JPH10139614A - 歯科用コーティング剤組成物 - Google Patents
歯科用コーティング剤組成物Info
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- JPH10139614A JPH10139614A JP8298990A JP29899096A JPH10139614A JP H10139614 A JPH10139614 A JP H10139614A JP 8298990 A JP8298990 A JP 8298990A JP 29899096 A JP29899096 A JP 29899096A JP H10139614 A JPH10139614 A JP H10139614A
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- JP
- Japan
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- meth
- acrylate
- coating composition
- fluorine
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コーティングによって色調の変化がなく、リ
ベース、粘膜調整材、義歯床といった歯科用補綴物の着
臭、変色、菌の繁殖などを抑制し補綴物の性能維持を目
的としたコーティング剤組成物を提供すること。 【解決手段】 (a)フッ素含有エラストマー、(b)
(メタ)アクリル系モノマー、及び(c)重合開始剤よ
りなり25℃での粘度が1センチポイズ以上10,00
0センチポイズ以下である歯科用コーティング剤組成
物。
ベース、粘膜調整材、義歯床といった歯科用補綴物の着
臭、変色、菌の繁殖などを抑制し補綴物の性能維持を目
的としたコーティング剤組成物を提供すること。 【解決手段】 (a)フッ素含有エラストマー、(b)
(メタ)アクリル系モノマー、及び(c)重合開始剤よ
りなり25℃での粘度が1センチポイズ以上10,00
0センチポイズ以下である歯科用コーティング剤組成
物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯科用コーティング
剤組成物に関する。より詳しくは義歯床、矯正床、義歯
リベース剤、テンポラリークラウン、粘膜調整材、義歯
安定剤などのコーティングに使用する組成物である。
剤組成物に関する。より詳しくは義歯床、矯正床、義歯
リベース剤、テンポラリークラウン、粘膜調整材、義歯
安定剤などのコーティングに使用する組成物である。
【0002】
【従来の技術】現在歯科治療では、高齢などにより歯を
喪失した患者に対し、重合性床用樹脂組成物(以下レジ
ンということがある)で作製した義歯床を装着すること
が行われている。一般に義歯床装着者は顎堤の吸収が著
しくクッション性を担う粘膜のひ薄化、および骨吸収な
どに伴う歯槽骨の陥没のために、精度よく作製された義
歯床であっても、次第に口腔との適合性が低下する事が
指摘されている。義歯床と口腔との適合性が低下した場
合、義歯の口腔内での維持が困難になったり咬合時に疼
痛発生したりするのを避けるために、一般的にはリベー
スと呼ばれる義歯床粘膜面の再形成を行い、口腔との適
合性を回復することが行われている。リベースに用いら
れる材料は義歯床と同様の硬さを有するものからクッシ
ョン性を有する軟質材料まで様々であるが、粘膜に近い
性状の軟質材料が近年頻繁に使われるようになった。軟
質リベース材としてフッ素系レジン、アクリル系軟質材
料、シリコン系軟質材料、ポリオレフィン系軟質材料な
ど様々な材料が使用されている。また、暫間的な軟質材
料としてポリエチルメタクリレートを主体とした粘膜調
整材も好んで使用される。
喪失した患者に対し、重合性床用樹脂組成物(以下レジ
ンということがある)で作製した義歯床を装着すること
が行われている。一般に義歯床装着者は顎堤の吸収が著
しくクッション性を担う粘膜のひ薄化、および骨吸収な
どに伴う歯槽骨の陥没のために、精度よく作製された義
歯床であっても、次第に口腔との適合性が低下する事が
指摘されている。義歯床と口腔との適合性が低下した場
合、義歯の口腔内での維持が困難になったり咬合時に疼
痛発生したりするのを避けるために、一般的にはリベー
スと呼ばれる義歯床粘膜面の再形成を行い、口腔との適
合性を回復することが行われている。リベースに用いら
れる材料は義歯床と同様の硬さを有するものからクッシ
ョン性を有する軟質材料まで様々であるが、粘膜に近い
性状の軟質材料が近年頻繁に使われるようになった。軟
質リベース材としてフッ素系レジン、アクリル系軟質材
料、シリコン系軟質材料、ポリオレフィン系軟質材料な
ど様々な材料が使用されている。また、暫間的な軟質材
料としてポリエチルメタクリレートを主体とした粘膜調
整材も好んで使用される。
【0003】一方、特開昭60−97911号公報に
は、(a)非粘着性物質の粉末、(b)紫外線により硬
化する樹脂からなる義歯床用非粘着性コーティング剤が
開示されている。また、特開昭61−161207号公
報には、(a)フルオロオレフィン、(b)アルキルビ
ニルエーテル、(c)ヒドロキシアルキルビニルエーテ
ルからなる義歯床用コート材組成物が開示されている。
さらに、特開平4−169509号公報には、(a)光
硬化性樹脂、(b)溶剤、(c)微粒状ポリテトラフル
オロエチレンの分散液からなる義歯用光硬化性コーティ
ング剤の製造方法が開示されている。
は、(a)非粘着性物質の粉末、(b)紫外線により硬
化する樹脂からなる義歯床用非粘着性コーティング剤が
開示されている。また、特開昭61−161207号公
報には、(a)フルオロオレフィン、(b)アルキルビ
ニルエーテル、(c)ヒドロキシアルキルビニルエーテ
ルからなる義歯床用コート材組成物が開示されている。
さらに、特開平4−169509号公報には、(a)光
硬化性樹脂、(b)溶剤、(c)微粒状ポリテトラフル
オロエチレンの分散液からなる義歯用光硬化性コーティ
ング剤の製造方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、軟質リベー
ス材や粘膜調整材などの材料は口腔内で長時間使われる
と食物残渣や水の浸入などにより口腔内細菌が繁殖し、
着臭、変色さらに口腔粘膜に異常をきたすといった問題
がある。また、粘膜調整材などは口腔内に一部の成分が
溶出し性能が低下するといった問題もある。一方、特開
昭60−97911号公報、特開昭61−161207
号公報、特開平4−169509号公報などに開示され
ている組成物では、フッ素樹脂が粒子であるため表面を
覆いきれずに着臭、変色防止が不十分であったり、コー
ティング剤の透明性や光沢が低下し審美性が低下した
り、舌感が低下するといった問題がある。さらに、コー
ティング剤が硬く粘膜調整材や軟質リベース材のクッシ
ョン性を損なうとの問題もある。
ス材や粘膜調整材などの材料は口腔内で長時間使われる
と食物残渣や水の浸入などにより口腔内細菌が繁殖し、
着臭、変色さらに口腔粘膜に異常をきたすといった問題
がある。また、粘膜調整材などは口腔内に一部の成分が
溶出し性能が低下するといった問題もある。一方、特開
昭60−97911号公報、特開昭61−161207
号公報、特開平4−169509号公報などに開示され
ている組成物では、フッ素樹脂が粒子であるため表面を
覆いきれずに着臭、変色防止が不十分であったり、コー
ティング剤の透明性や光沢が低下し審美性が低下した
り、舌感が低下するといった問題がある。さらに、コー
ティング剤が硬く粘膜調整材や軟質リベース材のクッシ
ョン性を損なうとの問題もある。
【0005】本発明は上記の従来技術に鑑みてなされた
ものであって、コーティングによって、色調の変化がな
く、リベース、粘膜調整材、義歯床といった歯科用補綴
物の着臭、変色、菌の繁殖などを抑制し補綴物の性能維
持を目的としたコーティング剤組成物を提供することを
課題とする。
ものであって、コーティングによって、色調の変化がな
く、リベース、粘膜調整材、義歯床といった歯科用補綴
物の着臭、変色、菌の繁殖などを抑制し補綴物の性能維
持を目的としたコーティング剤組成物を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)フッ素
含有エラストマー、(b)(メタ)アクリル系モノマ
ー、および(c)重合開始剤よりなり、25℃の粘度が
1センチポイズ以上10,000センチポイズ以下であ
ることを特徴とする歯科用コーティング剤組成物であ
る。
含有エラストマー、(b)(メタ)アクリル系モノマ
ー、および(c)重合開始剤よりなり、25℃の粘度が
1センチポイズ以上10,000センチポイズ以下であ
ることを特徴とする歯科用コーティング剤組成物であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるフッ素含有エ
ラストマー(a)としては、ビニリデンフルオライド−
ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ビニリデンフルオ
ライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体、ビニリデンフルオライド−ペンタフル
オロプロピレン共重合体、ビニリデンフルオライド−ペ
ンタフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重
合体、ビニリデンフルオライド−パーフルオロメチルビ
ニルエーテル−テトラフルオロエチレン共重合体、ビニ
リデンフルオライド−クロロトリフルオロエチレン共重
合体などのフッ素ゴムが挙げられる。
ラストマー(a)としては、ビニリデンフルオライド−
ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ビニリデンフルオ
ライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体、ビニリデンフルオライド−ペンタフル
オロプロピレン共重合体、ビニリデンフルオライド−ペ
ンタフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重
合体、ビニリデンフルオライド−パーフルオロメチルビ
ニルエーテル−テトラフルオロエチレン共重合体、ビニ
リデンフルオライド−クロロトリフルオロエチレン共重
合体などのフッ素ゴムが挙げられる。
【0008】(メタ)アクリレート系モノマー(b)と
しては、一官能性の(メタ)アクリル酸エステル、多官
能性の(メタ)アクリル酸エステルのいずれも使用する
ことができる。一官能性(メタ)アクリル酸エステルと
しては例えばアルキル(メタ)アクリレート(アルキル
基の炭素数1以上20以下)やその他の(メタ)アクリ
レートが使用できる。具体的にはメチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、デシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、ミリスチル(メタ)アクリレートおよびステアリル
(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレ
ート(アルキル基の炭素数1〜25)、メトキシエチル
(メタ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)
アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート(重合度2〜10)、テトラヒドロフ
ルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)
アクリレート、ウンデセニル(メタ)アクリレート、ベ
ンジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート(HEMA)、ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
しては、一官能性の(メタ)アクリル酸エステル、多官
能性の(メタ)アクリル酸エステルのいずれも使用する
ことができる。一官能性(メタ)アクリル酸エステルと
しては例えばアルキル(メタ)アクリレート(アルキル
基の炭素数1以上20以下)やその他の(メタ)アクリ
レートが使用できる。具体的にはメチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、デシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、ミリスチル(メタ)アクリレートおよびステアリル
(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレ
ート(アルキル基の炭素数1〜25)、メトキシエチル
(メタ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)
アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート(重合度2〜10)、テトラヒドロフ
ルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)
アクリレート、ウンデセニル(メタ)アクリレート、ベ
ンジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート(HEMA)、ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0009】また、多官能性(メタ)アクリル酸エステ
ルとしては例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートおよび
1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレートなど
のアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート(アル
キレン基の炭素数1以上20以下)、ジエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレートおよびポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレートなどのポリアルキレングリコール
ジ(メタ)アクリレート(アルキレン基の炭素数2〜
4、かつ重合度2〜200)、グリセリンジ(メタ)ア
クリレート、2、2’−ビス〔p−(γ−メタクリオキ
シ−β−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕プロパン
(Bis−GMA)、ビスフェーノールAジメタクリレ
ート、2,2’−ジ(4−メタクリロキシポリエトキシ
フェニル)プロパン(一分子中にエトキシ基2〜1
0)、1,2−ビス(3−メタクリロキシ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)ブタン、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート
などが挙げられる。
ルとしては例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートおよび
1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレートなど
のアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート(アル
キレン基の炭素数1以上20以下)、ジエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレートおよびポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレートなどのポリアルキレングリコール
ジ(メタ)アクリレート(アルキレン基の炭素数2〜
4、かつ重合度2〜200)、グリセリンジ(メタ)ア
クリレート、2、2’−ビス〔p−(γ−メタクリオキ
シ−β−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕プロパン
(Bis−GMA)、ビスフェーノールAジメタクリレ
ート、2,2’−ジ(4−メタクリロキシポリエトキシ
フェニル)プロパン(一分子中にエトキシ基2〜1
0)、1,2−ビス(3−メタクリロキシ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)ブタン、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート
などが挙げられる。
【0010】これらの(メタ)アクリレート系モノマー
は、1種または2種以上を組み合わせて用いられる。こ
れらの中で、アルキル(メタ)アクリレートおよびアル
キレングリコールジ(メタ)アクリレートは本発明に使
用される熱可塑性エラストマー(a)と相溶性が特に高
く好適である。
は、1種または2種以上を組み合わせて用いられる。こ
れらの中で、アルキル(メタ)アクリレートおよびアル
キレングリコールジ(メタ)アクリレートは本発明に使
用される熱可塑性エラストマー(a)と相溶性が特に高
く好適である。
【0011】重合開始剤(c)としては、光重合開始
剤、熱重合開始剤、常温重合開始剤があげられる。光重
合開始剤としては、例えば、カンファーキノン、ジアセ
チル、2,3−ペンタンジオン、ベンジル、アセナフテ
ンキノンおよびフェナントラキノンなどのα−ジケト
ン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホス
フィンオキサイドなどのアシルホスフィンオキサイド、
ベンゾインメチルエーテル、ベンジルジメチルケーター
ル、ベンゾフェノン、2−エチルチオキサントンなどが
挙げられる。
剤、熱重合開始剤、常温重合開始剤があげられる。光重
合開始剤としては、例えば、カンファーキノン、ジアセ
チル、2,3−ペンタンジオン、ベンジル、アセナフテ
ンキノンおよびフェナントラキノンなどのα−ジケト
ン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホス
フィンオキサイドなどのアシルホスフィンオキサイド、
ベンゾインメチルエーテル、ベンジルジメチルケーター
ル、ベンゾフェノン、2−エチルチオキサントンなどが
挙げられる。
【0012】これらの光重合開始剤は、適宜、第3級ア
ミン、アルデヒド、メルカプタンなどの還元剤と組み合
わせた光重合開始剤系として使用される。かかる第3級
アミンとしては、例えば、N,N−ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノ安息香酸エ
チル、ビス−N,N−ジメチルアミノベンゾフェノン、
N,N−ジメチルアミノベンズアルデヒド、N−フェニ
ルグリシン、モルホリノメタクリレート、トリエタノー
ルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N,N−ジ
メチルアミノ安息香酸2−n−ブトキシエチル、N−ジ
メチルアミノ安息香酸イソアミルなどを挙げることがで
きる。
ミン、アルデヒド、メルカプタンなどの還元剤と組み合
わせた光重合開始剤系として使用される。かかる第3級
アミンとしては、例えば、N,N−ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノ安息香酸エ
チル、ビス−N,N−ジメチルアミノベンゾフェノン、
N,N−ジメチルアミノベンズアルデヒド、N−フェニ
ルグリシン、モルホリノメタクリレート、トリエタノー
ルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N,N−ジ
メチルアミノ安息香酸2−n−ブトキシエチル、N−ジ
メチルアミノ安息香酸イソアミルなどを挙げることがで
きる。
【0013】アルデヒドとしては、例えば、シトロネラ
ール、ラウリルアルデヒド、o−フタルジアルデヒド、
p−オクチルオキシベンズアルデヒドなどを挙げること
ができる。メルカプタンとしては、例えば、1−デカン
チオール、チオサリチル酸、2−メルカプトベンゾキサ
ゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカ
プトベンズイミダゾール、4−メルカプトアセトフェノ
ン、4−t−ブチルチオフェノールなどを挙げることが
できる。さらに、該光重合開始剤に過酸化ベンゾイルな
どの有機過酸化物を添加した系も好適に用いられる。
ール、ラウリルアルデヒド、o−フタルジアルデヒド、
p−オクチルオキシベンズアルデヒドなどを挙げること
ができる。メルカプタンとしては、例えば、1−デカン
チオール、チオサリチル酸、2−メルカプトベンゾキサ
ゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカ
プトベンズイミダゾール、4−メルカプトアセトフェノ
ン、4−t−ブチルチオフェノールなどを挙げることが
できる。さらに、該光重合開始剤に過酸化ベンゾイルな
どの有機過酸化物を添加した系も好適に用いられる。
【0014】熱重合開始剤としては、例えば、ベンゾイ
ルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイドおよ
びクメンハイドロパーオキサイドなどの過酸化物、アゾ
ビスイソブチロニトリルなどのアゾ系化合物、トテラメ
チルチウラムジスルフィドなどの開始剤が使用される。
さらに常温重合開始剤としては、有機過酸化物/芳香族
第3級アミン系、有機過酸化物/芳香族第3級アミン/
芳香族スルフィン酸系などのレドックス系開始剤が使用
される。なお、重合開始剤(c)として酸化剤−還元剤
の組み合わせを含有する場合は、保存安定性の観点か
ら、これらが混合しないように分割包装形態とし、使用
直前に混合する形態とする必要がある。
ルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイドおよ
びクメンハイドロパーオキサイドなどの過酸化物、アゾ
ビスイソブチロニトリルなどのアゾ系化合物、トテラメ
チルチウラムジスルフィドなどの開始剤が使用される。
さらに常温重合開始剤としては、有機過酸化物/芳香族
第3級アミン系、有機過酸化物/芳香族第3級アミン/
芳香族スルフィン酸系などのレドックス系開始剤が使用
される。なお、重合開始剤(c)として酸化剤−還元剤
の組み合わせを含有する場合は、保存安定性の観点か
ら、これらが混合しないように分割包装形態とし、使用
直前に混合する形態とする必要がある。
【0015】有機溶剤(d)としては、酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸ブチル、塩化メチレン、クロロホルム、
アセトン、メチルエチルケントン、トルエン、エチルア
ルコール、メチルアルコール、エチルエーテルなど比較
的揮発性の高いものが挙げられる。
酸エチル、酢酸ブチル、塩化メチレン、クロロホルム、
アセトン、メチルエチルケントン、トルエン、エチルア
ルコール、メチルアルコール、エチルエーテルなど比較
的揮発性の高いものが挙げられる。
【0016】本発明の歯科用コーティング剤組成物にお
ける(a)フッ素含有のエラストマー、(b)(メタ)
アクリル系モノマーおよび(c)重合開始剤の配合量
は、使用するエラストマーの種類および分子量などによ
り変化するが、通常、エラストマー(a)、(メタ)ア
クリル系モノマー(b)および重合開始剤(c)の合計
に対して、エラストマー(a)が2〜40重量%、(メ
タ)アクリレート系モノマー(b)が60〜98重量
%、重合触媒(c)が0.05〜5重量%である。有機
溶剤(d)を使用する場合は、その量は(メタ)アクリ
ル系モノマー(b)の95重量%までの量である。
ける(a)フッ素含有のエラストマー、(b)(メタ)
アクリル系モノマーおよび(c)重合開始剤の配合量
は、使用するエラストマーの種類および分子量などによ
り変化するが、通常、エラストマー(a)、(メタ)ア
クリル系モノマー(b)および重合開始剤(c)の合計
に対して、エラストマー(a)が2〜40重量%、(メ
タ)アクリレート系モノマー(b)が60〜98重量
%、重合触媒(c)が0.05〜5重量%である。有機
溶剤(d)を使用する場合は、その量は(メタ)アクリ
ル系モノマー(b)の95重量%までの量である。
【0017】本発明の組成物には、(a)フッ素含有の
エラストマー、(b)(メタ)アクリル系モノマー、
(c)重合開始剤、および(d)有機溶剤に加えて、フ
ッ素含有のエラストマーを有しない重合体〔以下これを
重合体(e)と略称する〕を、有機溶剤揮発後の組成物
の粘着性の調整、重合硬化物の弾性率の調整のために、
組成物に対して5重量%を超えない範囲の量で添加する
ことができる。
エラストマー、(b)(メタ)アクリル系モノマー、
(c)重合開始剤、および(d)有機溶剤に加えて、フ
ッ素含有のエラストマーを有しない重合体〔以下これを
重合体(e)と略称する〕を、有機溶剤揮発後の組成物
の粘着性の調整、重合硬化物の弾性率の調整のために、
組成物に対して5重量%を超えない範囲の量で添加する
ことができる。
【0018】重合体(e)としては、公知のものが特に
制限なく使用され、例えば、イソプレンゴム、ブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエンゴム(ランダム共重合
体)、水素添加スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレ
ンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピ
レンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴ
ム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、シリコーン
ゴム、フッ素ゴム、ブタジエン−スチレン共重合体、ブ
タジエン−アクリロニトリル共重合体、ウレタンゴム、
ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱
可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラスト
マー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミ
ド系熱可塑性エラストマー、1,2−ポリブタジエン系
熱可塑性エラストマー、エチレン−酢酸ビニル系熱可塑
性エラストマーおよびポリ塩化ビニル系熱可塑性エラス
トマーなどのエラストマー、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリメチル(メ
タ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレート、
ポリブチル(メタ)アクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポ
リカーボネート、ナイロン、ポリウレタン、ポリクロロ
プレン、ポリフッ化ビニル、ポリエチレンオキシド、ポ
リオキシメチレン、ポリアクリロニトリル、ポリビニル
アルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデ
ン、セルロース、ポリエステル、ポリアミドおよび酢酸
セルロースなど従来公知のポリマーが挙げられる。
制限なく使用され、例えば、イソプレンゴム、ブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエンゴム(ランダム共重合
体)、水素添加スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレ
ンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピ
レンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴ
ム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、シリコーン
ゴム、フッ素ゴム、ブタジエン−スチレン共重合体、ブ
タジエン−アクリロニトリル共重合体、ウレタンゴム、
ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱
可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラスト
マー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミ
ド系熱可塑性エラストマー、1,2−ポリブタジエン系
熱可塑性エラストマー、エチレン−酢酸ビニル系熱可塑
性エラストマーおよびポリ塩化ビニル系熱可塑性エラス
トマーなどのエラストマー、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリメチル(メ
タ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレート、
ポリブチル(メタ)アクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポ
リカーボネート、ナイロン、ポリウレタン、ポリクロロ
プレン、ポリフッ化ビニル、ポリエチレンオキシド、ポ
リオキシメチレン、ポリアクリロニトリル、ポリビニル
アルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデ
ン、セルロース、ポリエステル、ポリアミドおよび酢酸
セルロースなど従来公知のポリマーが挙げられる。
【0019】本発明の組成物には、重合禁止剤として必
要に応じ、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチル
エーテル、ブチルヒドロキシルトルエン等を少量添加し
ても良い。また、エラストマーの安定性を高めるため、
酸化防止剤や光安定剤などを少量加えることもできる。
さらに、有機溶剤揮発後の性状および重合硬化物の性状
をより適したものに調整するため、各種滑剤、界面活性
剤、無機充填材、可塑剤を少量加えてもよく、また、本
組成物に歯肉色や歯冠色を与えるため顔料、染料、擬態
血管のための繊維を添加することもできる。本発明の組
成物は、フッ素含有エラストマー(a)、(メタ)アク
リレート系モノマー(b)、重合開始剤(c)および有
機溶剤(d)を混合して、通常溶液として提供される。
要に応じ、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチル
エーテル、ブチルヒドロキシルトルエン等を少量添加し
ても良い。また、エラストマーの安定性を高めるため、
酸化防止剤や光安定剤などを少量加えることもできる。
さらに、有機溶剤揮発後の性状および重合硬化物の性状
をより適したものに調整するため、各種滑剤、界面活性
剤、無機充填材、可塑剤を少量加えてもよく、また、本
組成物に歯肉色や歯冠色を与えるため顔料、染料、擬態
血管のための繊維を添加することもできる。本発明の組
成物は、フッ素含有エラストマー(a)、(メタ)アク
リレート系モノマー(b)、重合開始剤(c)および有
機溶剤(d)を混合して、通常溶液として提供される。
【0020】本発明の組成物は、25℃での粘度が1〜
10,000センチポイズの範囲にあり、義歯床や人工
歯などの被着体に塗布しやすい性状を有している。より
好ましい粘度は1センチポイズ以上2,000センチポ
イズ以下の範囲である。粘度が上記の範囲からはずれる
と塗布し難くなるので望ましくない。
10,000センチポイズの範囲にあり、義歯床や人工
歯などの被着体に塗布しやすい性状を有している。より
好ましい粘度は1センチポイズ以上2,000センチポ
イズ以下の範囲である。粘度が上記の範囲からはずれる
と塗布し難くなるので望ましくない。
【0021】
(1)組成物の粘度 E型粘度計(トキメック製)を用いて、25℃条件下で
測定する。 (2)変着色試験 歯材器すなわち、厚さ1mmのレジンペーストの硬化物
にコーティング剤を塗布し、乾燥後歯科用光照射器α−
ライト(クラレ製)を用いて水中で3分間光照射し重合
硬化する。硬化したサンプルを37℃のコーヒー(ネス
カフェ製)の2重量%水溶液中に7日間浸漬し、浸漬前
後の色調の変化を色差計(日本電色製)を用いて測定す
る。
測定する。 (2)変着色試験 歯材器すなわち、厚さ1mmのレジンペーストの硬化物
にコーティング剤を塗布し、乾燥後歯科用光照射器α−
ライト(クラレ製)を用いて水中で3分間光照射し重合
硬化する。硬化したサンプルを37℃のコーヒー(ネス
カフェ製)の2重量%水溶液中に7日間浸漬し、浸漬前
後の色調の変化を色差計(日本電色製)を用いて測定す
る。
【0022】実施例1 フッ素ゴムであるダイエルG501NK(ダイキン工業
製)30g、トリエチレングリコールジメタクリレート
(新中村製)10g、カンファーキノン(和光純薬製)
1.0g、N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチル(東
京化成製)1.0gを、エチルアルコール(和光純薬
製)12gおよび酢酸エチル(和光純薬製)48gに溶
解しコーティング剤とした。レジンペーストとしてティ
ッシュコンディショナー(松風製)の粉液を混和し硬化
した。該硬化物に上記コーティング剤を塗布し、乾燥後
水中でα−ライトで3分間光照射しコーティングした。
コーティング剤の粘度と、レジンペースト硬化物にコー
ティングしたものの変色試験の結果を表1に示す。
製)30g、トリエチレングリコールジメタクリレート
(新中村製)10g、カンファーキノン(和光純薬製)
1.0g、N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチル(東
京化成製)1.0gを、エチルアルコール(和光純薬
製)12gおよび酢酸エチル(和光純薬製)48gに溶
解しコーティング剤とした。レジンペーストとしてティ
ッシュコンディショナー(松風製)の粉液を混和し硬化
した。該硬化物に上記コーティング剤を塗布し、乾燥後
水中でα−ライトで3分間光照射しコーティングした。
コーティング剤の粘度と、レジンペースト硬化物にコー
ティングしたものの変色試験の結果を表1に示す。
【0023】実施例2 フッ素ゴムであるテクノフロンN215(日本ゼオン
製)23g、トリエチレングリコールジメタクリレート
(新中村製)7g、カンファーキノン(和光純薬製)
1.0g、N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−n−ブ
トキシエチル(東京化成製)0.5g、アセトン(和光
純薬製)70gを溶解しコーティング剤とした。レジン
ペーストとして、ハイブラーVS−1を60g、n−ラ
ウリルメタクリレート(共栄社化学製)38g、1,1
0−デカンジオールジメタクリレート(共栄社化学製)
2g、TMDPOを1.0gプラスチコーダー(ブラベ
ンダー製)を用いて80℃、30分間混練しペースト化
した。得られた組成物を使用し重合硬化した。該硬化物
に上記コーティング剤を塗布し、乾燥後水中でα−ライ
トで3分間光照射しコーティングした。コーティング剤
の粘度と、レジンペースト硬化物にコーティングしたも
のの変色試験の結果を表1に示す。
製)23g、トリエチレングリコールジメタクリレート
(新中村製)7g、カンファーキノン(和光純薬製)
1.0g、N,N−ジメチルアミノ安息香酸2−n−ブ
トキシエチル(東京化成製)0.5g、アセトン(和光
純薬製)70gを溶解しコーティング剤とした。レジン
ペーストとして、ハイブラーVS−1を60g、n−ラ
ウリルメタクリレート(共栄社化学製)38g、1,1
0−デカンジオールジメタクリレート(共栄社化学製)
2g、TMDPOを1.0gプラスチコーダー(ブラベ
ンダー製)を用いて80℃、30分間混練しペースト化
した。得られた組成物を使用し重合硬化した。該硬化物
に上記コーティング剤を塗布し、乾燥後水中でα−ライ
トで3分間光照射しコーティングした。コーティング剤
の粘度と、レジンペースト硬化物にコーティングしたも
のの変色試験の結果を表1に示す。
【0024】実施例3 フッ素ゴムであるテクノフロンN215(日本ゼオン
製)23g、メチルメタクリレート(和光純薬)77
g、カンファーキノン(和光純薬製)1.0g、N,N
−ジメチルアミノ安息香酸2−n−ブトキシエチル(東
京化成製)0.5gを溶解しコーティング剤とした。上
記コーティング剤を実施例2記載の光硬化性レジンペー
ストの重合硬化物に塗布し、乾燥後水中でα−ライトで
3分間光照射しコーティングした。コーティング剤の粘
度と、レジンペースト硬化物にコーティングしたものの
変色試験の結果を表1に示す。
製)23g、メチルメタクリレート(和光純薬)77
g、カンファーキノン(和光純薬製)1.0g、N,N
−ジメチルアミノ安息香酸2−n−ブトキシエチル(東
京化成製)0.5gを溶解しコーティング剤とした。上
記コーティング剤を実施例2記載の光硬化性レジンペー
ストの重合硬化物に塗布し、乾燥後水中でα−ライトで
3分間光照射しコーティングした。コーティング剤の粘
度と、レジンペースト硬化物にコーティングしたものの
変色試験の結果を表1に示す。
【0025】実施例4 フッ素ゴムであるテクノフロンP710(日本ゼオン
製)20g、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレー
ト(共栄社化学製、以下HDと略称する)5g、2,
4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオ
キサイド(BASF製、以下TMDPOと略称する)
1.0g、酢酸エチル(和光純薬製)75gを溶解しコ
ーティング剤とした。上記コーティング剤を実施例2記
載の光硬化性レジンペーストの重合硬化物に塗布し、乾
燥後水中でα−ライトで3分間光照射しコーティングし
た。コーティング剤の粘度と、レジンペースト硬化物に
コーティングしたものの変色試験の結果を表1に示す。
製)20g、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレー
ト(共栄社化学製、以下HDと略称する)5g、2,
4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオ
キサイド(BASF製、以下TMDPOと略称する)
1.0g、酢酸エチル(和光純薬製)75gを溶解しコ
ーティング剤とした。上記コーティング剤を実施例2記
載の光硬化性レジンペーストの重合硬化物に塗布し、乾
燥後水中でα−ライトで3分間光照射しコーティングし
た。コーティング剤の粘度と、レジンペースト硬化物に
コーティングしたものの変色試験の結果を表1に示す。
【0026】比較例1 義歯床軟質リベース材として市販されている、ティッシ
ュテンダー(亀水化学製)の粉液を混和し重合硬化し
た。その上にコーティング剤として付属のトップコート
〔アクリル系ポリマーとアクリル系モノマーからなる溶
液〕を塗布し乾燥した。コーティング剤の粘度と、レジ
ンペースト硬化物にコーティングしたものの変色試験の
結果を表1に示す。
ュテンダー(亀水化学製)の粉液を混和し重合硬化し
た。その上にコーティング剤として付属のトップコート
〔アクリル系ポリマーとアクリル系モノマーからなる溶
液〕を塗布し乾燥した。コーティング剤の粘度と、レジ
ンペースト硬化物にコーティングしたものの変色試験の
結果を表1に示す。
【0027】比較例2 義歯床軟質リベース材として市販されているティッシュ
テンダー(亀水化学製)の粉液を混和し重合硬化した。
その上に歯科用コーティング剤として市販されているク
レガード(呉羽化学製)をメーカー指示に従い塗布し
た。コーティング剤の粘度と、レジンペースト硬化物に
コーティングしたものの変色試験の結果を表1に示す。
テンダー(亀水化学製)の粉液を混和し重合硬化した。
その上に歯科用コーティング剤として市販されているク
レガード(呉羽化学製)をメーカー指示に従い塗布し
た。コーティング剤の粘度と、レジンペースト硬化物に
コーティングしたものの変色試験の結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明によるコーティング剤組成物は、
義歯床リベース材、粘膜調整材、義歯床などの被着体に
塗布しやすく、塗布後有機溶剤を揮発させ光照射により
重合硬化することにより透明で滑沢性のあるコーティン
グ層を形成し、耐汚染性に優れた性能を維持する。
義歯床リベース材、粘膜調整材、義歯床などの被着体に
塗布しやすく、塗布後有機溶剤を揮発させ光照射により
重合硬化することにより透明で滑沢性のあるコーティン
グ層を形成し、耐汚染性に優れた性能を維持する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増原 直人 東京都文京区本駒込2−5−11 (72)発明者 樽見 二郎 東京都昭島市つつじが丘2−6−21−510
Claims (3)
- 【請求項1】(a)フッ素含有エラストマー、(b)
(メタ)アクリル系モノマー、および(c)重合開始剤
よりなり、25℃での粘度が1センチポイズ以上10,
000センチポイズ以下であることを特徴とする歯科用
コーティング剤組成物。 - 【請求項2】 (a)フッ素含有エラストマー、(b)
(メタ)アクリル系モノマー、(c)重合開始剤、およ
び(d)有機溶剤よりなり、25℃での粘度が1センチ
ポイズ以上10,000センチポイズ以下である請求項
1記載の歯科用コーティング剤組成物。 - 【請求項3】 フッ素含有エラストマー(a)が、ビニ
リデンフルオライド、テトラフルオロエチレン、ヘキサ
フルオロプロピレン、ペンタフルオロプロピレン、パー
フルオロメチルビニルエーテルおよびクロロトリフルオ
ロエチレンからなる群から選ばれた1種以上のモノマー
の共重合体である請求項1または請求項2記載の歯科用
コーティング剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8298990A JPH10139614A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 歯科用コーティング剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8298990A JPH10139614A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 歯科用コーティング剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10139614A true JPH10139614A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17866806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8298990A Pending JPH10139614A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 歯科用コーティング剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10139614A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006055220A1 (en) * | 2004-11-17 | 2006-05-26 | 3M Innovative Properties Company | Elastomeric dental article with a protective fluoropolymer layer |
WO2006055274A1 (en) * | 2004-11-17 | 2006-05-26 | 3M Innovative Properties Company | Nonelastomeric dental article with a protective fluoropolymer layer |
-
1996
- 1996-11-11 JP JP8298990A patent/JPH10139614A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006055220A1 (en) * | 2004-11-17 | 2006-05-26 | 3M Innovative Properties Company | Elastomeric dental article with a protective fluoropolymer layer |
WO2006055274A1 (en) * | 2004-11-17 | 2006-05-26 | 3M Innovative Properties Company | Nonelastomeric dental article with a protective fluoropolymer layer |
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