JPH08340691A - インバータ制御装置 - Google Patents

インバータ制御装置

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JPH08340691A
JPH08340691A JP7142225A JP14222595A JPH08340691A JP H08340691 A JPH08340691 A JP H08340691A JP 7142225 A JP7142225 A JP 7142225A JP 14222595 A JP14222595 A JP 14222595A JP H08340691 A JPH08340691 A JP H08340691A
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JP
Japan
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command value
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current
voltage
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JP7142225A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Obayashi
和良 大林
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/53Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
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    • H02M7/5387Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration
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    • H02M7/53875Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration with automatic control of output voltage or current with analogue control of three-phase output
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電流波形の歪みがなく、制御性に優れた2相
変調を行う。 【構成】 3相交流のモータ4の実電流を電流センサ5
で検出し、検出電流値とECU3の電流指令値とから電
圧指令値を演算する。電流指令値に基づいて2相変調の
ためのインバータ2の出力を固定する相とその期間を決
定し、電流指令値と電圧指令値との位相差が大きい場合
には、その2相変調期間を制限、又はシフトによって変
更する。変更された2相変調期間に、PWM信号を発生
するための基準電圧信号のオフセット量を決め、オフセ
ットされた基準電圧信号と各相の電圧指令値とによって
PWM信号を発生し、インバータ2への出力とする。位
相差が大きい場合には、2相変調を制限またはシフトに
よって、インバータ2の電源電圧(メインバッテリ1)
を越える電圧指令がインバータ2に出力されなくなるた
め、電磁波ノイズやスイッチングロスを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータ制御装置に
関し、特に、インバータのある相のデューティ比をある
位相において0%または100%に固定する2相変調方
式のインバータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平6−233549号では、
PWM信号を印加するインバータ制御装置において、電
磁波ノイズ及びスイッチングロスの低減や電力変換の効
率向上を図るために、3相の中から各相の電流がピーク
を取る時点の±30°(電気角)の期間にある1相の電
圧レベルを順次所定の値に固定することによりその相に
おけるインバータのスイッチングを停止させ、残りの2
相の電圧に同等のオフセットを加えてPWM制御させる
2相変調方式を提案してる。このように3相全ての電圧
に同等のオフセットをすると、線間電圧は変動しないの
で、各相電流はオフセットの有無に影響されないように
制御できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置で
は、電流指令値の位相に対して印加される電圧の位相に
差が生じる場合、例えば、図10に示すように、位相差
が60°あるとすると、電圧レベルを固定させる相にお
いて大きな電圧をオフセットする必要があり、オフセッ
ト値が大きくなる。このとき、他の相に同等のオフセッ
ト値が与えられると、他の相の電圧指令値は、インバー
タの電源電圧を越える値となるが、実際にインバータか
らこの電圧を出力することができない。このため、モー
タの電流波形が歪み、制御性が悪化するという問題があ
る。
【0004】本発明は、インバータ制御装置において、
電流波形の歪みがなく、制御性に優れた2相変調を行う
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1は、
多相交流モータに通電すべき電流指令値を出力する電流
指令発生手段と、前記モータの少なくとも2相の端子の
電流を検出する電流検出手段とを備え、前記モータの各
相の端子にパルス幅変調された各相電圧をインバータに
より個別に印加するインバータ制御装置であって、前記
電流指令発生手段による前記電流指令値と前記電流検出
手段による検出電流値とに基づいて前記モータの各相の
端子に印加する電圧指令値を演算する電圧指令値演算手
段と、前記各相電圧に関連する状態量に基づいて決定さ
れた互いに異なる位相期間毎に前記インバータの各相の
出力段の動作状態を順次一定レベルに固定する動作固定
期間を決定する固定期間決定手段と、この固定期間決定
手段が決定した前記動作固定期間を、前記電流指令値と
前記電圧指令値との位相差に基づいて変更して変更期間
とする期間変更手段と、この期間変更手段の変更期間に
前記インバータの各相の出力段の動作状態を順次一定レ
ベルに固定するための固定用信号を発生する信号発生手
段と、この信号発生手段が発生する前記固定用信号と、
前記電圧指令値とに基づいて3相PWM信号を発生する
PWM信号発生手段とを備えたことを技術的手段とす
る。
【0006】請求項2は、請求項1において、前記PW
M信号発生手段は、前記電圧指令値と前記固定用信号と
の差分に応じて前記3相PWM信号の発生のための基準
となる基準電圧信号のオフセット量を変更するオフセッ
ト量変更手段を備え、このオフセット量変更手段により
オフセット量が変更された前記基準電圧信号と前記電圧
指令値とに基づいて前記3相PWM信号を発生すること
を技術的手段とする。請求項3は、請求項1または2に
おいて、前記各相電圧に関連する状態量は前記電流指令
値であり、前記固定期間決定手段は、前記動作固定期間
を、前記電流指令値に基づいて決定することを技術的手
段とする。
【0007】請求項4は、請求項1から3において、前
記期間変更手段は、前記固定期間決定手段の前記動作固
定期間を、前記電流指令値と前記電圧指令値との位相差
に基づいて制限することを技術的手段とする。請求項5
は、請求項1から3において、前記期間変更手段は、前
記固定期間決定手段の前記動作固定期間を、前記電流指
令値と前記電圧指令値との位相差に基づいてシフトする
ことを技術的手段とする。
【0008】請求項6は、請求項1から5に記載のイン
バータ制御装置を、前記PWM信号発生手段としてのP
WMポートを内蔵したマイコンによって構成したことを
技術的手段とする。
【0009】
【作用】本発明は、電流指令発生手段より出力された多
相交流モータに通電すべき電流指令値と、モータの少な
くとも2相の端子の電流を検出する電流検出手段による
検出電流値とに基づいてモータの各相の端子に印加する
電圧指令値が電圧指令値演算手段により演算される。固
定期間決定手段で、各相電圧に関連する状態量に基づい
て決定された互いに異なる位相期間毎にインバータの各
相の出力段の動作状態を順次一定レベルに固定するため
の動作固定期間を決定されると、電流指令値と電圧指令
値との位相差に基づいてその期間が制限されたり、電流
指令値と電圧指令値との位相差に基づいてその期間がシ
フトされることによって変更されて変更期間とされる。
信号発生手段は、この変更期間にインバータの各相の出
力段の動作状態を順次一定レベルに固定するための固定
用信号を発生する。
【0010】PWM信号発生手段では、電圧指令値と固
定用信号とに基づいて3相PWM信号を発生する。この
3相PWM信号は、例えば、電圧指令値と固定用信号と
の差分に応じて3相PWM信号の発生のための基準とな
る基準電圧信号のオフセット量を変更することによっ
て、ある相については、インバータの出力段のスイッチ
ングを固定して動作状態を一定レベルに固定した相電圧
とし、その他の相については、PWM信号を発生させ
て、これを、順次他の相についても同様に行うことによ
って、順次インバータの各相の出力段の動作状態が一定
レベルに固定される2相変調を行うことができる。モー
タの各相の端子には上記のとおり、2相変調されたパル
ス幅変調(PWM)信号に応じた各相電圧が、インバー
タにより個別に印加される。
【0011】以上の動作によって、モータには、電流指
令値と電圧指令値との位相差が大きくない場合には、各
相電圧に関連する状態量、例えば、電流指令値に基づい
て決定された互いに異なる位相期間毎に発生される固定
用信号に応じて、インバータの各相の出力段の動作状態
が順次一定レベルに固定された電圧が印加され、電流指
令値と電圧指令値との位相差が大きい場合には、インバ
ータの各相の出力段の動作状態の固定が制限あるいはシ
フトされた状態の電圧が印加される。従って、電流と電
圧の位相差が小さい場合には、電磁波ノイズやインバー
タにおけるスイッチングロスを低減でき、電力変換の効
率の良い状態でモータを駆動できる2相変調方式を行う
ことができ、電流と電圧の位相差が大きい場合には、イ
ンバータの電源電圧を越えない範囲内で2相変調方式に
よる駆動を行うことができるため、電流波形が歪んだ
り、制御性が悪化することがない。
【0012】
【発明の効果】本発明では、電圧ベクトルと電流ベクト
ルの位相差を演算できることに着目し、この位相差が大
きい場合には2相変調を実施する期間を制限し、若しく
はシフトすることにより、3相各相の電圧指令が電源電
圧を越えないように制御するため、電磁波ノイズやイン
バータにおけるスイッチングロスを低減でき、電力変換
の効率の良い状態でモータを駆動でき、また、電流波形
が歪んだり、制御性が悪化することがない。
【0013】
【実施例】次に本発明のインバータ制御装置を図に示す
実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の実施例に
係わる電気自動車のモータ制御システムである。図にお
いて、1はメインバッテリ、2はインバータ、3は制御
部であるECU、4は3相交流のモータ、5はモータ4
の各相の電流を検出する電流センサ、6は電流センサ5
により少なくとも2相の電流値を検出する電流検出回路
である。
【0014】メインバッテリ1は鉛バッテリを用いてお
り、インバータ2を通してモータ4へ電力を供給し、ま
た、回生時には電力を回収する。このメインバッテリ1
は、鉛バッテリ以外の他の種類のバッテリで構成するこ
ともできる。インバータ2は、6個のスイッチング素子
(IGBT)20〜25と、3個の否定論理素子26〜
28と、平滑コンデンサ29から構成されており、EC
U3によりスイッチング制御することにより、モータ4
の各相へ電圧を印加する。モータ4は、図に示すように
3相のコイル41を備え、このコイルを励磁することに
より、力行、回生動作させる。
【0015】ECU3は、モータ制御部であって、図2
に示すように、自動車制御装置からの電流指令値が入力
される指令値入力部31と、電流検出回路6その他でそ
れぞれ測定された電流値、バッテリ電圧、モータ端子電
圧、モータ回転数(エンコーダ、レゾルバの信号)等が
入力される測定値入力部32と、電流指令値と各測定値
に基づいて、各相の指令電圧値を演算し、更に、この各
相の指令電圧値に対し2相変調制御を実施するMPU3
3と、MPU33の演算結果に基づいてインバータ2に
スイッチング信号を出力するスイッチング指令出力部3
4で構成される。
【0016】以下、MPU33について詳細に説明す
る。インバータ制御演算を行うMPU33は、指令値読
み込み部331と、測定値読み込み部332と、電圧指
令値演算部333と、2相変調期間決定部334と、位
相差演算部335と、2相変調期間を制限若しくはシフ
トする2相変調変更部336と、オフセット演算部33
7と、オフセット設定部338と、PWM信号発生部3
39とから構成される。指令値読み込み部331は、各
相の電流指令値若しくは指令電流ベクトル等を読み込
む。測定値読み込み部332は、各相のモータ電流、モ
ータ回転数等を読み込む。この電流値は、電流センサ5
で検出した電流値に基づいて電流検出回路6により3相
それぞれ読み込むか、若しくは2相分から他の相電流を
演算することにより電流値を得ることができる。モータ
回転数は回転センサからの出力を読み込むことにより与
えられる。
【0017】電圧指令演算部333は、指令電流と実電
流とに基づいて、フィードバックにより電圧指令値を演
算、若しくは指令電流からフィードフォワードで電圧指
令値を演算する。電圧指令値の演算のフィードバック制
御を具体的に示すと、 Vuref =(Iuref −Iu)*(Kp+Ki/s) Vuref =(Ivref −Iv)*(Kp+Ki/s) Vuref =(Iwref −Iw)*(Kp+Ki/s) でそれぞれの相電圧を求める。ここで、Kpは比例ゲイ
ン、Kiは積分ゲインを表しており、ラプラス変換のs
関数で表記している。ここで求めたdq軸電圧指令を3
相電圧指令に変換して電圧指令値とする。
【0018】また、電圧指令値を演算する他の方法とし
て、3相/2相変換した後のdq軸上でフィードバック
制御することもできる。具体的には、 Vdref =(Idref −Id)*(Kp1+Ki1/
s) Vqref =(Iqref −Iq)*(Kp2+Ki2/
s) で表される。
【0019】さらに、他の電圧指令値の演算方法とし
て、モータ定数と指令電流からフィードフォワード的に
電圧指令値を演算することもできる。モータ定数とし
て、抵抗:R、インダクタンス:L、磁束Ψ、回転数
ω、を用いると、同期モータを制御する場合、 Vdref =R*Idref − ω*Lq*Iqref Vqref =ω*Ld*Idref +R*Iqref +ω*Ψ
a の式から、演算によりdq軸電圧指令を求める。なお、
この場合、実電流を用いてモータ定数の同定を行い、同
定により得られたパラメータを用いて制御することも可
能である。また、この例の派生として、モータ定数と指
令電流と実際の電流からフィードバックとフィードフォ
ワードを合わせて電圧指令を演算することもできる。具
体的には、 Vdref =R*Idref −ω*Lq*Iqref +(Id
ref −Id)*Kp1 Vqref =ω*Ld*Idref +R*Iqref +ω*Ψ
a+(Iqref −Iq)*Kp2 で表せる。なお、前述の電圧指令作成部は連続系コント
ローラとして記述したが、離散化したコントローラで構
成することも可能である。以上で求めたdq軸電圧指令
を3相電圧指令に変換して電圧指令値とする。
【0020】2相変調期間決定部334は、電流指令値
の各位相に基づいて、U相、V相、W相の各電流指令値
のうち、インバータ2の出力を固定する相を選択し、そ
のために電流指令値をオフセットする期間を決定する。
ここでは、例えば、図3に示すように、U相、V相、W
相の各電流指令値のうちある相の電流指令値がピークを
とる時点の±30°(電気角)の範囲の相を、インバー
タ2の出力を固定する相として選択し、その期間を出力
を固定する期間として決定する。
【0021】位相差演算部335は、電流指令値ベクト
ルと電圧指令値ベクトルとから位相差θref を演算す
る。電流指令値Iref =(Idref , Iqref )と電圧
指令値Vref =(Vdref , Vqref )から、 θref =cos-1{(Iref ・Vref )/(|Iref |
・|Vref |)} と、求めることができる。若しくは、θref =θv −θ
i で求めることができる。但し、θv =tan-1(Vq
ref /Vdref )、θi =tan-1(Iqref /Idre
f )で与えられる。電圧指令値ベクトル(Idref , I
qref )と電圧指令値ベクトル(Vdref, Vqref )
と、位相差θref との関係を図4に示す。
【0022】2相変調変更部336は、2相変調後の各
相の電圧指令が電源電圧を越えないように位相差θref
に基づいて、2相変調を実施する期間を制限若しくはシ
フトするブロックである。例えば、図10に示すよう
に、電流と電圧との位相差θref が60°ある場合に
は、2相変調方式で電圧指令が電源電圧を越える30°
の期間(図10の○で示した部分)は2相変調を行わな
いように2相変調期間を制限する。具体的には、位相差
演算部335で求めた電流と電圧の位相差θref が30
°以上ある場合には、図5に示すように、相電流指令値
を基準にし、(θref −30°)の部分では2相変調を
実施しないように制限を加える。この制限により、電源
電圧を越えるPWM電圧指令値が出力されなくなる。こ
の結果、電圧波形の歪みがなくなり、電流波形も歪みが
生じない。また、位相差を基準にとるのではなく、請求
項2に示すように、オフセット量を制限することによ
り、他の相で電源電圧を超えないようにすることもでき
る。
【0023】この2相変調変更部336の別実施例とし
て、図6に示すように、2相変調を実施する期間をシフ
トすることにより2相変調時に電圧指令が電源電圧を越
えることを防止することもできる。具体的には、位相差
θref が30°以上ある場合には、2相変調を行う期間
をシフト量θshift だけシフトするように制御する。こ
のシフト量θshift の設定範囲は、 θref −30°<θshift <θref +30° で与えられる。図6では、θref =60°のときの電
流、電圧の状態を示している。この場合のシフト量設定
範囲は、前記不等式より、 30°<θshift <90° で与えられ、図6では、θshift =60°の例を示して
いる。この2相変調期間のシフトにより、電源電圧を越
えるPWM電圧指令値が出力されなくなる。この結果、
電圧波形の歪みがなくなり、電流波形の歪みもなくな
る。
【0024】オフセット演算部337では、順次各相の
電圧を所定値に固定するためのオフセット量を演算す
る。オフセット量は、三角波のピーク電圧とデューティ
比を固定する相の電圧指令値を用いて演算する。以下
に、図7を参考にして演算方法を説明する。PWM信号
発生部339における2相変調のPWM波形成形は、ス
イッチングを停止させる相の指令値を三角波に加えるこ
とにより実現する。従って、ここでは、三角波のシフト
量の求め方について説明する。簡単のために、U相の出
力が図7中の(X)の直線で示されるとし、この電位を
Vaとする。また、通常のPWM駆動用三角波のピーク
電圧をVpとする。このとき、U相PWM信号のデュー
ティ比を100%とするには、三角波の正のピークがV
aであればよい。このシフト量をΔVaとすると、ΔV
aは次式により求められる。 ΔVa=Va−Vp=Va+(−Vp) つまり、シフト量ΔVaは、三角波の負のピーク値とU
相出力との加算で求められる。次に、電流指令値が
(Y)の直線である場合について、デューティ比を0に
するためのシフト量ΔVbを求めてみると、上記の場合
と同様に、 ΔVb=Vb−Vp=Vb+Vp すなわち、シフト量ΔVbは、三角波の正のピーク値と
U相出力との加算で求められる。他の相についても、同
様に、シフト量は各相の出力と三角波の±ピーク値との
加算で求められる。なお、オフセットのノイズ成分を除
去するため、オフセット量演算値に、ローパスフィルタ
をかける場合もある。各相のオフセット設定部338で
は、電圧を固定する相以外の2相の電圧をオフセットす
る。
【0025】PWM信号発生部339はMPU33内に
設けられたPWMポートで、各相電圧指令値に基づい
て、図8に示すように、各相のPWM信号をそれぞれ発
生させる。図では、U相PWM信号を示す。
【0026】以上の構成からなる本実施例のインバータ
制御装置は、図9に示すように、実電流を読み込み(ス
テップ1)、指令電流を読み込むと(ステップ2)、こ
れらから指令電圧値を演算し(ステップ3)、インバー
タ2の出力段の動作状態を順次一定レベルに固定する2
相変調期間を決定する(ステップ4)。他方では、電流
指令値と電圧指令値との位相差θref を演算し(ステッ
プ5)、位相差θref が大きい場合には(ステップ6に
おいてNO)、2相変調期間を制限あるいはシフトによ
って変更する(ステップ7)。位相差θref に基づいて
決まった2相変調期間においてオフセット演算が行われ
(ステップ8)、オフセット量に応じてオフセットが設
定される(ステップ9)と、各相のPWM信号が発生さ
れる(ステップ10)。
【0027】以上の制御動作により、本発明に係わるイ
ンバータ制御装置によれば、電流指令値と電圧指令値と
の位相差が大きくない場合には、各相電圧の電流指令値
に基づいて決定された互いに異なる位相期間毎にインバ
ータ2のある相のスイッチング動作が行われない状態に
固定されて、残りの相のみにおいてスイッチング動作が
行われる2相変調される。従って、電流指令値と電圧指
令値の位相差が小さい場合には、電磁波ノイズやインバ
ータにおけるスイッチングロスを低減でき、電力変換の
効率の良い状態でモータを駆動できる。電流指令値と電
圧指令値との位相差が大きい場合には、インバータ2の
2相変調の期間が制限あるいはシフトされて、各相電圧
が印加される。従って、電流と電圧の位相差が大きい場
合には、インバータ2の電源電圧を越えない範囲内で2
相変調方式による駆動を行うことができるため、電流波
形が歪んだり、制御性が悪化することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインバータ制御装置を示す回路図
である。
【図2】本発明の実施例のECUの機能構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明の実施例における電流指令値と電圧指令
値との位相差がない場合の動作を示す信号波形図であ
る。
【図4】本発明の実施例における電流指令値、電圧指令
値および位相差との関係を示すベクトル図である。
【図5】本発明の実施例において2相変調期間を制限す
る場合の動作を示す信号波形図である。
【図6】本発明の実施例において2相変調期間をシフト
する場合の動作を示す信号波形図である。
【図7】本発明の実施例におけるオフセット量の演算を
説明するための信号波形図である。
【図8】本発明の本実施例における相電圧とPWM信号
との関係を示す信号波形図である。
【図9】本発明の実施例の制御動作を説明するための流
れ図である。
【図10】従来のインバータ制御装置における不具合を
説明するための信号波形図である。
【符号の説明】
2 インバータ 3 ECU(電流指令発生手段) 33 MPU(モータ制御装置) 333 電圧指令値演算部(電圧指令値演算手段) 334 2相変調期間決定部(固定期間決定手段) 336 2相変調変更部(期間変更手段) 337 オフセット演算部(信号発生手段) 339 PWM信号発生部(PWM信号発生手段) 4 モータ(多相交流モータ) 5 電流センサ(電流検出手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多相交流モータに通電すべき電流指令値
    を出力する電流指令発生手段と、 前記モータの少なくとも2相の端子の電流を検出する電
    流検出手段とを備え、 前記モータの各相の端子にパルス幅変調された各相電圧
    をインバータにより個別に印加するインバータ制御装置
    であって、 前記電流指令発生手段による前記電流指令値と前記電流
    検出手段による検出電流値とに基づいて前記モータの各
    相の端子に印加する電圧指令値を演算する電圧指令値演
    算手段と、 前記各相電圧に関連する状態量に基づいて決定された互
    いに異なる位相期間毎に前記インバータの各相の出力段
    の動作状態を順次一定レベルに固定する動作固定期間を
    決定する固定期間決定手段と、 この固定期間決定手段が決定した前記動作固定期間を、
    前記電流指令値と前記電圧指令値との位相差に基づいて
    変更して変更期間とする期間変更手段と、 この期間変更手段の変更期間に前記インバータの各相の
    出力段の動作状態を順次一定レベルに固定するための固
    定用信号を発生する信号発生手段と、 この信号発生手段が発生する前記固定用信号と、前記電
    圧指令値とに基づいて3相PWM信号を発生するPWM
    信号発生手段とを備えたことを特徴とするインバータ制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記PWM信号発生手段は、前記電圧指
    令値と前記固定用信号との差分に応じて前記3相PWM
    信号の発生のための基準となる基準電圧信号のオフセッ
    ト量を変更するオフセット量変更手段を備え、このオフ
    セット量変更手段によりオフセット量が変更された前記
    基準電圧信号と前記電圧指令値とに基づいて前記3相P
    WM信号を発生することを特徴とする請求項1に記載の
    インバータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記各相電圧に関連する状態量は前記電
    流指令値であり、前記固定期間決定手段は、前記動作固
    定期間を、前記電流指令値に基づいて決定することを特
    徴とする請求項1または2に記載のインバータ制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記期間変更手段は、前記固定期間決定
    手段の前記動作固定期間を、前記電流指令値と前記電圧
    指令値との位相差に基づいて制限することを特徴とする
    請求項1から3のいずれかに記載のインバータ制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記期間変更手段は、前記固定期間決定
    手段の前記動作固定期間を、前記電流指令値と前記電圧
    指令値との位相差に基づいてシフトすることを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載のインバータ制御装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5に記載のインバータ制御
    装置を、前記PWM信号発生手段としてのPWMポート
    を内蔵したマイコンによって構成したことを特徴とする
    インバータ制御装置。
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