JPH0631258B2 - セフアロスポリン誘導体の製造法 - Google Patents

セフアロスポリン誘導体の製造法

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JPH0631258B2
JPH0631258B2 JP60269888A JP26988885A JPH0631258B2 JP H0631258 B2 JPH0631258 B2 JP H0631258B2 JP 60269888 A JP60269888 A JP 60269888A JP 26988885 A JP26988885 A JP 26988885A JP H0631258 B2 JPH0631258 B2 JP H0631258B2
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道彦 落合
明 森本
泰一 岡田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は、式 [式中、Xはハロゲン原子を、Rは−CH(R
は水素原子または求核性化合物の残基),置換されて
いてもよいヒドロキシル基,チオール基もしくはアミノ
基(但し、ヒドロキシル基の置換基としては、カルボキ
シル基、スルホ基またはヒドロキシル基が置換していて
もよいアラルキル基、アリール基またはアシル基が用い
られる)または (Yは酸素原子、硫黄原子または置換されていてもよい
イミノ基を、Zは水素原子または置換されていてもよい
ヒドロキシル基,アミノ基,チオール基もしくは炭化水
素基)を、−COORはエステル化されていてもよい
カルボキシル基を、Rはアルキル基を示す。]で表わ
される7−(4−ハロゲノ−3−オキソ−2−アルコキ
シイミノブチリルアミノ)セファロスポリン誘導体,そ
の合成中間体,それらの塩類およびそれらの製造法、さ
らに上記化合物(I)とチオ尿素とを反応させる式 [式中の記号は前記と同意義]で表わされる7−[2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(シン)−
アルコキシイミノアセトアミド]セファロスポリン誘導
体の製造法に関する。
本発明者らは種々研究の結果、前記一般式(I)で表わさ
れる新しい7−(4−ハロゲノ−3−オキソ−2−アル
コキシイミノブチリルアミノ)セファロスポリン誘導体
が式(III) [式中の記号は前記と同意義]で表わされる7−(4−
ハロゲノ−3−オキソ−2−アルコキシイミノブチリル
アミノ)セファロスポリン誘導体をアルキル化するか、
または式(IV) [式中の記号は前記と同意義]で表わされる4−ハロゲ
ノ−3−オキソ−2−アルコキシイミノ酪酸またはその
反応性誘導体と式(V) [式中の記号は前記と同意義]で表わされる7−アミノ
セファロスポリン誘導体とを反応させるか、あるいは式 [式中の記号は前記と同意義]で表わされる3−オキソ
−2−アルコキシイミノ酪酸またはその反応性誘導体と
化合物(V)とを反応させて得られる化合物(VII) [式中の記号は前記と同意義]をハロゲン化することに
より製造されること、ならびにかくして得られる式(I)
の化合物とチオ尿素とを反応させると優れた抗菌力を有
する誘導体(II)が製造されることを見出し、これらに基
づいて本発明を完成した。即ち、本発明は、 (1)7−(4−ハロゲノ−3−オキソ−2−アルコキシ
イミノブチリルアミノ)セファロスポリン誘導体(I)、 (2)4−ハロゲノ−3−オキソ−2−アルコキシイミノ
酪酸(IV)、 (3)7−(3−オキソ−2−アルコキシイミノブチリル
アミノ)セファロスポリン誘導体(VII)、 (4)3−オキソ−2−アルコキシイミノ酪酸(VI)、 (5)7−(4−ハロゲノ−3−オキソ−2−ヒドロキシ
イミノブチリルアミノ)セファロスポリン誘導体(III)
をアルキル化することを特徴とする式(I)で表わされる
化合物の製造法、 (6)化合物(I)とチオ尿素とを反応させることを特徴とす
る7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
−(シン)−アルコキシイミノアセトアミド]セファロ
スポリン誘導体(II)の製造法、 (7)4−ハロゲノ−3−オキソ−2−アルコキシイミノ
酪酸(IV)またはその反応性誘導体と化合物(V)とを反応
させることを特徴とする化合物(I)の製造法、 (8)3−オキソ−2−アルコキシイミノ酪酸(VI)をハロ
ゲン化することを特徴とする化合物(IV)の製造法、 (9)3−オキソ−2−アルコキシイミノ酪酸(VI)または
その反応性誘導体と7−アミノセファロスポリン誘導体
(V)とを反応させることを特徴とする7−(3−オキソ
−2−アルコキシイミノブチリルアミノ)セファロスポ
リン誘導体(VII)の製造法、 (10)7−(3−オキソ−2−アルコキシイミノブチリル
アミノ)セファロスポリン誘導体(VII)をハロゲン化す
ることを特徴とする7−(4−ハロゲノ−3−オキソ−
2−アルコキシイミノブチリルアミノ)セファロスポリ
ン誘導体(III)の製造法、 (11)3−オキソ−2−アルコキシイミノ酪酸(VI)をハロ
ゲン化して得られる4−ハロゲノ−3−オキソ−2−ア
ルコキシイミノ酪酸(IV)と7−アミノセファロスポリン
誘導体(V)とを反応させ、得られる7−(4−ハロゲノ
−3−オキソ−2−アルコキシイミノブチリルアミノ)
セファロスポリン誘導体(I)とチオ尿素とを反応させる
ことを特徴とする7−[2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−2−(シン)−アルコキシイミノアセトア
ミド]セファロスポリン誘導体(II)の製造法、 (12)3−オキソ−2−アルコキシイミノ酪酸(VI)と7−
アミノセファロスポリン誘導体とを反応させ、得られる
7−(3−オキソ−2−アルコキシイミノブチリルアミ
ノ)セファロスポリン誘導体(VII)をハロゲン化して得
られる7−(4−ハロゲノ−3−オキソ−2−アルコキ
シイミノブチリルアミノ)セファロスポリン誘導体(I)
とチオ尿素とを反応させることを特徴とする7−[2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(シン)−
アルコキシイミノアセトアミド]セファロスポリン誘導
体(II)の製造法、 (13)7−(4−ハロゲノ−3−オキソ−2−ヒドロキシ
イミノブチリルアミノ)セファロスポリン誘導体(III)
をアルキル化して得られる7−(4−ハロゲノ−3−オ
キソ−2−アルコキシイミノブチリルアミノ)セファロ
スポリン誘導体(I)とチオ尿素とを反応させることを特
徴とする7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(シン)−アルコキシイミノアセトアミド]
セファロスポリン誘導体(II)の製造法に関するものであ
る。
式(I),(III)および(IV)におけるXは、塩素,臭素,フ
ッ素,沃素のようなハロゲン原子を示し、通常塩素,臭
素が多用される。式(I),(II),(III),(V)および(VII)に
おけるセフェム環上の置換基Rは−CH(R
は水素原子または求核性化合物の残基),ハロゲン原
子,置換されていてもよいヒドロキシル基,チオール基
もしくはアミノ基または (Yは酸素原子,硫黄原子または置換されていてもよい
イミノ基を、Zは水素原子または置換されていてもよい
ヒドロキシル基,アミノ基,チオール基もしくは炭化水
素基)を示す。ここにおいてRは、水素または求核性
化合物の残基を示し、求核性化合物残基Rとしては、
たとえば、ヒドロキシル基,メルカプト基,アセチルオ
キシ基,プロピオニルオキシ基,3−オキソブチリルオ
キシ基,3−カルボキシプロピオニルオキシ基,3−エ
トキシカルバモイルプロピオニルオキシ基,4−カルボ
キシブチリルオキシ基などの置換されていてもよい炭素
数2〜4の低級脂肪族カルボン酸アシルオキシ基,マン
デリルオキシ基,2−カルボキシベンゾイルオキシ基,
2−(カルボエトキシカルバモイル)ベンゾイルオキシ
基,2−(カルボエトキシスルファモイル)ベンゾイル
オキシ基などの置換されていてもよい芳香族カルボン酸
アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基,シアノ,アジ
ド,アミノ,カルバモイルチオ,チオカルバモイルオキ
シ、アミノ基の保護されたカルバモイルオキシ基(例、
N−クロロアセチルカルバモイルオキシ基,N−ジクロ
ロアセチルカルバモイルオキシ基,N−トリクロロアセ
チルカルバモイルオキシ基などのN−モノ−、ジ−およ
びトリハロゲノアセチルカルバモイルオキシ基、N−ク
ロロスルホニルカルバモイルオキシ基、N−トリメチル
シリルカルバモイルオキシ基)、フェニルグリシルオキ
シ基、あるいはこれらの求核性化合物残基が、さらにア
ルキル基(例、メチル,エチル,プロピルなどの炭素数
1〜3の低級アルキル基)、アシル基(例、アセチル,
プロピオニル,ブチリルなどの炭素数2〜4の低級脂肪
族カルボン酸アシル基,ベンゾイル,p−クロロベンゾ
イル,p−メチルベンゾイル,マンデロイルなどの芳香
族カルボン酸アシル基)で置換されていてもよく、この
場合、置換基の数は通常1〜2個である。あるいは求核
性化合物残基Rは第4級アンモニウム基であってもよ
く、また求核性化合物残基Rは、Sを介して結合した
ヘテロ環すなわち、ヘテロ環チオ基をも表わす。ここに
ヘテロ環とは、O,SまたはNから選ばれた1〜4個の
異種原子を含有する5〜6員環であって、窒素原子はオ
キシ化されていてもよい。これらの異頂環としては、た
とえばピリジル,N−オキシドピリジル,ピリミジル,
ピリダジニル,N−オキシドピリダジビル,ピラゾリ
ル,ジアゾリル,チアゾリル,1,2,3−チアジアゾ
リル,1,2,4−チアジアゾリル,1,3,4−チア
ジアゾリル,1,2,5−チアジアゾリル,オキサゾリ
ル,1,2,3−オキサジアゾリル,1,2,4−オキ
サジアゾリル,1,3,4−オキサジアゾリル,1,
2,5−オキサジアゾリル,1,2,3−トリアゾリ
ル,1,2,4−トリアゾリル,1H−テトラゾリル,
2−テトラゾリル等が繁用される。また、これらヘテロ
環上には、たとえばメチル,エチル,プロピル等の炭素
数1〜3の低級アルキル基,メトキシ,エトキシ,プロ
ポキシ等の炭素数1〜3の低級アルコキシ基、クロル,
ブロム等のハロゲン原子,トリフロロメチル,トリクロ
ロエチルなどのトリハロゲノ置換低級アルキル,ヒドロ
キシル基,メルカプト基,アミノ基,カルボキシル基,
カルバモイル基、たとえばジメチルアミノエチル,ジメ
チルアミノメチルなどの炭素数1〜3のジ低級アルキル
アミノ低級アルキル基,カルボキシメチル等の置換基を
有していてもよい。ヘテロ環にこれらの置換基が置換す
る場合、置換基の数は通常1〜2個である。Rで示さ
れる第4級アンモニウム基としては、例えばピリジニウ
ム,3−メチルピリジニウム,4−メチルピリジニウ
ム,3−クロロピリジニウム,3−ブロモピリジニウ
ム,3−ヨードピリジニウム,4−カルバモイルピリジ
ニウム,4−(N−ヒドロキシメチルカルバモイル)ピ
リジニウム,4−(N−カルボメトキシカルバモイル)
ピリジニウム,4−(N−シアノカルバモイル)ピリジ
ニウム,4−(カルボキシメチル)ピリジニウム,4−
(ヒドロキシメチル)ピリジニウム,4−(トリフルホ
ロメチル)ピリジニウム,キノリニウム,ピコリニウム
またはルチジニウムなどが繁用される。またRがヒド
ロキシル基,チオール基もしくはアミノ基を示す場合、
ヒドロキシル基,チオール基もしくはアミノ基はそれぞ
れ置換されていてもよく、置換基としてはたとえばメチ
ル,エチル等のアルキル(好ましくはC1−4),ベン
ジルなどのアラルキル(好ましくはC7−9),フェニ
ルなどのアリールのような炭化水素基,アセチル,ベン
ゾイルのようなアシル基(好ましくはC2−8)等が用
いられ、さらにこれらの置換基にカルボキシル基,スル
ホ基,ヒドロキシル基等が置換していてもよい(但し、
ヒドロキシル基の置換基としては、カルボキシル基、ス
ルホ基またはヒドロキシル基が置換していてもよいアラ
ルキル基、アリール基またはアシル基が用いられる)。
またアミノ基の場合、N原子と結合してピロリジノ,モ
ルホリノ,チオモルホリノ基等を形成している場合も含
まれる。すなわち具体例としてはたとえばヒドロキシル
基,メトキシ基,エトキシ基,メチルチオ基,カルボキ
シメチルチオ基,フェニルチオ基,アミノ基,ジメチル
アミノ基,エチルアミノ基,2−ジメチルアミノエチル
基,クロル,ブロム等があげられる。またRを表わす場合、Yは酸素原子,硫黄原子または置換され
ていてもよいイミノ基を示し、置換されていてもよいイ
ミノ基の置換基としては、たとえばメチル,エチル等の
低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜3)、あるいは
ヒドロキシル基,メルカプト基,アミノ基,モルホリノ
基,カルボキシル基、スルホ基,カルバモイル基,アル
コキシカルボニル基(好ましくは炭素数2〜6),低級
アルキルカルバモイル基(好ましくは炭素数2〜6),
アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜4),アルキルチ
オ基(好ましくは炭素数1〜4),アルキルスルホニル
基(好ましくは炭素数1〜4),アシロキシ基(好まし
くは炭素数2〜4),モルホリノカルボニル基で置換さ
れた低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜4),フェ
ニル基等のアリール基,ベンジル基等のアラルキル基,
アセチル基,プロピオニル基,ベンゾイル基等のアシル
基(好ましくは炭素数1〜5)が用いられる。また、Z
で示されるヒドロキシル基,アミノ基,チオール基また
は炭化水素基(たとえばメチル,エチル,プロピル,イ
ソブチル,第三級ブチル等のアルキル基(好ましくは炭
素数1〜4),ベンジル等のアラルキル基,フェニル,
ナフチル等のアリール基等)の置換基としては、上述の
ごとき低級アルキル基、アシル基、アラルキル基、アリ
ール基などが用いられる。さらにこれらの置換基にカル
ボキシル基,スルホ基,ヒドロキシル基等が置換基して
いてもよい。また、アミノ基の場合、N原子と共にピロ
リジノ,モルホリノ,チオモルホリノ基等を形成してい
る場合も含まれる。すなわち、 の具体例としては、5−アゼチルアミノ−1,3,4−
チアジアゾール−2−イル,5−アミノ−1,3,4−
チアジアゾール−2−イル,5−ジメチルアミノ−1,
3,4−チアジアゾール−2−イル,5−メチル−1,
3,4−チアジアゾール−2−イル,1,3,4−チア
ジアゾール−2−イル,5−アセトアミド−1,3,4
−トリアゾール−2−イル,5−アセトアミド−1,
3,4−オキサジアゾール−2−イル等があげられる。
−COORで表わされるエステル化されていてもよい
カルボキシル基とは、カルボキシル基またはそのナトリ
ウム,カリウム,トリエチルアミン塩等のアルカリ,ア
ルカリ土類金属などの無機塩,有機塩、さらにはエステ
ル化されたカルボキシル基を意味する。このようなエス
テルとしては、たとえばメチル,エチル,第三級ブチ
ル,第三級アミル,ベンジル,p−ニトロベンジル,ア
ルカノイロキシメチル(アセトキシメチル等),ジまた
はトリアルキルシリル(トリメチルシリル等),アルコ
キシリル,ベンズヒドリル,1−インダニル,フタリジ
ル,5−インダニル,フェナシル,フェニル,p−ニト
ロフェニル,アルコキシアルキル(メトキシメチル,エ
トキシメチル等),アルケニル,トリクロロエチル,メ
チルスルフォニルエチル,ベンゾイルメチル,ベンジル
オキシメチル,t−ブチル,メトキシベンジル,トリチ
ル,メチルチオメチル,ピバロイルオキシメチル,α−
アセトキシブチル,α−エトキシカルボニルオキシ−α
−メチルメチル等のα−アシルオキシ−α−置換メチル
−エステルなどが用いられる。これらのエステルは、β
−ラクタム環などを開裂しないような緩和な条件で遊離
型に導びくことができるものが望ましく、たとえばR
が緩和な酸性あるいはアルカリ性で水素に転換しうる
基、たとえばジフェニルメチル,置換フェニル,低級ア
ルキルスルホニルエチル,ピバロイルオキシメチルなど
の基、あるいは酸化・還元反応により除去しうる基たと
えばトリクロロエチル基,ベンジル基などであるものが
用いられる。また、−COOR4のように容易に加水分解されて−COOHに変換しうる
基も含まれる。
式(I),(II),(IV),(VI)および(VII)においてRで示さ
れるアルキル基としては、たとえばメチル,エチル基な
どのような低級アルキル基が用いられる。
なお、式(I),(III),(IV),(VI)および(VII)における波線
は、基OHまたはORが二つの可能なシンまたはアン
チ配位の一方または他方の位置にあり得ることを示す。
つぎに本発明の反応について説明する。化合物(III)を
アルキル化することによって化合物(I)が製造される。
アルキル化反応は通常溶媒中氷冷ないしは室温付近で行
なわれ数分から数時間の間で多くの場合完了する。溶媒
としては本反応を阻害,しない限りいかなるものでもよ
く、たとえばテトラヒドロフラン,ジオキサン,メタノ
ール,エタノール,クロロホルム,二塩化メチレン,酢
酸エチル,酢酸ブチル,N,N−ジメチルホルムアミ
ド,N,N−ジメチルアセトアミド,水などまたはこれ
らの混合物などが用いられる。アルキル化剤としては、
たとえばヨウ化メチル、臭化メチル,ヨウ化エチル,臭
化エチルまどのハロゲン化メチル,硫酸ジメチル,硫酸
ジエチル,ジアゾメタン,ジアゾエタンまたはp−トル
エンスルホン酸メチルなどが用いられる。ジアゾメタ
ン,ジアゾエタンの場合をのぞき炭酸ナトリウム,炭酸
カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩、水酸化ナトリウ
ムまたは水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化
物,トリエチルアミン,ピリジン,ジメチルアニリンな
どの塩基の存在下に化合物(III)と、前記のアルキル化
剤とを反応させて行なわれる。このようにして得られる
(I)は、公知の手段により単離精製することもできる
が、分離することなく次の反応の原料として用いること
もできる。
化合物(I)とチオ尿素とを反応させて化合物(II)を製造
する反応は、通常溶媒中で行なわれる。溶媒としては本
反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、たとえば
水,メタノール,エタノール,アセトン,テトラヒドロ
フラン,ジオキサン,N,N−ジメチルホルムアミド,
N,N−ジメチルアセトアミド,N−メチルピペリドン
のような溶媒またはこれらの混合物などが用いられる。
反応は氷冷ないしは室温または加温のもとに行なわれ
る。通常化合物(I)に対し1〜数当量のチオ尿素が用い
られる。反応時間は、1〜48時間好ましくは、1〜1
0時間である。かくして得られる(II)は、公知の手段た
とえば濃縮,減圧濃縮,結晶化,再結晶,溶媒抽出,液
性変換,塩析,分留,蒸留,クロマトグラフィーなどに
より単離精製することができる。
化合物(IV)または(VI)と7−アミノセファロスポリン誘
導体(V)とを反応させ、それぞれ化合物(I),(VII)を得
る。化合物(IV)または(VI)は遊離のままあるいはその反
応性誘導体が化合物(V)の7位アミノ基のアシル化剤と
して用いられる。すなわち、化合物(IV)または(VI)は、
遊離のままあるいはカルボキシル基のナトリウム,カリ
ウムまたはカルシウム等のアルカリあるいはアルカリ土
類金属、トリメチルアミン,ピリジン等の有機アミンと
の塩として、あるいはその酸ハライド(例、酸クロライ
ド,酸ブロマイド),酸無水物,混合酸無水物,活性ア
ミド,活性化エステル等の反応性誘導体としてアシル化
反応に供される。活性化エステルとしては、たとえばp
−ニトロフェニルエステル,2,4−ジニトロフェニル
エステル,ペンタクロルフェニルエステル,N−ヒドロ
キシサクシノイミドエステルまたはN−ヒドロキシフタ
ルイミドエステルなどが用いられる。混合酸無水物とし
てはたとえば炭酸モノメチルエステル,炭酸モノイソブ
チルエステルなどの炭酸モノエステルとの混合酸無水物
やピバリン酸やトリクロル酢酸などのハロゲンで置換さ
れていてもよい低級アルカン酸との混合酸無水物などが
用いられる。化合物(IV)または(VI)を遊離酸または塩の
状態で使用する場合は、適当な縮合剤を用いる。縮合剤
としてはたとえばN,N′−ジシクロヘキシルカルボジ
イミドのようなN,N′−ジ置換カルボジイミド類、
N,N′−カルボニルイミダゾール,N,N′−チオニ
ルジイミダゾールのようなアゾライド化合物、N−エト
キシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノ
リン,オキシ塩化燐,アルコキシアセチレンなどの脱水
剤,2−ハロゲノピリジニウム塩(例、2−クロロピリ
ジニウムメチルアイオダイド,2−フルオロピリジニウ
ムメチルアイオダイド)などが用いられる。これらの縮
合剤を用いた場合反応は化合物(IV)または(VI)の反応性
誘導体を経て進行すると考えられる。反応は一般に適当
な溶媒中で行なわれる。このような溶媒としては、たと
えばクロロホルム,二塩化メチレンなどのハロゲン化炭
化水素,テトラヒドロフラン,ジオキサンなどのエーテ
ル類、ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド,
アセトン,水などまたはこれらの混合物が繁用される。
化合物(IV)または(VI)の使用量は、化合物(V)1モルに
対し通常約1〜数モル程度である。反応は一般に−50
〜40℃の範囲で行なわれる。反応時間は、通常10分
〜48時間であり好ましくは30分〜10時間である。
かくして得られる(I)は、前記のごとき公知の手段によ
り単離され、(VII)は同様に公知の手段により単離され
るも、通常分離することなく次の行程の原料として使用
されることもできる。
また、化合物(VI),(VII)をハロゲン化してそれぞれ化合
物(IV),(I)に導びく反応は通常の有機化学において活性
水素のハロゲン化に用いられる反応が適用される。ハロ
ゲン化剤としては、たとえば塩素,臭素,塩化スルフリ
ルなどが用いられる。反応は溶媒中行なうことによって
円滑に進行することがある。このような溶媒としては、
たとえばクロロホルム,塩化メチレン,ジクロロエタ
ン,ジクロロエチレン,四塩化炭素,酢酸,ベンゼン,
トルエンなどが用いられる。反応は氷冷下ないしは加温
のもと行なわれるが通常0〜60℃の範囲で行なわれ
る。反応時間は、通常5分〜48時間であり好ましくは
10分〜10時間である。得られる(IV),(I)は、それぞ
れ前記のごとき公知の手段により単離精製することがで
きる。化合物(IV)は、分離することなく反応混合液のま
ま化合物(V)との反応に原料として提供されてもよい。
なお、本発明に用いられる原料化合物のうち、式(VI)で
表わされる3−オキソ−2−アルコキシイミノ酪酸類に
ついては、それらのエステル類はたとえばジャーナル
オブ ジ インディアン ケミカル ソサエテイ(J.
Indian Chem. Soc.),42,677(1965);ジ
ャーナル オブ ジ アメリカン ケミカル ソサエテ
イ(J.Am. Chem. Soc.),60,1328(193
8)に記載されており、相当するエステル類から通常の
エステル加水分解等の条件でエステル基を脱離すること
によって得られる。通常、この(VI)は精製せずに化合物
(IV)または(VII)の製造原料として用いられる。他の原
料化合物(III)は、ケミカル アンド ファーマス−テ
ィカル ブチレン(Chem.Pharm.Bull.),25,311
7(1977)の記載方法またはそれに準じて製造され
る。また、式(V)で表わされる7−アミノセファロスポ
リン誘導体は、たとえば西ドイツ特許出願公開第246
1478号明細書,西ドイツ特許出願第p260706
4.4号,西ドイツ特許出願第p2619243.8
号,特開昭50−52083号明細書,西ドイツ出願公
開第2460331号,同2460332号明細書なら
びに特開昭51−138696号明細書,同50−12
9590,同50−95485,同51−11059
3,同51−138697,同51−108087号明
細書、ジャーナル オブ ジ アメリカン ケミカル
ソサエテイ(J.Am.Chem.Soc.),96,4986(1
974),ヘルベチカ キミカ アクタ(Helv.Chim.Ac
ta.),57,1919(1974),同58,243
7(1975),さらに特開昭49−116090号明
細書,J.Am.Chem.Soc.,98,2342(197
6),:Helv.Chim.Acta.,55,408(1972)
等に記載の方法から選ばれる適宜の方法またはこれらの
方法に準ずる方法によって製造できる。
かくして得られる化合物(IV),(VI)は、有用な新規化合
物の優れた合成中間体であり、化合物(I),(VII)はそれ
自体抗菌力を有する新規なセファロスポリン誘導体であ
り、かつ化合物(II)を合成するための有利な合成中間体
となり得る。
なお、式(II)で表わされるセファロスポリン誘導体は のような2−アミノチアゾール体と2−イミノチアゾリ
ン体の互変異性体構造をとると考えられるが、本明細書
ではチアゾール型で記載した。
本発明の方法により製造される化合物(I)としては、た
とえば 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−(1−メチル−1H−テトラゾー
ル−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
ン酸 7−(4−クロロ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−(1−メチル−1H−テトラゾー
ル−4−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
ン酸 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−(1−メチル−1H−テトラゾー
ル−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
ン酸 ベンズヒドリルエステル 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−エトキシイミノブ
チリルアミノ)セファロスポラン酸 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−エトキシイミノブ
チリルアミノ)セファロスポラン酸 t−ブチルエステ
ル 7−(4−クロロ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)セファロスポラン酸 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)セファロスポラン酸 7−(4−クロロ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−(2−メチル−1,3,4−リア
ジアゾール−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4
−カルボン酸 7−(4−クロロ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−[1−(2−N,N−ジメチルア
ミノエチル)−1H−テトラゾール−5−イル]チオメ
チル−3−セフェム−4−カルボン酸 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−カルバモイルオキシメチル−3−
セフェム−4−カルボン酸 7−(4−クロロ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−カルバモイルオキシメチル−3−
セフェム−4−カルボン酸 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)デスアセトキシセファロスポラン酸 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−(5−アセトアミド−1,3,4
−チアジアゾール−2−イル)−3−セフェム−4−カ
ルボン酸 7−(4−クロロ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−(5−メチル−1,3,4−チア
ジアゾール−2−イル)−3−セフェム−4−カルボン
酸 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−(1,3,4−チアジアゾール−
2−イル)−3−セフェム−4−カルボン酸 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−(5−アセトアミド−1,3,4
−トリアゾール−2−イル)−3−セフェム−4−カル
ボン酸 7−(4−クロロ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−(5−アセトアミド−1,3,4
−オキサジアゾール−2−イル)−3−セフェム−4−
カルボン酸 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−(5−ジメチルアミノ−1,3,
4−チアジアゾール−2−イル)−3−セフェム−4−
カルボン酸 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−(5−N−メチルアセトアミド−
1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−セフェ
ム−4−カルボン酸 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−メチルチオ−3−セフェム−4−
カルボン酸 などがある。
本発明の方法により製造される化合物(VII)としては、
たとえば 7−(3−オキソ−2−メチルイミノブチリルアミノ)
−3−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)
チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)−3−(1−メチル−1H−テトラゾール−4−イ
ル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリ
ウム 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)−3−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イ
ル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸 ベン
ズヒドリルエステル 7−(3−オキソ−2−エトキシイミノブチリルアミ
ノ)セファロスポラン酸 7−(3−オキソ−2−エトキシイミノブチリルアミ
ノ)セファロスポラン酸 t−ブチルエステル 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)セファロスポラン酸 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)セファロスポラン酸ナトリウム 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)−3−(2−メチル−1,3,4−チアジアゾール
−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン
酸 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)−3−[1−(2−N,N−ジメチルアミノエチ
ル)−1H−テトラゾール−5−イル]チオメチル−3
−セフェム−4−カルボン酸 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)−3−カルバモイルオキシメチル−3−セフェム−
4−カルボン酸 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)−3−カルバモイルオキシメチル−3−セフェム−
4−カルボン酸ナトリウム 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)デスアセトキシセファロスポラン酸 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)−3−(5−アセトアミド−1,3,4−チアジア
ゾール−2−イル)−3−セフェム−4−カルボン酸 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)−3−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール
−2−イル)−3−セフェム−4−カルボン酸 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)−3−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)
−3−セフェム−4−カルボン酸 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)−3−(5−アセトアミド−1,3,4−トリアゾ
ール−2−イル)−3−セフェム−4−カルボン酸 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)−3−(5−アセトアミド−1,3,4−オキサジ
アゾール−2−イル)−3−セフェム−4−カルボン酸 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)−3−(5−ジメチルアミノ−1,3,4−チアジ
アゾール−2−イル)−3−セフェム−4−カルボン酸 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)−3−(5−N−メチルアセトアミド−1,3,4
−チアジアゾール−2−イル)−3−セフェム−4−カ
ルボン酸 7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミ
ノ)−3−メチルチオ−3−セフェム−4−カルボン酸
などがある。
化合物(IV)としては、たとえば 4−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノ酪酸 4−クロロ−3−オキソ−2−メトキシイミノ酪酸 4−ブロモ−3−オキソ−2−エトキシイミノ酪酸 4−クロロ−3−オキソ−2−エトキシイミノ酪酸 な
どがある。
例1 3−オキソ−2−メトキシイミノ酪酸メチル20.3g
をメタノール100mに溶かし、これに1N−NaO
H水溶液200mを約30分間滴下する。この間やや
発熱する。滴下終了後1時間室温で攪拌を続けたのちメ
タノールを減圧下留去し残留物を酢酸エチルで洗浄す
る。水層を氷冷下3N−HClでpH2.0とし食塩を加え
て酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル抽出部を硫酸マグ
ネシウムで乾燥後濃縮し3−オキソ−2−メトキシイミ
ノ酪酸の粗成物を粘稠な油状物として得た。これをクロ
ロホルム−n−ヘキサンから再結晶して無色結晶を得る
(16.0g)。融点81〜82℃。
NMR(CDCl):2.40ppm(3H,s,CH3CO),4.10ppm
(3H,s,OCH3),10.87ppm(1H,s,COOH) 元素分析値 CNO 計算値:C 41.38;H 4.86;N 9.65 実測値:C 41.71;H 4.87;N 9.49 例2 3−オキソ−2−エトキシイミノ酪酸メチル1.87g
をメタノール80mに溶かし1N−NaOH水溶液4
0mを滴下する。滴下終了後1時間室温で攪拌を続け
たのち例1と同様に処理して3−オキソ−2−エトキシ
イミノ酪酸の粗成物が無色結晶状に得られる。1.3g NMR(CDCl):1.35ppm(3H,t,CH2CH3),2.42ppm
(3H,s,CH3CO),4.40ppm(2H,q,CH2CH3),7.82ppm(1H,s,COO
H). 例3 3−オキソ−2−エトキシイミノ酪酸590mgを塩化メチ
レン10mに溶かし、これに臭素640mgを塩化メチレ
ン5mに溶かした液を滴下したのち40℃で30分間攪拌
する。氷水で反応液を洗浄したのち減圧下濃縮して4−
ブロモ−3−オキソ−2−エトキシイミノ酪酸の粗成物
を得る。750mg。
NMR(CDCl):1.40ppm(3H,t,CH2CH3),4.37ppm
(2H,s,BrCH2),4.45ppm(2H,q,CH2CH3). 例4 3−オキソ−2−メトキシイミノ酪酸7.0gを塩化メ
チレン50mに溶かし、これに臭素7.71gを塩化
メチレン10mに溶かした液を少量滴下し、50℃の
湯浴で加温し臭素の色が消失しだした時湯浴をはずし室
温で残りの臭素溶液を臭素の色が消失する速度で滴下す
る。滴下終了後臭素の色が消失した時攪拌を停止し減圧
下濃縮し4−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノ
酪酸の粗成物を油状物として得る。11.1g。
NMR(CDCl):4.17ppm(3H,s,OCH3),4.37ppm(2
H,s,BrCH2). 例5 3−オキソ−2−エトキシイミノ酪酸320mgを塩化メ
チレン10mに溶かし、これに臭素400mgを塩化メ
チレン3mに溶かした液を滴下したのち室温で2時間
攪拌する。ついでこれに五塩化リン500mgを加えて室
温で1時間攪拌し4−ブロモ−3−オキソ−2−エトキ
シイミノ酪酸クロリドの塩化メチレン溶液を得る。一
方、7−アミノセファロスポラン酸tーブチル660mg
およびピリジン500mgを塩化メチレン10mに溶か
し−30℃に冷却し攪拌しつつ上記酸クロリドの溶液を
約15分間に滴下する。滴下終了後室温にもどして2時
間攪拌したのち減圧下濃縮し残留物を酢酸エチルに溶か
す。酢酸エチル層を3N−HClで洗浄したのち水,つ
いでに5%NaHCO水溶液,水で洗浄,乾燥、酢酸
エチルを留去して得られる半固体をシリカゲルクロマト
グラフイーで精製し7−(4−ブロモ−3−オキソ−2
−エトキシイミノブチルアミノ)セファロスポラン酸
t−ブチルを泡沫固体として得る。620mg。
NMR(CDCl):1.36ppm(3H,t,CH2CH3),1.50ppm
(9H,s,-C(CH3)3),2.05ppm(3H,s,CH3CO),3.44ppm(2H,q,2
-CH2),4.37ppm(2H,q,CH2CH3),4.55ppm(2H,s,BrCH2),4.9
0ppm(2H,q,3-CH2),4.99ppm(1H,d,6-H),5.83ppm(1H,dd,7
-H),7.12ppm(1H,d,CONH) 例6 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−エトキシイミノブ
チリルアミノ)セファロスポラン酸 t−ブチル200
mをエタノール5mに溶かし、チオ尿素100mgを
加えて室温で2時間攪拌する。エタノールを減圧下留去
し、酢酸エチルと水を加えてふったのち酢酸エチル層を
水洗,乾燥する。酢酸エチルを留去して得られる油状物
をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し7−[2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(シン)−
エトキシイミノアセトアミド]セファロスポラン酸 t
−ブチルが泡沫状固体として得られる。152mg NMR(CDCl):1.22ppm(3H,t,CH2CH3),1.43ppm
(9H,s,C(CH3)3),1.97ppm(3H,s,CH3COO),3.36ppm(2H,q,2
-CH2),4.19ppm(2H,q,CH2CH3),4.82ppm(2H,q,3-CH2),4.9
3ppm(1H,d,6-H),5.55ppm(2H,bs,NH2),5.86ppm(1H,dd,7-
H),6.74ppm(1H,s,チアゾール5-H),7.32ppm(1H,d,CONH). 例7 3−オキソ−2−メトキシイミノ酪酸290mgを塩化メ
チレン10mに溶解する。これに臭素320mgを塩化
メチレン1mに溶かした液を加え室温で1時間攪拌し
たのちジシクロヘキシルカルボジイミド500mgと7−
アミノ−3−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−
イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸 ベ
ンズヒドリル495mgを加え室温で3時間攪拌する。減
圧下塩化メチレンを留去し残留物に酢酸エチルを加え不
溶物をろ去したのちろ液を5%NaHCO水溶液、つ
いで水で洗浄し乾燥、酢酸エチルを留去して得られる油
状物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し7−(4
−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノブチリルア
ミノ)−3−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−
イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸 ベ
ンズヒドリルを得る。480mg NMR(CDCl):3.70ppm(2H,s,2-CH2),3.80ppm
(3H,s,N-CH3),4.11ppm(3H,s,OCH3),4.29ppm(2H,q,3-C
H2),4.53ppm(2H,s,BrCH2),4.99ppm(1H,d,6-H),5.85ppm
(1H,dd,7-H),6.88ppm(1H,s, 7.31ppm(10H,s, 例8 7−(4−ブロモ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)−3−(1−メチル−1H−テトラゾー
ル−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
ン酸 ベンズヒドリル610mgをエタノール20m,
テトラヒドロフラン10mの混合物に溶かしたのちチ
オ尿素304mgを加え室温で2時間攪拌する。減圧下溶
媒を留去し残留物を酢酸エチルに溶かし水洗,乾燥す
る。酢酸エチルを留去して得られる残留物をシリカゲル
クロマトフラフィーで精製し7−[2−(2−アミノチ
アゾール−4−イル)−2−(シン)−メトキシイミノ
アセトアミド]−3−(1−メチル−1H−テトラゾー
ル−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
ン酸 ベンズヒドリルが得られる。540mg NMR(CDCl):3.70ppm(2H,s,2-CH2),3.78ppm
(3H,s,N-CH3),3.97ppm(3H,s,OCH3),4.28ppm(2H,q,3-C
H2),5.02ppm(1H,d,6-H),5.97ppm(1H,dd,7-H),6.77ppm(1
H,s,チアゾール5-H),6.90ppm(1H,s, 7.31ppm(10H,s, 7.77ppm(1H,d,CONH). 本品50mgをアニソール0.5m,トリフルオロ酢酸
2.5mの混合物に加え室温で30分間攪拌したの
ち、これに無水エーテルを加えて析出物をろ取する。こ
れを少量の5%NaHCO水溶液に溶かしセファデッ
クスLH−20(登録商標;ファルマシアファインケミ
カル社製)のカラムに通して精製し7−[2−(2−ア
ミノチアゾール−4−イル)−2−(シン)−メトキシ
イミノアセトアミド]−3−(1−メチル−1H−テト
ラゾール−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−
カルボン酸ナトリウム35mgを得る。
NMR(DO):3.59ppm(2H,q,2-CH2),3.93ppm(3H,
s,OCH3),3.98ppm(3H,s,N-CH3),4.08ppm(2H,q,3-CH2),5.
12ppm(1H,d,6-H),5.72ppm(1H,d,7-H),6.93ppm(1H,s,チ
アゾール5-H). 例9 3−オキソ−2−メトキシイミノ酪酸145mgを塩化メ
チレン10mに溶かし、五塩化リン250mgを加えて
室温で1時間攪拌し、3−オキソ−2−メトキシイミノ
酪酸クロリドの溶液を得る。一方7−アミノ−3−(1
−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)チオメチル
−3−セフェム−4−カルボン酸 ベンズヒドリル49
5g,ピリジン240gを塩化メチレン10mに溶かし
−30℃に冷却し、上記酸クロリド溶液を約20分間に
滴下する。滴下終了後室温で2時間攪拌したのち酢酸エ
チル100mを加え水,1N−HCl,水,5%Na
HCO水溶液ついで水で洗浄し乾燥する。溶媒を留去
して得られる残留分をシリカゲルクロマトグラフィーで
精製し7−(3−オキソ−2−メトキシイミノブチリル
アミノ)−3−(1−メチル−1H−テトラゾール−5
−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸
ベンズヒドリルが得られる。440mg NMR(CDCl):2.38ppm(3H,s,CH3CO),3.72ppm
(2H,s,2-CH2),3.80ppm(3H,s,N-CH3),4.10ppm(3H,s,OC
H3),4.28ppm(2H,q,3-CH3),5.00ppm(1H,d,6-H),5.88ppm
(1H,dd,7-H),6.88ppm(1H,s, 6.92ppm(1H,d,CONH),7.31ppm(10H,s 例10 3−オキソ−2−エトキシイミノ酪酸160mgを塩化メ
チレン5mに溶かし、これに五塩化リン250mgを加
えて室温で1時間攪拌し酸クロリドの溶液を得る。一方
7−アミノセファロスポラン酸 t−ブチル330mg,
ピリジン240mgを塩化メチレン5mに溶かし−50
℃に冷却し上記酸クロリド溶液を滴下し、滴下終了後室
温で2時間攪拌する。これに酢酸エチル100mを加
え水,3N−HCl,水,5%NaHCO水溶液,つ
いで水で洗浄し乾燥する。溶媒を留去して得られる残留
物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し7−(3−
オキソ−2−エトキシイミノブチリルアミノ)−セファ
ロスポラン酸 t−ブチルが得られる。340mg NMR(CDCl):1.34ppm(3H,t,CH2CH3),1.50ppm
(9H,s,C(CH3)3),2.04ppm(3H,s,CH3COO),2.37ppm(3H,s,C
H3CO),3.42ppm(2H,q,2-CH2),4.33ppm(2H,q,CH2CH3),4.8
9ppm(2H,q,3-CH2),4.97ppm(1H,d,6-H),5.83ppm(1H,dd,7
-H),6.84ppm(1H,d,CONH). 例11 7−(3−オキソ−2−エトキシイミノブチリルアミ
ノ)セファロスポラン酸 t−ブチル235mgを塩化メ
チレン10mに溶かし、これを35℃に加温し、臭素
88mgを塩化メチレン3mに溶かした液を加え攪拌す
る。臭素の色が消失しだした時、加温を停止し室温でほ
ぼ完全に褪色するまで攪拌する。反応液に氷水を加えて
ふったのち分液し塩化メチレン層をさらに氷水で洗浄後
乾燥する。塩化メチレンを留去して得られる残留物をシ
リカゲルクロマトグラフィーで精製し7−(4−ブロモ
−3−オキソ−2−エトキシイミノブチリルアミノ)セ
ファロスポラン酸 t−ブチルが得られる。190mg。
本品は例5で得られるものとNMR等を比較し同定し
た。
例12 7−(4−クロロ−3−オキソ−2−ヒドロキシイミノ
ブチリルアミノ)セファロスポラン酸 419mgを水7
m,アセトン7mの混合物に加え氷冷攪拌下これに
炭酸ナトリウム300mgを加えて溶かしたのち硫酸ジメ
チル600mgを滴下する。30分後さらに炭酸ナトリウ
ム300mg,硫酸ジメチル300mgを追加したのち30
分間攪拌を続ける。反応液に氷水20mを加え10%
塩酸を加えてpH2.0に調整し酢酸エチルで抽出する。
抽出層を水洗,乾燥後濃縮して7−(4−クロロ−3−
オキソ−2−メトキシイミノブチリルアミノ)セファロ
スポラン酸の粗品を粉末状に得る。280mg NMR(δ−DMSO):2.00ppm(3H,s,CH3COO),3.5
0ppm(2H,bs,2-CH2),4.01ppm(3H,s,OCH3),4.76ppm(2H,s,
ClCH2CO),4.81ppm(2H,q,3-CH2),5.11ppm(1H,d,6-H),5.7
3ppm(1H,dd,7-H),9.53ppm(1H,d,CONH). 例13 7−(4−クロロ−3−オキソ−2−メトキシイミノブ
チリルアミノ)セファロスポラン酸 210mgをN,N
−ジメチルアセトアミド4mに溶かし、これにチオ尿
素100mgを加えて室温で4時間攪拌する。反応液にエ
ーテル30mを加え沈降する油状物をデカンテーショ
ンでわけとり、5%NaHCO水溶液に溶かしアンバ
ーライトXAD−2(登録商標;ローム&ハース社製)
を用いたカラムクロマトグラフィーで精製し7−[2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(シン)−
メトキシイミノアセトアミド]セファロスポラン酸ナト
リウムを白色粉末状に得る。141mg NMR(DO):2.07ppm(3H,s,COCH3),3.53ppm(2H,
q,2-CH2),3.98ppm(3H,s,OCH3),4.75ppm(2H,q,3-CH2),5.
21ppm(1H,d,6-H),5.81ppm(1H,d,7-H),7.01ppm(1H,s,チ
アゾール5-H). 例14 例12,13の組み合わせ、または7,8の組み合わ
せ、または10,11,6の組み合わせの方法に準じて
製造される化合物を表に例示する。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 [式中、Xはハロゲン原子を、Rは−CH(R
    は水素原子または求核性化合物の残基),置換されて
    いてもよいヒドロキシル基,チオール基もしくはアミノ
    基(但し、ヒドロキシル基の置換基としては、カルボキ
    シル基、スルホ基またはヒドロキシル基が置換していて
    もよいアラルキル基、アリール基またはアシル基が用い
    られる)または (Yは酸素原子,硫黄原子または置換されていてもよい
    イミノ基を、Zは水素原子または置換されていてもよい
    ヒドロキシル基,アミノ基,チオール基もしくは炭化水
    素基)を、−COORはエステル化されていてもよい
    カルボキシル基を、Rはアルキル基を示す。]で表わ
    される7−(4−ハロゲノ−3−オキソ−2−アルコキ
    シイミノブチリルアミノ)セファロスポリン誘導体また
    はその塩とチオ尿素とを反応させることを特徴とする式 [式中、R,−COOR,Rは前記と同意義]で
    表わされる7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(シン)−アルコキシイミノアセトアミド]
    セファロスポリン誘導体またはその塩の製造法。
  2. 【請求項2】式 [式中、Xはハロゲン原子を、Rは−CH(R
    は水素原子または求核性化合物の残基),置換されて
    いてもよいヒドロキシル基,チオール基もしくはアミノ
    基(但し、ヒドロキシル基の置換基としては、カルボキ
    シル基、スルホ基またはヒドロキシル基が置換していて
    もよいアラルキル基、アリール基またはアシル基が用い
    られる)または (Yは酸素原子,硫黄原子または置換されていてもよい
    イミノ基を、Zは水素原子または置換されていてもよい
    ヒドロキシル基,アミノ基,チオール基もしくは炭化水
    素基)を、−COORはエステル化されていてもよい
    カルボキシル基を示す。]で表わされる7−(4−ハロ
    ゲノ−3−オキソ−2−ヒドロキシイミノブチリルアミ
    ノ)セファロスポリン誘導体またはその塩をアルキル化
    して得られる7−(4−ハロゲノ−3−オキソ−2−ア
    ルコキシイミノブチリルアミノ)セファロスポリン誘導
    体またはその塩とチオ尿素とを反応させる特許請求の範
    囲第1項記載の製造法。
  3. 【請求項3】式 [式中、X,Rは特許請求の範囲第1項と同意義]で
    表わされる4−ハロゲノ−3−オキソ−2−アルコキシ
    イミノ酪酸またはその反応性誘導体と式 [式中、R,−COORは特許請求の範囲第1項と
    同意義]で表わされる7−アミノセファロスポリン誘導
    体またはその塩とを反応させて得られる7−(4−ハロ
    ゲノ−3−オキソ−2−アルコキシイミノブチリルアミ
    ノ)セファロスポリン誘導体またはその塩とチオ尿素と
    を反応させる特許請求の範囲第1項記載の製造法。
  4. 【請求項4】式 [式中、R,−COOR,Rは特許請求の範囲第
    1項と同意義]で表わされる7−(3−オキソ−2−ア
    ルコキシイミノブチリルアミノ)セファロスポリン誘導
    体またはその塩をハロゲン化して得られる7−(4−ハ
    ロゲノ−3−オキソ−2−アルコキシイミノブチリルア
    ミノ)セファロスポリン誘導体またはその塩とチオ尿素
    とを反応させる特許請求の範囲第1項記載の製造法。
  5. 【請求項5】式 [式中、Rは特許請求の範囲第1項と同意義]で表わ
    される3−オキソ−2−アルコキシイミノ酪酸をハロゲ
    ン化して得られる式 [式中、X,Rは特許請求の範囲第1項と同意義]で
    表わされる4−ハロゲノ−3−オキソ−2−アルコキシ
    イミノ酪酸またはその反応性誘導体と式 [式中、R,−COORは特許請求の範囲第1項と
    同意義]で表わされる7−アミノセファロスポリン誘導
    体またはその塩とを反応させて得られる7−(4−ハロ
    ゲノ−3−オキソ−2−アルコキシイミノブチリルアミ
    ノ)セファロスポリン誘導体またはその塩とチオ尿素と
    を反応させる特許請求の範囲第1項記載の製造法。
  6. 【請求項6】式 [式中、Rは特許請求の範囲第1項と同意義]で表わ
    される3−オキソ−2−アルコキシイミノ酪酸またはそ
    の反応性誘導体と式 [式中、R,−COORは特許請求の範囲第1項と
    同意義]で表わされる7−アミノセファロスポリン誘導
    体またはその塩とを反応させ、得られる式 [式中、R,−COOR,Rは特許請求の範囲第
    1項と同意義]で表わされる7−(3−オキソ−2−ア
    ルコキシイミノブチリルアミノ)セファロスポリン誘導
    体またはその塩をハロゲン化して得られる7−(4−ハ
    ロゲノ−3−オキソ−2−アルコキシイミノブチリルア
    ミノ)セファロスポリン誘導体またはその塩とチオ尿素
    とを反応させる特許請求の範囲第1項記載の製造法。
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