JPH069382A - 安定化された固型製剤およびその製造方法 - Google Patents
安定化された固型製剤およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH069382A JPH069382A JP5106167A JP10616793A JPH069382A JP H069382 A JPH069382 A JP H069382A JP 5106167 A JP5106167 A JP 5106167A JP 10616793 A JP10616793 A JP 10616793A JP H069382 A JPH069382 A JP H069382A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phenylpropanolamine
- ibuprofen
- acceptable salt
- solid preparation
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/185—Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
- A61K31/19—Carboxylic acids, e.g. valproic acid
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/20—Pills, tablets, discs, rods
- A61K9/2072—Pills, tablets, discs, rods characterised by shape, structure or size; Tablets with holes, special break lines or identification marks; Partially coated tablets; Disintegrating flat shaped forms
- A61K9/2077—Tablets comprising drug-containing microparticles in a substantial amount of supporting matrix; Multiparticulate tablets
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/20—Pills, tablets, discs, rods
- A61K9/2072—Pills, tablets, discs, rods characterised by shape, structure or size; Tablets with holes, special break lines or identification marks; Partially coated tablets; Disintegrating flat shaped forms
- A61K9/2086—Layered tablets, e.g. bilayer tablets; Tablets of the type inert core-active coat
- A61K9/209—Layered tablets, e.g. bilayer tablets; Tablets of the type inert core-active coat containing drug in at least two layers or in the core and in at least one outer layer
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
- A61P25/04—Centrally acting analgesics, e.g. opioids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P27/00—Drugs for disorders of the senses
- A61P27/16—Otologicals
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P29/00—Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Pain & Pain Management (AREA)
- Rheumatology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Neurology (AREA)
- Neurosurgery (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 固形製剤は、5〜50重量%のイブプロフェ
ンと0.1〜10重量%の塩酸フェニルプロパノールア
ミンを含有し、安定化されている。少なくとも一方の薬
効成分、好ましくは双方の薬効成分を、担体を用いて個
別に造粒してイブプロフェン群と、フェニルプロパノー
ルアミン群とを調製し、両者を混合する群分け配合によ
り、各薬効成分の安定性が高まる。フェニルプロパノー
ルアミン群は、安定性を維持しうる範囲で還元性糖の含
有量を最少限とするのが好ましい。 【効果】 イブプロフェンにより薬効の優れたかぜ薬と
なると共に、フェニルプロパノールアミンの分解が抑え
られ、イブプロフェンとの配合安定性に起因する外観変
化が抑制される。そのため、固形製剤の品質保証期間を
延長できる。
ンと0.1〜10重量%の塩酸フェニルプロパノールア
ミンを含有し、安定化されている。少なくとも一方の薬
効成分、好ましくは双方の薬効成分を、担体を用いて個
別に造粒してイブプロフェン群と、フェニルプロパノー
ルアミン群とを調製し、両者を混合する群分け配合によ
り、各薬効成分の安定性が高まる。フェニルプロパノー
ルアミン群は、安定性を維持しうる範囲で還元性糖の含
有量を最少限とするのが好ましい。 【効果】 イブプロフェンにより薬効の優れたかぜ薬と
なると共に、フェニルプロパノールアミンの分解が抑え
られ、イブプロフェンとの配合安定性に起因する外観変
化が抑制される。そのため、固形製剤の品質保証期間を
延長できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消炎・鎮痛・解熱剤と
して用いられているイブプロフェンと、鼻水・鼻づまり
に効果のあるフェニルプロパノールアミン又はその塩
と、さらに所望により他の薬効成分を含有する安定化さ
れた固型製剤およびその製造方法に関する。とりわけイ
ブプロフェン群と塩酸フェニルプロパノールアミン群と
が群分け配合されている固型製剤およびその製造方法に
関する。
して用いられているイブプロフェンと、鼻水・鼻づまり
に効果のあるフェニルプロパノールアミン又はその塩
と、さらに所望により他の薬効成分を含有する安定化さ
れた固型製剤およびその製造方法に関する。とりわけイ
ブプロフェン群と塩酸フェニルプロパノールアミン群と
が群分け配合されている固型製剤およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】イブプロフェンは、1964年ニコルソ
ン(Nicholson)とアダモ(Adamo)によって合成され、イ
ギリスのブーツ ピュア ドラッグ(Boots Pure Drug)
社で開発され、専ら消炎・鎮痛・解熱剤として施用され
てきている。一方、塩酸フェニルプロパノールアミン
は、エフェドリン類似の薬理作用を有する交感神経興奮
薬であり、鼻水、鼻づまりに治療効果があるため、一般
薬の鼻炎薬として用いられている。
ン(Nicholson)とアダモ(Adamo)によって合成され、イ
ギリスのブーツ ピュア ドラッグ(Boots Pure Drug)
社で開発され、専ら消炎・鎮痛・解熱剤として施用され
てきている。一方、塩酸フェニルプロパノールアミン
は、エフェドリン類似の薬理作用を有する交感神経興奮
薬であり、鼻水、鼻づまりに治療効果があるため、一般
薬の鼻炎薬として用いられている。
【0003】国際公開番号WO85/04589に対応
する特表昭61−501913号公報には、鎮痛剤成分
としてのイブプロフェンなどの非ステロイド系抗炎症剤
と、うっ血除去剤としての塩酸フェニルプロパノールア
ミンとを含むかぜ薬組成物が開示されている。国際公開
番号WO91/17746には、フェニルプロパノール
アミンとイブプロフェンと基剤とを含む経口剤が開示さ
れている。これらの製剤は、いずれも、イブプロフェン
と塩酸フェニルプロパノールアミンとを乳糖や他の基剤
とともに直接混合して製剤としている。
する特表昭61−501913号公報には、鎮痛剤成分
としてのイブプロフェンなどの非ステロイド系抗炎症剤
と、うっ血除去剤としての塩酸フェニルプロパノールア
ミンとを含むかぜ薬組成物が開示されている。国際公開
番号WO91/17746には、フェニルプロパノール
アミンとイブプロフェンと基剤とを含む経口剤が開示さ
れている。これらの製剤は、いずれも、イブプロフェン
と塩酸フェニルプロパノールアミンとを乳糖や他の基剤
とともに直接混合して製剤としている。
【0004】本発明者らも、より効果の優れた総合感冒
剤を求めて種々検討した結果、従来、抗炎症、鎮痛、解
熱剤に用いられてきたイブプロフェンとフェニルプロパ
ノールアミンとその塩(例えば、塩酸フェニルプロパノ
ールアミン)を配合した製剤がとりわけ風邪薬として極
めて有望であることを見出した。
剤を求めて種々検討した結果、従来、抗炎症、鎮痛、解
熱剤に用いられてきたイブプロフェンとフェニルプロパ
ノールアミンとその塩(例えば、塩酸フェニルプロパノ
ールアミン)を配合した製剤がとりわけ風邪薬として極
めて有望であることを見出した。
【0005】しかし、これらの製剤では、前記有効成分
の安定性が劣り、経時的に有効成分の含量が低下するの
みならず、外観変化をもたらす。
の安定性が劣り、経時的に有効成分の含量が低下するの
みならず、外観変化をもたらす。
【0006】より詳細には、イブプロフェンは、融点が
75℃と低く、他の成分の融点降下を起こすことが多
い。また、他の活性成分とイブプロフェンとが配合され
た製剤は安定性が悪く、有効成分の含量低下、外観変化
等を伴いがちである。例えば、「イブプロフェン顆粒の
配合変化」(佐藤、薬局,27,12,73−78,1
976)には、メチルエフェドリン、炭酸水素ナトリウ
ムとの配合禁忌が記載され、「医薬品の配合変化に関す
る研究」(上田、富山県薬事研究所所報 Vol 1984
/1985,p127−234,1987)には、dl
−マレイン酸クロルフェニラミン、アスコルビン酸など
との配合禁忌が記載されている。
75℃と低く、他の成分の融点降下を起こすことが多
い。また、他の活性成分とイブプロフェンとが配合され
た製剤は安定性が悪く、有効成分の含量低下、外観変化
等を伴いがちである。例えば、「イブプロフェン顆粒の
配合変化」(佐藤、薬局,27,12,73−78,1
976)には、メチルエフェドリン、炭酸水素ナトリウ
ムとの配合禁忌が記載され、「医薬品の配合変化に関す
る研究」(上田、富山県薬事研究所所報 Vol 1984
/1985,p127−234,1987)には、dl
−マレイン酸クロルフェニラミン、アスコルビン酸など
との配合禁忌が記載されている。
【0007】一方、塩酸フェニルプロパノールアミン
は、ある種の糖類と反応し、液のpHによっても分解す
ることが確認されている(R. H. バリー(BARRY.),
J. Pharm. Sci. 71,No.1 Jan. 116−118,1
982)。又「医薬品の配合変化に関する研究」(上
田、富山県薬事研究所所報 Vol 1984/1985,
p127−234,1987)には、塩化リゾチーム、
グアヤコールスルホン酸カリウム、臭化水素酸デキスト
ロメトルファンなどが配合禁忌とされている。
は、ある種の糖類と反応し、液のpHによっても分解す
ることが確認されている(R. H. バリー(BARRY.),
J. Pharm. Sci. 71,No.1 Jan. 116−118,1
982)。又「医薬品の配合変化に関する研究」(上
田、富山県薬事研究所所報 Vol 1984/1985,
p127−234,1987)には、塩化リゾチーム、
グアヤコールスルホン酸カリウム、臭化水素酸デキスト
ロメトルファンなどが配合禁忌とされている。
【0008】特に、イブプロフェンとフェニルプロパノ
ールアミン又はその塩とを含む製剤では、上記のような
問題が顕著に生じる。例えば、イブプロフェンと塩酸フ
ェニルプロパノールアミンとを含む製剤においては、高
温度、高湿度において、経日的に特に塩酸フェニルプロ
パノールアミンの安定性が悪く、イブプロフェンとの配
合性に起因する外観変化も呈する。このように、イブプ
ロフェンと塩酸フェニルプロパノールアミンとの配合製
剤において、充分実用性のある安定化された製剤は未だ
見出されていない。
ールアミン又はその塩とを含む製剤では、上記のような
問題が顕著に生じる。例えば、イブプロフェンと塩酸フ
ェニルプロパノールアミンとを含む製剤においては、高
温度、高湿度において、経日的に特に塩酸フェニルプロ
パノールアミンの安定性が悪く、イブプロフェンとの配
合性に起因する外観変化も呈する。このように、イブプ
ロフェンと塩酸フェニルプロパノールアミンとの配合製
剤において、充分実用性のある安定化された製剤は未だ
見出されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イブ
プロフェンとフェニルプロパノール又はその薬理的に許
容される塩との両成分を含有するにも拘らず、前記有効
成分が安定化された固形製剤およびその製造方法を提供
することにある。
プロフェンとフェニルプロパノール又はその薬理的に許
容される塩との両成分を含有するにも拘らず、前記有効
成分が安定化された固形製剤およびその製造方法を提供
することにある。
【0010】本発明の他の目的は、フェニルプロパノー
ルアミン又はその薬理的に許容される塩の経日的分解と
製剤の外観変化が顕著に抑制され、製品の品質保証期間
が長く、製品価値の高い固形製剤およびその製造方法を
提供することにある。
ルアミン又はその薬理的に許容される塩の経日的分解と
製剤の外観変化が顕著に抑制され、製品の品質保証期間
が長く、製品価値の高い固形製剤およびその製造方法を
提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、総合感冒剤な
どのかぜ薬製剤として有用な固形製剤およびその製造方
法を提供することにある。
どのかぜ薬製剤として有用な固形製剤およびその製造方
法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、イブプロ
フェンとフェニルプロパノールアミン又はその塩を含む
製剤の安定化について種々検討を加えたところ、イブプ
ロフェン群とフェニルプロパノールアミン群を分離して
配合すると、有効成分が顕著に安定化されること、更に
フェニルプロパノールアミン群に、特定の担体を多量に
配合しない場合には、顕著に有効成分の分解が抑えら
れ、安定な製剤が得られることを見い出した。本発明
は、上記の知見に基づき、さらに検討を重ねて完成した
ものである。
フェンとフェニルプロパノールアミン又はその塩を含む
製剤の安定化について種々検討を加えたところ、イブプ
ロフェン群とフェニルプロパノールアミン群を分離して
配合すると、有効成分が顕著に安定化されること、更に
フェニルプロパノールアミン群に、特定の担体を多量に
配合しない場合には、顕著に有効成分の分解が抑えら
れ、安定な製剤が得られることを見い出した。本発明
は、上記の知見に基づき、さらに検討を重ねて完成した
ものである。
【0013】すなわち、本発明は、イブプロフェンとフ
ェニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容される
塩とを含有してなる安定化された固型製剤を提供する。
この製剤において、イブプロフェンとフェニルプロパノ
ールアミン又はその薬理的に許容される塩(例えば、塩
酸フェニルプロパノールアミン)とが群分け配合されて
いてもよい。さらに、フェニルプロパノールアミン又は
その薬理的に許容される塩の群には、安定性に悪影響を
及ぼさない量であれば、還元性糖が含有されていてもよ
い。
ェニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容される
塩とを含有してなる安定化された固型製剤を提供する。
この製剤において、イブプロフェンとフェニルプロパノ
ールアミン又はその薬理的に許容される塩(例えば、塩
酸フェニルプロパノールアミン)とが群分け配合されて
いてもよい。さらに、フェニルプロパノールアミン又は
その薬理的に許容される塩の群には、安定性に悪影響を
及ぼさない量であれば、還元性糖が含有されていてもよ
い。
【0014】また、本発明は、イブプロフェンおよびフ
ェニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容される
塩の少なくとも一方の成分を担体を用いて造粒し、他方
の成分と混合する安定化された固型製剤の製造方法を提
供する。この方法において、イブプロフェンを含む造粒
末と、フェニルプロパノールアミン又はその薬理的に許
容される塩を含む造粒末とを調製し、両者を混合しても
よい。
ェニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容される
塩の少なくとも一方の成分を担体を用いて造粒し、他方
の成分と混合する安定化された固型製剤の製造方法を提
供する。この方法において、イブプロフェンを含む造粒
末と、フェニルプロパノールアミン又はその薬理的に許
容される塩を含む造粒末とを調製し、両者を混合しても
よい。
【0015】本明細書において、「群分け配合」とは、
イブプロフェン群と、フェニルプロパノールアミン又は
その薬理的に許容される塩の群とを、両者の接触が抑制
された状態で含有することを意味する。フェニルプロパ
ノールアミン又はその薬理的に許容される塩の群を、単
に「フェニルプロパノールアミン群」と称することがあ
る。また、「造粒末」には細粒剤、顆粒剤および丸剤が
含まれる。
イブプロフェン群と、フェニルプロパノールアミン又は
その薬理的に許容される塩の群とを、両者の接触が抑制
された状態で含有することを意味する。フェニルプロパ
ノールアミン又はその薬理的に許容される塩の群を、単
に「フェニルプロパノールアミン群」と称することがあ
る。また、「造粒末」には細粒剤、顆粒剤および丸剤が
含まれる。
【0016】本発明の固型製剤としては具体的には、細
粒剤、顆粒剤および丸剤などの造粒末、錠剤、カプセル
剤などの経口投与固型製剤が好ましい。本発明の製剤は
とりわけかぜ薬製剤に適している。
粒剤、顆粒剤および丸剤などの造粒末、錠剤、カプセル
剤などの経口投与固型製剤が好ましい。本発明の製剤は
とりわけかぜ薬製剤に適している。
【0017】本発明の固形製剤には、薬効成分としてイ
ブプロフェンおよびフェニルプロパノールアミン又はそ
の塩が含まれている。フェニルプロパノールアミンの塩
には、薬理的に許容される塩であればよく、例えば、塩
酸フェニルプロパノールアミンなどが含まれる。
ブプロフェンおよびフェニルプロパノールアミン又はそ
の塩が含まれている。フェニルプロパノールアミンの塩
には、薬理的に許容される塩であればよく、例えば、塩
酸フェニルプロパノールアミンなどが含まれる。
【0018】本発明の製剤は、所望により、前記イブプ
ロフェン及びフェニルプロパノールアミン又はその塩以
外に他の薬効成分を含んでいてもよい。このような薬効
成分としては、例えば、アセトアミノフェン、フェナセ
チン、アスピリン、エテンザミド、アミノピリン、フェ
ニルブタゾン、ケトフェニルブタゾン、インドメタシ
ン、ナプロキセン、イブフェナック、セラチオペプチダ
ーゼ、塩化リゾチーム、メフェナム酸などの解熱、鎮痛
及び/又は消炎剤;塩酸クロペラスチン、コデイン類
(例えば、リン酸ジヒドロコデイン及びリン酸コデイン
など)、オキシメテバノール、塩酸エプラジノン、デキ
ストロメトルファン又はその塩(例えば、臭化水素酸塩
など)、チペピジン、塩酸エフェドリン、dl−塩酸メ
チルエフェドリン、ノスカピン、ジメモルファン又はそ
の塩(例えば、リン酸塩、硫酸塩など)、塩酸ブロムヘ
キシンなどの鎮咳及び/又は去痰剤;無水カフェイン、
エフェドリン、テオフィリン、ジフェンヒドラミン又は
その塩(例えば、塩酸塩など)、クロルフェニラミン又
はその塩(例えば、D−マレイン酸塩など)などの気管
支拡張剤;甘草(カンゾウGlycyrrhixae Radix)、セネ
ガ、柴胡(サイコBupleuri Radix)、桂皮(Cinnamomi
Cortex)、葛根(Pherariae Radix )、麻黄(Ephedrae
Herba)、ケイガイ(Schizonepetae Herba )、レンギ
ョウ(ForsythiaeFructus)、キョウニン(Armeniacae
Semen)、半夏(ハンゲPinellae Tuber)、シャクヤク
(Paeoniae Radix)、細辛(サイシンAsiasri Radix
)、生姜(ショウキョウZingiberis Phizoma)、五味
子(ゴミシSchisandrae Fructus )、蘇葉(Perillae H
erba)、人参(Ginseng Radix )、陳皮(Aurantii Nob
ilis Pericarpium)などの漢方薬エキス;ビタミン
B1 、フルスルチアミン、ビタミンB2 、ビタミンCな
どのビタミン類;水酸化マグネシウム、酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウム[例えば、ノイシリン(商品
名)]、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタ
ルサイト[例えば、アルカマック(商品名)]、水酸化
アルミニウム・炭酸水素ナトリウムの共沈生成物[例え
ば、クムライト(商品名)]、スクラルファートなどの
制酸剤や粘膜保護剤;ミネラル類;アミノ酸類などが挙
げられる。なお、かぜ薬製剤の場合、これらの薬効成分
は、医薬品製造指針(1991年版薬業時報社)のかぜ
薬基準に基づいて通常配合される。
ロフェン及びフェニルプロパノールアミン又はその塩以
外に他の薬効成分を含んでいてもよい。このような薬効
成分としては、例えば、アセトアミノフェン、フェナセ
チン、アスピリン、エテンザミド、アミノピリン、フェ
ニルブタゾン、ケトフェニルブタゾン、インドメタシ
ン、ナプロキセン、イブフェナック、セラチオペプチダ
ーゼ、塩化リゾチーム、メフェナム酸などの解熱、鎮痛
及び/又は消炎剤;塩酸クロペラスチン、コデイン類
(例えば、リン酸ジヒドロコデイン及びリン酸コデイン
など)、オキシメテバノール、塩酸エプラジノン、デキ
ストロメトルファン又はその塩(例えば、臭化水素酸塩
など)、チペピジン、塩酸エフェドリン、dl−塩酸メ
チルエフェドリン、ノスカピン、ジメモルファン又はそ
の塩(例えば、リン酸塩、硫酸塩など)、塩酸ブロムヘ
キシンなどの鎮咳及び/又は去痰剤;無水カフェイン、
エフェドリン、テオフィリン、ジフェンヒドラミン又は
その塩(例えば、塩酸塩など)、クロルフェニラミン又
はその塩(例えば、D−マレイン酸塩など)などの気管
支拡張剤;甘草(カンゾウGlycyrrhixae Radix)、セネ
ガ、柴胡(サイコBupleuri Radix)、桂皮(Cinnamomi
Cortex)、葛根(Pherariae Radix )、麻黄(Ephedrae
Herba)、ケイガイ(Schizonepetae Herba )、レンギ
ョウ(ForsythiaeFructus)、キョウニン(Armeniacae
Semen)、半夏(ハンゲPinellae Tuber)、シャクヤク
(Paeoniae Radix)、細辛(サイシンAsiasri Radix
)、生姜(ショウキョウZingiberis Phizoma)、五味
子(ゴミシSchisandrae Fructus )、蘇葉(Perillae H
erba)、人参(Ginseng Radix )、陳皮(Aurantii Nob
ilis Pericarpium)などの漢方薬エキス;ビタミン
B1 、フルスルチアミン、ビタミンB2 、ビタミンCな
どのビタミン類;水酸化マグネシウム、酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウム[例えば、ノイシリン(商品
名)]、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタ
ルサイト[例えば、アルカマック(商品名)]、水酸化
アルミニウム・炭酸水素ナトリウムの共沈生成物[例え
ば、クムライト(商品名)]、スクラルファートなどの
制酸剤や粘膜保護剤;ミネラル類;アミノ酸類などが挙
げられる。なお、かぜ薬製剤の場合、これらの薬効成分
は、医薬品製造指針(1991年版薬業時報社)のかぜ
薬基準に基づいて通常配合される。
【0019】本発明の固形製剤において、イブプロフェ
ンとフェニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容
される塩とは安定化されている。イブプロフェンとフェ
ニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容される塩
とは群分けして配合することにより安定化できる。この
群分け配合において、イブプロフェンとフェニルプロパ
ノールアミン又はその塩は、通常、担体により接触が抑
制されている。
ンとフェニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容
される塩とは安定化されている。イブプロフェンとフェ
ニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容される塩
とは群分けして配合することにより安定化できる。この
群分け配合において、イブプロフェンとフェニルプロパ
ノールアミン又はその塩は、通常、担体により接触が抑
制されている。
【0020】このような群分けによりイブプロフェン群
とフェニルプロパノールアミン群とを含有する固形製剤
においては、配合禁忌とされていた成分も、有効成分の
安定性を損なうことなく使用できるという利点がある。
例えば、イブプロフェンとの配合が忌避とされているd
l−塩酸メチルエフェドリン、ビタミンCなどは、フェ
ニルプロパノールアミン群に含有させ、フェニルプロパ
ノールアミン又はその塩との配合が忌避とされている塩
化リゾチームなどは、イブプロフェン群に含有させるこ
とができる。
とフェニルプロパノールアミン群とを含有する固形製剤
においては、配合禁忌とされていた成分も、有効成分の
安定性を損なうことなく使用できるという利点がある。
例えば、イブプロフェンとの配合が忌避とされているd
l−塩酸メチルエフェドリン、ビタミンCなどは、フェ
ニルプロパノールアミン群に含有させ、フェニルプロパ
ノールアミン又はその塩との配合が忌避とされている塩
化リゾチームなどは、イブプロフェン群に含有させるこ
とができる。
【0021】前記担体としては、前記有効成分の安定性
を損わず、造粒末の製造に用いられる慣用の添加剤が使
用できる。担体としては、例えば、乳糖、ショ糖、マン
ニトール、コーンスターチ、タルク、結晶セルロース
(アビセルなど)、ステアリン酸マグネシウム、軽質無
水ケイ酸、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、L−シ
ステインなどの賦形剤;澱粉、アルファー化デンプン、
ゼラチン、アラビアゴム末、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロ
リドン、プルラン、デキストリンなどの結合剤;カルボ
キシメチルセルロースカルシウム[カルメロースカルシ
ウム、例えば、ECG505(商品名)]、低置換度ヒ
ドロキシプロピルセルロース(L−HPC)、クロスカ
ルメロースナトリウム[例えば、アクジゾル(商品
名)]などの崩壊剤;アルキル硫酸ナトリウムなどのア
ニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよ
びポリオキシエチレンヒマシ油誘導体等の非イオン系界
面活性剤などの界面活性剤;着色剤;矯味剤;吸着剤;
防腐剤;湿潤剤;帯電防止剤;崩壊延長剤などが挙げら
れる。これらの担体のうち、少なくとも賦形剤および結
合剤が繁用され、崩壊剤を併用する場合も多い。
を損わず、造粒末の製造に用いられる慣用の添加剤が使
用できる。担体としては、例えば、乳糖、ショ糖、マン
ニトール、コーンスターチ、タルク、結晶セルロース
(アビセルなど)、ステアリン酸マグネシウム、軽質無
水ケイ酸、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、L−シ
ステインなどの賦形剤;澱粉、アルファー化デンプン、
ゼラチン、アラビアゴム末、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロ
リドン、プルラン、デキストリンなどの結合剤;カルボ
キシメチルセルロースカルシウム[カルメロースカルシ
ウム、例えば、ECG505(商品名)]、低置換度ヒ
ドロキシプロピルセルロース(L−HPC)、クロスカ
ルメロースナトリウム[例えば、アクジゾル(商品
名)]などの崩壊剤;アルキル硫酸ナトリウムなどのア
ニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよ
びポリオキシエチレンヒマシ油誘導体等の非イオン系界
面活性剤などの界面活性剤;着色剤;矯味剤;吸着剤;
防腐剤;湿潤剤;帯電防止剤;崩壊延長剤などが挙げら
れる。これらの担体のうち、少なくとも賦形剤および結
合剤が繁用され、崩壊剤を併用する場合も多い。
【0022】また、必要に応じて、脂質を用いてもよ
い。このような脂質としては、例えば、ヒマシ油、綿実
油、菜種油、牛脂などの油脂の硬化油;蜜ロウ、カルナ
ウバロウ、鯨ロウ、レシチン、パラフィン、マイクロク
リスタリンワックスなどのワックス;ステアリン酸、パ
ルミチン酸などの脂肪酸又はナトリウム塩、カリウム塩
などの脂肪酸塩;ステアリルアルコール、セチルアルコ
ールなどの脂肪アルコール;ステアリン酸トリグリセラ
イドなどのグリセリン脂肪酸エステルおよびポリグリセ
リン脂肪酸エステルなどが例示される。
い。このような脂質としては、例えば、ヒマシ油、綿実
油、菜種油、牛脂などの油脂の硬化油;蜜ロウ、カルナ
ウバロウ、鯨ロウ、レシチン、パラフィン、マイクロク
リスタリンワックスなどのワックス;ステアリン酸、パ
ルミチン酸などの脂肪酸又はナトリウム塩、カリウム塩
などの脂肪酸塩;ステアリルアルコール、セチルアルコ
ールなどの脂肪アルコール;ステアリン酸トリグリセラ
イドなどのグリセリン脂肪酸エステルおよびポリグリセ
リン脂肪酸エステルなどが例示される。
【0023】好ましい態様において、前記有効成分の接
触を抑制するため、イブプロフェンおよびフェニルプロ
パノールアミン又はその薬理的に許容される塩の少なく
とも一方の成分が、担体を用いて造粒した造粒末に含ま
れている。この場合、一方の有効成分と担体とを含む群
の造粒末に、造粒されていない他方の有効成分の群を混
合してもよい。さらに好ましい態様において、イブプロ
フェンとフェニルプロパノールアミン又はその薬理的に
許容される塩とが相異なる造粒末に含有されている。こ
の場合、イブプロフェン群の造粒末と、フェニルプロパ
ノールアミン群の造粒末とを混合することにより、固型
製剤を調製できる。
触を抑制するため、イブプロフェンおよびフェニルプロ
パノールアミン又はその薬理的に許容される塩の少なく
とも一方の成分が、担体を用いて造粒した造粒末に含ま
れている。この場合、一方の有効成分と担体とを含む群
の造粒末に、造粒されていない他方の有効成分の群を混
合してもよい。さらに好ましい態様において、イブプロ
フェンとフェニルプロパノールアミン又はその薬理的に
許容される塩とが相異なる造粒末に含有されている。こ
の場合、イブプロフェン群の造粒末と、フェニルプロパ
ノールアミン群の造粒末とを混合することにより、固型
製剤を調製できる。
【0024】群分け配合の好ましい態様には、(1)配
合安定性の悪い前記有効成分を別々に造粒末とし、混合
して各有効成分の接触面積を減少させて安定化させる方
法、(2)群分けした造粒末の混合物を打錠する方法、
(3)各々群分けした造粒末を用いて積層錠剤機(例え
ば、菊水製作所製など)で2層又は多層の錠剤とする方
法、(4)複数層の錠剤において、各層の間に薄い緩衝
層を設けサンドイッチ型錠剤とする方法、(5)少なく
とも一方の群の有効成分をポリマーでコーティング又は
マイクロカプセル化し、両者を分離して安定化する方法
などが含まれる。このような群分け配合の好ましい方法
としては、例えば次のような方法が挙げられる。
合安定性の悪い前記有効成分を別々に造粒末とし、混合
して各有効成分の接触面積を減少させて安定化させる方
法、(2)群分けした造粒末の混合物を打錠する方法、
(3)各々群分けした造粒末を用いて積層錠剤機(例え
ば、菊水製作所製など)で2層又は多層の錠剤とする方
法、(4)複数層の錠剤において、各層の間に薄い緩衝
層を設けサンドイッチ型錠剤とする方法、(5)少なく
とも一方の群の有効成分をポリマーでコーティング又は
マイクロカプセル化し、両者を分離して安定化する方法
などが含まれる。このような群分け配合の好ましい方法
としては、例えば次のような方法が挙げられる。
【0025】すなわち、群分け配合において、イブプロ
フェン群は、イブプロフェンと、必要に応じて他の薬物
と、担体、好ましくは少なくとも結合剤及び賦形剤とを
混合し、慣用の方法で造粒することにより得ることがで
きる。例えば、湿式流動層造粒法を利用する場合、イブ
プロフェン群の造粒末は、イブプロフェンと、必要に応
じて他の薬物に、賦形剤、崩壊剤などの添加剤などを適
宜量添加して混合し、例えばヒドロキシプロピルセルロ
ース水溶液などの結合剤を、流動層造粒機でスプレー
し、乾燥するなどの方法により得ることができる。
フェン群は、イブプロフェンと、必要に応じて他の薬物
と、担体、好ましくは少なくとも結合剤及び賦形剤とを
混合し、慣用の方法で造粒することにより得ることがで
きる。例えば、湿式流動層造粒法を利用する場合、イブ
プロフェン群の造粒末は、イブプロフェンと、必要に応
じて他の薬物に、賦形剤、崩壊剤などの添加剤などを適
宜量添加して混合し、例えばヒドロキシプロピルセルロ
ース水溶液などの結合剤を、流動層造粒機でスプレー
し、乾燥するなどの方法により得ることができる。
【0026】イブプロフェン群におけるイブプロフェン
の含有量は、例えば、10〜60重量%、好ましくは2
0〜40重量%程度である。イブプロフェン群は、他の
成分として、他の薬物0〜10重量%(好ましくは0〜
5重量%)および担体30〜90重量%(好ましくは5
0〜80重量%)程度を含む場合が多い。担体に関し、
イブプロフェン群は、結合剤0.5〜15重量%(好ま
しくは1〜10重量%)、賦形剤20〜85重量%(好
ましくは40〜75重量%)、崩壊剤0.5〜15重量
%(好ましくは1〜10重量%)程度を含む場合が多
い。
の含有量は、例えば、10〜60重量%、好ましくは2
0〜40重量%程度である。イブプロフェン群は、他の
成分として、他の薬物0〜10重量%(好ましくは0〜
5重量%)および担体30〜90重量%(好ましくは5
0〜80重量%)程度を含む場合が多い。担体に関し、
イブプロフェン群は、結合剤0.5〜15重量%(好ま
しくは1〜10重量%)、賦形剤20〜85重量%(好
ましくは40〜75重量%)、崩壊剤0.5〜15重量
%(好ましくは1〜10重量%)程度を含む場合が多
い。
【0027】一方、フェニルプロパノールアミン群も、
イブプロフェンに代えて、フェニルプロパノールアミン
又はその塩を用いることにより、上記イブプロフェン群
と同様の方法で造粒することにより得ることができる。
例えば、湿式流動層造粒法を利用する場合、フェニルプ
ロパノールアミン群の造粒末は、フェニルプロパノール
アミン又はその塩と、必要に応じて他の薬物に、賦形
剤、崩壊剤などの添加剤などを適宜量添加して混合し、
例えばヒドロキシプロピルセルロース水溶液などの結合
剤を、流動層造粒機でスプレーし、乾燥するなどの方法
により得ることができる。
イブプロフェンに代えて、フェニルプロパノールアミン
又はその塩を用いることにより、上記イブプロフェン群
と同様の方法で造粒することにより得ることができる。
例えば、湿式流動層造粒法を利用する場合、フェニルプ
ロパノールアミン群の造粒末は、フェニルプロパノール
アミン又はその塩と、必要に応じて他の薬物に、賦形
剤、崩壊剤などの添加剤などを適宜量添加して混合し、
例えばヒドロキシプロピルセルロース水溶液などの結合
剤を、流動層造粒機でスプレーし、乾燥するなどの方法
により得ることができる。
【0028】フェニルプロパノールアミン群が、乳糖、
ショ糖などの還元性を有する糖を多量に含むと、フェニ
ルプロパノールアミン又はその塩の安定性が損われる。
そのため、フェニルプロパノールアミン群では、その薬
効成分の安定性を維持できる範囲で、還元性糖の含有量
を最少限に抑える、すなわち同群には、安定性に悪影響
を及ぼす量の還元糖を含まないのが好ましい。より具体
的には、フェニルプロパノールアミン群には、還元性糖
を配合しないか、還元性糖を配合する場合には、フェニ
ルプロパノールアミン又はその塩に対して5重量%以
下、好ましくは3重量%以下に止めるのが好ましい。ま
た、還元性糖に代えて、還元性のOH基を有していない
糖アルコール類、例えばマンニット、マルチトール、ソ
ルビトールなどを添加するのが好ましい。
ショ糖などの還元性を有する糖を多量に含むと、フェニ
ルプロパノールアミン又はその塩の安定性が損われる。
そのため、フェニルプロパノールアミン群では、その薬
効成分の安定性を維持できる範囲で、還元性糖の含有量
を最少限に抑える、すなわち同群には、安定性に悪影響
を及ぼす量の還元糖を含まないのが好ましい。より具体
的には、フェニルプロパノールアミン群には、還元性糖
を配合しないか、還元性糖を配合する場合には、フェニ
ルプロパノールアミン又はその塩に対して5重量%以
下、好ましくは3重量%以下に止めるのが好ましい。ま
た、還元性糖に代えて、還元性のOH基を有していない
糖アルコール類、例えばマンニット、マルチトール、ソ
ルビトールなどを添加するのが好ましい。
【0029】フェニルプロパノールアミン群において、
フェニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容され
る塩の含有量は、例えば、10〜60重量%、好ましく
は20〜40重量%程度である。フェニルプロパノール
アミン群は、他の成分として、他の薬物0〜50重量%
(好ましくは0〜40重量%)および担体20〜90重
量%(好ましくは30〜70重量%)程度を含む場合が
多い。担体に関し、フェニルプロパノールアミン群は、
結合剤0.5〜15重量%(好ましくは1〜10重量
%)、賦形剤20〜70重量%(好ましくは30〜60
重量%)、崩壊剤0〜15重量%(好ましくは0〜10
重量%)程度を含む場合が多い。
フェニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容され
る塩の含有量は、例えば、10〜60重量%、好ましく
は20〜40重量%程度である。フェニルプロパノール
アミン群は、他の成分として、他の薬物0〜50重量%
(好ましくは0〜40重量%)および担体20〜90重
量%(好ましくは30〜70重量%)程度を含む場合が
多い。担体に関し、フェニルプロパノールアミン群は、
結合剤0.5〜15重量%(好ましくは1〜10重量
%)、賦形剤20〜70重量%(好ましくは30〜60
重量%)、崩壊剤0〜15重量%(好ましくは0〜10
重量%)程度を含む場合が多い。
【0030】造粒末の調製には、一般に利用される造粒
法、例えば、水や有機溶媒を含む溶液又は分散液を用い
る噴霧造粒法や噴霧転動造粒法などの湿式造粒法、粉粒
状の結合剤を用いる流動層造粒法、転動造粒法などの乾
式造粒法のいずれも利用できる。
法、例えば、水や有機溶媒を含む溶液又は分散液を用い
る噴霧造粒法や噴霧転動造粒法などの湿式造粒法、粉粒
状の結合剤を用いる流動層造粒法、転動造粒法などの乾
式造粒法のいずれも利用できる。
【0031】本発明の固形製剤は、細粒剤、顆粒剤、丸
剤、前記細粒剤や顆粒剤を打錠した錠剤、カプセル内に
前記細粒剤や顆粒剤を充填したカプセル剤の形態などで
あってもよい。細粒剤の平均粒径は、例えば、10〜5
00μm、好ましくは100〜500μm程度である。
顆粒剤の平均粒径は、例えば、500〜1500μm程
度である。
剤、前記細粒剤や顆粒剤を打錠した錠剤、カプセル内に
前記細粒剤や顆粒剤を充填したカプセル剤の形態などで
あってもよい。細粒剤の平均粒径は、例えば、10〜5
00μm、好ましくは100〜500μm程度である。
顆粒剤の平均粒径は、例えば、500〜1500μm程
度である。
【0032】細粒剤、顆粒剤や丸剤を含む固形製剤は、
前記イブプロフェン群の造粒末と、フェニルプロパノー
ル群の造粒末とをそのまま混合して分包に小分けして充
填すればよい。又、カプセル剤とする場合は、前記イブ
プロフェン群の造粒末と、フェニルプロパノール群の造
粒末とを混合し、カプセル充填機を用いてカプセルに直
接充填してもよく、前記2つの造粒末を2層に充填して
もよい。
前記イブプロフェン群の造粒末と、フェニルプロパノー
ル群の造粒末とをそのまま混合して分包に小分けして充
填すればよい。又、カプセル剤とする場合は、前記イブ
プロフェン群の造粒末と、フェニルプロパノール群の造
粒末とを混合し、カプセル充填機を用いてカプセルに直
接充填してもよく、前記2つの造粒末を2層に充填して
もよい。
【0033】また、錠剤は、前記イブプロフェン群の造
粒末と、フェニルプロパノール群の造粒末と、担体(例
えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤など)などを混合し、圧
縮成型することにより調製できる。
粒末と、フェニルプロパノール群の造粒末と、担体(例
えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤など)などを混合し、圧
縮成型することにより調製できる。
【0034】前記イブプロフェン群とフェニルプロパノ
ールアミン群とは、各群の有効成分の含有量に応じて、
適当な割合、例えば、2〜98/98〜2(重量比)、
好ましくは5〜95/95〜5(重量比)程度の広い範
囲で混合できる。
ールアミン群とは、各群の有効成分の含有量に応じて、
適当な割合、例えば、2〜98/98〜2(重量比)、
好ましくは5〜95/95〜5(重量比)程度の広い範
囲で混合できる。
【0035】かぜ薬製剤において、イブプロフェンの配
合量は、有効成分がイブプロフェン単独の場合の医療用
常用量の約50〜90重量%、好ましくは60〜80重
量%程度でよい。イブプロフェン群の配合量は、製剤の
種類に応じて、イブプロフェンの投与量が、100〜1
000mg/日、好ましくは200〜700mg/日、
より好ましくは300〜500mg/日程度となるよう
に配合するのがよい。フェニルプロパノールアミン群の
配合量は、フェニルプロパノールアミン又はその塩の投
与量が10〜200mg/日、好ましくは30〜100
mg/日程度となる量である。
合量は、有効成分がイブプロフェン単独の場合の医療用
常用量の約50〜90重量%、好ましくは60〜80重
量%程度でよい。イブプロフェン群の配合量は、製剤の
種類に応じて、イブプロフェンの投与量が、100〜1
000mg/日、好ましくは200〜700mg/日、
より好ましくは300〜500mg/日程度となるよう
に配合するのがよい。フェニルプロパノールアミン群の
配合量は、フェニルプロパノールアミン又はその塩の投
与量が10〜200mg/日、好ましくは30〜100
mg/日程度となる量である。
【0036】固形製剤のうち、例えば、錠剤では、製剤
全体の量に対して、イブプロフェンの含有量は5〜50
重量%、好ましくは10〜30重量%、フェニルプロパ
ノールアミン又はその塩の含有量は0.1〜10重量
%、好ましくは1〜5重量%程度である。また、固形製
剤中、他の有効成分の含有量は、例えば、0〜20重量
%、好ましくは1〜15重量%程度、担体の含有量は、
例えば、40〜95重量%、好ましくは50〜90重量
%程度である。担体量に関し、製剤中、結合剤の含有量
は、例えば、0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜
5重量%程度、賦形剤の含有量は、例えば、30〜80
重量%、好ましくは40〜80重量%程度、崩壊剤の含
有量は、例えば、1〜15重量%、好ましくは3〜10
重量%程度である。
全体の量に対して、イブプロフェンの含有量は5〜50
重量%、好ましくは10〜30重量%、フェニルプロパ
ノールアミン又はその塩の含有量は0.1〜10重量
%、好ましくは1〜5重量%程度である。また、固形製
剤中、他の有効成分の含有量は、例えば、0〜20重量
%、好ましくは1〜15重量%程度、担体の含有量は、
例えば、40〜95重量%、好ましくは50〜90重量
%程度である。担体量に関し、製剤中、結合剤の含有量
は、例えば、0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜
5重量%程度、賦形剤の含有量は、例えば、30〜80
重量%、好ましくは40〜80重量%程度、崩壊剤の含
有量は、例えば、1〜15重量%、好ましくは3〜10
重量%程度である。
【0037】前記有効成分の安定化のために、製剤の水
分は制御するのが好ましい。通常、製剤の水分含量は、
平衡相対湿度33%以下で乾燥減量として4%以下、好
ましくは3.5%以下が好適である。
分は制御するのが好ましい。通常、製剤の水分含量は、
平衡相対湿度33%以下で乾燥減量として4%以下、好
ましくは3.5%以下が好適である。
【0038】本発明の製剤は、細粒剤、顆粒剤、丸剤な
どの造粒末、錠剤をコーティング剤でコーティングした
コーティング製剤であってもよい。コーティング剤とし
ては、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセル
ロース、エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネー
ト、カルボキシメチルエチルセルロース、セルロースア
セテートトリメリテート、セルロースアセテートフタレ
ート、アミノアルキルメタアクリレートコポリマー、ア
ミノアルキルメタクリレートコポリマー、アクリル酸コ
ポリマー、メタクリル酸コポリマー、ポリビニルアセテ
ートフタレート、メタアクリル酸−メタアクリル酸メチ
ルコポリマーなどが例示される。
どの造粒末、錠剤をコーティング剤でコーティングした
コーティング製剤であってもよい。コーティング剤とし
ては、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセル
ロース、エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネー
ト、カルボキシメチルエチルセルロース、セルロースア
セテートトリメリテート、セルロースアセテートフタレ
ート、アミノアルキルメタアクリレートコポリマー、ア
ミノアルキルメタクリレートコポリマー、アクリル酸コ
ポリマー、メタクリル酸コポリマー、ポリビニルアセテ
ートフタレート、メタアクリル酸−メタアクリル酸メチ
ルコポリマーなどが例示される。
【0039】コーティングに際しては常法によりコーテ
ィング助剤を用いてもよく、このようなコーティング助
剤としては、ポリエチレングリコール6000,ポリソ
ルベート(例、ツィーン80など)、界面活性剤、酸化
チタン、ベンガラなどの色素などが例示される。
ィング助剤を用いてもよく、このようなコーティング助
剤としては、ポリエチレングリコール6000,ポリソ
ルベート(例、ツィーン80など)、界面活性剤、酸化
チタン、ベンガラなどの色素などが例示される。
【0040】コーティング剤のコーティング量は、固形
製剤の種類などに応じて選択できる。固形製剤に対する
コーティング量は、錠剤では0.1〜30重量%、好ま
しくは0.5〜10重量%程度であり、丸剤、顆粒剤で
は0.1〜50重量%、好ましくは1〜20重量%程度
であり、細粒剤では0.1〜100重量%、好ましくは
1〜50重量%程度である。
製剤の種類などに応じて選択できる。固形製剤に対する
コーティング量は、錠剤では0.1〜30重量%、好ま
しくは0.5〜10重量%程度であり、丸剤、顆粒剤で
は0.1〜50重量%、好ましくは1〜20重量%程度
であり、細粒剤では0.1〜100重量%、好ましくは
1〜50重量%程度である。
【0041】コーティングには、慣用の方法、例えば、
パンコーティング法、流動コーティング法、転動コーテ
ィング法などが採用できる。コーティング剤が、水や有
機溶媒を含む溶液又は分散液である場合には、スプレー
コーティング法も採用できる。前記水や有機溶媒の使用
割合は、例えば25〜99重量%程度である。有機溶媒
の種類は特に制限されず、例えば、メタノール、エタノ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコール類;アセ
トン等のケトン類;クロロホルム、ジクロロメタン、ト
リクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類などが使用で
きる。好ましい溶媒には、水及び/又はアルコール類、
特に水が含まれる。
パンコーティング法、流動コーティング法、転動コーテ
ィング法などが採用できる。コーティング剤が、水や有
機溶媒を含む溶液又は分散液である場合には、スプレー
コーティング法も採用できる。前記水や有機溶媒の使用
割合は、例えば25〜99重量%程度である。有機溶媒
の種類は特に制限されず、例えば、メタノール、エタノ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコール類;アセ
トン等のケトン類;クロロホルム、ジクロロメタン、ト
リクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類などが使用で
きる。好ましい溶媒には、水及び/又はアルコール類、
特に水が含まれる。
【0042】本発明の医薬固型製剤は、有効成分の経日
的な分解が抑制され、安定な製剤となる。本発明の医薬
組成物をヒト等哺乳動物の総合感冒剤を含む一般かぜ薬
としてかぜの治療に用いられる場合は、前記錠剤、顆
粒、カプセル剤などの固形製剤を、常法により経口的に
投与することができる。
的な分解が抑制され、安定な製剤となる。本発明の医薬
組成物をヒト等哺乳動物の総合感冒剤を含む一般かぜ薬
としてかぜの治療に用いられる場合は、前記錠剤、顆
粒、カプセル剤などの固形製剤を、常法により経口的に
投与することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、特にかぜ薬として、従
来品より鼻づまりの解消、解熱、消炎等かぜの諸症状に
対する薬効がすぐれたイブプロフェン、フェニルプロパ
ノールアミン又はその塩を含有する安定化した製剤が提
供される。本発明の製剤においては、フェニルプロパノ
ールアミン又はその塩の分解が抑えられ、しかもイブプ
ロフェンとの配合性に起因する外観変化も抑制される。
従って、本発明により、品質保証期間が長く、高い製品
価値を有する安定な医薬固型製剤を得ることができる。
来品より鼻づまりの解消、解熱、消炎等かぜの諸症状に
対する薬効がすぐれたイブプロフェン、フェニルプロパ
ノールアミン又はその塩を含有する安定化した製剤が提
供される。本発明の製剤においては、フェニルプロパノ
ールアミン又はその塩の分解が抑えられ、しかもイブプ
ロフェンとの配合性に起因する外観変化も抑制される。
従って、本発明により、品質保証期間が長く、高い製品
価値を有する安定な医薬固型製剤を得ることができる。
【0044】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明は、これらの実施例により限定され
るものではない。
説明するが、本発明は、これらの実施例により限定され
るものではない。
【0045】実施例1〜3及び比較例1 流動層造粒機(パウレック社製、FD3S)を用いて、
表1に示す配合処方に従って、イブプロフェン群(以
下、単にI群という)の顆粒と、塩酸フェニルプロパノ
ールアミン群(以下、単にP群という)の顆粒とを、そ
れぞれ調製した。なお、I群とP群の調製に際しては、
共に結合剤としてHPC水溶液をスプレーして造粒した
後、乾燥・整粒して顆粒とした。
表1に示す配合処方に従って、イブプロフェン群(以
下、単にI群という)の顆粒と、塩酸フェニルプロパノ
ールアミン群(以下、単にP群という)の顆粒とを、そ
れぞれ調製した。なお、I群とP群の調製に際しては、
共に結合剤としてHPC水溶液をスプレーして造粒した
後、乾燥・整粒して顆粒とした。
【0046】得られたI群の顆粒、P群の顆粒、結晶セ
ルロース、クロスカルメロースナトリウム(アクジゾ
ル)及びステアリン酸マグネシウムを表1に示す割合で
混合し、錠剤機(菊水製作所(株)製、Correct 19
K)及び13.5×6.2mmのオブロング杵を用い
て、一錠当りの重量400mg、圧力2ton/cm2
で打錠し、錠剤を得た。
ルロース、クロスカルメロースナトリウム(アクジゾ
ル)及びステアリン酸マグネシウムを表1に示す割合で
混合し、錠剤機(菊水製作所(株)製、Correct 19
K)及び13.5×6.2mmのオブロング杵を用い
て、一錠当りの重量400mg、圧力2ton/cm2
で打錠し、錠剤を得た。
【0047】なお、実施例2においては、P群にマンニ
ットを用いて群分け法により錠剤を調製し、実施例3で
は、P群に乳糖を用いて群分け法により錠剤を調製し
た。
ットを用いて群分け法により錠剤を調製し、実施例3で
は、P群に乳糖を用いて群分け法により錠剤を調製し
た。
【0048】また、対照としての比較例1では、I群と
P群とに群分けすることなく、実施例1のI群及びP群
に対応する成分のうちHPC水溶液を除く成分を一括し
て混合し、HPC水溶液をスプレーして造粒した後、乾
燥・整粒して顆粒とした。また、得られた顆粒と、結晶
セルロース、クロスカルメロースナトリウム(アクジゾ
ル)及びステアリン酸マグネシウムとを混合して打錠
し、錠剤を調製した。
P群とに群分けすることなく、実施例1のI群及びP群
に対応する成分のうちHPC水溶液を除く成分を一括し
て混合し、HPC水溶液をスプレーして造粒した後、乾
燥・整粒して顆粒とした。また、得られた顆粒と、結晶
セルロース、クロスカルメロースナトリウム(アクジゾ
ル)及びステアリン酸マグネシウムとを混合して打錠
し、錠剤を調製した。
【0049】
【表1】 そして、錠剤を40℃と50℃とで所定期間保存した
後、塩酸フェニルプロパノールアミン含量を液体クロマ
トグラフィーで測定し、その残存率を百分率で示すこと
により、安定性を評価した。表2に示す試験結果から明
らかなように、本発明の固形製剤は、比較例1に比べ
て、塩酸フェニルプロパノールアミン含量の安定性が優
れており、外観変化もないことがわかる。
後、塩酸フェニルプロパノールアミン含量を液体クロマ
トグラフィーで測定し、その残存率を百分率で示すこと
により、安定性を評価した。表2に示す試験結果から明
らかなように、本発明の固形製剤は、比較例1に比べ
て、塩酸フェニルプロパノールアミン含量の安定性が優
れており、外観変化もないことがわかる。
【0050】
【表2】 実施例4および比較例2 実施例1の素錠及び比較例1の素錠を用いて、コーティ
ング機(フロイント社製、ミニハイコーター20)でフ
ィルムコーティングし、それぞれ対応するフィルムコー
ティング錠(実施例4および比較例2)を製造した。コ
ーティング基剤としては、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、酸化チタンを含む下記のコーティング液を用
い、水系でコーティングした。1錠当たりのコーティン
グ量は10mgとした。なお、素錠の仕込量は700錠
である。
ング機(フロイント社製、ミニハイコーター20)でフ
ィルムコーティングし、それぞれ対応するフィルムコー
ティング錠(実施例4および比較例2)を製造した。コ
ーティング基剤としては、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、酸化チタンを含む下記のコーティング液を用
い、水系でコーティングした。1錠当たりのコーティン
グ量は10mgとした。なお、素錠の仕込量は700錠
である。
【0051】[コーティング液の配合処方] ヒドロキシプロピルメチルセルロース 510g 酸化チタン 90g 水 4590ml そして、実施例1と同様にして、経時的に塩酸フェニル
プロパノールアミンの含量と錠剤の外観変化を調べたと
ころ、表3に示す結果を得た。
プロパノールアミンの含量と錠剤の外観変化を調べたと
ころ、表3に示す結果を得た。
【0052】
【表3】 表3に示す試験結果から、本発明の固形製剤は、比較例
2に比べて塩酸フェニルプロパノールアミンが極めて安
定であることがわかる。
2に比べて塩酸フェニルプロパノールアミンが極めて安
定であることがわかる。
【0053】実施例5 実施例1の処方において、I群の乳糖の量を953.0
mg、コーンスターチの量を218.5mgとし、P群
の乳糖の量を2.5mg、コーンスターチの量を11
1.5mgとする以外、実施例1と同様にして、錠剤を
調製した。
mg、コーンスターチの量を218.5mgとし、P群
の乳糖の量を2.5mg、コーンスターチの量を11
1.5mgとする以外、実施例1と同様にして、錠剤を
調製した。
【0054】得られた錠剤について、実施例1と同様に
して、塩酸フェニルプロパノールアミンの安定性および
外観変化を調べたところ、実施例1と同様の良好な結果
を得た。
して、塩酸フェニルプロパノールアミンの安定性および
外観変化を調べたところ、実施例1と同様の良好な結果
を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/135 AAG 8413−4C //(A61K 31/19 31:135) 8413−4C
Claims (17)
- 【請求項1】 イブプロフェンとフェニルプロパノール
アミン又はその薬理的に許容される塩とを含有してなる
安定化された固型製剤。 - 【請求項2】 イブプロフェンとフェニルプロパノール
アミン又はその薬理的に許容される塩とが群分け配合さ
れている請求項1記載の固型製剤。 - 【請求項3】 薬効成分としてイブプロフェンとフェニ
ルプロパノールアミン又はその薬理的に許容される塩と
を含有する製剤であって、これらの薬効成分の接触が担
体により抑制された請求項2記載の固型製剤。 - 【請求項4】 イブプロフェンおよびフェニルプロパノ
ールアミン又はその薬理的に許容される塩の少なくとも
一方の成分が造粒末に含まれている請求項2記載の固型
製剤。 - 【請求項5】 イブプロフェンとフェニルプロパノール
アミン又はその薬理的に許容される塩とが相異なる造粒
末に含有されている請求項2の固型製剤。 - 【請求項6】 フェニルプロパノールアミン又はその薬
理的に許容される塩の群では、該薬効成分の安定性を維
持できる範囲で、還元性糖の含有量を最少限に抑えた請
求項2記載の固型製剤。 - 【請求項7】 水分含有量が、平衡相対湿度33%以下
で乾燥減量として4重量%以下である請求項1記載の固
形製剤。 - 【請求項8】 製剤中に、イブプロフェン5〜50重量
%とフェニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容
される塩0.1〜10重量%とを含む請求項1記載の固
型製剤。 - 【請求項9】 イブプロフェンおよび担体を含む造粒末
と、フェニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容
される塩および担体を含む造粒末とを含む請求項8記載
の固型製剤。 - 【請求項10】 フェニルプロパノールアミン又はその
薬理的に許容される塩が塩酸フェニルプロパノールアミ
ンである請求項1記載の固形製剤。 - 【請求項11】 製剤が、コーティングされていてもよ
い錠剤である請求項1の固型製剤。 - 【請求項12】 製剤が、カプセル剤である請求項1の
固型製剤。 - 【請求項13】 かぜ薬用製剤である請求項9記載の固
形製剤。 - 【請求項14】 イブプロフェンおよびフェニルプロパ
ノールアミン又はその薬理的に許容される塩の少なくと
も一方の成分を担体を用いて造粒し、他方の成分と混合
する安定化された固型製剤の製造方法。 - 【請求項15】 イブプロフェンを含む造粒末と、フェ
ニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容される塩
を含む造粒末とを調製し、両者を混合する請求項14記
載の固型製剤の製造方法。 - 【請求項16】 イブプロフェンを含む造粒末と、フェ
ニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容される塩
を含む造粒末とを、製剤中、イブプロフェンの含有量5
〜50重量%及びフェニルプロパノールアミン又はその
薬理的に許容される塩の含有量0.1〜10重量%とな
るように混合する請求項15記載の固型製剤の製造方
法。 - 【請求項17】 イブプロフェンを含む造粒末と、フェ
ニルプロパノールアミン又はその薬理的に許容される塩
を含み、かつ安定性に悪影響を及ぼす量の還元性糖を含
まない造粒末とを混合する請求項15記載の固型製剤の
製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5106167A JPH069382A (ja) | 1992-04-17 | 1993-04-07 | 安定化された固型製剤およびその製造方法 |
EP93302907A EP0566393A1 (en) | 1992-04-17 | 1993-04-15 | Stabilized solid pharmaceutical preparation and method of producing the same |
AU36992/93A AU662403B2 (en) | 1992-04-17 | 1993-04-16 | Stabilized solid pharmaceutical preparation and method of producing the same |
US08/278,701 US5739165A (en) | 1992-04-17 | 1994-07-15 | Stabilized solid pharmaceutical preparation and method of producing the same |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-98169 | 1992-04-17 | ||
JP9816992 | 1992-04-17 | ||
JP5106167A JPH069382A (ja) | 1992-04-17 | 1993-04-07 | 安定化された固型製剤およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH069382A true JPH069382A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=26439370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5106167A Pending JPH069382A (ja) | 1992-04-17 | 1993-04-07 | 安定化された固型製剤およびその製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5739165A (ja) |
EP (1) | EP0566393A1 (ja) |
JP (1) | JPH069382A (ja) |
AU (1) | AU662403B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000003735A1 (fr) * | 1998-07-15 | 2000-01-27 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Excipient |
JP2001316250A (ja) * | 2000-02-28 | 2001-11-13 | Takeda Chem Ind Ltd | 固形圧縮製剤 |
JP2012051831A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Fancl Corp | 混合顆粒剤の製造方法 |
JP2013063969A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-04-11 | Kowa Co | 解熱鎮痛医薬組成物 |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU676315B2 (en) * | 1993-06-30 | 1997-03-06 | Takeda Chemical Industries Ltd. | Stabilized solid pharmaceutical preparation and method of producing the same |
DE4436852A1 (de) * | 1994-10-14 | 1996-04-18 | Basf Ag | Pyrrolyl-tetrahydrobenzochinoxalindione, ihre Herstellung und Verwendung |
DE19705538C1 (de) * | 1997-02-14 | 1998-08-27 | Goedecke Ag | Verfahren zur Trennung von Wirkstoffen in festen pharmazeutischen Zubereitungen |
DE19758100B4 (de) * | 1997-12-18 | 2006-05-04 | Lichtwer Pharma Ag | Verfahren zum Herstellen von Pflanzenextrakt enthaltenden pharmazeutischen Formulierungen |
US6705028B2 (en) * | 2001-09-12 | 2004-03-16 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Self-propelled snowplow vehicle |
US7858121B2 (en) | 2003-12-31 | 2010-12-28 | Cima Labs, Inc. | Effervescent oral fentanyl dosage form and methods of administering fentanyl |
US20070077297A1 (en) * | 2004-09-30 | 2007-04-05 | Scolr Pharma, Inc. | Modified release ibuprofen dosage form |
US8162236B2 (en) | 2006-04-20 | 2012-04-24 | Masco Corporation Of Indiana | Electronic user interface for electronic mixing of water for residential faucets |
US8118240B2 (en) * | 2006-04-20 | 2012-02-21 | Masco Corporation Of Indiana | Pull-out wand |
US7749537B2 (en) * | 2006-12-04 | 2010-07-06 | Scolr Pharma, Inc. | Method of forming a tablet |
ECSP077628A (es) | 2007-05-03 | 2008-12-30 | Smithkline Beechman Corp | Nueva composición farmacéutica |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3567819A (en) * | 1969-01-30 | 1971-03-02 | Hoffmann La Roche | Cold tablet |
US4552899A (en) * | 1984-04-09 | 1985-11-12 | Analgesic Associates | Cough/cold mixtures comprising non-steroidal anti-inflammatory drugs |
US5025019A (en) * | 1984-04-09 | 1991-06-18 | Analgesic Associates | Cough/cold mixtures comprising non-steroidal anti-inflammatory drugs |
CA1261260A (en) * | 1984-04-16 | 1989-09-26 | Anil Salpekar | Directly compressible codeine salt compositions |
US4999226A (en) * | 1988-06-01 | 1991-03-12 | Merrell Dow Pharmaceuticals Inc. | Pharmaceutical compositions for piperidinoalkanol-ibuprofen combination |
US4990535A (en) * | 1989-05-03 | 1991-02-05 | Schering Corporation | Pharmaceutical composition comprising loratadine, ibuprofen and pseudoephedrine |
US5075291A (en) * | 1989-11-22 | 1991-12-24 | Ici Americas Inc. | Crystalline sugar alcohol containing uniformly dispersed particulate pharmaceutical compound |
EP0530311A1 (en) * | 1990-05-21 | 1993-03-10 | Norwich-Eaton Pharmaceuticals, Inc. | The use of phenylpropanolamine as a mucus secretagogue in the upper airways |
-
1993
- 1993-04-07 JP JP5106167A patent/JPH069382A/ja active Pending
- 1993-04-15 EP EP93302907A patent/EP0566393A1/en not_active Withdrawn
- 1993-04-16 AU AU36992/93A patent/AU662403B2/en not_active Ceased
-
1994
- 1994-07-15 US US08/278,701 patent/US5739165A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000003735A1 (fr) * | 1998-07-15 | 2000-01-27 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Excipient |
US6699845B2 (en) | 1998-07-15 | 2004-03-02 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Excipient |
JP4748627B2 (ja) * | 1998-07-15 | 2011-08-17 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 賦形剤 |
JP2001316250A (ja) * | 2000-02-28 | 2001-11-13 | Takeda Chem Ind Ltd | 固形圧縮製剤 |
JP2012051831A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Fancl Corp | 混合顆粒剤の製造方法 |
JP2013063969A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-04-11 | Kowa Co | 解熱鎮痛医薬組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5739165A (en) | 1998-04-14 |
EP0566393A1 (en) | 1993-10-20 |
AU3699293A (en) | 1993-10-21 |
AU662403B2 (en) | 1995-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5726180A (en) | Stabilized solid pharmaceutical preparation and method of producing the same | |
US5073380A (en) | Oral sustained release pharmaceutical formulation and process | |
CA1315202C (en) | Oral sustained release acetaminophen formulation and process | |
US5004613A (en) | Oral sustained release pharmaceutical formulation and process | |
RU2141822C1 (ru) | Новые гранулы для регулируемого высвобождения и фармацевтические препараты, содержащие такие гранулы | |
KR0169319B1 (ko) | 서방성 정제 | |
EP2200591A2 (en) | Controlled release pharmaceutical dosage forms of trimetazidine | |
JPH069382A (ja) | 安定化された固型製剤およびその製造方法 | |
JPH08500834A (ja) | ナプロキセンナトリウムおよびナプロキセン配合制御放出錠剤 | |
JPH1017497A (ja) | 徐放性製剤およびその製造方法 | |
CA2252773C (en) | Taste masked pharmaceutical compositions | |
MXPA01001120A (es) | Composiciones farmaceuticas que comprenden ibuprofeno y domperidona. | |
EP3970700A1 (en) | A solid oral pharmaceutical formulation comprising eltrombopag olamine | |
JP4052603B2 (ja) | 経口投与用製剤 | |
JP2006335771A (ja) | 徐放性製剤およびその製造方法 | |
JP2001511168A (ja) | 偏頭痛の治療のためのイブプロフェンおよびドンペリドンを含有する製薬組成物 | |
JPH0797325A (ja) | 安定な固形製剤およびその製造法 | |
KR101506626B1 (ko) | 아세브로필린 및 소수성 서방기제를 포함하는 서방형 약학 조성물 | |
JP2010265211A (ja) | 被覆カフェイン粒子及びこれを含有する内服固形製剤 | |
MX2008016016A (es) | Formulaciones y composiciones farmaceuticas de un antagonista selectivo de cxcr2 o cxcr1 y cxcr2 y metodos para usar los mismos para tratar transtornos inflamatorios. | |
KR20090047310A (ko) | 덱시부프로펜을 함유하는 다층정제 | |
JP2019019128A (ja) | フィルムコーティング錠 | |
JPH06227995A (ja) | 安定化された固型製剤 | |
JP2004217566A (ja) | 製剤のゲル強度の増強方法および徐放性製剤 | |
JP6618595B1 (ja) | カフェインおよびヒヨスチアミン含有医薬組成物およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040608 |