JPH10216996A - 打撃子の下死点位置調整装置を備えたパンチプレス - Google Patents

打撃子の下死点位置調整装置を備えたパンチプレス

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JPH10216996A
JPH10216996A JP9016879A JP1687997A JPH10216996A JP H10216996 A JPH10216996 A JP H10216996A JP 9016879 A JP9016879 A JP 9016879A JP 1687997 A JP1687997 A JP 1687997A JP H10216996 A JPH10216996 A JP H10216996A
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JP
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punch press
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JP9016879A
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English (en)
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Koji Kawaguchi
晃司 川口
Takanori Okubo
孝則 大久保
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Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/0029Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing means for adjusting the space between the press slide and the press table, i.e. the shut height
    • B30B15/0035Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing means for adjusting the space between the press slide and the press table, i.e. the shut height using an adjustable connection between the press drive means and the press slide

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円形または扇形状の上部工具ホルダー上の複
数の軌道上に複数の工具を装着したメカニカルパンチプ
レスにおいて打撃子の下死点が正確に制御可能な下死点
位置調整装置を備えたパンチプレスの提供。 【解決手段】 工具ホルダーの複数の軌道上に複数の上
部工具19を装着したパンチプレス1において、パンチ
プレスのフレームに昇降可能に設けたラム13の下側に
前記上部工具を打撃する打撃子15の下死点位置を調整
する下死点位置調整装置17を設け、該下死点位置調整
装置に設けた打撃子を前記工具ホルダーの複数の軌道上
の上部工具の上方位置に位置決め自在に設けたことを特
徴とする打撃子の下死点位置調整装置を備えたパンチプ
レス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、打撃子の下死点位
置調整装置を備えたパンチプレスに関する。さらに詳細
には、円形または扇形状の工具ホルダー上の複数の軌道
上に複数の上部工具が装着され、機械的手段によりラム
が駆動されるメカニカルパンチプレスの打撃子の下死点
位置調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実開平3−101399号公報には、ク
ランク機構を使用したプレス機械のラムに設けたストラ
イカー(本願の打撃子に相当)の下死点位置調整装置の
技術が記載されている。この下死点位置調整装置におい
ては、プレス機械のフレームにラムが昇降自在に設けて
あり、このラムにストライカーを保持したホルダーが設
けてある。そして、このホルダーに前記ラムの移動方向
に対して、ストライカーの下死点位置を調節可能な位置
調節機構が設けてある。この位置調節機構の概要は、ス
トライカーを上下方向に移動可能に保持した前記ホルダ
ーとストライカーとの間に、下面を斜面に形成した斜板
カムをサーボモーターによって回転自在に設け、斜板カ
ムをサーボモーターで適宜に回転させることによりスト
ライカーの下死点位置を調節するものである。またこれ
とは別に、クランク機構を使用したプレス機械のラムの
下面に、ストライカーの上端部に設けたねじを螺合さ
せ、このストライカーをサーボモーターで回転駆動させ
ることによりストライカーの下死点位置を調節する方法
も知られている。また、上述の両下死点位置調整装置に
おける下死点位置の検出にはインクリメンタル型のパル
スエンコーダーなどを用いてモーターの回転数を検出す
る方法を用いるのが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のいずれ
の下死点位置調整装置においても、ストライカーを水平
方向に移動位置決めすることができないので、円形また
は扇形状の工具ホルダー上の複数の軌道上に複数の上部
工具を装着したパンチプレスにおける打撃子(ストライ
カー)として使用した場合、中央の軌道上の上部工具に
対してにのみしか下死点位置調整ができないという問題
がある。また、インクリメンタル型のパルスエンコーダ
ーを使用した従来の下死点位置調整装置においては、サ
ーボモーターの回転数のみで下死点位置の制御を行って
いるので、例えば成型加工のときに必要となる正確な下
死点位置の調節時において、モーターから先の打撃子の
実際の位置が正確には検出できないので微調整が困難で
あるという問題もある。
【0004】本発明は上述の如き問題を解決するために
成されたものであり、本発明の課題は、円形または扇形
状の工具ホルダー上の複数の軌道上に複数の上部工具を
装着したメカニカルパンチプレスにおいて、打撃子(ス
トライカー)の下死点が正確に制御可能な下死点位置調
整装置を備えたパンチプレスを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として、請求項1に記載の打撃子の下死点位置調整装置
を備えたパンチプレスは、工具ホルダーの複数の軌道上
に複数の上部工具を装着したパンチプレスにおいて、パ
ンチプレスの上部フレームに昇降可能に設けたラムの下
側に前記上部工具を打撃する打撃子の下死点位置を調整
する下死点位置調整装置を設け、該下死点位置調整装置
に設けた打撃子を前記工具ホルダーの複数の軌道上の上
部工具の上方位置に位置決め自在に設けたことを要旨と
するものである。
【0006】請求項2に記載の打撃子の下死点位置調整
装置を備えたパンチプレスは、請求項1に記載の発明に
おいて、前記下死点位置調整装置は、スライドを水平方
向に移動可能にガイドするスライドガイドを前記ラムの
下側に固定して設け、該スライドに上下方向のねじ穴を
設けると共に、該ねじ穴に螺合した打撃子に対して相対
的に回転不能に係合すると同時に上下方向に移動可能に
係合する中心軸を備えたウォームホイールを設け、該ウ
ォームホイールに螺合するウォームを前記スライドに回
転自在に設け、該ウォームの回転軸から延伸して設けた
スプライン軸に係合するスプラインナット部材を設け、
該スプラインナット部材を駆動するサーボモーターを前
記スライドガイドに設けると共に、前記スライドを移動
して前記打撃子を任意の前記上部工具の上方位置に移動
位置決めする位置決め手段を設けてなることを要旨とす
るものである。
【0007】したがって、工具ホルダーの複数の軌道上
に複数の上部工具上に打撃子を位置決めすることができ
ると共に、打撃子の下死点位置を調整することができる
ので、成型加工時に正確な下死点位置の調節を行うこと
ができる。
【0008】請求項3に記載の打撃子の下死点位置調整
装置を備えたパンチプレスは、請求項2に記載の発明に
おいて、前記サーボモーターの回転数を歯車列により減
速する減速機構を設け、該減速機構に前記打撃子が前記
スライドに対する原点位置から最大調節範囲まで移動す
る間にほぼ1回転に減速される原点位置検出歯車と、サ
ーボモーターの回転数を適宜回転数に減速した現在位置
検出歯車とを設け、該現在位置検出歯車の回転数を検出
する第1センサーと、前記原点位置検出歯車の回転スタ
ート位置と終点位置を検出する第2センサーとを設け、
該第2センサーにより前記打撃子の原点位置および最大
調節範囲位置を検出し、前記第1センサーにより前記打
撃子の現在位置を検出する位置検出装置を設けたことを
要旨とするものである。
【0009】したがって、上部工具ホルダー上の複数の
軌道上に複数の上部工具を装着したメカニカルパンチプ
レスにおいて、モーターから先の打撃子の実際の位置を
メカニカルな減速機構により検出して打撃子の下死点位
置をフィードバック制御することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
によって説明する。図1は本発明に係わるパンチプレス
の下死点位置調整装置を装着したタレットパンチプレス
1を示したものである。
【0011】図1に示す様に、前記タレットパンチプレ
ス1は下部フレーム3の両側にサイドフレーム5、7を
立設し、このサイドフレーム5、7の上部に上部フレー
ム9が設けてある。そして、この上部フレーム9のほぼ
中央部には、機械式の上下動手段であるクランク軸11
により上下動するラム13が設けてある。このラム13
の下端には、後述する上部工具(パンチ)19(A、
B、C)を打撃する打撃子(ストライカー)15の下死
点位置を調節する下死点位置調整装置17が設けてあ
る。
【0012】前記上部フレーム9の下方には、複数の上
部工具(パンチ)19を着脱自在に保持した上部工具ホ
ルダーとしての上部タレット21が前記上部フレーム9
に回転軸23によって回転自在に保持してある。前記下
部フレーム3には、この上部タレット21に対面して前
記複数の上部工具(パンチ)19と対をなす下部工具
(ダイ)25を着脱自在に保持した下部工具ホルダーと
しての下部タレット27が回転軸29に回転自在に支持
してある。
【0013】なお、前記上部工具(パンチ)19と下部
工具(ダイ)25とは、上部タレット21および下部タ
レット27の回転軸を中心とする半径の相違する3個の
円形軌道上に適宜の間隔をおいて複数組が装着してあ
る。また前記上部工具(パンチ)19Aは上部タレット
21の最も外側の軌道上に、上部工具(パンチ)19B
は中央の軌道上に、19Cは最も内側の軌道上に装着し
てある。
【0014】前記上部タレット21と下部タレット27
は、サイドフレーム内に装備した図示しないサーボモー
ターによって同期して回転駆動されるようになってい
る。したがって、パンチング加工時には所望の上部工具
(パンチ)19と下部工具(ダイ)25を前記打撃子
(ストライカー)15の下方位置に選択的に位置決めす
ることができる。
【0015】また、図1および図2を参照するに、前記
下部フレーム3のY軸方向(図1、2において左右方
向)にそった上方の両側面には一対のガイドレール31
が設けてある。このガイドレール31には、下部フレー
ム3の上部に設けた固定テーブル33の両側に配置され
た移動テーブル35が移動自在に支承してある。また、
この移動テーブル35は、固定テーブルを跨いだ状態で
X軸方向に延びる(図2いおいて上下方向)Y軸キャリ
ッジ37に一体的に固定してある。
【0016】前記Y軸キャリッジ37上には、前記移動
テーブル35の移動方向に直交するX軸方向に移動自在
のX軸キャリッジ39が設けてある。このX軸キャリッ
ジ39は、Y軸キャリッジ37に設けたX軸サーボモー
ター45により、ボールねじおよびボールナットからな
る図示しない駆動機構を介してX軸方向に駆動されるよ
うに設けてある。そして、このX軸キャリッジ39に
は、板状のワークWの一端をクランプするワーククラン
プ41が装着してある。また、Y軸キャリッジ37は、
前記サイドフレーム7に設けたY軸サーボモーター43
により、ボールねじ44およびボールナット46からな
る駆動機構を介してY軸方向に駆動できる様に設けてあ
る。
【0017】上記構成において、ワークWの位置決め
は、Y軸キャリッジ37とX軸キャリッジ39とを駆動
位置ぎめするX軸サーボモーター45とY軸サーボモー
ター43を図示省略のNC装置の制御の下に回転駆動さ
せることにより、ワークWの所望の加工部を前記打撃子
(ストライカー)15の下方位置に選択的に位置決めさ
れた上部工具(パンチ)19と下部工具(ダイ)25と
の間に位置決めすることができる。
【0018】図3に示す様に、前記上部フレーム9には
ラム13を上下にガイドするラムガイド47が設けてあ
る。そして、このラム13の下端部に打撃子(ストライ
カー)15の下死点位置を調節する下死点位置調整装置
17が取付けてある。
【0019】図3〜図5を参照しながら、前記下死点位
置調整装置17について説明する。下死点位置調整装置
17は、前記打撃子(ストライカー)15のラムの下面
に対する上下方向の位置を調整すると共に、上部タレッ
ト21の複数の軌道(この実施の形態では3個の軌道)
に装着された上部工具19に対する打撃子(ストライカ
ー)15の位置を選択的に変更する機能を有するもので
あり、スライド49を水平方向にガイドするスライドガ
イド51が前記ラム13の下面に適宜な手段、例えばボ
ルトなどの締結部材(図示省略)により固定してある。
【0020】前記スライド49のほぼ中央部にはねじ穴
53がラム13の移動方向に平行に、すなわち本実施の
形態では垂直方向に設けてあり、このねじ穴53に前記
打撃子15の外径部に設けた雄ねじ部55が回動自在に
螺合してある。そして、この打撃子15の下端部は雄ね
じ部55よりも若干小径に形成すると共に、スライド4
9から突出させて設けてある。また、スライド49に
は、前記ねじ穴53と同軸に設けた環状の穴部57が設
けてあり、この環状の穴部57にウォームホイール59
がベアリング61、62を介して回転可能に設けてあ
る。
【0021】また、前記ウォームホイール59の中心軸
67と前記打撃子15とは、相対的に回転不能にかつ上
下方向に移動可能に連結してある。このような連結手段
としては、例えば、ウォームホイール59の中心軸67
にスプライン69を形成し、打撃子15にこのスプライ
ンに係合するスプライン穴65を設けることで上述の如
き連結手段を達成することができる。なお、打撃子15
の軸心部には溝63を設けると共に、この溝63に係合
する係合部材71が図示省略の「ねじ」などの締結手段
により一体的に取付けてある。また、前記打撃子15と
前記スライド49に設けた「ねじ」には大きな荷重に耐
えられる台形ねじを使用するのが望ましい。
【0022】図4によく示される様に、前記スライド4
9側部の一側には、すなわち本実施の形態では前記タレ
ット21の中心に向かって左側には、前記ウォームホイ
ール59に噛合するウォーム73が回転可能に設けてあ
り、このウォーム73の前後の回転軸75は、タレット
21の中心方向に平行に設けてあり、前記スライド49
に設けた軸受け77A、77Bに回転自在に軸支してあ
る。さらに、この回転軸75は前記軸受け75Bよりさ
らに前記上部タレット21から遠ざかる方向にに延伸さ
せて設けてあり、この延伸部分はスプライン軸79とし
てある。そして、前記スプライン軸79には、スプライ
ンナット部材81がスプライン係合させてあり、このス
プラインナット部材81は、前記スライドガイド51に
一体的に設けた軸受けハウジング83内の軸受け85に
回転自在に軸支してある。
【0023】また、前記スライドガイド51の側部の一
側、本実施の形態では前記タレット21の中心に向かっ
て左側には、サーボモーター87がスライドガイド51
に設けたモーターブラケット89に取付けてある。この
サーボモーター87の出力軸には、歯付きベルト91用
の駆動プーリー93が設けてあり、前記スプラインナッ
ト部材81には従動プーリー95固定してある。そし
て、この駆動プーリー93と従動プーリー95との間に
は歯付きベルト91が掛け回してある。
【0024】上記構成において、サーボモーター87を
図示しないNC装置の制御の下に適宜な回転方向に必要
な回転数だけ回転駆動することにより、前記ウォームホ
イール59を適宜な回転方向に必要な回転数だけ回転さ
せることができる。このウォームホイール59を回転さ
せることにより打撃子15が同時に回転させられるの
で、打撃子15は打撃子15の外径部に設けた雄ねじ部
55のピッチにしたがって上下に移動することになる。
すなわち、ラム13に対する打撃子15の下端部の位置
を適宜に調節することができる。
【0025】前記スライドガイド51の側部の他側にお
けるタレット21寄りの右側端部には、前記第1ピスト
ンロッド97を備えた第1シリンダー99がブラケット
101により固定してある。また、第2ピストンロッド
103を備えた第2シリンダー105がブラケット10
7を介して前記スライド49の端部(タレットから離隔
した側)に取付けてある。さらに、前記第1ピストンロ
ッド97と先端部と第2ピストンロッド103の先端部
とを連結部材109により一体化してある。
【0026】上記構成により、第1ピストンロッド97
と第2ピストンロッド103とを第1、第2シリンダー
99、105に対して突出させると、打撃子15がタレ
ット21の最も外側の軌道上装着されている前記上部工
具(パンチ)19Aの上方の位置に位置決めされ、ま
た、第1ピストンロッド97のみを第2シリンダー10
5に対して突出させると、打撃子15がタレット21の
中央の軌道上に装着されている上部工具(パンチ)19
Bの上方の位置に位置決めされ、さらに、第1、第2ピ
ストンロッド97、103の両方を第1、第2シリンダ
ー99、105に対して没入させると、打撃子15はタ
レット21の最も内側の軌道上装着されている上部工具
(パンチ)19Cの上方に位置決めされることになる。
【0027】なお、上記第1、第2シリンダー99、1
05のピストンロッド97、103のストロークを、第
1、第2シリンダー99、105を上述の如く作動させ
たとき、打撃子15が上部工具(パンチ)19(A、
B、C)の上方位置に位置決めされる様に予め設定して
あるものである。なおまた、前記スライドガイド51に
はブラケット107が通過可能な溝111が設けてあ
る。
【0028】前記スライドガイド51の左側部には、ス
ライド49の前述の三つの移動位置を検出して打撃子の
位置決め位置を検出するための、例えば、近接スイッチ
の如き3個の位置センサー113(A、B、C)が適宜
な間隔を空けて設けてある。
【0029】上記の3個の位置センサー113(A、
B、C)が全てスライド49を検出したときは、打撃子
15の位置は最も外側の上部工具(パンチ)19Aの上
方に位置するときであり、位置センサー113(A、
B)がスライド49を検出したときは、打撃子15の位
置は中央の上部工具(パンチ)19Bの上方の位置にす
るときであり、位置センサー113Aのみがスライド4
9を検出したときは、打撃子15の位置は最も内側の上
部工具(パンチ)19Cの上方に位置するときであと判
断できる様に3個の位置センサー113(A、B、C)
を配置してある。
【0030】上記の如き下死点位置調整装置17におい
て、打撃子15のラム13に対する打撃子15の下端部
の位置を適宜に調節することができると共に、上部タレ
ット21の3個の軌道上に装着された上部工具(パン
チ)19(A、B、C)の中の任意な上部工具(パン
チ)19の上方位置に位置決めすることができる。
【0031】図6および図7は、前記打撃子15の位置
を検出する位置検出装置120を前記サーボモーター8
7の出力軸に設けた形態を示したものである。この位置
検出装置120は、サーボモーター87の出力軸の回転
数を減速するための複数の歯車列からなる減速機構と、
減速された特定のギヤの回転位置を検出する近接スイッ
チの如き第1、第2センサー121(A、B)とから構
成してある。
【0032】前記モーターブラケット89にギヤボック
ス123を設け、このギヤボックス123内に複数の歯
車列からなる減速機構が設けてある。ギヤボックス12
3に軸の両端部を回転自在に軸支された回転軸125に
は、前記打撃子15のスライド49に対する現在位置を
検出するための現在位置検出歯車127が設けてあり、
この現在位置検出歯車127に前記サーボモーター87
の出力軸に設けた小歯車129とを噛合させて適宜な減
速を行っている。
【0033】そして、前記回転軸125に設けた小歯車
131と、前記ギヤボックス123回転自在に片持ち支
持された回転軸133に設けた大歯車135とを噛合さ
せてさらに減速を行なっている。また、この回転軸13
3に設けた小歯車137と、ギヤボックス123に軸の
両端部を回転自在に軸支された回転軸139に設けた原
点位置検出歯車141とを噛合させて最終段の減速を行
っている。
【0034】なお、前記回転軸133は、サーボモータ
ー87の出力軸と同一軸心に設けてあり、前記小歯車1
29から回転軸143を延伸させて設け、この回転軸1
43を前記大歯車135に回転自在に軸支してある。し
たがって、大歯車135が回転軸143により支持され
て安定する。
【0035】上記の如き歯車列からなる減速機構におい
て、第1段目の減速を行う前記現在位置検出歯車127
には、この現在位置検出歯車127の回転数を検出する
ための近接スイッチの如き第1センサー121Aが設け
てある。この第1段目の減速において、現在位置検出歯
車127は、前記打撃子が前記スライドに対する原点位
置から最大調節範囲まで移動する間に少なくとも数十回
転はする様に設けてある。また、現在位置検出歯車12
7が第1センサー121Aと対面する歯車の側面には、
第1センサー121Aを作動させるため1個または複数
個の凹部または凸部の如きセンサーに反応するセンサー
反応部145が第1センサー121Aと対面する円軌道
上に等間隔に設けてある。また、最終段の原点位置検出
歯車141にも前記打撃子15の原点位置を第2センサ
ー121Bで検出するために、現在位置検出歯車127
と同様なセンサー反応部147が設けてある。なお、上
記原点とは、打撃子(ストライカー)15が前記スライ
ド49の調節範囲における最上部の位置を示すものとす
る。
【0036】前記原点位置検出歯車141の減速比は、
サーボモーター87を回転駆動して小歯車129を回転
駆動させて、前記打撃子(ストライカー)15の下死点
位置を調節する場合、予め設定された打撃子15の最大
調節範囲において、打撃子が前記スライド49に対する
原点位置から最大調節範囲まで移動する間にこの原点位
置検出歯車141がほぼ1回転する様に設定してある。
また、現在位置検出歯車127および原点位置検出歯車
141に設けた前記センサー反応部145およびセンサ
ー反応部147は、打撃子(ストライカー)15が原点
に位置するときに第2センサー121Bに対面する位置
に在る様に設けてある。
【0037】上記構成の位置検出装置120により、前
記サーボモーター87を回転駆動して前記打撃子(スト
ライカー)15の下死点位置を調節する場合、打撃子
(ストライカー)15が調節範囲の始点(原点)に位置
するときには、第1センサー121Aおよび第2センサ
ー121Bの両方が現在位置検出歯車127および原点
位置検出歯車141のセンサー反応部145、147に
対面した位置に在るので、第1、第2センサー121
A、Bの両方のセンサー反応部145、147において
検出した信号、例えばデジタル信号で「1」を出力した
場合、前記歯車列による減速機構により打撃子15が原
点位置にあることを機械的に検出することができる。
【0038】サーボモーター87を回転駆動して打撃子
15を下方位置に調節した場合には、現在位置検出歯車
127に対面する第1センサー121Aから複数のデジ
タル信号「1」が検出され、原点位置検出歯車141に
対面する第2センサー121Bからは、デジタル信号
「0」が検出されるので、図示省略のNC装置により、
この両信号の論理積をとれば打撃子15が原点位置にな
いことを検出することができる。また、第1センサー1
21Aから検出されるパルスをカウンター(図示省略)
でカウントすれば、打撃子15の現在位置を正確に検出
することができる。なお、現在位置検出歯車127が第
1段目の減速歯車で在る必要はない。
【0039】
【発明の効果】請求項1または請求項2に記載の発明に
よれば、工具ホルダーの複数の軌道上に複数の上部工具
上に打撃子を位置決めすることができると共に、打撃子
の下死点位置を正確に調整することができるので、例え
ば、成型加工時にあっては上部工具の下死点位置を厳密
に調節することが可能となるので、精度のよい成型加工
を行うことが可能となる。
【0040】請求項3に記載の発明によれば、上部工具
ホルダー上の複数の軌道上に複数の工具を装着したメカ
ニカルパンチプレスにおいて、モーターから先の打撃子
の実際の位置をメカニカルな減速機構により検出して打
撃子の下死点位置を正確に制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる打撃子の下死点位置調整装置を
備えたパンチプレス正面図。
【図2】図1における、II−II線に沿って見た平面
図。
【図3】図3(a)は図1におけるA矢視図、図3
(b)は、図3(a)の動作状態を示した図。
【図4】図4(a)は、図3(b)のIV−IV線に沿
って見た図。図4(b)は、図4(a)の動作状態を示
した図。
【図5】図3(b)におけるV−V線に沿った断面図。
【図6】図1に示した下死点位置調整装置を備えたパン
チプレスに打撃子の下死点位置位置を検出する位置検出
装置を装着した図。
【図7】図6のVII−VII線に沿った部分断面図。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス 3 下部フレーム 5、7 サイドフレーム 9 上部フレーム 11 クランク軸 13 ラム 15 打撃子(ストライカー) 17 下死点位置調整装置 19 上部工具(パンチ) 21 上部タレット 23 回転軸 25 下部工具(ダイ) 27 下部タレット 29 回転軸 31 ガイドレール 33 固定テーブル 35 移動テーブル 37 Y軸キャリッジ 39 X軸キャリッジ 41 ワーククランプ 43 Y軸サーボモーター 45 X軸サーボモーター 47 ラムガイド 49 スライド 51 スライドガイド 53 ねじ穴 55 雄ねじ部 57 環状の穴部 59 ウォームホイール 61、62 ベアリング 63 溝 65 スプライン穴 67 中心軸 69 スプライン 71 係合部材 73 ウォーム 75 回転軸 77(A、B) 軸受け 79 スプライン軸 81 スプラインナット部材 83 軸受けハウジング 85 軸受け 87 サーボモーター 89 モーターブラケット 91 歯付きベルト 93 駆動プーリー 95 従動プーリー 97 第1ピストンロッド 99 第1シリンダー 101 ブラケット 103 第2ピストンロッド 105 第2シリンダー 107 ブラケット 109 連結部材 111 溝 113(A、B、C) 位置センサー 120 位置検出装置 121(A、B) 第1、第2センサー 123 ギヤボックス 125、133、139、143 回転軸 127 現在位置検出歯車 129、131、137 小歯車 135 大歯車 141 原点位置検出歯車 145、147 センサー反応部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具ホルダーの複数の軌道上に複数の上
    部工具を装着したパンチプレスにおいて、パンチプレス
    の上部フレームに昇降可能に設けたラムの下側に前記上
    部工具を打撃する打撃子の下死点位置を調整する下死点
    位置調整装置を設け、該下死点位置調整装置に設けた打
    撃子を前記工具ホルダーの複数の軌道上の上部工具の上
    方位置に位置決め自在に設けたことを特徴とする打撃子
    の下死点位置調整装置を備えたパンチプレス。
  2. 【請求項2】 前記下死点位置調整装置は、スライドを
    水平方向に移動可能にガイドするスライドガイドを前記
    ラムの下側に固定して設け、該スライドに上下方向のね
    じ穴を設けると共に、該ねじ穴に螺合した打撃子に対し
    て相対的に回転不能に係合すると同時に上下方向に移動
    可能に係合する中心軸を備えたウォームホイールを設
    け、該ウォームホイールに螺合するウォームを前記スラ
    イドに回転自在に設け、該ウォームの回転軸から延伸し
    て設けたスプライン軸に係合するスプラインナット部材
    を設け、該スプラインナット部材を駆動するサーボモー
    ターを前記スライドガイドに設けると共に、前記スライ
    ドを移動して前記打撃子を任意の前記上部工具の上方位
    置に移動位置決めする位置決め手段を設けてなることを
    特徴とする請求項1に記載の打撃子の下死点位置調整装
    置を備えたパンチプレス。
  3. 【請求項3】 前記サーボモーターの回転数を歯車列に
    より減速する減速機構を設け、該減速機構に前記打撃子
    が前記スライドに対する原点位置から最大調節範囲まで
    移動する間にほぼ1回転に減速される原点位置検出歯車
    と、サーボモーターの回転数を適宜回転数に減速した現
    在位置検出歯車とを設け、該現在位置検出歯車の回転数
    を検出する第1センサーと、前記原点位置検出歯車の回
    転スタート位置と終点位置を検出する第2センサーとを
    設け、該第2センサーにより前記打撃子の原点位置およ
    び最大調節範囲位置を検出し、前記第1センサーにより
    前記打撃子の現在位置を検出する位置検出装置を設けた
    ことを特徴とする請求項2に記載の打撃子の下死点位置
    調整装置を備えたパンチプレス。
JP9016879A 1997-01-30 1997-01-30 打撃子の下死点位置調整装置を備えたパンチプレス Pending JPH10216996A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011083796A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Matsuya:Kk プレス機のアタッチメント

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