JPH08122910A - カメラのフィルム出入用蓋の開閉機構 - Google Patents
カメラのフィルム出入用蓋の開閉機構Info
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- JPH08122910A JPH08122910A JP6279768A JP27976894A JPH08122910A JP H08122910 A JPH08122910 A JP H08122910A JP 6279768 A JP6279768 A JP 6279768A JP 27976894 A JP27976894 A JP 27976894A JP H08122910 A JPH08122910 A JP H08122910A
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- lid
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- film
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-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B17/00—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
- G03B17/02—Bodies
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B2217/00—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
- G03B2217/26—Holders for containing light-sensitive material and adapted to be inserted within the camera
- G03B2217/268—Unloading the cartridge from the camera; Loading the cartridge into the camera
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フィルムを収容したカートリッジの軸方向に
挿脱することによりカートリッジをカメラに装填し、抜
き取るようにしたカメラで、自重により位置が移動する
開閉制御部材で蓋係止部材を係止し、カメラを天地逆さ
にしなければ、開閉制御部材が蓋係止部材から離脱せず
に蓋係止部材の移動を阻止し、これと係合している蓋体
を開放できないようにした開閉機構を提供する。 【構成】 蓋体2を係止板10で係止させ、係止板10を制
御板30で係止する。制御板30は軸30a を中心として揺動
自在に支持し、先端部に止着した錘31によってカメラ1
の天地方向を変更させるごとに揺動する。カメラ1の正
立時には制御板30が係止板10に係合して係止板10の軸10
a を中心とする揺動を阻止して、係止板10と蓋体2との
係合が解除することを阻止し、カメラ1の倒立時には制
御板30が係止板10から離脱して係止板10の揺動を許容し
て、蓋体2を開放できる。
挿脱することによりカートリッジをカメラに装填し、抜
き取るようにしたカメラで、自重により位置が移動する
開閉制御部材で蓋係止部材を係止し、カメラを天地逆さ
にしなければ、開閉制御部材が蓋係止部材から離脱せず
に蓋係止部材の移動を阻止し、これと係合している蓋体
を開放できないようにした開閉機構を提供する。 【構成】 蓋体2を係止板10で係止させ、係止板10を制
御板30で係止する。制御板30は軸30a を中心として揺動
自在に支持し、先端部に止着した錘31によってカメラ1
の天地方向を変更させるごとに揺動する。カメラ1の正
立時には制御板30が係止板10に係合して係止板10の軸10
a を中心とする揺動を阻止して、係止板10と蓋体2との
係合が解除することを阻止し、カメラ1の倒立時には制
御板30が係止板10から離脱して係止板10の揺動を許容し
て、蓋体2を開放できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロールフィルムを収
容したカートリッジなどをカメラに装填し、抜き出す場
合に、カートリッジの軸方向に挿脱して行なうカメラに
おける、カートリッジなどを装填するフィルム室の蓋の
開閉機構に関する。
容したカートリッジなどをカメラに装填し、抜き出す場
合に、カートリッジの軸方向に挿脱して行なうカメラに
おける、カートリッジなどを装填するフィルム室の蓋の
開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】普及型カメラにおいては、一般にロール
フィルムが用いられ、このロールフィルムがパトローネ
やカートリッジに収納された状態でフィルムを取り扱え
るようになっている。しかも、フィルムを収納したパト
ローネやカートリッジをカメラに装填し所定の操作を行
なうと、モータなどの動力によってフィルムが引き出さ
れ先端部からスプール軸に巻取られて、最初のコマがア
パーチュアにセットされる初期送りが行なわれるように
なっている。モータなどの動力を利用してフィルムの先
端部がスプール軸まで送られて自動的に巻上げられるこ
とになるから、フィルムの装填作業として手作業の場合
のようにフィルムの先端部をスプール軸に係止させ、パ
ーフォレーションをスプロケットに係合させるなどの作
業が不要となっている。このため、カメラの裏蓋を全開
させる構造とする必要がない。
フィルムが用いられ、このロールフィルムがパトローネ
やカートリッジに収納された状態でフィルムを取り扱え
るようになっている。しかも、フィルムを収納したパト
ローネやカートリッジをカメラに装填し所定の操作を行
なうと、モータなどの動力によってフィルムが引き出さ
れ先端部からスプール軸に巻取られて、最初のコマがア
パーチュアにセットされる初期送りが行なわれるように
なっている。モータなどの動力を利用してフィルムの先
端部がスプール軸まで送られて自動的に巻上げられるこ
とになるから、フィルムの装填作業として手作業の場合
のようにフィルムの先端部をスプール軸に係止させ、パ
ーフォレーションをスプロケットに係合させるなどの作
業が不要となっている。このため、カメラの裏蓋を全開
させる構造とする必要がない。
【0003】したがって、従来のこの種の普及型カメラ
では、カメラにパトローネやカートリッジを装填する場
合に、カメラの底部からパトローネやカートリッジをこ
れらの軸方向に挿入し、撮影後にパトローネなどを抜き
出す場合にも、同じく軸方向に抜き出すようにしてあ
る。パトローネなどの軸方向に挿脱する構造であるた
め、カメラの底面のフィルム室が臨んだ部分は、パトロ
ーネなどを挿脱できる大きさに開放される必要があり、
少なくともこの部分を開閉する蓋体が設けられている。
では、カメラにパトローネやカートリッジを装填する場
合に、カメラの底部からパトローネやカートリッジをこ
れらの軸方向に挿入し、撮影後にパトローネなどを抜き
出す場合にも、同じく軸方向に抜き出すようにしてあ
る。パトローネなどの軸方向に挿脱する構造であるた
め、カメラの底面のフィルム室が臨んだ部分は、パトロ
ーネなどを挿脱できる大きさに開放される必要があり、
少なくともこの部分を開閉する蓋体が設けられている。
【0004】そして、フィルムをカメラに挿脱する場合
には、カメラを天地逆にした倒立状態にし、上記蓋体を
開放して行なうことになる。フィルムを装填する場合に
は一般にカメラを倒立させて行なうことになるが、フィ
ルムを抜き出す場合にはカメラを正立させた状態で蓋体
を開放してしまうおそれがある。カメラを正立させた状
態で蓋体を開放した場合には、フィルム室からパトロー
ネなどが自重によって落下し、パトローネを損傷した
り、歪んでしまってフィルムが感光してしまうおそれが
ある。このため、フィルム室に収納されたパトローネな
どの側面に弾性力を備えた押圧部材を当接させて、その
摩擦力によって落下を防止している。
には、カメラを天地逆にした倒立状態にし、上記蓋体を
開放して行なうことになる。フィルムを装填する場合に
は一般にカメラを倒立させて行なうことになるが、フィ
ルムを抜き出す場合にはカメラを正立させた状態で蓋体
を開放してしまうおそれがある。カメラを正立させた状
態で蓋体を開放した場合には、フィルム室からパトロー
ネなどが自重によって落下し、パトローネを損傷した
り、歪んでしまってフィルムが感光してしまうおそれが
ある。このため、フィルム室に収納されたパトローネな
どの側面に弾性力を備えた押圧部材を当接させて、その
摩擦力によって落下を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記押
圧部材の弾性力が小さい場合には落下を確実に防止でき
ない。また、この弾性力が大きい場合にはパトローネな
どを抜き出し難く、カメラの操作に不慣れな者などは、
カメラを正立状態にしてパトローネを振り出そうとする
から、パトローネが落下して損傷させてしまうおそれが
ある。
圧部材の弾性力が小さい場合には落下を確実に防止でき
ない。また、この弾性力が大きい場合にはパトローネな
どを抜き出し難く、カメラの操作に不慣れな者などは、
カメラを正立状態にしてパトローネを振り出そうとする
から、パトローネが落下して損傷させてしまうおそれが
ある。
【0006】また、カメラの操作に不慣れな者にとって
は、パトローネからフィルムの先端部が突出している
と、この突出した先端部が煩わしく、パトローネの取り
扱いに困惑してしまうおそれがある。このため、先端部
を突出させない状態でフィルムを収容したカートリッジ
が提案されている。このカートリッジにおいても、これ
をカメラに装填し、抜き出す場合には、このカートリッ
ジの軸方向に挿脱する方式が採用されることがあり、こ
のカートリッジに弾性力を付勢して脱落を防止する構造
とすると、カメラの操作に不慣れな者にとってはカメラ
を正立状態にしてフィルム室の蓋体を開放したり、カメ
ラを振ってカートリッジを取り出そうしてしまうおそれ
がある。すなわち、カメラの操作に不慣れな者を対象と
して提案されたカートリッジでありながら、カートリッ
ジの取り扱いに不合理な場合が生じてしまうおそれがあ
る。
は、パトローネからフィルムの先端部が突出している
と、この突出した先端部が煩わしく、パトローネの取り
扱いに困惑してしまうおそれがある。このため、先端部
を突出させない状態でフィルムを収容したカートリッジ
が提案されている。このカートリッジにおいても、これ
をカメラに装填し、抜き出す場合には、このカートリッ
ジの軸方向に挿脱する方式が採用されることがあり、こ
のカートリッジに弾性力を付勢して脱落を防止する構造
とすると、カメラの操作に不慣れな者にとってはカメラ
を正立状態にしてフィルム室の蓋体を開放したり、カメ
ラを振ってカートリッジを取り出そうしてしまうおそれ
がある。すなわち、カメラの操作に不慣れな者を対象と
して提案されたカートリッジでありながら、カートリッ
ジの取り扱いに不合理な場合が生じてしまうおそれがあ
る。
【0007】そこで、この発明は、パトローネやカート
リッジの挿脱を行なう際に、カメラを倒立させた状態で
なければフィルム室のカメラの底部に設けられた蓋体を
開放することができないようにして、パトローネやカー
トリッジなどを押さえる押圧部材などを設ける必要のな
いカメラのフィルム出入用蓋の開閉機構を提供すること
を目的としている。
リッジの挿脱を行なう際に、カメラを倒立させた状態で
なければフィルム室のカメラの底部に設けられた蓋体を
開放することができないようにして、パトローネやカー
トリッジなどを押さえる押圧部材などを設ける必要のな
いカメラのフィルム出入用蓋の開閉機構を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの技術的手段として、この発明に係るカメラのフィル
ム出入用蓋の開閉機構は、フィルムが収容されているフ
ィルムケーシングをカメラに装填し、取り出す場合に、
カメラの底面の一部に、該フィルムケーシングが挿通で
きる大きさに形成された開口を閉成している蓋体を開放
し、カメラの底面から該フィルムケーシングの軸方向に
挿脱させるカメラのフィルム出入用蓋の開閉機構におい
て、カメラを天地逆さにした状態でなければ、前記蓋体
を開放することができないことを特徴としている。
めの技術的手段として、この発明に係るカメラのフィル
ム出入用蓋の開閉機構は、フィルムが収容されているフ
ィルムケーシングをカメラに装填し、取り出す場合に、
カメラの底面の一部に、該フィルムケーシングが挿通で
きる大きさに形成された開口を閉成している蓋体を開放
し、カメラの底面から該フィルムケーシングの軸方向に
挿脱させるカメラのフィルム出入用蓋の開閉機構におい
て、カメラを天地逆さにした状態でなければ、前記蓋体
を開放することができないことを特徴としている。
【0009】また、前記蓋体の開閉動作を阻止し、許容
する機構として、フィルムが収容されているフィルムケ
ーシングをカメラに装填し、取り出す場合に、カメラの
底面の一部に、該フィルムケーシングが挿通できる大き
さに形成された開口を閉成している蓋体を開放し、カメ
ラの底面から該フィルムケーシングの軸方向に挿脱させ
るカメラのフィルム出入用蓋の開閉機構において、前記
蓋体と係脱し、一部をカメラ外面に露呈させて開閉操作
部を形成し、該開閉操作部の操作により移動して蓋体か
ら離脱する蓋係止部材を移動自在に設け、前記蓋係止部
材と係脱し、係合時には該蓋係止部材の移動を阻止し、
離脱時には該蓋係止部材の移動を許容する開閉制御部材
を移動自在に設け、上記開閉制御部材は、カメラを天地
逆さにして倒立させた状態で、上記蓋係止部材の揺動域
から退避して該蓋係止部材の揺動を許容し、カメラを正
立させている状態で、該蓋係止部材の揺動域に進入して
該蓋係止部材の揺動を阻止することを特徴としている。
する機構として、フィルムが収容されているフィルムケ
ーシングをカメラに装填し、取り出す場合に、カメラの
底面の一部に、該フィルムケーシングが挿通できる大き
さに形成された開口を閉成している蓋体を開放し、カメ
ラの底面から該フィルムケーシングの軸方向に挿脱させ
るカメラのフィルム出入用蓋の開閉機構において、前記
蓋体と係脱し、一部をカメラ外面に露呈させて開閉操作
部を形成し、該開閉操作部の操作により移動して蓋体か
ら離脱する蓋係止部材を移動自在に設け、前記蓋係止部
材と係脱し、係合時には該蓋係止部材の移動を阻止し、
離脱時には該蓋係止部材の移動を許容する開閉制御部材
を移動自在に設け、上記開閉制御部材は、カメラを天地
逆さにして倒立させた状態で、上記蓋係止部材の揺動域
から退避して該蓋係止部材の揺動を許容し、カメラを正
立させている状態で、該蓋係止部材の揺動域に進入して
該蓋係止部材の揺動を阻止することを特徴としている。
【0010】また、フィルムが収容されているフィルム
ケーシングをカメラに装填し、取り出す場合に、カメラ
の底面の一部に、該フィルムケーシングが挿通できる大
きさに形成された開口を閉成している蓋体を開放し、カ
メラの底面から該フィルムケーシングの軸方向に挿脱さ
せるカメラのフィルム出入用蓋の開閉機構において、前
記蓋体と係脱し、一部をカメラ外面に露呈させて開閉操
作部を形成し、該開閉操作部の操作により揺動して蓋体
から離脱する蓋係止部材を揺動自在に支持させ、上記蓋
係止部材の揺動域を進退する開閉制御部材を、揺動自在
に支持させ、上記開閉制御部材は、カメラを天地逆さに
して倒立させた状態で、上記蓋係止部材の揺動域から退
避して該蓋係止部材の揺動を許容し、カメラを正立させ
ている状態で、該蓋係止部材の揺動域に進入して該蓋係
止部材の揺動を阻止することを特徴としている。
ケーシングをカメラに装填し、取り出す場合に、カメラ
の底面の一部に、該フィルムケーシングが挿通できる大
きさに形成された開口を閉成している蓋体を開放し、カ
メラの底面から該フィルムケーシングの軸方向に挿脱さ
せるカメラのフィルム出入用蓋の開閉機構において、前
記蓋体と係脱し、一部をカメラ外面に露呈させて開閉操
作部を形成し、該開閉操作部の操作により揺動して蓋体
から離脱する蓋係止部材を揺動自在に支持させ、上記蓋
係止部材の揺動域を進退する開閉制御部材を、揺動自在
に支持させ、上記開閉制御部材は、カメラを天地逆さに
して倒立させた状態で、上記蓋係止部材の揺動域から退
避して該蓋係止部材の揺動を許容し、カメラを正立させ
ている状態で、該蓋係止部材の揺動域に進入して該蓋係
止部材の揺動を阻止することを特徴としている。
【0011】さらに、前記蓋体がカメラの背面を開閉す
る裏蓋の一部で形成されている構造のもの、あるいはカ
メラの底面に形成された前記開口にのみ対応して設けら
れた構造のものを含んでいる。
る裏蓋の一部で形成されている構造のもの、あるいはカ
メラの底面に形成された前記開口にのみ対応して設けら
れた構造のものを含んでいる。
【0012】すなわち、先端部を突出させた状態でフィ
ルムを収容しているパトローネが使用されるカメラで
は、パトローネの装填時にこの突出している先端部を挿
通できるようにする必要があるため、カメラの背面に裏
蓋を設け、この裏蓋が適宜角度で開いてこの先端部を挿
通できるようにしなければならない。また、先端部を突
出させないでフィルムを収容しているカートリッジが使
用されるカメラでは、カメラの背面が開閉される必要が
ないから、カートリッジを挿脱する開口を開閉するだけ
でよい。
ルムを収容しているパトローネが使用されるカメラで
は、パトローネの装填時にこの突出している先端部を挿
通できるようにする必要があるため、カメラの背面に裏
蓋を設け、この裏蓋が適宜角度で開いてこの先端部を挿
通できるようにしなければならない。また、先端部を突
出させないでフィルムを収容しているカートリッジが使
用されるカメラでは、カメラの背面が開閉される必要が
ないから、カートリッジを挿脱する開口を開閉するだけ
でよい。
【0013】そして、前記開閉制御部材に移動を円滑に
行なえるように、該開閉制御部材に錘を止着したことも
特徴としている。
行なえるように、該開閉制御部材に錘を止着したことも
特徴としている。
【0014】
【作用】フィルムケーシングをカメラに挿脱する場合に
は、カメラの天地を逆さにしなければ、フィルムケーシ
ングを収容するフィルム室の蓋体を開放することができ
ない。たとえば、蓋体と係合している前記蓋係止部材を
揺動させて蓋体から離脱させなければ蓋体を開放でき
ず、この蓋係止部材に前記開閉制御部材が係合し、この
開閉制御部材が蓋係止部材から離脱しなければ蓋係止部
材を揺動させることができない構造とし、この開閉制御
部材を自重によって揺動するように支持させ、カメラを
倒立させた状態において自重により揺動して開閉制御部
材が蓋係止部材から離脱するように構成する。この構成
では、カメラを倒立させた状態とすると、開閉制御部材
が蓋係止部材の揺動域から退避するため、蓋係止部材を
揺動させることができ、この蓋係止部材を揺動させて蓋
体から離脱させれば、蓋体を開放することができる。
は、カメラの天地を逆さにしなければ、フィルムケーシ
ングを収容するフィルム室の蓋体を開放することができ
ない。たとえば、蓋体と係合している前記蓋係止部材を
揺動させて蓋体から離脱させなければ蓋体を開放でき
ず、この蓋係止部材に前記開閉制御部材が係合し、この
開閉制御部材が蓋係止部材から離脱しなければ蓋係止部
材を揺動させることができない構造とし、この開閉制御
部材を自重によって揺動するように支持させ、カメラを
倒立させた状態において自重により揺動して開閉制御部
材が蓋係止部材から離脱するように構成する。この構成
では、カメラを倒立させた状態とすると、開閉制御部材
が蓋係止部材の揺動域から退避するため、蓋係止部材を
揺動させることができ、この蓋係止部材を揺動させて蓋
体から離脱させれば、蓋体を開放することができる。
【0015】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいて、この発明
に係るカメラのフィルム出入用蓋の開閉機構を具体的に
説明する。
に係るカメラのフィルム出入用蓋の開閉機構を具体的に
説明する。
【0016】図4および図5はこの開閉機構によるフィ
ルム出入用蓋を備えたカメラ1を天地逆さにして倒立さ
せた状態の概略の斜視図で、図4は蓋体2が開放され、
フィルムケーシングであるカートリッジ3が装填されよ
うとしている状態を示し、図5は蓋体2が閉成されてい
る状態を示す。このカートリッジ3にはロールフィルム
が収容されており、フィルムの先端部はカートリッジ3
から突出しておらず、このカートリッジ3をカメラ1に
装填する際にはカートリッジ3の軸方向に挿入する。す
なわち、カメラ1の底面にはこのカートリッジ3を挿脱
する開口が形成されており、この開口に連続してカート
リッジ3を収容するフィルム室が設けられている。な
お、このカートリッジ3からはフィルムの先端部が突出
していないので、フィルムを初期送りする際には、カー
トリッジ3のフィルムが巻き付けられているカートリッ
ジスプールを回転させて、フィルムをスプール軸まで押
し送ることによる。
ルム出入用蓋を備えたカメラ1を天地逆さにして倒立さ
せた状態の概略の斜視図で、図4は蓋体2が開放され、
フィルムケーシングであるカートリッジ3が装填されよ
うとしている状態を示し、図5は蓋体2が閉成されてい
る状態を示す。このカートリッジ3にはロールフィルム
が収容されており、フィルムの先端部はカートリッジ3
から突出しておらず、このカートリッジ3をカメラ1に
装填する際にはカートリッジ3の軸方向に挿入する。す
なわち、カメラ1の底面にはこのカートリッジ3を挿脱
する開口が形成されており、この開口に連続してカート
リッジ3を収容するフィルム室が設けられている。な
お、このカートリッジ3からはフィルムの先端部が突出
していないので、フィルムを初期送りする際には、カー
トリッジ3のフィルムが巻き付けられているカートリッ
ジスプールを回転させて、フィルムをスプール軸まで押
し送ることによる。
【0017】カメラ1の側面には蓋体2を開放させる際
に操作する開閉操作部である操作ノブ部11が、カメラ1
の側面に形成された円弧状の透孔部1aから露呈してお
り、蓋体2を開放するときにはこの操作ノブ部11をこの
透孔部1aに沿って移動させるようにする。なお、符号1b
はファインダの接眼側窓を示す。
に操作する開閉操作部である操作ノブ部11が、カメラ1
の側面に形成された円弧状の透孔部1aから露呈してお
り、蓋体2を開放するときにはこの操作ノブ部11をこの
透孔部1aに沿って移動させるようにする。なお、符号1b
はファインダの接眼側窓を示す。
【0018】図1ないし図3はこの開閉機構を示す側面
図であり、図1はカメラ1を倒立させた状態を、図2お
よび図3はカメラ1を正立させた状態を示している。カ
メラ1の側壁の内側にはこの開閉機構を組み付ける取付
基板6が設けられており、フィルムの走行方向に沿った
軸10a を中心として揺動自在に蓋係止部材である係止板
10が、この取付基板6に支持されている。この係止板10
の一側部には側方に突出したバネ掛止部12が形成されて
おり、このバネ掛止部12と取付基板6との間に引張りコ
イルバネからなる復帰バネ13が掛け渡されている。この
復帰バネ13の復元力は、後述するように、この係止板10
が蓋体2と係合する方向に揺動するよう付勢されてい
る。
図であり、図1はカメラ1を倒立させた状態を、図2お
よび図3はカメラ1を正立させた状態を示している。カ
メラ1の側壁の内側にはこの開閉機構を組み付ける取付
基板6が設けられており、フィルムの走行方向に沿った
軸10a を中心として揺動自在に蓋係止部材である係止板
10が、この取付基板6に支持されている。この係止板10
の一側部には側方に突出したバネ掛止部12が形成されて
おり、このバネ掛止部12と取付基板6との間に引張りコ
イルバネからなる復帰バネ13が掛け渡されている。この
復帰バネ13の復元力は、後述するように、この係止板10
が蓋体2と係合する方向に揺動するよう付勢されてい
る。
【0019】係止板10の上部には、前記操作ノブ部11
が、前記透孔部1aとほぼ等しい径であって、円弧の長さ
が透孔部11a の円弧の長さよりも適宜に短い円弧状に形
成されて、係止板10からカメラ1の側壁側に突出して設
けられている。さらに、係止板10の上端部には上方に伸
張させた係合突起部14が形成されている。この係合突起
部14の一側面は係止板10の軸10a を中心とした径方向に
沿った平面に形成されて係合面14a としてあり、先端部
は適宜な円弧状に形成されて逃し面14b としてある。
が、前記透孔部1aとほぼ等しい径であって、円弧の長さ
が透孔部11a の円弧の長さよりも適宜に短い円弧状に形
成されて、係止板10からカメラ1の側壁側に突出して設
けられている。さらに、係止板10の上端部には上方に伸
張させた係合突起部14が形成されている。この係合突起
部14の一側面は係止板10の軸10a を中心とした径方向に
沿った平面に形成されて係合面14a としてあり、先端部
は適宜な円弧状に形成されて逃し面14b としてある。
【0020】また、係止板10の下部には図1ないし図3
の紙面の表側に指向した方向に突出させて係止部15が形
成されている。さらに、前記バネ掛止部12を形成した腕
部の中央部には軸10a を中心とした円弧に沿って下方に
伸張した係止腕部16が形成されており、この係止腕部16
の先端部には外方に突出した鉤部16a が形成されてい
る。この係止腕部16は、それ自身の弾性によって径方向
に撓むようにしてある。
の紙面の表側に指向した方向に突出させて係止部15が形
成されている。さらに、前記バネ掛止部12を形成した腕
部の中央部には軸10a を中心とした円弧に沿って下方に
伸張した係止腕部16が形成されており、この係止腕部16
の先端部には外方に突出した鉤部16a が形成されてい
る。この係止腕部16は、それ自身の弾性によって径方向
に撓むようにしてある。
【0021】他方、取付基板6の下端部には、係止板10
の揺動によって前記係止腕部16の鉤部16a と係合する係
止台座部7が設けられている。この係止台座部7の一側
面には傾斜面により案内面7aが形成されており、他側面
は係止板10の軸10a を中心とした径方向に沿った平面に
より係止面7bが形成されている。そして、前記係止腕部
16の鉤部16a は、係止腕部16の先端部側に位置する面が
上記案内面7aと合致する傾斜面に形成され、係止腕部16
の基端部側に位置する面が係止板10の軸10a を中心とし
た径方向に沿った平面に形成されている。
の揺動によって前記係止腕部16の鉤部16a と係合する係
止台座部7が設けられている。この係止台座部7の一側
面には傾斜面により案内面7aが形成されており、他側面
は係止板10の軸10a を中心とした径方向に沿った平面に
より係止面7bが形成されている。そして、前記係止腕部
16の鉤部16a は、係止腕部16の先端部側に位置する面が
上記案内面7aと合致する傾斜面に形成され、係止腕部16
の基端部側に位置する面が係止板10の軸10a を中心とし
た径方向に沿った平面に形成されている。
【0022】蓋体2の内側には、係止板10の揺動によっ
て前記係止部15と係脱する係合鉤部21が形成されてお
り、この係合鉤部21の基端部には解除突起部21a が形成
されている。この解除突起部21a は蓋体2を閉成した場
合に、前記係止台座部7の係止面7bと係合している前記
係止腕部16の鉤部16a を押し上げて、鉤部16a を係止台
座部7から離脱させることができる位置まで突出してい
る。
て前記係止部15と係脱する係合鉤部21が形成されてお
り、この係合鉤部21の基端部には解除突起部21a が形成
されている。この解除突起部21a は蓋体2を閉成した場
合に、前記係止台座部7の係止面7bと係合している前記
係止腕部16の鉤部16a を押し上げて、鉤部16a を係止台
座部7から離脱させることができる位置まで突出してい
る。
【0023】取付基板6の上部には、開閉制御部材であ
る制御板30が軸30a を中心として揺動自在に支持されて
いる。この制御板30の先端部には適宜な重量の錘31が止
着されている。また、取付基板6の適宜位置には一対の
ストッパピン32a、32bが植設されており、制御板30の側
面あるいは錘31がこれらのストッパピン32a、32bに当接
することによって、制御板30の揺動範囲が規制されてい
る。そして、制御板30の下部には、この制御板30の揺動
によって、係止板10の前記係合突起部14の揺動域を進退
する制御突起部33が突設されている。
る制御板30が軸30a を中心として揺動自在に支持されて
いる。この制御板30の先端部には適宜な重量の錘31が止
着されている。また、取付基板6の適宜位置には一対の
ストッパピン32a、32bが植設されており、制御板30の側
面あるいは錘31がこれらのストッパピン32a、32bに当接
することによって、制御板30の揺動範囲が規制されてい
る。そして、制御板30の下部には、この制御板30の揺動
によって、係止板10の前記係合突起部14の揺動域を進退
する制御突起部33が突設されている。
【0024】以上により構成したこの発明に係るカメラ
のフィルム出入用蓋の開閉機構の実施例について、その
作用を説明する。
のフィルム出入用蓋の開閉機構の実施例について、その
作用を説明する。
【0025】図2に示すように、カメラ1が正立して、
蓋体2が閉成されている状態では、蓋体2に設けられた
係合鉤部21と係止板10の係止部15とが係合しているた
め、蓋体2は不用意に開放してしまうことがない。この
状態で、操作ノブ部11を操作して、係止板10を図2にお
いて時計回り方向に揺動させようとしても、係止板10の
係合突起部14が制御板30の制御突起部33と係合している
ために揺動させることができない。すなわち、カメラ1
が正立している状態では、錘31の重量を受けて制御板30
が下側のストッパピン32b に当接しており、制御突起部
33が係合突起部14の揺動域に進入してこれらが係合した
状態にある。したがって、カメラ1を正立させた状態
で、カートリッジ3の挿脱を行なうために蓋体2を開放
しようとしても、開放させることができない。
蓋体2が閉成されている状態では、蓋体2に設けられた
係合鉤部21と係止板10の係止部15とが係合しているた
め、蓋体2は不用意に開放してしまうことがない。この
状態で、操作ノブ部11を操作して、係止板10を図2にお
いて時計回り方向に揺動させようとしても、係止板10の
係合突起部14が制御板30の制御突起部33と係合している
ために揺動させることができない。すなわち、カメラ1
が正立している状態では、錘31の重量を受けて制御板30
が下側のストッパピン32b に当接しており、制御突起部
33が係合突起部14の揺動域に進入してこれらが係合した
状態にある。したがって、カメラ1を正立させた状態
で、カートリッジ3の挿脱を行なうために蓋体2を開放
しようとしても、開放させることができない。
【0026】カメラ1を天地逆さにして倒立させた状態
とすると、制御板30が錘31の重量によって図2に示す位
置から時計回り方向に揺動し、上側のストッパピン32a
に当接して、図1に示すように、制御突起部33が係合突
起部14の揺動域から退避することになる。この状態では
係止板10は復帰バネ13の復元力を受けて、図1に示す位
置にある。そして、操作ノブ部11に指の腹などを当てが
い、図1に示す位置から時計回り方向に移動させると、
復帰バネ13の復元力に抗して係止板10が同方向に揺動す
る。係止板10が同方向に揺動すると、係止部15が蓋体2
の係合鉤部21から離脱して、蓋体2の拘束が解かれるこ
とになる。このため、蓋体2を開放させることができ、
カートリッジ3を挿脱することができる。なお、蓋体2
のヒンジ部にねじりコイルバネを巻回するなどして、蓋
体2に開放方向への付勢をしておけば、係止部15が係合
鉤部21から離脱した時点で蓋体2が適宜に開いて、容易
に蓋体2を開放することができるようになる。
とすると、制御板30が錘31の重量によって図2に示す位
置から時計回り方向に揺動し、上側のストッパピン32a
に当接して、図1に示すように、制御突起部33が係合突
起部14の揺動域から退避することになる。この状態では
係止板10は復帰バネ13の復元力を受けて、図1に示す位
置にある。そして、操作ノブ部11に指の腹などを当てが
い、図1に示す位置から時計回り方向に移動させると、
復帰バネ13の復元力に抗して係止板10が同方向に揺動す
る。係止板10が同方向に揺動すると、係止部15が蓋体2
の係合鉤部21から離脱して、蓋体2の拘束が解かれるこ
とになる。このため、蓋体2を開放させることができ、
カートリッジ3を挿脱することができる。なお、蓋体2
のヒンジ部にねじりコイルバネを巻回するなどして、蓋
体2に開放方向への付勢をしておけば、係止部15が係合
鉤部21から離脱した時点で蓋体2が適宜に開いて、容易
に蓋体2を開放することができるようになる。
【0027】また、係止板10を図1に示す位置から時計
回り方向に揺動させると、係止腕部16の鉤部16a が係止
台座部7の案内面7aに当接し、この案内面7aに案内され
て係止腕部16が適宜に撓みながら、鉤部16a が係止台座
部7を乗越える。そして、乗越えた状態で、図3に示す
ように、係止台座部7の係止面7bと鉤部16a とが係合
し、係止面7bは係止板10の軸10a を中心とした径方向に
沿った面で形成されているから、係止板10が復帰バネ13
の復元力を受けても係止台座部7から鉤部16a が離脱し
てしまうことがない。
回り方向に揺動させると、係止腕部16の鉤部16a が係止
台座部7の案内面7aに当接し、この案内面7aに案内され
て係止腕部16が適宜に撓みながら、鉤部16a が係止台座
部7を乗越える。そして、乗越えた状態で、図3に示す
ように、係止台座部7の係止面7bと鉤部16a とが係合
し、係止面7bは係止板10の軸10a を中心とした径方向に
沿った面で形成されているから、係止板10が復帰バネ13
の復元力を受けても係止台座部7から鉤部16a が離脱し
てしまうことがない。
【0028】そして、カートリッジ3の挿脱を行なった
後、蓋体2を閉成させる。蓋体2を閉成する場合にはカ
メラ1が倒立した状態で行なうことが好ましいが、カー
トリッジ3の落下に注意すれば正立させた状態で行なう
こともできる。カメラ1を正立させて蓋体2を閉じよう
とする状態が図3に示されている。この状態で、蓋体2
を閉成するために押し上げると、係合鉤部21の基端部に
突設された解除突起部21a が係止台座部7と係合してい
る鉤部16a を押し上げてこれらの係合を解除させること
になる。鉤部16a が係止台座部7から離脱すると、係止
板10が復帰バネ13の復元力を受けて図3に示す位置から
反時計回り方向に揺動する。蓋体2が確実に閉成した位
置まで押し上げられると、係止部15が蓋体2の係合鉤部
21に係合して蓋体2の閉成状態が維持されることにな
る。また、カメラ1が正立した状態にある場合には、制
御板30は錘31の重量によって下側のストッパピン32b に
当接しているから、制御突起部33は係止板10の係合突起
部14の揺動域に進入している状態にある。ところが、係
止板10の反時計回り方向の揺動の途中で係合突起部14が
制御突起部33に当接すると、係合突起部14の円弧状の逃
し面14b が制御突起部33を案内して、制御突起部33を押
し上げながら係合突起部14が揺動する。このため、制御
板30が図3において時計回り方向に揺動して、制御突起
部33が係合突起部14の揺動域から徐々に退避することに
なる。係合突起部14が制御突起部33の下方域を通過する
と、制御板30は錘31の重量によって下側のストッパピン
32b に当接するまで揺動し、制御突起部33が係合突起部
14の係合面14a と係合して、図2に示す状態となる。こ
の係合面14a は係止板10の軸10a を中心として径方向に
沿った平面で形成されているから、係止板10の図2に示
す位置から時計回り方向への揺動は阻止されることにな
る。
後、蓋体2を閉成させる。蓋体2を閉成する場合にはカ
メラ1が倒立した状態で行なうことが好ましいが、カー
トリッジ3の落下に注意すれば正立させた状態で行なう
こともできる。カメラ1を正立させて蓋体2を閉じよう
とする状態が図3に示されている。この状態で、蓋体2
を閉成するために押し上げると、係合鉤部21の基端部に
突設された解除突起部21a が係止台座部7と係合してい
る鉤部16a を押し上げてこれらの係合を解除させること
になる。鉤部16a が係止台座部7から離脱すると、係止
板10が復帰バネ13の復元力を受けて図3に示す位置から
反時計回り方向に揺動する。蓋体2が確実に閉成した位
置まで押し上げられると、係止部15が蓋体2の係合鉤部
21に係合して蓋体2の閉成状態が維持されることにな
る。また、カメラ1が正立した状態にある場合には、制
御板30は錘31の重量によって下側のストッパピン32b に
当接しているから、制御突起部33は係止板10の係合突起
部14の揺動域に進入している状態にある。ところが、係
止板10の反時計回り方向の揺動の途中で係合突起部14が
制御突起部33に当接すると、係合突起部14の円弧状の逃
し面14b が制御突起部33を案内して、制御突起部33を押
し上げながら係合突起部14が揺動する。このため、制御
板30が図3において時計回り方向に揺動して、制御突起
部33が係合突起部14の揺動域から徐々に退避することに
なる。係合突起部14が制御突起部33の下方域を通過する
と、制御板30は錘31の重量によって下側のストッパピン
32b に当接するまで揺動し、制御突起部33が係合突起部
14の係合面14a と係合して、図2に示す状態となる。こ
の係合面14a は係止板10の軸10a を中心として径方向に
沿った平面で形成されているから、係止板10の図2に示
す位置から時計回り方向への揺動は阻止されることにな
る。
【0029】上述した実施例では、制御板30に錘31が止
着されている構造について説明したが、制御板30または
制御突起部33を適宜な重量のある材料などで形成すれ
ば、錘31を止着する必要がない。また、カメラ1を倒立
させたり、正立させたりするごとに制御板30の側面や錘
31がストッパピン32a、32bに衝突するから、例えばスト
ッパピン32a、32bなどに緩衝材を貼付するなどしておけ
ば、衝突音を消音できるので好ましい。
着されている構造について説明したが、制御板30または
制御突起部33を適宜な重量のある材料などで形成すれ
ば、錘31を止着する必要がない。また、カメラ1を倒立
させたり、正立させたりするごとに制御板30の側面や錘
31がストッパピン32a、32bに衝突するから、例えばスト
ッパピン32a、32bなどに緩衝材を貼付するなどしておけ
ば、衝突音を消音できるので好ましい。
【0030】また、上述した実施例では、蓋係止部材で
ある係止板10や開閉制御部材である制御板30が揺動自在
に支持された構造として説明したが、これら蓋係止部材
や開閉制御部材が摺動自在に支持された構造とすること
もできる。たとえば、蓋係止部材を撮影レンズの光軸方
向に沿って摺動自在とし、この摺動によって蓋体との係
合が解除されるものとし、開閉制御部材をカメラの上下
方向に自重などによって摺動自在に設ける。カメラを正
立させた状態では開閉制御部材が蓋係止部材の摺動域に
進入してその摺動を阻止することにより蓋体の開放を阻
止し、カメラを倒立させた状態では開閉制御部材は蓋係
止部材の摺動域から退避してその摺動を許容することに
より蓋体を開放することができるようにする。なお、蓋
係止部材と開閉制御部材のいずれか一方を摺動自在と
し、他方を揺動自在とした構造とすることもできる。
ある係止板10や開閉制御部材である制御板30が揺動自在
に支持された構造として説明したが、これら蓋係止部材
や開閉制御部材が摺動自在に支持された構造とすること
もできる。たとえば、蓋係止部材を撮影レンズの光軸方
向に沿って摺動自在とし、この摺動によって蓋体との係
合が解除されるものとし、開閉制御部材をカメラの上下
方向に自重などによって摺動自在に設ける。カメラを正
立させた状態では開閉制御部材が蓋係止部材の摺動域に
進入してその摺動を阻止することにより蓋体の開放を阻
止し、カメラを倒立させた状態では開閉制御部材は蓋係
止部材の摺動域から退避してその摺動を許容することに
より蓋体を開放することができるようにする。なお、蓋
係止部材と開閉制御部材のいずれか一方を摺動自在と
し、他方を揺動自在とした構造とすることもできる。
【0031】また、この実施例ではフィルムの先端が突
出していないカートリッジ3を用いるカメラについて説
明したが、フィルムの先端が突出しているパトローネを
使用するカメラであっても、パトローネの軸方向に挿脱
することによって装填と、抜き出しとを行なうカメラに
実装することもできる。パトローネを使用するカメラで
は、パトローネを装填する際には突出しているフィルム
の先端部が挿通できるようにしなければならないから、
カメラの背面に裏蓋が設けられ、該裏蓋が適宜角度に開
放してこの先端部を挿通できるようにしてある。したが
って、パトローネを使用するカメラにあっては、蓋体2
は裏蓋の一部で形成すればよい。
出していないカートリッジ3を用いるカメラについて説
明したが、フィルムの先端が突出しているパトローネを
使用するカメラであっても、パトローネの軸方向に挿脱
することによって装填と、抜き出しとを行なうカメラに
実装することもできる。パトローネを使用するカメラで
は、パトローネを装填する際には突出しているフィルム
の先端部が挿通できるようにしなければならないから、
カメラの背面に裏蓋が設けられ、該裏蓋が適宜角度に開
放してこの先端部を挿通できるようにしてある。したが
って、パトローネを使用するカメラにあっては、蓋体2
は裏蓋の一部で形成すればよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るカ
メラのフィルム出入用蓋の開閉機構によれば、カメラを
倒立させた状態でなければ、蓋体を開放することができ
ないから、蓋体を開放することによって不用意にカート
リッジなどが自重によって落下してしまうことを防止で
きる。しかも、カートリッジなどの落下を防止するため
の押圧部材などを備えていないから、蓋体を開放した後
にその開口部に手の平を添えてカメラを正立状態にすれ
ば、カートリッジが自重によって手の平に落下するか
ら、容易にカートリッジなどをカメラから抜き取ること
ができる。したがって、カメラの取り扱いに不慣れな者
であっても、カートリッジなどを容易に取り扱うことが
できる。
メラのフィルム出入用蓋の開閉機構によれば、カメラを
倒立させた状態でなければ、蓋体を開放することができ
ないから、蓋体を開放することによって不用意にカート
リッジなどが自重によって落下してしまうことを防止で
きる。しかも、カートリッジなどの落下を防止するため
の押圧部材などを備えていないから、蓋体を開放した後
にその開口部に手の平を添えてカメラを正立状態にすれ
ば、カートリッジが自重によって手の平に落下するか
ら、容易にカートリッジなどをカメラから抜き取ること
ができる。したがって、カメラの取り扱いに不慣れな者
であっても、カートリッジなどを容易に取り扱うことが
できる。
【図1】この発明に係る開閉機構の構造を示す側面図
で、カメラが天地逆さになって倒立した状態にある場合
を示している。
で、カメラが天地逆さになって倒立した状態にある場合
を示している。
【図2】カメラが正立している状態にある開閉機構の構
造を示す側面図で、蓋体が閉成している状態を示してい
る。
造を示す側面図で、蓋体が閉成している状態を示してい
る。
【図3】カメラが正立している状態にある開閉機構の構
造を示す側面図で、蓋体が開放している状態を示してい
る。
造を示す側面図で、蓋体が開放している状態を示してい
る。
【図4】この開閉機構を備えたカメラを倒立させた状態
の概略斜視図で、蓋体が開放している状態を示してい
る。
の概略斜視図で、蓋体が開放している状態を示してい
る。
【図5】この開閉機構を備えたカメラを倒立させた状態
の概略斜視図で、蓋体が閉成している状態を示してい
る。
の概略斜視図で、蓋体が閉成している状態を示してい
る。
1 カメラ 2 蓋体 3 カートリッジ(フィルムケーシング) 6 取付基板 7 係止台座部 10 係止板(蓋係止部材) 10a 軸 11 操作ノブ部(開閉操作部) 13 復帰バネ 14 係合突起部 15 係止部 16 係止腕部 16a 鉤部 21 係合鉤部 21a 解除突起部 30 制御板(開閉制御部材) 30a 軸 31 錘 32a、32b ストッパピン 33 制御突起部
Claims (6)
- 【請求項1】 フィルムが収容されているフィルムケー
シングをカメラに装填し、取り出す場合に、カメラの底
面の一部に、該フィルムケーシングが挿通できる大きさ
に形成された開口を閉成している蓋体を開放し、カメラ
の底面から該フィルムケーシングの軸方向に挿脱させる
カメラのフィルム出入用蓋の開閉機構において、 カメラを天地逆さにした状態でなければ、前記蓋体を開
放することができないことを特徴とするカメラのフィル
ム出入用蓋の開閉機構。 - 【請求項2】 フィルムが収容されているフィルムケー
シングをカメラに装填し、取り出す場合に、カメラの底
面の一部に、該フィルムケーシングが挿通できる大きさ
に形成された開口を閉成している蓋体を開放し、カメラ
の底面から該フィルムケーシングの軸方向に挿脱させる
カメラのフィルム出入用蓋の開閉機構において、 前記蓋体と係脱し、一部をカメラ外面に露呈させて開閉
操作部を形成し、該開閉操作部の操作により移動して蓋
体から離脱する蓋係止部材を移動自在に設け、 前記蓋係止部材と係脱し、係合時には該蓋係止部材の移
動を阻止し、離脱時には該蓋係止部材の移動を許容する
開閉制御部材を移動自在に設け、 上記開閉制御部材は、カメラを天地逆さにして倒立させ
た状態で、上記蓋係止部材の揺動域から退避して該蓋係
止部材の揺動を許容し、カメラを正立させている状態
で、該蓋係止部材の揺動域に進入して該蓋係止部材の揺
動を阻止することを特徴とするカメラのフィルム出入用
蓋の開閉機構。 - 【請求項3】 フィルムが収容されているフィルムケー
シングをカメラに装填し、取り出す場合に、カメラの底
面の一部に、該フィルムケーシングが挿通できる大きさ
に形成された開口を閉成している蓋体を開放し、カメラ
の底面から該フィルムケーシングの軸方向に挿脱させる
カメラのフィルム出入用蓋の開閉機構において、 前記蓋体と係脱し、一部をカメラ外面に露呈させて開閉
操作部を形成し、該開閉操作部の操作により揺動して蓋
体から離脱する蓋係止部材を揺動自在に支持させ、 上記蓋係止部材の揺動域を進退する開閉制御部材を、揺
動自在に支持させ、 上記開閉制御部材は、カメラを天地逆さにして倒立させ
た状態で、上記蓋係止部材の揺動域から退避して該蓋係
止部材の揺動を許容し、カメラを正立させている状態
で、該蓋係止部材の揺動域に進入して該蓋係止部材の揺
動を阻止することを特徴とするカメラのフィルム出入用
蓋の開閉機構。 - 【請求項4】 前記フィルムケーシングが、収容してい
るフィルムの先端部を突出させているパトローネであ
り、前記蓋体がカメラの背面を開閉する裏蓋の一部で形
成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいず
れかに記載のカメラのフィルム出入用蓋の開閉機構。 - 【請求項5】 前記フィルムケーシングが、収容してい
るフィルムの先端部を突出させていないカートリッジで
あり、前記蓋体がカメラの底面に形成された前記開口に
対応してのみ設けられたことを特徴とする請求項1ない
し3のいずれかに記載のカメラのフィルム出入用蓋の開
閉機構。 - 【請求項6】 上記開閉制御部材に錘を止着したことを
特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のカメラ
のフィルム出入用蓋の開閉機構。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6279768A JPH08122910A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | カメラのフィルム出入用蓋の開閉機構 |
US08/824,067 US5752120A (en) | 1994-10-20 | 1997-03-24 | Mechanism for opening and closing a film chamber of a photographic camera |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6279768A JPH08122910A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | カメラのフィルム出入用蓋の開閉機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08122910A true JPH08122910A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17615646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6279768A Withdrawn JPH08122910A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | カメラのフィルム出入用蓋の開閉機構 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5752120A (ja) |
JP (1) | JPH08122910A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005164932A (ja) * | 2003-12-02 | 2005-06-23 | Nikon Corp | カメラの開閉蓋 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11218822A (ja) * | 1998-02-04 | 1999-08-10 | Fuji Photo Optical Co Ltd | カメラ |
US5933672A (en) * | 1998-03-02 | 1999-08-03 | Sinpo Optical Co., Ltd. | Locking mechanism for a film compartment door |
KR102319507B1 (ko) * | 2015-05-27 | 2021-10-28 | 엘지이노텍 주식회사 | 필터구동장치 및 이를 포함하는 카메라모듈 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0228093B1 (en) * | 1985-12-27 | 1995-06-14 | Minolta Co., Ltd. | Photographic camera |
US5142316A (en) * | 1990-03-13 | 1992-08-25 | Minolta Camera Kabushiki Kaisha | Photographic camera |
US5258793A (en) * | 1990-04-06 | 1993-11-02 | Minolta Camera Kabushiki Kaisha | Structure of cartridge chamber and cover of a camera |
JPH06258699A (ja) * | 1993-03-05 | 1994-09-16 | Minolta Camera Co Ltd | カメラのカートリッジ室蓋ロック機構 |
US5473401A (en) * | 1993-03-19 | 1995-12-05 | Olympus Optical Co., Ltd. | Camera having a locking mechanism for preventing accidental opening of a back cover |
-
1994
- 1994-10-20 JP JP6279768A patent/JPH08122910A/ja not_active Withdrawn
-
1997
- 1997-03-24 US US08/824,067 patent/US5752120A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005164932A (ja) * | 2003-12-02 | 2005-06-23 | Nikon Corp | カメラの開閉蓋 |
JP4507576B2 (ja) * | 2003-12-02 | 2010-07-21 | 株式会社ニコン | カメラの開閉蓋 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
US5752120A (en) | 1998-05-12 |
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