JPH06892A - フレネルレンズ成形方法およびその装置 - Google Patents
フレネルレンズ成形方法およびその装置Info
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- JPH06892A JPH06892A JP16301792A JP16301792A JPH06892A JP H06892 A JPH06892 A JP H06892A JP 16301792 A JP16301792 A JP 16301792A JP 16301792 A JP16301792 A JP 16301792A JP H06892 A JPH06892 A JP H06892A
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- resin
- fresnel lens
- cavity
- mold
- lens
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 フレネルレンズを射出成形するフレネルレン
ズ成形装置であって、下金型22と、この下金型22と
分離可能に接合され、上記下金型22とでフレネルレン
ズ形のキャビティ23を構成する上金型21と、上記キ
ャビティ23内に溶融した樹脂を供給する樹脂射出装置
29とを具備すると共に、上記上金型21、下金型22
内には、それぞれ所定の温度に制御された第1、第2の
温水25、27が導入されるものである。 【効果】 生産性が良く、かつ品質が良好なフレネルレ
ンズを得ることができるという効果がある。
ズ成形装置であって、下金型22と、この下金型22と
分離可能に接合され、上記下金型22とでフレネルレン
ズ形のキャビティ23を構成する上金型21と、上記キ
ャビティ23内に溶融した樹脂を供給する樹脂射出装置
29とを具備すると共に、上記上金型21、下金型22
内には、それぞれ所定の温度に制御された第1、第2の
温水25、27が導入されるものである。 【効果】 生産性が良く、かつ品質が良好なフレネルレ
ンズを得ることができるという効果がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、オ−バヘッ
ドプロジェクタ(OHP)の集光用レンズとして用いら
れるフレネルレンズの成形装置およびその成形方法に関
するものである。
ドプロジェクタ(OHP)の集光用レンズとして用いら
れるフレネルレンズの成形装置およびその成形方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】集光用レンズとして度の強いレンズを考
えると図9(a)に示すように、レンズ1の中心が厚く
なり大きく重たくなってしまう。そこで、このレンズ1
の図に斜線で示す部分を取り除いて、数個または多数の
リング状のレンズに分割し、平板状に組み合わせて薄型
化を図ったものが図9(b)に示すフレネルレンズ2で
ある。このフレネルレンズ2は、その特性を生かして、
例えばオ−バヘッドプロジェクタ(OHP)の集光用レ
ンズとして用いられている。
えると図9(a)に示すように、レンズ1の中心が厚く
なり大きく重たくなってしまう。そこで、このレンズ1
の図に斜線で示す部分を取り除いて、数個または多数の
リング状のレンズに分割し、平板状に組み合わせて薄型
化を図ったものが図9(b)に示すフレネルレンズ2で
ある。このフレネルレンズ2は、その特性を生かして、
例えばオ−バヘッドプロジェクタ(OHP)の集光用レ
ンズとして用いられている。
【0003】このフレネルレンズ2の成形方法として
は、圧縮成形方法が一般的に採られている。この圧縮成
形方法は、図10(a)に示すように、例えば透明アク
リル樹脂板3を、上面が平坦に形成された下金型4と下
面にフレネルレンズの形のキャビティ5aが形成された
上金型5間に挿入する。
は、圧縮成形方法が一般的に採られている。この圧縮成
形方法は、図10(a)に示すように、例えば透明アク
リル樹脂板3を、上面が平坦に形成された下金型4と下
面にフレネルレンズの形のキャビティ5aが形成された
上金型5間に挿入する。
【0004】ついで、上記上金型5を下降駆動して、図
10(b)に示すように、上記樹脂板3を所定圧力で加
圧すると共に所定の温度に加熱保温する。このことで上
記透明樹脂板3は軟化して、上記キャビティ5a内に広
がりフレネルレンズ形の樹脂板3´に成形される。その
後、所定の工程を経たのち、上記成形された樹脂板3´
は冷却硬化される。
10(b)に示すように、上記樹脂板3を所定圧力で加
圧すると共に所定の温度に加熱保温する。このことで上
記透明樹脂板3は軟化して、上記キャビティ5a内に広
がりフレネルレンズ形の樹脂板3´に成形される。その
後、所定の工程を経たのち、上記成形された樹脂板3´
は冷却硬化される。
【0005】次に、上記上金型5を上昇させて、上記上
金型5と下金型4とを開く。そして、上記上金型5側に
張り付いた樹脂板3´を人手で引き剥がす。ついで、図
10(c)に示すように、同様の工程で形成された一対
の樹脂板3´、3´の平坦面同志を接着し、上記フレネ
ルレンズ2は完成する。
金型5と下金型4とを開く。そして、上記上金型5側に
張り付いた樹脂板3´を人手で引き剥がす。ついで、図
10(c)に示すように、同様の工程で形成された一対
の樹脂板3´、3´の平坦面同志を接着し、上記フレネ
ルレンズ2は完成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧縮成形方
法は、一般に工程数が多く、時間がかかるということが
ある。例えば、上述の方法で、OHP用フレネルレンズ
2を成形すると、一つのフレネルレンズ2を成形するた
めのサイクルタイムは30分以上もかかる。したがっ
て、生産性が非常に悪いということがあった。
法は、一般に工程数が多く、時間がかかるということが
ある。例えば、上述の方法で、OHP用フレネルレンズ
2を成形すると、一つのフレネルレンズ2を成形するた
めのサイクルタイムは30分以上もかかる。したがっ
て、生産性が非常に悪いということがあった。
【0007】このように成形に時間がかかる圧縮成形方
法に比べ、短時間で樹脂成形が行える成形方法として、
一般に射出成形方法がある。この射出成形方法で上記フ
レネルレンズ2を成形する場合には、図11に示すよう
な成形装置7を用いるものと考えられる。
法に比べ、短時間で樹脂成形が行える成形方法として、
一般に射出成形方法がある。この射出成形方法で上記フ
レネルレンズ2を成形する場合には、図11に示すよう
な成形装置7を用いるものと考えられる。
【0008】この装置7は、密着された対向面でフレネ
ルレンズ形のキャビティ8を構成する上金型9および下
金型10を有し、上記上金型9には、注入孔11および
この注入孔11と上記キャビティ8の一端部とを接続す
るサイドゲ−ト11aとが形成されている。この方式を
以下サイドゲ−ト方式という。
ルレンズ形のキャビティ8を構成する上金型9および下
金型10を有し、上記上金型9には、注入孔11および
この注入孔11と上記キャビティ8の一端部とを接続す
るサイドゲ−ト11aとが形成されている。この方式を
以下サイドゲ−ト方式という。
【0009】そして、図に矢印で示すように、上記注入
孔11およびサイドゲ−ト11aを介して、溶融(可塑
化)した樹脂12を上記キャビティ8内に充填した後、
この樹脂12を冷却し硬化させることで上記フレネルレ
ンズ2を成形する。しかし、このような射出成形方法
は、フレネルレンズ2の成形に適用する場合には以下に
示すような問題点があるため、従来採用されていなかっ
た。
孔11およびサイドゲ−ト11aを介して、溶融(可塑
化)した樹脂12を上記キャビティ8内に充填した後、
この樹脂12を冷却し硬化させることで上記フレネルレ
ンズ2を成形する。しかし、このような射出成形方法
は、フレネルレンズ2の成形に適用する場合には以下に
示すような問題点があるため、従来採用されていなかっ
た。
【0010】まず、射出成形方法でフレネルレンズ2を
作成すると、樹脂12の冷却時の収縮量が大きいため、
上記樹脂12がキャビティ8に形成された凹凸に食い込
み、硬化した樹脂12(フレネルレンズ2)の離型(型
離れ)性が極めて悪いということがある。
作成すると、樹脂12の冷却時の収縮量が大きいため、
上記樹脂12がキャビティ8に形成された凹凸に食い込
み、硬化した樹脂12(フレネルレンズ2)の離型(型
離れ)性が極めて悪いということがある。
【0011】また、上記射出成形方法の場合、樹脂12
を注入する方式によって、種々の問題がある。例えば、
上記装置7のようにサイドゲ−ト方式である場合には、
図12(a)に示すように、溶融した樹脂12がキャビ
ティ8の凹凸溝に沿って図に矢印(イ)で示すように流
れるため、完成したフレネルレンズ2に図12(b)に
示すようにウエルドライン15が生じ、フレネルレンズ
2の性能を低下させる恐れがある。
を注入する方式によって、種々の問題がある。例えば、
上記装置7のようにサイドゲ−ト方式である場合には、
図12(a)に示すように、溶融した樹脂12がキャビ
ティ8の凹凸溝に沿って図に矢印(イ)で示すように流
れるため、完成したフレネルレンズ2に図12(b)に
示すようにウエルドライン15が生じ、フレネルレンズ
2の性能を低下させる恐れがある。
【0012】また、図13に示すように、上記注入孔1
6を上記キャビティ8の中央部に設けセンタ−ゲ−ト1
6a(ダイレクトゲ−ト)とした成形装置7´を採用し
た場合(以下「センタ−ゲ−ト方式」という)には、レ
ンズ中央部にスプル−18およびスプル−ロック19が
形成される。このため、レンズとして使用できないとい
うことが考えられる。
6を上記キャビティ8の中央部に設けセンタ−ゲ−ト1
6a(ダイレクトゲ−ト)とした成形装置7´を採用し
た場合(以下「センタ−ゲ−ト方式」という)には、レ
ンズ中央部にスプル−18およびスプル−ロック19が
形成される。このため、レンズとして使用できないとい
うことが考えられる。
【0013】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、成形容易でかつ品質が良好なフレネルレン
ズ成形装置およびフレネルレンズ成形方法を提供するこ
とを目的とするものである。
れたもので、成形容易でかつ品質が良好なフレネルレン
ズ成形装置およびフレネルレンズ成形方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の手段
は、フレネルレンズを射出成形するフレネルレンズ成形
装置であって、第1の型と、この第1の型と分離可能に
接合され、上記第1の型とでフレネルレンズ形のキャビ
ティを構成する第2の型と、上記第1の型の温度制御を
行う第1の温度制御手段と、上記第2の型の温度制御を
行う第2の温度制御手段と、上記キャビティ内に溶融し
た樹脂を供給する供給手段とを具備することを特徴とす
るものである。
は、フレネルレンズを射出成形するフレネルレンズ成形
装置であって、第1の型と、この第1の型と分離可能に
接合され、上記第1の型とでフレネルレンズ形のキャビ
ティを構成する第2の型と、上記第1の型の温度制御を
行う第1の温度制御手段と、上記第2の型の温度制御を
行う第2の温度制御手段と、上記キャビティ内に溶融し
た樹脂を供給する供給手段とを具備することを特徴とす
るものである。
【0015】第2の手段は、上記第1の手段において、
上記樹脂供給手段は、樹脂を加熱溶融して射出する樹脂
射出部と、上記第1の型あるいは第2の型内設けられか
つ上記樹脂射出部に接続された注入孔と、この注入孔と
上記キャビティの一端を接続するサイドゲ−トとを有
し、上記ゲ−トは上記キャビティの一端の幅方向中央部
に流れ込む樹脂の量が幅方向両端部に流れ込む樹脂の量
よりも多くなるように形成されていることを特徴とする
ものである。
上記樹脂供給手段は、樹脂を加熱溶融して射出する樹脂
射出部と、上記第1の型あるいは第2の型内設けられか
つ上記樹脂射出部に接続された注入孔と、この注入孔と
上記キャビティの一端を接続するサイドゲ−トとを有
し、上記ゲ−トは上記キャビティの一端の幅方向中央部
に流れ込む樹脂の量が幅方向両端部に流れ込む樹脂の量
よりも多くなるように形成されていることを特徴とする
ものである。
【0016】第3の手段は、フレネルレンズを射出成形
するフレネルレンズの成形方法であって、分離可能に接
合されかつ所定の温度に加熱された第1の型および第2
の型で構成されるフレネルレンズ形のキャビティ内に溶
融した樹脂を射出充填する第1の工程と、上記第1、第
2の型のうちどちらか一方の型の温度を他方の型の温度
よりも高く制御しつつ上記キャビティ内に充填された樹
脂を冷却する第2の工程とを有することを特徴とするも
のである。
するフレネルレンズの成形方法であって、分離可能に接
合されかつ所定の温度に加熱された第1の型および第2
の型で構成されるフレネルレンズ形のキャビティ内に溶
融した樹脂を射出充填する第1の工程と、上記第1、第
2の型のうちどちらか一方の型の温度を他方の型の温度
よりも高く制御しつつ上記キャビティ内に充填された樹
脂を冷却する第2の工程とを有することを特徴とするも
のである。
【0017】第4の手段は、フレネルレンズを射出成形
するフレネルレンズの成形方法であって、キャビティ内
にこのキャビティの中心部に設けられたセンタゲ−トか
ら溶融した樹脂を射出充填する第1の工程と、上記樹脂
を冷却硬化させたのち上記第1、第2の型から取り外す
第2の工程と、取り外した樹脂の上記センタゲ−トに対
応する部位に貫通孔を形成する第3の工程と、この貫通
孔にレンズを取り付ける第4の工程とからなることを特
徴とするものである。
するフレネルレンズの成形方法であって、キャビティ内
にこのキャビティの中心部に設けられたセンタゲ−トか
ら溶融した樹脂を射出充填する第1の工程と、上記樹脂
を冷却硬化させたのち上記第1、第2の型から取り外す
第2の工程と、取り外した樹脂の上記センタゲ−トに対
応する部位に貫通孔を形成する第3の工程と、この貫通
孔にレンズを取り付ける第4の工程とからなることを特
徴とするものである。
【0018】第5の手段は、フレネルレンズを射出成形
するフレネルレンズの成形方法であって、キャビティ内
にこのキャビティの中心部に設けられたセンタゲ−トか
ら溶融した樹脂を射出充填する第1の工程と、上記樹脂
を冷却硬化させたのち上記第1、第2の型から取り外す
第2の工程と、取り外した樹脂の上記センタゲ−トに対
応する部位をレンズ形に加工する第3の工程とからなる
ことを特徴とするものである。
するフレネルレンズの成形方法であって、キャビティ内
にこのキャビティの中心部に設けられたセンタゲ−トか
ら溶融した樹脂を射出充填する第1の工程と、上記樹脂
を冷却硬化させたのち上記第1、第2の型から取り外す
第2の工程と、取り外した樹脂の上記センタゲ−トに対
応する部位をレンズ形に加工する第3の工程とからなる
ことを特徴とするものである。
【0019】
【作用】このような構成によれば、生産性が良く、かつ
良質のフレネルレンズを得ることができる。
良質のフレネルレンズを得ることができる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。なお、従来例と同一の構成要素には、同一符
号を付してその説明は省略する。
説明する。なお、従来例と同一の構成要素には、同一符
号を付してその説明は省略する。
【0021】図1に示すのは、フレネルレンズ成形装置
20(以下「成形装置」とする)である。この成形装置
20は、上下方向に分離可能な上金型21(第1の型)
および下金型22(第2の型)とを有する。
20(以下「成形装置」とする)である。この成形装置
20は、上下方向に分離可能な上金型21(第1の型)
および下金型22(第2の型)とを有する。
【0022】下金型22および上金型21の対向面には
それぞれ凹部が形成され、その対向面どうしが密着した
状態で上記凹部はフレネルレンズ形のキャビティ23を
構成している。
それぞれ凹部が形成され、その対向面どうしが密着した
状態で上記凹部はフレネルレンズ形のキャビティ23を
構成している。
【0023】図2(a)に拡大して示すように、このキ
ャビティ23はフレネルレンズの形に対応する凹凸を有
する。そして、この凹凸は、図にA1 で示す凸部の頂部
と図にBで示す凹部の底部間の部位Lでフレネルレンズ
2のレンズ表面を成形する。また上記凹部の底部Bと図
にA2 で示す凸部の頂部間の部位Sは上記フレネルレン
ズ2の段差部を成形するものであるが、この部位Sは垂
直方向に対して図に示すように角度θの逃げ角がつけら
れている。
ャビティ23はフレネルレンズの形に対応する凹凸を有
する。そして、この凹凸は、図にA1 で示す凸部の頂部
と図にBで示す凹部の底部間の部位Lでフレネルレンズ
2のレンズ表面を成形する。また上記凹部の底部Bと図
にA2 で示す凸部の頂部間の部位Sは上記フレネルレン
ズ2の段差部を成形するものであるが、この部位Sは垂
直方向に対して図に示すように角度θの逃げ角がつけら
れている。
【0024】また、図1に示すように、上記上金型21
には、注入孔24と、この注入孔24と上記キャビティ
22の一端部を連結するサイドゲ−ト24aが設けられ
ている。(以下、この方式を「サイドゲ−ト方式」とい
う。)
には、注入孔24と、この注入孔24と上記キャビティ
22の一端部を連結するサイドゲ−ト24aが設けられ
ている。(以下、この方式を「サイドゲ−ト方式」とい
う。)
【0025】また、上記上金型21内には、この上金型
21を加熱あるいは冷却するための第1の温水25が流
される第1の温水管21aが埋設されている。この第1
の温水25の図示しない供給源は制御部26に接続され
ている。そして、上記第1の温水25とこの制御部26
とで、上記上金型21の温度を制御する第1の温度制御
手段を構成している。
21を加熱あるいは冷却するための第1の温水25が流
される第1の温水管21aが埋設されている。この第1
の温水25の図示しない供給源は制御部26に接続され
ている。そして、上記第1の温水25とこの制御部26
とで、上記上金型21の温度を制御する第1の温度制御
手段を構成している。
【0026】また、上記下金型22内には、同じく、第
2の温水27が流される第2の温水管22aが埋設され
ている。上記第2の温水27の図示しない供給源は上記
制御部26に接続されている。そして、上記第2の温水
27と上記制御部26とで上記下金型22の温度を制御
する第2の温度制御手段を構成している。
2の温水27が流される第2の温水管22aが埋設され
ている。上記第2の温水27の図示しない供給源は上記
制御部26に接続されている。そして、上記第2の温水
27と上記制御部26とで上記下金型22の温度を制御
する第2の温度制御手段を構成している。
【0027】また、上記サイドゲ−ト24aは、図3に
示すように形成されている。すなわち、上記サイドゲ−
ト24aの上記キャビティ23との接続部は、幅方向中
央部の高さHが両端部の高さhよりも大きくなるように
形成されている。すなわち、このことによって、上記キ
ャビティ23内に流れ込む樹脂30の幅方向両端部(高
さhに相当する部分)の量は幅方向中央部(高さHに相
当する部分)に比べて制限されるようになっている。
示すように形成されている。すなわち、上記サイドゲ−
ト24aの上記キャビティ23との接続部は、幅方向中
央部の高さHが両端部の高さhよりも大きくなるように
形成されている。すなわち、このことによって、上記キ
ャビティ23内に流れ込む樹脂30の幅方向両端部(高
さhに相当する部分)の量は幅方向中央部(高さHに相
当する部分)に比べて制限されるようになっている。
【0028】一方、図1に示すように、上記上金型21
には、上記注入孔24の上端に接続された樹脂射出装置
29が設けられている。この樹脂射出装置29は樹脂3
0を加熱し溶融させた状態で上記注入孔24およびサイ
ドゲ−ト24aを介して上記キャビティ23内に射出す
るようになっている。
には、上記注入孔24の上端に接続された樹脂射出装置
29が設けられている。この樹脂射出装置29は樹脂3
0を加熱し溶融させた状態で上記注入孔24およびサイ
ドゲ−ト24aを介して上記キャビティ23内に射出す
るようになっている。
【0029】次に、この成形装置20による、フレネル
レンズ2の成形工程を説明する。まず、上記上金型21
が下降駆動され、この上金型21と下金型22の対向面
どうしを液密に接合させ、キャビティ23を形成する。
この時、すでに上記上金型21および下金型22は、所
定の温度(70℃〜130℃)に保温されている。
レンズ2の成形工程を説明する。まず、上記上金型21
が下降駆動され、この上金型21と下金型22の対向面
どうしを液密に接合させ、キャビティ23を形成する。
この時、すでに上記上金型21および下金型22は、所
定の温度(70℃〜130℃)に保温されている。
【0030】また、上記第1、第2の制御部26a、2
6bは、上記上金型21の温度が上記下金型22の温度
よりも例えば10℃高くなるように、それぞれ上記第
1、第2の温水25、27の温度を制御する。
6bは、上記上金型21の温度が上記下金型22の温度
よりも例えば10℃高くなるように、それぞれ上記第
1、第2の温水25、27の温度を制御する。
【0031】ついで、上記樹脂射出装置29は上記キャ
ビティ23内に、溶融した樹脂30(200℃〜340
℃)を射出する。上記樹脂30は上記サイドゲ−ト24
a(図3に示す)から上記キャビティ23内に送り込ま
れ、上記キャビティ23内に所定の圧力で充填される。
このとき、上記樹脂30は図4(a)、(b)に示すよ
うに、流量(射出量)が多い上記キャビティ23の幅方
向中央部から略均一に充填されていく。
ビティ23内に、溶融した樹脂30(200℃〜340
℃)を射出する。上記樹脂30は上記サイドゲ−ト24
a(図3に示す)から上記キャビティ23内に送り込ま
れ、上記キャビティ23内に所定の圧力で充填される。
このとき、上記樹脂30は図4(a)、(b)に示すよ
うに、流量(射出量)が多い上記キャビティ23の幅方
向中央部から略均一に充填されていく。
【0032】このようにして上記キャビティ23内に充
填された樹脂30は、上記上金型21および下金型22
により冷却硬化させられる。この冷却は、上記第1、第
2の制御部26a、26bが、それぞれ上記第1、第2
の温水25、27の温度を制御することによって行われ
る。
填された樹脂30は、上記上金型21および下金型22
により冷却硬化させられる。この冷却は、上記第1、第
2の制御部26a、26bが、それぞれ上記第1、第2
の温水25、27の温度を制御することによって行われ
る。
【0033】すなわち、上記第1、第2の制御部26
は、上記上金型21と下金型22の温度を上記所定の温
度(70℃〜340℃)に保ち、かつ、上記下金型22
の温度が上記上金型21の温度よりも常に例えば10℃
高くなるように上記第1、第2の温水25、27の温度
を制御する。この結果、上記樹脂30は上面側の温度よ
りも下面側の温度が若干高い状態で冷却され、硬化す
る。
は、上記上金型21と下金型22の温度を上記所定の温
度(70℃〜340℃)に保ち、かつ、上記下金型22
の温度が上記上金型21の温度よりも常に例えば10℃
高くなるように上記第1、第2の温水25、27の温度
を制御する。この結果、上記樹脂30は上面側の温度よ
りも下面側の温度が若干高い状態で冷却され、硬化す
る。
【0034】上記樹脂30が硬化したならば、図5に示
すように、上記上金型21は上昇駆動され、上記上金型
21と下金型22は開かれる。このことで、上記硬化し
た樹脂30は加熱から解除され、全体が常温に冷却され
る。
すように、上記上金型21は上昇駆動され、上記上金型
21と下金型22は開かれる。このことで、上記硬化し
た樹脂30は加熱から解除され、全体が常温に冷却され
る。
【0035】上記樹脂30は上面と下面とで冷却条件が
異なるので、全体が均一な温度になると、下面側の方が
収縮量が大きいために、図に示すように、中央部が上方
に反る。このことで上記硬化した樹脂30は上記下金型
22および上金型21から自然に離型する。この時反る
量は上述のように上記上金型21と下金型22の温度差
を10℃とすると、6ミリ程度である。
異なるので、全体が均一な温度になると、下面側の方が
収縮量が大きいために、図に示すように、中央部が上方
に反る。このことで上記硬化した樹脂30は上記下金型
22および上金型21から自然に離型する。この時反る
量は上述のように上記上金型21と下金型22の温度差
を10℃とすると、6ミリ程度である。
【0036】このようにして離型した硬化樹脂30は、
図示しない取り出し手段によって、取り出されると共
に、図に(ロ)で示す線で上記サイドゲ−ト24aおよ
び上記注入孔に対応するスプル−31を切断され、上記
フレネルレンズ2(図8(b)で示す)が完成する。
図示しない取り出し手段によって、取り出されると共
に、図に(ロ)で示す線で上記サイドゲ−ト24aおよ
び上記注入孔に対応するスプル−31を切断され、上記
フレネルレンズ2(図8(b)で示す)が完成する。
【0037】このようにして完成したフレネルレンズ2
は、上述のように中央部が反った状態のものであるが、
むしろこのような状態のフレネルレンズ2の方が、上記
OHPに使用する場合には好ましい。
は、上述のように中央部が反った状態のものであるが、
むしろこのような状態のフレネルレンズ2の方が、上記
OHPに使用する場合には好ましい。
【0038】すなわち、OHPにおいては、上記フレネ
ルレンズ2は下面を光源に対向させて取り付けられる。
したがって、使用時には、上記フレネルレンズ2の下面
側は、上記光源によって熱せられるから上面側に比べて
膨脹し、上記フレネルレンズ2は略平坦な状態となる。
上記実施例の成形装置20はサイドゲ−ト方式のもので
あったが、図12を引用して示すようなセンタ−ゲ−ト
方式の装置であっても良い。
ルレンズ2は下面を光源に対向させて取り付けられる。
したがって、使用時には、上記フレネルレンズ2の下面
側は、上記光源によって熱せられるから上面側に比べて
膨脹し、上記フレネルレンズ2は略平坦な状態となる。
上記実施例の成形装置20はサイドゲ−ト方式のもので
あったが、図12を引用して示すようなセンタ−ゲ−ト
方式の装置であっても良い。
【0039】この場合においても、上記上金型21より
も下金型22の温度を高く保った状態で上記樹脂30を
冷却硬化する。そして上記樹脂30を図6(a)に示す
ように、中央部にスプル−31およびスプル−ロック3
2が付いた状態で取り出す。
も下金型22の温度を高く保った状態で上記樹脂30を
冷却硬化する。そして上記樹脂30を図6(a)に示す
ように、中央部にスプル−31およびスプル−ロック3
2が付いた状態で取り出す。
【0040】ついで、このスプル−31の基端部(セン
タ−ゲ−ト31a)およびスプル−ロック32を切断し
た後、高精度に切削加工し、レンズ形に仕上げる。この
ことで、図6(b)に示す上記フレネルレンズ2が完成
する。
タ−ゲ−ト31a)およびスプル−ロック32を切断し
た後、高精度に切削加工し、レンズ形に仕上げる。この
ことで、図6(b)に示す上記フレネルレンズ2が完成
する。
【0041】また、図7(a)に示すように、上記上金
型21、下金型22からスプル−31およびスプル−ロ
ック32が付いた状態の樹脂30を取り出した後、図7
(b)に示すように、この中央部を打ち抜いて貫通孔3
0aを形成する。ついで、図7(c)に示すように、こ
の貫通孔30a内にこの貫通孔30aと略同径のレンズ
33をはめ込んで上記フレネルレンズ2を完成させるよ
うにしても良い。
型21、下金型22からスプル−31およびスプル−ロ
ック32が付いた状態の樹脂30を取り出した後、図7
(b)に示すように、この中央部を打ち抜いて貫通孔3
0aを形成する。ついで、図7(c)に示すように、こ
の貫通孔30a内にこの貫通孔30aと略同径のレンズ
33をはめ込んで上記フレネルレンズ2を完成させるよ
うにしても良い。
【0042】以上述べたような構成によれば、フレネル
レンズ2を射出成形で成形することができるので、サイ
クルタイムが向上する。例えば、OHP用のフレネルレ
ンズ2を成形する場合には、上記サイクルタイムは1〜
2分に短縮される。
レンズ2を射出成形で成形することができるので、サイ
クルタイムが向上する。例えば、OHP用のフレネルレ
ンズ2を成形する場合には、上記サイクルタイムは1〜
2分に短縮される。
【0043】また、上記樹脂を平板状に予備加工する必
要がないと共に、図9(c)を引用して示すように2枚
の硬化樹脂板を張り合わせて上記フレネルレンズ2を成
形するものではないので、工程が簡略化される。
要がないと共に、図9(c)を引用して示すように2枚
の硬化樹脂板を張り合わせて上記フレネルレンズ2を成
形するものではないので、工程が簡略化される。
【0044】また、上記樹脂30を硬化させる際に、上
金型21および下金型22の温度制御を個別に行って、
上記樹脂30を硬化後反らせるようにしたことで上記樹
脂30(フレネルレンズ2)の離型を容易に行うことが
できる。
金型21および下金型22の温度制御を個別に行って、
上記樹脂30を硬化後反らせるようにしたことで上記樹
脂30(フレネルレンズ2)の離型を容易に行うことが
できる。
【0045】さらに、上記キャビティ23の凹凸には、
逃げ角θを形成し、凹部の角度を大きくしたので、硬化
の際に上記樹脂30が上記キャビティ23に食い込むこ
とが有効に防止されるので離型をスム−ズに行うことが
できる。
逃げ角θを形成し、凹部の角度を大きくしたので、硬化
の際に上記樹脂30が上記キャビティ23に食い込むこ
とが有効に防止されるので離型をスム−ズに行うことが
できる。
【0046】なお、このように逃げ角θを設けることに
よってこのフレネルレンズ2の性能が低下することが考
えられるが、微少量の逃げ角θならば、光源の出力を上
げることで対応することができるので問題は少ない。
よってこのフレネルレンズ2の性能が低下することが考
えられるが、微少量の逃げ角θならば、光源の出力を上
げることで対応することができるので問題は少ない。
【0047】また、上述の射出成形にサイドゲ−ト方式
を採った場合でも、サイドゲ−ト24の形状をキャビテ
ィ23の中央部により大量の樹脂を射出するように形成
したので、上記樹脂30が上記キャビティ23の凹凸溝
に沿って流れた場合でも、上記樹脂30を上記キャビテ
ィ23内に略均一に充填していくことができる。したが
って、図11(b)を引用して示すようなウエルドライ
ン15は生ぜず、品質の良好なフレネルレンズ2を得る
ことができる。
を採った場合でも、サイドゲ−ト24の形状をキャビテ
ィ23の中央部により大量の樹脂を射出するように形成
したので、上記樹脂30が上記キャビティ23の凹凸溝
に沿って流れた場合でも、上記樹脂30を上記キャビテ
ィ23内に略均一に充填していくことができる。したが
って、図11(b)を引用して示すようなウエルドライ
ン15は生ぜず、品質の良好なフレネルレンズ2を得る
ことができる。
【0048】また、上述の射出成形にセンタゲ−ト方式
を採った場合には、スプル−31が中央レンズ部分に形
成されるが、この場合でも、品質の良いフレネルレンズ
2を得ることができる。したがって、このような構成に
よれば、生産性が良くかつ品質が良好なフレネルレンズ
2を得ることができる。なお、この発明は上記一実施例
に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範
囲で種々変形可能である。
を採った場合には、スプル−31が中央レンズ部分に形
成されるが、この場合でも、品質の良いフレネルレンズ
2を得ることができる。したがって、このような構成に
よれば、生産性が良くかつ品質が良好なフレネルレンズ
2を得ることができる。なお、この発明は上記一実施例
に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範
囲で種々変形可能である。
【0049】例えば、上記キャビティの凹凸の形状は上
記一実施例に限定されるものではなく、例えば、図2
(b)に示すように、上記凹部の底部Bを滑らかな例え
ば半径10μmの曲部になるように形成しても良い。
記一実施例に限定されるものではなく、例えば、図2
(b)に示すように、上記凹部の底部Bを滑らかな例え
ば半径10μmの曲部になるように形成しても良い。
【0050】また上記上金型21および下金型22を加
熱冷却する加熱冷却手段は上記一実施例では温水であっ
たが、これに限定されるものではなく、例えば、蒸気、
油、であっても良いし、電気ヒ−タであっても良い。
熱冷却する加熱冷却手段は上記一実施例では温水であっ
たが、これに限定されるものではなく、例えば、蒸気、
油、であっても良いし、電気ヒ−タであっても良い。
【0051】また、上記一実施例では、上金型21を可
動型としていたが、これに限定されるものではなく、下
金型22を可動型としても良いし、上記上金型21と下
金型22の両方を可動としても良い。
動型としていたが、これに限定されるものではなく、下
金型22を可動型としても良いし、上記上金型21と下
金型22の両方を可動としても良い。
【0052】さらに、上記一実施例では、上記下金型2
2の温度を上記上金型21の温度よりも高く保ったが、
これに限定されるものではなく、上金型21の温度を高
くしても同様の効果を得ることができる。
2の温度を上記上金型21の温度よりも高く保ったが、
これに限定されるものではなく、上金型21の温度を高
くしても同様の効果を得ることができる。
【0053】また、上記一実施例では、センタゲ−ト方
式を採用した場合に、上記樹脂30の中央部に設けた貫
通孔30aにセットするレンズ33はフレネルレンズで
はなかったが、フレネルレンズであっても良いし、フラ
ット形状(平板状)のレンズであっても良い。
式を採用した場合に、上記樹脂30の中央部に設けた貫
通孔30aにセットするレンズ33はフレネルレンズで
はなかったが、フレネルレンズであっても良いし、フラ
ット形状(平板状)のレンズであっても良い。
【0054】また、上記一実施例では、OHP用のフレ
ネルレンズ2に限定されていたが、他の用途に用いるも
のであっても良い。また、上記フレネルレンズ2は、同
時に反射板(ミラ−)としての機能を有するものであっ
ても良い。
ネルレンズ2に限定されていたが、他の用途に用いるも
のであっても良い。また、上記フレネルレンズ2は、同
時に反射板(ミラ−)としての機能を有するものであっ
ても良い。
【0055】一方、上記フレネルレンズ2はアクリル樹
脂製であったが、これに限定されるものではなく、ポリ
カ−ボネイト等の他の透明樹脂であっても良い。また、
上記フレネルレンズ2の外形は球面(曲面)の組み合わ
せより構成されていたが、成形を簡単にするため、図8
に示すように直線(平面)の組み合わせから構成するよ
うにしても良い。
脂製であったが、これに限定されるものではなく、ポリ
カ−ボネイト等の他の透明樹脂であっても良い。また、
上記フレネルレンズ2の外形は球面(曲面)の組み合わ
せより構成されていたが、成形を簡単にするため、図8
に示すように直線(平面)の組み合わせから構成するよ
うにしても良い。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の第1の構
成は、フレネルレンズを射出成形するフレネルレンズ成
形装置であって、第1の型と、この第1の型と分離可能
に接合され、上記第1の型とでフレネルレンズ形のキャ
ビティを構成する第2の型と、上記第1の型の温度制御
を行う第1の温度制御手段と、上記第2の型の温度制御
を行う第2の温度制御手段と、上記キャビティ内に溶融
した樹脂を供給する供給手段とを具備するものである。
このような構成によれば、フレネルレンズを射出成形で
成形することができるから、成形のサイクルタイムが短
縮され、生産性が向上する。
成は、フレネルレンズを射出成形するフレネルレンズ成
形装置であって、第1の型と、この第1の型と分離可能
に接合され、上記第1の型とでフレネルレンズ形のキャ
ビティを構成する第2の型と、上記第1の型の温度制御
を行う第1の温度制御手段と、上記第2の型の温度制御
を行う第2の温度制御手段と、上記キャビティ内に溶融
した樹脂を供給する供給手段とを具備するものである。
このような構成によれば、フレネルレンズを射出成形で
成形することができるから、成形のサイクルタイムが短
縮され、生産性が向上する。
【0057】第2の構成は、上記第1の構成のフレネル
レンズ成形装置において、上記樹脂供給手段は、樹脂を
加熱溶融して射出する樹脂射出部と、上記第1の型ある
いは第2の型内設けられかつ上記樹脂射出部に接続され
た注入孔と、この注入孔と上記キャビティの一端を接続
するサイドゲ−トとを有し、上記ゲ−トは上記キャビテ
ィの一端の幅方向中央部に流れ込む樹脂の量が幅方向両
端部に流れ込む樹脂の量よりも多くなるように形成され
ているものである。
レンズ成形装置において、上記樹脂供給手段は、樹脂を
加熱溶融して射出する樹脂射出部と、上記第1の型ある
いは第2の型内設けられかつ上記樹脂射出部に接続され
た注入孔と、この注入孔と上記キャビティの一端を接続
するサイドゲ−トとを有し、上記ゲ−トは上記キャビテ
ィの一端の幅方向中央部に流れ込む樹脂の量が幅方向両
端部に流れ込む樹脂の量よりも多くなるように形成され
ているものである。
【0058】このような構成によれば、樹脂をキャビテ
ィ内に略均一に充填してゆくことができるので、射出成
形の場合でも品質の良いフレネルレンズを得ることがで
きる。
ィ内に略均一に充填してゆくことができるので、射出成
形の場合でも品質の良いフレネルレンズを得ることがで
きる。
【0059】第3の構成は、フレネルレンズを射出成形
するフレネルレンズの成形方法であって、分離可能に接
合されかつ所定の温度に加熱された第1の型および第2
の型で構成されるフレネルレンズ形のキャビティ内に溶
融した樹脂を射出充填する第1の工程と、上記第1、第
2の型のうちどちらか一方の型の温度を他方の型の温度
よりも高く制御しつつ上記キャビティ内に充填された樹
脂を冷却する第2の工程とを有するものである。
するフレネルレンズの成形方法であって、分離可能に接
合されかつ所定の温度に加熱された第1の型および第2
の型で構成されるフレネルレンズ形のキャビティ内に溶
融した樹脂を射出充填する第1の工程と、上記第1、第
2の型のうちどちらか一方の型の温度を他方の型の温度
よりも高く制御しつつ上記キャビティ内に充填された樹
脂を冷却する第2の工程とを有するものである。
【0060】このような構成によれば、射出成形でフレ
ネルレンズを成形する場合でも、フレネルレンズ形のキ
ャビティから硬化した樹脂を容易に離型させることがで
きるので生産性が向上する。
ネルレンズを成形する場合でも、フレネルレンズ形のキ
ャビティから硬化した樹脂を容易に離型させることがで
きるので生産性が向上する。
【0061】第4の構成は、フレネルレンズを射出成形
するフレネルレンズの成形方法であって、キャビティ内
にこのキャビティの中心部に設けられたセンタゲ−トか
ら溶融した樹脂を射出充填する第1の工程と、上記樹脂
を冷却硬化させたのち上記第1、第2の型から取り外す
第2の工程と、取り外した樹脂の上記センタゲ−トに対
応する部位に貫通孔を形成する第3の工程と、この貫通
孔にレンズを取り付ける第4の工程とからなるものであ
る。このような構成によれば、フレネルレンズをセンタ
ゲ−ト方式の射出成形で成形する場合でも、品質の良い
フレネルレンズを得ることができる。
するフレネルレンズの成形方法であって、キャビティ内
にこのキャビティの中心部に設けられたセンタゲ−トか
ら溶融した樹脂を射出充填する第1の工程と、上記樹脂
を冷却硬化させたのち上記第1、第2の型から取り外す
第2の工程と、取り外した樹脂の上記センタゲ−トに対
応する部位に貫通孔を形成する第3の工程と、この貫通
孔にレンズを取り付ける第4の工程とからなるものであ
る。このような構成によれば、フレネルレンズをセンタ
ゲ−ト方式の射出成形で成形する場合でも、品質の良い
フレネルレンズを得ることができる。
【0062】第5の構成は、フレネルレンズを射出成形
するフレネルレンズの成形方法であって、キャビティ内
にこのキャビティの中心部に設けられたセンタゲ−トか
ら溶融した樹脂を射出充填する第1の工程と、上記樹脂
を冷却硬化させたのち上記第1、第2の型から取り外す
第2の工程と、取り外した樹脂の上記センタゲ−トに対
応する部位をレンズ形に加工する第3の工程とからもの
である。このような構成によれば、フレネルレンズをセ
ンタゲ−ト方式の射出成形で成形する場合でも、品質の
良いフレネルレンズを得ることができる。
するフレネルレンズの成形方法であって、キャビティ内
にこのキャビティの中心部に設けられたセンタゲ−トか
ら溶融した樹脂を射出充填する第1の工程と、上記樹脂
を冷却硬化させたのち上記第1、第2の型から取り外す
第2の工程と、取り外した樹脂の上記センタゲ−トに対
応する部位をレンズ形に加工する第3の工程とからもの
である。このような構成によれば、フレネルレンズをセ
ンタゲ−ト方式の射出成形で成形する場合でも、品質の
良いフレネルレンズを得ることができる。
【図1】この発明の一実施例を示す概略構成図。
【図2】(a)、(b)は同じく、キャビティの拡大断
面図。
面図。
【図3】同じくゲ−トの形状を示す斜視図。
【図4】(a)、(b)は同じく工程図。
【図5】同じく、工程図。
【図6】(a)、(b)は同じく工程図。
【図7】(a)〜(c)は同じく工程図。
【図8】他の実施例のフレネルレンズを示す縦断面図。
【図9】(a)、(b)は一般的なフレネルレンズを説
明する側面図。
明する側面図。
【図10】(a)〜(c)は従来例を示す工程図。
【図11】仮に射出成形を適用した場合の想像概略構成
図。
図。
【図12】(a)、(b)は同じく、想像工程図。
【図13】同じく想像概略構成図。
2…フレネルレンズ、20…フレネルレンズ成形装置、
21…上金型(第1の型)、22…下金型(第2の
型)、23…キャビティ、24…注入孔、24a…ゲ−
ト、25…第1の温水(第1の温度制御手段)、26…
制御部(第1、第2の温度制御手段)、27…第2の温
水(第2の温度制御手段)、29…樹脂射出装置(供給
手段)、30…樹脂、30a…貫通孔、31a…センタ
ゲ−ト、33…レンズ。
21…上金型(第1の型)、22…下金型(第2の
型)、23…キャビティ、24…注入孔、24a…ゲ−
ト、25…第1の温水(第1の温度制御手段)、26…
制御部(第1、第2の温度制御手段)、27…第2の温
水(第2の温度制御手段)、29…樹脂射出装置(供給
手段)、30…樹脂、30a…貫通孔、31a…センタ
ゲ−ト、33…レンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 3/08 8106−2K // B29L 11:00 4F
Claims (5)
- 【請求項1】 フレネルレンズを射出成形するフレネル
レンズ成形装置であって、第1の型と、この第1の型と
分離可能に接合され、上記第1の型とでフレネルレンズ
形のキャビティを構成する第2の型と、上記第1の型の
温度制御を行う第1の温度制御手段と、上記第2の型の
温度制御を行う第2の温度制御手段と、上記キャビティ
内に溶融した樹脂を供給する供給手段とを具備すること
を特徴とするフレネルレンズ成形装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のフレネルレンズ成形装置
において、上記樹脂供給手段は、樹脂を加熱溶融して射
出する樹脂射出部と、上記第1の型あるいは第2の型内
に設けられかつ上記樹脂射出部に接続された注入孔と、
この注入孔と上記キャビティの一端を接続するサイドゲ
−トとを有し、上記ゲ−トは上記キャビティの一端の幅
方向中央部に流れ込む樹脂の量が幅方向両端部に流れ込
む樹脂の量よりも多くなるように形成されていることを
特徴とするフレネルレンズ成形装置。 - 【請求項3】 フレネルレンズを射出成形するフレネル
レンズの成形方法であって、分離可能に接合されかつ所
定の温度に加熱された第1の型および第2の型で構成さ
れるフレネルレンズ形のキャビティ内に溶融した樹脂を
射出充填する第1の工程と、上記第1、第2の型のうち
どちらか一方の型の温度を他方の型の温度よりも高く制
御しつつ上記キャビティ内に充填された樹脂を冷却する
第2の工程とを有することを特徴とするフレネルレンズ
成形方法。 - 【請求項4】 フレネルレンズを射出成形するフレネル
レンズの成形方法であって、キャビティ内にこのキャビ
ティの中心部に設けられたセンタゲ−トから溶融した樹
脂を射出充填する第1の工程と、上記樹脂を冷却硬化さ
せたのち上記第1、第2の型から取り外す第2の工程
と、取り外した樹脂の上記センタゲ−トに対応する部位
に貫通孔を形成する第3の工程と、この貫通孔にレンズ
を取り付ける第4の工程とからなることを特徴とするフ
レネルレンズ成形方法。 - 【請求項5】 フレネルレンズを射出成形するフレネル
レンズの成形方法であって、キャビティ内にこのキャビ
ティの中心部に設けられたセンタゲ−トから溶融した樹
脂を射出充填する第1の工程と、上記樹脂を冷却硬化さ
せたのち上記第1、第2の型から取り外す第2の工程
と、取り外した樹脂の上記センタゲ−トに対応する部位
をレンズ形に加工する第3の工程とからなることを特徴
とするフレネルレンズ成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16301792A JPH06892A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | フレネルレンズ成形方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16301792A JPH06892A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | フレネルレンズ成形方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06892A true JPH06892A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15765612
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16301792A Pending JPH06892A (ja) | 1992-06-22 | 1992-06-22 | フレネルレンズ成形方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06892A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH10296733A (ja) * | 1997-04-30 | 1998-11-10 | Nippon G Ii Plast Kk | ヒケを改善する成形方法および金型温度調節システム |
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USRE41995E1 (en) | 1994-08-29 | 2010-12-14 | Enplas Corporation | Tapered light guide plate for surface light source device and method of making by injection molding via supplementary cavity |
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US8184386B2 (en) | 2008-12-26 | 2012-05-22 | Canon Kabushiki Kaisha | Fresnel lens and injection mold |
CN102811788A (zh) * | 2010-03-12 | 2012-12-05 | 因特派特有限公司 | 复合机械性过滤介质 |
JP2017052105A (ja) * | 2015-09-07 | 2017-03-16 | 株式会社小糸製作所 | 前面カバーおよび金型装置 |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP16301792A patent/JPH06892A/ja active Pending
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JP2011083952A (ja) * | 2009-10-15 | 2011-04-28 | Denso Corp | フレネルレンズの成形型、当該成形型の製造方法、および、当該成形型を用いたフレネルレンズの製造方法 |
CN102811788A (zh) * | 2010-03-12 | 2012-12-05 | 因特派特有限公司 | 复合机械性过滤介质 |
JP2017052105A (ja) * | 2015-09-07 | 2017-03-16 | 株式会社小糸製作所 | 前面カバーおよび金型装置 |
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