JPH10195676A - 三次元構造体の製造方法 - Google Patents
三次元構造体の製造方法Info
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- JPH10195676A JPH10195676A JP9014678A JP1467897A JPH10195676A JP H10195676 A JPH10195676 A JP H10195676A JP 9014678 A JP9014678 A JP 9014678A JP 1467897 A JP1467897 A JP 1467897A JP H10195676 A JPH10195676 A JP H10195676A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属材料を用いた三次元金属構造体の製造方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】 二種以上の金属材料をそれぞれ溶融化
し、各々別々にジェットとして噴出して粒状に堆積固化
し、その後、少なくても一種の金属材料を除去すること
を特徴とする。
法を提供することを目的とする。 【解決手段】 二種以上の金属材料をそれぞれ溶融化
し、各々別々にジェットとして噴出して粒状に堆積固化
し、その後、少なくても一種の金属材料を除去すること
を特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばマイクロマ
シンの部品や立体モデルに利用できる三次元金属構造体
の製造方法に関する。
シンの部品や立体モデルに利用できる三次元金属構造体
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、設計図又はコンピューター情報に
基づいて各種三次元金属形状を作り出すプロトタイピン
グがいろいろ試みられている。その中には光感光性樹脂
を感光させこれを積層する光造形法や、薄板をレーザで
切断し重ね合わせる方法、粉末にレーザを照射してこの
粉末を固めることで三次元体を作る方法などが開発され
ている。
基づいて各種三次元金属形状を作り出すプロトタイピン
グがいろいろ試みられている。その中には光感光性樹脂
を感光させこれを積層する光造形法や、薄板をレーザで
切断し重ね合わせる方法、粉末にレーザを照射してこの
粉末を固めることで三次元体を作る方法などが開発され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の方法で
は、使用できる材料が一部の樹脂等に限定され、特に金
属材料を用いることは非常に困難である。金属材料を用
いる場合、金属粉を結合材によって結合する方法も考え
られるが、十分な精度と強度を得ることは困難であり、
特に異種材料を複合的に用いることは非常に困難であ
る。また、上記の方法では、下層よりも上層が拡大した
構造をとることは困難である。
は、使用できる材料が一部の樹脂等に限定され、特に金
属材料を用いることは非常に困難である。金属材料を用
いる場合、金属粉を結合材によって結合する方法も考え
られるが、十分な精度と強度を得ることは困難であり、
特に異種材料を複合的に用いることは非常に困難であ
る。また、上記の方法では、下層よりも上層が拡大した
構造をとることは困難である。
【0004】そこで本発明は、上記課題を解決し、金属
材料を用いた三次元金属構造体の製造方法を提供するこ
とを目的とする。また本発明は、下層よりも上層が拡大
した構造をも実現できる三次元金属構造体の製造方法を
提供することを目的とする。
材料を用いた三次元金属構造体の製造方法を提供するこ
とを目的とする。また本発明は、下層よりも上層が拡大
した構造をも実現できる三次元金属構造体の製造方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
三次元金属構造体の製造方法は、二種以上の金属材料を
それぞれ溶融化し、各々別々にジェットとして噴出して
粒状に堆積固化し、その後、少なくても一種の金属材料
を除去することを特徴とする。請求項2記載の本発明の
三次元金属構造体の製造方法は、金属材料と金属以外の
材料をそれぞれ溶融化し、各々別々にジェットとして噴
出して粒状に堆積固化し、その後、金属以外の材料を除
去することを特徴とする。請求項3記載の本発明の三次
元金属構造体の製造方法は、請求項1又は請求項2に記
載の三次元金属構造体の製造方法において、粒状体の大
きさを等しくしたことを特徴とする。請求項4記載の本
発明の三次元金属構造体の製造方法は、請求項1又は請
求項2に記載の三次元金属構造体の製造方法において、
除去する材料をエッチング剤で溶解させることを特徴と
する。請求項5記載の本発明の三次元金属構造体の製造
方法は、請求項1又は請求項2に記載の三次元金属構造
体の製造方法において、金属材料は、放電によって噴出
させることを特徴とする。請求項6記載の本発明の三次
元金属構造体は、請求項1から請求項5のいずれかに記
載の三次元金属構造体の製造方法によって製造されたこ
とを特徴とする。
三次元金属構造体の製造方法は、二種以上の金属材料を
それぞれ溶融化し、各々別々にジェットとして噴出して
粒状に堆積固化し、その後、少なくても一種の金属材料
を除去することを特徴とする。請求項2記載の本発明の
三次元金属構造体の製造方法は、金属材料と金属以外の
材料をそれぞれ溶融化し、各々別々にジェットとして噴
出して粒状に堆積固化し、その後、金属以外の材料を除
去することを特徴とする。請求項3記載の本発明の三次
元金属構造体の製造方法は、請求項1又は請求項2に記
載の三次元金属構造体の製造方法において、粒状体の大
きさを等しくしたことを特徴とする。請求項4記載の本
発明の三次元金属構造体の製造方法は、請求項1又は請
求項2に記載の三次元金属構造体の製造方法において、
除去する材料をエッチング剤で溶解させることを特徴と
する。請求項5記載の本発明の三次元金属構造体の製造
方法は、請求項1又は請求項2に記載の三次元金属構造
体の製造方法において、金属材料は、放電によって噴出
させることを特徴とする。請求項6記載の本発明の三次
元金属構造体は、請求項1から請求項5のいずれかに記
載の三次元金属構造体の製造方法によって製造されたこ
とを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、金属材料を粒状体と
し、粒状体の相互間を溶融化によって結合して積層する
ため、例えばマイクロマシン等の微細な部品等も高精度
に製作することができる。このように本発明の三次元構
造体は、転写等の工程を踏むことなく製品を直接得るこ
とができる。また本発明は、二種以上の金属材料又は金
属材料と金属以外の材料をそれぞれ溶融化し、粒状に堆
積固化した後、構造体を構成する金属材料以外の材料を
除去することによって製造するために、下層よりも上層
が拡大した構造の三次元金属構造体を得ることができ
る。ここで、構造体を構成する金属材料以外の材料を除
去する方法として、エッチング剤で溶解させる方法が好
ましい。なお、粒状体の大きさを等しくすることによっ
て、粒状体を積層するときの平行移動を一定速度で行う
ことができるので、積層を容易にかつ迅速に行うことが
できるとともに、高さ方向の寸法精度を取りやすい。ま
た、金属材料を粒状体として積層する方法として、放電
によって噴出させる方法をとることにより、融点が高い
金属を用いることができる。
し、粒状体の相互間を溶融化によって結合して積層する
ため、例えばマイクロマシン等の微細な部品等も高精度
に製作することができる。このように本発明の三次元構
造体は、転写等の工程を踏むことなく製品を直接得るこ
とができる。また本発明は、二種以上の金属材料又は金
属材料と金属以外の材料をそれぞれ溶融化し、粒状に堆
積固化した後、構造体を構成する金属材料以外の材料を
除去することによって製造するために、下層よりも上層
が拡大した構造の三次元金属構造体を得ることができ
る。ここで、構造体を構成する金属材料以外の材料を除
去する方法として、エッチング剤で溶解させる方法が好
ましい。なお、粒状体の大きさを等しくすることによっ
て、粒状体を積層するときの平行移動を一定速度で行う
ことができるので、積層を容易にかつ迅速に行うことが
できるとともに、高さ方向の寸法精度を取りやすい。ま
た、金属材料を粒状体として積層する方法として、放電
によって噴出させる方法をとることにより、融点が高い
金属を用いることができる。
【0007】
【実施例】まず本発明によって製造される三次元構造体
の基本概念を図面を用いて説明する。図1から図3はそ
の製造方法を説明するための概念構成図、図4はこの方
法によって製造された三次元構造体を示す斜視図であ
る。本発明は、ノズル10から溶融化させた材料を粒状
体20として吐出し、少なくとも表面が溶融化された状
態で既に堆積固化した粒状体20に固着させることによ
って積層するものである。なお、既に堆積された粒状体
20は必ずしも固化している必要はなく、多少溶融化し
た状態を保っていてもよい。構造体支持手段30は、粒
状体20を積層するための被着面である。なお、このよ
うな粒状体20によって三次元構造体を製造するために
は、ノズル10に対して構造体支持手段30を、又は構
造体支持手段30に対してノズル10を平行及び垂直に
移動する必要があるが、ここでは、ノズル10が構造体
支持手段30に対して平行及び垂直に移動するものとし
て説明する。
の基本概念を図面を用いて説明する。図1から図3はそ
の製造方法を説明するための概念構成図、図4はこの方
法によって製造された三次元構造体を示す斜視図であ
る。本発明は、ノズル10から溶融化させた材料を粒状
体20として吐出し、少なくとも表面が溶融化された状
態で既に堆積固化した粒状体20に固着させることによ
って積層するものである。なお、既に堆積された粒状体
20は必ずしも固化している必要はなく、多少溶融化し
た状態を保っていてもよい。構造体支持手段30は、粒
状体20を積層するための被着面である。なお、このよ
うな粒状体20によって三次元構造体を製造するために
は、ノズル10に対して構造体支持手段30を、又は構
造体支持手段30に対してノズル10を平行及び垂直に
移動する必要があるが、ここでは、ノズル10が構造体
支持手段30に対して平行及び垂直に移動するものとし
て説明する。
【0008】図1は、第1層の平面構造物21を形成し
ている状態を示している。すなわち、同図は、一列目の
走査線21Aから三列目の走査線21Dを形成し終え、
四列目の走査線21Eを形成中の状態を示している。従
って、今ノズル10は、粒状体20を噴出しながら紙面
に垂直な方向に順次移動している。なお、ノズル10と
構造体支持手段30との間は、Lの距離を保持してい
る。図2は、第1層の平面構造物21を形成した後、第
2層の平面構造物をこれから形成する状態を示してい
る。なお、ノズル10は、第1層の平面構造物21を形
成した後、第2層の平面構造物を形成するために、構造
体支持手段30に対して平行な方向に2次元的に移動す
るとともに、第1層の平面構造物21との距離がLとな
るように垂直な方向にも移動する。図3は、第1層の平
面構造物21の表面に第2層の平面構造物22を形成し
終え、第3層の一列目の走査線23Aを形成している状
態を示している。このときにもノズル10は、第2層の
平面構造物22との距離がLとなるように移動させてい
る。上記のようにして、溶融化した粒状体20を層状に
順次付着させながら積層することによって三次元構造体
を製造する。図4は、このようにして製造された三次元
構造体を示している。この構造体は図示のように底面部
から順に、第1層の平面構造物21、第2層の平面構造
物22、第3層の平面構造物23等を順次積層し、三角
錐構造にしたものである。
ている状態を示している。すなわち、同図は、一列目の
走査線21Aから三列目の走査線21Dを形成し終え、
四列目の走査線21Eを形成中の状態を示している。従
って、今ノズル10は、粒状体20を噴出しながら紙面
に垂直な方向に順次移動している。なお、ノズル10と
構造体支持手段30との間は、Lの距離を保持してい
る。図2は、第1層の平面構造物21を形成した後、第
2層の平面構造物をこれから形成する状態を示してい
る。なお、ノズル10は、第1層の平面構造物21を形
成した後、第2層の平面構造物を形成するために、構造
体支持手段30に対して平行な方向に2次元的に移動す
るとともに、第1層の平面構造物21との距離がLとな
るように垂直な方向にも移動する。図3は、第1層の平
面構造物21の表面に第2層の平面構造物22を形成し
終え、第3層の一列目の走査線23Aを形成している状
態を示している。このときにもノズル10は、第2層の
平面構造物22との距離がLとなるように移動させてい
る。上記のようにして、溶融化した粒状体20を層状に
順次付着させながら積層することによって三次元構造体
を製造する。図4は、このようにして製造された三次元
構造体を示している。この構造体は図示のように底面部
から順に、第1層の平面構造物21、第2層の平面構造
物22、第3層の平面構造物23等を順次積層し、三角
錐構造にしたものである。
【0009】三次元構造体を構成する材料としては、半
田、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛等の金属材料の
他、樹脂やワックス等を用いることができる。二種の金
属材料を積層する場合には、融点が近い金属、あるいは
結合しやすい金属を用いることが好ましく、例えば、鉄
と銅、鉄とニッケル、鉄とコバルト、銅と亜鉛、銅とニ
ッケル等の組み合わせが適している。樹脂を金属ととも
に積層する場合には、熱硬化性樹脂を用いることが好ま
しい。樹脂とともに積層する金属としては、半田の他、
銀やニッケルが好ましい。特に金属材料でも融点の低い
半田のような材料では、融点以上の温度で加熱して液化
し、この液化した半田を圧電素子を利用して噴出するこ
とができる。また、融点の高い鉄、コバルト、銅等で
は、後述するような放電によって噴出させる方法や、レ
ーザ光の照射によって噴出させる方法が有効である。
田、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛等の金属材料の
他、樹脂やワックス等を用いることができる。二種の金
属材料を積層する場合には、融点が近い金属、あるいは
結合しやすい金属を用いることが好ましく、例えば、鉄
と銅、鉄とニッケル、鉄とコバルト、銅と亜鉛、銅とニ
ッケル等の組み合わせが適している。樹脂を金属ととも
に積層する場合には、熱硬化性樹脂を用いることが好ま
しい。樹脂とともに積層する金属としては、半田の他、
銀やニッケルが好ましい。特に金属材料でも融点の低い
半田のような材料では、融点以上の温度で加熱して液化
し、この液化した半田を圧電素子を利用して噴出するこ
とができる。また、融点の高い鉄、コバルト、銅等で
は、後述するような放電によって噴出させる方法や、レ
ーザ光の照射によって噴出させる方法が有効である。
【0010】次に、本発明の三次元構造体を製造する製
造装置の一実施例による構成について図5を用いて説明
する。なお本実施例は、鉄材の三次元構造体を製造する
方法であるが、鉄材だけでは積層できない構造、すなわ
ち下層部より上層部が拡大した構造を有する三次元構造
体を製造する方法である。従って、鉄材とともに積層す
るアルミニウム材は、その後除去されるものである。材
料吐出手段11は、放電によって鉄材の粒状体24Aを
噴出させる手段、材料吐出手段12は、放電によってア
ルミニウム材の粒状体25Aを噴出させる手段であり、
それぞれ放電回路11A、12Aと噴出ノズル11B、
12B、電極11C、12C等から構成されている。構
造体支持手段31は、粒状体24A、25Aを積層する
被着面を有し、材料吐出手段11、12に対して平行及
び垂直に移動可能な構成になっている。なお、この構造
体支持手段31上の粒状体24B、25Bは既に積層さ
れ堆積固化した粒状体を示している。材料供給手段41
は鉄を材料吐出手段11に供給する手段であり、材料供
給手段42はアルミニウムを材料吐出手段12に供給す
る手段である。制御手段50は、データ記憶手段60に
記憶された三次元構造体の構造データに基づいて、材料
吐出手段11、12に吐出信号を出力するとともに、構
造体支持手段31を移動させる信号を出力する。ここで
材料吐出手段11、12に出力する吐出信号は、放電パ
ルスの幅と周期を変えることができるようにすることに
よって吐出する粒状体24A、25Aの大きさと数を変
更することができる。また、データ記憶手段60に記憶
された三次元構造体の構造データとは、本実施例では形
状に関するデータであるが、二種以上の複合材料や傾斜
材等では材質に関するデータをも有する。検知手段70
は、製造途中の三次元構造体の状態を検出する手段で、
特に高さ寸法を検出する手段である。データ比較手段8
0は、この検知手段70で検出したデータとデータ記憶
手段60に記憶している構造データとを比較する手段で
ある。そしてこのデータ比較手段80での比較の結果、
製造途中の三次元構造体が予定した状態でないときに
は、制御手段50に修正信号を出力する。
造装置の一実施例による構成について図5を用いて説明
する。なお本実施例は、鉄材の三次元構造体を製造する
方法であるが、鉄材だけでは積層できない構造、すなわ
ち下層部より上層部が拡大した構造を有する三次元構造
体を製造する方法である。従って、鉄材とともに積層す
るアルミニウム材は、その後除去されるものである。材
料吐出手段11は、放電によって鉄材の粒状体24Aを
噴出させる手段、材料吐出手段12は、放電によってア
ルミニウム材の粒状体25Aを噴出させる手段であり、
それぞれ放電回路11A、12Aと噴出ノズル11B、
12B、電極11C、12C等から構成されている。構
造体支持手段31は、粒状体24A、25Aを積層する
被着面を有し、材料吐出手段11、12に対して平行及
び垂直に移動可能な構成になっている。なお、この構造
体支持手段31上の粒状体24B、25Bは既に積層さ
れ堆積固化した粒状体を示している。材料供給手段41
は鉄を材料吐出手段11に供給する手段であり、材料供
給手段42はアルミニウムを材料吐出手段12に供給す
る手段である。制御手段50は、データ記憶手段60に
記憶された三次元構造体の構造データに基づいて、材料
吐出手段11、12に吐出信号を出力するとともに、構
造体支持手段31を移動させる信号を出力する。ここで
材料吐出手段11、12に出力する吐出信号は、放電パ
ルスの幅と周期を変えることができるようにすることに
よって吐出する粒状体24A、25Aの大きさと数を変
更することができる。また、データ記憶手段60に記憶
された三次元構造体の構造データとは、本実施例では形
状に関するデータであるが、二種以上の複合材料や傾斜
材等では材質に関するデータをも有する。検知手段70
は、製造途中の三次元構造体の状態を検出する手段で、
特に高さ寸法を検出する手段である。データ比較手段8
0は、この検知手段70で検出したデータとデータ記憶
手段60に記憶している構造データとを比較する手段で
ある。そしてこのデータ比較手段80での比較の結果、
製造途中の三次元構造体が予定した状態でないときに
は、制御手段50に修正信号を出力する。
【0011】上記製造装置の制御方法について以下に説
明する。まず、データ記憶手段60からは、製造しよう
としている三次元構造体の断層ごとのデータを制御手段
50に送信する。制御手段50は、構造体支持手段31
を材料吐出手段11、12に対して平行に移動する信号
を出力する。そして、三次元構造体を積層すべき位置で
は、材料吐出手段11に信号を出力して鉄材の粒状体2
4Aを噴出させ、三次元構造体を積層しない位置では、
材料吐出手段12に信号を出力してアルミニウム材の粒
状体25Aを噴出させる。このように、各層を鉄材の粒
状体24Aかアルミニウム材の粒状体25Aのいずれか
を噴出させて積層する。より厳密な三次元構造体を製造
する場合には、各層ごとに検知手段70によって積層状
態を検知し、データ記憶手段60のデータと比較手段8
0で比較し、その結果を制御手段50に修正信号として
出力する。このとき、制御手段50は、不足部分が生じ
ている場合にはこの不足部分を補う修正を加えるが、所
定量より多い場合には、次層を積層するときに、粒状体
を積層しないか、予定より小さな大きさの粒状体を噴出
することによって修正する。なお、各層を積層した後に
は、構造体支持手段31を垂直方向に移動させることに
よって、材料吐出手段11、12から被着面までの距離
を一定に保持する。上記のようにして、鉄材とアルミニ
ウム材とで積層物を形成した後、アルミニウム材をエッ
チング剤で溶解させて鉄材だけの三次元構造体を得る。
なお、図5は、概念図として表現しているが、材料の供
給方向は、図示のように、ノズル11B、12Bの吐出
口に対して垂直な方向から供給することによって、材料
の吐出距離を一定にすることができ安定した粒状体を得
ることができる。また、同一材料に対しても複数のノズ
ルを同時に使用することによって製造の高速化を図るこ
とができる。
明する。まず、データ記憶手段60からは、製造しよう
としている三次元構造体の断層ごとのデータを制御手段
50に送信する。制御手段50は、構造体支持手段31
を材料吐出手段11、12に対して平行に移動する信号
を出力する。そして、三次元構造体を積層すべき位置で
は、材料吐出手段11に信号を出力して鉄材の粒状体2
4Aを噴出させ、三次元構造体を積層しない位置では、
材料吐出手段12に信号を出力してアルミニウム材の粒
状体25Aを噴出させる。このように、各層を鉄材の粒
状体24Aかアルミニウム材の粒状体25Aのいずれか
を噴出させて積層する。より厳密な三次元構造体を製造
する場合には、各層ごとに検知手段70によって積層状
態を検知し、データ記憶手段60のデータと比較手段8
0で比較し、その結果を制御手段50に修正信号として
出力する。このとき、制御手段50は、不足部分が生じ
ている場合にはこの不足部分を補う修正を加えるが、所
定量より多い場合には、次層を積層するときに、粒状体
を積層しないか、予定より小さな大きさの粒状体を噴出
することによって修正する。なお、各層を積層した後に
は、構造体支持手段31を垂直方向に移動させることに
よって、材料吐出手段11、12から被着面までの距離
を一定に保持する。上記のようにして、鉄材とアルミニ
ウム材とで積層物を形成した後、アルミニウム材をエッ
チング剤で溶解させて鉄材だけの三次元構造体を得る。
なお、図5は、概念図として表現しているが、材料の供
給方向は、図示のように、ノズル11B、12Bの吐出
口に対して垂直な方向から供給することによって、材料
の吐出距離を一定にすることができ安定した粒状体を得
ることができる。また、同一材料に対しても複数のノズ
ルを同時に使用することによって製造の高速化を図るこ
とができる。
【0012】次に、二種以上の材料を用いた場合の三次
元構造体の応用例を説明する。まず、図6は一体成形の
三次元電気回路を構成した三次元構造体の斜視図であ
る。同図に示すように、三次元電気回路は不導電材料2
6Aと導電材料26B〜26Dによって構成されてい
る。ここで導電材料を用いたものとして、配線部26
B、鉄心26C、コイル26Dを示している。なお、不
導電材料26Aとしては、プラスチック等の樹脂を用
い、導電材料としては金属を用いるが、プラスチック等
の樹脂とともに積層する場合には、半田やアルミニウム
等の融点の低い材料がより適している。また、図7は三
次元傾斜機能複合材を構成した三次元構造体の斜視図で
ある。同図に示すように、例えば二種の材料からなる粒
状体27A、27Bを用いた場合、一方の材料27Aと
他方の材料27Bとの境は、単位当たりの混合比を順次
変更し傾斜機能を持たせるものである。また、図8は人
体頭部の立体モデルを構成した三次元構造体の正面図で
ある。同図に示すように、例えば透明樹脂28Aと不透
明樹脂28Bによって構成されている。不透明な樹脂と
して、異なる色の樹脂を複数用いることによりさらに詳
細な表現が可能な立体モデルを製造することができる。
元構造体の応用例を説明する。まず、図6は一体成形の
三次元電気回路を構成した三次元構造体の斜視図であ
る。同図に示すように、三次元電気回路は不導電材料2
6Aと導電材料26B〜26Dによって構成されてい
る。ここで導電材料を用いたものとして、配線部26
B、鉄心26C、コイル26Dを示している。なお、不
導電材料26Aとしては、プラスチック等の樹脂を用
い、導電材料としては金属を用いるが、プラスチック等
の樹脂とともに積層する場合には、半田やアルミニウム
等の融点の低い材料がより適している。また、図7は三
次元傾斜機能複合材を構成した三次元構造体の斜視図で
ある。同図に示すように、例えば二種の材料からなる粒
状体27A、27Bを用いた場合、一方の材料27Aと
他方の材料27Bとの境は、単位当たりの混合比を順次
変更し傾斜機能を持たせるものである。また、図8は人
体頭部の立体モデルを構成した三次元構造体の正面図で
ある。同図に示すように、例えば透明樹脂28Aと不透
明樹脂28Bによって構成されている。不透明な樹脂と
して、異なる色の樹脂を複数用いることによりさらに詳
細な表現が可能な立体モデルを製造することができる。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明は、粒状体を一つ一
つ層状に積層することによって三次元構造体を製造する
ために、コンピューターを使った画像分析、送信等の技
術をそのまま利用して三次元像として造形でき、粒状体
の相互間を溶融化によって結合して積層するため、例え
ばマイクロマシン等の微細な部品等も高精度に製作する
ことができる。このように本発明の三次元構造体は、転
写等の工程を踏むことなく製品を直接得ることができる
とともに、転写等によっては製作できなかった複合材製
品を得ることができる。また本発明は、下層よりも上層
が拡大した構造の三次元金属構造体を得ることができ
る。
つ層状に積層することによって三次元構造体を製造する
ために、コンピューターを使った画像分析、送信等の技
術をそのまま利用して三次元像として造形でき、粒状体
の相互間を溶融化によって結合して積層するため、例え
ばマイクロマシン等の微細な部品等も高精度に製作する
ことができる。このように本発明の三次元構造体は、転
写等の工程を踏むことなく製品を直接得ることができる
とともに、転写等によっては製作できなかった複合材製
品を得ることができる。また本発明は、下層よりも上層
が拡大した構造の三次元金属構造体を得ることができ
る。
【図1】本発明の三次元金属構造体の製造方法の一実施
例を説明するための概念構成図
例を説明するための概念構成図
【図2】本発明の三次元金属構造体の製造方法の一実施
例を説明するための概念構成図
例を説明するための概念構成図
【図3】本発明の三次元金属構造体の製造方法の一実施
例を説明するための概念構成図
例を説明するための概念構成図
【図4】同製造方法により製造された三次元金属構造体
の斜視図
の斜視図
【図5】本発明の三次元構造体を製造する製造装置の一
実施例による構成図
実施例による構成図
【図6】本発明による一体成形の三次元電気回路を構成
した三次元構造体の斜視図
した三次元構造体の斜視図
【図7】本発明による三次元傾斜機能複合材を構成した
三次元構造体の斜視図
三次元構造体の斜視図
【図8】本発明による人体頭部の立体モデルを構成した
三次元構造体の正面図
三次元構造体の正面図
20 粒状体 24A 鉄材の粒状体 25A アルミニウム材の粒状体 26A 不導電材料 26B 配線部(導電材料) 26C 鉄心(導電材料) 26D コイル(導電材料) 26B 配線部(導電材料) 27A 粒状体 27B 粒状体
Claims (6)
- 【請求項1】 二種以上の金属材料をそれぞれ溶融化
し、各々別々にジェットとして噴出して粒状に堆積固化
し、その後、少なくても一種の金属材料を除去すること
を特徴とする三次元金属構造体の製造方法。 - 【請求項2】 金属材料と金属以外の材料をそれぞれ溶
融化し、各々別々にジェットとして噴出して粒状に堆積
固化し、その後、金属以外の材料を除去することを特徴
とする三次元金属構造体の製造方法。 - 【請求項3】 粒状体の大きさを等しくしたことを特徴
とする請求項1又は請求項2に記載の三次元金属構造体
の製造方法。 - 【請求項4】 除去する材料をエッチング剤で溶解させ
ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の三次
元金属構造体の製造方法。 - 【請求項5】 金属材料は、放電によって噴出させるこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の三次元金
属構造体の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
の三次元金属構造体の製造方法によって製造されたこと
を特徴とする三次元金属構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9014678A JPH10195676A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 三次元構造体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9014678A JPH10195676A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 三次元構造体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10195676A true JPH10195676A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11867884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9014678A Withdrawn JPH10195676A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 三次元構造体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10195676A (ja) |
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-
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- 1997-01-10 JP JP9014678A patent/JPH10195676A/ja not_active Withdrawn
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