JPS5848824B2 - 冷暖房給湯装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は冷暖房給湯装置に関し、特に冷暖房装置に効
率の良い給湯装置を簡単かつ安価に付加できるようにす
ると共に従来のヒートポンプユニットでは得られなかっ
た高温度の給湯水を得るようにしたものである。

以下、この発明の一例を第１図に基づいて説明する。

同図において、１は冷暖房サイクルを構或する第１の圧
縮機で、この圧縮機１の吐出側には第１制御弁２を介し
て空調用熱交換器３を、また吸入側にはファン４を備え
た空気側熱交換器５をそれぞれ接続し、そしてこれら熱
交換器３，５を整流弁装置６の一方の相対向する入出力
点に接続すると共に、整流弁装置６の他方の相対向する
入出力点間には絞り装置７と第１逆止弁８との直列管路
を接続し、さらに上記第１の圧縮機１の吐出側と吸入側
にそれぞれ接続される。

各熱交換器３，５の管路には四方弁９を介挿して、この
四方弁９の切換えにより冷暖房サイクルを冷房および暖
房運転させるようになっている。

１０は上記空調用熱交換器３に接続された空調管路で、
この空調管路１０には空調負荷１１・・・・・・と、こ
の空調負荷１１を含む空調管路１０に冷暖房用熱媒体を
循環させる空調用ポンプ１２が設げてある。

また、１３は上記第１の圧縮機１の吐出側に第２制御弁
１４を介して接続した第２の圧縮機で、この圧縮機１３
の吐出側と、前記整流弁装置６に接続された第１逆止弁
８の接続点間には給湯用熱交換器１５、第２絞り装置１
６および第２逆止弁１７が直列に接続されていると共に
、第２の圧縮機１３の吸入側と給湯用熱交換器１５の吐
出側間に第１絞り装置１８が並列に接続されている。

１９は給湯用タンクで、この給湯用タンク１９と上記給
湯用熱交換器１５間は給湯管路２０によって連繋され、
給湯管路２０に介挿した給湯用ポンプ２１によってタン
ク１９内の湯を熱交換器１５を通し循環させるようにし
てある。

２２は管路２０に接続した給水タンクであり、また２３
は給湯タンク１９に設げた給湯蛇口である。

次にＬ記のように構威されたこの発明装置の動作につい
て説明する。

まずこの発明にか五る装置を冷房運転させる場合は、第
１図に示すように第２制御弁１４を閉、第２の圧縮機１
３および給湯用ポンプ２１を停止させ、これに代えて第
１制御弁２を開、第１の圧縮機１および空調用ポンプ１
２を起動する。

このようにすれば第１の圧縮機１、熱交換器３，５およ
び整流弁装置６、四方弁９の冷房運転サイクル回路には
矢印のように冷媒が流れ、熱交換器３は冷却器として作
用して空調負荷１１を冷却する。

また、暖房運転時は第１図における四方弁９を第２図の
ように切換え、圧縮機１の動作に伴う冷媒の流れを第２
図の矢印のようにすれば、熱交換器３は凝縮器として作
用し、空調負荷１１を加熱する暖房運転となる。

第３図は給湯運転サイクルを示すもので、この場合は、
第１制御弁２を閉止、第２制御弁１４を開放し、かつ給
湯用ポンプ２１を駆動、空調用ポンプ１２を停止させた
状態で、第１、第２の圧縮機１および１３が起動される
と、この両圧縮機１，１３によって二段圧縮された高温
冷媒は給湯用熱交換器１５でポンプ２１により循環され
る給湯用水と熱交換され、そして凝縮された後、その凝
縮冷媒の一部は第１の絞り装置１８を通して第２の圧縮
機１３の吸入側にバイパスされ、また他の凝縮冷媒は第
２の絞り装置１６、逆止弁１７、整流弁装置６および熱
交換器５１を経て第１の圧縮機１の吸入側に流入し、第
３図の矢印の経路で循環して給湯運転となるのである。

また、第４図はこの発明装置を冷房給湯運転させた場合
のものであって、か工る運転に際しては、第１、第２制
御弁２，１４を開放し、かつ各ポンプ１２．２１を駆動
する。

この状態で第１、第２の圧縮機１，１３を起動すれば、
両圧縮機１，１３で二段圧縮された高温冷媒は給湯用熱
交換器３で給湯用水と熱交換され、かつ凝縮されて第３
図の場合と同様に循環されるのである。

一方、第１の圧縮機１から吐出された高温冷媒の一部は
、第４図の矢印に示す如く第１制御弁２、四方弁９を経
て空気側熱交換器５で凝縮液化された後、整流弁装置６
、絞り装置７および第１逆止弁８を経て空調用熱交換器
３に流入し、ポンプ１２により空調管路中を循環する冷
暖房用熱媒体と熱交換してその熱媒体を冷却する。

そして再び四方弁９を経て第１の圧縮機１の吸入側に流
入し、冷房運転サイクルを行うのである。

また、暖房給湯運転に際しては、第４図における四方弁
を第５図の流れ状態に切換え、他は第４図の場合と同様
に設定する。

この状態における給湯運転サイクルは第３図の場合と全
く同様に行われるので、その説明は省略する。

一方、四方弁９を切換えることによって、第１の圧縮機
１から吐出された高温冷媒の一部は、第５図の矢印のよ
うに四方弁９を通して空調用熱交換器３に流入し、この
熱交換器３でポンプ１２により空調管路中を循環する熱
媒体と熱交換してその熱媒体を加熱する。

そして熱媒体との熱交換が行われた後の冷媒は整流弁装
置６、絞り装置７および逆止弁８を通り、さらに空気側
熱交換器５、四方弁９を経て第１の圧縮機１に戻され、
暖房運転サイクルを行うのである。

以上のようにこの発明装置によれば、冷暖房が行い得る
と同時に従来のヒートポンプユニットでは得られなかっ
た高温度の給湯水を得ることができると共に、冷暖房装
置に簡単かつ効率の良い給湯装置を安価に付加すること
ができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明装置の一例を示すもので、第１図は冷房
運転サイクル図、第２図は暖房運転サイクル図、第３図
は給湯運転サイクル図、第４図は冷房給湯運転サイクル
図、第５図は暖房給湯運転サイクル図である。 主な符号の説明 １：第１の圧縮機、２：第１制御弁、
３：空調用熱交換器、５：空気側熱交換器、６：整流弁
装置、７：絞り装置、８：第１逆止弁、１１：空調負荷
、１２：空調用ポンプ、１３：第２の圧縮機、１４：第
２制御弁、１５：給湯用熱交換器、１６：第２絞り装置
、１７：第２逆止弁、１８：第１逆止弁、１９：給湯用
タンク、２１：給湯用ポンプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 第１の圧縮機、第１制御弁、空調用熱交換器、絞り
   装置を付加した整流弁装置および空気側熱交換器を閉ル
   ープ状に接続し、かつ上記両熱交換器の上記第１圧縮機
   との連結側に四方弁を介挿した冷暖房サイクルにおいて
   、この冷暖房サイクルにおける第１の圧縮機の吐出側に
   第２制御弁を介して給湯サイクルを構成する第２の圧縮
   機を接続し、この第２の圧縮機の吐出側と上記冷暖房サ
   イクルにおける整流弁装置間に給湯用熱交換器、第２絞
   り装置および第２逆止弁を直列に接続すると共に、上記
   第２の圧縮機の吸入側と上記給湯用熱交換器の吐出側間
   に第１絞り装置を並列接続してなる冷暖房給湯装置。