JPH094570A - ポンプ装置 - Google Patents
ポンプ装置Info
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- JPH094570A JPH094570A JP33476295A JP33476295A JPH094570A JP H094570 A JPH094570 A JP H094570A JP 33476295 A JP33476295 A JP 33476295A JP 33476295 A JP33476295 A JP 33476295A JP H094570 A JPH094570 A JP H094570A
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- JP
- Japan
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- pump
- motor
- rotor
- shaft
- rotor shaft
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- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ロータシャフトとモータシャフトとの間の係合
継ぎ手の部分にグリースなどの潤滑剤を供給しなくとも
焼き付けを起こす恐れがなく、また、ポンプハウジング
の加工も容易であるポンプ装置を提供することを目的と
する。 【構成】内接形のギヤポンプ11とモータ12とからな
り、ギヤポンプ11は、アウターロータ24、インナー
ロータ23、ロータシャフト25、ポンプハウジング2
6a,26b、吸込み流路27、吐出流路28を有し、
ロータシャフト25とモータシャフト42とが回転方向
に互いに係合してなるオルダム継ぎ手52によって駆動
力が伝達されるように構成されたポンプ装置1であっ
て、ロータシャフト25には、軸方向に貫通する漏れ液
体流路32が設けられ、ポンプハウジングには、オルダ
ム継ぎ手52の部分と吸込み流路27との間を連通して
漏れ油を吸込み流路27に戻すための戻り流路33が設
けられて構成される。
継ぎ手の部分にグリースなどの潤滑剤を供給しなくとも
焼き付けを起こす恐れがなく、また、ポンプハウジング
の加工も容易であるポンプ装置を提供することを目的と
する。 【構成】内接形のギヤポンプ11とモータ12とからな
り、ギヤポンプ11は、アウターロータ24、インナー
ロータ23、ロータシャフト25、ポンプハウジング2
6a,26b、吸込み流路27、吐出流路28を有し、
ロータシャフト25とモータシャフト42とが回転方向
に互いに係合してなるオルダム継ぎ手52によって駆動
力が伝達されるように構成されたポンプ装置1であっ
て、ロータシャフト25には、軸方向に貫通する漏れ液
体流路32が設けられ、ポンプハウジングには、オルダ
ム継ぎ手52の部分と吸込み流路27との間を連通して
漏れ油を吸込み流路27に戻すための戻り流路33が設
けられて構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポンプとモータとを一
体的に連結してユニット化したポンプ装置に関する。
体的に連結してユニット化したポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来のポンプ装置80の断面正面
図である。ポンプ装置80は、内接形のギヤポンプ81
と、ギヤポンプ81を回転駆動するモータ82とからな
っている。
図である。ポンプ装置80は、内接形のギヤポンプ81
と、ギヤポンプ81を回転駆動するモータ82とからな
っている。
【0003】ギヤポンプ81は、アウターロータ83、
インナーロータ84、インナーロータ84と一体的に回
転するロータシャフト85、アウターロータ83及びイ
ンナーロータ84を回転可能に収納するとともにロータ
シャフト85を回転可能に支持するポンプハウジング8
6a,86b,86c、並びにポンプハウジング86
b,86cに設けられた吸込み流路87及び吐出流路8
8を有している。ポンプハウジング86a,86bに
は、軸受け89a,89bが装着されており、ポンプハ
ウジング86bには、油の外部漏れを防止するためのオ
イルシール90が設けられている。
インナーロータ84、インナーロータ84と一体的に回
転するロータシャフト85、アウターロータ83及びイ
ンナーロータ84を回転可能に収納するとともにロータ
シャフト85を回転可能に支持するポンプハウジング8
6a,86b,86c、並びにポンプハウジング86
b,86cに設けられた吸込み流路87及び吐出流路8
8を有している。ポンプハウジング86a,86bに
は、軸受け89a,89bが装着されており、ポンプハ
ウジング86bには、油の外部漏れを防止するためのオ
イルシール90が設けられている。
【0004】ロータシャフト85とモータシャフト91
とは、オルダム継ぎ手92によって回転方向に互いに係
合し、これによってモータ82の回転駆動力がポンプ8
1に伝達されるように構成されている。なお、オルダム
継ぎ手92は、ロータシャフト85の先端部に二面幅が
設けられ、それがモータシャフト91の先端部に設けら
れたスリット内に嵌入して回転方向に係合したものであ
る。
とは、オルダム継ぎ手92によって回転方向に互いに係
合し、これによってモータ82の回転駆動力がポンプ8
1に伝達されるように構成されている。なお、オルダム
継ぎ手92は、ロータシャフト85の先端部に二面幅が
設けられ、それがモータシャフト91の先端部に設けら
れたスリット内に嵌入して回転方向に係合したものであ
る。
【0005】また、ロータシャフト85と軸受け89
a,89bとの間から漏れる油を吸込み流路87に戻す
ために、戻り流路95,96が設けられている。モータ
82が回転すると、オルダム継ぎ手92を介してロータ
シャフト85が回転し、インナーロータ84及びアウタ
ーロータ83が回転する。これによって、図示しない油
タンク内の油が吸込み流路87から吸い込まれ、吐出流
路88から吐出される。ポンプ81の作動によって、吐
出流路88を始めとして各部に油圧力が発生するが、圧
油の一部は、ポンプハウジング86a,86bとインナ
ーロータ84及びアウターロータ83との摺動面から漏
れ、ロータシャフト85と軸受け89a,89bとの間
を通り、戻り流路95,96を通って吸込み流路87に
戻る。
a,89bとの間から漏れる油を吸込み流路87に戻す
ために、戻り流路95,96が設けられている。モータ
82が回転すると、オルダム継ぎ手92を介してロータ
シャフト85が回転し、インナーロータ84及びアウタ
ーロータ83が回転する。これによって、図示しない油
タンク内の油が吸込み流路87から吸い込まれ、吐出流
路88から吐出される。ポンプ81の作動によって、吐
出流路88を始めとして各部に油圧力が発生するが、圧
油の一部は、ポンプハウジング86a,86bとインナ
ーロータ84及びアウターロータ83との摺動面から漏
れ、ロータシャフト85と軸受け89a,89bとの間
を通り、戻り流路95,96を通って吸込み流路87に
戻る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のポンプ
装置80では、漏れ油はロータシャフト85の周面を通
るので、それによってロータシャフト85の摺動面の潤
滑及び冷却が行われる。ところが、漏れ油はオルダム継
ぎ手92の部分を通らないので、オルダム継ぎ手92の
部分は漏れ油による潤滑及び冷却がなされない。そのた
め、オルダム継ぎ手92には、潤滑及び冷却のためにグ
リースが封入するようになっている。しかしグリースは
定期的に補充する必要があるため、そのためのメンテナ
ンスが面倒である。グリースの補充を怠ると、オルダム
継ぎ手92の摩耗が激しくなり、焼き付きを起こす恐れ
がある。焼き付きを起こすと、ロータシャフト85とモ
ータシャフト91とが分離できないため、ギヤポンプ8
1とモータ82との分解が不可能となり、修理不能とな
る。
装置80では、漏れ油はロータシャフト85の周面を通
るので、それによってロータシャフト85の摺動面の潤
滑及び冷却が行われる。ところが、漏れ油はオルダム継
ぎ手92の部分を通らないので、オルダム継ぎ手92の
部分は漏れ油による潤滑及び冷却がなされない。そのた
め、オルダム継ぎ手92には、潤滑及び冷却のためにグ
リースが封入するようになっている。しかしグリースは
定期的に補充する必要があるため、そのためのメンテナ
ンスが面倒である。グリースの補充を怠ると、オルダム
継ぎ手92の摩耗が激しくなり、焼き付きを起こす恐れ
がある。焼き付きを起こすと、ロータシャフト85とモ
ータシャフト91とが分離できないため、ギヤポンプ8
1とモータ82との分解が不可能となり、修理不能とな
る。
【0007】また、戻り流路95,96はポンプハウジ
ング86a,86bに斜めに設けられているので、その
加工が容易ではない。本発明は、上述の問題に鑑みてな
されたもので、ロータシャフトとモータシャフトとの間
の係合継ぎ手の部分にグリースなどの潤滑剤を供給しな
くとも焼き付けを起こす恐れがなく、また、ポンプハウ
ジングの加工も容易であるポンプ装置を提供することを
目的とする。
ング86a,86bに斜めに設けられているので、その
加工が容易ではない。本発明は、上述の問題に鑑みてな
されたもので、ロータシャフトとモータシャフトとの間
の係合継ぎ手の部分にグリースなどの潤滑剤を供給しな
くとも焼き付けを起こす恐れがなく、また、ポンプハウ
ジングの加工も容易であるポンプ装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、内接形のギヤポンプと、前記ギヤポンプを回転駆
動するモータとからなり、前記ギヤポンプは、アウター
ロータ、インナーロータ、前記インナーロータと一体的
に回転するロータシャフト、前記アウターロータ及び前
記インナーロータを回転可能に収納するとともに前記ロ
ータシャフトを回転可能に支持するポンプハウジング、
並びに前記ポンプハウジングに設けられた吸込み流路及
び吐出流路を有し、前記モータは、前記ポンプハウジン
グとは別体に形成されたモータハウジング、及び前記ロ
ータシャフトとは別体に形成されたモータシャフトを有
しており、前記ロータシャフトと前記モータシャフトと
が回転方向に互いに係合してなる係合継ぎ手によって前
記モータの回転駆動力が前記ポンプに伝達されるように
構成されたポンプ装置であって、前記ロータシャフトに
は、軸方向に貫通する漏れ液体流路が設けられ、前記ポ
ンプハウジングには、前記係合継ぎ手の部分と前記吸込
み流路との間を連通して漏れ液体を前記吸込み流路に戻
すための戻り流路が設けられてなる。
置は、内接形のギヤポンプと、前記ギヤポンプを回転駆
動するモータとからなり、前記ギヤポンプは、アウター
ロータ、インナーロータ、前記インナーロータと一体的
に回転するロータシャフト、前記アウターロータ及び前
記インナーロータを回転可能に収納するとともに前記ロ
ータシャフトを回転可能に支持するポンプハウジング、
並びに前記ポンプハウジングに設けられた吸込み流路及
び吐出流路を有し、前記モータは、前記ポンプハウジン
グとは別体に形成されたモータハウジング、及び前記ロ
ータシャフトとは別体に形成されたモータシャフトを有
しており、前記ロータシャフトと前記モータシャフトと
が回転方向に互いに係合してなる係合継ぎ手によって前
記モータの回転駆動力が前記ポンプに伝達されるように
構成されたポンプ装置であって、前記ロータシャフトに
は、軸方向に貫通する漏れ液体流路が設けられ、前記ポ
ンプハウジングには、前記係合継ぎ手の部分と前記吸込
み流路との間を連通して漏れ液体を前記吸込み流路に戻
すための戻り流路が設けられてなる。
【0009】
【作用】ポンプの作動によって、吐出流路を始めとして
各部に油圧力が発生するが、圧油の一部は、ポンプハウ
ジングとインナーロータとの摺動面から漏れ、ロータシ
ャフトと軸受けとの間を通り、ロータシャフトの両端面
部に達する。
各部に油圧力が発生するが、圧油の一部は、ポンプハウ
ジングとインナーロータとの摺動面から漏れ、ロータシ
ャフトと軸受けとの間を通り、ロータシャフトの両端面
部に達する。
【0010】ロータシャフトの一方の端面部に達した漏
れ油は、ロータシャフトの漏れ液体流路を経由して他方
の端面に達し、そこから係合継ぎ手の部分を通り、吸込
み流路に戻る。この過程において、漏れ油が係合継ぎ手
の部分を潤滑し冷却する。
れ油は、ロータシャフトの漏れ液体流路を経由して他方
の端面に達し、そこから係合継ぎ手の部分を通り、吸込
み流路に戻る。この過程において、漏れ油が係合継ぎ手
の部分を潤滑し冷却する。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係るポンプ装置1を示す断面
正面図である。図1において、ポンプ装置1は、内接形
のギヤポンプ11と、ギヤポンプ11を回転駆動するモ
ータ12とからなっている。
正面図である。図1において、ポンプ装置1は、内接形
のギヤポンプ11と、ギヤポンプ11を回転駆動するモ
ータ12とからなっている。
【0012】ギヤポンプ11は、アウターロータ23、
インナーロータ24、インナーロータ24と一体的に回
転するロータシャフト25、アウターロータ23及びイ
ンナーロータ24を回転可能に収納するとともにロータ
シャフト25を回転可能に支持するポンプハウジング2
6a,26b、並びにポンプハウジング26bに設けら
れた吸込み流路27、吐出流路28、及び吸込みポート
27aを有している。ポンプハウジング26a,26b
には、軸受け29a,29bが装着されている。吸込み
流路27は、インナーロータ24とアウターロータ23
との間に形成される吸込みポンプ室に側面から開口し、
吐出流路28はインナーロータ24とアウターロータ2
3との間に形成される吐出ポンプ室に側面から開口して
いる。
インナーロータ24、インナーロータ24と一体的に回
転するロータシャフト25、アウターロータ23及びイ
ンナーロータ24を回転可能に収納するとともにロータ
シャフト25を回転可能に支持するポンプハウジング2
6a,26b、並びにポンプハウジング26bに設けら
れた吸込み流路27、吐出流路28、及び吸込みポート
27aを有している。ポンプハウジング26a,26b
には、軸受け29a,29bが装着されている。吸込み
流路27は、インナーロータ24とアウターロータ23
との間に形成される吸込みポンプ室に側面から開口し、
吐出流路28はインナーロータ24とアウターロータ2
3との間に形成される吐出ポンプ室に側面から開口して
いる。
【0013】ポンプハウジング26bには、モータ12
を着脱可能に取り付けるための3段状の穴36a,36
b,36cが設けられている。中段部の穴36bにはパ
ッキン37が装着され、上段部の穴36cにはベアリン
グ38が嵌入している。また、中段部の穴36bの底面
と吸込み流路27との間には、漏れ油を吸込み流路27
に戻すための戻り流路33が設けられている。
を着脱可能に取り付けるための3段状の穴36a,36
b,36cが設けられている。中段部の穴36bにはパ
ッキン37が装着され、上段部の穴36cにはベアリン
グ38が嵌入している。また、中段部の穴36bの底面
と吸込み流路27との間には、漏れ油を吸込み流路27
に戻すための戻り流路33が設けられている。
【0014】ポンプハウジング26aとポンプハウジン
グ26bとは、ボルト35によって固定されている。モ
ータ12は、モータハウジング41及びモータシャフト
42を有し、また図示しないステータ、ロータ、減速ギ
ヤなどを有したそれ自体は公知の減速機付き誘導モータ
である。
グ26bとは、ボルト35によって固定されている。モ
ータ12は、モータハウジング41及びモータシャフト
42を有し、また図示しないステータ、ロータ、減速ギ
ヤなどを有したそれ自体は公知の減速機付き誘導モータ
である。
【0015】ロータシャフト25とモータシャフト42
とは、オルダム継ぎ手52によって回転方向に互いに係
合し、これによってモータ12の回転駆動力がポンプ1
1に伝達されるように構成されている。オルダム継ぎ手
52は、ロータシャフト25の先端部から突出する二面
幅を有した係合凸部53、モータシャフト42の先端部
に設けられたスリット54からなり、係合凸部53がス
リット54に嵌入することによって回転方向に互いに係
合したものである。
とは、オルダム継ぎ手52によって回転方向に互いに係
合し、これによってモータ12の回転駆動力がポンプ1
1に伝達されるように構成されている。オルダム継ぎ手
52は、ロータシャフト25の先端部から突出する二面
幅を有した係合凸部53、モータシャフト42の先端部
に設けられたスリット54からなり、係合凸部53がス
リット54に嵌入することによって回転方向に互いに係
合したものである。
【0016】また、ロータシャフト25とインナーロー
タ24とは、それぞれに設けられたキー溝とそれらキー
溝にわたって嵌入したキー31によって、回転方向に互
いに係合し一体的に回転するようになっている。
タ24とは、それぞれに設けられたキー溝とそれらキー
溝にわたって嵌入したキー31によって、回転方向に互
いに係合し一体的に回転するようになっている。
【0017】ロータシャフト25には、その半径方向の
断面の中心位置において、軸方向に貫通する漏れ液体流
路32が設けられている。モータ12とギヤポンプ11
とは、モータハウジング41のフランジ面がポンプハウ
ジング26bのフランジ面に嵌合した状態で、ボルト3
9によって互いに固定されている。その状態では、モー
タシャフト42のスリット54にロータシャフト25の
係合凸部53が嵌入し、モータシャフト42の先端部の
周面は下段部の穴36aとの間に間隙を有し、モータシ
ャフト42の周面と中段部の穴36bとの間はパッキン
37によってシールされ、且つ、モータシャフト42は
ベアリング38によって回転可能に支持されている。
断面の中心位置において、軸方向に貫通する漏れ液体流
路32が設けられている。モータ12とギヤポンプ11
とは、モータハウジング41のフランジ面がポンプハウ
ジング26bのフランジ面に嵌合した状態で、ボルト3
9によって互いに固定されている。その状態では、モー
タシャフト42のスリット54にロータシャフト25の
係合凸部53が嵌入し、モータシャフト42の先端部の
周面は下段部の穴36aとの間に間隙を有し、モータシ
ャフト42の周面と中段部の穴36bとの間はパッキン
37によってシールされ、且つ、モータシャフト42は
ベアリング38によって回転可能に支持されている。
【0018】次に、上述のように構成されたポンプ装置
1の動作及び作用を説明する。モータ12が回転する
と、オルダム継ぎ手52を介してロータシャフト25が
回転し、インナーロータ24及びアウターロータ23が
回転する。これによって、図示しない油タンク内の油が
吸込みポート27a及び吸込み流路27を経由して吸い
込まれ、吐出流路28から吐出される。
1の動作及び作用を説明する。モータ12が回転する
と、オルダム継ぎ手52を介してロータシャフト25が
回転し、インナーロータ24及びアウターロータ23が
回転する。これによって、図示しない油タンク内の油が
吸込みポート27a及び吸込み流路27を経由して吸い
込まれ、吐出流路28から吐出される。
【0019】ポンプ11の作動によって、吐出流路28
を始めとして各部に油圧力が発生するが、圧油の一部
は、ポンプハウジング36a,36bとインナーロータ
24との摺動面から漏れ、ロータシャフト25と軸受け
29a,29bとの間を通り、ロータシャフト25の上
下の両端面部に達する。
を始めとして各部に油圧力が発生するが、圧油の一部
は、ポンプハウジング36a,36bとインナーロータ
24との摺動面から漏れ、ロータシャフト25と軸受け
29a,29bとの間を通り、ロータシャフト25の上
下の両端面部に達する。
【0020】ロータシャフト25の上側の端面部に達し
た漏れ油は、下段部の穴36aとモータシャフト42と
の間隙に充満し、一旦中段部の穴36b内に流入した後
で、戻り流路33を通って吸込み流路27に戻る。
た漏れ油は、下段部の穴36aとモータシャフト42と
の間隙に充満し、一旦中段部の穴36b内に流入した後
で、戻り流路33を通って吸込み流路27に戻る。
【0021】ロータシャフト25の下側の端面部に達し
た漏れ油は、ロータシャフト25の漏れ液体流路32を
経由して係合凸部53の最上端面に達し、係合凸部53
とスリット54との間を通り且つモータシャフト42の
下端面とロータシャフト25の上端面部との間を通っ
て、下段部の穴36aとモータシャフト42との間隙に
充満する。そして、一旦中段部の穴36b内に流入した
後で、戻り流路33を通って吸込み流路27に戻る。漏
れ油が中段部の穴36b内に流入しても、パッキン37
によってシールされているため、外部には漏れない。
た漏れ油は、ロータシャフト25の漏れ液体流路32を
経由して係合凸部53の最上端面に達し、係合凸部53
とスリット54との間を通り且つモータシャフト42の
下端面とロータシャフト25の上端面部との間を通っ
て、下段部の穴36aとモータシャフト42との間隙に
充満する。そして、一旦中段部の穴36b内に流入した
後で、戻り流路33を通って吸込み流路27に戻る。漏
れ油が中段部の穴36b内に流入しても、パッキン37
によってシールされているため、外部には漏れない。
【0022】このように、ポンプハウジング36a,3
6bとインナーロータ24との摺動面から漏れた油は、
漏れ液体流路32を経由してロータシャフト25の上端
から流出し、係合凸部53とスリット54との間を始め
としてモータシャフト42とロータシャフト25との間
の摺動部分を潤滑し且つ冷却する。したがって、従来の
ようにグリースなどを用いなくとも、ギヤポンプ11の
作動によって自動的に摺動部分の潤滑及び冷却が行わ
れ、摺動部分の焼き付きが防止される。
6bとインナーロータ24との摺動面から漏れた油は、
漏れ液体流路32を経由してロータシャフト25の上端
から流出し、係合凸部53とスリット54との間を始め
としてモータシャフト42とロータシャフト25との間
の摺動部分を潤滑し且つ冷却する。したがって、従来の
ようにグリースなどを用いなくとも、ギヤポンプ11の
作動によって自動的に摺動部分の潤滑及び冷却が行わ
れ、摺動部分の焼き付きが防止される。
【0023】また、漏れ油を潤滑のために用いるのであ
るから、モータ12の駆動力が有効に利用され、動力ロ
スが低減する。潤滑のために特別な動力を用いる必要が
ないので、構成が簡単である。ギヤポンプ11の負荷が
大きくオルダム継ぎ手52の温度上昇が大きくなるにし
たがって、漏れ油の量が多くなり、その結果、潤滑量が
多くなるので、自動的に潤滑量の調整が行われる。
るから、モータ12の駆動力が有効に利用され、動力ロ
スが低減する。潤滑のために特別な動力を用いる必要が
ないので、構成が簡単である。ギヤポンプ11の負荷が
大きくオルダム継ぎ手52の温度上昇が大きくなるにし
たがって、漏れ油の量が多くなり、その結果、潤滑量が
多くなるので、自動的に潤滑量の調整が行われる。
【0024】また、ポンプハウジング26bに設けられ
た戻り流路33は軸方向と平行であるから、その加工は
容易である。ポンプハウジング26a,26bには、従
来のような斜め方向の穴は必要ないので、その加工が容
易である。
た戻り流路33は軸方向と平行であるから、その加工は
容易である。ポンプハウジング26a,26bには、従
来のような斜め方向の穴は必要ないので、その加工が容
易である。
【0025】上述の実施例においては、モータシャフト
42とロータシャフト25とをオルダム継ぎ手52によ
り連結した構造のポンプ装置1について説明したが、キ
ー継ぎ手、又はスプライン継ぎ手など、他の種々の係合
継ぎ手のポンプ装置についても適用することができる。
42とロータシャフト25とをオルダム継ぎ手52によ
り連結した構造のポンプ装置1について説明したが、キ
ー継ぎ手、又はスプライン継ぎ手など、他の種々の係合
継ぎ手のポンプ装置についても適用することができる。
【0026】例えば、キー継ぎ手の場合には、モータシ
ャフト42の先端部に円柱状の穴とキー溝を設け、ロー
タシャフト25の先端部をその穴に嵌入可能な径とし且
つキー溝を設け、ロータシャフト25の先端部をモータ
シャフト42の穴に嵌入し且つキー溝にキーを嵌入する
ように構成する。漏れ液体流路32は、ロータシャフト
25の最上端面に開口し、漏れ油は最先端面から流出し
てモータシャフト42の穴とロータシャフト25との摺
動面、及びキーとキー溝との摺動面などを潤滑する。
ャフト42の先端部に円柱状の穴とキー溝を設け、ロー
タシャフト25の先端部をその穴に嵌入可能な径とし且
つキー溝を設け、ロータシャフト25の先端部をモータ
シャフト42の穴に嵌入し且つキー溝にキーを嵌入する
ように構成する。漏れ液体流路32は、ロータシャフト
25の最上端面に開口し、漏れ油は最先端面から流出し
てモータシャフト42の穴とロータシャフト25との摺
動面、及びキーとキー溝との摺動面などを潤滑する。
【0027】上述の実施例において、漏れ液体流路3
2、戻り流路33の穴径は、例えば1mm、1.5m
m、2mm、3mmなど、ギヤポンプ11の吐出圧力や
流量などに応じて適宜設定すればよい。ギヤポンプ11
の形式、構造、形状、寸法などは、適宜変更することが
できる。モータ12として、電気式のモータの他、空気
圧モータや内燃機関などを用いることも可能である。
2、戻り流路33の穴径は、例えば1mm、1.5m
m、2mm、3mmなど、ギヤポンプ11の吐出圧力や
流量などに応じて適宜設定すればよい。ギヤポンプ11
の形式、構造、形状、寸法などは、適宜変更することが
できる。モータ12として、電気式のモータの他、空気
圧モータや内燃機関などを用いることも可能である。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明によると、ロータシャフ
トとモータシャフトとの間の係合継ぎ手の部分にグリー
スなどの潤滑剤を供給しなくとも、焼き付けを起こす恐
れがない。また、ポンプハウジングに斜めの穴を設けな
くてもよいので、その加工が容易である。
トとモータシャフトとの間の係合継ぎ手の部分にグリー
スなどの潤滑剤を供給しなくとも、焼き付けを起こす恐
れがない。また、ポンプハウジングに斜めの穴を設けな
くてもよいので、その加工が容易である。
【図1】本発明に係るポンプ装置を示す断面正面図であ
る。
る。
【図2】従来のポンプ装置の断面正面図である。
1 ポンプ装置 11 ギヤポンプ 12 モータ 23 アウターロータ 24 インナーロータ 25 ロータシャフト 26a,26b ポンプハウジング 27 吸込み流路 28 吐出流路 32 漏れ液体流路 33 戻り流路 41 モータハウジング 42 モータシャフト 52 オルダム継ぎ手(係合継ぎ手)
Claims (1)
- 【請求項1】内接形のギヤポンプと、前記ギヤポンプを
回転駆動するモータとからなり、 前記ギヤポンプは、アウターロータ、インナーロータ、
前記インナーロータと一体的に回転するロータシャフ
ト、前記アウターロータ及び前記インナーロータを回転
可能に収納するとともに前記ロータシャフトを回転可能
に支持するポンプハウジング、並びに前記ポンプハウジ
ングに設けられた吸込み流路及び吐出流路を有し、 前記モータは、前記ポンプハウジングとは別体に形成さ
れたモータハウジング、及び前記ロータシャフトとは別
体に形成されたモータシャフトを有しており、前記ロー
タシャフトと前記モータシャフトとが回転方向に互いに
係合してなる係合継ぎ手によって前記モータの回転駆動
力が前記ポンプに伝達されるように構成されたポンプ装
置であって、 前記ロータシャフトには、軸方向に貫通する漏れ液体流
路が設けられ、 前記ポンプハウジングには、前記係合継ぎ手の部分と前
記吸込み流路との間を連通して漏れ液体を前記吸込み流
路に戻すための戻り流路が設けられ、 てなることを特徴とするポンプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33476295A JPH094570A (ja) | 1995-04-21 | 1995-12-22 | ポンプ装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9665795 | 1995-04-21 | ||
JP7-96657 | 1995-04-21 | ||
JP33476295A JPH094570A (ja) | 1995-04-21 | 1995-12-22 | ポンプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH094570A true JPH094570A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=26437835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33476295A Pending JPH094570A (ja) | 1995-04-21 | 1995-12-22 | ポンプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH094570A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002077460A1 (de) * | 2000-03-23 | 2002-10-03 | Robert Bosch Gmbh | Zahnradförderpumpe |
JP2011052597A (ja) * | 2009-09-02 | 2011-03-17 | Nabtesco Corp | 燃料・潤滑油供給ポンプ |
JP2012026349A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Jtekt Corp | 電動ポンプユニット |
JP2013167210A (ja) * | 2012-02-16 | 2013-08-29 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ロータリー圧縮機 |
JP2013238169A (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-28 | Tokiko Techno Kk | ポンプ装置 |
JP2015105601A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | 株式会社ミツバ | 電動ポンプ |
CN111794937A (zh) * | 2019-04-03 | 2020-10-20 | 纳博特斯克有限公司 | 泵单元和施工机械 |
DE102016225196C5 (de) | 2016-12-15 | 2024-03-21 | Baumüller Nürnberg GmbH | Elektromotorische Ölpumpe |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP33476295A patent/JPH094570A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981222 |