JPH10115291A - 潤滑用オイルポンプ回路構造 - Google Patents
潤滑用オイルポンプ回路構造Info
- Publication number
- JPH10115291A JPH10115291A JP28755796A JP28755796A JPH10115291A JP H10115291 A JPH10115291 A JP H10115291A JP 28755796 A JP28755796 A JP 28755796A JP 28755796 A JP28755796 A JP 28755796A JP H10115291 A JPH10115291 A JP H10115291A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil pump
- oil
- flapper valve
- circuit
- valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rotary Pumps (AREA)
- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オイルポンプの正回転時の低速域でも良好な
潤滑が可能となり、また、オイルポンプの逆転時に確実
にオイルポンプ内にオイルを引き上げることのできる潤
滑用オイルポンプ回路構造の提供を目的とする。 【構成】 オイルポンプ回路1内にオイルポンプ2を配
設し、オイルポンプ2が正回転されたときに閉じられ回
路1b内を正圧とするフラッパー4を設け、回路1b内
が正圧となったとき開かれてオイルを潤滑部位へ送出す
る下流側のフラッパー弁6を備え、オイルポンプ2が逆
回転されたときには前記フラッパー弁4を開け、かつフ
ラッパー弁6を閉じて回路1内を負圧とする構成で、前
記下流側のフラッパー弁6を油面OL下に配設して構成
する。
潤滑が可能となり、また、オイルポンプの逆転時に確実
にオイルポンプ内にオイルを引き上げることのできる潤
滑用オイルポンプ回路構造の提供を目的とする。 【構成】 オイルポンプ回路1内にオイルポンプ2を配
設し、オイルポンプ2が正回転されたときに閉じられ回
路1b内を正圧とするフラッパー4を設け、回路1b内
が正圧となったとき開かれてオイルを潤滑部位へ送出す
る下流側のフラッパー弁6を備え、オイルポンプ2が逆
回転されたときには前記フラッパー弁4を開け、かつフ
ラッパー弁6を閉じて回路1内を負圧とする構成で、前
記下流側のフラッパー弁6を油面OL下に配設して構成
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に自動車の変速機
とか減速機に適応される潤滑用オイルポンプ回路に関す
るものである。
とか減速機に適応される潤滑用オイルポンプ回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、自動車の変速機とか
減速機における潤滑用オイルポンプ回路は図2に概略図
で示すような回路構成となっており、オイルポンプ回路
51内には正逆転可能にオイルポンプ52が設けられ、
このオイルポンプ52から垂下状にa通路51aがオイ
ルレベルOL下に浸漬されてオイルレベルOL下に配設
されたオイルストレーナ53に接続されており、また、
オイルポンプ52の上部には図示左側へL字状に折曲し
てb通路51bが形成されており、このb通路51b内
には並列状に2個の上ボール弁55と下ボール弁56が
配設されており、b通路51bの下端はオイルレベルO
L下の逆転用のオイルストレーナ54に接続されたもの
となっている。
減速機における潤滑用オイルポンプ回路は図2に概略図
で示すような回路構成となっており、オイルポンプ回路
51内には正逆転可能にオイルポンプ52が設けられ、
このオイルポンプ52から垂下状にa通路51aがオイ
ルレベルOL下に浸漬されてオイルレベルOL下に配設
されたオイルストレーナ53に接続されており、また、
オイルポンプ52の上部には図示左側へL字状に折曲し
てb通路51bが形成されており、このb通路51b内
には並列状に2個の上ボール弁55と下ボール弁56が
配設されており、b通路51bの下端はオイルレベルO
L下の逆転用のオイルストレーナ54に接続されたもの
となっている。
【0003】このような構造において、オイルポンプ5
2が正回転されるとa通路51aが負圧となり、オイル
ストレーナ53からオイルを吸い上げb通路51bへ吐
出することとなり、b通路51bに吐出されたオイルの
流れによって、前記上ボール弁55及び下ボール弁56
が実線で示す位置に移動して通路を塞ぐこととなり、こ
れによりb通路51b内に正圧が発生し、この発生した
正圧によりオイルポンプ52の下流側に設けられたフラ
ッパー弁57が押されて、オイルがフラッパー弁57か
ら送出路58を通り潤滑部位へ供給されるものである。
また、オイルポンプ52が逆回転されたときには、前記
b通路51bが負圧となり、上ボール弁55及び下ボー
ル弁56は想像線で示すような位置となって通路が開か
れ、逆転用オイルストレーナ54からオイルが吸い上げ
られて前記a通路51aへ吐出され、このとき、b通路
51bは負圧状態のため前記フラッパー弁57は閉じた
状態となっており、オイルポンプ52の逆転時にはオイ
ルポンプ52にエアが吸い込まれて焼付けとかキャビテ
ーションが防止されるように構成されている。
2が正回転されるとa通路51aが負圧となり、オイル
ストレーナ53からオイルを吸い上げb通路51bへ吐
出することとなり、b通路51bに吐出されたオイルの
流れによって、前記上ボール弁55及び下ボール弁56
が実線で示す位置に移動して通路を塞ぐこととなり、こ
れによりb通路51b内に正圧が発生し、この発生した
正圧によりオイルポンプ52の下流側に設けられたフラ
ッパー弁57が押されて、オイルがフラッパー弁57か
ら送出路58を通り潤滑部位へ供給されるものである。
また、オイルポンプ52が逆回転されたときには、前記
b通路51bが負圧となり、上ボール弁55及び下ボー
ル弁56は想像線で示すような位置となって通路が開か
れ、逆転用オイルストレーナ54からオイルが吸い上げ
られて前記a通路51aへ吐出され、このとき、b通路
51bは負圧状態のため前記フラッパー弁57は閉じた
状態となっており、オイルポンプ52の逆転時にはオイ
ルポンプ52にエアが吸い込まれて焼付けとかキャビテ
ーションが防止されるように構成されている。
【0004】このような従来構造において、オイルポン
プ52の正回転時に潤滑部位へオイルを良好に供給する
ためには前記上ボール弁55及び下ボール弁56が完全
にb通路51bを塞ぐ必要があり、上ボール弁55及び
下ボール弁56のボールが移動してb通路51bを塞ぐ
ためには、ある程度のオイル流量が必要となり、このオ
イル流量を確保するには前記オイルポンプ52の回転数
を上げる必要があり、図3に示すように、オイルポンプ
52の正転時において、オイルポンプ52の回転数が低
い領域(自動車の低速域)、すなわち、図3のP点にオ
イルポンプ52の回転数が達するまでの間のS1で示す
領域では、前記フラッパー弁57が開かれず、潤滑部位
へオイルが供給されないという問題点があった。なお、
この図3におけるP点を超える回転数にオイルポンプ5
2が到達した後には、フラッパー弁57が開かれて潤滑
部位へオイルが供給される良好な潤滑域S2となる。
プ52の正回転時に潤滑部位へオイルを良好に供給する
ためには前記上ボール弁55及び下ボール弁56が完全
にb通路51bを塞ぐ必要があり、上ボール弁55及び
下ボール弁56のボールが移動してb通路51bを塞ぐ
ためには、ある程度のオイル流量が必要となり、このオ
イル流量を確保するには前記オイルポンプ52の回転数
を上げる必要があり、図3に示すように、オイルポンプ
52の正転時において、オイルポンプ52の回転数が低
い領域(自動車の低速域)、すなわち、図3のP点にオ
イルポンプ52の回転数が達するまでの間のS1で示す
領域では、前記フラッパー弁57が開かれず、潤滑部位
へオイルが供給されないという問題点があった。なお、
この図3におけるP点を超える回転数にオイルポンプ5
2が到達した後には、フラッパー弁57が開かれて潤滑
部位へオイルが供給される良好な潤滑域S2となる。
【0005】また、従来構造において、オイルポンプ5
2が逆回転されたときにb通路51bを負圧とする必要
があるが、例えば長期間自動車を停止した状態では、前
記フラッパー弁57のシール面においてオイルが流れ落
ちる等によりシール性が悪化している場合があり、この
ような状態ではフラッパー弁57よりエアが漏れて、b
通路51b内には負圧が発生せず、逆転用オイルストレ
ーナ54から良好にオイルを吸い上げられない事態が生
じ、このような時にはオイルポンプが異音を発生し、オ
イルポンプ52を構成するギアの早期摩耗とか、焼付け
が発生するという問題点があった。
2が逆回転されたときにb通路51bを負圧とする必要
があるが、例えば長期間自動車を停止した状態では、前
記フラッパー弁57のシール面においてオイルが流れ落
ちる等によりシール性が悪化している場合があり、この
ような状態ではフラッパー弁57よりエアが漏れて、b
通路51b内には負圧が発生せず、逆転用オイルストレ
ーナ54から良好にオイルを吸い上げられない事態が生
じ、このような時にはオイルポンプが異音を発生し、オ
イルポンプ52を構成するギアの早期摩耗とか、焼付け
が発生するという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、オイルポンプの正回転
時にオイルポンプの回転が低い領域においても良好に潤
滑が可能となり、また、長期間車両を停止しておいた時
等においてもオイルポンプの逆転時に良好にオイルを吸
い上げることのできる潤滑用オイルポンプ回路構造を提
供せんことを目的とし、その要旨は、オイル通路を形成
する回路内に正逆転可能なオイルポンプを配設し、該オ
イルポンプが正回転されたときに閉じられ回路内を正圧
とする逆転側弁と、回路内が正圧となったとき開かれて
オイルを潤滑部位へ送出する下流側のフラッパー弁を備
え、前記オイルポンプが逆回転されたときには前記逆転
側弁を開けかつ前記下流側のフラッパー弁を閉じて回路
内を負圧とする構成のオイルポンプ回路において、前記
逆転側弁をフラッパー弁で構成するとともに、前記下流
側のフラッパー弁を油面下に配設したことである。
点に鑑み案出したものであって、オイルポンプの正回転
時にオイルポンプの回転が低い領域においても良好に潤
滑が可能となり、また、長期間車両を停止しておいた時
等においてもオイルポンプの逆転時に良好にオイルを吸
い上げることのできる潤滑用オイルポンプ回路構造を提
供せんことを目的とし、その要旨は、オイル通路を形成
する回路内に正逆転可能なオイルポンプを配設し、該オ
イルポンプが正回転されたときに閉じられ回路内を正圧
とする逆転側弁と、回路内が正圧となったとき開かれて
オイルを潤滑部位へ送出する下流側のフラッパー弁を備
え、前記オイルポンプが逆回転されたときには前記逆転
側弁を開けかつ前記下流側のフラッパー弁を閉じて回路
内を負圧とする構成のオイルポンプ回路において、前記
逆転側弁をフラッパー弁で構成するとともに、前記下流
側のフラッパー弁を油面下に配設したことである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、自動車の変速機とか減速機の潤滑用オイ
ルポンプ回路1の概略構成図を示すものであり、変速機
とか減速機のオイルパン内に溜められたオイルの油面O
L上のオイルポンプ回路1内にオイルポンプ2が正逆転
可能に配設されており、このオイルポンプ2は自動車の
アクスルとリンクしており、アクスルの回転速度に比例
してこのオイルポンプ2の回転速度が変化し、また、ア
クスルの正逆転によりオイルポンプ2も正逆転されるよ
うに構成したものであり、自動車の前進時にはこのオイ
ルポンプ2が時計回りに正回転し、自動車の後退時には
オイルポンプ2が反時計方向に逆回転されるように構成
されている。
する。図1は、自動車の変速機とか減速機の潤滑用オイ
ルポンプ回路1の概略構成図を示すものであり、変速機
とか減速機のオイルパン内に溜められたオイルの油面O
L上のオイルポンプ回路1内にオイルポンプ2が正逆転
可能に配設されており、このオイルポンプ2は自動車の
アクスルとリンクしており、アクスルの回転速度に比例
してこのオイルポンプ2の回転速度が変化し、また、ア
クスルの正逆転によりオイルポンプ2も正逆転されるよ
うに構成したものであり、自動車の前進時にはこのオイ
ルポンプ2が時計回りに正回転し、自動車の後退時には
オイルポンプ2が反時計方向に逆回転されるように構成
されている。
【0008】このオイルポンプ2から油面OL下へ向か
ってa通路1aが垂設されており、a通路1aの下端は
正転用オイルストレーナ3に接続されたものとなってい
る。また、前記オイルポンプ2の上方側には図示左側へ
向かって略L字状にb通路1bが接続されており、この
b通路1bの下端側は油面OL下側においてフラッパー
弁4に接続されたものとなっており、このフラッパー弁
4から更に垂下して吸い上げ通路1cが接続されてお
り、吸い上げ通路1cの下端は逆転用のオイルストレー
ナ5に接続されたものとなっている。前記フラッパー弁
4は、吸い上げ通路1cの上端を開閉できる弁体4a
と、この弁体4aを常には閉方向へ付勢するスプリング
4cと、弁体4aの開閉動をガイドするガイドバー4b
で構成されたものとなっている。
ってa通路1aが垂設されており、a通路1aの下端は
正転用オイルストレーナ3に接続されたものとなってい
る。また、前記オイルポンプ2の上方側には図示左側へ
向かって略L字状にb通路1bが接続されており、この
b通路1bの下端側は油面OL下側においてフラッパー
弁4に接続されたものとなっており、このフラッパー弁
4から更に垂下して吸い上げ通路1cが接続されてお
り、吸い上げ通路1cの下端は逆転用のオイルストレー
ナ5に接続されたものとなっている。前記フラッパー弁
4は、吸い上げ通路1cの上端を開閉できる弁体4a
と、この弁体4aを常には閉方向へ付勢するスプリング
4cと、弁体4aの開閉動をガイドするガイドバー4b
で構成されたものとなっている。
【0009】次に、オイルポンプ2の上方側において前
記b通路1bと反対方向に連通して吐出通路1dがL字
状に形成されており、吐出通路1dの下端は油面OLよ
りも下方へ垂下して油面OL下においてフラッパー弁6
に接続されており、このフラッパー弁6から油面OL上
に向かって送出路7が立設され、送出路7は変速機とか
減速機の潤滑部位に向かって延出されたものとなってい
る。前記フラッパー弁6は、前記吐出通路1dの下端を
開閉する弁体6aと、この弁体6aを常には閉方向へ付
勢するスプリング6cと、弁体6aの開閉動をガイドす
るガイドバー6bで構成されたものとなっている。
記b通路1bと反対方向に連通して吐出通路1dがL字
状に形成されており、吐出通路1dの下端は油面OLよ
りも下方へ垂下して油面OL下においてフラッパー弁6
に接続されており、このフラッパー弁6から油面OL上
に向かって送出路7が立設され、送出路7は変速機とか
減速機の潤滑部位に向かって延出されたものとなってい
る。前記フラッパー弁6は、前記吐出通路1dの下端を
開閉する弁体6aと、この弁体6aを常には閉方向へ付
勢するスプリング6cと、弁体6aの開閉動をガイドす
るガイドバー6bで構成されたものとなっている。
【0010】このような構成において、自動車の前進時
には前記オイルポンプ2が時計方向に正回転されて前記
a通路1aが負圧となり、これにより正転用オイルスト
レーナ3からオイルが引き上げられ、オイルはb通路1
bへ吐出される。この際、フラッパー弁4はスプリング
4cの付勢力により確実に吸い上げ通路1cを閉止させ
た状態となっているため、b通路1b内にはオイルポン
プ2の正転時に確実に正圧が発生し、この発生した正圧
により吐出通路1dを通りオイルがフラッパー弁6の弁
体6aを図示右側へスプリング6cの付勢力に抗して押
圧移動させ、弁体6aが開かれてオイルが送出路7から
潤滑部位へ供給されることとなる。
には前記オイルポンプ2が時計方向に正回転されて前記
a通路1aが負圧となり、これにより正転用オイルスト
レーナ3からオイルが引き上げられ、オイルはb通路1
bへ吐出される。この際、フラッパー弁4はスプリング
4cの付勢力により確実に吸い上げ通路1cを閉止させ
た状態となっているため、b通路1b内にはオイルポン
プ2の正転時に確実に正圧が発生し、この発生した正圧
により吐出通路1dを通りオイルがフラッパー弁6の弁
体6aを図示右側へスプリング6cの付勢力に抗して押
圧移動させ、弁体6aが開かれてオイルが送出路7から
潤滑部位へ供給されることとなる。
【0011】また、自動車の後退時にはオイルポンプ2
が反時計回りに逆転されるが、この時には前記フラッパ
ー弁6はスプリング6cの付勢力により閉じた状態とな
っているためb通路1b内は負圧となり、この負圧によ
りフラッパー弁4の弁体4aがスプリング4cの付勢力
に抗して開かれることとなり、逆転用オイルストレーナ
5からオイルが吸い上げ通路1cを通りb通路1bに引
き上げられることとなり、引き上げられたオイルは前記
a通路1aへ吐出され、この時、前記フラッパー弁6は
負圧状態のため閉じた状態となっており、これにより逆
転時にはオイルポンプ2がエアを吸い込み、エアにより
焼付けとかキャビテーションが防止されるものである。
が反時計回りに逆転されるが、この時には前記フラッパ
ー弁6はスプリング6cの付勢力により閉じた状態とな
っているためb通路1b内は負圧となり、この負圧によ
りフラッパー弁4の弁体4aがスプリング4cの付勢力
に抗して開かれることとなり、逆転用オイルストレーナ
5からオイルが吸い上げ通路1cを通りb通路1bに引
き上げられることとなり、引き上げられたオイルは前記
a通路1aへ吐出され、この時、前記フラッパー弁6は
負圧状態のため閉じた状態となっており、これにより逆
転時にはオイルポンプ2がエアを吸い込み、エアにより
焼付けとかキャビテーションが防止されるものである。
【0012】このように本例においては、オイルポンプ
2の正回転時にポンブの回転数が低い領域、すなわち自
動車の低速域においても、フラッパー弁4の弁体4aは
スプリング4cの付勢力により確実に低速の初期段階か
ら閉止状態を維持しているため、確実にb通路1b内に
正圧が発生し、低回転域においても送出路7から良好に
潤滑部位へオイルを送出させることができ、低速域にお
いても初期状態から良好な潤滑を行うことができるもの
となる。また、長期間自動車を停止しておいた時等にお
いても、本例ではフラッパー弁6は油面OLの下に配置
されているため、フラッパー弁6の弁体6aのシール面
にはオイルが付着しており、シール性が常に保たれた状
態となり、オイルポンプが逆転された時にエアをこのフ
ラッパー弁6から吸い込む恐れがなく、オイルポンプ2
の逆転時に良好に逆転用オイルストレーナ5から確実に
オイルを引き上げることができ、従来のようなオイルポ
ンプの焼付け等が生ずることがない。
2の正回転時にポンブの回転数が低い領域、すなわち自
動車の低速域においても、フラッパー弁4の弁体4aは
スプリング4cの付勢力により確実に低速の初期段階か
ら閉止状態を維持しているため、確実にb通路1b内に
正圧が発生し、低回転域においても送出路7から良好に
潤滑部位へオイルを送出させることができ、低速域にお
いても初期状態から良好な潤滑を行うことができるもの
となる。また、長期間自動車を停止しておいた時等にお
いても、本例ではフラッパー弁6は油面OLの下に配置
されているため、フラッパー弁6の弁体6aのシール面
にはオイルが付着しており、シール性が常に保たれた状
態となり、オイルポンプが逆転された時にエアをこのフ
ラッパー弁6から吸い込む恐れがなく、オイルポンプ2
の逆転時に良好に逆転用オイルストレーナ5から確実に
オイルを引き上げることができ、従来のようなオイルポ
ンプの焼付け等が生ずることがない。
【0013】
【発明の効果】本発明は、オイル通路を形成する回路内
に正逆転可能なオイルポンプを配設し、該オイルポンプ
が正回転されたときに閉じられ回路内を正圧とする逆転
側弁と、回路内が正圧となったとき開かれてオイルを潤
滑部位へ送出する下流側のフラッパー弁を備え、前記オ
イルポンプが逆回転されたときには前記逆転側弁を開け
かつ前記下流側のフラッパー弁を閉じて回路内を負圧と
する構成のオイルポンプ回路において、前記逆転側弁を
フラッパー弁で構成するとともに、前記下流側のフラッ
パー弁を油面下に配設したことにより、逆転側の弁がフ
ラッパー弁で構成されているため、オイルポンプの正転
時の低回転域においても確実に閉止状態を維持して回路
内に正圧を確実に発生させることができ、オイルポンプ
の正転時における低速域においても確実に下流側のフラ
ッパー弁を開けて潤滑部位へ良好に潤滑を行うことがで
き、低速域において潤滑不良が発生することがない。ま
た、長期間自動車を停止状態としておいた後において
も、下流側のフラッパー弁は油面下に配設されているた
めシール性が良好に保たれた状態となっており、オイル
ポンプを逆転させても良好にオイルをオイルポンプ内に
引き上げて、オイルポンプの焼付け等を良好に防ぐこと
ができる効果を有する。
に正逆転可能なオイルポンプを配設し、該オイルポンプ
が正回転されたときに閉じられ回路内を正圧とする逆転
側弁と、回路内が正圧となったとき開かれてオイルを潤
滑部位へ送出する下流側のフラッパー弁を備え、前記オ
イルポンプが逆回転されたときには前記逆転側弁を開け
かつ前記下流側のフラッパー弁を閉じて回路内を負圧と
する構成のオイルポンプ回路において、前記逆転側弁を
フラッパー弁で構成するとともに、前記下流側のフラッ
パー弁を油面下に配設したことにより、逆転側の弁がフ
ラッパー弁で構成されているため、オイルポンプの正転
時の低回転域においても確実に閉止状態を維持して回路
内に正圧を確実に発生させることができ、オイルポンプ
の正転時における低速域においても確実に下流側のフラ
ッパー弁を開けて潤滑部位へ良好に潤滑を行うことがで
き、低速域において潤滑不良が発生することがない。ま
た、長期間自動車を停止状態としておいた後において
も、下流側のフラッパー弁は油面下に配設されているた
めシール性が良好に保たれた状態となっており、オイル
ポンプを逆転させても良好にオイルをオイルポンプ内に
引き上げて、オイルポンプの焼付け等を良好に防ぐこと
ができる効果を有する。
【図1】変速機等のオイルポンプ回路の概略構成図であ
る。
る。
【図2】従来のオイルポンプ回路の概略構成図である。
【図3】従来のオイルポンプの低速域における潤滑不良
領域を示す説明図である。
領域を示す説明図である。
1 オイルポンプ回路 1a a通路 1b b通路 1c 吸い上げ通路 1d 吐出通路 2 オイルポンプ 3 正転用オイルストレーナ 4 フラッパー弁 4a 弁体 4b ガイドバー 4c スプリング 5 逆転用オイルストレーナ 6 フラッパー弁 6a 弁体 6b ガイドバー 6c スプリング 7 送出路 OL 油面
Claims (1)
- 【請求項1】 オイル通路を形成する回路内に正逆転可
能なオイルポンプを配設し、該オイルポンプが正回転さ
れたときに閉じられ回路内を正圧とする逆転側弁と、回
路内が正圧となったとき開かれてオイルを潤滑部位へ送
出する下流側のフラッパー弁を備え、前記オイルポンプ
が逆回転されたときには前記逆転側弁を開けかつ前記下
流側のフラッパー弁を閉じて回路内を負圧とする構成の
オイルポンプ回路において、前記逆転側弁をフラッパー
弁で構成するとともに、前記下流側のフラッパー弁を油
面下に配設したことを特徴とする潤滑用オイルポンプ回
路構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28755796A JPH10115291A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 潤滑用オイルポンプ回路構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28755796A JPH10115291A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 潤滑用オイルポンプ回路構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10115291A true JPH10115291A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17718892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28755796A Pending JPH10115291A (ja) | 1996-10-08 | 1996-10-08 | 潤滑用オイルポンプ回路構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10115291A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102011076995A1 (de) | 2010-06-07 | 2012-04-26 | Aisin Aw Co., Ltd. | Hydrauliksteuerungskreislauf einer Fahrzeugleistungsübertragungsvorrichtung |
DE102011118574A1 (de) * | 2011-11-09 | 2013-05-16 | Getrag Getriebe- Und Zahnradfabrik Hermann Hagenmeyer Gmbh & Cie Kg | Antriebsstrang-Kühlanordnung und Verfahren zu deren Betreiben |
US8459134B2 (en) | 2010-04-20 | 2013-06-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle oil pump |
JPWO2021131676A1 (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-01 |
-
1996
- 1996-10-08 JP JP28755796A patent/JPH10115291A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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