JPH0747522B2 - 湛水下水田の除草剤組成物 - Google Patents
湛水下水田の除草剤組成物Info
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- JPH0747522B2 JPH0747522B2 JP61244218A JP24421886A JPH0747522B2 JP H0747522 B2 JPH0747522 B2 JP H0747522B2 JP 61244218 A JP61244218 A JP 61244218A JP 24421886 A JP24421886 A JP 24421886A JP H0747522 B2 JPH0747522 B2 JP H0747522B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、湛水下水田の田植後処理除草用水性懸濁製剤
組成物およびその散布方法に関する。
組成物およびその散布方法に関する。
[従来の技術] 従来、湛水下水田において用いられる除草剤の製剤形態
としては一般に、手軽に散布できるという利点を有する
粒剤及び田植前原液散布用乳剤の二種類で大半を占めて
おり、一部で大量の水で希釈し、散布する乳剤および水
和剤が用いられている。
としては一般に、手軽に散布できるという利点を有する
粒剤及び田植前原液散布用乳剤の二種類で大半を占めて
おり、一部で大量の水で希釈し、散布する乳剤および水
和剤が用いられている。
粒剤は、散布が比較的容易であるために最も多く用いら
れている。この粒剤の製剤化には、除草活性化合物をベ
ントナイト,タルク,クレ等の微粉末キャリアーと混合
粉砕し、その後に造粒工程を経るか、または微粉末キャ
リアーを造粒して得た粒状キャリアーに除草活性化合物
を均一混合し、吸着させる方法等、各種の方法がある。
これらは造粒及び乾燥工程を経るか、または吸着による
ものであるため、除草活性化合物が担体に強固に吸着さ
れる結果、除草活性化合物の有効利用度を低下させてい
る。このために、粒剤を散布する場合には、乳剤あるい
は水和剤を大量の水で希釈し、散布する場合と比較して
同等の除草効果を得るためには、粒剤中の除草活性化合
物を多目に配合し、散布する必要があり、薬剤のコスト
高につながり、あるいは環境汚染の面からも好ましくな
い。
れている。この粒剤の製剤化には、除草活性化合物をベ
ントナイト,タルク,クレ等の微粉末キャリアーと混合
粉砕し、その後に造粒工程を経るか、または微粉末キャ
リアーを造粒して得た粒状キャリアーに除草活性化合物
を均一混合し、吸着させる方法等、各種の方法がある。
これらは造粒及び乾燥工程を経るか、または吸着による
ものであるため、除草活性化合物が担体に強固に吸着さ
れる結果、除草活性化合物の有効利用度を低下させてい
る。このために、粒剤を散布する場合には、乳剤あるい
は水和剤を大量の水で希釈し、散布する場合と比較して
同等の除草効果を得るためには、粒剤中の除草活性化合
物を多目に配合し、散布する必要があり、薬剤のコスト
高につながり、あるいは環境汚染の面からも好ましくな
い。
また、粒剤を水田に均一に散布するためには、ある程度
の量を必要とし、現在では一般に10アール当り3kgから4
kgの製品を散布している。この製品はやや重量があり、
さらにかなりかさばるために、水和剤あるいは乳剤に比
べて輸送,保管等の面からも不利な点が多い。
の量を必要とし、現在では一般に10アール当り3kgから4
kgの製品を散布している。この製品はやや重量があり、
さらにかなりかさばるために、水和剤あるいは乳剤に比
べて輸送,保管等の面からも不利な点が多い。
一方、田植前原液散布用乳剤は、粒剤を散布する場合と
同様に器具を使用することなく手軽に散布でき、また粒
剤を散布する場合に比べて同じ面積当りに散布する有効
成分量が少な目で同等の効果を得ることができる。しか
し、田植後、すなわち稚苗水稲移植後にこの乳剤の原液
散布を行うと、主として製剤中に多量に含まれる有機溶
剤に基因する水稲への重大な薬害を引き起こすという欠
点がある。このため、現在行われている乳剤の原液散布
は田植前にしか適用できない。しかしながら、田植前に
乳剤の原液散布等による除草剤の散布を行うと、田植時
の落水作業による河川への薬剤の流亡が起こり、環境汚
染の面から好ましくない。さらに、製剤中の有機溶剤に
よる人畜,小動物に対する毒性や刺激性,悪臭の問題,
あるいは引火性等の面から輸送,保管に際して注意が必
要である等、多くの問題点を有している。
同様に器具を使用することなく手軽に散布でき、また粒
剤を散布する場合に比べて同じ面積当りに散布する有効
成分量が少な目で同等の効果を得ることができる。しか
し、田植後、すなわち稚苗水稲移植後にこの乳剤の原液
散布を行うと、主として製剤中に多量に含まれる有機溶
剤に基因する水稲への重大な薬害を引き起こすという欠
点がある。このため、現在行われている乳剤の原液散布
は田植前にしか適用できない。しかしながら、田植前に
乳剤の原液散布等による除草剤の散布を行うと、田植時
の落水作業による河川への薬剤の流亡が起こり、環境汚
染の面から好ましくない。さらに、製剤中の有機溶剤に
よる人畜,小動物に対する毒性や刺激性,悪臭の問題,
あるいは引火性等の面から輸送,保管に際して注意が必
要である等、多くの問題点を有している。
また、従来から使用されている多量の水に希釈し、散布
する乳剤および水和剤は、10アール当り50から100程
度の水に薬剤を希釈するために散布時に多大の労力を必
要とする。このため、粒剤あるいは田植前原液散布用乳
剤に比べて、適用される機会はずっと少ない。さらに乳
剤の場合は前述の有機溶剤に起因する問題点を有してお
り、水和剤の場合には、散布液調製の際に微粉末が飛散
するという、取り扱い上および作業環境上の問題があ
る。
する乳剤および水和剤は、10アール当り50から100程
度の水に薬剤を希釈するために散布時に多大の労力を必
要とする。このため、粒剤あるいは田植前原液散布用乳
剤に比べて、適用される機会はずっと少ない。さらに乳
剤の場合は前述の有機溶剤に起因する問題点を有してお
り、水和剤の場合には、散布液調製の際に微粉末が飛散
するという、取り扱い上および作業環境上の問題があ
る。
近年、大量の水に希釈して使用する農薬製剤形態の一つ
として、乳剤あるいは粉末状の水和剤以外に水性懸濁製
剤が開発されている。この水性懸濁製剤は、一般に農薬
原体が固体の場合、原体を平均粒径で0.5μから10μ程
度の微粉末状に粉砕し、水を分散媒として界面活性剤お
よび必要に応じて水溶性高分子等を配合し、懸濁状に安
定化させた製剤である。
として、乳剤あるいは粉末状の水和剤以外に水性懸濁製
剤が開発されている。この水性懸濁製剤は、一般に農薬
原体が固体の場合、原体を平均粒径で0.5μから10μ程
度の微粉末状に粉砕し、水を分散媒として界面活性剤お
よび必要に応じて水溶性高分子等を配合し、懸濁状に安
定化させた製剤である。
この水性懸濁製剤は、使用に際しては乳剤あるいは粉末
状の水和剤と同様に10アール当り50から100の大量の
水に希釈して散布されている。この場合、乳剤あるいは
粉末状の水和剤を大量の水に希釈して散布した場合と同
等程度の薬効が期待できる。また、分散媒が水であるた
めに、乳剤に比べて有機溶媒に起因する人畜,小動物に
対する毒性や刺激性あるいは悪臭等の問題もない。しか
しながら、大量の水に希釈して散布するために、散布時
に多大の労力を必要とし、水田用除草剤の散布方法とし
ては適用されていない。
状の水和剤と同様に10アール当り50から100の大量の
水に希釈して散布されている。この場合、乳剤あるいは
粉末状の水和剤を大量の水に希釈して散布した場合と同
等程度の薬効が期待できる。また、分散媒が水であるた
めに、乳剤に比べて有機溶媒に起因する人畜,小動物に
対する毒性や刺激性あるいは悪臭等の問題もない。しか
しながら、大量の水に希釈して散布するために、散布時
に多大の労力を必要とし、水田用除草剤の散布方法とし
ては適用されていない。
また、水性懸濁製剤は航空機による空中散布における高
濃度少量散布に適しているが、微細な霧状にして噴霧す
るために、散布区域外の住宅地,市街地等への薬剤のド
リフトが問題になっている。水稲作分野における航空機
による農薬の空中散布は、殺虫剤および殺菌剤にのみ適
用されており、除草剤の散布方法としては適用されてい
ない。これは、田植の日時が各水田ごとに異っており、
田植後に発生してくる各種雑草の生育状態も各水田ごと
に異っているのが実状であるために、この雑草の生育状
態に合わせて各水田に除草剤を散布する必要があり、航
空機による空中散布の様な広範囲に散布する方法は事実
上不可能なためである。
濃度少量散布に適しているが、微細な霧状にして噴霧す
るために、散布区域外の住宅地,市街地等への薬剤のド
リフトが問題になっている。水稲作分野における航空機
による農薬の空中散布は、殺虫剤および殺菌剤にのみ適
用されており、除草剤の散布方法としては適用されてい
ない。これは、田植の日時が各水田ごとに異っており、
田植後に発生してくる各種雑草の生育状態も各水田ごと
に異っているのが実状であるために、この雑草の生育状
態に合わせて各水田に除草剤を散布する必要があり、航
空機による空中散布の様な広範囲に散布する方法は事実
上不可能なためである。
特開昭60−214701号公報および特開昭60−215602号公報
には、懸濁状組成物に関する記載がある。これは、当該
明細書中に記載のある通り、田植前処理用薬剤として施
用することを前提として、土壌混和処理あるいは濁水状
態での処理を行っており、田植後処理薬剤としての記載
はない。
には、懸濁状組成物に関する記載がある。これは、当該
明細書中に記載のある通り、田植前処理用薬剤として施
用することを前提として、土壌混和処理あるいは濁水状
態での処理を行っており、田植後処理薬剤としての記載
はない。
[発明が解決しようとする問題点] これまで述べてきたように、従来湛水下水田において適
用されている除草剤の製剤形態は、いずれも各種の問題
点を有している。
用されている除草剤の製剤形態は、いずれも各種の問題
点を有している。
本発明者等は、湛水下水田において粒剤あるいは田植前
原液散布用乳剤と同様に散布が容易であり、しかも水和
剤あるいは乳剤を大量の水に希釈して散布する場合と同
様に除草活性化合物の有する除草効果を十分に発揮で
き、さらに田植直後のごとき稚苗水稲に対しても薬害を
示すことの少ない除草剤の製剤形態を開発すべく鋭意研
究を重ねた結果、本発明を完成した。
原液散布用乳剤と同様に散布が容易であり、しかも水和
剤あるいは乳剤を大量の水に希釈して散布する場合と同
様に除草活性化合物の有する除草効果を十分に発揮で
き、さらに田植直後のごとき稚苗水稲に対しても薬害を
示すことの少ない除草剤の製剤形態を開発すべく鋭意研
究を重ねた結果、本発明を完成した。
[問題点を解決するための手段および作用] 本発明は、平均粒径が0.5〜5μである、水に対する溶
解度が100ppm以下(25℃)の除草活性化合物を1〜60
%、水を30〜95%含有し、残分の主成分が界面活性剤で
あり、かつ表面張力が36〜65dyne/cm(25℃)の物性を
有する湛水下水田の田植後直接散布除草用水性懸濁製剤
組成物(以下、本発明組成物という)およびその水性懸
濁製剤組成物を田植後の湛水下水田に直接滴下散布する
ことを特徴とする除草剤の散布方法を提供するものであ
る。
解度が100ppm以下(25℃)の除草活性化合物を1〜60
%、水を30〜95%含有し、残分の主成分が界面活性剤で
あり、かつ表面張力が36〜65dyne/cm(25℃)の物性を
有する湛水下水田の田植後直接散布除草用水性懸濁製剤
組成物(以下、本発明組成物という)およびその水性懸
濁製剤組成物を田植後の湛水下水田に直接滴下散布する
ことを特徴とする除草剤の散布方法を提供するものであ
る。
本発明組成物は散布が容易であり、散布する有効成分量
が粒剤の場合に比べて少なくても充分な除草効力を発揮
でき、田植直後のごとき稚苗水稲に対しても薬害を示す
ことが少ない、といった優れた特徴を有している。
が粒剤の場合に比べて少なくても充分な除草効力を発揮
でき、田植直後のごとき稚苗水稲に対しても薬害を示す
ことが少ない、といった優れた特徴を有している。
本発明組成物の製法としては、例えばエアーミルあるい
はハンマーミル等で除草活性化合物をあらかじめ微粉砕
してから界面活性剤と共に水に分散させる方法、または
界面活性剤を添加した水中に除草活性化合物を混合し、
ボールミル,振動ミル,タワーミル,サンドミル等の湿
式粉砕機で微粒化処理しながら分散させる方法、あるい
は除草活性化合物をあらかじめある程度微粉砕してから
界面活性剤と共に水に分散させた後、さらに前述の湿式
粉砕機で微粒化処理する方法等があげられる。
はハンマーミル等で除草活性化合物をあらかじめ微粉砕
してから界面活性剤と共に水に分散させる方法、または
界面活性剤を添加した水中に除草活性化合物を混合し、
ボールミル,振動ミル,タワーミル,サンドミル等の湿
式粉砕機で微粒化処理しながら分散させる方法、あるい
は除草活性化合物をあらかじめある程度微粉砕してから
界面活性剤と共に水に分散させた後、さらに前述の湿式
粉砕機で微粒化処理する方法等があげられる。
使用し得る界面活性剤としては特に制限はなく従来より
農薬製剤分野において使用されているものが用いられる
が、例えばリグニンスルホン酸塩,アルキルアリルスル
ホン酸塩,ジアルキルスルホサクシネート,ポリオキシ
エチレンアルキルアリルフォスフェート,ポリオキシエ
チレンアルキルアリルエーテルサルフェート,アルキル
ナフタレンスルホン酸塩,ポリオキシエチレンスチリル
フェニルエーテルサルフェート等のアニオン性界面活性
剤,ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル,ポリ
オキシエチレンスチリルフェニルエーテル,ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル,ポリオキシエチレンソルビ
タンアルキレート,ポリオキシエチレングリコール,ポ
リオキシエチレンアルキルエステル,ポリオキシアルキ
レングリコール等の非イオン性界面活性剤等をあげるこ
とができる。これらの界面活性剤は一種だけ単独で、あ
るいは二種以上混合して配合してもよく、混合する場合
の混合比も任意に選択できる。
農薬製剤分野において使用されているものが用いられる
が、例えばリグニンスルホン酸塩,アルキルアリルスル
ホン酸塩,ジアルキルスルホサクシネート,ポリオキシ
エチレンアルキルアリルフォスフェート,ポリオキシエ
チレンアルキルアリルエーテルサルフェート,アルキル
ナフタレンスルホン酸塩,ポリオキシエチレンスチリル
フェニルエーテルサルフェート等のアニオン性界面活性
剤,ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル,ポリ
オキシエチレンスチリルフェニルエーテル,ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル,ポリオキシエチレンソルビ
タンアルキレート,ポリオキシエチレングリコール,ポ
リオキシエチレンアルキルエステル,ポリオキシアルキ
レングリコール等の非イオン性界面活性剤等をあげるこ
とができる。これらの界面活性剤は一種だけ単独で、あ
るいは二種以上混合して配合してもよく、混合する場合
の混合比も任意に選択できる。
水性懸濁製剤中の除草活性化合物の安定化に関して、分
散効果のある界面活性剤と共に、保護コロイド剤として
水溶性高分子化合物を併用することができる。使用し得
る水溶性高分子としては、例えばアラビアガム,アルギ
ン酸ソーダ,トラガントガム,キサンタンガム(ザンサ
ンガム),デキストリン,ゼラチン,カゼイン,ニカ
ワ,メチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース,
ヒドロキシプロピルセルロース,カルボキシメチルセル
ロース,ポリビニルアルコール,ポリビニルピロリド
ン,可溶性デンプン,ポリアクリル酸ソーダ等があげら
れる。
散効果のある界面活性剤と共に、保護コロイド剤として
水溶性高分子化合物を併用することができる。使用し得
る水溶性高分子としては、例えばアラビアガム,アルギ
ン酸ソーダ,トラガントガム,キサンタンガム(ザンサ
ンガム),デキストリン,ゼラチン,カゼイン,ニカ
ワ,メチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース,
ヒドロキシプロピルセルロース,カルボキシメチルセル
ロース,ポリビニルアルコール,ポリビニルピロリド
ン,可溶性デンプン,ポリアクリル酸ソーダ等があげら
れる。
また、同じく水性懸濁製剤中の除草活性化合物の安定化
に関して、例えばホワイトカーボン,ベントナイト等の
無機物質あるいは石油樹脂等を加えることができる。
に関して、例えばホワイトカーボン,ベントナイト等の
無機物質あるいは石油樹脂等を加えることができる。
水性懸濁製剤の寒冷期における凍結防止剤としては、例
えばエチレングリコール,プロピレングリコール,グリ
セリン,メタノール,エタノール,イソプロパノール,
尿素,ハロゲン化アルカリ塩類等を加えることができ
る。
えばエチレングリコール,プロピレングリコール,グリ
セリン,メタノール,エタノール,イソプロパノール,
尿素,ハロゲン化アルカリ塩類等を加えることができ
る。
さらに、シリコン系等の消泡剤、あるいは防カビ剤の用
な他の成分を配合してもよい。
な他の成分を配合してもよい。
本発明組成物において、用いることのできる除草剤原体
としては、水に対する溶解度が25℃において100ppm以下
のものである。水に対する溶解度が100ppm以上の除草剤
原体を、本発明組成物に適用すると、水田の漏水による
有効成分の流亡、あるいは水田湛水中に溶解することに
よる河川への有効成分の流亡が起こり、その除草剤原体
の有する除草効果が充分に発揮できないことがある。水
に対する溶解度が25℃において100ppm以下の除草剤原体
であれば、こうした問題もなく、安定した除草効果を得
ることができる。
としては、水に対する溶解度が25℃において100ppm以下
のものである。水に対する溶解度が100ppm以上の除草剤
原体を、本発明組成物に適用すると、水田の漏水による
有効成分の流亡、あるいは水田湛水中に溶解することに
よる河川への有効成分の流亡が起こり、その除草剤原体
の有する除草効果が充分に発揮できないことがある。水
に対する溶解度が25℃において100ppm以下の除草剤原体
であれば、こうした問題もなく、安定した除草効果を得
ることができる。
本発明組成物において用いることのできる除草活性化合
物としては、水に対する溶解度が25℃において100ppm以
下のものであれば、特に限定はなく、具体例として、以
下の化合物をあげることができる。本発明組成物におい
て用いることのできる化合物が、この具体例の化合物に
限定されるものでないことは、言うまでもない。この化
合物No.は以下の記載に引用される。
物としては、水に対する溶解度が25℃において100ppm以
下のものであれば、特に限定はなく、具体例として、以
下の化合物をあげることができる。本発明組成物におい
て用いることのできる化合物が、この具体例の化合物に
限定されるものでないことは、言うまでもない。この化
合物No.は以下の記載に引用される。
化合物No. 化合物名 1 O−4−tert−ブチルフェニル N−(6−メトキ
シ−2−ピリジル)−N−メチルチオカーバメート 2 O−3−tert−ブチルフェニル N−(6−メトキ
シ−2−ピリジル)−N−メチルチオカーバメート 3 O−4−クロロ−3−エチルフェニル N−(6−
メトキシ−2−ピリジル)−N−メチルチオカーバメー
ト 4 O−4−ブロモ−3−エチルフェニル N−(6−
メトキシ−2−ピリジル)−N−メチルチオカーバメー
ト 5 3−tert−ブチル−4−クロロフェニル N−(6
−メトキシ−2−ピリジル)−N−メチルカーバメート 6 O−4−トリフルオロメチルフェニル N−(6−
メトキシ−2−ピリジル)−N−メチルチオカーバメー
ト 7 1−(α,α−ジメチルベンジル)−3−(4−メ
チルフェニル)ウレア [一般名:ダイムロン] 8 N−(α,α−ジメチルベンジル)−2−ブロモ−
3,3−ジメチルブチルアミド[一般名:ブロモブチド] 9 2−(2−ナフチルオキシ)プロピオンアニリド
[一般名:ナプロアニリド] 10 2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキシ)プ
ロピオンアニリド[試験名:MY−15] 11 4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチル
−5−ピラゾリル p−トルエンスルホネート[一般
名:ピラゾレート] 12 4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチル
−5−フェナシルオキシピラゾール[一般名:ピラゾキ
シフェン] 13 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾイル)−
1,3−ジメチル−5−(4−メチルフェナシルオキシ)
ピラゾール[試験名:NY−71] 14 5−ベンジルオキシ−4−(2,4−ジクロロベンゾ
イル)−1−メチルピラゾール[試験名:NC−310] 15 2,4,6−トリクロロフェニル 4−ニトロフェニル
エーテル[一般名:クロルニトロフェン] 16 2,4−ジクロロフェニル 3−メトキシ−4−ニト
ロフェニル エーテル[一般名:クロメトキシニル] 17 2,4-ジクロロフェニル 3−メトキシカルボニル−
4−ニトロフェニルエーテル[一般名:ビスフェノック
ス] 18 2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル 4
−ニトロ−3−(テトラヒドロピラン−3−イルオキ
シ)フェニルエーテル[試験名:MT−124] 19 N−メチル−2−(2−ベンゾチアゾリルオキシ)
アセトアニリド[試験名:NTN−801] 20 2′,3′−ジクロロ−4−エトキシメトキシベンズ
アニリド[試験名:HW−52] 21 5−tert−ブチル−3−(2,4−ジクロロ−5−イ
ソプロポキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−
2(3H)−オン[一般名:オキサジアゾン] 22 2−アミノ−3−クロロ−1,4−ナフトキノン[一
般名:ACN] 23 2−[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)
アミノカルボニルアミノスルホニルメチル安息香酸メチ
ルエステル[試験名:DPX−84] 24 3,7−ジクロロ−8−キノリンカルボン酸[試験名:
BAS−514] 25 5−[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)
アミノカルボニルアミノスルホニル]−1−メチルピラ
ゾール−4−カルボン酸エチルエステル[試験名:NC−3
11] 26 3−クロロ−2−[2−フルオロ−4−クロロ−5
−(1−プロピニルオキシ)フェニル]−4,5,6,7−テ
トラハイドロ−2H−インダゾール[試験名:S−275] これらの除草活性化合物は、除草の対象とする雑草の草
種に応じて一種だけ単独で、あるいは二種以上混合して
配合してもよく、混合する場合の配合比も任意に選択で
きる。これらの除草活性化合物は、水性懸濁製剤中に、
1〜60%の範囲で含有される。また、本発明組成物は、
水を30〜95%含有し、残分の主成分は界面活性剤であ
る。
シ−2−ピリジル)−N−メチルチオカーバメート 2 O−3−tert−ブチルフェニル N−(6−メトキ
シ−2−ピリジル)−N−メチルチオカーバメート 3 O−4−クロロ−3−エチルフェニル N−(6−
メトキシ−2−ピリジル)−N−メチルチオカーバメー
ト 4 O−4−ブロモ−3−エチルフェニル N−(6−
メトキシ−2−ピリジル)−N−メチルチオカーバメー
ト 5 3−tert−ブチル−4−クロロフェニル N−(6
−メトキシ−2−ピリジル)−N−メチルカーバメート 6 O−4−トリフルオロメチルフェニル N−(6−
メトキシ−2−ピリジル)−N−メチルチオカーバメー
ト 7 1−(α,α−ジメチルベンジル)−3−(4−メ
チルフェニル)ウレア [一般名:ダイムロン] 8 N−(α,α−ジメチルベンジル)−2−ブロモ−
3,3−ジメチルブチルアミド[一般名:ブロモブチド] 9 2−(2−ナフチルオキシ)プロピオンアニリド
[一般名:ナプロアニリド] 10 2−(2,4−ジクロロ−3−メチルフェノキシ)プ
ロピオンアニリド[試験名:MY−15] 11 4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチル
−5−ピラゾリル p−トルエンスルホネート[一般
名:ピラゾレート] 12 4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチル
−5−フェナシルオキシピラゾール[一般名:ピラゾキ
シフェン] 13 4−(2,4−ジクロロ−3−メチルベンゾイル)−
1,3−ジメチル−5−(4−メチルフェナシルオキシ)
ピラゾール[試験名:NY−71] 14 5−ベンジルオキシ−4−(2,4−ジクロロベンゾ
イル)−1−メチルピラゾール[試験名:NC−310] 15 2,4,6−トリクロロフェニル 4−ニトロフェニル
エーテル[一般名:クロルニトロフェン] 16 2,4−ジクロロフェニル 3−メトキシ−4−ニト
ロフェニル エーテル[一般名:クロメトキシニル] 17 2,4-ジクロロフェニル 3−メトキシカルボニル−
4−ニトロフェニルエーテル[一般名:ビスフェノック
ス] 18 2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル 4
−ニトロ−3−(テトラヒドロピラン−3−イルオキ
シ)フェニルエーテル[試験名:MT−124] 19 N−メチル−2−(2−ベンゾチアゾリルオキシ)
アセトアニリド[試験名:NTN−801] 20 2′,3′−ジクロロ−4−エトキシメトキシベンズ
アニリド[試験名:HW−52] 21 5−tert−ブチル−3−(2,4−ジクロロ−5−イ
ソプロポキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−
2(3H)−オン[一般名:オキサジアゾン] 22 2−アミノ−3−クロロ−1,4−ナフトキノン[一
般名:ACN] 23 2−[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)
アミノカルボニルアミノスルホニルメチル安息香酸メチ
ルエステル[試験名:DPX−84] 24 3,7−ジクロロ−8−キノリンカルボン酸[試験名:
BAS−514] 25 5−[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)
アミノカルボニルアミノスルホニル]−1−メチルピラ
ゾール−4−カルボン酸エチルエステル[試験名:NC−3
11] 26 3−クロロ−2−[2−フルオロ−4−クロロ−5
−(1−プロピニルオキシ)フェニル]−4,5,6,7−テ
トラハイドロ−2H−インダゾール[試験名:S−275] これらの除草活性化合物は、除草の対象とする雑草の草
種に応じて一種だけ単独で、あるいは二種以上混合して
配合してもよく、混合する場合の配合比も任意に選択で
きる。これらの除草活性化合物は、水性懸濁製剤中に、
1〜60%の範囲で含有される。また、本発明組成物は、
水を30〜95%含有し、残分の主成分は界面活性剤であ
る。
本発明組成物は、特に田植後すなわち稚苗水稲移植後に
おける除草剤散布用の製剤形態として適している。
おける除草剤散布用の製剤形態として適している。
本発明組成物は、粒剤あるいは田植前原液散布用乳剤と
同様に、特殊な器具を使用することなく手軽にしかも容
易に散布することができる。さらに散布する除草剤の有
効成分量が、粒剤を散布する方法の場合に比べて少なく
ても同等以上の十分な除草効果を上げることができる。
しかも、田植前原液散布用乳剤と異り、田植後に散布し
ても稚苗移植水稲に与える薬害が少ない点が大きな特徴
である。
同様に、特殊な器具を使用することなく手軽にしかも容
易に散布することができる。さらに散布する除草剤の有
効成分量が、粒剤を散布する方法の場合に比べて少なく
ても同等以上の十分な除草効果を上げることができる。
しかも、田植前原液散布用乳剤と異り、田植後に散布し
ても稚苗移植水稲に与える薬害が少ない点が大きな特徴
である。
本発明組成物は、25℃における水に対する溶解度が100p
pm以下である除草活性化合物の、平均粒径が0.5〜5μ
の範囲のものを配合した水性懸濁製剤組成物である。こ
のため、田植後の湛水下水田に本発明組成物をそれ以上
の水に希釈することなく直接滴下散布を行うと、水面お
よび水中をすみやかに拡展沈降し、水田全面の雑草に対
して充分な除草効果を発現することができる。
pm以下である除草活性化合物の、平均粒径が0.5〜5μ
の範囲のものを配合した水性懸濁製剤組成物である。こ
のため、田植後の湛水下水田に本発明組成物をそれ以上
の水に希釈することなく直接滴下散布を行うと、水面お
よび水中をすみやかに拡展沈降し、水田全面の雑草に対
して充分な除草効果を発現することができる。
田植前原液散布用乳剤を水田に散布する場合、まっすぐ
歩きながら5〜6歩(約3m)進むごとに大きく左右へ一
回ずつ、ビンを振って散布する様に指導されている。本
発明組成物を水田に散布する場合、この田植前原液散布
用乳剤を散布する場合に比べ、勝るとも劣らない広い区
域にまで除草効果を発現することができる事実は、正に
驚くべきことである。
歩きながら5〜6歩(約3m)進むごとに大きく左右へ一
回ずつ、ビンを振って散布する様に指導されている。本
発明組成物を水田に散布する場合、この田植前原液散布
用乳剤を散布する場合に比べ、勝るとも劣らない広い区
域にまで除草効果を発現することができる事実は、正に
驚くべきことである。
一方、平均粒径が5μ以上の除草活性化合物を配合した
水性懸濁製剤組成物では、それ以上の水に希釈すること
なく、直接滴下散布を行っても、水面および水中におけ
る拡展が不十分であり薬液が落下したごくわずかの付近
にのみ、除草効果を発現するにとどまる。このため、水
田全面に除草効果を発現させるためには、水田全面にま
んべんなく均一に散布する必要があり、実用的ではな
い。
水性懸濁製剤組成物では、それ以上の水に希釈すること
なく、直接滴下散布を行っても、水面および水中におけ
る拡展が不十分であり薬液が落下したごくわずかの付近
にのみ、除草効果を発現するにとどまる。このため、水
田全面に除草効果を発現させるためには、水田全面にま
んべんなく均一に散布する必要があり、実用的ではな
い。
尚、除草活性化合物の平均粒径を0.5μ以下にするため
には、微粉砕化に莫大なエネルギーを必要とする等、実
用上不都合な問題が生じてくる。
には、微粉砕化に莫大なエネルギーを必要とする等、実
用上不都合な問題が生じてくる。
本発明組成物は、表面張力が36〜65dyne/cm(25℃)の
物性を有する水性懸濁製剤組成物である。このため、田
植後の湛水下水田に本発明組成物をそれ以上の水に希釈
することなく直接滴下散布を行う際に、薬液が稚苗水稲
葉身部に接触しても、薬液自身の物性によって、薬身部
へほとんど付着することなく、はじかれて液滴のまま田
水面へ落下し、稚苗水稲葉身部への薬液の付着による薬
害を実用上問題のない程度に回避することができる。田
水面に落下した薬液は水面および水中を拡展沈降し、水
田全面の雑草に対して充分な除草効果を発現する。
物性を有する水性懸濁製剤組成物である。このため、田
植後の湛水下水田に本発明組成物をそれ以上の水に希釈
することなく直接滴下散布を行う際に、薬液が稚苗水稲
葉身部に接触しても、薬液自身の物性によって、薬身部
へほとんど付着することなく、はじかれて液滴のまま田
水面へ落下し、稚苗水稲葉身部への薬液の付着による薬
害を実用上問題のない程度に回避することができる。田
水面に落下した薬液は水面および水中を拡展沈降し、水
田全面の雑草に対して充分な除草効果を発現する。
一方、表面張力が36dyne/cm(25℃)未満の水性懸濁製
剤を田植後の水田に直接滴下散布を行うと、稚苗水稲葉
身部へ接触した葉液は、はじかれることなくべっとりと
付着し、除草活性化合物,界面活性剤あるいはその他の
補助剤に起因する重大な薬害を引き起こす。このため、
田植後の水田に直接滴下散布することはできない。
剤を田植後の水田に直接滴下散布を行うと、稚苗水稲葉
身部へ接触した葉液は、はじかれることなくべっとりと
付着し、除草活性化合物,界面活性剤あるいはその他の
補助剤に起因する重大な薬害を引き起こす。このため、
田植後の水田に直接滴下散布することはできない。
田植前原液散布用乳剤を田植後に散布する場合には、さ
らに深刻な問題になる。すなわち、乳剤の場合、製剤中
に多量に含まれる有機溶剤のために薬液と水稲葉身部と
の親和性が非常に高く、田植後の水田に直接滴下散布を
行うと、稚苗水稲葉身部へ接触した葉液は、はじかれる
ことなく大部分が葉身部へ滲みわたる様子が観察され
る。この乳剤が接触した水稲は、回復不能な甚大な薬害
を引き起こす。
らに深刻な問題になる。すなわち、乳剤の場合、製剤中
に多量に含まれる有機溶剤のために薬液と水稲葉身部と
の親和性が非常に高く、田植後の水田に直接滴下散布を
行うと、稚苗水稲葉身部へ接触した葉液は、はじかれる
ことなく大部分が葉身部へ滲みわたる様子が観察され
る。この乳剤が接触した水稲は、回復不能な甚大な薬害
を引き起こす。
なお、水性懸濁製剤の表面張力が65dyne/cm(25℃)よ
り高くなると、製剤中の除草活性化合物の分散性が悪く
なる等、実用上不都合な問題が生じてくる。
り高くなると、製剤中の除草活性化合物の分散性が悪く
なる等、実用上不都合な問題が生じてくる。
以上の様に本発明組成物は、それ以上の水に希釈するこ
となく田植後の水田に直接滴下散布して薬液が水稲葉身
部に接触しても、付着することなく田水面に落下し、ほ
とんど薬害を生ずることがなく、さらに田水面に落下し
た本発明組成物は、湛水下の水田の水を利用して水面お
よび水中を拡展沈降し、水田全面の雑草に対して充分な
除草効果を発現するという画期的な性能を有するもので
ある。
となく田植後の水田に直接滴下散布して薬液が水稲葉身
部に接触しても、付着することなく田水面に落下し、ほ
とんど薬害を生ずることがなく、さらに田水面に落下し
た本発明組成物は、湛水下の水田の水を利用して水面お
よび水中を拡展沈降し、水田全面の雑草に対して充分な
除草効果を発現するという画期的な性能を有するもので
ある。
本発明組成物を散布する場合、本発明組成物をそれ以上
の水に希釈することなく用いる。散布は、本発明組成物
の原液を湛水下の水田全面に滴下処理を行うか、または
田植時には作業のために落水操作を行い、田植後に入水
を行うが、この入水の際に水田の水の取入口で、流入水
で直接滴下処理を行うにとにより、水田全面に薬剤を行
き渡らせることも可能である。
の水に希釈することなく用いる。散布は、本発明組成物
の原液を湛水下の水田全面に滴下処理を行うか、または
田植時には作業のために落水操作を行い、田植後に入水
を行うが、この入水の際に水田の水の取入口で、流入水
で直接滴下処理を行うにとにより、水田全面に薬剤を行
き渡らせることも可能である。
本発明で用いる水性懸濁製剤の量は特に制限はないが、
散布労力及び製剤処方の面から、好ましくは10アール当
り0.1から4の範囲であり、さらに好ましくは10ア
ール当り0.3から2の範囲である。
散布労力及び製剤処方の面から、好ましくは10アール当
り0.1から4の範囲であり、さらに好ましくは10ア
ール当り0.3から2の範囲である。
本発明組成物をそれ以上の水に希釈することなく、直接
滴下散布するため、10アールに散布する原液の体積を0.
1から4の範囲で調製することができ、この場合粒
剤を散布する場合の10アール当り3kgから4kgの散布量に
比較して、製品の体積重量共に大幅に減少できるため
に、製品の輸送・保管の面からも非常に有利である。
滴下散布するため、10アールに散布する原液の体積を0.
1から4の範囲で調製することができ、この場合粒
剤を散布する場合の10アール当り3kgから4kgの散布量に
比較して、製品の体積重量共に大幅に減少できるため
に、製品の輸送・保管の面からも非常に有利である。
[実施例] 次に、本発明組成物の製剤の実施例および比較に用いた
水性懸濁製剤,水和剤,乳剤,粒剤の製剤の比較例を説
明する。
水性懸濁製剤,水和剤,乳剤,粒剤の製剤の比較例を説
明する。
実施例および比較例中、「部」は重量部を示す。
実施例1 あらかじめ、ピンミル160Z型[富士産業(株)製]にて
乾式粉砕を行った、化合物No.2 30部,エチレングリコ
ール5部、キサンタンガム(ザンサンガム)0.15%+グ
アーガム0.15%水溶液60.5部,ソルポール9838P[商品
名、東邦化学工業(株)製]2部,ソルポール9047K
[商品名、東邦化学工業(株)製]2部,プロナールEX
−150[商品名、東邦化学工業(株)製]0.5部に粉砕用
の直径1〜1.5mmの硬質ガラスビーズを加え、四筒式サ
ンドグラインダー[五十嵐機械製造(株)製]にて、20
00rpmで2時間微粉砕して、均一な水性懸濁製剤を得
た。
乾式粉砕を行った、化合物No.2 30部,エチレングリコ
ール5部、キサンタンガム(ザンサンガム)0.15%+グ
アーガム0.15%水溶液60.5部,ソルポール9838P[商品
名、東邦化学工業(株)製]2部,ソルポール9047K
[商品名、東邦化学工業(株)製]2部,プロナールEX
−150[商品名、東邦化学工業(株)製]0.5部に粉砕用
の直径1〜1.5mmの硬質ガラスビーズを加え、四筒式サ
ンドグラインダー[五十嵐機械製造(株)製]にて、20
00rpmで2時間微粉砕して、均一な水性懸濁製剤を得
た。
こうして得られた水性懸濁製剤について、全自動平衝式
エレクトロ表面張力計ESB−IV型[協和科学(株)製]
を用いて表面張力を測定した結果、40.0dyne/cm(25
℃)であった。
エレクトロ表面張力計ESB−IV型[協和科学(株)製]
を用いて表面張力を測定した結果、40.0dyne/cm(25
℃)であった。
また、SKレーザーミクロンサイザー[(株)セイシン企
業製]を用いて平均粒径を測定した結果、1.5μであっ
た。
業製]を用いて平均粒径を測定した結果、1.5μであっ
た。
実施例2〜14および比較例1〜8では、実施例1と同様
の操作を行い、水性懸濁製剤を得た。以下、各成分と得
られた水性懸濁製剤の表面張力(25℃)および平均粒径
を記す。
の操作を行い、水性懸濁製剤を得た。以下、各成分と得
られた水性懸濁製剤の表面張力(25℃)および平均粒径
を記す。
実施例2 化合物No.2 6部 エチレングリコール 3部 ソルポール9047K 2部 ソルポール9838P 2部 キサンタンガム0.15%+グアーガム 0.15%水溶液 86.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 39.5dyne/cm 平均粒径 1.6μ 実施例3 化合物No.1 6部 エチレングリコール 3部 ソルポール9047K 3部 キサンタンガム0.075%+グアーガム 0.075%水溶液 87.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 51.7dyne/cm 平均粒径 1.5μ 実施例4 化合物No.2 6部 エチレングリコール 3部 ソルポール9047K 2部 キサンタンガム0.075%+グアーガム 0.075%水溶液 88.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 56.0dyne/cm 平均粒径 1.7μ 実施例5 化合物No.2 6部 エチレングリコール 3部 ソルポール9047K 3部 ソルポール7465 [商品名、東邦化学工業(株)製] 1部 キサンタンガム0.15%+グアーガム 0.15%水溶液 85.5部 プロナールEX−150 0.5部 ニップシールNS−K [商品名:日本シリカ工業(株)製] 1部 表面張力 56.4dyne/cm 平均粒径 1.6μ 実施例6 化合物No.2 30部 エチレングリコール 5部 ソルポール7465 [商品名、東邦化学工業(株)製] 1部 ソルポール9047K 2部 ソルポール9838P 2部 キサンタンガム0.15%+グアーガム 0.15%水溶液 58.5部 プロナールEX−150 0.5部 ニップシールNS−K [商品名、日本シリカ工業(株)製] 1部 表面張力 37.3dyne/cm 平均粒径 1.5μ 実施例7 化合物No.19 6部 エチレングリコール 3部 ソルポール9047K 3部 キサンタンガム0.075%+グアーガム 0.075%水溶液 87.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 46.7dyne/cm 平均粒径 1.6μ 実施例8 化合物No.2 40部 エチレングリコール 4部 ソルポール9047K 3部 キサンタンガム0.075%+グアーガム 0.075%水溶液 52.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 64.3dyne/cm 平均粒径 1.6μ 実施例9 化合物No.2 50部 エチレングリコール 4.5部 ソルポール5073 [商品名、東邦化学工業(株)製] 4.5部 キサンタンガム0.075%+グアーガム 0.075%水溶液 40.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 38.7dyne/cm 平均粒径 1.5μ 実施例10 化合物No.2 2部 エチレングリコール 3部 ソルポール5073 1部 キサンタンガム0.075%+グアーガム 0.075%水溶液 93.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 40.0dyne/cm 平均粒径 1.6μ 実施例11 化合物No.2 15部 エチレングリコール 5部 トキサノンGR−50P [商品名、三洋化成工業(株)製] 3部 キサンタンガム0.15%+グアーガム 0.15%水溶液 76.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 41.5dyne/cm 平均粒径 1.6μ 実施例12 化合物No.2 25部 エチレングリコール 5部 サンエキスP252 [商品名、山陽国策パルプ(株)製] 5部 キサンタンガム0.15%+グアーガム 0.15%水溶液 64.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 54.0dyne/cm 平均粒径 1.6μ 実施例13 化合物No.2 25部 エチレングリコール 5部 バニレックスN [商品名、山陽国策パルプ(株)製] 5部 キサンタンガム0.15%+グアーガム 0.15%水溶液 64.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 52.1dyne/cm 平均粒径 1.7μ 実施例14 化合物No.15 10部 エチレングリコール 3部 トキサノンGR−50P 3部 キサンタンガム0.15%+グアーガム 0.15%水溶液 83.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 40.7dyne/cm 平均粒径 1.5μ 比較例1 化合物No.2 6部 エチレングリコール 5部 ソルポール355 [商品名、東邦化学工業(株)製] 3部 キサンタンガム0.15%+グアーガム 0.15%水溶液 85.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 32.5dyne/cm 平均粒径 1.6μ 比較例2 化合物No.2 6部 エチレングリコール 3部 ソルポール392 [商品名:東邦化学工業(株)製] 3部 キサンタンガム0.075%+グアーガム 0.075%水溶液 87.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 34.5dyne/cm 平均粒径 1.5μ 比較例3 化合物No.2 6部 エチレングリコール 5部 ソルポール3005X [商品名、東邦化学工業(株)製] 3部 キサンタンガム0.15%+グアーガム 0.15%水溶液 85.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 31.0dyne/cm 平均粒径 1.5μ 比較例4 化合物No.2 15部 エチレングリコール 5部 トキサノンP8−L [商品名、三洋化成工業(株)製] 3部 キサンタンガム0.15%+グアーガム 0.15%水溶液 76.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 28.9dyne/cm 平均粒径 1.5μ 比較例5 化合物No.2 15部 エチレングリコール 5部 ソルポールDSN [商品名、東邦化学工業(株)製] 3部 キサンタンガム0.15%+グアーガム 0.15%水溶液 76.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 31.8dyne/cm 平均粒径 1.6μ 比較例6 化合物No.15 10部 エチレングリコール 3部 ソルポール3005X 3部 キサンタンガム0.15%+グアーガム 0.15%水溶液 83.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 30.8dyne/cm 平均粒径 1.6μ 比較例7 化合物No.2 30部 エチレングリコール 5部 ソルポール3743 [商品名、東邦化学工業(株)製] 2部 ソルポール7465 1部 ソルポール9047K 2部 キサンタンガム0.15%+グアーガム 0.15%水溶液 58.5部 プロナールEX−150 0.5部 ニップシールNS−K 1部 表面張力 35.8dyne/cm 平均粒径 1.7μ 比較例8 2,4−ビス(エチルアミノ)−6− 15部 メチルチオ−1,3,5−トリアジン [一般名:シメトリン、水溶解度450ppm] エチレングリコール 3部 ソルポール9047K 2部 ソルポール9838P 2部 キサンタンガム0.15%+グアーガム 0.15%水溶液 77.5部 プロナールEX−150 0.5部 表面張力 39.7dyne/cm 平均粒径 1.6μ 実施例15〜16および比較例9では実施例2と同じ成分を
用いて四筒式サンドグラインダーの粉砕時間を変えて水
性懸濁製剤を得た。以下、粉砕時間と得られた水性懸濁
製剤の表面張力(25℃)および平均粒径を記す。
用いて四筒式サンドグラインダーの粉砕時間を変えて水
性懸濁製剤を得た。以下、粉砕時間と得られた水性懸濁
製剤の表面張力(25℃)および平均粒径を記す。
実施例15 粉砕時間 30分 表面張力 40.2dyne/cm 平均粒径 4.5μ 実施例16 粉砕時間 10時間 表面張力 39.9dyne/cm 平均粒径 0.9μ 比較例9 粉砕時間 10分 表面張力 40.3dyne/cm 平均粒径 7.3μ 比較例10 化合物No.15 10部を、クニライト[商品名、クニミネ
工業(株)製]87.3部、ネオペレックス[商品名、花王
アトラス(株)製]1.35部およびソルポール800A[商品
名、東邦化学工業(株)製]1.35部と共に混合粉砕し
て、10%水和剤を得た。
工業(株)製]87.3部、ネオペレックス[商品名、花王
アトラス(株)製]1.35部およびソルポール800A[商品
名、東邦化学工業(株)製]1.35部と共に混合粉砕し
て、10%水和剤を得た。
比較例11 化合物No.2 10部を、キシレン80部、およびソルポール
800A 10部と共に混合溶解して、10%乳剤を得た。
800A 10部と共に混合溶解して、10%乳剤を得た。
比較例12 化合物No.2 3.5部を、ベントナイト30部、タルク60.5
部、ソルポール9047K 2部、ソルポール5160[商品
名、東邦化学工業(株)製]2部およびソルポール355
2部を混合粉砕した後、水10部を加えて均一に撹拌
し、直径0.7mmの篩穴から押し出し、乾燥した後1〜2mm
の長さに切断して3.5%粒剤を得た。
部、ソルポール9047K 2部、ソルポール5160[商品
名、東邦化学工業(株)製]2部およびソルポール355
2部を混合粉砕した後、水10部を加えて均一に撹拌
し、直径0.7mmの篩穴から押し出し、乾燥した後1〜2mm
の長さに切断して3.5%粒剤を得た。
次に本発明を実施例および比較例により、さらに詳細に
説明する。
説明する。
実施例17〜32および比較例13〜24 面積1836cm2(31×56cm)のプラスチック容器に代かき
状態の水田土壌を底から7cmの深さまで入れ、2葉期の
水稲苗(品種:日本晴)を1cmの深さに1本ずつ9株植
えた。翌日、3cmの湛水を行った。水稲苗移植3日後
に、前記実施例1〜16および比較例1〜8で調製した水
性懸濁製剤および比較例10に準じて調製した乳剤のそれ
ぞれの原液を各水稲苗の第2葉葉身中央部および葉身基
部にピペットで1滴ずつ滴下した。この際、葉身部への
薬剤の付着状況を以下の基準で観察した。
状態の水田土壌を底から7cmの深さまで入れ、2葉期の
水稲苗(品種:日本晴)を1cmの深さに1本ずつ9株植
えた。翌日、3cmの湛水を行った。水稲苗移植3日後
に、前記実施例1〜16および比較例1〜8で調製した水
性懸濁製剤および比較例10に準じて調製した乳剤のそれ
ぞれの原液を各水稲苗の第2葉葉身中央部および葉身基
部にピペットで1滴ずつ滴下した。この際、葉身部への
薬剤の付着状況を以下の基準で観察した。
薬剤付着状況判定基準 評価 付着状況 無 付着なし 微 わずかに付着、大部分落下 小 少し付着 中 半分程度付着 大 大部分〜全て付着 各薬剤を処理後、温室にて茎葉部への散水は避けなが
ら、湛水深を3cmに保ち、育成した。薬剤処理3週間後
に、水稲に対する薬害を以下の基準に従い、観察にて評
価した。評価結果および薬剤処理時における水稲葉身部
への薬剤の付着状況を第1表に示した。
ら、湛水深を3cmに保ち、育成した。薬剤処理3週間後
に、水稲に対する薬害を以下の基準に従い、観察にて評
価した。評価結果および薬剤処理時における水稲葉身部
への薬剤の付着状況を第1表に示した。
水稲薬害の判定基準 評価 薬害程度 − 無害 ± 微小害 + 小害 中害 大害 × 枯死 実施例33〜58および比較例25〜65 水田を耕起し、代かきを行った後、板および畦畔板を用
いて4m2(2×2m)に仕切りを行い、ノビエ種子を播種
し、2葉期の水稲苗(品種:日本晴)を1cmの深さに2
本ずつ18株植えた。翌日、2〜3cmの湛水を行った。水
稲苗移植3日後およびノビエの1.5葉期(水稲苗移植9
日後)に各薬剤の所定量を処理した。処理は、各製剤ご
とに以下に述べる方法で行った。
いて4m2(2×2m)に仕切りを行い、ノビエ種子を播種
し、2葉期の水稲苗(品種:日本晴)を1cmの深さに2
本ずつ18株植えた。翌日、2〜3cmの湛水を行った。水
稲苗移植3日後およびノビエの1.5葉期(水稲苗移植9
日後)に各薬剤の所定量を処理した。処理は、各製剤ご
とに以下に述べる方法で行った。
水性懸濁製剤(実施例33〜58および比較例25〜32,48〜5
4) 実施例1〜16および比較例1〜8で調製した水性懸濁製
剤の原液の所定量をピペットにて田水面にほぼ等間隔に
なるように滴下を行った。その際、原液所定量のうちの
6滴については水稲苗のうちの3株にそれぞれ原液が接
触するように2滴ずつ滴下した。
4) 実施例1〜16および比較例1〜8で調製した水性懸濁製
剤の原液の所定量をピペットにて田水面にほぼ等間隔に
なるように滴下を行った。その際、原液所定量のうちの
6滴については水稲苗のうちの3株にそれぞれ原液が接
触するように2滴ずつ滴下した。
水和剤(比較例33〜36および55〜57) 比較例10に準じて調製した水和剤の所定量を200mlの水
(10アール当り散布量に換算して50に相当)に希釈
後、田水面全面に滴下を行った。
(10アール当り散布量に換算して50に相当)に希釈
後、田水面全面に滴下を行った。
乳剤(1)(比較例37〜39,58および59) 比較例11に準じて調製した乳剤の所定量を200mlの水に
希釈後、田水面全面に滴下を行った。
希釈後、田水面全面に滴下を行った。
乳剤(2)(比較例40〜42,60および61) 比較例11に準じて調製した乳剤の所定量をピペットにて
田水面にほぼ等間隔になるように滴下を行った。その
際、原液所定量のうち6滴については、水稲苗のうちの
3株にそれぞれ原液が接触するように2滴ずつ滴下し
た。
田水面にほぼ等間隔になるように滴下を行った。その
際、原液所定量のうち6滴については、水稲苗のうちの
3株にそれぞれ原液が接触するように2滴ずつ滴下し
た。
粒剤(比較例43〜46および62〜64) 比較例12に準じて調製した粒剤の所定量を、田水面にに
ほぼ等間隔になるように散布を行った。なお、比較例45
については、市販の「MO粒剤」(商品名、三井東圧化学
(株)製、除草活性化合物No.15を有効成分として7%
含有する。)を用いた。
ほぼ等間隔になるように散布を行った。なお、比較例45
については、市販の「MO粒剤」(商品名、三井東圧化学
(株)製、除草活性化合物No.15を有効成分として7%
含有する。)を用いた。
各薬剤処理は、2〜3cmの湛水深を保った。
薬剤処理1カ月後に、除草効果および水稲に対する薬害
を観察にて評価した。除草効果は下記の基準に従い判定
し、水稲に対する薬害は前記基準に従い判定した。水稲
苗移植3日後処理の結果を第2表に、ノビエ1.5葉期処
理の結果を第3表に示した。
を観察にて評価した。除草効果は下記の基準に従い判定
し、水稲に対する薬害は前記基準に従い判定した。水稲
苗移植3日後処理の結果を第2表に、ノビエ1.5葉期処
理の結果を第3表に示した。
除草効果の判定基準 評価 5 100%防除(残草量 0%) 4 80%防除(残草量 20%) 3 60%防除(残草量 40%) 2 40%防除(残草量 60%) 1 20%防除(残草量 80%) 0 0%防除(残草量 100%) 実施例59〜64および比較例66〜69 面積1836cm2(31×56cm)のプラスチック容器に代かき
状態の水田土壌を底から7cmの深さまで入れ、土壌表層
全面にノビエの種子を播種した。翌日、3cmの湛水を行
い、温室内に静置した。3日後、各薬剤の所定量をピペ
ットにて前述のプラスチック容器の水面にほぼ等間隔に
なるように滴下を行った。
状態の水田土壌を底から7cmの深さまで入れ、土壌表層
全面にノビエの種子を播種した。翌日、3cmの湛水を行
い、温室内に静置した。3日後、各薬剤の所定量をピペ
ットにて前述のプラスチック容器の水面にほぼ等間隔に
なるように滴下を行った。
薬剤処理翌日、プラスチック容器の水をサイホンを用い
て抜き取って捨て、新たに3cmの湛水を行った区と、薬
剤処理そのままの湛水状態で育成した区を設けた。
て抜き取って捨て、新たに3cmの湛水を行った区と、薬
剤処理そのままの湛水状態で育成した区を設けた。
その後、プラスチック容器は温室内に静置し、適時散水
した。
した。
薬剤処理1カ月後に除草効果を観察にて調査した。除草
効果の評価は前記基準に従い判定し、その結果は第4表
に示した。
効果の評価は前記基準に従い判定し、その結果は第4表
に示した。
実施例65〜70および比較例70〜77 水田を耕起し、代かきを行った後、田植機を用いて3葉
期の水稲苗(品種:日本晴)を移植した。その後、畦畔
板を用いて25m2(5×5m)の区画を作り、区画内全面
にノビエ種子を播種した。翌日、2〜3cmの湛水を行っ
た。水稲苗移植3日後およびノビエの1.5葉期(水稲苗
移植9日後)に各薬剤の所定量を処理した。処理は、各
区画の中央部に、各薬剤の所定の全量を1mの高さから一
度に落下することにより行った。その後、2〜3cmの湛
水深さを保った。調査は薬剤処理1カ月後に、除草効果
および水稲に対する薬害を前記基準に従い、観察にて評
価した。水稲苗移植3日後処理の結果を第5表に、ノビ
エ1.5葉期処理の結果を第6表に示した。
期の水稲苗(品種:日本晴)を移植した。その後、畦畔
板を用いて25m2(5×5m)の区画を作り、区画内全面
にノビエ種子を播種した。翌日、2〜3cmの湛水を行っ
た。水稲苗移植3日後およびノビエの1.5葉期(水稲苗
移植9日後)に各薬剤の所定量を処理した。処理は、各
区画の中央部に、各薬剤の所定の全量を1mの高さから一
度に落下することにより行った。その後、2〜3cmの湛
水深さを保った。調査は薬剤処理1カ月後に、除草効果
および水稲に対する薬害を前記基準に従い、観察にて評
価した。水稲苗移植3日後処理の結果を第5表に、ノビ
エ1.5葉期処理の結果を第6表に示した。
[発明の効果] これまでの実施例および比較例から明らかなように、本
発明組成物を用いると、粒剤に比べて同一面積に施用す
る有効成分が少なくても十分な除草効果を発揮できる。
また、10アール当り50から100の水に希釈して散布
する水和剤または乳剤、あるいは10アール当り3kgから4
kgの製剤を散布する粒剤に比べて、10アール当りの散布
量を少くすることが可能であり、散布労力の軽減による
メリットは大きい。また、輸送・保管の面からも有利で
ある。
発明組成物を用いると、粒剤に比べて同一面積に施用す
る有効成分が少なくても十分な除草効果を発揮できる。
また、10アール当り50から100の水に希釈して散布
する水和剤または乳剤、あるいは10アール当り3kgから4
kgの製剤を散布する粒剤に比べて、10アール当りの散布
量を少くすることが可能であり、散布労力の軽減による
メリットは大きい。また、輸送・保管の面からも有利で
ある。
本発明組成物は、水に対する溶解度が25℃において100p
pm以下の除草剤原体を用いているため、水田の漏水によ
る有効成分の流亡、あるいは水田湛水中に溶解すること
による河川への有効成分の流亡等の問題もなく、安定し
た除草効果を示す。
pm以下の除草剤原体を用いているため、水田の漏水によ
る有効成分の流亡、あるいは水田湛水中に溶解すること
による河川への有効成分の流亡等の問題もなく、安定し
た除草効果を示す。
また、本発明組成物は、除草活性化合物の平均粒径が0.
5〜5μの範囲のものを配合しており、田植後の湛水下
水田に本発明組成物をそれ以上の水に希釈することなく
直接滴下散布を行うと、水面および水中をすみやかに拡
展沈降し、水田全面の雑草に対して十分な除草効果を発
現することができる。さらに、原液を散布する乳剤およ
び表面張力が36dyne/cm(25℃)未満の水性懸濁製剤で
は、それ以上の水に希釈することなく散布した場合に、
薬剤の原液が水稲葉身部に付着すると甚大な薬害を引き
起こすため、水稲移植後には散布不可能であるが、本発
明組成物では、水稲移植後に薬剤の散布を行っても、水
稲に対してごく軽微な薬害を生ずるにとどまり、実用上
ほとんど問題はない。
5〜5μの範囲のものを配合しており、田植後の湛水下
水田に本発明組成物をそれ以上の水に希釈することなく
直接滴下散布を行うと、水面および水中をすみやかに拡
展沈降し、水田全面の雑草に対して十分な除草効果を発
現することができる。さらに、原液を散布する乳剤およ
び表面張力が36dyne/cm(25℃)未満の水性懸濁製剤で
は、それ以上の水に希釈することなく散布した場合に、
薬剤の原液が水稲葉身部に付着すると甚大な薬害を引き
起こすため、水稲移植後には散布不可能であるが、本発
明組成物では、水稲移植後に薬剤の散布を行っても、水
稲に対してごく軽微な薬害を生ずるにとどまり、実用上
ほとんど問題はない。
以上のごとく、本発明組成物は多くの優れた特徴を有し
ており、実用性の大きいものである。
ており、実用性の大きいものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審判の合議体 審判長 和田 靖也 審判官 花岡 明子 審判官 谷口 操 (56)参考文献 特開 昭55−36458(JP,A) 特開 昭55−79303(JP,A) 特開 昭60−214701(JP,A) 特公 昭52−39725(JP,B2) 竹松哲夫著「最新薬剤除草法」水田及び 水田裏作篇(改訂増補版)昭和37年9月1 日発行、P.115〜119 Proc.So.Weed Sci.S oc.,29;439〜441(1976)
Claims (2)
- 【請求項1】平均粒径が0.5〜5μである、水に対する
溶解度が100ppm以下(25℃)の除草活性化合物を1〜60
%、水を30〜95%含有し、残分の主成分が界面活性剤で
あり、かつ表面張力が36〜65dyne/cm(25℃)の物性を
有する湛水下水田の田植後直接散布除草用水性懸濁製剤
組成物。 - 【請求項2】平均粒径が0.5〜5μである、水に対する
溶解度が100ppm以下(25℃)の除草活性化合物を1〜60
%、水を30〜95%含有し、残分の主成分が界面活性剤で
あり、かつ表面張力が36〜65dyne/cm(25℃)の物性を
有する水性懸濁製剤組成物を田植後の湛水下水田に直接
滴下散布することを特徴とする除草剤の散布方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61244218A JPH0747522B2 (ja) | 1986-10-16 | 1986-10-16 | 湛水下水田の除草剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61244218A JPH0747522B2 (ja) | 1986-10-16 | 1986-10-16 | 湛水下水田の除草剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63107901A JPS63107901A (ja) | 1988-05-12 |
JPH0747522B2 true JPH0747522B2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=17115501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61244218A Expired - Lifetime JPH0747522B2 (ja) | 1986-10-16 | 1986-10-16 | 湛水下水田の除草剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747522B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60214701A (ja) * | 1984-04-05 | 1985-10-28 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 水性懸濁状除草剤組成物 |
CN1043502C (zh) * | 1989-09-28 | 1999-06-02 | 石原产业株式会社 | 膨胀性水悬浮液除草组合物 |
KR970061942A (ko) * | 1996-02-09 | 1997-09-12 | 무또 미노루 | 복합 입자 수성 현탁액 및 이의 제조 방법 |
JP3506898B2 (ja) * | 1997-02-07 | 2004-03-15 | 北興化学工業株式会社 | 湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤 |
EP0882498B1 (en) * | 1997-06-02 | 2004-02-11 | Hodogaya Chemical Co Ltd | Process for producing a solvent-less O/W type emulsion |
AU2012298686A1 (en) * | 2011-08-25 | 2014-03-13 | Dow Agrosciences Llc | Increasing particle size of pesticides to reduce movement in soil |
JP6770697B2 (ja) * | 2016-02-05 | 2020-10-21 | Oatアグリオ株式会社 | 除草水性懸濁製剤、その製造方法及びその製剤による薬害の軽減方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6058881B2 (ja) * | 1978-09-08 | 1985-12-23 | 住友化学工業株式会社 | 安定な水性懸濁農薬組成物 |
JPS5579303A (en) * | 1978-12-12 | 1980-06-14 | Sumitomo Chem Co Ltd | Stable aqueous suspension control agent |
JPS60214701A (ja) * | 1984-04-05 | 1985-10-28 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 水性懸濁状除草剤組成物 |
-
1986
- 1986-10-16 JP JP61244218A patent/JPH0747522B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
Proc.So.WeedSci.Soc.,29;439〜441(1976) |
竹松哲夫著「最新薬剤除草法」水田及び水田裏作篇(改訂増補版)昭和37年9月1日発行、P.115〜119 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63107901A (ja) | 1988-05-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |