JPH08121524A - ショックアブソーバ - Google Patents
ショックアブソーバInfo
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- JPH08121524A JPH08121524A JP25391994A JP25391994A JPH08121524A JP H08121524 A JPH08121524 A JP H08121524A JP 25391994 A JP25391994 A JP 25391994A JP 25391994 A JP25391994 A JP 25391994A JP H08121524 A JPH08121524 A JP H08121524A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- chamber
- shock absorber
- damping force
- reservoir
- Prior art date
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- Pending
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- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は小変位に対して極めて小さな減衰力
を、大変位に対して適切な減衰力をそれぞれ発揮するシ
ョックアブソーバに関し、車両においてストラット式サ
スペンション装置への適用を可能とすることを目的とす
る。 【構成】 シリンダ26内を2つの室に隔成するピスト
ン66と、ピストン66上方の室を第1のリザーバ室5
0と第1の変圧室52とに隔成するフリーピストン48
と、ピストン66下方の室を第2のリザーバ室106と
第2の変圧室104とに隔成ベースケースとを設ける。
第1及び第2のリザーバ室52,106に連通するリザ
ーバ室30下方にガス室31を隔成すべくディバイドピ
ストン27を配設する。ピストン66とベースケース9
0に、第1及び第2の変圧室52,104に所定圧以上
の差圧が発生した際に流体の流通を許容する機構を設け
る。
を、大変位に対して適切な減衰力をそれぞれ発揮するシ
ョックアブソーバに関し、車両においてストラット式サ
スペンション装置への適用を可能とすることを目的とす
る。 【構成】 シリンダ26内を2つの室に隔成するピスト
ン66と、ピストン66上方の室を第1のリザーバ室5
0と第1の変圧室52とに隔成するフリーピストン48
と、ピストン66下方の室を第2のリザーバ室106と
第2の変圧室104とに隔成ベースケースとを設ける。
第1及び第2のリザーバ室52,106に連通するリザ
ーバ室30下方にガス室31を隔成すべくディバイドピ
ストン27を配設する。ピストン66とベースケース9
0に、第1及び第2の変圧室52,104に所定圧以上
の差圧が発生した際に流体の流通を許容する機構を設け
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバに
係り、特に車両用サスペンション装置のダンパ機構とし
て好適なショックアブソーバに関する。
係り、特に車両用サスペンション装置のダンパ機構とし
て好適なショックアブソーバに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用サスペンション装置の
ダンパ機構としてショックアブソーバが知られている。
このショックアブソーバは、車輪と車体との相対変位に
対して適当な減衰力を付与して走行振動を適切に吸収
し、かつ車両の姿勢を適正に維持するために設けられる
ものである。
ダンパ機構としてショックアブソーバが知られている。
このショックアブソーバは、車輪と車体との相対変位に
対して適当な減衰力を付与して走行振動を適切に吸収
し、かつ車両の姿勢を適正に維持するために設けられる
ものである。
【0003】かかるショックアブソーバとして、例えば
特開昭58−221032号公報には、車輪と車体との
相対速度が比較的小さい間はさほど大きな減衰力が発生
せず、その相対速度が所定レベルを超えると、その後急
激に減衰力が立ち上がる特性を有するものが開示されて
いる。上述の減衰力特性によれば、車体と車輪との相対
変位が比較的小さい場合はさほど大きな減衰力が発揮さ
れず、車両の走行に伴う振幅の小さな高周波振動が柔軟
に吸収できると共に、車両の姿勢を大きく変化させる振
幅の大きな振動に対しては比較的大きな減衰力が発揮さ
れ、車両の姿勢が適正に維持できることに着目したもの
である。
特開昭58−221032号公報には、車輪と車体との
相対速度が比較的小さい間はさほど大きな減衰力が発生
せず、その相対速度が所定レベルを超えると、その後急
激に減衰力が立ち上がる特性を有するものが開示されて
いる。上述の減衰力特性によれば、車体と車輪との相対
変位が比較的小さい場合はさほど大きな減衰力が発揮さ
れず、車両の走行に伴う振幅の小さな高周波振動が柔軟
に吸収できると共に、車両の姿勢を大きく変化させる振
幅の大きな振動に対しては比較的大きな減衰力が発揮さ
れ、車両の姿勢が適正に維持できることに着目したもの
である。
【0004】ここで、上記公報記載のショックアブソー
バは、シリンダ内を摺動するピストンと、このピストン
に対して所定の距離だけ相対移動が可能なピストンロッ
ドとを備え、更にピストンの両側の空間を連通する通路
内に、ピストンとピストンロッドとの間に作用する押圧
力が大きいほど開口面積を小さくするオリフィスを備え
てなる構成である。
バは、シリンダ内を摺動するピストンと、このピストン
に対して所定の距離だけ相対移動が可能なピストンロッ
ドとを備え、更にピストンの両側の空間を連通する通路
内に、ピストンとピストンロッドとの間に作用する押圧
力が大きいほど開口面積を小さくするオリフィスを備え
てなる構成である。
【0005】すなわち、上記の如き構成によれば、ピス
トンロッドがピストンに対して相対移動可能な範囲内で
は、ほとんど減衰力を発生させることなくピストンロッ
ドが変位できると共に、ピストンロッドに入力される振
幅が小さい場合には、オリフィスに大きな開口面積が確
保され、ピストンの移動が伴う場合における減衰力も抑
制される。
トンロッドがピストンに対して相対移動可能な範囲内で
は、ほとんど減衰力を発生させることなくピストンロッ
ドが変位できると共に、ピストンロッドに入力される振
幅が小さい場合には、オリフィスに大きな開口面積が確
保され、ピストンの移動が伴う場合における減衰力も抑
制される。
【0006】また、ピストンロッドに入力される振幅が
大きい場合には、ピストンとピストンロッドとの間に比
較的大きな押圧力が作用し、その結果連通路内のオリフ
ィスの開口面積が小さくなり、ピストンの移動に伴って
比較的大きな減衰力が発揮されることになる。従って、
上記構成によれば、走行振動を柔軟に吸収し、かつ車両
の姿勢を安定に維持するために有効な、上述の減衰力特
性が実現されることになる。
大きい場合には、ピストンとピストンロッドとの間に比
較的大きな押圧力が作用し、その結果連通路内のオリフ
ィスの開口面積が小さくなり、ピストンの移動に伴って
比較的大きな減衰力が発揮されることになる。従って、
上記構成によれば、走行振動を柔軟に吸収し、かつ車両
の姿勢を安定に維持するために有効な、上述の減衰力特
性が実現されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のシ
ョックアブソーバは、ピストンロッドとピストンとが円
滑に相対移動することで、上記所望の減衰力特性を実現
するものである。これに対して、ストラット式サスペン
ション装置は、ショックアブソーバ自体が剛性部材を構
成し、そのピストンロッドの先端部に車輪と車体とを正
規の位置関係に維持するためのモーメントが直接加わる
構成である。
ョックアブソーバは、ピストンロッドとピストンとが円
滑に相対移動することで、上記所望の減衰力特性を実現
するものである。これに対して、ストラット式サスペン
ション装置は、ショックアブソーバ自体が剛性部材を構
成し、そのピストンロッドの先端部に車輪と車体とを正
規の位置関係に維持するためのモーメントが直接加わる
構成である。
【0008】従って、上記従来のショックアブソーバを
ストラット式サスペンション装置に用いた場合、ピスト
ンロッドとピストンとの連結部には大きなモーメントが
加わることとなり、両者の相対移動を円滑に行う上では
不利な状況が生ずることになる。この意味で、上記従来
のショックアブソーバは、ストラット式サスペンション
装置に適用した場合に、適切に所望の減衰力特性を発揮
できない事態を生じ得るという問題を有するものであっ
た。
ストラット式サスペンション装置に用いた場合、ピスト
ンロッドとピストンとの連結部には大きなモーメントが
加わることとなり、両者の相対移動を円滑に行う上では
不利な状況が生ずることになる。この意味で、上記従来
のショックアブソーバは、ストラット式サスペンション
装置に適用した場合に、適切に所望の減衰力特性を発揮
できない事態を生じ得るという問題を有するものであっ
た。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ピストンロッドとピストンとの連結部に比較的
大きなモーメントが加えられた場合においても、適切に
走行振動の吸収と車両姿勢の維持とに有効な減衰力特性
を発揮し得るショックアブソーバを提供することを目的
とする。
であり、ピストンロッドとピストンとの連結部に比較的
大きなモーメントが加えられた場合においても、適切に
走行振動の吸収と車両姿勢の維持とに有効な減衰力特性
を発揮し得るショックアブソーバを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、シリンダ
内を第1の室と第2の室とに隔成するピストンと、前記
第1の室内に浮遊状態で保持されて、該第1の室内を第
1のリザーバ室と第1の変圧室とに隔成する第1のフリ
ーピストンと、前記第2の室内に浮遊状態で保持され
て、該第2の室内を第2のリザーバ室と第2の変圧室と
に隔成する第2のフリーピストンと、前記第1のリザー
バ室及び前記第2のリザーバ室の圧力を所定の圧力に維
持するリザーバ圧力調整機構と、前記ピストンの変位に
伴って前記第1の変圧室と前記第2の変圧室の差圧が所
定圧に到達して後、更に前記ピストンが変位する際に所
定の減衰力を発生する減衰力発生機構とを備えるショッ
クアブソーバにより達成される。
内を第1の室と第2の室とに隔成するピストンと、前記
第1の室内に浮遊状態で保持されて、該第1の室内を第
1のリザーバ室と第1の変圧室とに隔成する第1のフリ
ーピストンと、前記第2の室内に浮遊状態で保持され
て、該第2の室内を第2のリザーバ室と第2の変圧室と
に隔成する第2のフリーピストンと、前記第1のリザー
バ室及び前記第2のリザーバ室の圧力を所定の圧力に維
持するリザーバ圧力調整機構と、前記ピストンの変位に
伴って前記第1の変圧室と前記第2の変圧室の差圧が所
定圧に到達して後、更に前記ピストンが変位する際に所
定の減衰力を発生する減衰力発生機構とを備えるショッ
クアブソーバにより達成される。
【0011】
【作用】本発明において、前記第1及び第2のフリーピ
ストンは、前記第1の室又は第2の室内に浮遊状態で保
持され、その内部を更に前記第1及び第2の変圧室と、
前記第1及び第2のリザーバ室に隔成している。そし
て、前記第1及び第2のリザーバ室の内圧は、前記リザ
ーバ圧力調整機構により所定圧に保持されている。
ストンは、前記第1の室又は第2の室内に浮遊状態で保
持され、その内部を更に前記第1及び第2の変圧室と、
前記第1及び第2のリザーバ室に隔成している。そし
て、前記第1及び第2のリザーバ室の内圧は、前記リザ
ーバ圧力調整機構により所定圧に保持されている。
【0012】従って、前記ピストンに変位が生じ、その
結果前記第1及び第2の変圧室の内圧が増大又は減少し
ようとすると、前記第1及び第2のフリーピストンは、
ほぼ何らの変位抵抗を伴うことなく前記第1又は第2の
リザーバ室の体積を縮小又は拡大する方向に変位する。
このため、前記ピストンは、前記第1及び第2のフリー
ピストンがそれらの変位端に達するまでは、自由に前記
シリンダ内を摺動することができ、かかる小さな変位に
対しては、前記ピストンの変位に伴ってほぼ何らの減衰
力も発生されない。
結果前記第1及び第2の変圧室の内圧が増大又は減少し
ようとすると、前記第1及び第2のフリーピストンは、
ほぼ何らの変位抵抗を伴うことなく前記第1又は第2の
リザーバ室の体積を縮小又は拡大する方向に変位する。
このため、前記ピストンは、前記第1及び第2のフリー
ピストンがそれらの変位端に達するまでは、自由に前記
シリンダ内を摺動することができ、かかる小さな変位に
対しては、前記ピストンの変位に伴ってほぼ何らの減衰
力も発生されない。
【0013】一方、前記第1及び第2のフリーピストン
がそれらの変位端に到達した後、更に前記ピストンの変
位を増加させる方向の外力が作用した場合は、以後前記
第1及び第2のフリーピストンが変位し得ないため、前
記第1及び第2の変圧室の内圧に変化が生じ、それらの
間に差圧が発生する。そして、その差圧が所定圧に到達
して後、更に前記ピストンが変位する場合には、前記減
衰力発生機構において所定の減衰力が発生される。従っ
て、前記ピストンが、前記第1及び第2のフリーピスト
ンをそれらの変位端に到達させる程度を超えて、大きく
変位する場合には、その大きな変位に対して適当な減衰
力が発揮されることになる。
がそれらの変位端に到達した後、更に前記ピストンの変
位を増加させる方向の外力が作用した場合は、以後前記
第1及び第2のフリーピストンが変位し得ないため、前
記第1及び第2の変圧室の内圧に変化が生じ、それらの
間に差圧が発生する。そして、その差圧が所定圧に到達
して後、更に前記ピストンが変位する場合には、前記減
衰力発生機構において所定の減衰力が発生される。従っ
て、前記ピストンが、前記第1及び第2のフリーピスト
ンをそれらの変位端に到達させる程度を超えて、大きく
変位する場合には、その大きな変位に対して適当な減衰
力が発揮されることになる。
【0014】このため、本発明に係るショックアブソー
バにおいては、前記ピストンに入力される振動の振幅が
小さい場合は小さな減衰力が、その振幅が大きい場合は
大きな減衰力が、それぞれ発生されることになる。この
際、本発明にかかるショックアブソーバにおいては、前
記第1及び第2のフリーピストンを前記シリンダ内を浮
遊状態で保持し、かつそれらが変位端に到達するまで
は、ほぼ何ら抵抗なく変位できる構成としたことで上記
減衰力特性が実現されている。
バにおいては、前記ピストンに入力される振動の振幅が
小さい場合は小さな減衰力が、その振幅が大きい場合は
大きな減衰力が、それぞれ発生されることになる。この
際、本発明にかかるショックアブソーバにおいては、前
記第1及び第2のフリーピストンを前記シリンダ内を浮
遊状態で保持し、かつそれらが変位端に到達するまで
は、ほぼ何ら抵抗なく変位できる構成としたことで上記
減衰力特性が実現されている。
【0015】このため、前記ピストンと前記シリンダと
の接触部において剛性を確保する構成としても、何ら上
記減衰力特性が損なわれることがなく、ストラット式サ
スペンション装置に適用した場合においても、適切に所
望の減衰力特性が発揮されることになる。
の接触部において剛性を確保する構成としても、何ら上
記減衰力特性が損なわれることがなく、ストラット式サ
スペンション装置に適用した場合においても、適切に所
望の減衰力特性が発揮されることになる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例であるショックア
ブソーバ10の全体構成を表す正面断面図を示す。ま
た、図2、図3、図4は、それぞれショックアブソーバ
10の要部構成を表す拡大図を示す。以下、各図を参照
してショックアブソーバ10の構成について説明する。
ブソーバ10の全体構成を表す正面断面図を示す。ま
た、図2、図3、図4は、それぞれショックアブソーバ
10の要部構成を表す拡大図を示す。以下、各図を参照
してショックアブソーバ10の構成について説明する。
【0017】ショックアブソーバ10は、図1に示す如
く円筒状のアウタシェル12を備えている。ここで、ア
ウタシェル12は、その外周上所定の位置に複数のリブ
14を備えており、これらのリブ14に掛止して、ショ
ックアブソーバ10が外周を取り巻いて配設されるコイ
ルスプリング(図示せず)の下端部を保持するロアシー
ト16を備えている。
く円筒状のアウタシェル12を備えている。ここで、ア
ウタシェル12は、その外周上所定の位置に複数のリブ
14を備えており、これらのリブ14に掛止して、ショ
ックアブソーバ10が外周を取り巻いて配設されるコイ
ルスプリング(図示せず)の下端部を保持するロアシー
ト16を備えている。
【0018】アウタシェル12の下端部には、中央に貫
通孔18を有するロアキャップ20が溶接されている。
この貫通孔18は、アウタシェル12内にアブソーバガ
スを注入する際に用いられる孔であり、アブソーバガス
の注入後にボール22が圧入されて閉塞状態とされる。
また、ロアキャップ20の下部には、圧入されたボール
22を覆う位置にカラー24が溶接される。このカラー
24は、ショックアブソーバ10を用いてサスペンショ
ン装置を構成する際に車輪(図示せず)側に固定される
部材である。
通孔18を有するロアキャップ20が溶接されている。
この貫通孔18は、アウタシェル12内にアブソーバガ
スを注入する際に用いられる孔であり、アブソーバガス
の注入後にボール22が圧入されて閉塞状態とされる。
また、ロアキャップ20の下部には、圧入されたボール
22を覆う位置にカラー24が溶接される。このカラー
24は、ショックアブソーバ10を用いてサスペンショ
ン装置を構成する際に車輪(図示せず)側に固定される
部材である。
【0019】アウタシェル12の内部には、アウタシェ
ル12に比して小径円筒状のシリンダ26、及びアウタ
シェル12内を摺動可能なディバイドピストン27が配
設されている。ここで、ディバイドピストン27は、そ
の外周にOリング28を備えており、アウタシェル12
内の空間を2つの空間に隔成している。この結果、ショ
ックアブソーバ10においては、アウタシェル12とシ
リンダ26との間、及びディバイドピストン27の上部
には、それぞれ後述の如くアブソーバオイルが充填され
るリザーバ室29、及び30が、またディバイドピスト
ン27の下部には上述のアブソーバガスが充填されるガ
ス室31が形成されている。
ル12に比して小径円筒状のシリンダ26、及びアウタ
シェル12内を摺動可能なディバイドピストン27が配
設されている。ここで、ディバイドピストン27は、そ
の外周にOリング28を備えており、アウタシェル12
内の空間を2つの空間に隔成している。この結果、ショ
ックアブソーバ10においては、アウタシェル12とシ
リンダ26との間、及びディバイドピストン27の上部
には、それぞれ後述の如くアブソーバオイルが充填され
るリザーバ室29、及び30が、またディバイドピスト
ン27の下部には上述のアブソーバガスが充填されるガ
ス室31が形成されている。
【0020】シリンダ26には、その上端部において車
体(図示せず)側に固定されるピストンロッド32が挿
入されている。また、シリンダ26の上端付近には、ピ
ストンロッド32を摺動可能に保持するロッドガイド、
及びシリンダ26内に浮遊状態で保持されるフリーピス
トン等が、シリンダ26の中央付近には、ピストンロッ
ド32の下端部に固定されるピストン等が、更にシリン
ダ26の下端付近には、シリンダ26内に浮遊状態で保
持されるベースケース等が配設されている。
体(図示せず)側に固定されるピストンロッド32が挿
入されている。また、シリンダ26の上端付近には、ピ
ストンロッド32を摺動可能に保持するロッドガイド、
及びシリンダ26内に浮遊状態で保持されるフリーピス
トン等が、シリンダ26の中央付近には、ピストンロッ
ド32の下端部に固定されるピストン等が、更にシリン
ダ26の下端付近には、シリンダ26内に浮遊状態で保
持されるベースケース等が配設されている。
【0021】以下、図1と共に図2〜図4を参照して、
これらロッドガイド、フリーピストン、ピストン、及び
ベースケース等の周辺の構成について詳説する。図2に
示す如く、シリンダ26の上端部には、ロッドガイド3
4が配設されている。このロッドガイド34は、シリン
ダ26の内径とほぼ同径の細径部と、アウタシェル12
の内径とほぼ同径の太径部とからなる部材であり、太径
部の外周には溝34aが設けられている。
これらロッドガイド、フリーピストン、ピストン、及び
ベースケース等の周辺の構成について詳説する。図2に
示す如く、シリンダ26の上端部には、ロッドガイド3
4が配設されている。このロッドガイド34は、シリン
ダ26の内径とほぼ同径の細径部と、アウタシェル12
の内径とほぼ同径の太径部とからなる部材であり、太径
部の外周には溝34aが設けられている。
【0022】従って、図2に示す如くロッドガイド34
の細径部をシリンダ26に嵌合し、更にその外周にアウ
タシェル12を組み付けて、溝34aにあわせてアウタ
シェル12のかしめ加工を行った場合、アウタシェル1
2とシリンダ26との中心合わせが精度良く行われるこ
とになる。また、ロッドガイド34は、その中心部にピ
ストンロッド32を摺動可能に保持するブッシュ36を
備えている。従って、ピストンロッド32は、アウタシ
ェル12及びシリンダ26に対して精度良く中心合わせ
がされた状態で、その軸方向に摺動することができる。
の細径部をシリンダ26に嵌合し、更にその外周にアウ
タシェル12を組み付けて、溝34aにあわせてアウタ
シェル12のかしめ加工を行った場合、アウタシェル1
2とシリンダ26との中心合わせが精度良く行われるこ
とになる。また、ロッドガイド34は、その中心部にピ
ストンロッド32を摺動可能に保持するブッシュ36を
備えている。従って、ピストンロッド32は、アウタシ
ェル12及びシリンダ26に対して精度良く中心合わせ
がされた状態で、その軸方向に摺動することができる。
【0023】ロッドガイド34の上部には、ピストンロ
ッド32の外周に当接してショックアブソーバ10のシ
ール性を確保するオイルシール38が配設されている。
このオイルシール38は、アウタシェル12を内側にか
しめることにより所定の位置に固定されている。上記の
如く内側にかしめられたアウタシェル12の上部には、
溶接によりリバウンドストッパ40が固定されたキャッ
プ42が圧入により固定されている。ここで、リバウン
ドストッパ40は、ピストンロッド32が圧縮方向に所
定距離変位した際に、図示しない当接部材と当接して圧
縮側の変位端を規制する部材である。
ッド32の外周に当接してショックアブソーバ10のシ
ール性を確保するオイルシール38が配設されている。
このオイルシール38は、アウタシェル12を内側にか
しめることにより所定の位置に固定されている。上記の
如く内側にかしめられたアウタシェル12の上部には、
溶接によりリバウンドストッパ40が固定されたキャッ
プ42が圧入により固定されている。ここで、リバウン
ドストッパ40は、ピストンロッド32が圧縮方向に所
定距離変位した際に、図示しない当接部材と当接して圧
縮側の変位端を規制する部材である。
【0024】ロッドガイド34の下部には、内周側及び
外周側にそれぞれシールリング44,46を備えるフリ
ーピストン48が配設されている。このフリーピストン
48は、ピストンロッド32の外周面、及びシリンダ2
6の内周面に対して液密かつ摺動可能に配設されてお
り、シリンダ26の内部空間を第1のリザーバ室50と
第1の変圧室52とに隔成している。
外周側にそれぞれシールリング44,46を備えるフリ
ーピストン48が配設されている。このフリーピストン
48は、ピストンロッド32の外周面、及びシリンダ2
6の内周面に対して液密かつ摺動可能に配設されてお
り、シリンダ26の内部空間を第1のリザーバ室50と
第1の変圧室52とに隔成している。
【0025】また、フリーピストン48は、その上下に
配設される円錐上のコニカルスプリング54,56によ
って支持され、シリンダ26内に浮遊状態で保持されて
いる。ここで、コニカルスプリング54の上端はロッド
ガイド34の下端面により規制され、一方コニカルスプ
リング56の下端はシリンダ26に設けられるスプール
58により規制されている。
配設される円錐上のコニカルスプリング54,56によ
って支持され、シリンダ26内に浮遊状態で保持されて
いる。ここで、コニカルスプリング54の上端はロッド
ガイド34の下端面により規制され、一方コニカルスプ
リング56の下端はシリンダ26に設けられるスプール
58により規制されている。
【0026】従って、フリーピストン48は、ほぼロッ
ドガイド34に当接する位置を上方側変位端、ほぼスプ
ール58に当接する位置を下方側変位端として、その範
囲内で適当に変位することができる。ここで、上記した
ロッドガイド34は、第1のリザーバ室50とオイルシ
ール38近傍の空間とを連通する複数の連通路34b
と、オイルシール38近傍の空間と上述のリザーバ室2
9とを連通する複数の連通路34cを備えている。従っ
て、シリンダ26内部に形成される第1のリザーバ室5
0と、シリンダ26とアウタシェル12との間に形成さ
れるリザーバ室29とは、常に導通状態とされているこ
とになる。
ドガイド34に当接する位置を上方側変位端、ほぼスプ
ール58に当接する位置を下方側変位端として、その範
囲内で適当に変位することができる。ここで、上記した
ロッドガイド34は、第1のリザーバ室50とオイルシ
ール38近傍の空間とを連通する複数の連通路34b
と、オイルシール38近傍の空間と上述のリザーバ室2
9とを連通する複数の連通路34cを備えている。従っ
て、シリンダ26内部に形成される第1のリザーバ室5
0と、シリンダ26とアウタシェル12との間に形成さ
れるリザーバ室29とは、常に導通状態とされているこ
とになる。
【0027】次に、図3を参照してピストン周辺の構成
について説明する。図3に示す如く、ピストンロッド3
2の下端には、ストッパ60、リーフシート62、リー
フバルブ64、ピストン66、リーフバルブ68、リー
フシート70、及びストッパ72が順に挿入されて、ナ
ット74により固定されている。ここで、ピストン66
は、その外周にピストンバンド76を備えており、シリ
ンダ26の内周面とのシールを確保しつつ摺動可能な状
態とされている。また、ピストン66は、その上端がピ
ストン66上部の第1の室78に開口し、かつその下端
がリーフバルブ68に閉塞される連通路66a、及びそ
の下端がピストン66下部の第2の室80に開口し、か
つその上端がリーフバルブ64に閉塞される連通路66
bを備えている。
について説明する。図3に示す如く、ピストンロッド3
2の下端には、ストッパ60、リーフシート62、リー
フバルブ64、ピストン66、リーフバルブ68、リー
フシート70、及びストッパ72が順に挿入されて、ナ
ット74により固定されている。ここで、ピストン66
は、その外周にピストンバンド76を備えており、シリ
ンダ26の内周面とのシールを確保しつつ摺動可能な状
態とされている。また、ピストン66は、その上端がピ
ストン66上部の第1の室78に開口し、かつその下端
がリーフバルブ68に閉塞される連通路66a、及びそ
の下端がピストン66下部の第2の室80に開口し、か
つその上端がリーフバルブ64に閉塞される連通路66
bを備えている。
【0028】この場合、第1の室78と第2の室80と
の差圧が小さい間は、連通路66a、66bが共に遮断
状態に維持される。また、第1の室78の内圧が、第2
の室80の内圧に比して十分に高圧になると、リーフバ
ルブ68がストッパ72に当たるまでを限度として図3
中下方に向けて開弁し、逆に第2の室80の内圧が、第
1の室78の内圧に比して十分に高圧となると、リーフ
バルブ64がストッパ60に当たるまでを限度として図
3中上方に向けて開弁し、それぞれ連通路66a又は6
6bが導通状態となる。
の差圧が小さい間は、連通路66a、66bが共に遮断
状態に維持される。また、第1の室78の内圧が、第2
の室80の内圧に比して十分に高圧になると、リーフバ
ルブ68がストッパ72に当たるまでを限度として図3
中下方に向けて開弁し、逆に第2の室80の内圧が、第
1の室78の内圧に比して十分に高圧となると、リーフ
バルブ64がストッパ60に当たるまでを限度として図
3中上方に向けて開弁し、それぞれ連通路66a又は6
6bが導通状態となる。
【0029】ところで、ピストンロッド32は、ピスト
ン66等の上部に、リバウンドストッパプレート82、
及びリバウンドストッパ84を備えている。このリバウ
ンドストッパ84は、弾性を有する部材で構成され、ピ
ストンロッド32が伸長方向に所定距離変位した際に上
述のフリーピストン48に当接してピストンロッド32
の伸長側変位端を規制する部材である。
ン66等の上部に、リバウンドストッパプレート82、
及びリバウンドストッパ84を備えている。このリバウ
ンドストッパ84は、弾性を有する部材で構成され、ピ
ストンロッド32が伸長方向に所定距離変位した際に上
述のフリーピストン48に当接してピストンロッド32
の伸長側変位端を規制する部材である。
【0030】次に、図4を参照してベースケース周辺の
構成について説明する。図4に示す如く、シリンダ26
の下端には、シリンダ26の内径とほぼ同径の細径部と
アウタシェル12の内径とほぼ同径の太径部とからなる
円筒状のベースブラケット86が配設されている。ここ
で、ベースブラケット86は、太径部の外周に溝86a
を備えており、アウタシェル12が溝86aに合わせて
かしめ加工されている。この結果、シリンダ26と、ア
ウタシェル12とは、下端部においても高精度な中心合
わせが可能とされている。
構成について説明する。図4に示す如く、シリンダ26
の下端には、シリンダ26の内径とほぼ同径の細径部と
アウタシェル12の内径とほぼ同径の太径部とからなる
円筒状のベースブラケット86が配設されている。ここ
で、ベースブラケット86は、太径部の外周に溝86a
を備えており、アウタシェル12が溝86aに合わせて
かしめ加工されている。この結果、シリンダ26と、ア
ウタシェル12とは、下端部においても高精度な中心合
わせが可能とされている。
【0031】ベースプラケット86の上方には、外周に
シールリング88を備えるベースケース90が、シリン
ダ26内に液密かつ摺動可能に配設されている。ここ
で、ベースケース90には、その上方にリーフバルブ9
2が、その下方にリーフバルブ94、リーフシート9
6、及びストッパ98が、ボルト・ナット100,10
2により固定されている。
シールリング88を備えるベースケース90が、シリン
ダ26内に液密かつ摺動可能に配設されている。ここ
で、ベースケース90には、その上方にリーフバルブ9
2が、その下方にリーフバルブ94、リーフシート9
6、及びストッパ98が、ボルト・ナット100,10
2により固定されている。
【0032】また、ベースケース90は、その上端がベ
ースケース90上部の第2の変圧室104に開口し、か
つその下端がリーフバルブ94に閉塞される連通路90
a、及びその下端がベースケース90下部の第2のリザ
ーバ室106に開口し、かつその上端がリーフバルブ9
2に閉塞される連通路90bを備えている。この場合、
第2の変圧室104と第2のリザーバ室106との差圧
が小さい間は、連通路90a,90bは共に遮断状態に
維持される。また、第2の変圧室104の内圧が、第2
のリザーバ室106の内圧に比して十分に高圧になる
と、リーフバルブ94が図4中下方に向けて開弁し、逆
に第2の変圧室104の内圧が、第2のリザーバ室10
6の内圧に比して十分に低圧となると、リーフバルブ9
2が図4中上方に向けて開弁し、それぞれ連通路90a
又は90bが導通状態となる。
ースケース90上部の第2の変圧室104に開口し、か
つその下端がリーフバルブ94に閉塞される連通路90
a、及びその下端がベースケース90下部の第2のリザ
ーバ室106に開口し、かつその上端がリーフバルブ9
2に閉塞される連通路90bを備えている。この場合、
第2の変圧室104と第2のリザーバ室106との差圧
が小さい間は、連通路90a,90bは共に遮断状態に
維持される。また、第2の変圧室104の内圧が、第2
のリザーバ室106の内圧に比して十分に高圧になる
と、リーフバルブ94が図4中下方に向けて開弁し、逆
に第2の変圧室104の内圧が、第2のリザーバ室10
6の内圧に比して十分に低圧となると、リーフバルブ9
2が図4中上方に向けて開弁し、それぞれ連通路90a
又は90bが導通状態となる。
【0033】ところで、ベースケース90は、その上下
に配設されるスプリング108,110によって支持さ
れ、シリンダ26内に浮遊状態で保持されている。ここ
で、スプリング108の上端はシリンダ26に設けられ
るスプール112により規制され、一方スプリング11
0の下端はベースブラケット86の上端面により規制さ
れている。
に配設されるスプリング108,110によって支持さ
れ、シリンダ26内に浮遊状態で保持されている。ここ
で、スプリング108の上端はシリンダ26に設けられ
るスプール112により規制され、一方スプリング11
0の下端はベースブラケット86の上端面により規制さ
れている。
【0034】従って、ベースケース90は、ほぼスプー
ル112に当接する位置を上方側変位端とし、またほぼ
ベースブラケット86に当接する位置を下方側変位端と
して、その範囲内で適当に変位することができる。ま
た、ベースブラケット86は、上述の如く円筒状の部材
である。更に、ベースブラケット86は、その太径部
に、ベースブラケット86の上下を連通すべく軸方向に
設けられた複数の溝86bを備えている。従って、ベー
スケース90下方に隔成される第2のリザーバ室106
は、ディバイドピストン27上方に形成されるリザーバ
室30と連通状態となり、またこのリザーバ室30は、
シリンダ26とアウタシェル12との間に形成されるリ
ザーバ室29とも連通状態となる。
ル112に当接する位置を上方側変位端とし、またほぼ
ベースブラケット86に当接する位置を下方側変位端と
して、その範囲内で適当に変位することができる。ま
た、ベースブラケット86は、上述の如く円筒状の部材
である。更に、ベースブラケット86は、その太径部
に、ベースブラケット86の上下を連通すべく軸方向に
設けられた複数の溝86bを備えている。従って、ベー
スケース90下方に隔成される第2のリザーバ室106
は、ディバイドピストン27上方に形成されるリザーバ
室30と連通状態となり、またこのリザーバ室30は、
シリンダ26とアウタシェル12との間に形成されるリ
ザーバ室29とも連通状態となる。
【0035】尚、上述した第1のリザーバ室50及び第
1の変圧室52は、ピストン66によって隔成される第
1の室78内に、また、上述した第2のリザーバ室10
6及び第2の変圧室104は、ピストン66によって隔
成される第2の室80内にそれぞれ形成されている。以
下、図5〜図10を参照して、ショックアブソーバ10
の動作について説明する。
1の変圧室52は、ピストン66によって隔成される第
1の室78内に、また、上述した第2のリザーバ室10
6及び第2の変圧室104は、ピストン66によって隔
成される第2の室80内にそれぞれ形成されている。以
下、図5〜図10を参照して、ショックアブソーバ10
の動作について説明する。
【0036】図5〜図7は、ショックアブソーバ10に
おいてピストンロッド32が伸長方向に変位した際の状
態図であり、それぞれショックアブソーバ10の全体
図、プリーピストン48周辺の拡大図、及びベースケー
ス90周辺の拡大図を示す。すなわち、ピストンロッド
32に伸長方向に外力が作用すると、ピストン66が図
5中上方へ向けて変位する。ピストン66が液密状態を
維持してシリンダ26内上方へ向けて変位すると、第1
の変圧室52の内圧は上昇しようとし、また第2の変圧
室104の内圧は低下しようとする。
おいてピストンロッド32が伸長方向に変位した際の状
態図であり、それぞれショックアブソーバ10の全体
図、プリーピストン48周辺の拡大図、及びベースケー
ス90周辺の拡大図を示す。すなわち、ピストンロッド
32に伸長方向に外力が作用すると、ピストン66が図
5中上方へ向けて変位する。ピストン66が液密状態を
維持してシリンダ26内上方へ向けて変位すると、第1
の変圧室52の内圧は上昇しようとし、また第2の変圧
室104の内圧は低下しようとする。
【0037】このため、フリーピストン48、及びベー
スケース90には、共に上方へ向かう推力が作用する。
この際、フリーピストン48の上方に隔成される第1の
リザーバ室50は、ロッドガイド34に形成される連通
路34b,34cを介してリザーバ室29に連通されて
いる。また、ベースケース下方に隔成される第2のリザ
ーバ室106は、ベースブラケット86の中央部を介し
てリザーバ室30に連通されている。
スケース90には、共に上方へ向かう推力が作用する。
この際、フリーピストン48の上方に隔成される第1の
リザーバ室50は、ロッドガイド34に形成される連通
路34b,34cを介してリザーバ室29に連通されて
いる。また、ベースケース下方に隔成される第2のリザ
ーバ室106は、ベースブラケット86の中央部を介し
てリザーバ室30に連通されている。
【0038】そして、リザーバ室29とリザーバ室30
は、上記の如くベースブラケット86に形成される溝8
6bを介して連通されており、共にディバイドピストン
27下方に隔成されるガス室31の内圧に制御されてい
る。このため、フリーピストン48及びベースケース9
0は、それぞれ第1のリザーバ室50及び第2のリザー
バ室106の内圧に規制されることなく変位することが
でき、上記の如くフリーピストン48及びベースケース
90に上向きの推力が作用した場合には、さほど大きな
抵抗を伴うことなく図6及び図7に示す如く上方側変位
端まで変位することができる。
は、上記の如くベースブラケット86に形成される溝8
6bを介して連通されており、共にディバイドピストン
27下方に隔成されるガス室31の内圧に制御されてい
る。このため、フリーピストン48及びベースケース9
0は、それぞれ第1のリザーバ室50及び第2のリザー
バ室106の内圧に規制されることなく変位することが
でき、上記の如くフリーピストン48及びベースケース
90に上向きの推力が作用した場合には、さほど大きな
抵抗を伴うことなく図6及び図7に示す如く上方側変位
端まで変位することができる。
【0039】従って、本実施例のショックアブソーバ1
0においては、ピストン66の変位に伴ってフリーピス
トン48及びベースケース90が上方側変位端に到達す
るまでは、ピストンロッド10が伸長方向に変位する際
に発生する減衰力が極めて小さく抑えられることにな
る。尚、シリンダ26の断面積がS、ピストンロッド3
2の断面積がs、ピストン66の変位量がLとすると、
第1のリザーバ室50の体積変化量Δvは、Δv=(S
−s)×Lと表される。また、同様の場合に、第2のリ
ザーバ室106の体積変化量ΔVは、ΔV=S×L表さ
れる。
0においては、ピストン66の変位に伴ってフリーピス
トン48及びベースケース90が上方側変位端に到達す
るまでは、ピストンロッド10が伸長方向に変位する際
に発生する減衰力が極めて小さく抑えられることにな
る。尚、シリンダ26の断面積がS、ピストンロッド3
2の断面積がs、ピストン66の変位量がLとすると、
第1のリザーバ室50の体積変化量Δvは、Δv=(S
−s)×Lと表される。また、同様の場合に、第2のリ
ザーバ室106の体積変化量ΔVは、ΔV=S×L表さ
れる。
【0040】この場合、両者の体積変化量ΔvとΔVと
の間には、明らかに差異が生ずることになるが、本実施
例においては、ディバイドピストン27がシリンダ26
内を上下に変位することで、かかる体積変化量の差異を
吸収することとしている。従って、ショックアブソーバ
10においては、かかる差異の存在にも関わらず常に円
滑な動作が確保されている。
の間には、明らかに差異が生ずることになるが、本実施
例においては、ディバイドピストン27がシリンダ26
内を上下に変位することで、かかる体積変化量の差異を
吸収することとしている。従って、ショックアブソーバ
10においては、かかる差異の存在にも関わらず常に円
滑な動作が確保されている。
【0041】ところで、図5〜図7に示す如く、フリー
ピストン48及びベースケース90が上方側変位端に到
達した後、更にピストン66が伸長方向に変位した場合
は、もやはその変位をフリーピストン48及びベースケ
ース90によって吸収することができず、第1の変圧室
52の内圧が大きく上昇し、また第2の変圧室104の
内圧が大きく低下する状況を生ずる。
ピストン48及びベースケース90が上方側変位端に到
達した後、更にピストン66が伸長方向に変位した場合
は、もやはその変位をフリーピストン48及びベースケ
ース90によって吸収することができず、第1の変圧室
52の内圧が大きく上昇し、また第2の変圧室104の
内圧が大きく低下する状況を生ずる。
【0042】この結果、ピストン66の上下には差圧が
生じ、その差圧が所定の圧力に到達すると、上述の如く
リーフバルブ68が開弁して連通路66aが導通状態と
なる。そして、以後ピストン66の変位が進行すると、
連通路66aを通って第1の変圧室52から第2の変圧
室104に向けてアブソーバオイルが流出し、ピストン
ロッド32に対して、アブソーバオイルの流通抵抗に応
じた減衰力が伝達されることになる。
生じ、その差圧が所定の圧力に到達すると、上述の如く
リーフバルブ68が開弁して連通路66aが導通状態と
なる。そして、以後ピストン66の変位が進行すると、
連通路66aを通って第1の変圧室52から第2の変圧
室104に向けてアブソーバオイルが流出し、ピストン
ロッド32に対して、アブソーバオイルの流通抵抗に応
じた減衰力が伝達されることになる。
【0043】ところで、この場合に第1の変圧室52か
ら流出するアブソーバオイルの量は、上述の如く第1の
リザーバ室50の体積変化量Δvと第2のリザーバ室1
06の体積変化量ΔVとに不均衡を生じさせるのと同様
の理由で、第2の変圧室104において生ずる体積変化
量に比して少量である。このため、第1の変圧室52か
ら第2の変圧室104へのアブソーバオイルの流出を伴
ってピストン66が変位する場合、その変位が増すに連
れて第2の変圧室104の内圧が、ベースケース90下
方に隔成される第2のリザーバ室106の内圧に比して
低圧となる。
ら流出するアブソーバオイルの量は、上述の如く第1の
リザーバ室50の体積変化量Δvと第2のリザーバ室1
06の体積変化量ΔVとに不均衡を生じさせるのと同様
の理由で、第2の変圧室104において生ずる体積変化
量に比して少量である。このため、第1の変圧室52か
ら第2の変圧室104へのアブソーバオイルの流出を伴
ってピストン66が変位する場合、その変位が増すに連
れて第2の変圧室104の内圧が、ベースケース90下
方に隔成される第2のリザーバ室106の内圧に比して
低圧となる。
【0044】そして、その差圧が所定の圧力に到達する
と、上述の如くリーフバルブ92が開弁し、ベースケー
ス90の連通路90bが導通状態となる。このため、以
後ピストン66の変位が進行する場合には、第2のリザ
ーバ室106から第2の変圧室104に向けてアブソー
バオイルの不足分が補われることになる。この際、第2
の変圧室104と第2のリザーバ室106との間には、
アブソーバオイルが連通路90bを流通する際に生ずる
流通抵抗に応じた差圧が生じている。従って、ピストン
66が変位する際には、その上下に、ピストン66の連
通路66aにおける流通抵抗、及びベースケース90の
連通路90bにおける流通抵抗に応じた差圧が生ずるこ
とになり、ピストンロッド32には、それら2か所の流
通抵抗に応じた減衰力が伝達されていることになる。
と、上述の如くリーフバルブ92が開弁し、ベースケー
ス90の連通路90bが導通状態となる。このため、以
後ピストン66の変位が進行する場合には、第2のリザ
ーバ室106から第2の変圧室104に向けてアブソー
バオイルの不足分が補われることになる。この際、第2
の変圧室104と第2のリザーバ室106との間には、
アブソーバオイルが連通路90bを流通する際に生ずる
流通抵抗に応じた差圧が生じている。従って、ピストン
66が変位する際には、その上下に、ピストン66の連
通路66aにおける流通抵抗、及びベースケース90の
連通路90bにおける流通抵抗に応じた差圧が生ずるこ
とになり、ピストンロッド32には、それら2か所の流
通抵抗に応じた減衰力が伝達されていることになる。
【0045】このように、ショックアブソーバ10にお
いては、フリーピストン48及びベースケース90が上
方側変位端に到達した後、更にピストン66が伸長方向
に変位する場合には、その変位に対して適当な減衰力が
ピストンロッド32に伝達されることになり、ピストン
ロッド32が比較的大きく変位する場合には、適当な減
衰力が発生されることになる。
いては、フリーピストン48及びベースケース90が上
方側変位端に到達した後、更にピストン66が伸長方向
に変位する場合には、その変位に対して適当な減衰力が
ピストンロッド32に伝達されることになり、ピストン
ロッド32が比較的大きく変位する場合には、適当な減
衰力が発生されることになる。
【0046】図8〜図10は、ショックアブソーバ10
においてピストンロッド32が圧縮方向に変位した際の
状態図であり、それぞれショックアブソーバ10の全体
図、プリーピストン48周辺の拡大図、及びベースケー
ス90周辺の拡大図を示している。すなわち、ピストン
ロッド32に圧縮方向の外力が作用すると、上記図5〜
図7に示す状況とは逆に、フリーピストン48及びベー
スケース90が下方側変位端に到達するまでは、ピスト
ン66が極めて小さな抵抗を伴って図中下方へ変位す
る。従って、かかる範囲内でピストン66が圧縮方向に
変位する限りにおいては、ショックアブソーバ10の発
揮する減衰力が極めて小さく抑制されることになる。
においてピストンロッド32が圧縮方向に変位した際の
状態図であり、それぞれショックアブソーバ10の全体
図、プリーピストン48周辺の拡大図、及びベースケー
ス90周辺の拡大図を示している。すなわち、ピストン
ロッド32に圧縮方向の外力が作用すると、上記図5〜
図7に示す状況とは逆に、フリーピストン48及びベー
スケース90が下方側変位端に到達するまでは、ピスト
ン66が極めて小さな抵抗を伴って図中下方へ変位す
る。従って、かかる範囲内でピストン66が圧縮方向に
変位する限りにおいては、ショックアブソーバ10の発
揮する減衰力が極めて小さく抑制されることになる。
【0047】尚、この場合に第1のリザーバ室50の体
積変化量Δvと第2のリザーバ室106の体積変化量Δ
Vとに生ずる不均衡が、ディバイドピストン27の変位
により吸収されることは、ピストンロッド32が伸長方
向に変位する場合と同様である。また、図8〜図10に
示す如くフリーピストン48及びベースケース90が下
方側変位端に到達した状況から、更にピストン66が圧
縮方向に変位すると、第2の変圧室104の内圧が上昇
し、かつ第1の変圧室52の内圧が低下し、その差圧が
所定の圧力に到達するとリーフバルブ64が開弁して連
通路66bが導通状態となる。
積変化量Δvと第2のリザーバ室106の体積変化量Δ
Vとに生ずる不均衡が、ディバイドピストン27の変位
により吸収されることは、ピストンロッド32が伸長方
向に変位する場合と同様である。また、図8〜図10に
示す如くフリーピストン48及びベースケース90が下
方側変位端に到達した状況から、更にピストン66が圧
縮方向に変位すると、第2の変圧室104の内圧が上昇
し、かつ第1の変圧室52の内圧が低下し、その差圧が
所定の圧力に到達するとリーフバルブ64が開弁して連
通路66bが導通状態となる。
【0048】この際、第2の変圧室104に生ずる体積
変化は、第1の変圧室52に生ずる体積変化に比して大
きいため、ピストン66の変位が増すに連れて第2の変
圧室104は、第2のリザーバ室106に比して高圧と
なる。このため、圧縮方向に向かうピストン66の変位
が継続すると、リーフバルブ94が開弁してベースケー
ス90の連通路90aも導通状態となる。
変化は、第1の変圧室52に生ずる体積変化に比して大
きいため、ピストン66の変位が増すに連れて第2の変
圧室104は、第2のリザーバ室106に比して高圧と
なる。このため、圧縮方向に向かうピストン66の変位
が継続すると、リーフバルブ94が開弁してベースケー
ス90の連通路90aも導通状態となる。
【0049】従って、フリーピストン48及びベースケ
ース90が下方側変位端に到達した後、更にピストン6
6が圧縮方向に変位する場合には、ピストン66の連通
路66bにおける流通抵抗、及びベースケース90の連
通路90aにおける流通抵抗に応じた減衰力がピストン
ロッド32に伝達されることになる。このように、本実
施例のショックアブソーバ10によれば、ピストン66
が何れの方向に変位する場合においても、フリーピスト
ン48及びベースケース90が変位端に到達しない程度
の小さい変位に対しては、ピストンロッド32に伝達さ
れる減衰力を極めて小さく抑制することができ、一方、
フリーピストン48及びベースケース90を変位端に到
達させてなお継続する大きな変位に対しては、ピストン
ロッド32に対して適当な減衰力を伝達することができ
る。
ース90が下方側変位端に到達した後、更にピストン6
6が圧縮方向に変位する場合には、ピストン66の連通
路66bにおける流通抵抗、及びベースケース90の連
通路90aにおける流通抵抗に応じた減衰力がピストン
ロッド32に伝達されることになる。このように、本実
施例のショックアブソーバ10によれば、ピストン66
が何れの方向に変位する場合においても、フリーピスト
ン48及びベースケース90が変位端に到達しない程度
の小さい変位に対しては、ピストンロッド32に伝達さ
れる減衰力を極めて小さく抑制することができ、一方、
フリーピストン48及びベースケース90を変位端に到
達させてなお継続する大きな変位に対しては、ピストン
ロッド32に対して適当な減衰力を伝達することができ
る。
【0050】このため、本実施例のショックアブソーバ
10を用いてサスペンション装置を構成した場合、快適
な乗り心地を確保するうえで適切に吸収すべき高周波小
振幅の振動を柔軟に吸収することができ、かつ車両の姿
勢を安定に維持するうえで剛性を確保すべき低周波大振
幅の振動に対して高い剛性を発揮し得るサスペンション
装置を実現することができる。
10を用いてサスペンション装置を構成した場合、快適
な乗り心地を確保するうえで適切に吸収すべき高周波小
振幅の振動を柔軟に吸収することができ、かつ車両の姿
勢を安定に維持するうえで剛性を確保すべき低周波大振
幅の振動に対して高い剛性を発揮し得るサスペンション
装置を実現することができる。
【0051】ところで、ショックアブソーバ10は、フ
リーピストン48及びベースケース90をシリンダ26
内に浮遊状態で保持することで上述した減衰力特性を実
現している。従って、ショックアブソーバ10がストラ
ット式サスペンション装置に適用され、ピストン66と
シリンダ26との接触部に比較的大きなモーメントが与
えられた場合においても、上述の減衰力特性が損なわれ
ることがない。
リーピストン48及びベースケース90をシリンダ26
内に浮遊状態で保持することで上述した減衰力特性を実
現している。従って、ショックアブソーバ10がストラ
ット式サスペンション装置に適用され、ピストン66と
シリンダ26との接触部に比較的大きなモーメントが与
えられた場合においても、上述の減衰力特性が損なわれ
ることがない。
【0052】この意味で、本実施例のショックアブソー
バ10は、ピストンとピストンロッドとを連結する部分
に可動部を有することにより所望の減衰力特性の実現を
図っているため、ストラット式サスペンション装置への
適用が困難な従来のショックアブソーバに比して、より
広い適用が可能であるという利益を有していることにな
る。
バ10は、ピストンとピストンロッドとを連結する部分
に可動部を有することにより所望の減衰力特性の実現を
図っているため、ストラット式サスペンション装置への
適用が困難な従来のショックアブソーバに比して、より
広い適用が可能であるという利益を有していることにな
る。
【0053】また、ショックアブソーバ10において
は、比較的大きな変位が生じた際の減衰力が、ショック
アブソーバの減衰力発生機構として一般的であるリーフ
バルブ64,68,92,94を用いた機構により発生
される。従って、その生産が容易であると共に、減衰力
特性の調整に関して高い自由度を確保することができ
る。
は、比較的大きな変位が生じた際の減衰力が、ショック
アブソーバの減衰力発生機構として一般的であるリーフ
バルブ64,68,92,94を用いた機構により発生
される。従って、その生産が容易であると共に、減衰力
特性の調整に関して高い自由度を確保することができ
る。
【0054】この意味でも、本実施例のショックアブソ
ーバ10は、ピストンとピストンロッドとの相対位置関
係に応じて開口面積が変更されるオリフィスを用いて所
望の減衰力特性を実現する従来のショックアブソーバに
比して、優れた効果を有していることになる。ところ
で、上記ショックアブソーバ10においては、ピストン
66とベースケース90とにリーフバルブ64,68,
92,94を配設して減衰力を発生する機構を実現して
いるが、これに限るものではなく、例えばフリーピスト
ン48とピストン66、又はフリーピストン48とベー
スケース90を用いて、減衰力を発生する機構を実現す
ることも可能である。
ーバ10は、ピストンとピストンロッドとの相対位置関
係に応じて開口面積が変更されるオリフィスを用いて所
望の減衰力特性を実現する従来のショックアブソーバに
比して、優れた効果を有していることになる。ところ
で、上記ショックアブソーバ10においては、ピストン
66とベースケース90とにリーフバルブ64,68,
92,94を配設して減衰力を発生する機構を実現して
いるが、これに限るものではなく、例えばフリーピスト
ン48とピストン66、又はフリーピストン48とベー
スケース90を用いて、減衰力を発生する機構を実現す
ることも可能である。
【0055】尚、本実施例のショックアブソーバ10に
おいては、フリーピストン48が前記した第1のフリー
ピストンを、ベースケース90が前記した第2のフリー
ピストンを、またディバイドピストン27、リザーバ室
29,30及びガス室31が前記したリザーバ圧調整機
構を、更にピストン66、ベースケース90、及びリー
フバルブ64,68,92,94が前記した減衰力発生
機構をそれぞれ実現している。
おいては、フリーピストン48が前記した第1のフリー
ピストンを、ベースケース90が前記した第2のフリー
ピストンを、またディバイドピストン27、リザーバ室
29,30及びガス室31が前記したリザーバ圧調整機
構を、更にピストン66、ベースケース90、及びリー
フバルブ64,68,92,94が前記した減衰力発生
機構をそれぞれ実現している。
【0056】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、ピストン
に加えられる比較的小さな変位は、第1及び第2のフリ
ーピストンが変位することで吸収される。また、ピスト
ンに対して、第1及び第2のフリーピストンの変位によ
り吸収し得ない比較的大きな変位が加えられた場合に
は、その変位に応じた適当な減衰力が発生される。
に加えられる比較的小さな変位は、第1及び第2のフリ
ーピストンが変位することで吸収される。また、ピスト
ンに対して、第1及び第2のフリーピストンの変位によ
り吸収し得ない比較的大きな変位が加えられた場合に
は、その変位に応じた適当な減衰力が発生される。
【0057】そして、かかる減衰力特性は、第1及び第
2のフリーピストンがシリンダ内を円滑に摺動すること
で実現され、ピストンとシリンダとの接触部において剛
性を確保する構成としても、上記減衰力特性が損なわれ
ることはない。このため、本発明によれば、ストラット
式サスペンション装置に適用した場合をも含めて、変位
量が少ない場合には小さな減衰力が、変位量が大きい場
合には大きな減衰力が、それぞれ適切に発揮されるショ
ックアブソーバを実現することができる。
2のフリーピストンがシリンダ内を円滑に摺動すること
で実現され、ピストンとシリンダとの接触部において剛
性を確保する構成としても、上記減衰力特性が損なわれ
ることはない。このため、本発明によれば、ストラット
式サスペンション装置に適用した場合をも含めて、変位
量が少ない場合には小さな減衰力が、変位量が大きい場
合には大きな減衰力が、それぞれ適切に発揮されるショ
ックアブソーバを実現することができる。
【図1】本発明の一実施例であるショックアブソーバの
全体構成を表す正面断面図である。
全体構成を表す正面断面図である。
【図2】本実施例に係るショックアブソーバのフリーピ
ストン周辺の構成を表す拡大正面断面図である。
ストン周辺の構成を表す拡大正面断面図である。
【図3】本実施例に係るショックアブソーバのピストン
周辺の構成を表す拡大正面断面図である。
周辺の構成を表す拡大正面断面図である。
【図4】本実施例に係るショックアブソーバのベースケ
ース周辺の構成を表す拡大正面断面図である。
ース周辺の構成を表す拡大正面断面図である。
【図5】本実施例に係るショックアブソーバの伸長時に
おける全体構成を表す正面断面図である。
おける全体構成を表す正面断面図である。
【図6】本実施例に係るショックアブソーバの伸長時に
おけるフリーピストン周辺の状態を表す拡大正面断面図
である。
おけるフリーピストン周辺の状態を表す拡大正面断面図
である。
【図7】本実施例に係るショックアブソーバの伸長時に
おけるベースケース周辺の状態を表す拡大正面断面図で
ある。
おけるベースケース周辺の状態を表す拡大正面断面図で
ある。
【図8】本実施例に係るショックアブソーバの圧縮時に
おける全体構成を表す正面断面図である。
おける全体構成を表す正面断面図である。
【図9】本実施例に係るショックアブソーバの圧縮時に
おけるフリーピストン周辺の状態を表す拡大正面断面図
である。
おけるフリーピストン周辺の状態を表す拡大正面断面図
である。
【図10】本実施例に係るショックアブソーバの圧縮時
におけるベースケース周辺の状態を表す拡大正面断面図
である。
におけるベースケース周辺の状態を表す拡大正面断面図
である。
10 ショックアブソーバ 12 アウタシェル 26 シリンダ 27 ディバイドピストン 29,30 リザーバ室 31 ガス室 32 ピストンロッド 34 ロッドガイド 48 フリーピストン 50 第1のリザーバ室 52 第1の変圧室 64,68,92,94 リーフバルブ 66 ピストン 66a,66b,90a,90b 連通路 78 第1の室 80 第2の室 86 ベースブラケット 90 ベースケース 104 第2の変圧室 106 第2のリザーバ室
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダ内を第1の室と第2の室とに隔
成するピストンと、 前記第1の室内に浮遊状態で保持されて、該第1の室内
を第1のリザーバ室と第1の変圧室とに隔成する第1の
フリーピストンと、 前記第2の室内に浮遊状態で保持されて、該第2の室内
を第2のリザーバ室と第2の変圧室とに隔成する第2の
フリーピストンと、 前記第1のリザーバ室及び前記第2のリザーバ室の圧力
を所定の圧力に維持するリザーバ圧力調整機構と、 前記ピストンの変位に伴って前記第1の変圧室と前記第
2の変圧室の差圧が所定圧に到達して後、更に前記ピス
トンが変位する際に所定の減衰力を発生する減衰力発生
機構とを備えることを特徴とするショックアブソーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25391994A JPH08121524A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | ショックアブソーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25391994A JPH08121524A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | ショックアブソーバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08121524A true JPH08121524A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17257859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25391994A Pending JPH08121524A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | ショックアブソーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08121524A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11287281A (ja) * | 1998-03-31 | 1999-10-19 | Tokico Ltd | 減衰力調整式油圧緩衝器 |
JP2005527757A (ja) * | 2002-05-29 | 2005-09-15 | プログレッシブ サスペンション インコーポレイテッド | 圧力調整式制御弁及び二次ピストンを備えた油圧式ダンパ |
CN100434744C (zh) * | 2006-04-30 | 2008-11-19 | 重庆渝安创新科技(集团)有限公司 | 机动车油气分隔式液压减震器 |
JP2010164191A (ja) * | 2009-01-19 | 2010-07-29 | Yss (Thailand) Co Ltd | 高度なトリプルピストン・ダンパー |
JP2012002338A (ja) * | 2010-06-21 | 2012-01-05 | Showa Corp | 油圧緩衝器 |
JP2013113306A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Kyb Co Ltd | 緩衝装置 |
KR101337856B1 (ko) * | 2012-02-29 | 2013-12-06 | 주식회사 만도 | 감쇠력 가변식 쇽업소버 |
WO2020241422A1 (ja) * | 2019-05-29 | 2020-12-03 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 緩衝器 |
JP2021050794A (ja) * | 2019-09-26 | 2021-04-01 | 日立Astemo株式会社 | 緩衝器 |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP25391994A patent/JPH08121524A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11287281A (ja) * | 1998-03-31 | 1999-10-19 | Tokico Ltd | 減衰力調整式油圧緩衝器 |
JP2005527757A (ja) * | 2002-05-29 | 2005-09-15 | プログレッシブ サスペンション インコーポレイテッド | 圧力調整式制御弁及び二次ピストンを備えた油圧式ダンパ |
CN100434744C (zh) * | 2006-04-30 | 2008-11-19 | 重庆渝安创新科技(集团)有限公司 | 机动车油气分隔式液压减震器 |
JP2010164191A (ja) * | 2009-01-19 | 2010-07-29 | Yss (Thailand) Co Ltd | 高度なトリプルピストン・ダンパー |
JP2012002338A (ja) * | 2010-06-21 | 2012-01-05 | Showa Corp | 油圧緩衝器 |
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KR101337856B1 (ko) * | 2012-02-29 | 2013-12-06 | 주식회사 만도 | 감쇠력 가변식 쇽업소버 |
WO2020241422A1 (ja) * | 2019-05-29 | 2020-12-03 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 緩衝器 |
JPWO2020241422A1 (ja) * | 2019-05-29 | 2021-11-18 | 日立Astemo株式会社 | 緩衝器 |
JP2021050794A (ja) * | 2019-09-26 | 2021-04-01 | 日立Astemo株式会社 | 緩衝器 |
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