の実施例２を示す照明器具の一部概略縦断面図である。同じく、ソケット装置の内壁面の一部を示す概略斜視図である。本発明の実施例３を示すソケット装置の概略下面図である。同じく、ランプ装置を示し、（ａ）は概略上面図、（ｂ）は概略側面図である。ソケット装置の内壁面の一部を示す概略斜視図である。

　　一実施形態としての照明器具は、熱が伝熱される当接部と取付受部とを有する器具本体と、開口部を有するソケット本体、前記開口部に設けられた係合受部を有し、前記取付受部に固定される取付部材、及び前記ソケット本体と前記取付部材との間に弾性力を発生させる弾性部材を収納する収納部を有し、外部電源に電気的に接続する接続部とを有し、前記取付部材によって前記器具本体に対して前記弾性部材の弾性方向に移動可能に取付けられるソケット装置と、前記当接部に接触する接触部を有し、前記係合受部と係合する係合部を有し、前記接続部に電気的接続をするランプ側接続部とを有するランプ装置とを備え、前記ランプ装置の前記係合部と前記ソケット装置の前記係合受部を係合させる動作に伴い、前記弾性部材の弾性力により前記器具本体と前記ランプ装置が密着する。

　実施形態の器具本体は、熱伝導性および放熱性に優れるとともに熱変形の少ないアルミダイキャストなどの材料で形成されていることが好ましく、外周面には複数の放熱フィンを設けてもよい。

　また、器具本体は、取付受部が設けられた平面状の平板部を有して構成してもよい。さらに、器具本体は、平板のみで構成してもよいし、器具本体が筐体や箱状に形成されているときは、通常、それらの底板または天板を平板部としてもよい。

　当接部は効率的に熱を伝熱する機能を有するものであれば何でもよいが、熱伝導率のよい材料で構成され、接触部と接触することで熱伝導可能な構成であれば様々な形状が許容される。例えば、器具本体と一体的に形成されてもよいし、別体で構成されていてもよい。なお、当接部が接触部と接触する面は、平面状を構成してもよいし、当接部と嵌合するように構成してもよい。また、器具本体全体がヒートシンクを構成してもよいし、器具本体の一部をヒートシンクとして構成してもよい。この場合には、当接部を介してヒートシンクから放熱させることができる。

　取付受部は、取付部材が固定されるものである。この取付部材によって、ソケット装置が器具本体に取付けられる。

　器具本体の取付受部とソケット装置の取付部材は、固定する機能を有するものであれば、何でもよいが、装着・脱着可能な機械的固定手段としての、ねじとねじ孔、ボルトとナット、嵌め合いを利用した固定手段等でも構わない。また、接着材等の化学的な取付手段やかしめによって固定しても構わない。

　ソケット装置の係合受部とランプ装置の係合部は、係合する機能を有するものであれば何でもよいが、装着・脱着可能な機械的固定手段としての係合部と係合受部の組み合わせ、例えば係止凸部と係止凹部の組み合わせでも構わない。

　実施形態のソケット装置は、ランプ装置が着脱されるものであり、ソケット本体、係合受部、収納部、接続部を有して構成される。

　ソケット本体は、中央領域に円形状の開口部を有している。ソケット本体は、例えば円環状に形成され、その他面や縁部にリブなどの補強部材を設けて形成してもよい。

　収納部は、弾性部材と取付部材を収納する機能を有すれば何でもよいが、円筒状の柱体、ソケット装置本体に形成された円柱状の凹部でも構わない。また、例えば弾性部材としてのコイルに取付部材としてのねじを同心円状に配置し、ねじをコイル内に挿通させると省スペース上有利である。なお、両者を並列に配置しても構わない。接続部とランプ側接続部は外部電源とランプ装置を電気的に接続する機能を有すれば何でもよいが、例えば、ピンとコネクタ、基板に形成したパターンと接触片との電気的な接続であっても構わない。

　弾性部材は、弾性力を有するものであれば何でもよい。圧縮による弾性復帰力が発生する弾性体としての、コイル、ばね、エアークッション、ゴム・ラバー等の高分子材料でも構わない。

　接触部は、ランプ本体の熱を伝導させるために、器具本体の当接部と接触する機能を有すれば何でもよいが、ランプ本体に突出部を設けて、その突出部上面を接触面としてもよいし、平板状の別部材を設けて接触部としてもよい。接触部を別部材で構成する場合には、シリコン等の電気絶縁性および弾性を有し、当接部との接触面に潤滑性を持たせることが好ましい。なお、平板状の部材は、多角形状、円形状であってもよい。なお、接触部を６角形の平板状で構成する場合、部材取りが良く、接触面積を確保することができる。

　以下、実施例について、図面を参照して説明する。

　実施例１の照明器具は、図１ないし図５に示すように構成される。

　図１において、照明器具１は、天井等に埋設されるダウンライトであり、器具本体２、ソケット装置３、取付部材としてのねじ４および弾性部材としてのコイルばね５、ランプ装置６を有して構成される。

　器具本体２は、アルミダイキャストによって成型され、下端側２ａに開口部７および外方に突出する環状のフランジ部８を有し、上端側２ｂに上端側２ｂを閉塞するとともに平面状に形成された当接部９を有する略円筒状の箱体に形成されている。また、器具本体２の外面２ｃには、複数の放熱フィンを兼ねる補強片１０，１１などが形成されている。さらに、外面２ｃの下端側２ａには、フランジ部８との間で天井等を挟持する一対の取付けばね１２，１２が設けられている。そして、器具本体２の内面２ｄは、例えば白色塗装により反射面に形成されている。

　当接部９の外面９ａには、天板１３が例えばリベット１４により取り付けられている。

天板１３は、器具本体２の外方に延出されており、その下面側に図示しない端子台を取り付けている。当該端子台には、外部電源からの電源線が接続されている。

　また、当接部９には、その内面９ｂから外面９ａに貫通する取付受部としてのねじ孔１５が複数個（図中１個のみ示す。）が設けられている。そのねじ孔１５に、ねじ４およびコイルばね５を用いてソケット装置３が取り付けられている。そして、ソケット装置３にランプ装置６が取り付けられている。なお、平板１３には、ねじ４の干渉を避ける孔１３ａが形成されている。

　ソケット装置３は、略円環状に形成されたものであり、図３に示すように、ソケット本体１６、係合受部１７、収納部１８、貫通孔１９、一対の接続孔２０，２０および受金２１，２１を有して構成される。

　ソケット本体１６は、電気絶縁性の合成樹脂例えばポリカーボネート（ＰＣ）樹脂にて形成され、一面（下面）１６ａが平面状に形成されるとともに、他面（上面）１６ｂに所定の肉厚および高さを有する円筒部２２が設けられている。この円筒部２２は、ソケット本体１６の一面１６ａの中央領域に円形状の開口２３を有するように形成されている。

　係合受部１７は、円筒部２２の内壁面２２ｃに形成されたものである。つまり、係合受部１７は図４に示すように、円筒部２２の内壁面よりも外側に形成されたものであり、円筒部２２の突出方向に形成された縦溝部２４およびこの縦溝部２４に連通して円筒部２２の周回方向へ形成された横溝部２５を有する略Ｌ形に形成されている。縦溝部２４は、ソケット本体１６の一面１６ａでもある円筒部２２の下面２２ａから円筒部２２の上面２２ｂに亘って、所定の幅および深さで形成されている。また、横溝部２５は、縦溝部２４に連通し、円筒部２２の周回方向であって上面２２ｂ側に縦溝部２４と同等の深さで所定長形成されている。

　そして、円筒部２２の縦溝部２４および横溝部２５の境界部分は、滑らかな曲面の傾斜部２６に形成されている。係合受部１７の幅や深さ等は、ランプ装置６の後述する係合部が嵌合可能に設定されている。また、円筒部２２には、ランプ装置６の後述する突出部が近接して挿入される。

　収納部１８は、器具本体２のねじ孔１５に対応して設けられるものであり、図３（ａ）に示すように、ソケット本体１６の他面１６ｂ側にソケット本体１６と一体的に立設されている。そして、収納部１８は、円柱状に形成され、円筒部２２の周回方向で９０°の等間隔で４個が設けられている。また、収納部１８は、図２に示すように、ソケット本体１６からの高さが円筒部２２の高さ以上となっている。

　貫通孔１９は、ねじ４およびコイルばね５を挿入するものであり、収納部１８に横断面が円孔にて形成されているとともに、収納部１８をソケット本体１６の一面１６ａから収納部１８の上面１８ａまで貫通するように形成されている。そして、貫通孔１９は、ソケット本体１６側が径大に形成され、ソケット本体１６の反対側（非ソケット本体側または収納部１８の上面１８ａ側）が径小に形成され、その中間に段部２７を有するように形成されている。すなわち、ソケット本体１６側は、ねじ４の頭部４ａを挿入可能な大きさに形成され、ソケット本体１６の反対側は、ねじ４の頭部４ａを挿入不能であってねじ４のねじ部４ｂを挿通可能な大きさに形成される。なお、貫通孔１９および段部２７は、収納部１８により形成されるので、以降、段部２７を収納部１８のものとも称する。
　そして、貫通孔１９のソット本体１６の一面１６ａから段部２７までの深さは、ソケット装置３が器具本体２に取り付けられたときに、ねじ４の頭部４ａがソケット本体１６の一面１６ａから突出することがないように設定されている。すなわち、ねじ４の頭部４aがソケット装置３のランプ装置６が取付けられる側から突出しないように構成されている。

　図３において、接続部としての一対の接続孔２０，２０は、ランプ装置６の後述の一対の接続ピンに対応して設けられたものであり、ソケット本体１６の一面１６ａ側に一対の接続ピンを差し込むことができるように形成されている。また、ランプ装置６の回動に伴って一対の接続ピンが移動可能に略円弧状の長孔に形成されている。さらに、一対の接続孔２０，２０は、ソケット本体１６の１８０°回転対称の位置に設けられている。

　接続部としての受金２１,２１は、一対の接続孔２０，２０に対応してソケット本体１６にそれぞれ設けられている。そして、受金２１，２１は、一対の接続孔２０，２０に差し込まれるランプ装置６の一対の接続ピンに、ランプ装置６が回動されるときに一対の接続ピンを挟持して電気接続するように、一対の接続孔２０，２０の中間から一端側に亘ってそれぞれ設けられている。受金２１，２１は、図３（ａ）に示すように、ソケット本体１６の他面１６ｂ側においてソケット本体１６に取り付けられた接続部としての電源コネクタ２８，２８に接続され、ソケット装置３に入力される外部電源に電気接続されている。

　また、ソケット本体１６には、図３（ｂ）に示すように、一対の接続孔２０，２０および受金２１，２１とそれぞれ同様に形成された一対の接続孔２９，２９および受金３０，３０が設けられている。一対の接続孔２９，２９は、ソケット本体１６の１８０°回転対称の位置に、かつ一対の接続孔２０，２０に対して９０°回転対称の位置に設けられている。受金３０，３０は、図３（ａ）に示すように、ソケット本体１６の他面１６ｂ側に取り付けられた通信コネクタ３１，３１に接続されている。通信コネクタ３１，３１は、調光信号を送信する外部の調光装置に接続されている。また、図３に示すように受金２１、３０は、それぞれソケット本体１６の周方向に沿って円弧状に形成された接続孔２０、２９の収納部１８から遠ざかる位置に配置されている。すなわち、収納部１８、接続孔２０、受金２１はそれぞれソケット本体１６の円周上に配置されている。また、電源コネクタ２８から伸びる電源線上の延長上には収納部１８が位置しないように構成されている。

　図２に示すように、ねじ４は、器具本体２に取り付けられている。ねじ４は、頭部４ａ、ねじ部４ｂおよび中間部４ｃが形成されている。中間部４ｃは、頭部４ａより径小、ねじ部４ｂよりも径大であって収納部１８に形成された貫通孔１９の径小部分を挿通可能な大きさに形成されている。頭部４ａには、六角レンチなどの工具が挿入される六角穴３２が形成されている。ねじ部４ｂは、器具本体２に形成されたねじ孔１５に螺着可能に形成されている。こうして、ねじ４は、六角穴３２付の止めねじに形成されている。

　コイルばね５は、その内側にねじ４のねじ部４ｂおよび中間部４ｃを挿通し、その外径が貫通孔１９の径小部分よりも大きく、かつねじ４の頭部４ａよりも小さくなるように形成されている。すなわち、コイルばね５は、その伸縮方向をねじ４の頭部４ａおよび貫通孔１９の径大部分および径小部分の境界である段部２７で挟み込み可能に形成されている。

　コイルばね５は、ソケット装置３の貫通孔１９にソケット本体１６の一面１６ａ側から挿入される。そして、器具本体２のねじ孔１５に螺着されるねじ４の頭部４ａに押圧されて収納部１８の段部２７に当接し、ねじ４が器具本体２のねじ孔１５に螺着されるにしたがい圧縮する。

　コイルばね５は、圧縮に伴って弾性復帰力が発生し、圧縮量が大きくなるにしたがって弾性復帰力が大きくなる。ねじ４は、そのねじ部４ｂが器具本体２のねじ孔１５に螺着されて器具本体２に固定されているので、コイルばね５に発生した弾性復帰力によって、ねじ４の頭部４aと収納部１８の段部２７との間に弾性力が発生する。すなわち、ねじ４とソケット装置３との間に弾性力が発生する。これによって、コイルばね５が収納部１８を器具本体２側に押圧し、収納部１８の上面１８ａが器具本体２の当接部９の内面９ｂに当接するように形成されている。そして、ねじ４が中間部４ｃによって器具本体２への取付け位置が規制された状態で、その頭部４ａがソケット本体１６の一面１６ａから突出しないように器具本体２に螺着される。

　こうして、ねじ４が貫通孔１９に収容されるように器具本体２に取り付けられることにより、ソケット装置３は、器具本体２の平面部９に取り付けられている。このとき、コイルばね５は、さらに圧縮可能となるように設けられている。ソケット装置３には、ランプ装置６が着脱可能に取り付けられる。

　ランプ装置６は、図５に示すように、口金本体３３、照明用ランプ３４および点灯装置３５を有して構成される。そして、口金本体３３は、基体３６、突出部３７、一対の接続ピン３８，３８、他の一対の接続ピン３９，３９および係合部４０を有して構成されている。

　基体３６は、円筒状に形成され、その一端側３６ａが平面部４１に形成されている。突出部３７は、基体３６の平面部４１の中央領域から上方に突出し、接触部としての平面状の上面３７ａを有する円筒状に形成されている。そして、突出部３７は、ソケット装置３の円筒部２２の内壁面２２ｃに近接して円筒部２２に挿入可能に形成されている。また、突出部３７は、その高さが円筒部２２よりも幾分大きくなるように形成されている（図２に示す。）。

　一対の接続ピン３８，３８は、ソケット装置３の一対の接続孔２０，２０に対応して設けられたものであり、基体３６の平面部４１から上方に所定長突設されているとともに、図示しないリード線により点灯装置３５の入力側に接続されている。一対の接続ピン３８，３８は、ランプ装置６がソケット装置３に取り付けられるときに、一対の接続孔２０，２０に差し込まれ、その後のランプ装置６の回動により受金２１，２１に電気接続される。

　他の一対の接続ピン３９，３９は、ソケット装置３の他の一対の接続孔２９，２９に対応して設けられたものであり、一対の接続ピン３８，３８と同様に突設されているとともに、図示しないリード線により点灯装置３５の入力側に接続されている。他の一対の接続ピン３９，３９は、ランプ装置６がソケット装置３に取り付けられるときに、他の一対の接続孔２９，２９に差し込まれ、その後のランプ装置６の回動により受金３０，３０に電気接続される。

　係合部４０は、突出部３７の外壁面３７ｂに突設され、ソケット装置３の係合受部１７に嵌合可能に４個が形成されている。４個の係合部４０は、突出部３７がソケット装置３の円筒部２２に挿入されたときに、円筒部２２に形成された係合受部１７の縦溝部２４に挿入される。さらに円筒部２２が挿入されて、ランプ装置６が回動されたときに、係合受部１７の横溝部２５に嵌合するものである。これによりランプ装置６は、ソケット装置３に支持されて取り付けられる。このとき、突出部３７の上面３７ａが器具本体２の当接部９に当接するように、突出部３７の基体３６の平面部４１からの高さが設定されている。

　照明用ランプ３４は、基体３６の他端側３６ｂに設けられた円筒状の光源本体４２の内部に設けられている。そして、照明用ランプ３４は、複数個の発光ダイオードからなり、光源本体４２の図示しない底板部に取り付けられた基板４３に実装されて構成されている。照明用ランプ３４は、例えば白色光を放射する。この白色光は、光源本体４２に取り付けられた透光性のグローブ４４を透過して放射される。

　なお、光源本体４２の外周面４２ａの基体３６側は、例えばローレット構造の放熱部に形成されている。また、グローブ４４の外周縁４４ａには、ランプ装置６をソケット装置３に手で取り付けるときの滑り止め用としての図示しないノブが設けられている。

　点灯装置３５は、口金本体３３の基体３６および突出部３７の内部に配設されている。そして、一対の接続ピン３８，３８を介して外部電源が供給されて動作し、照明用ランプ３４を点灯する周知の回路にて形成されている。また、他の一対の接続ピン３９，３９を介して調光装置から調光信号を入力し、照明用ランプ３４を調光点灯させるように形成されている。

　次に、本発明の実施例１の作用について述べる。

　ソケット装置３は、取付け手段としてのねじ４およびコイルばね５により、図１および図２において説明したように取り付けられる。そして、ソケット装置３にランプ装置６が取り付けられる。

　ランプ装置６は、ソケット装置３に取り付けられるときに、例えばグローブ４４の外周縁のノブ部分が手で掴まれるなどして、まず、突出部３７の上面３７ａがソケット装置３の円筒部２２に挿入される。そして、突出部３７の外壁面３７ｂに設けられた複数個の係合部４０を円筒部２２に設けた係合受部１７の縦溝部２４に位置合わせして挿入する。係合部４０は、係合受部１７の縦溝部２４に嵌合する。

　さらに、ランプ装置６を器具本体２側に移動させると、突出部３７の外壁面３７ｂが円筒部２２の内壁面２２ｃに沿うとともに、係合部４０が係合受部１７の縦溝部２４に沿って移動し、突出部３７の上面３７ａが器具本体２の当接部９の内面９ｂに当接する。この状態で、ランプ装置６を円筒部２２の周回方向に回動させると、係合部４０は、係合受部１７の傾斜部２６を乗り越えるようにして横溝部２５に嵌合する。

　突出部３７の上面３７ａは、器具本体２の当接部９に当接しているので、係合部４０は、ソケット装置３を器具本体２と反対側に押し下げるように作用する。このとき、取付け手段のねじ４は、器具本体２に固定されているので、コイルばね５が圧縮され、ソケット装置３は、器具本体２と反対側に押し下げられる。ソケット装置３の収納部１８の上面１８ａと、器具本体２の当接部９の内面９ｂとの間には、図２に示すように、隙間ｇが形成される。

　そして、コイルばね５は、圧縮された分、弾性復帰力が増加し、収納部１８の段部２７を押圧してソケット装置３を器具本体２側に押圧する。この押圧は、ソケット装置３の係合受部１７に嵌合している係合部４０を介してランプ装置６を器具本体２側に押圧させる。突出部３７の上面３７ａは、器具本体２の当接部９に当接しているので、その全域が密接して当接部９に当接するようになる。これにより、照明用ランプ３４および点灯装置３５に発生した熱は、突出部３７の上面３７aから当接部９を介して器具本体２に迅速に伝熱されて、器具本体２の外面２ｃから外部空間に放熱される。

　上述したように、本実施形態の照明器具１は、取付部材としてのねじ４および弾性部材としてのコイルばね５を用いて器具本体２にソケット装置３をコイルばね５の弾性方向に移動可能に取り付ける。そして、ソケット装置３にランプ装置６を取り付けたときに、ランプ装置６の突出部３７が器具本体２の当接部９に当接するとともに、コイルばね５がさらに圧縮し、ランプ装置６を当接部９側に押圧するように構成されているので、突出部３７の上面３７ａと器具本体２の当接部９との密接を確保することができる。これにより、ランプ装置６に発生した熱を器具本体から迅速に外部空間に放熱させることができる。

　そして、ソケット装置３は、その周回方向に等間隔で４個の収納部１８および貫通孔２７が設けられて、４箇所で器具本体２に取り付けられるので、コイルばね５の弾性復帰力に幾分の相違があっても、ランプ装置６を安定して取り付けることができるとともに、突出部３７の上面３７ａを均等に器具本体２の当接部９に密接させることが可能となる。

　また、ソケット装置３は、その円筒部２２の内壁面２２ｃに、その周回方向に等間隔で４個の係合受部１７を形成し、ランプ装置６は、その突出部３７の外壁面３７ｂに、その周回方向に等間隔で４個の係合部４０を形成しているので、係合部４０を係合受部１７に嵌合させたときに、ランプ装置６をソケット装置３に安定して取付けることができる。

　また、ソケット装置３には、電源給電に供するための一対の接続孔２０，２０および受金２１，２１の他に、照明用ランプ３４の調光に供するための他の一対の接続孔２９，２９および受金３０，３０を設け、ランプ装置６に一対の接続ピン３８，３８および他の一対の接続ピン３９，３９を設けているので、点灯装置３５は、外部の調光装置からの調光信号により照明用ランプ３４を調光点灯させることができ、これにより、被照射面の明るさを所望に可変させることができる。

　図６および図７は、本発明の実施例２を示し、図６は照明器具の一部概略縦断面図、図７はソケット装置の内壁面の一部を示す概略斜視図である。なお、図２および図４と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。

　図６に示す照明器具４５は、図２に示す照明器具１において、ソケット装置３Ａがねじ４により器具本体２に取り付けられている。収納部１８Ａは、その貫通孔１９Ａの径大部がねじ４の頭部４ａを収納可能に形成されている。そして、ねじ４は、その頭部４ａが段部２７に当接するまで、そのねじ部４ｂが器具本体２のねじ孔１５に螺着されている。このとき、収納部１８Ａの上面１８Ａａは、器具本体２の当接部９の内面９ｂとの間に隙間ｇを有してもよく、内面９ｂに当接してもよい。

　そして、ソケット装置３Ａは、図７に示すように、円筒部２２の係合受部１７の横溝部２５であって円筒部２２の一面２２ａ側に板ばね４６が設けられている。この板ばね４６は、ランプ装置６の係合部４０が横溝部２５に嵌合したときに、その先端部４６ａ側が押圧される。そして、その押圧に対する抗力（弾性復帰力）を係合部４０に作用させる。

　板ばね４６の抗力により係合部４０が器具本体２側に押圧されることにより、ランプ装置６が器具本体２側に押圧される。これにより、突出部３７の上面３７ａは、器具本体２の当接部９に密接して当接する。ランプ装置６に発生した熱は、突出部２２から器具本体２に迅速に伝熱されて、器具本体２の外面２ｃから外部空間に放熱される。

　このように、本実施形態の照明器具４５は、ソケット装置３Ａの係合受部１７に設けた板ばね４６がランプ装置６を器具本体２側に押圧するように構成されているので、突出部３７の上面３７ａを器具本体２の当接部９に密接して当接させることができ、これにより、ランプ装置６に発生した熱を器具本体から迅速に外部空間に放熱させることができる。

　図８および図９は、本発明の実施例３を示し、図８はソケット装置の概略下面図、図９はランプ装置を示し、（ａ）は概略上面図、（ｂ）は概略側面図である。なお、図３および図５と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。

　図８に示すソケット装置３Ｂは、図３に示すソケット装置３において、収納部１８および貫通孔１９が円筒部２２の周回方向に等間隔で３個設けられたものである。したがって、ソケット装置３Ｂは、器具本体２に３箇所で取付け手段としてのねじ４およびコイルばね５により取り付けられる。また、同様に、係合受部１７が円筒部２２の周回方向に等間隔で３個設けられたものである。したがって、ソケット装置３Ｂは、３箇所で係合部４０が嵌合される。

　また、ソケット本体１６には、その周回方向であって３個の貫通孔１９（収納部１８）の間には、それぞれ一対の接続孔２０，２０および受金２１，２１と、一対の接続孔２９，２９および受金３０，３０と、１個の接続孔４７および受金４８が設けられている。接続孔４７および受金４８は、一対の接続孔２０，２０および受金２１，２１と同様に形成される。受金４８は、ソケット装置３Ｂに導入されたアース線に接続されている。

　図９に示すランプ装置６Ｂは、図５に示すランプ装置６において、突出部３７の外壁面３７ｂにソケット装置３Ｂの係合受部１７に対応する係合部４０が周回方向に等間隔で３個設けられている。また、基体３６の上面４１には、ソケット装置３Ｂの一対の接続孔２０，２０に差し込まれて受金２１，２１に電気接続される一対の接続ピン３８，３８と、一対の接続孔２９，２９に差し込まれて受金３０，３０に電気接続される一対の接続ピン３９，３９と、接続孔４７に差し込まれて受金４８に電気接続される接続ピン４９が突設されている。接続ピン４９は、一対の接続ピン３８，３８と同様に形成され、金属製の
例えば光源本体４２に電気的に接続されている。

　本実施形態の照明器具は、ソケット装置３がその周回方向に等間隔で３個の収納部１８および貫通孔２７が設けられて、３箇所で器具本体２に取り付けられるので、ねじ４およびコイルばね５の取付け手段を用いて器具本体２に取り付けられるものであっても、コイルばね５の弾性復帰力に幾分の相違があっても、ランプ装置６を安定して取り付けることができるとともに、突出部３７の上面３７ａを均等に器具本体２の当接部９に密接させることが可能となる。

　また、ソケット装置３は、その円筒部２２の内壁面２２ｃに、その周回方向に等間隔で３個の係合受部１７を形成し、ランプ装置６は、その突出部３７の外壁面３７ｂに、その周回方向に等間隔で３個の係合部４０を形成しているので、係合部４０を係合受部１７に嵌合させたときに、ランプ装置６をソケット装置３に安定して取付けることができる。

　そして、本実施形態の照明器具は、点灯装置３５に外部の調光装置から調光信号を入力し、ランプ装置６Ｂを外部のアース線に接続するように構成されるので、照明用ランプ３４を調光点灯させることができるとともに、ランプ装置６Ｂを接地することができて電撃に対する安全性が向上するという効果を有する。

　以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。

　例えば、一対の接続ピン３８，３８と他の一対の接続ピン３９，３９は、基体３６の平面部４１から上方に所定長突設されているが、ランプ装置６の突出部３７の外壁面３７ｂから横方向に突出する接続ピンを設けてもよい。この場合、ソケット装置３は、図１０に示されるように、その内壁面２２ｃの下面２１a側から、切欠き部が設けられる。接続ピンを挿入する時のための縦切欠き部１０１とその縦切欠き部１０１に連通し、かつ接続ピンがランプ装置６の回転方向に移動可能なように設けられた横切欠き１０２を有する。

　本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

　１，４５…照明器具、　２…器具本体、　３，３Ａ，３Ｂ…ソケット装置、　４…取付け手段としてのねじ、　５…取付け手段としてのコイルばね、　６，６Ｂ…ランプ装置、　４６…取付け手段としての板ばね

Claims

　熱が伝熱される当接部と取付受部とを有する器具本体と、
　開口部を有するソケット本体、前記開口部に設けられた係合受部を有し、前　記取付受部に固定される取付部材、及び前記ソケット本体と前記取付部材との間に弾性力を発生させる弾性部材を収納する収納部を有し、外部電源に電気的に接続する接続部とを有し、前記取付部材によって前記器具本体に対して前記弾性部材の弾性方向に移動可能に取付けられるソケット装置と、
　前記当接部に接触する接触部を有し、前記係合受部と係合する係合部を有し、前記接続部に電気的接続をするランプ側接続部とを有するランプ装置とを備え、
　前記ランプ装置の前記係合部と前記ソケット装置の前記係合受部を係合させる動作に伴い、前記弾性部材の弾性力により前記器具本体の当接部と前記ランプ装置の接触部とが密着することを特徴とする照明器具。
　前記取付部材は、前記ソケット装置が器具本体に取付けられた状態で前記ソケット装置のランプ装置が取付けられる側から突出しないように前記収納部に収容されていることを特徴とする請求項１記載の照明器具。
　複数の前記収納部と前記接続部を前記ソケット装置上に有し、前記収納部間　に前記接続部を配設し、さらに、前記接続部は接続孔と受金とを有し、前記受金を前記接続孔の前記収納部から遠ざかる位置に配設したことを特徴とする請求項１記載の照明器具。
　前記ソケット装置は、中央領域に前記開口部が形成された円板状のソケット本体を有し、前記収納部と前記接続部とがソケット本体の円周上に設けられたことを特徴とする請求項１記載の照明器具。
　前記接続部は前記ソケット本体に設けられた電源コネクタを有し、前記電源コネクタから伸びる電源線上の延長上に、前記収納部が位置しないことを特徴とする請求項１記載の照明器具。
　開口部を有するソケット本体と、
　前記開口部に設けられ、ランプ装置と係合する係合受部と、
　器具本体に固定される取付部材、及び前記ソケット本体と前記取付部材との間に弾性力を発生させる弾性部材を収納する収納部と、
　外部電源に電気的に接続する接続部とを備え、
　前記取付部材によって前記器具本体に対して前記弾性部材の弾性方向に移動可能に取付けられるソケット装置。
　前記取付部材は、前記ソケット装置が器具本体に取付けられた状態で前記ソケット装置のランプ装置が取付けられる側から突出しないように前記収納部に収容されていることを特徴とする請求項６記載のソケット装置。
　複数の前記収納部と前記接続部を前記ソケット装置上に有し、前記収納部間に前記接続部を配設し、さらに、前記接続部は接続孔と受金とを有し、前記受金を前記接続孔の前記収納部から遠ざかる位置に配設したことを特徴とする請求項６記載のソケット装置。
　前記ソケット装置は、中央領域に前記開口部が形成された円板状のソケット本体を有し、前記収納部と前記接続部とがソケット本体の円周上に設けられたことを特徴とする請求項６記載のソケット装置。
　前記接続部は前記ソケット本体に設けられた電源コネクタを有し、前記電源コネクタから伸びる電源線上の延長上に、前記収納部が位置しないことを特徴とする請求項６記載のソケット装置。
　熱が伝熱される当接部と取付受部とを有する器具本体と、
　開口部を有するソケット本体、前記開口部に設けられた係合受部を有し、前記取付受部に固定される取付部材、及び前記ソケット本体と前記取付部材との間に弾性力を発生させる弾性部材を収納する収納部を有し、外部電源に電気的に接続する接続部とを有し、前記取付部材によって前記器具本体に対して前記弾性部材の弾性方向に移動可能に取付けられるソケット装置とを備えたことを特徴とする電気器具。
　前記取付部材は、前記ソケット装置が前記器具本体に取付けられた状態で前記ソケット装置のランプ装置が取付けられる側から突出しないように前記収納部に収容されていることを特徴とする請求項１１記載の電気器具。
　複数の前記収納部と前記接続部を前記ソケット装置上に有し、前記収納部間に前記接続部を配設し、さらに、前記接続部は接続孔と受金とを有し、前記受金を前記接続孔の前記収納部から遠ざかる位置に配設したことを特徴とする請求項１１記載の電気器具。
　前記ソケット装置は、中央領域に前記開口部が形成された円板状のソケット本体を有し、前記収納部と前記接続部とがソケット本体の円周上に設けられたことを特徴とする請求項１１記載の電気器具。
　前記接続部は前記ソケット本体に設けられた電源コネクタを有し、前記電源コネクタから伸びる電源線上の延長上に、前記収納部が位置しないことを特徴とする請求項６記載の電気器具。