JPH09300594A - 刷版誤装着検出装置 - Google Patents

刷版誤装着検出装置

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JPH09300594A
JPH09300594A JP8119204A JP11920496A JPH09300594A JP H09300594 A JPH09300594 A JP H09300594A JP 8119204 A JP8119204 A JP 8119204A JP 11920496 A JP11920496 A JP 11920496A JP H09300594 A JPH09300594 A JP H09300594A
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JP
Japan
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plate
identification symbol
position information
cylinder
cylinder position
Prior art date
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Pending
Application number
JP8119204A
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English (en)
Inventor
Hachiro Shibata
八郎 柴田
Takashi Sawada
隆司 澤田
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Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP8119204A priority Critical patent/JPH09300594A/ja
Publication of JPH09300594A publication Critical patent/JPH09300594A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刷版の誤装着検出をより一層確実にでき、簡
単な構成とした刷版誤装着検出装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 検知手段11を操作することにより、胴
位置識別記号9A〜9D、刷版識別記号7A〜7Dが胴
位置識別記号読取手段17,版位置識別記号読取手段1
7で読み取られた後、各記憶手段19に一旦記憶され
る。この各記憶手段19から取り出された実際の胴位置
情報、版位置情報が制御装置21に備えられた判定手段
27に取り込まれる。判定手段27には予め設定された
設定胴位置情報、設定版位置情報が取り込まれているか
ら、実際の胴位置情報と設定胴位置情報とが、また実際
の版位置情報と設定版位置情報とが照合判定される。そ
の結果、刷版3A〜3Dが版胴1の正しい位置に装着さ
れているか否かを確実に判別される。しかも、装置自体
が従来よりも簡素化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、1つまたは複数
の刷版が装着される印刷機において、版胴に装着された
刷版の誤装着を検出するための刷版誤装着検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、新聞印刷では、1乃至2台の折機
と、8乃至10台程度の輪転機が連結組み合わされて、
1単位(通常、1セットという)の輪転機列が構成され
ている。大規模な印刷工場にあっては、複数セットの輪
転機列が設備され、1乃至複数の異なる紙面編成の新聞
を新聞配布地域別に印刷部数に応じてセット数が割当ら
れる。1セット内の各輪転機に装着する刷版の装着位置
は、新聞の頁数、1セットの輪転機台数、輪転機の種類
など輪転機稼動条件により決まる。
【0003】例えば、32頁の新聞を印刷するのに、4
台の輪転機を用いるならば、1つの版胴に8種類の刷版
が装着される。さらに、同一紙面の刷版が、同一版胴に
2頁分づつ装着される。すると、32頁の新聞を印刷す
るのに、計64枚の刷版が必要となる。そこで、これら
の多数枚の刷版を作業員が輪転機別に装着する際に、刷
版を誤装着する虞れがあった。
【0004】かかる刷版の誤装着を防ぐためには、従来
は装着の際の作業員の注意力と、印刷開始直後の作業員
の目視による検紙に依存している。最近は、要員合理化
により1人の作業員の作業量が増加し作業密度が高くな
っていると共に、新聞頁数の増加および印刷速度の向上
等によって、検紙作業も限界に達した状況である。しか
も、この検紙作業によって刷版の誤装着が発見されれ
ば、直ちに輪転機列を停止させて誤装着された刷版の再
装着が作業が必要であり、極めて煩雑な作業であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】刷版の誤装着の検出を
作業員の判断により行う方法では、作業員の勘違い等に
より誤装着の可能性を零とすることができない。また、
検紙作業自体が煩雑であるとともに、検紙作業により発
見され誤装着された刷版の再装着はより煩雑である。こ
のために、作業員の判断に依存せずに、しかも印刷開始
前に刷版の誤装着を確実に検出できることが強く望まれ
ている。
【0006】そこで本発明者らは、刷版の誤装着を確実
に検出できる刷版誤装着検出装置としてすでに例えば特
開平5−169638号公報を提案しているが、この同
公報による装置では構成上複雑で完全なものに到ってい
ない。
【0007】この発明の目的は、上述のごとき事情に鑑
みてなされたもので、刷版の誤装着検出をより一層確実
にでき、簡単な構成とした刷版誤装着検出装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の刷版誤装着検出装置は、印
刷機の版胴に1つまたは複数の版板を取り付けるべく区
画された区画領域に対応して胴位置情報を含む胴位置識
別記号又は版位置情報を含む刷版識別記号を設け、前記
版胴の各区画領域に取り付けた各刷版に版位置情報を含
む刷版識別記号又は胴位置情報を含む胴位置識別記号を
設け、前記胴位置識別記号を読み取る胴位置識別記号読
取手段と、前記刷版識別記号を読み取る刷版識別記号読
取手段とを、検知手段に設け、前記胴位置識別記号読取
手段,刷版識別記号読取手段から取り出された実際の胴
位置情報、版位置情報と予め設定された設定胴位置情
報、設定版位置情報とをそれぞれ照合判定する判定手段
を備えた制御装置を設けてなることを特徴とするもので
ある。
【0009】したがって、検知手段を操作することによ
り、胴位置識別記号、刷版識別記号が胴位置識別記号読
取手段、版位識別記号読取手段で読み取られた後、実際
の胴位置情報、版位置情報が制御装置に備えられた判定
手段に取り込まれる。
【0010】判定手段には予め設定された設定胴位置情
報、設定版位置情報が取り込まれているから、実際の胴
位置情報と設定胴位置情報とが、また実際の版位置情報
と設定版位置情報とが照合判定される。その結果、刷版
が版胴の正しい位置に装着されているか否かを自動的か
つ確実に判別される。しかも、装置自体が従来よりも簡
素化される。
【0011】請求項2によるこの発明の刷版誤装着検出
装置は、印刷機の版胴に1つまたは複数の版板を取り付
けるべく区画された区画領域に対応して胴位置情報を含
む胴位置識別記号又は版位置情報を含む刷版識別記号を
設け、前記版胴の各区画領域に取り付けた各刷版に版位
置情報を含む刷版識別記号又は胴位置情報を含む胴位置
識別記号を設け、前記胴位置識別記号を読み取る胴位置
識別記号読取手段と、前記刷版識別記号を読み取る刷版
識別記号読取手段と、この胴位置識別記号読取手段、刷
版識別記号読取手段よりそれぞれ読み出された胴位置情
報、版位置情報とをそれぞれ照合判定する判定手段と
を、検知手段に設けてなることを特徴とするものであ
る。
【0012】したがって、検知手段を操作することによ
り、胴位置識別記号、刷版識別記号が胴位置識別記号読
取手段、版位識別記号読取手段で読み取られた後、実際
の胴位置情報、版位置情報が判定手段に取り込まれる。
【0013】判定手段には予め設定された設定胴位置情
報、設定版位置情報が取り込まれているから、実際の胴
位置情報と設定胴位置情報とが、また実際の版位置情報
と設定版位置情報とが照合判定される。その結果、刷版
が版胴の正しい位置に装着されているか否かを自動的か
つ確実に判別される。しかも、装置自体が従来よりも簡
素化される。
【0014】請求項3によるこの発明の刷版誤装着検出
装置は、請求項1の刷版誤装着検出装置において、前記
検知手段に、胴位置識別記号読取手段,刷版識別記号読
取手段から取り出された実際の胴位置情報、版位置情報
を伝送する伝送手段を設けると共に、前記制御位置に前
記伝送手段に対応した受光手段又は受信手段を設けてな
ることを特徴とするものである。
【0015】したがって、胴位置識別記号読取手段,刷
版識別記号読取手段から取り出された実際の胴位置情
報、版位置情報が伝送手段によって伝送され、制御装置
に設けられている受光手段又は受信手段で受光又は受信
されるから、各情報が早く制御装置に備えられた判定手
段に取り込まれる。
【0016】請求項4によるこの発明の刷版誤装着検出
装置は、請求項1又は2の刷版誤装着検出装置におい
て、前記検知手段が、作業員が手動により前記胴位置識
別記号、刷版識別記号上を走査させる手動走査器である
ことを特徴とするものである。
【0017】したがって、検知手段が手動走査器である
ことにより、作業者が手動走査器を手にとって胴位置識
別記号、刷版識別記号上を走査させて、確実に胴位置識
別記号、刷版識別記号がそれぞれ胴位置識別記号読取手
段、刷版識別記号読取手段に読み取られる。
【0018】請求項5によるこの発明の刷版誤装着検出
装置は、請求項1又は2の刷版誤装着検出装置におい
て、前記刷版識別記号を、各刷版の非印刷部分である端
縁部、または複数紙面を同一版に有する刷版の紙面間の
非印刷部分に設けてなることを特徴とするものである。
なお、複数紙面を同一版に有する刷版とは1W2L版、
または2枚版と言われる1つの版に2つの紙面を持つ刷
版である。
【0019】したがって、刷版識別記号を各刷版の非印
刷部分である端縁部に設けたことにより、印刷部分に関
係なく確実に刷版識別記号が刷版識別記号読取手段で読
み取られる。
【0020】請求項6によるこの発明の刷版誤装着検出
装置は、請求項1又は2の刷版誤装着検出装置におい
て、前記胴位置識別記号を、版胴の一部または印刷ユニ
ットカバーの一部に設けてなることを特徴とすものであ
る。
【0021】したがって、胴位置識別記号を、版胴の一
部または印刷ユニットカバーの一部に設けたことによ
り、胴位置識別記号が確実に胴位置識別記号読取手段で
読み取られる。
【0022】請求項7によるこの発明の刷版誤装着検出
装置は、請求項1又は2の刷版誤装着検出装置におい
て、前記胴位置識別記号、刷版識別記号がバーコードで
あると共に、前記胴位置識別記号読取手段、刷版識別記
号読取手段がバーコードリーダであることを特徴とする
ものである。
【0023】したがって、胴位置識別記号、刷版識別記
号をそれぞれバーコードにすると共に、胴位置識別記号
読取手段、刷版識別記号読取手段をそれぞれバーコード
リーダとすることにより、それぞれのバーコードが各バ
ーコードリーダで素早く確実に読み取られる。
【0024】請求項8によるこの発明の刷版誤装着検出
装置は、請求項1又は2の刷版誤装着検出装置におい
て、前記胴位置識別記号、刷版識別記号がバーコードで
あると共に、前記胴位置識別記号読取手段と刷版識別記
号読取手段が1つのバーコードリーダで構成されている
ことを特徴とするものである。
【0025】したがって、胴位置識別記号、刷版識別記
号をそれぞれバーコードとすると共に、胴位置識別記号
読取手段、刷版識別記号読取手段を1つのバーコードリ
ーダとすることにより、各バーコードが1つのバーコー
ドリーダで読み取られる。而して、安価に製作される。
【0026】請求項9によるこの発明の刷版誤装着検出
装置は、印刷機の版胴に1つまたは複数の版板を取り付
けるべく区画された区画領域に取り付けた各刷版に版位
置情報を含むバーコードを設け、このバーコードを読み
取るバーコードリーダを手動走査器に設けると共に、こ
の手動走査器に前記区画領域に対応した各スイッチを備
え、前記バーコードリーダから取り出された実際の版位
置情報と各スイッチのオン信号による胴位置情報と予め
設定された設定版位置情報、設定胴位置情報とをそれぞ
れ照合判定する判定手段を備えた制御装置を設けてなる
ことを特徴とするものである。
【0027】したがって、手動走査器を操作することに
より、各版位置情報を含むバーコードがバーコードリー
ダで読み取られた後、判定手段に取り込まれる。また、
前記バーコードがバーコードリーダで読み取られるその
都度、手動走査器に備えられた区画領域に対応した各ス
イッチを作業者が押すことにより各区画領域の胴位置が
判定手段に取り込まれる。
【0028】判定手段には予め設定された設定胴位置情
報、設定版位置情報が取り込まれているから、実際の胴
位置情報と設定胴位置情報とが、また実際の版位置情報
と設定版位置情報とが照合判定される。その結果、刷版
が版胴の正しい位置に装着されているか否かを確実に判
別される。しかも、装置自体が従来よりも簡素化され
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の例
を図面に基いて詳細に説明する。
【0030】図4を参照するに、印刷機における輪転機
の版胴1は左右方向へ延伸されており、この版胴1の長
手方向には複数の区画領域が形成されている。この各区
画領域には例えば複数の刷版3A,3B,3C,3Dが
取り付けられている。これら刷版3A,3B,3C,3
Dの非印刷部分である端縁部5A,5B,5C,5Dに
は取り付けられた状態で外部から確認できる位置に刷版
識別記号としての第1バーコード7A,7B,7C,7
Dがそれぞれ設けられている。このバーコード7A,7
B,7C,7Dにより前記刷版3A,3B,3C,3D
の紙面外情報や輪転機稼動条件および印刷割付情報等の
情報、すなわちノンブル情報と共に、またはノンブル情
報に含まれて取付け位置に関する版位置情報が記載され
ている。
【0031】また、前記版胴1に取り付けられた個々の
刷版3A,3B,3C,3Dより露出された版胴1の外
周面の位置には、前記各刷版3A,3B,3C,3Dに
対応して胴位置識別記号としての第2バーコード9A,
9B,9C,9Dが設けられている。
【0032】前記第1バーコード7A,7B,7C,7
Dおよび第2バーコード9A,9B,9C,9D上を例
えば作業員の手動操作により検知手段としての手動走査
器11が走査されて、第1バーコード7A,7B,7
C,7Dおよび第2バーコード9A,9B,9C,9D
が読み取られる。しかも、前記手動走査器11には伝送
手段13が設けられているから、この伝送手段13によ
って伝送される。この場合、刷版3A〜3Dが正常に装
着されているか、又は誤っている場合は誤っている内容
が伝送される。
【0033】図5には図4に代る他の実施の形態の例が
示されている。図5において図4における部品と同じ部
品には同一符号を符し、重複する説明を省略し異なる点
についてのみ説明すると、前記版胴1の外周には印刷ユ
ニットカバー15が設けられていて、この印刷ユニット
カバー15のよく見える場所(図4において手前の位
置)には前記第1バーコード7A,7B,7C,7Dに
対応して第2バーコード9A,9B,9C,9Dが設け
られている。それ以外の構成は図4と同じである。
【0034】したがって、第1バーコード7A,7B,
7C,7Dおよび印刷ユニットカバー13に設けられて
いる第2バーコード9A,9B,9C,9D上を前記手
動走査器11が走査されて、第1バーコード7A,7
B,7C,7Dおよび第2バーコード9A,9B,9
C,9Dが読み取られる。そして伝送手段13によって
伝送される。
【0035】図1には手動走査器11と制御装置の構成
ブロック図が示されている。図1において、手動走査器
11には第1バーコード7A,7B,7C,7Dおよび
第2バーコード9A,9B,9C,9Dを読み取る胴位
置識別記号読取手段、刷版識別記号読取手段としてのバ
ーコードリーダ17が設けられていると共に、このバー
コードリーダ17から取り出された情報すなわち胴位置
情報、版位置情報を一時的に記憶せしめておく胴位置情
報記憶手段、版位置情報記憶手段としての記憶手段19
が設けられている。また、手動走査器11には前記伝送
手段13が設けられている。
【0036】一方、制御装置21には前記伝送手段13
で伝送された各情報を受光(又は受信)する受光手段
(受信手段)23、予め設定された設定胴位置情報,設
定版位置情報を記憶せしめておく設定記憶手段25、実
際の胴位置情報,版位置情報と設定胴位置情報,設定版
位置情報とをそれぞれ照合判定せしめる判定手段27お
よび各情報などを表示せしめる表示手段29が備えられ
ている。
【0037】上記構成により、バーコードリーダ17で
第1バーコード7A,7B,7C,7Dおよび第2バー
コード9A,9B,9C,9Dを読み取った実際の胴位
置情報、版位置情報は一旦記憶手段19で記憶された
後、伝送手段13で受光手段(受信手段)23へ伝送さ
れて判定手段27に取り込まれる。
【0038】判定手段27には設定記憶手段25に予め
記憶されている設定胴位置情報、設定版位置情報が取り
込まれているから、この判定手段27では実際の胴位置
情報と設定胴位置情報、並びに実際の版位置情報と設定
版位置情報とがそれぞれ照合判定される。
【0039】両情報が一致していれば、刷版3A,3
B,3C,3Dが版胴1に正しい位置に取り付けられて
いると判定され、輪転機1が稼動される。また、両情報
が一致していなければ、刷版3A,3B,3C,3Dが
版胴1に正しい位置に取り付けられていないと判定さ
れ、再度作業者によって刷版3A,3B,3C,3Dを
版胴1に取り付ける段取りが再度行われるものである。
なお、表示手段29では判定手段27で判定された結果
などが表示されて作業者が確認することができる。
【0040】したがって、版胴1に刷版3A,3B,3
C,3Dが正しい位置に取り付けられているか否かを自
動的に、しかも確実に判別することができる。また、装
置自体の構成が従来よりも簡素化せしめることができ
る。
【0041】図2には図1に代る構成ブロック図が示さ
れている。図2において図1における部品と同じ部品に
は同一の符号を符して重複する説明を省略し、異なる点
について説明すると、図2において図1における伝送手
段13,受光手段23を取り除き、記憶手段19と判定
手段27とを直接ケーブルで接続したものであり、それ
以外の構成は同じであるから、図1と同様の作用並びに
効果を奏するものである。
【0042】図3には図1に代る構成ブロック図が示さ
れている。図3において図1における部品と同じ部品に
は同一の符号を符して重複する説明を省略し、異なる点
について説明すると、図3において、制御装置21内に
設定記憶手段25,判定手段27を設けずに、手動走査
器11内に設けて、この手動走査器11で記憶手段19
からの実際の胴位置情報,版位置情報と設定記憶手段2
5からの設定胴位置情報,設定版位置情報とを判定手段
27に取り込んで照合判定するようにしても、図1と同
様の作用並びに効果を奏するものである。また、図3に
おいて、伝送手段13,受光手段23を取り除いて、判
定手段27を直接ケーブルで表示手段29に接続しても
構わない。
【0043】上記の図1〜図5に示された実施の形態の
例では、バーコードリーダ17および記憶手段19をそ
れぞれ1つ設けた例で説明したが、第1バーコード7
A,7B,7C,7D,第2バーコード9A,9B,9
C,9Dにそれぞれ対応した2つのバーコードリーダ,
記憶手段を設けても構わない。
【0044】また、上記の実施の形態の例では図4,図
5に示したように、第1バーコード7A,7B,7C,
7Dを刷版3A,3B,3C,3Dの端縁部5A,5
B,5C,5Dに、第2バーコード9A,9B,9C,
9Dを版胴1の一部に、または印刷ユニットカバー15
の一部に設けた例で説明したがそれ以外の操作のしやす
い位置であればどこであっても構わない。
【0045】さらに、刷版識別記号、版胴識別記号は、
上記実施の形態の例のごとく、バーコード7A〜7D,
9A〜9Dが好適であるが、バーコード7A〜7D,9
A〜9Dに代えて、数字や文字や図形等であっても良
い。ここで、刷版識別記号、版胴識別記号がバーコード
7A〜7D,9A〜9Dであれば、識別記号読取手段は
バーコードリーダ17を用いるが、刷版識別記号が数字
や文字や図形であるならば、これらを適宜に読み取るこ
とのできる手段を用いることは勿論である。そして、検
知手段は、手動走査器11を用いることで、装着された
刷版の刷版識別記号を作業員の手動による走査で簡単に
読み込むことができるが、これを自動制御されるアーム
機構等を用いて装着された刷版3A〜3Dの刷版識別記
号を無人操作で読み込むようにしても良い。さらに、上
記2つの実施の形態の例において手動走査器11は、電
池等の電源を内蔵した携帯用が望ましいが、ケーブル等
で接続されていて外部から給電されるものであっても良
い。
【0046】そしてさらに、版胴1に取り付けられる刷
版3A〜3Dは、複数に限られず1つであっても良い。
【0047】図6には図2に代る他の構成ブロック図が
示されている。図6において図2における部品と同じ部
品には同一の符号を符し、重複する説明を省略し、異な
る点を説明すると、胴位置情報を検出するのに第2バー
コード9A,9B,9C,9Dを用いずに、手動走査器
11に各区画領域に対応する検出スイッチ31A,31
B,31C,31Dを備えたものである。
【0048】上記構成により、版位置情報としての第1
バーコード7A,7B,7C,7Dをバーコードリーダ
17で読み取った際、作業者がその第1バーコード7
A,7B,7C,7Dに対応した検出スイッチ31A,
31B,31C,31DをONせしめることにより、版
位置情報が検出スイッチ31A,31B,31C,31
Dより判定手段27に取り込まれる。その後の動作は図
2に示したものと同じ動作をするので、同様の効果を奏
するものである。
【0049】なお、この発明は、前述した実施の形態の
例に限定されることなく、適宜な変更を行うことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。本実施の形
態の例では刷版識別記号を各刷版の非印刷部分である端
縁部に設けた例で説明したが、複数紙面を同一版に有す
る刷版の紙面間の非印刷部分に設けてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上のごとき実施の形態の例から理解さ
れるように、請求項1の発明によれば、検知手段を操作
することにより、胴位置識別記号、刷版識別記号が胴位
置識別記号読取手段、版位識別記号読取手段で読み取ら
れた後、実際の胴位置情報、版位置情報が制御装置に備
えられた判定手段に取り込まれる。
【0051】判定手段には予め設定された設定胴位置情
報、設定版位置情報が取り込まれているから、実際の胴
位置情報と設定胴位置情報とが、また実際の版位置情報
と設定版位置情報とが照合判定される。その結果、刷版
が版胴の正しい位置に装着されているか否かを自動的か
つ確実に判別させることができる。しかも、装置自体を
従来よりも簡素化せしめることができる。
【0052】請求項2の発明によれば、検知手段を操作
することにより、胴位置識別記号、刷版識別記号が胴位
置識別記号読取手段、版位識別記号読取手段で読み取ら
れた後、実際の胴位置情報、版位置情報が判定手段に取
り込まれる。
【0053】判定手段には予め設定された設定胴位置情
報、設定版位置情報が取り込まれているから、実際の胴
位置情報と設定胴位置情報とが、また実際の版位置情報
と設定版位置情報とが照合判定される。その結果、刷版
が版胴の正しい位置に装着されているか否かを自動的か
つ確実に判別させることができる。しかも、装置自体を
従来よりも簡素化せしめることができる。
【0054】請求項3の発明によれば、胴位置識別記号
読取手段,刷版識別記号読取手段から取り出された実際
の胴位置情報、版位置情報が伝送手段によって伝送さ
れ、制御装置に設けられている受光手段又は受信手段で
受光又は受信されるから、各情報を早く制御装置に備え
られた判定手段に取り込ませることができる。
【0055】請求項4の発明によれば、検知手段が手動
走査器であることにより、作業者が手動走査器を手にと
って胴位置識別記号、刷版識別記号上を走査させて、確
実に胴位置識別記号、刷版識別記号をそれぞれ胴位置識
別記号読取手段、刷版識別記号読取手段に読み取らせる
ことができる。
【0056】請求項5の発明によれば、刷版識別記号を
各刷版の非印刷部分である端縁部に、または複数紙面を
同一版に有する刷版の紙面間の非印刷部分に設けたこと
により、印刷部分に関係なく確実に刷版識別記号を刷版
識別記号読取手段で読み取らせることができる。
【0057】請求項6の発明によれば、胴位置識別記号
を、版胴の一部または印刷ユニットカバーの一部に設け
たことにより、胴位置識別記号を確実に胴位置識別記号
読取手段で読み取らせることができる。
【0058】請求項7の発明によれば、胴位置識別記
号、刷版識別記号をそれぞれバーコードにすると共に、
胴位置識別記号読取手段、刷版識別記号読取手段をそれ
ぞれバーコードリーダとすることにより、それぞれのバ
ーコードを各バーコードリーダで素早く確実に読み取ら
せることができる。
【0059】請求項8の発明によれば、胴位置識別記
号、刷版識別記号をそれぞれバーコードとすると共に、
胴位置識別記号読取手段、刷版識別記号読取手段を1つ
のバーコードリーダとすることにより、各バーコードを
1つのバーコードリーダで読み取らせることができると
共に安価に製作せしめることができる。
【0060】請求項9の発明によれば、手動走査器を操
作することにより、各版位置情報を含むバーコードがバ
ーコードリーダで読み取られた後、判定手段に取り込ま
れる。また、前記バーコードがバーコードリーダで読み
取られるその都度、手動走査器に備えられた区画領域に
対応した各スイッチを作業者が押すことにより各区画領
域の胴位置が判定手段に取り込まれる。
【0061】判定手段には予め設定された設定胴位置情
報、設定版位置情報が取り込まれているから、実際の胴
位置情報と設定胴位置情報とが、また実際の版位置情報
と設定版位置情報とが照合判定される。その結果、刷版
が版胴の正しい位置に装着されているか否かを確実に判
別せしめることができる。しかも、装置自体が従来より
も簡素化せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の刷版誤装着装置の一実施の形態の例
の構成ブロック図である。
【図2】図1に代る他の構成ブロック図である。
【図3】図1に代る他の構成ブロック図である。
【図4】この発明の刷版誤装着装置の一実施の形態の例
の斜視図である。
【図5】図4に代る他の斜視図である。
【図6】図2に代る別の構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 版胴 3A,3B,3C,3D 刷版 5A,5B,5C,5D 端縁部 7A,7B,7C,7D 第1バーコード(刷版識別記
号) 9A,9B,9C,9D 第2バーコード(胴位置識別
記号) 11 手動走査器(検知手段) 13 伝送手段 15 印刷ユニットカバー 17 バーコードリーダ(読取手段) 19 記憶手段 21 制御装置 23 受光手段 25 設定記憶手段 27 判定手段 29 表示手段 31A,31B,31C,31D 検出センサ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機の版胴に1つまたは複数の版板を
    取り付けるべく区画された区画領域に対応して胴位置情
    報を含む胴位置識別記号又は版位置情報を含む刷版識別
    記号を設け、前記版胴の各区画領域に取り付けた各刷版
    に版位置情報を含む刷版識別記号又は胴位置情報を含む
    胴位置識別記号を設け、前記胴位置識別記号を読み取る
    胴位置識別記号読取手段と、前記刷版識別記号を読み取
    る刷版識別記号読取手段とを、検知手段に設け、前記胴
    位置識別記号読取手段,刷版識別記号読取手段から取り
    出された実際の胴位置情報、版位置情報と予め設定され
    た設定胴位置情報、設定版位置情報とをそれぞれ照合判
    定する判定手段を備えた制御装置を設けてなることを特
    徴とする刷版誤装着検出装置。
  2. 【請求項2】 印刷機の版胴に1つまたは複数の版板を
    取り付けるべく区画された区画領域に対応して胴位置情
    報を含む胴位置識別記号又は版位置情報を含む刷版識別
    記号を設け、前記版胴の各区画領域に取り付けた各刷版
    に版位置情報を含む刷版識別記号又は胴位置情報を含む
    胴位置識別記号を設け、前記胴位置識別記号を読み取る
    胴位置識別記号読取手段と、前記刷版識別記号を読み取
    る刷版識別記号読取手段と、この胴位置識別記号読取手
    段、刷版識別記号読取手段よりそれぞれ読み出された胴
    位置情報、版位置情報とをそれぞれ照合判定する判定手
    段とを、検知手段に設けてなることを特徴とする刷版誤
    装着検出装置。
  3. 【請求項3】 前記検知手段に、胴位置識別記号読取手
    段,刷版識別記号読取手段から取り出された実際の胴位
    置情報、版位置情報を伝送する伝送手段を設けると共
    に、前記制御位置に前記伝送手段に対応した受光手段又
    は受信手段を設けてなることを特徴とする請求項1記載
    の刷版誤装着検出装置。
  4. 【請求項4】 前記検知手段が、作業員が手動により前
    記胴位置識別記号、刷版識別記号上を走査させる手動走
    査器であることを特徴とする請求項1又は2記載の刷版
    誤装着検出装置。
  5. 【請求項5】 前記刷版識別記号を、各刷版の非印刷部
    分である端縁部、または複数紙面を同一版に有する刷版
    の紙面間の非印刷部分に設けてなることを特徴とする請
    求項1又は2記載の刷版誤装着検出装置。
  6. 【請求項6】 前記胴位置識別記号を、版胴の一部また
    は印刷ユニットカバーの一部に設けてなることを特徴と
    する請求項1又は2記載の刷版誤装着検出装置。
  7. 【請求項7】 前記胴位置識別記号、刷版識別記号がバ
    ーコードであると共に、前記胴位置識別記号読取手段、
    刷版識別記号読取手段がバーコードリーダであることを
    特徴とする請求項1又は2記載の刷版誤装着検出装置。
  8. 【請求項8】 前記胴位置識別記号、刷版識別記号がバ
    ーコードであると共に、前記胴位置識別記号読取手段と
    刷版識別記号読取手段が1つのバーコードリーダで構成
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載の刷版
    誤装着検出装置。
  9. 【請求項9】 印刷機の版胴に1つまたは複数の版板を
    取り付けるべく区画された区画領域に取り付けた各刷版
    に版位置情報を含むバーコードを設け、このバーコード
    を読み取るバーコードリーダを手動走査器に設けると共
    に、この手動走査器に前記区画領域に対応した各スイッ
    チを備え、前記バーコードリーダから取り出された実際
    の版位置情報と各スイッチのオン信号による胴位置情報
    と予め設定された設定版位置情報、設定胴位置情報とを
    それぞれ照合判定する判定手段を備えた制御装置を設け
    てなることを特徴とする刷版誤装着検出装置。
JP8119204A 1996-05-14 1996-05-14 刷版誤装着検出装置 Pending JPH09300594A (ja)

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