JPH0624431A - 多層ブロー成形容器とその製法 - Google Patents

多層ブロー成形容器とその製法

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JPH0624431A
JPH0624431A JP26898191A JP26898191A JPH0624431A JP H0624431 A JPH0624431 A JP H0624431A JP 26898191 A JP26898191 A JP 26898191A JP 26898191 A JP26898191 A JP 26898191A JP H0624431 A JPH0624431 A JP H0624431A
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Abstract

(57)【要約】 プラスチックの管状パリソンのブロー成形により形成さ
れた内表面層、中間層及び外表面層の少なくとも三層を
含む多層成形された容器壁からなり且つ少なくとも底部
に前期パリソンのピンチオフにより容器壁の厚さ方向外
方に突出した突状部を形成された接合部を備えたプラス
チック容器において、突状部の突出高さH、前記絞り幅
部の幅D1及び肉厚部の幅D2が、成形後の容器壁の肉
厚tに対して、 【数1】 【数2】 【数3】 の関係にあり、これにより容器壁を構成する各同一層同
士が前記接合部において実質的に面で連続していること
を特徴とする多層ブロー成形容器とその製法

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、プラスチック製の多層ブロー成
形容器及びその製法に関し、より詳細には、底部にピン
チオフにより成形された接合部を備えた多層ブロー成形
容器において、該接合部で多層構造の各同一層同士が実
質的に連続しており、多層構造の利点である、例えば、
耐酸素透過性、耐湿性、耐有機溶剤性、耐薬品性、機械
的強度性等が、ピンチオフ接合部においても優れている
容器とその製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からプラスチック多層構造の多層成
形容器が、各層の独自の特性を兼ね備えた容器として優
れていることは知られているが、底部にピンチオフによ
り成形された接合部を備えた多層ブロー成形容器におい
て、該接合部で多層構造の各同一層同士を連続させ、接
合部においても多層構造の利点である、耐酸素透過性、
耐湿性、耐有機溶剤性、耐薬品性、機械的強度性等を維
持せしめた容器とその製法には困難が伴うものであっ
た。この種の容器とその製法に関しては、これまで種々
の提案があるが、本発明に関しては、特に特許出願公告
昭53−15432号公報と特許出願公開昭59−11
5234号公報に記載のものを従来の技術として挙げる
ことができる。
【0003】前者公報記載の容器とその製法は、それ事
態は従来周知のポリオレフィンからなる内外表面層と、
同じくそれ自体従来周知の特定の酸素バリヤー性を有す
る中間層とを容器壁とする管状パリソンの底部ピンチオ
フ接合部を、それ自体従来周知の容器壁から外方に突出
した先細り部を有する突条に形成して、該接合部におい
て各同一層同士を実質的に面で連続させるものであり、
その組合せの妙をもって特許性があると認められたもの
であるが、特に、ピンチオフ接合部を、例えばV字型、
U字型、半円状、半楕円状、富士山型、UとV字の組合
せ型等の先細り状に形成して各同一層同士を連続させる
点に最大の特徴を有し、平面状や矩形状では各同一層同
士が連続しないと排除されており、その理由は解明され
ていないが、この理由を、先細り部を有する凹溝の割型
を用いると、容器底部のピンチオフ部分のうち突条の横
断面幅の最も狭い部分から先に圧力がかかり始め、割型
に接触している容器外層の厚みが割型の先細り部分の幅
よりも大きいので、中間層の実質的部分が積層の内部に
とどまって、容器の性能に影響を及ぼすような中間層の
外部への露呈が生じないものかと考えている、と説明さ
れている。
【0004】後者公報に記載の多層容器は、ポリオレフ
ィン等の主体層とエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物等の耐気体透過層との少なくとも二層以上の積層され
た多層パリソンを分割形式の金型で挟み中空成形するこ
とにより、該多層パリソンが金型に挟まれ形成されたピ
ンチオフ部分にリブを形成してなる多層容器において、
該リブの両側面は基端から先端に向かって拡開するよう
傾斜状に構成し、先端の幅は基端の幅の1.1 から5倍、
リブの高さは基端の幅の0.5 倍から5倍に構成したこと
を特徴とし、リブの形状の寸法比のみにその記載は限ら
れ、容器壁の層構成には言及しているが、容器壁の肉厚
に対するリブの寸法については全く記載がない。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】前記特許出願公告昭
53−15432号公報の記載によれば、ピンチオフ接
合部を、例えば、V字型、U字型、半円状、半楕円状、
富士山型、UとV字の組合せ型等の任意の先細り状に形
成して各同一層同士を連続させることができ、平面状や
矩形状では各同一層同士が連続しないとされているが、
発明者が必要に迫られて行った実験によると、当該公報
の記載に相違して、ピンチオフ接合部を先細り状に形成
したのでは各同一層同士を完全に連続させることが困難
であり、返って、容器壁の肉厚にたいして特定の寸法で
ではあるが、ピンチオフ接合部を突状部基部に絞り幅部
を有する矩形状に形成すると、確実に各同一層同士が連
続するという知見を得るに至った。即ち、ピンチオフ接
合部を先細り状に形成して各同一層同士を連続させよう
としても、実際に連続させることができるのは、接合部
を長手方向に見て、その中央部付近(即ち底部中央付
近)であって接合部の両端部付近(即ち底部両側付近)
では、中間層が外表面層に露呈してしまう問題があっ
た。
【0006】また、前記特許出願公開昭59−1152
34号公報に記載の多層容器は、ピンチオフ部分にリブ
を形成してなる多層容器において、該リブの両側面は基
端から先端に向かって拡開するよう傾斜状に構成し、先
端の幅は基端の幅の1.1 から5倍、リブの高さは基端の
幅の0.5 倍から5倍に構成したことを特徴とするもので
あるが、単にリブの寸法をこのような範囲に規制するだ
けでは、確実に各同一層同士を連続させることができな
い問題があった。即ち、容器壁の肉厚に対して特定の寸
法を持つ多層ブロー成形容器のピンチオフ接合部の割型
の形状Aと、これにより成形されたピンチオフ接合部の
層断面の両端付近B及び中央付近Cを、図5乃至図10
に類型的に示すと、図5の平面状に形成した場合は、前
記公報に記載の通り、中央C、両端Bの接合部の長手方
向全体に渡って中間層1は外表面層2に露出するが、し
かし図6のV字型、図7の逆台形型、及び図8の半円型
の各先細り形状に形成した場合は、中央付近Cでは各層
1、2、3が各同一層同士が連続するものの、両端付近
Bでは中間層1が外表面層2に露呈してしまい、逆に突
状部基部付近に絞り幅部を有する図9の矩形状及び図1
0の台形状に形成した場合は、両端付近Bも中間付近C
も各層の同一層同士が接合部の全体に渡って連続するこ
とが判明した。その理由は、未だ十分に解明されていな
いが、発明者は、この理由を、ピンチオフ接合部を割型
で挟持し、割型内でパリソンを膨張させるとき、接合部
の中央付近(即ち容器底部の中央付近)は、膨張力が主
として接合部の長手方向に直交する方向に働くため、そ
の挟持力を適性に均一に接合部に付与できるのに対し、
接合部の両端付近(即ち容器底部の両端付近)は、膨張
力が接合部の長手方向に沿っても強く作用し、その挟持
力を中央付近に比較して適性に維持できず不均等になる
ために、従来の先細り状の割型では、割型に接する外表
面層が早く若しくは強く引っ張られて先細り頂部付近が
薄くなり、中間層が薄くなった外表面層から露呈するの
ではないか、これに対して、矩形状や台形状のように底
広の割型で挟持する場合には、同じように接合部の両端
付近が膨張力を受けても、挟持したとき割型内に十分な
外表面層が閉じ込められているから、その厚みを維持
し、中間層が外表面層から露呈するのを阻止するのでは
ないかと考えられる。この追実験に基づく知見から、前
記公報に記載の従来の技術では、例えば、ポリオレフィ
ン/バリヤ樹脂/ポリオレフィンからなる多層構造で、
酸素バリヤー性と耐湿性との好ましい組合せを有する容
器であっても、容器底部のピンチオフ接合部においてこ
れら積層物中の各同一層同士が完全に連続し得ないこと
となるから、この不連続部分での酸素バリヤー性や耐湿
性が失われ、更に接合部が落下衝撃等により剥離すると
いう欠点を避け得ないと言わざるを得ない。
【0007】
【問題点を解決するための手段】そこで、本発明は、プ
ラスチックの管状パリソンのブロー成形により形成され
た内表面層、中間層及び外表面層の少なくとも三層を含
む多層成形された容器壁からなり且つ少なくとも底部に
前記パリソンのピンチオフにより形成された接合部を備
えたプラスチック容器において、前記接合部は容器壁の
厚さ方向外方に突出した突状部を形成し、且つ該突状部
が突出基部付近の絞り幅部に対して略同等若しくはそれ
以上の肉厚部を突出先端部方向に具備し、且つ、突状部
の突出高さH、前記絞り幅部の幅D1及び肉厚部の幅D
2が、成形後の容器壁の肉厚tに対して、
【数1】
【数2】
【数3】の関係にあり、これにより容器壁を構成する各
同一層同士が前記接合部において面で連続していること
を特徴とする多層ブロー成形容器を提供すると共に、内
表面層、中間層及び外表面層の少なくとも三層を含む多
層構造のプラスチックパリソンを同時溶融押出により成
形し、溶融押出された前記パリソンを、型を合わせたと
きに溶断部に外向きに基部付近の絞り幅部と該絞り幅部
を同等若しくはそれ以上の肉厚部を先端部方向に有する
凹溝が形成される一対の割型で挟み、且つ該凹溝の深さ
H、前記絞り幅部の幅D1及び肉厚部の幅D2が、成形
後の容器壁の肉厚tに対して、
【数1】
【数2】
【数3】の関係にあり、次いでこのパリソンを割型内で
膨張させ、これによりパリソン接合部に外方に前記凹溝
に対応する突状部を形成して、パリソン中の内表面層、
中間層及び外表面層の各同一層同士が前記接合部におい
て面で連続させることを特徴とするプラスチック製の多
層ブロー成形容器の製法を提供するものである。
【0008】ここで、本発明で、容器壁の厚さ方向外方
に突出した突状部の突出基部付近の絞り幅部とは、この
容器底部の管状パリソンのピンチオフ接合部において、
容器壁が重なり合う部分に絞りを加えた幅であるから、
容器壁の肉厚をtとすれば、理論的には、容器壁が重な
り合う部分の肉厚は2tとなり、従って、この肉厚2t
に絞りを加えた前記絞り幅部は2t以下の間隔になる。
しかし、確実には1.4t程度以下の間隔で絞り効果が
認められ、最適条件としては、後述するように、この絞
り幅部の間隔は0.3t〜1.2t程度であり、0.2
5t程度以下では絞り過ぎになる。その理由は、接合時
に容器壁が溶融状態にあるから、ある程度の絞りを加え
ないと、十分な絞り効果が上がらないためかと考えられ
る。突出高さH及び広がり幅D2の容器壁肉厚tに対す
る条件も同様に絞り効果に影響をあたえるからと考えら
れる。また、パリソン中の内表面層、中間層及び外表面
層の各重合体層の間に接着性がない場合には、互いに隣
接する2層の間に、この2種の重合体を含有するブレン
ド層を接着剤として設け、各層間の剥離強度を向上させ
ることができる。
【0009】
【作用】本発明では、内表面層、中間層及び外表面層の
少なくとも三層を含む多層成形された多層ブロー成形容
器が、その底部のピンチオフ接合部において、容器壁の
厚さ方向外方に突出した突状部を形成し、且つ該突状部
が容器壁の肉厚に対して特定の範囲において、突出基部
付近の絞り幅部に対して略同等若しくはそれ以上の肉厚
部を突出先端部方向に具備し、これにより容器壁を構成
する各同一層同士が前記接合部の全体において実質的に
完全に面で連続しているから、内外表面層を、耐湿性や
非透水性、及び強靭性に優れたポリエチレン等で構成
し、中間層を高湿条件に弱いが通常では優れた酸素バリ
ヤー性を有する気体バリヤー樹脂で構成すれば、本発明
の他方ブロー成形容器は、そのピンチオフ接合部の全域
において、周囲の容器壁と実質的に同様に各同一層同士
が面で連続して、各層固有の特性を相乗的に発揮し、酸
素、水蒸気、炭酸ガス等の各種気体や、水、有機液体、
アンモニア水、塩酸等の各種液体に対して優れたバリヤ
ー性を示し、更に接合部は容器壁より全体に渡って肉厚
に形成されることとなるから強度的にも安定し、内容物
を充填した状態でも落下の衝撃にも十分耐え得る優れた
強度乃至耐剥離性を具備することとなる。本発明におい
て、多層ブロー成形容器の接合部に、突出基部付近の絞
り幅部に対して略同等若しくはそれ以上の肉厚部を突出
先端部方向に具備する突状部を形成するためには、溶融
押出されたパリソンを、型を合わせたときに溶断部に、
突出基部付近の絞り幅部に対して略同等若しくはそれ以
上の肉厚部を突出先端部方向に具備する凹溝が形成され
た一対の割型で挟み、次いでこのパリソンを割型内で膨
張されることで容易に成形することができる。
【0010】
【実施例】本発明では、内外表面層を、耐湿性や非透水
性、及び強靭性に優れたポリエチレン、アイソタクティ
ック・ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、ポリプテン−1、ポリペンテン−1等のポリオレフ
ィンで構成することができ、中間層を優れた酸素バリヤ
ー性を有するエチレン含有量が25乃至75モル%でケ
ン化度が少なくとも93%のエチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物、アリクロニトリル−アクリル酸共重合
体、或いはポリアミド等から構成することができ、その
結果として本発明多層ブロー成形容器は、内容物を湿気
及び酸素の侵入や漏出から完全に保護することができる
と共に、更に接合部は容器壁より全体に渡って肉厚に形
成されることとなるから強度的にも安定した容器とな
る。中間層の酸素バリヤー樹脂としては、前記エチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化物やアクリロニトリル−ア
クリル酸共重合体の他に、ナイロン6、ナイロン6・
6、ナイロン12等の各種ポリアミドも使用できる。こ
れらの各重合体層の間に接着性がない場合には、隣接す
る各重合体層の少なくとも一方にカルボニル基含有重合
体を0.5乃至15重量%の量で配合したり、或いは前
述の如く互いに隣接する2層の間に、この2種の重合体
を含有するブレンド層を接着剤として設け、各層間の剥
離強度を向上させることができる。
【0011】本発明のブロー成形工程を第3図及び第4
図で説明すると、複数台の押出機で加熱溶融されて供給
される複数種の重合体からなる多層の溶融樹脂流は、ダ
イ4の環状樹脂通路5を経て、多層構造のパリソン6の
形に溶融押出される。この押出しされたパリソン6の周
囲には一対の割型7、8が往復動可能に設けられてい
る。この一対の割型7、8は型合わせをしたとき、内部
に容器の外形と一致する空間9、10が設けられてお
り、その底部の、型合わせしたときパリソンを挟持し、
且つ溶断するための溶断部11、12には、突出基部付
近の最小幅部に対して略同等若しくはそれ以上の肉厚部
を突出先端部方向に具備する凹溝13が形成されてい
る。この凹溝13の形状及び寸法は前記ブロー成形容器
の接合部における突状部と一致するように設定されてい
る。第3図において、多層構造のパリソン6が所定の寸
法に押出しされると、分割している一対の割型7、8が
矢標方向の型合わせ方向に移動し、第4図に示す通り、
パリソン6を溶断部11、12で挟持すると共に溶断
し、これと共にパリソン内部に圧縮空気吹き込み口14
を通して圧縮空気が吹き込まれ、ブロー成形容器15と
なる。このとき、割型7、8の溶断部に形成された凹溝
13に対応して、ブロー成形容器15の接合部には、突
出基部付近の絞り幅部に対して略同等若しくはそれ以上
の肉厚部を突出先端部方向に具備する突状部16が形成
されることとなる。
【0012】
【成形例】 内外表面層用として、密度(JIS−K−676
0)が0.949g/cm3 ,メルトフローインデック
ス(JIS−K−6760)が0.30g/10min の
高密度ポリエチレン99重量%に、着色剤として1重量
%の酸化チタン(IV)(アナターゼ型及びルチル型を
1:1重量比で混合したもの)、 中間層用として、密度(ASTM−D−1505)
が1.188g/cm3,メルトフローインデックス(A
STM−D−1238)が1.30g/10min 、エチ
レン含有量が32モル%、ケン化度が95%以上のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を110℃で240
分間乾燥させたもの、 内外表面層と中間層との接着層用として、密度(A
STM−D−1505)が0.901g/cm3 ,メル
トフローインデックス(ASTM−D−1238)が
1.10g/10min 、5モル%のカルボキシル基を導
入させた接着性変性ポリエチレン97重量%に、酸化防
止剤として3重量%のジ−tert.ブチル−p−クレ
ゾールを混合したもの、 をそれぞれの内外表面層用としてスクリュー径35m
m、スクリュー長さ800mm、の中間層用としてス
クリュー径30mm、スクリュー長さ650mm、の
接着層用としてスクリュー径30mm、スクリュー長さ
650mmを有する内外表面層用押出機、中間層用押出
機及び接着層用押出機及び中間層用押出機が三種五層用
五重ダイに連結された共押出機により、後述の温度条件
で共押出を行い、これにより最外層と最内層が前記高密
度ポリエチレン、中間層がエチレン酢酸ビニル共重合体
ケン化物、これらの2種の層を前記の接着性変性ポリエ
チレン層で接着された対称五層型積層構造をなしたパリ
ソンを製造し、ボトル成形に供した。押出機の温度条件
は、内外表面層用押出機では、シリンダー後部温度16
0℃,シリンダー前部温度180℃、中間層用押出機で
は、シリンダー後部温度185℃,シリンダー前部温度
200℃、接着層用押出機では、シリンダー後部温度1
65℃,シリンダー前部温度185℃、三種五層用五重
ダイのダイ温度は190℃であった。尚、成形に使用し
た金型は直径40mm、高さ100mm、内容量100
ccの上げ底のシリンダー状のものであり、金型温度は
15℃であった。
【0013】第1図の実施例では、容器壁の肉厚t=
3.5mmに対して、凹溝13による突出基部付近の絞
り幅部の絞り幅D1=2mm、突出先端部(即ち広がり
幅)D2=3mm、突出高さH=2mm、突状部の立ち
上がり角度θ=68°50’のものと、容器壁の肉厚t
=3.0mmに対して、凹溝13による突出基部付近の
絞り幅部の絞り幅D1=1mm、突出先端部(即ち広が
り幅)D2=3mm、突出高さH=2.0mm、突状部
の立ち上がり角度θ=60°のものを成形し、いずれの
容器においてもピンチオフ接合部の長手方向の全体に渡
って接着層も含めて中間層1、外表面層2及び内表面層
3の各同一層同士が連続する容器が得られた。第2図の
実施例では、容器壁の肉厚t=1.5 mmに対して、突出
基部付近の絞り幅部D1と突出先端部(即ち広がり幅)
D2が等しくD1=D2=1.5 mm、突出高さH=1.
0mm、突状部の立ち上がり角度θ=90°の容器を成
形し、同様にピンチオフ接合部の全体に渡って各同一同
士が連続した容器が得られた。これら接合部における連
続状態は、接合部の長手方向に直交する面で、接合部の
全体に渡って多数箇所で切断し、内外表面層は素材に混
合した着色剤による着色により、中間層は偏光顕微鏡及
び位相差顕微鏡により、各層の連続状態を確認した。ま
た、これら容器を横方向に10等分に輪切りにして、着
色している内外表面層と、前記同様の顕微鏡を使用して
測定した中間層と、それら層間に現れる接着層の夫々の
肉厚を測定した結果、各層の肉厚の平均比は、 外表面層:接着層:中間層:接着層:内表面層 = 4
0: 5 : 10:5 : 40 であった。また、容器の重量の平均値は14gであっ
た。その他、種々の条件で成形した結果から、
【数1】
【数2】
【数3】において接合部の連続状態が得られ、特には、
【数4】
【数5】
【数1】の条件で最適な接合部の連続状態が得られると
いう知見を得ることができた。尚、当然のことと思われ
るが、外表面層が極めて薄く中間層が外表面近くに位置
する多層構造では、接合部において中間層が外表面に露
呈し易い傾向が見られた。
【0014】
【効果】本発明の多層ブロー成形容器は、そのピンチオ
フ接合部の全域において、周囲の容器壁と実質的に同様
に各同一層同士が面で連続するから、各層固有の特性を
相乗的に発揮し、酸素、水蒸気、炭素ガス等の各種気体
や、水、有機液体、アンモニア水、塩酸等の各種液体に
対して優れたバリヤー性を示し、更に内容物を充填した
状態でも落下の衝撃にも十分耐え得る優れた強度乃至耐
剥離性を有している。この特性の故に、本発明の多層ブ
ロー成形容器は、種々の内容物、特に液状、クリーム
状、ペースト状の食品類、化粧品、医薬品、インク、現
像液、各種有機溶媒、無機及び有機の薬品類、液体燃料
等を、比較的長期に渡って保存するのに優れて有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明容器の一実施例の要部断面を示す縦断面
図。
【図2】他の実施例の要部断面を示す縦断面図。
【図3】本発明の多層ブロー成形法を説明する割型が開
いている状態の概略説明図。
【図4】本発明の多層ブロー成形法を説明する割型が閉
じた状態の概略説明図。で、第3図は割型が開いている
状態を、第4図は割型が閉じた状態を示し、
【図5】従来の容器のピンチオフ接合部の断面を溶断部
の割型形状と共に類型的に示す断面図。
【図6】従来の容器のピンチオフ接合部の断面を溶断部
の割型形状と共に類型的に示す断面図。
【図7】従来の容器のピンチオフ接合部の断面を溶断部
の割型形状と共に類型的に示す断面図。
【図8】従来の容器のピンチオフ接合部の断面を溶断部
の割型形状と共に類型的に示す断面図。
【図9】本発明容器のピンチオフ接合部の断面を溶断部
の割型形状と共に類型的に示す断面図
【図10】本発明容器のピンチオフ接合部の断面を溶断
部の割型形状と共に類型的に示す断面図
【符号の説明】
1・・・中間層 2・・・外表面層 3・・・内表面層 4・・・ダイ 6・・・パリソン 7、8・・・割型 11、12・・・溶断部 13・・・凹溝 16・・・突状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 1/02 7016−4F 27/28 101 6122−4F 102 6122−4F 27/30 A 8115−4F 27/32 8115−4F // B29K 23:00 B29L 22:00 4F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックの管状パリソンのブロー成
    形により形成された内表面層、中間層及び外表面層の少
    なくとも三層を含む多層成形された容器壁からなり且つ
    少なくとも底部に前期パリソンのピンチオフにより形成
    された接合部を備えたプラスチック容器において、前記
    接合部は容器壁の厚さ方向外方に突出した突状部を形成
    し、且つ該突状部が突出基部付近の絞り幅部に対して略
    同一若しくはそれ以上の肉厚部を突出先端部方向に具備
    し、且つ、突状部の突出高さH、前記絞り幅部の幅D1
    及び肉厚部の幅D2が、成形後の容器壁の肉厚tに対し
    て、 【数1】 【数2】 【数3】 の関係にあり、これにより容器壁を構成する各同一層同
    士が前記接合部において実質的に面で連続していること
    を特徴とする多層ブロー成形容器
  2. 【請求項2】 特許請求の範囲の請求項1において、管
    状パリソンの容器壁が、ポリオレフィンからなる内表面
    層、ポリオレフィンからなる外表面層、及びエチレン含
    有量が25乃至75モル%でケン化度が少なくとも93
    %のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、アクリロ
    ニトリル−アクリル酸共重合体、或いはポリアミドから
    なる中間層を含む多層成形物からなる多層ブロー成形容
  3. 【請求項3】 内表面層、中間層及び外表面層の少なく
    とも三層を含む多層構造のプラスチックパリソンを同時
    溶融押出により成形し、溶融押出された前記パリソン
    を、型を合わせたときに溶断部に外向きに基部付近の絞
    り幅部と該絞り幅部と同一もしくはそれ以上の肉圧部を
    突出方向に有する凹溝が形成される一対の割型で挟み、
    且つ該凹溝の深さH、前記絞り幅部の幅D1及び肉厚部
    の幅D2が、成形後の容器壁の肉厚部tに対して、 【数1】 【数2】 【数3】の関係にあり、次いでこのパリソンを割型内で
    膨張させ、これによりパリソン接合部に外方に前記凹溝
    に対応する突状部を形成して、パリソン中の内表面層、
    中間層及び外表面層の各同一層同士が前記接合部におい
    て実質的に面で連続させることを特徴とするプラスチッ
    ク製の多層ブロー成形容器の製法
  4. 【請求項4】 特許請求の範囲の請求項3において、プ
    ラスチックパリソンが、ポリオレフィンからなる内表面
    層、ポリオレフィンからなる外表面層、及びエチレン含
    有量が25乃至75モル%でケン化度が少なくとも93
    %のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、アクリロ
    ニトリル−アクリル酸共重合体、或いはポリアミドから
    なる中間層を含む多層構造の同時溶融押出により形成し
    てなることを特徴とする多層ブロー成形容器の製法
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