JPH10257488A - 画像符号化装置および画像復号化装置 - Google Patents

画像符号化装置および画像復号化装置

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JPH10257488A
JPH10257488A JP9076589A JP7658997A JPH10257488A JP H10257488 A JPH10257488 A JP H10257488A JP 9076589 A JP9076589 A JP 9076589A JP 7658997 A JP7658997 A JP 7658997A JP H10257488 A JPH10257488 A JP H10257488A
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JP9076589A
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English (en)
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Nobuhito Matsushiro
信人 松代
Yoshihiko Yoshida
善彦 吉田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Data Corp
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Publication of JPH10257488A publication Critical patent/JPH10257488A/ja
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/59Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving spatial sub-sampling or interpolation, e.g. alteration of picture size or resolution
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
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    • H04N19/94Vector quantisation

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Color Television Systems (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 パターンテーブル22に画像ブロックを
2つの領域に分割する分割パターンを登録しておき、エ
ッジ有無検出部11により画像ブロック内にエッジが検
出された場合、エッジ有無検出部11および変化点検出
部12により検出されたエッジ形状に対応する分割パタ
ーンに基づいて領域分割部31により入力画像ブロック
を第1および第2領域に分割し、第1および第2領域色
情報算出部42により算出された各色の平均値を用いて
符号を構成する。一方、エッジ有無検出部11によりブ
ロック内にエッジが検出されない場合、ブロック色情報
算出部43により算出された各色の平均値を用いて符号
を構成する。 【効果】 高速かつ低コストの画像符号化装置および画
像復号化装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を所定のブロ
ック単位に符号化する画像符号化装置および所定のブロ
ック単位に符号化された画像を復号化する画像復号化装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディアを実現する重要技
術として情報圧縮技術が注目を浴びている。この情報圧
縮技術は、ITU−T(International Telecommunicat
ion Union −Telecommunication Standardization Sect
or;国際電気通信連合−電気通信標準化部門)およびI
SO/IEC(International Organization for Stand
ardization/International Electrotechnical Commiss
ion ;国際標準化機構/国際電気標準会議)により国際
標準化が行われている。静止画像の国際標準は、ITU
−T勧告T.81およびT.83|ISO/IEC標準
10918、いわゆるJPEG(Joint Photographic C
oding ExpertsGroup )により規定されている。動画像
の国際標準は、ISO/IEC標準11172、いわゆ
るMPEG1(Moving Picture Expert Group 1)およ
びISO/IEC標準13818、いわゆるMPEG2
により規定されている。JPEGおよびMPEGは、と
もに画像を所定のブロック単位に符号化するものであ
り、適応離散コサイン変換、量子化およびエントロピー
符号化を組み合わせて高い圧縮率を実現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、JPE
G方式やMPEG方式のコーデックを採用した従来の画
像符号化装置および画像復号化装置にあっては、画像デ
ータの頻繁なメモリアクセスおよび膨大かつ複雑な演算
処理を必要とするため、符号化および復号化の処理時間
がかかるとともに、装置が高価になってしまうといった
問題があった。また、JPEG方式やMPEG方式のコ
ーデックを採用した従来の画像符号化装置および画像復
号化装置にあっては、画素数を変換して縮小または拡大
画像を得る場合には、別途に変倍処理を施さなければな
らなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉複数の画素からなる画像を所定のブロック単
位に符号化する画像符号化装置であって、画素値の急激
な変化を表す部分をエッジと呼ぶとき、ブロック内に想
定される複数のエッジ形状および各エッジ形状に基づい
てそれぞれブロック内にブロックを構成する1つ以上の
領域を設定する複数の領域設定情報を予め登録する符号
化パラメータ登録部と、ブロック内のエッジ形状を検出
するエッジ形状検出部と、エッジ形状検出部により検出
されたエッジ形状に該当するエッジ形状を符号化パラメ
ータ登録部に登録された複数のエッジ形状の中から特定
し、特定されたエッジ形状に対応する領域設定情報に基
づいてブロック内にブロックを構成する1つ以上の領域
を設定する領域設定部と、領域設定部により特定された
エッジ形状に対応する領域設定情報および領域設定部に
より設定された領域を代表する代表値を用いてブロック
の符号を構成する符号構成部とを備えたことを特徴とす
る画像符号化装置。
【0005】〈構成2〉構成1において、領域設定部に
より設定された領域に含まれる画素の平均値を算出する
平均値算出部を有し、符号構成部は、平均値算出部によ
り算出された領域の平均値を代表値とすることを特徴と
する画像符号化装置。
【0006】〈構成3〉符号化された画像データを複数
の画素からなる所定のブロック単位に復号化する画像復
号化装置であって、ブロック内にブロックを構成する1
つ以上の領域を設定する複数の領域設定情報を予め登録
する復号化パラメータ登録部と、入力された画像データ
に基づいて復号化パラメータ登録部に登録された複数の
領域設定情報の中から該当する領域設定情報を特定し、
特定された領域設定情報に基づいてブロック内にブロッ
クを構成する1つ以上の領域を設定する領域設定部と、
入力された画像データに基づいて領域設定部により設定
された領域内に含まれる全画素の値を同じ値に設定して
ブロックを復元するブロック復元部とを備えたことを特
徴とする画像復号化装置。
【0007】〈構成4〉構成3において、入力された画
像データを標準サイズで出力する等倍モードおよび入力
された画像データを標準サイズに対して拡大または縮小
して出力する変倍モードのうち何れかのモードを選択す
るモード選択部を有し、復号化パラメータ登録部は、標
準サイズのブロックに対する複数の領域設定情報を登録
する等倍パラメーラ登録部と、標準サイズと異なる所定
のサイズのブロックに対する複数の領域設定情報を登録
する変倍パラメータ登録部とを有し、ブロック復元部
は、モード選択部により等倍モードが選択された場合、
等倍パラメータ登録部に登録された複数の領域設定情報
に基づいてブロックを復元し、モード選択部により変倍
モードが選択された場合、変倍パラメータ登録部に登録
された複数の領域設定情報に基づいてブロックを復元す
ることを特徴とする画像復号化装置。
【0008】〈構成5〉複数の画素からなる画像を所定
のブロック単位に符号化する画像符号化装置であって、
画素値の急激な変化を表す部分をエッジと呼ぶとき、ブ
ロック内に想定される複数のエッジ形状および各エッジ
形状に基づいてそれぞれブロックを複数の領域に分割す
る複数の領域分割情報を予め登録する符号化パラメータ
登録部と、ブロック内のエッジの有無を検出するエッジ
検出部と、エッジ検出部によりブロック内にエッジが検
出された場合、ブロック内のエッジ形状を検出し、検出
されたエッジ形状に該当するエッジ形状を符号化パラメ
ータ登録部に登録された複数のエッジ形状の中から特定
し、特定されたエッジ形状に対応する領域分割情報に基
づいてブロックを複数の領域に分割する領域分割部と、
エッジ検出部によりブロック内にエッジが検出された場
合、領域分割部により特定されたエッジ形状に対応する
領域分割情報および領域分割部により分割された各領域
をそれぞれ代表する領域代表値を用いて符号を構成し、
エッジ検出部によりブロック内にエッジが検出されない
場合、ブロックを代表するブロック代表値を用いて符号
を構成する符号構成部とを備えたことを特徴とする画像
符号化装置。
【0009】〈構成6〉構成5において、符号構成部
は、エッジ検出部によりブロック内にエッジが検出され
た場合、エッジ検出部の検出結果、領域分割部により特
定されたエッジ形状に対応する領域分割情報および領域
代表値を順次に符号化し、エッジ検出部によりブロック
内にエッジが検出されない場合、エッジ検出部の検出結
果およびブロック代表値を順次に符号化することを特徴
とする画像符号化装置。
【0010】〈構成7〉符号化された画像データを複数
の画素からなる所定のブロック単位に復号化する画像復
号化装置であって、ブロックを複数の領域に分割する複
数の領域分割情報を予め登録する復号化パラメータ登録
部と、入力された画像データに基づいて復号化すべきブ
ロック内のエッジの有無を判定するエッジ有無判定部
と、エッジ有無判定部によりブロック内にエッジが有る
と判定された場合、入力された画像データに基づいて復
号化パラメータ登録部に登録された複数の領域分割情報
の中から該当する領域分割情報を特定し、特定された領
域分割情報に基づいてブロックを複数の領域に分割する
領域分割部と、エッジ有無判定部によりブロック内にエ
ッジが有ると判定された場合、入力された画像データに
基づいて、領域分割部により分割された各領域毎にそれ
ぞれの領域内に含まれる全画素を同じ値に設定してブロ
ックを復元し、エッジ有無判定部によりブロック内にエ
ッジが無いと判定された場合、入力された画像データに
基づいて、ブロック内に含まれる全画素を同じ値に設定
してブロックを復元するブロック復元部とを備えたこと
を特徴とする画像復号化装置。
【0011】〈構成8〉複数の画素からなる画像を所定
のブロック単位に符号化する画像符号化装置であって、
画素値の急激な変化を表す部分をエッジと呼ぶとき、ブ
ロック内に想定される複数のエッジ形状および各エッジ
形状に基づいてそれぞれブロックを複数の領域に分割す
る複数の領域分割情報、並びに、ブロックを複数の領域
に分割しない旨を表す領域非分割情報を登録する符号化
パラメータ登録部と、ブロック内のエッジの有無を検出
するエッジ検出部と、エッジ検出部によりブロック内に
エッジが検出された場合、ブロック内のエッジ形状を検
出し、検出されたエッジ形状に該当するエッジ形状を符
号化パラメータ登録部に登録された複数のエッジ形状の
中から特定し、特定されたエッジ形状に対応する領域分
割情報に基づいてブロックを複数の領域に分割する領域
分割部と、エッジ検出部によりブロック内にエッジが検
出された場合、領域分割部により特定されたエッジ形状
に対応する領域分割情報および領域分割部により分割さ
れた各領域をそれぞれ代表する領域代表値を用いて符号
を構成し、エッジ検出部によりブロック内にエッジが検
出されない場合、符号化パラメータ登録部により登録さ
れた領域非分割情報およびブロックを代表するブロック
代表値を用いて符号を構成する符号構成部とを備えたこ
とを特徴とする画像符号化装置。
【0012】〈構成9〉構成8において、符号構成部
は、エッジ検出部によりブロック内にエッジが検出され
た場合、領域分割部により特定されたエッジ形状に対応
する領域分割情報および領域代表値を順次に符号化し、
エッジ検出部によりブロック内にエッジが検出されない
場合、領域非分割情報およびブロック代表値を順次に符
号化することを特徴とする画像符号化装置。
【0013】〈構成10〉符号化された画像データを複
数の画素からなる所定のブロック単位に復号化する画像
復号化装置であって、ブロックを複数の領域に分割する
複数の領域分割情報およびブロックを複数の領域に分割
しない旨を表す領域非分割情報を予め登録する復号化パ
ラメータ登録部と、入力された画像データに基づいて復
号化パラメータ登録部に登録された複数の領域分割情報
または領域非分割情報の中から該当する情報を特定する
情報特定部と、情報特定部により複数の領域分割情報の
中から該当する情報が特定された場合、特定された領域
分割情報に基づいてブロックを複数の領域に分割する領
域分割部と、情報特定部により複数の領域分割情報の中
から該当する情報が特定された場合、入力された画像デ
ータに基づいて、領域分割部により分割された各領域毎
にそれぞれの領域内に含まれる全画素を同じ値に設定し
てブロックを復元し、情報特定部により領域非分割情報
が該当する情報として特定された場合、入力された画像
データに基づいて、ブロック内に含まれる全画素を同じ
値に設定してブロックを復元するブロック復元部とを備
えたことを特徴とする画像復号化装置。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 《具体例1》 〈構成〉図1は本発明に係る具体例1の画像符号化装置
の構成を示すブロック図である。また、図2および図3
は図1に示された画像符号化装置に入力される画像ブロ
ックを示す図である。
【0015】図1に示すように、画像符号化装置は、エ
ッジ形状検出部10、符号化パラメータ登録部20、セ
レクタ30、領域分割部31、色情報算出部40および
符号構成部50を備えている。エッジ形状検出部10お
よびセレクタ30には、図2に示されるn行m列の画素
からなるブロックに分割された画像ブロックが入力され
る。ブロック内の各画素は、主走査方向の座標をiで表
し、副走査方向の座標をjで表すと、 P(i,j),(i=0〜m−1,j=0〜n−1) で表される。入力画像は、多値のカラー画像であり、各
画素はそれぞれC(cyan)、M(magenta )、Y(yell
ow)およびK(black )の色情報を有する。画素P
(i,j)のC、M、YおよびKの各色情報をそれぞれ
C(i,j)、M(i,j)、Y(i,j)およびK
(i,j)と表す。なお、入力される画像はCMYK系
のカラー画像に限るものではなく、RGB(red-green-
blue)系のカラー画像や輝度および色差信号系のカラー
画像でもよく、単色のグレースケール画像でもよい。
【0016】エッジ形状検出部10は、エッジ有無検出
部11および変化点検出部12を備えている。エッジ有
無検出部11は、入力された画像ブロック内のエッジの
有無を検出するものである。エッジとは、隣接する画素
間の画素値が急激に変化する部分である。エッジ有無検
出部11は、図2に示された画像ブロック内の4隅の同
行および同列の画素の画素値の差分の絶対値 H(1)=|F(0,0)-F(m-1,0) | ・・・ 式(1) H(2)=|F(m-1,0)-F(m-1,n-1) | ・・・ 式(2) H(3)=|F(m-1,n-1)−F(0,n-1)| ・・・ 式(3) H(4)=|F(0,n-1)−F(0,0)| ・・・ 式(4) を算出し、算出されたH(1)〜H(4)のうち、値の
大きい2つ差分Hが共に所定のしきい値kより大きい場
合にエッジ有りと判断する。ここで、F(i,j)は画
素P(i,j)の各色情報の総和 F(i,j)=C(i,j)+M(i,j)+Y(i,j)+K(i,j) ・・・ 式(5) を表し、| |は絶対値演算を表す。しきい値kを大き
くすれば、エッジの検出確率は高くなり、しきい値kを
小さくすれば、エッジの検出確率は低くなる。
【0017】エッジ有無検出部11は、画像ブロック内
にエッジが検出された場合には1を、エッジが検出され
ない場合には0を表すエッジ有無情報をセレクタ30お
よび符号構成部50に出力する。また、エッジ有無検出
部11は、差分H(1)〜H(4)に基づいてブロック
の外周を構成する各辺のエッジの有無を表すエッジ位置
情報を変化点検出部12に出力する。 図2に示すように、ブロック内の画素 P(0,0),P(1,0),・・・,P(m-1,0) のグループを辺1とし、画素 P(m-1,0),P(m-1,1),・・・,P(m-1,n-1) のグループを辺2とし、画素 P(0,n-1),P(1,n-1),・・・,P(m-1,n-1) のグループを辺3とし、画素 P(0,0),P(0,1),・・・,P(0,n-1) のグループを辺4とする。辺1は差分H(1)に対応
し、辺2は差分H(2)に対応し、辺3は差分H(3)
に対応し、辺4は差分H(4)に対応する。
【0018】エッジ有無検出部11は、算出された差分
H(1)〜H(4)のうち、値の大きい2つ差分Hが共
にしきい値kより大きい場合、その差分Hに対応する辺
を1で表し、他の辺を0で表し、辺1〜辺4のビット列
をエッジ位置情報として変化点検出部12に出力する。
例えば、H(1)およびH(2)にエッジが有る場合に
は、ビット列1100が変化点検出部12に出力され
る。H(1)およびH(3)にエッジが有る場合には、
ビット列1010が変化点検出部12に出力される。一
方、エッジ有無検出部11は、値の大きい2つ差分Hの
何れかがしきい値k以下の場合、ビット列0000をエ
ッジ位置情報として変化点検出部12に出力する。
【0019】変化点検出部12は、エッジ有無検出部1
1から出力されたエッジ位置情報に基づいて画像ブロッ
ク内のエッジの形状を特定するものである。変化点検出
部12は、入力されたエッジ位置情報(ビット列)によ
り指定された辺において、互いに隣接する画素の画素値
F(i,j)の差分の絶対値を算出し、最も差分が大き
い画素間を変化点とする。例えば、辺1にエッジが有る
場合、 max|F(i-1,0)-F(i,0) |,i=1〜m-1 を求める。なお、maxは最大値を表す。エッジ形状
は、2つの変化点により表される。以下、説明を容易に
するため、画像ブロックを図3に示された4行4列の画
素からなるブロックとする。図3に示すように、画素P
(i−1,j)とP(i,j)との間の変化点の座標を
iで表し、画素P(i,j−1)とP(i,j)との間
の変化点の座標をjで表すと、変化点の座標は、1、2
または3となる。また、エッジが無い辺は、変化点0と
する。
【0020】変化点検出部12は、辺1〜辺4の変化点
を表すデータ系列を変化点情報として符号化パラメータ
登録部20に出力する。例えば、入力されたエッジ位置
情報が1100であり、辺1の変化点の座標が1(01
B)、辺2の変化点の座標が1(01B)のとき、変化
点情報は、 1100(01010000B) となる。( )内は、データ系列1100を2進数で表
したものである。以下、データ系列を2進数で表すとき
には数値の後ろにBを付加する。また、変化点検出部1
2は、入力されたエッジ位置情報が0000の場合に
は、ブロック内にエッジが無いと判断し、上記のエッジ
形状特定処理は行わず、変化点情報 0000(00000000B) を符号化パラメータ登録部20に出力する。
【0021】符号化パラメータ登録部20は、画像ブロ
ックを符号化するためのパラメータを登録するものであ
り、パターン番号変換テーブル21、パターンテーブル
22および画素数テーブル23を備えている。図4は符
号化パラメータ登録部20のパターンテーブル22に登
録された分割パターンを示す図である。図4に示すよう
に、パターンテーブル22には4行4列の画像ブロック
を第1領域および第2領域の2つの領域に分割する2値
の分割パターンが登録されている。パターン番号はパタ
ーンテーブル22のオフセットアドレス値であり、この
オフセットアドレス値に基づいて分割パターンが登録さ
れている。各分割パターンは、実際には第1行目から走
査順に並べた1次元の2値データ列として表される。第
1領域は0で表され、第2領域は1で表される。なお、
エッジの無い場合に相当する分割パターンは、第1領域
のみにより構成される。
【0022】パターン番号変換テーブル21は、変化点
検出部12から出力された変化点情報をパターンテーブ
ル22のパターン番号に変換し、変換されたパターン番
号をパターンテーブル22、画素数テーブル23および
符号構成部50に出力する。変化点情報とパターン番号
とは1対1に対応しており、パターンテーブル22に
は、画像ブロックを2つに分割する全てのパターンが登
録されている。変化点情報は8ビット構成であるのに対
し、パターン番号は7ビット構成としている。パターン
テーブル22は、パターン番号変換テーブル21により
出力されたパターン番号(オフセットアドレス値)に対
応する分割ブロックを読み出し、領域分割部31に出力
する。画素数テーブル23には、パターンテーブル22
に登録された各分割ブロックのそれぞれの第1および第
2領域の画素数が登録されている。画素数テーブル23
は、パターン番号変換テーブル21から出力されたパタ
ーン番号に対応する分割ブロックの第1領域および第2
領域の画素数をそれぞれ色情報算出部40の第1領域色
情報算出部41および第2領域色情報算出部42に出力
する。
【0023】セレクタ30は、エッジ有無検出部11の
エッジ有無情報に基づいて入力された画像ブロックを領
域分割部31および色情報算出部40のブロック色情報
算出部43の何れか一方に出力するものである。セレク
タ30は、エッジ有無検出部11によりエッジが検出さ
れた場合、すなわち入力されたエッジ有無情報が1の場
合、入力された画像ブロックを領域分割部31に出力す
る。一方、セレクタ30は、エッジ有無検出部11によ
りエッジが検出されない場合、すなわち入力されたエッ
ジ有無情報が0の場合、入力された画像ブロックを色情
報算出部40のブロック色情報算出部43に出力する。
【0024】領域分割部31は、パターンテーブル22
から出力された分割パターンに基づいて入力された画像
ブロックを第1および第2領域の2つの領域に分割し、
分割された第1および第2領域内の各画素をそれぞれ色
情報算出部40の第1領域色情報算出部41および第2
領域色情報算出部42に出力する。
【0025】色情報算出部40は、第1領域色情報算出
部41、第2領域色情報算出部42およびブロック色情
報算出部43を備えている。第1領域色情報算出部41
は、領域分割部31から出力された第1領域内の画素の
総和を算出し、算出された総和を画素数テーブル23か
ら出力された第1領域の画素数で除して第1領域内の画
素の平均値を算出する。平均値は、C、M、YおよびK
の各色毎に算出され、符号構成部50に出力される。第
2領域色情報算出部42は、領域分割部31から出力さ
れた第2領域内の画素の総和を算出し、算出された総和
を画素数テーブル23から出力された第2領域の画素数
で除して第2領域の画素の平均値を算出する。平均値
は、C、M、YおよびKの各色毎に算出され、符号構成
部50に出力される。ブロック色情報算出部43は、セ
レクタ30から出力された画像ブロック内の画素の総和
を算出し、算出された総和を16で除してブロック内の
画素の平均値を算出する。平均値は、C、M、Yおよび
Kの各色毎に算出され、符号構成部50に出力される。
【0026】符号構成部50は、エッジ有無検出部11
から出力されたエッジ有無情報、パターン番号変換テー
ブル21から出力されたパターン番号および色情報算出
部40から出力された各色の平均値から符号を構成す
る。図5は図1に示された符号構成部50の符号構成を
示す図である。図5に示すように、ブロックの符号は、
ヘッダ情報および色情報により構成される。ヘッダ情報
は、1ビットのエッジ有無情報および7ビットのパター
ン番号の8ビットのフィールドにより構成される。色情
報は、画像ブロック内にエッジが無い場合、ブロック色
情報算出部43により算出された各色の平均値がC、
M、Y、Kの順に並べられる。一方、画像ブロック内に
エッジが有る場合、第1領域色情報算出部41により算
出された各色の平均値がC、M、Y、Kの順に並べら
れ、続いて第2領域色情報算出部42により算出された
各色の平均値がC、M、Y、Kの順に並べられる。符号
構成部50により構成された符号は、図示しない画像メ
モリや送信用バッファメモリ等に出力される。
【0027】〈動作〉図6は具体例1の画像符号化装置
の動作を示すフローチャートである。画像ブロックがエ
ッジ有無検出部11およびセレクタ30に入力される
と、エッジ有無検出部11では、画像ブロック内の4隅
の画素の差分H(1)〜H(4)がしきい値kと比較さ
れ、画像ブロック内のエッジの有無が検出される。差分
H(1)〜H(4)のうち値の大きい2つの差分Hがし
きい値kより大きい場合にエッジ有りと判断され、値が
大きい2つ差分Hの何れかがしきい値k以下の場合、エ
ッジ無しと判断される(ステップS1)。
【0028】ステップS1で、エッジが検出された場合
には、エッジ有無検出部11によりエッジ有無情報
「1」がセレクタ30および符号構成部50に出力され
る(ステップS2)。セレクタ30では、エッジ有無情
報「1」が入力されると、入力された画像ブロックが領
域分割部31に出力される(ステップS3)。エッジ有
無検出部11では、算出された差分H(1)〜H(4)
に基づいて各辺のエッジの有無を表すエッジ位置情報が
求められ、変化点検出部12に出力される。すなわち、
H(1)〜H(4)のうち値の大きい2つの差分Hに対
応する辺を1、他の辺を0とするビット列が出力される
(ステップS4)。変化点検出部12では、入力された
エッジ位置情報により指定された辺において、互いに隣
接する画素の画素値F(i,j)が比較され、変化点が
検出されてエッジ形状が特定される。特定されたエッジ
形状は、変化点情報として符号化パラメータ登録部20
のパターン番号変換テーブル21に出力される(ステッ
プS5)。
【0029】パターン番号変換テーブル21では、入力
された変化点情報がパターンテーブル22のパターン番
号(オフセットアドレス値)に変換され、パターンテー
ブル22、画素数テーブル23および符号構成部50に
出力される(ステップS6)。パターンテーブル22で
は、入力されたパターン番号に対応する分割パターンが
読み出され、領域分割部31に出力される(ステップS
7)。領域分割部31では、入力された分割パターンに
基づいて入力された画像ブロックが第1および第2領域
の2つの領域に分割され、分割された第1および第2領
域の画素がそれぞれ第1領域色情報算出部41および第
2領域色情報算出部42に出力される(ステップS
8)。同時に、画素数テーブル23では、入力されたパ
ターン番号に対応する分割パターンの第1および第2領
域の画素数がそれぞれ第1領域色情報算出部41および
第2領域色情報算出部42に出力される(ステップS
9)。
【0030】第1領域色情報算出部41では、入力され
た第1領域の各色毎に、画素の総和が算出され、それぞ
れ入力された第1領域の画素数で除算されて平均値が算
出される。算出された各色の平均値は符号構成部50に
出力される。同時に、第2領域色情報算出部42では、
入力された第2領域の各色毎に、画素の総和が算出さ
れ、それぞれ入力された第2領域の画素数で除算されて
平均値が算出され、算出された各色の平均値が符号構成
部50に出力される(ステップS10)。符号構成部5
0では、エッジ形状検出部10から出力されたエッジ有
無情報「1」およびパターン番号変換テーブル21から
出力されたパターン番号からヘッダ情報が構成され、第
1領域色情報算出部41から出力された各色の平均値お
よび第2領域色情報算出部42からそれぞれ出力された
第1および第2領域の各色の平均値から色情報が構成さ
れ、ブロックの符号が構成されて出力される(ステップ
S11)。次の画像ブロックが入力された場合には、ス
テップS1に戻り、全てのブロックの符号化が終了した
場合には処理を終了する(ステップS12)。
【0031】一方、ステップS1で、エッジが検出され
ない場合には、エッジ有無検出部11によりエッジ有無
情報「0」がセレクタ30および符号構成部50に出力
される(ステップS13)。セレクタ30では、エッジ
有無情報「0」が入力されると、入力された画像ブロッ
クがブロック色情報算出部43に出力される(ステップ
S14)。エッジ有無検出部11では、ビット列000
0のエッジ位置情報が変化点検出部12に出力される
(ステップS15)。変化点検出部12では、ビット列
0000のエッジ位置情報が入力されると、画像ブロッ
ク内にエッジが無いと判断され、ビット列000000
00の変化点情報がパターン番号変換テーブル21に出
力される(ステップS16)。
【0032】パターン番号変換テーブル21では、入力
されたビット列00000000の変化点情報がパター
ン番号0(0000000B)に変換され、符号構成部
50に出力される(ステップS17)。ブロック色情報
算出部43では、入力された画像ブロックの各色毎に、
画素の総和が算出され、それぞれ16で除算されて平均
値が算出される。算出された各色の平均値は符号構成部
50に出力される(ステップS18)。符号構成部50
では、エッジ形状検出部10から出力されたエッジ有無
情報「0」およびパターン番号変換テーブル21から出
力されたパターン番号0(0000000B)からヘッ
ダ情報が構成され、ブロック色情報算出部43から出力
されたブロックの各色の平均値から色情報が構成され、
ブロックの符号が構成されて出力される(ステップS1
9)。そして、ステップS12に進む。
【0033】〈効果〉以上のように、具体例1によれ
ば、パターンテーブル22に、ブロック内に想定される
エッジ形状を表すパターン番号(オフセットアドレス
値)毎に入力画像ブロックを2つの領域に分割する分割
パターンを登録しておき、エッジ有無検出部11により
画像ブロック内にエッジが検出された場合、エッジ有無
検出部11および変化点検出部12により検出されたエ
ッジ形状に対応する分割パターンをパターンテーブル2
2により出力し、領域分割部31により第1および第2
領域に分割され、第1および第2領域色情報算出部42
により算出された入力画像ブロックのそれぞれの領域の
各色の平均値を用いて符号を構成する。一方、エッジ有
無検出部11によりブロック内にエッジが検出されない
場合、ブロック色情報算出部43により算出された入力
画像ブロックの各色の平均値を用いて符号を構成する。
【0034】このため、画像ブロック内にエッジが検出
された場合には、分割された領域毎に符号化し、画像ブ
ロック内にエッジが検出されない場合には、ブロック毎
に符号化することができるので、画質劣化を最小限に抑
えつつ、効率の良い符号化を行うことができる。また、
予め符号化パラメータ登録部20に登録された符号化パ
ラメータに基づいて画像ブロックを符号化することがで
きるので、例えばJPEGやMPEGのように参照画像
を用いて複雑な符号化処理を行うこともなく、画像デー
タのアクセス回数を少なくすることができるとともに、
符号化のためのメモリ容量を小さくすることができる。
また、画像ブロック内にエッジが検出された場合には、
分割された各領域を代表する各色の平均値により符号を
構成し、画像ブロック内にエッジが検出されない場合に
は、ブロックを代表する各色の平均値により符号を構成
することができるので、加算を主体とする単純な演算処
理により符号化を行うことができる。したがって、高速
かつ低コストな画像符号化装置を提供することができ
る。
【0035】また、エッジ有無検出部11によりブロッ
ク内にエッジが検出された場合、エッジ有無検出部11
により出力されたエッジ有無検出情報、パターン番号変
換テーブル21により出力されたパターン番号、第1領
域色情報算出部41により出力された第1領域の各色の
平均値および第2領域色情報算出部42により出力され
た第2領域の各色の平均値から符号を構成し、エッジ有
無検出部11によりブロック内にエッジが検出されない
場合、エッジ有無検出部11に出力されたエッジ有無情
報、パターン番号変換テーブル21により出力されたパ
ターン番号およびブロックの各色の平均値から符号を構
成する。
【0036】このため、エッジ有無情報に基づいてエッ
ジ有りと解析された場合には、パターン番号により分割
パターンを解析し、解析された分割パターンに基づいて
第1および第2領域の色情報を解析し、エッジ有無情報
に基づいてエッジ無しと解析された場合には、ブロック
の色情報を解析することができるので、瞬時解読可能性
を有する符号系を構成することができる。したがって、
時間遅れを伴わない符号系を構成することができる。ま
た、具体例1の画像符号化装置によれば、入力画像ブロ
ックを4行4列の画素からなるブロックとして符号化し
た場合、原画像に対して約1/10の圧縮率が得られる
ことが確認された。
【0037】《具体例2》 〈構成〉図7は本発明に係る具体例2の画像復号化装置
の構成を示すブロック図である。図7に示すように、画
像復号化装置は、具体例1の画像符号化装置により符号
化された符号を復号化するものであり、符号解析部6
0、復号化パラメータ登録部70および塗りつぶし処理
部80を備えている。
【0038】符号解析部60は、入力されたブロックの
符号を解析するものである。符号解析部60は、まず、
ブロックの符号を入力し、最上位ビットのエッジ有無情
報を解析する。符号解析部60は、解析されたエッジ有
無情報が1の場合、ブロック内にエッジが有ると判断
し、エッジ有無情報に続く7ビットのパターン番号を復
号化パラメータ登録部70のパターンテーブル22に出
力する。また、符号解析部60は、エッジ有無情報をそ
のまま塗りつぶし処理部80に出力するとともに、第1
領域のY、M、CおよびK並びに第2領域のY、M、C
およびKの色情報(平均値)を順次に塗りつぶし処理部
80に出力する。一方、符号解析部60は、解析された
エッジ有無情報が0の場合、ブロック内にエッジが無い
と判断し、エッジ有無情報をそのまま塗りつぶし処理部
80出力するとともに、ブロックのY、M、CおよびK
の色情報を順次に塗りつぶし処理部80に出力する。
【0039】復号化パラメータ登録部70は、符号を復
号化するための復号化パラメータを登録するものであ
り、パターンテーブル22を備えている。このパターン
テーブル22は、図1に示された具体例1の画像符号化
装置のパターンテーブル22と同じものである。パター
ンテーブル22は、符号解析部60から出力されたパタ
ーン番号に対応する分割パターンを読み出し、塗りつぶ
し処理部80に出力する。
【0040】塗りつぶし処理部80は、符号解析部60
から出力されたエッジ有無情報および色情報、並びに、
パターンテーブル22から出力された分割パターンに基
づいてブロックを復元するものである。塗りつぶし処理
部80は、入力されたエッジ有無情報が1の場合には、
ブロック内にエッジが有ると判断し、パターンテーブル
22から出力された分割パターンの第1領域の全画素
を、符号解析部60から出力された第1領域のC、M、
YおよびKの色情報(平均値)に設定するとともに、パ
ターンテーブル22から出力された分割パターンの第2
領域の全画素を、符号解析部60から出力された第2領
域のC、M、YおよびKの色情報(平均値)に設定して
ブロックを復元する。一方、塗りつぶし処理部80は、
入力されたエッジ有無情報が0の場合には、ブロック内
にエッジが無いと判断し、ブロックの全画素を、符号解
析部60から出力されたブロックのC、M、YおよびK
の色情報(平均値)に設定してブロックを復元する。
【0041】〈動作〉図8は具体例2の画像復号化装置
の動作を示すフローチャートである。ブロックの符号が
入力されると、符号解析部60では、まずエッジ有無情
報が解析される(ステップS21)。ここで、解析され
たエッジ有無情報が1の場合には、ブロック内にエッジ
が有ると判断され、エッジ有無情報に続く7ビットのパ
ターン番号が復号化パラメータ登録部70のパターンテ
ーブル22に出力される(ステップS22)。同時に、
エッジ有無情報「1」が塗りつぶし処理部80に出力さ
れ、第1領域のY、M、CおよびK並びに第2領域の
Y、M、CおよびKの色情報が順次に塗りつぶし処理部
80に出力される(ステップS23)。パターンテーブ
ル22では、符号解析部60から出力されたパターン番
号に対応する分割パターンが読み出され、塗りつぶし処
理部80に出力される(ステップS24)。塗りつぶし
処理部80では、エッジ有無情報「1」が入力される
と、ブロック内にエッジが有ると判断され、パターンテ
ーブル22から出力された分割パターンの第1領域の全
画素が符号解析部60から出力された第1領域のC、
M、YおよびKの色情報に設定され、パターンテーブル
22から出力された分割パターンの第2領域の全画素が
符号解析部60から出力された第2領域のC、M、Yお
よびKの色情報に設定されてブロックが復元される(ス
テップS25)。次の符号が入力された場合には、ステ
ップS21に戻り、全ての符号の復号化が終了した場合
には処理を終了する(ステップS26)。
【0042】一方、ステップS1で、解析されたエッジ
有無情報が0の場合には、ブロック内にエッジが無いと
判断され、エッジ有無情報「0」がそのまま塗りつぶし
処理部80に出力され、ブロックのY、M、CおよびK
の色情報がを順次に塗りつぶし処理部80に出力される
(ステップS27)。塗りつぶし処理部80では、エッ
ジ有無情報が「0」が入力されると、ブロック内にエッ
ジが無いと判断され、ブロックの全画素が符号解析部6
0から出力されたブロックのC、M、YおよびKの色情
報に設定されてブロックが復元される(ステップS2
8)。そして、ステップS26に進む。
【0043】〈効果〉以上のように、具体例2によれ
ば、復号化パラメータ登録部70のパターンテーブル2
2に画像ブロックを2つの領域に分割する分割パターン
を登録しておき、入力された符号の最上位ビットのエッ
ジ有無情報に基づいて復号化すべきブロック内のエッジ
の有無を解析する。ここで、ブロック内にエッジが有る
と解析された場合には、入力された符号に含まれるパタ
ーン番号に対応する分割パターンをパターンテーブル2
2により出力し、塗りつぶし処理部80により分割パタ
ーンにより分割される第1および第2領域のそれぞれの
領域内の全画素を、入力された符号に含まれる第1およ
び第2領域のそれぞれの色情報に設定してブロックを復
元する。一方、ブロック内にエッジが無いと解析された
場合には、ブロック内の全画素を入力された符号に含ま
れるブロックの色情報に設定してブロックを復元する。
【0044】このため、原画像ブロック内にエッジが有
る場合には、分割された領域毎にブロックを復号化し、
原画像ブロック内にエッジが無い場合には、ブロック毎
にブロックを復号化することができるので、画質劣化を
最小限に抑えつつ、効率の良い復号化を行うことができ
る。また、予め復号化パラメータ登録部70のパターン
テーブル22に登録された分割パターン(復号化パラメ
ータ)に基づいてブロックを復号化することができるの
で、例えばJPEGやMPEGのように参照画像を用い
て複雑な復号化処理を行うこともなく、画像データのア
クセス回数を少なくすることができるとともに、復号化
のためメモリ容量を小さくすることができる。また、図
1に示された具体例1の画像符号化装置と比較しても、
その構成は簡素である。したがって、高速かつ低コスト
な画像復号化装置を提供することができる。
【0045】《具体例3》 〈構成〉図9は本発明に係る具体例3の画像符号化装置
の構成を示すブロック図である。図9に示すように、具
体例3の画像符号化装置は、具体例1の画像符号化装置
からセレクタ30およびブロック色情報算出部43を除
いた構成となっている。エッジ有無検出部11は、入力
された画像ブロック内の4隅の画素に基づいてエッジの
有無を検出し、各辺のエッジの有無を表すエッジ位置情
報を変化点検出部12に出力する。ただし、エッジ有無
情報は出力しない。変化点検出部12は、エッジ有無検
出部11から出力されたエッジ位置情報に基づいて画像
ブロック内のエッジの形状を特定し、変化点情報を符号
化パラメータ登録部20に出力する。
【0046】パターン番号変換テーブル21は、変化点
検出部12から出力された変化点情報をパターンテーブ
ル22のパターン番号に変換し、変換されたパターン番
号をパターンテーブル22、画素数テーブル23および
符号構成部50に出力する。パターンテーブル22は、
パターン番号変換テーブル21により出力されたパター
ン番号(オフセットアドレス値)に対応する分割ブロッ
クを読み出し、領域分割部31に出力する。画素数テー
ブル23は、パターン番号変換テーブル21から出力さ
れたパターン番号に対応する分割ブロックの第1領域お
よび第2領域の画素数をそれぞれ色情報算出部40の第
1領域色情報算出部41および第2領域色情報算出部4
2に出力する。なお、パターン番号が0のときには、分
割パターンは全画素が第1領域となるので、第1領域の
画素数は16となり、第2領域の画素数は0となる。
【0047】領域分割部31は、パターンテーブル22
から出力された分割パターンに基づいて入力された画像
ブロックを第1および第2領域の2つの領域に分割し、
分割された第1および第2領域内の各画素をそれぞれ色
情報算出部40の第1領域色情報算出部41および第2
領域色情報算出部42に出力する。なお、パターン番号
が0の分割パターンは全画素が第1領域となるので、第
2領域色情報算出部42には何も出力されない。
【0048】第1領域色情報算出部41は、領域分割部
31から出力された第1領域内の画素の総和を算出し、
算出された総和を画素数テーブル23から出力された第
1領域の画素数で除して第1領域内の画素の平均値を算
出する。平均値は、C、M、YおよびKの各色毎に算出
され、符号構成部51に出力される。第2領域色情報算
出部42は、領域分割部31から出力された第2領域内
の画素の総和を算出し、算出された総和を画素数テーブ
ル23から出力された第2領域の画素数で除して第2領
域の画素の平均値を算出する。平均値は、C、M、Yお
よびKの各色毎に算出され、符号構成部51に出力され
る。なお、第2領域色情報算出部42は入力された画素
数が0のときには、平均値算出処理は行わない。符号構
成部51は、パターン番号変換テーブル21から出力さ
れたパターン番号および色情報算出部44から出力され
た各色の平均値から符号を構成する。すなわち、ヘッダ
情報は、パターン番号のみにより構成される。
【0049】〈動作〉次に、具体例3の画像符号化装置
の動作を説明する。画像ブロックがエッジ有無検出部1
1に入力されると、エッジ有無検出部11では、画像ブ
ロック内の4隅の画素に基づいてエッジの有無が検出さ
れ、各辺のエッジの有無を表すエッジ位置情報が求めら
れ、変化点検出部12に出力される(ステップS3
1)。変化点検出部12では、入力されたエッジ位置情
報に基づいて変化点が検出され、変化点情報がパターン
番号変換テーブル21に出力される(ステップS3
2)。パターン番号変換テーブル21では、入力された
変化点情報がパターンテーブル22に登録されたパター
ン番号に変換され、パターンテーブル22、画素数テー
ブル23および符号構成部51に出力される(ステップ
S33)。パターンテーブル22では、入力されたパタ
ーン番号に対応する分割パターンが読み出され、領域分
割部31に出力される(ステップS34)。
【0050】領域分割部31では、入力された分割パタ
ーンに基づいて入力された画像ブロックが第1および第
2領域に分割され、分割された第1および第2領域の画
素がそれぞれ第1領域色情報算出部41および第2領域
色情報算出部42に出力される。ただし、パターン番号
「0」の分割パターンが入力された場合には、第1領域
のみが設定され、入力された画像ブロックがそのまま第
1領域に出力される(ステップS35)。画素数テーブ
ル23では、入力されたパターン番号に対応する分割パ
ターンの第1および第2領域の画素数がそれぞれ第1領
域色情報算出部41および第2領域色情報算出部42に
出力される(ステップS36)。第1領域色情報算出部
41では、入力された第1領域の各色毎に、画素の総和
が算出され、それぞれ入力された第1領域の画素数で除
算されて平均値が算出される。算出された各色の平均値
は符号構成部51に出力される。同時に、第2領域色情
報算出部42では、入力された第2領域の各色毎に、画
素の総和が算出され、それぞれ入力された第2領域の画
素数で除算されて平均値が算出され、算出された各色の
平均値が符号構成部51に出力される。ただし、第2領
域色情報算出部42では、画素数テーブル23から画素
数0が入力された場合には、平均値算出処理を行わない
(ステップS37)。
【0051】符号構成部51では、パターン番号変換テ
ーブル21により出力されたパターン番号からヘッダ情
報が構成され、第1領域色情報算出部41により出力さ
れた各色の平均値および第2領域色情報算出部42から
それぞれ出力された第1および第2領域の各色の平均値
から色情報が構成され、ブロックの符号が構成されて出
力される。ただし、入力されたパターン番号が0の場合
には、第1領域色情報算出部41により出力された各色
の平均値から色情報が構成され、ブロックの符号が構成
される(ステップS38)。次の画像ブロックが入力さ
れた場合には、ステップS31に戻り、全てのブロック
の符号化が終了した場合には処理を終了する(ステップ
S39)。
【0052】〈効果〉以上のように、具体例3によれ
ば、具体例1のブロック色情報算出部43の機能を第1
領域色情報算出部41に吸収することで、装置構成を一
層簡素化することができる。また、エッジ有無情報を用
いずにブロックの符号を構成することができるので、符
号の情報量を削減することができる。
【0053】《具体例4》 〈構成〉図10は本発明に係る具体例4の画像復号化装
置の構成を示すブロック図である。図10に示すよう
に、画像復号化装置は、具体例3の画像符号化装置によ
り符号化された符号を復号化するものであり、符号解析
部61、復号化パラメータ登録部70および塗りつぶし
処理部81を備えている。符号解析部61は、入力され
たブロックの符号を解析するものである。符号解析部6
1は、ヘッダ情報であるパターン番号を解析し、解析さ
れたパターン番号をそのまま復号化パラメータ登録部7
0のパターンテーブル22に出力する。符号解析部61
は、解析されたパターン番号が0以外の場合には、ブロ
ック内にエッジが有ると判断し、第1領域のY、M、C
およびK並びに第2領域のY、M、CおよびKの色情報
(平均値)を順次に塗りつぶし処理部81に出力する。
一方、解析されたパターン番号が0の場合には、ブロッ
ク内にエッジが無いと判断し、ブロックのY、M、Cお
よびKの色情報を順次に塗りつぶし処理部81に出力す
る。
【0054】復号化パラメータ登録部70は、符号を復
号化するための復号化パラメータを登録するものであ
り、パターンテーブル22を備えている。このパターン
テーブル22は、図9に示された具体例3の画像符号化
装置のパターンテーブル22と同じものである。パター
ンテーブル22は、符号解析部61から出力されたパタ
ーン番号に対応する分割パターンを読み出し、塗りつぶ
し処理部81に出力する。塗りつぶし処理部81は、符
号解析部61から出力された色情報およびパターンテー
ブル22から出力された分割パターンに基づいてブロッ
クを復元するものであり、内部にブロック内の復元画素
数をカウントするカウンタ81aを有する。
【0055】塗りつぶし処理部81は、パターンテーブ
ル22から出力された分割パターンの第1領域の全画素
を、符号解析部60から出力された第1領域のC、M、
YおよびKの色情報(平均値)に設定するとともに、パ
ターンテーブル22から出力された分割パターンの第2
領域の全画素を、符号解析部60から出力された第2領
域のC、M、YおよびKの色情報(平均値)に設定して
ブロックを復元する。ブロックの復元は、分割ブロック
に従って第1行目から走査順に各画素に第1または第2
領域の色情報を割り当てることで行われる。カウンタ8
1aは、C、M、YおよびKの全ての値が設定された画
素数をカウントし、カウント値が16になったとき、そ
のブロックの復号化が終了したと判断する。
【0056】〈動作〉次に、具体例4の画像復号化装置
の動作を説明する。ブロックの符号が入力されると、符
号解析部61では、ヘッダ情報であるパターン番号が解
析されて、解析されたパターン番号がそのまま復号化パ
ラメータ登録部70のパターンテーブル22に出力され
る(ステップS41)。ステップS41で、解析された
パターン番号が0以外の場合には、ブロック内にエッジ
が有ると判断され、パターン番号に続く第1領域のY、
M、CおよびK並びに第2領域のY、M、CおよびKの
色情報が順次に塗りつぶし処理部81に出力される(ス
テップS42)。一方、ステップS41で、解析された
パターン番号が0の場合には、ブロック内にエッジが無
いと判断され、パターン番号に続くブロックのY、M、
CおよびKの色情報が順次に塗りつぶし処理部81に出
力される(ステップS43)。
【0057】パターンテーブル22では、符号解析部6
1から出力されたパターン番号に対応する分割パターン
が読み出され、塗りつぶし処理部81に出力される(ス
テップS44)。塗りつぶし処理部81では、入力され
た分割パターンに従って、ブロックの第1行目から走査
順に第1または第2領域の色情報が割り当てられ、分割
パターンの第1領域の全画素が符号解析部60から出力
された第1領域のC、M、YおよびKの色情報に設定さ
れ、パターンテーブル22から出力された分割パターン
の第2領域の全画素が符号解析部60から出力された第
2領域のC、M、YおよびKの色情報に設定されてブロ
ックが復元される(ステップS44)。同時に、M、Y
およびKの全ての色情報が設定された画素数がカウンタ
81aによりカウントされ、カウントされた画素数が1
6になった時点でそのブロックの復号化処理を終了する
(ステップS45)。次の符号が入力された場合には、
ステップS41に戻り、全ての符号の復号化が終了した
場合には処理を終了する(ステップS46)。
【0058】〈効果〉以上のように、具体例4によれ
ば、原画像ブロック内にエッジが無い場合でも、パター
ン番号および色情報から構成される符号から、復号化パ
ラメータ登録部70のパターンテーブル22に登録され
た分割パターンに基づいて画像ブロックを復元する。し
たがって、装置構成を一層簡素化することができる。
【0059】《具体例5》 〈構成〉図11は本発明に係る具体例5の画像復号化装
置の構成を示すブロック図である。図11に示すよう
に、具体例5の画像復号化装置は、具体例3の画像符号
化装置により符号化された符号を復号化するものであ
り、符号解析部61、復号化パラメータ登録部71、塗
りつぶし処理部82およびセレクタ90を備えている。
【0060】符号解析部61は、具体例4の符号解析部
61と同様の構成であり、入力された符号に含まれるパ
ターン番号を解析し、解析されたパターン番号をそのま
まセレクタ90に出力する。符号解析部61は、解析さ
れたパターン番号が0以外の場合には、ブロック内にエ
ッジが有ると判断し、第1領域のY、M、CおよびK並
びに第2領域のY、M、CおよびKの色情報(平均値)
を順次に塗りつぶし処理部82に出力する。一方、解析
されたパターン番号が0の場合には、ブロック内にエッ
ジが無いと判断し、ブロックのY、M、CおよびKの色
情報を順次に塗りつぶし処理部82に出力する。
【0061】復号化パラメータ登録部71は、復号化パ
ラメータを登録するものであり、等倍パターンテーブル
22、縮小パターンテーブル72および拡大パターンテ
ーブル73を備えている。等倍パターンテーブル22
は、図9に示された具体例3の画像符号化装置のパター
ンテーブル22と同一のものである。図12は縮小パタ
ーンテーブル72に登録された分割パターンを示す図で
ある。図12に示すように、縮小パターンテーブル72
には、2行2列の画像ブロックを第1および第2領域に
分割する2値の分割パターンがパターン番号(オフセッ
トアドレス値)毎に登録されている。すなわち、縮小分
割パターンは、4行4列の画素からなる原画像ブロック
を2行2列の画素からなるブロックに縮小するものであ
る。パターン番号が違っても同一の分割パターンが登録
されている場合もある。図13は拡大パターンテーブル
73に登録された分割パターンを示す図である。図13
に示すように、拡大パターンテーブル73には、8行8
列の画像ブロックを第1および第2領域に分割する2値
の分割パターンがパターン番号(オフセットアドレス
値)毎に登録されている。各パターン番号の分割パター
ンは、等倍パターンテーブル22に登録された同一のパ
ターン番号の分割パターンを行方向および列方向に2倍
に拡大したものであり、等倍パターンテーブル22の分
割パターンの1画素は、拡大パターンテーブル73に登
録された分割パターンの4画素に対応する。
【0062】セレクタ90および塗りつぶし処理部82
には、等倍モード、縮小モードおよび拡大モードの何れ
かのモードを表すモード選択信号が入力される。セレク
タ90は、入力されたモード選択信号に応じて、等倍パ
ターンテーブル22、縮小パターンテーブル72および
拡大パターンテーブル73の何れかを符号解析部61と
電気的に接続する。セレクタ90は、入力されたモード
選択信号が等倍モードの場合には、符号解析部61と等
倍パターンテーブル22とを電気的に接続し、入力され
たモード選択信号が縮小モードの場合には、符号解析部
61と縮小パターンテーブル72とを電気的に接続し、
入力されたモード選択信号が拡大モードの場合には、符
号解析部61と拡大パターンテーブル73とを電気的に
接続する。等倍パターンテーブル22、縮小パターンテ
ーブル72および拡大パターンテーブル73は、それぞ
れセレクタ90を介して入力されたパターン番号に対応
する分割パターンを読み出して、塗りつぶし処理部81
に出力する。
【0063】塗りつぶし処理部82は、符号解析部61
から出力された色情報および復号化パラメータ登録部7
1から出力された分割パターンに基づいてブロックを復
元するものであり、ブロックサイズ切替部82aおよび
カウンタ82bを有する。ブロックサイズ切替部82a
は、入力されたモード選択信号に応じて復号すべきブロ
ックのサイズを切り替えるものである。ブロックサイズ
切替部82aは、入力されたモード選択信号が等倍モー
ドの場合には、復元すべきブロックのサイズを4行4列
のブロックとし、入力されたモード選択信号が縮小モー
ドの場合には、復元すべきブロックのサイズを2行2列
のブロックとし、入力されたモード選択信号が拡大モー
ドの場合には、復元すべきブロックのサイズを8行8列
のブロックとする。カウンタ82bは、復元するブロッ
クの画素数をカウントする。
【0064】塗りつぶし処理部82は、パターンテーブ
ル22から出力された分割パターンの第1領域の全画素
を、符号解析部61から出力された第1領域のC、M、
YおよびKの色情報(平均値)に設定するとともに、パ
ターンテーブル22から出力された分割パターンの第2
領域の全画素を、符号解析部60から出力された第2領
域のC、M、YおよびKの色情報(平均値)に設定して
ブロックを復元する。ブロックの復元は、分割ブロック
に従って第1行目から走査順に各画素に第1または第2
領域の色情報を割り当てることで行われる。カウンタ8
2bは、C、M、YおよびKの全ての値が設定された画
素数をカウントする。等倍モードの場合には、カウント
値が最大画素数16になったとき、そのブロックの復号
化が終了したと判断され、縮小モードの場合には、カウ
ント値が最大画素数4になったとき、そのブロックの復
号化が終了したと判断され、拡大モードの場合には、カ
ウント値が最大画素数64になったとき、そのブロック
の復号化が終了したと判断される。
【0065】〈動作〉次に、具体例5の画像復号化装置
の動作を説明する。まず、ブロックの符号に先立ってモ
ード選択信号がセレクタ90および塗りつぶし処理部8
2に入力される(ステップS51)。セレクタ90で
は、入力されたモード選択信号に応じて、等倍パターン
テーブル22、縮小パターンテーブル72および拡大パ
ターンテーブル73の何れかが符号解析部61と電気的
に接続される(ステップS52)。塗りつぶし処理部8
2では、ブロックサイズ切替部82aにより、入力され
たモード選択信号に応じて復元すべきブロックサイズが
決定される(ステップS53)。
【0066】次に、ブロックの符号が入力されると、符
号解析部61では、ヘッダ情報であるパターン番号が解
析されて、解析されたパターン番号がセレクタ90を介
してそのまま復号化パラメータ登録部71に出力され、
ステップS52で選択されたテーブルに入力される(ス
テップS54)。ステップS54で、解析されたパター
ン番号が0以外の場合には、ブロック内にエッジが有る
と判断され、パターン番号に続く第1領域のY、M、C
およびK並びに第2領域のY、M、CおよびKの色情報
が順次に塗りつぶし処理部82に出力される(ステップ
S55)。一方、ステップS54で、解析されたパター
ン番号が0の場合には、ブロック内にエッジが無いと判
断され、パターン番号に続くブロックのY、M、Cおよ
びKの色情報がを順次に塗りつぶし処理部82に出力さ
れる(ステップS56)。復号化パラメータ登録部71
では、ステップS52で選択されたテーブルから、入力
されたパターン番号に対応する分割パターンが読み出さ
れ、塗りつぶし処理部82に出力される(ステップS5
6)。
【0067】塗りつぶし処理部82では、入力された分
割パターンに従って、ブロックサイズ切替部82aによ
り決定されたブロックの第1行目から走査順に第1また
は第2領域の色情報が割り当てられ、分割パターンの第
1領域の全画素が符号解析部60から出力された第1領
域のC、M、YおよびKの色情報に設定され、パターン
テーブル22から出力された分割パターンの第2領域の
全画素が符号解析部60から出力された第2領域のC、
M、YおよびKの色情報に設定されてブロックが復元さ
れる(ステップS57)。同時に、C、M、YおよびK
の全ての色情報が設定された画素数がカウンタ81aに
よりカウントされ、カウントされた画素数が最大画素数
になった時点でそのブロックの復号化処理を終了する
(ステップS58)。次の符号が入力された場合には、
ステップS54に戻り、全ての符号の復号化が終了した
場合には処理を終了する(ステップS59)。
【0068】〈効果〉以上のように、具体例5によれ
ば、復号化パラメータ登録部71に、原画像ブロックと
画素数の等しい分割パターンを登録する等倍パターンテ
ーブル22と、原画像ブロックを縮小する分割パターン
を登録する縮小パターンテーブル72と、原画像ブロッ
クを拡大する分割パターンを登録する拡大パターンテー
ブル73とを設け、入力されたモード選択信号により指
定されたモードに応じて、該当するパターンテーブルか
らパターン番号に対応する分割パターンを出力し、塗り
つぶし処理部82によりブロックを復元する。
【0069】このため、復号化と同時に等倍、縮小また
は拡大モードの復元画像を得ることができる。また、復
号化パラメータ登録部71に各種の変倍パターンテーブ
ルを設け、それぞれのテーブルを切り換えるように構成
することができるので、簡素かつ拡張性の高い装置構成
とすることができる。したがって、復号化処理および変
倍処理を高速に行うことができるとともに、低コストの
画像復号化装置を提供することができる。なお、具体例
5では、セレクタ90および塗りつぶし処理部82にモ
ード選択信号が入力されるように構成しているが、画像
シーケンスのヘッダ情報にモード選択信号を挿入し、符
号解析部61にモード選択信号を解析する手段を設け、
セレクタ90および塗りつぶし処理部82を制御するよ
うに構成してもよい。
【0070】なお、上記各具体例では、画像ブロック内
の4隅の画素に基づいてエッジの有無を検出している
が、エッジ有無の検出方法はこれに限るものではない。
また、画像ブロック内のエッジが検出された場合、エッ
ジ有無情報および変化点情報に基づいて画像ブロックを
2つの領域に分割しているが、画像ブロックを2つの領
域に分割する方法は、これに限るものではなく、分割す
る領域数も2つに限るものではない。また、第1および
第2領域またはブロック内の画素の平均値をそれぞれの
領域またはブロックの代表値としているが、これに限る
ものではない。さらに、パターンテーブル22には、エ
ッジ形状部10により特定される全てのエッジ形状に1
対1で対応する分割パターンが登録されているが、分割
パターンは特定されるエッジ形状に1対1で対応してい
なくてもよい。言い換えれば、縮小パターンテーブル7
2のように、異なるパターン番号(変化点情報)に同じ
分割パターンを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る具体例1の画像符号化装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】その入力画像ブロックの構成を示す図である。
【図3】その入力画像ブロックの構成を示す図である。
【図4】図1に示された符号化パラメータ登録部20の
パターンテーブル22に登録された分割パターンを示す
図である。
【図5】具体例1の画像符号化装置の符号構成を示す図
である。
【図6】具体例1の画像符号化装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図7】本発明に係る具体例2の画像復号化装置の構成
を示すブロック図である。
【図8】具体例2の画像復号化装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図9】本発明に係る具体例3の画像符号化装置の構成
を示すブロック図である。
【図10】本発明に係る具体例4の画像復号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図11】本発明に係る具体例5の画像復号化装置の構
成を示すブロック図である。
【図12】図11に示された復号化パラメータ登録部7
1の縮小パターンテーブル72に登録された分割パター
ンを示す図である。
【図13】図11に示された復号化パラメータ登録部7
1の拡大パターンテーブル73に登録された分割パター
ンを示す図である。
【符号の説明】
10 エッジ形状検出部 11 エッジ有無検出部 12 変化点検出部 20 符号化パラメータ登録部 21 パターン番号変換テーブル 22 パターンテーブル 23 画素数テーブル 30 セレクタ 31 領域分割部 40 色情報算出部 41 第1領域色情報算出部 42 第2領域色情報算出部 43 ブロック色情報算出部 50 符号構成部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素からなる画像を所定のブロッ
    ク単位に符号化する画像符号化装置であって、画素値の
    急激な変化を表す部分をエッジと呼ぶとき、 ブロック内に想定される複数のエッジ形状および各エッ
    ジ形状に基づいてそれぞれブロック内に前記ブロックを
    構成する1つ以上の領域を設定する複数の領域設定情報
    を予め登録する符号化パラメータ登録部と、 ブロック内のエッジ形状を検出するエッジ形状検出部
    と、 前記エッジ形状検出部により検出されたエッジ形状に該
    当するエッジ形状を前記符号化パラメータ登録部に登録
    された複数のエッジ形状の中から特定し、特定されたエ
    ッジ形状に対応する領域設定情報に基づいて前記ブロッ
    ク内に前記ブロックを構成する1つ以上の領域を設定す
    る領域設定部と、 前記領域設定部により特定されたエッジ形状に対応する
    領域設定情報および前記領域設定部により設定された領
    域を代表する代表値を用いて前記ブロックの符号を構成
    する符号構成部とを備えたことを特徴とする画像符号化
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記領域設定部により設定された領域に含まれる画素の
    平均値を算出する平均値算出部を有し、 前記符号構成部は、前記平均値算出部により算出された
    領域の平均値を代表値とすることを特徴とする画像符号
    化装置。
  3. 【請求項3】 符号化された画像データを複数の画素か
    らなる所定のブロック単位に復号化する画像復号化装置
    であって、 ブロック内に前記ブロックを構成する1つ以上の領域を
    設定する複数の領域設定情報を予め登録する復号化パラ
    メータ登録部と、 入力された画像データに基づいて前記復号化パラメータ
    登録部に登録された複数の領域設定情報の中から該当す
    る領域設定情報を特定し、特定された領域設定情報に基
    づいてブロック内に前記ブロックを構成する1つ以上の
    領域を設定する領域設定部と、 入力された画像データに基づいて前記領域設定部により
    設定された領域内に含まれる全画素の値を同じ値に設定
    してブロックを復元するブロック復元部とを備えたこと
    を特徴とする画像復号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 入力された画像データを標準サイズで出力する等倍モー
    ドおよび入力された画像データを標準サイズに対して拡
    大または縮小して出力する変倍モードのうち何れかのモ
    ードを選択するモード選択部を有し、 前記復号化パラメータ登録部は、標準サイズのブロック
    に対する前記複数の領域設定情報を登録する等倍パラメ
    ーラ登録部と、前記標準サイズと異なる所定のサイズの
    ブロックに対する前記複数の領域設定情報を登録する変
    倍パラメータ登録部とを有し、 前記ブロック復元部は、前記モード選択部により等倍モ
    ードが選択された場合、前記等倍パラメータ登録部に登
    録された複数の領域設定情報に基づいてブロックを復元
    し、前記モード選択部により変倍モードが選択された場
    合、前記変倍パラメータ登録部に登録された複数の領域
    設定情報に基づいてブロックを復元することを特徴とす
    る画像復号化装置。
  5. 【請求項5】 複数の画素からなる画像を所定のブロッ
    ク単位に符号化する画像符号化装置であって、画素値の
    急激な変化を表す部分をエッジと呼ぶとき、 ブロック内に想定される複数のエッジ形状および各エッ
    ジ形状に基づいてそれぞれブロックを複数の領域に分割
    する複数の領域分割情報を予め登録する符号化パラメー
    タ登録部と、 ブロック内のエッジの有無を検出するエッジ検出部と、 前記エッジ検出部によりブロック内にエッジが検出され
    た場合、ブロック内のエッジ形状を検出し、検出された
    エッジ形状に該当するエッジ形状を前記符号化パラメー
    タ登録部に登録された複数のエッジ形状の中から特定
    し、特定されたエッジ形状に対応する領域分割情報に基
    づいてブロックを複数の領域に分割する領域分割部と、 前記エッジ検出部によりブロック内にエッジが検出され
    た場合、前記領域分割部により特定されたエッジ形状に
    対応する領域分割情報および前記領域分割部により分割
    された各領域をそれぞれ代表する領域代表値を用いて符
    号を構成し、前記エッジ検出部によりブロック内にエッ
    ジが検出されない場合、ブロックを代表するブロック代
    表値を用いて符号を構成する符号構成部とを備えたこと
    を特徴とする画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記符号構成部は、 前記エッジ検出部によりブロック内にエッジが検出され
    た場合、前記エッジ検出部の検出結果、前記領域分割部
    により特定されたエッジ形状に対応する領域分割情報お
    よび前記領域代表値を順次に符号化し、 前記エッジ検出部によりブロック内にエッジが検出され
    ない場合、前記エッジ検出部の検出結果および前記ブロ
    ック代表値を順次に符号化することを特徴とする画像符
    号化装置。
  7. 【請求項7】 符号化された画像データを複数の画素か
    らなる所定のブロック単位に復号化する画像復号化装置
    であって、 ブロックを複数の領域に分割する複数の領域分割情報を
    予め登録する復号化パラメータ登録部と、 入力された画像データに基づいて復号化すべきブロック
    内のエッジの有無を判定するエッジ有無判定部と、 前記エッジ有無判定部によりブロック内にエッジが有る
    と判定された場合、入力された画像データに基づいて前
    記復号化パラメータ登録部に登録された複数の領域分割
    情報の中から該当する領域分割情報を特定し、特定され
    た領域分割情報に基づいてブロックを複数の領域に分割
    する領域分割部と、 前記エッジ有無判定部によりブロック内にエッジが有る
    と判定された場合、入力された画像データに基づいて、
    前記領域分割部により分割された各領域毎にそれぞれの
    領域内に含まれる全画素を同じ値に設定してブロックを
    復元し、前記エッジ有無判定部によりブロック内にエッ
    ジが無いと判定された場合、入力された画像データに基
    づいて、ブロック内に含まれる全画素を同じ値に設定し
    てブロックを復元するブロック復元部とを備えたことを
    特徴とする画像復号化装置。
  8. 【請求項8】 複数の画素からなる画像を所定のブロッ
    ク単位に符号化する画像符号化装置であって、画素値の
    急激な変化を表す部分をエッジと呼ぶとき、 ブロック内に想定される複数のエッジ形状および各エッ
    ジ形状に基づいてそれぞれブロックを複数の領域に分割
    する複数の領域分割情報、並びに、ブロックを複数の領
    域に分割しない旨を表す領域非分割情報を登録する符号
    化パラメータ登録部と、 ブロック内のエッジの有無を検出するエッジ検出部と、 前記エッジ検出部によりブロック内にエッジが検出され
    た場合、ブロック内のエッジ形状を検出し、検出された
    エッジ形状に該当するエッジ形状を前記符号化パラメー
    タ登録部に登録された複数のエッジ形状の中から特定
    し、特定されたエッジ形状に対応する領域分割情報に基
    づいてブロックを複数の領域に分割する領域分割部と、 前記エッジ検出部によりブロック内にエッジが検出され
    た場合、前記領域分割部により特定されたエッジ形状に
    対応する領域分割情報および前記領域分割部により分割
    された各領域をそれぞれ代表する領域代表値を用いて符
    号を構成し、前記エッジ検出部によりブロック内にエッ
    ジが検出されない場合、前記符号化パラメータ登録部に
    より登録された領域非分割情報およびブロックを代表す
    るブロック代表値を用いて符号を構成する符号構成部と
    を備えたことを特徴とする画像符号化装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記符号構成部は、 前記エッジ検出部によりブロック内にエッジが検出され
    た場合、前記領域分割部により特定されたエッジ形状に
    対応する領域分割情報および前記領域代表値を順次に符
    号化し、 前記エッジ検出部によりブロック内にエッジが検出され
    ない場合、前記領域非分割情報および前記ブロック代表
    値を順次に符号化することを特徴とする画像符号化装
    置。
  10. 【請求項10】 符号化された画像データを複数の画素
    からなる所定のブロック単位に復号化する画像復号化装
    置であって、 ブロックを複数の領域に分割する複数の領域分割情報お
    よびブロックを複数の領域に分割しない旨を表す領域非
    分割情報を予め登録する復号化パラメータ登録部と、 入力された画像データに基づいて前記復号化パラメータ
    登録部に登録された複数の領域分割情報または領域非分
    割情報の中から該当する情報を特定する情報特定部と、 前記情報特定部により複数の領域分割情報の中から該当
    する情報が特定された場合、特定された領域分割情報に
    基づいてブロックを複数の領域に分割する領域分割部
    と、 前記情報特定部により複数の領域分割情報の中から該当
    する情報が特定された場合、入力された画像データに基
    づいて、前記領域分割部により分割された各領域毎にそ
    れぞれの領域内に含まれる全画素を同じ値に設定してブ
    ロックを復元し、前記情報特定部により領域非分割情報
    が該当する情報として特定された場合、入力された画像
    データに基づいて、ブロック内に含まれる全画素を同じ
    値に設定してブロックを復元するブロック復元部とを備
    えたことを特徴とする画像復号化装置。
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